アルバイトの平均年収はどれくらい?正社員との違いをデータで比較

アルバイトの平均年収はどれくらい?正社員との違いをデータで比較の画像

この記事のまとめ

  • 正社員とアルバイトでは、年齢が上がるほど平均年収に差が生じやすい
  • 年収が106万円を超えた場合、社会保険料を自分で支払わなくてはならない
  • 配偶者や家族の扶養に入りながらアルバイトをしている場合は、年収額に注意しよう
  • アルバイトでの年収に不満を感じているなら、正社員としての就職を目指すのも1つの手

「アルバイトと正社員の平均年収の差はどれくらい?」と気になる方もいるでしょう。アルバイトと正社員では、若いうちは年収にそこまで違いがないものの、年齢が上がるごとに差は大きくなる傾向があります。このコラムでは、アルバイトと正社員の平均年収の違いをデータをもとに比較しています。また、アルバイトで収入アップを目指す場合に知っておいた方が良いことや、正社員のメリットについてもまとめました。

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

アルバイトと正社員の平均年収の違い

アルバイトの収入で生活している場合、正社員との平均年収の差はどれくらいあるのでしょうか。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況(12p)」によると、正社員の平均賃金が328,000円であるのに対し、正社員以外の平均賃金は221,300円という結果が出ています。年代別で細かく分けた雇用形態別の平均賃金は、以下の通りです。

年齢正社員正社員以外
20~24歳22万1000円19万6200円
25~29歳25万5900円21万2300円
30~34歳28万8400円21万5500円
35~39歳32万3500円21万3300円

引用:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況(12p)

上記のデータをもとに、20代前半で12ヶ月働いた場合の年収を計算すると、正社員は265万2000円、正社員以外は235万4400円です。なお、30代後半の場合は、正社員が388万2000円、正社員以外255万9600円となります。これらの結果から、若いうちはアルバイトと正社員の年収にそれほど差がなくても、年齢が上がるにつれて幅が広がることが分かります。アルバイトと正社員の収入の違いについては、「フリーターと正社員の収入の違いはどれくらい?就職のためのコツも解説」のコラムもご覧ください。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

年収の壁とは

アルバイトとして働きながら配偶者や家族の扶養に入っている場合は、自分の年収額に注意が必要です。以下では、アルバイトで働きながら収入アップを目指す場合に知っておくべき「年収の壁」について説明します。

103万円の壁

フリーターや学生など、アルバイトをしていて親の扶養に入っている場合、年収103万円を超えると税制上の扶養から外れることになります。その場合は扶養者である親は「扶養控除」を受けられなくなるため、所得税と住民税が増える可能性があります。

106万円の壁

年収106万円を超えて一定の条件を満たしている場合は、扶養から外れることに加え、厚生年金や健康保険といった社会保険料を自身で負担しなければいけません。それにより、手取り額が現状よりも減ってしまう可能性があります。社会保険に加入する条件は、以下のとおりです。

  • ・週20時間以上働いている
    ・雇用契約が2ヶ月を超えて継続される見込みがある
    ・毎月の収入が8万8000円以上
    ・勤務先の従業員数が101人以上(2024年10月に改正後は51人以上に適用範囲が拡大)
    ・学生でないこと

上記のように、アルバイトで収入が増えたからといって、プラスになるとは限りません。場合によっては、家族全体としての収入で考えると以前よりも減ってしまう可能性もあるため注意しましょう。ただし、社会保険に加入すると「老後の年金が増える」「企業が保険料の半分を負担してくれる」などのメリットもあります。社会保険制度については、「社会保険とはどんな制度?アルバイトやパートでも加入対象になる?」のコラムもあわせてご覧ください。

150万円の壁

アルバイトの年収が150万円を超えると、配偶者控除を受けられなくなります。ただし、配偶者特別控除によって年収が201万円までは段階的に控除が設定されています。そのため、年収が150万円を超えたからといって配偶者の控除を全く受けられなくなるわけではありません。

アルバイトから正社員へ転職するメリット

「アルバイトとして働いているけど、なかなか年収が上がらない…」と悩んでいる場合は、正社員への転職がおすすめです。以下では、正社員として働く収入面以外のメリットを紹介します。

雇用が安定する

正社員の特徴は、雇用期間の定めがないことです。また、万が一、企業の経営が不安定になった場合も、アルバイトなどの非正規雇用よりも正社員の方が会社に残りやすいのもメリットといえます。

待遇が良い

正社員のみを対象とした福利厚生や各種手当を設けている企業は少なくないようです。また、企業によっては、リフレッシュ休暇など正社員向けに独自の休暇制度を設けていることもあるでしょう。

退職金をもらえる

企業によっては、定年退職まで勤務すると退職金が支給されることもメリットの1つ。一方、アルバイトなどの非正規雇用は退職金が支給されないのが一般的です。

正社員になるメリットとしては、上記のほかにも「スキルが身につく」「社会的な信頼がある」などが挙げられます。「正社員のメリットを解説します!非正社員との違いは?」のコラムでは、正社員としての働き方について詳しくまとめているので、あわせてチェックしてみてください。

フリーターから正社員への就職を目指すなら、充実した就活支援を受けられるエージェントの活用をおすすめします。
ハタラクティブでは、若年層に特化した就職・転職サポートを実施しています。プロのアドバイザーがマンツーマンで就職・転職に関する悩みに対応するほか、希望や適職に合った求人をご紹介。未経験者を受け入れている企業も多数扱っているため、正社員の経験がない方も安心です。また、応募先の企業に合わせた応募書類の作成や面接対策、入社後のフォローなど、就職・転職活動を全面的に支援いたします。すべてのサービスは無料で利用可能なため、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ハタラクティブ
のサービスについて
こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

目次