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30代ニートから就職できる?エージェントを利用するメリットをご紹介!
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この記事のまとめ
- 一定の厳しさはあるものの、きちんと対策をすれば30代ニートからの就職は可能
- 生活リズムを改善したり前向きな考え方を身につけたりして就職活動の準備をしよう
- 30代ニートの方の就職活動では、空白期間をポジティブに伝えることが大切
- 30代ニートから就職を目指す際は、就職エージェントのサポートを受けるのもおすすめ
30代ニートの方のなかには、「就職したいけど手遅れなのでは?」と不安を覚える方もいるでしょう。就職活動のやり方を工夫すれば、30代ニートから正社員として就職することは十分可能です。このコラムでは、30代ニートの方が就職する方法を解説します。おすすめの就職支援サービスや就職エージェントを利用するメリットも紹介しているので、就職に関するお悩みを抱えている30代ニートの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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30代ニートから就職できる?手遅れではない理由を解説
30代のニートから就職することは可能なので、「手遅れなのでは?」と不安になり過ぎないようにしましょう。ここでは、30代ニートから就職を目指すのが手遅れではない理由を解説するので、現状に不安を感じている方や就活に向けてモチベーションを高めたい方は参考にしてみてください。
30代ニートからの就職率は男性で22.3%、女性は19.1%
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状3-平成29年版「就業構造基本調査」より- 」によると、無職で家事や通学もしていなかった人のうち、1年後に正規の職員・従業員に移行した人の割合は以下のようになっています。
年齢階層 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
15~19歳 | 16.1% | 16.4% |
20~24歳 | 20.6% | 22.7% |
25~29歳 | 22.0% | 18.3% |
30~34歳 | 12.5% | 10.7% |
35~39歳 | 9.8% | 8.4% |
40~44歳 | 7.9% | 7.1% |
45~49歳 | 6.1% | 10.2% |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状3-平成29年版「就業構造基本調査」より-図表3-18(p.105)」
30代の正規の職員・従業員への移行率は男性で22.3%、女性は19.1%です。20代の男性の移行率42.6%と女性の移行率41%と比較すると低いものの、30代ニートの状態から正社員就職を成功させた人は一定数いることが分かるでしょう。「30代から正社員を目指すのは無理」と諦めず、前向きに就職活動に取り組む姿勢が大切です。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
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35歳以上のニートの呼び方は?
34歳以下のニートが一般的に「若年無業者」と呼称されるのに対して、35歳以上のニートは、「中年無業者」と呼ばれることがあるようです。ほかにも、「高齢ニート」や「中年ニート」といった言葉で表現されることもあります。35歳以上のニートの方向けの就職のコツは「35歳以上のニートが就職するには?呼び方や定義をご紹介!」で解説しているので、参考にしてみてください。
正社員就職は年齢を重ねるにつれて難しくなる
30代ニートからの就職は可能ではあるものの、正社員を目指しての就活は年齢を重ねるにつれて難しくなる傾向です。前出の表からも分かるとおり、男女ともに20代前半では20%以上あった正社員移行率は、30代後半になると10%以下にまで下がっています。
年齢を重ねるにつれてニートからの就職が難しくなる理由は、以下のとおりです。
- ・30代以降の就活では即戦力が求められるから
- ・30代は20代に比べてポテンシャル採用の見込みが薄いから
- ・空白期間が長引くほど就業意欲の低さを懸念されやすくなるから
就活市場において、30代以上の人材には即戦力となるスキルや経験が求められる傾向があります。そのため、就業経験がなかったり薄かったりするニートの方は、ほかの中途採用者と比べて不利になる可能性があるでしょう。また、30代を過ぎると20代のときよりもポテンシャルを評価されにくくなるため、スキルなし・未経験からの就職が難しくなるという側面もあります。
加えて、ニート期間が長いほど企業から「働く意欲があるのか?」と懸念されやすくなる場合も。企業が抱く不安を払拭するようなアピールができなければ、内定獲得は遠ざかってしまうでしょう。
30代ニートの正社員以外の選択肢は?
30代ニートの方の正社員以外の選択肢としては、「派遣社員やアルバイトとして働く」「フリーランスとして仕事を請け負う」などがあります。「いきなり正社員になるのは不安…」という方は、正社員以外の働き方も視野に入れてみるのも手です。それぞれの働き方のメリットを知ったうえで、自分に合う選択肢を選ぶようにしましょう。ニートから正社員になるメリットは「30代ニートの現状は?就活のコツを知って社会復帰を目指そう」で紹介しているので、参考にしみてください。
30代ニートから就職するための6つの方法
30代のニートから就職する方法は、以下のとおりです。就職活動を効率的に行いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
30代ニートから就職するための方法
- 30代ニートから就職しやすい業界や職種を調べる
- 自己分析や企業研究で就職活動の方向性を定める
- 経歴をカバーできるような専門的なスキルや知識をつける
- アルバイトから始めてみる
- 派遣会社に登録する
- 就職支援サービスを利用する
1.30代ニートから就職しやすい業界や職種を調べる
正社員就職を成功させるには、30代ニートから挑戦しやすい業界や職種を調べることが大切です。たとえば、人手不足の業界は人材を確保するために未経験者を積極的に募集している傾向があるので、ニートの方も比較的就職を目指しやすいでしょう。
また、「経歴不問」「未経験歓迎」といった条件で募集している仕事は、スキルや経験よりも人柄や意欲を重視されやすいため、ニートの方も採用される可能性があります。ニートから挑戦しやすい仕事は「30代ニートから就職を目指しやすい職種7選」で後述しているので、チェックしてみてください。
職歴がある場合の就職先の選び方は?
過去に正社員として働いていた経験があるニートの方は、そのとき身についたスキルを活かせる仕事を探してみましょう。たとえば、飲食店での接客経験でコミュニケーション力や対応力が身についたという実感がある方は、サービス職や営業職などを選ぶのがおすすめです。たとえ空白期間があったとしても、入社後に活躍するイメージを具体的に示せれば「意欲的に働いてくれそう」と企業側のイメージアップにつなげられる可能性があります。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
2.自己分析や企業研究で就職活動の方向性を定める
30代のニートの方が就職を目指す際は、自己分析や企業研究を行って就活の方向性を定めましょう。自己分析を通して自分の得意不得意を把握できれば、マッチ度の高い仕事を見つけやすくなります。また、自分のスキルや経験を的確に把握することで、説得力のある志望動機や自己PRを作成しやすくなるでしょう。
企業研究をする際は、「企業がどのような事業を行っているのか」「どのような人材を必要としているのか」を細かくチェックすることが大切です。企業研究を怠ると、自分の特性や就職活動の軸が企業の方針とマッチするかを確かめられません。入社後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、自己分析と企業研究は必ず行いましょう。
3.経歴をカバーできるような専門的なスキルや知識をつける
ニートの経歴をカバーできるような専門的なスキルや知識を身につけるのもおすすめです。事務職なら簿記やMOS、IT系技術職ならITパスポートというように、就きたい仕事で活用できる資格を取得することで、選考でのアピールに役立つ可能性があります。
ただし、資格をもっていても、実務経験がないと採用されない企業もあるので注意しましょう。勉強に時間を費やしてニートの期間が延びると就職難易度はどんどん上がってしまうため、資格を取るよりすぐに仕事探しを始めたほうが望ましい場合もあります。
4.アルバイトから始めてみる
30代ニートから正社員として働くことに不安がある場合は、単発や短期のアルバイトから始めてみるのもおすすめです。仕事をしていない状態から突然フルタイムの仕事に就くと、急な生活の変化で疲労を感じてしまうこともあるでしょう。その点、出勤時間を自分で調整しやすいアルバイトなら、無理なく働くことに慣れていけるといったメリットに期待できます。
ニートの方におすすめのアルバイトは「ニートにおすすめのバイトは?探すときの方法や面接通過のコツも解説」で紹介しているので、チェックしてみてください。
5.派遣会社に登録する
いきなり正社員として働くことに不安がある30代のニートの方は、派遣会社に登録するのも方法の一つ。派遣会社の求人は、1日だけの単発業務から正社員のように長期の仕事まで幅広いのが特徴です。アルバイトと同様に、「少しずつ働くことに慣れたい」という方におすすめの働き方といえます。正社員採用を前提とした紹介予定派遣の求人に申し込める可能性もあるため、経歴やスキルに自信がもてない方は、派遣会社への登録を検討してみましょう。
6.就職支援サービスを利用する
30代ニートから正社員就職を目指す場合、ハローワークや就職エージェントなどの就職支援サービスを利用してみましょう。就職支援サービスでは、応募書類の書き方や面接の受け答えにおけるアドバイス、求人紹介などのさまざまなサポートが受けられます。「一人で就活を進めるのが不安…」というニートの方にとって、心強いサービスといえるでしょう。
各サービスの特徴は「30代ニートの方におすすめの就職支援サービス」で後述しているので、参考にしてみてください。
30代のニートが就職を不安に感じる理由
30代のニートの方が就職に踏み出せない理由には、以下のようなものが挙げられます。
- ・同年代と比べてスキルや経験が不十分と感じ就職への自信がない
- ・実家暮らしでお金に困っておらず焦りを感じていない
- ・ケガや病気で就職できない
就職への自信や危機感が不足していることで、なかなか就活を始められない場合もあるでしょう。しかし、就職を先延ばしにした結果、就活の難易度が上がってしまい、いざ働く必要が生まれたときに「なかなか仕事が見つからない」という状況に陥る可能性は否定できません。貯蓄や親の援助には限界があると考え、将来のためにも思い切って就職活動に取り組んでみるのがおすすめです。
「ニートから社会復帰したいけど何から始めるべきか分からない…」という方は、「ニートからの社会復帰は何から始める?実現方法と支援サービスをご紹介」のコラムをご一読ください。
怪我や病気で就職が難しい方は支援サービスを利用しよう
怪我や病気が原因で、就職をしていない30代ニートの方は、支援サービスの利用を検討しましょう。たとえば、精神や身体にハンディキャップがある方を対象とした「就労移行支援」では、就職に向けたスキルアップ研修や適した職場とのマッチングサービスなどを受けられます。また、就職後もフォローを受けられるので、安心して仕事を続けられるでしょう。参照元
厚生労働省
障害者の就労支援対策の状況
30代で就職せずニートを続けるリスク
「30代以降ニートを続けるとどうなる?」と、不安を感じている方もいるでしょう。30代で就職せずニートを続けた場合、就職が難しくなるだけでなく、社会的に孤立する恐れがあります。下記でニートを続けた場合のリスクを詳しく解説するので、参考にしてみてください。
年齢を重ねると就職が難しくなる
30代以降もニートとして年齢を重ねると、いざ就職しようと思っても就活が難航する恐れがあります。
前述したように、就職・転職市場において30代の人材は即戦力を評価されるため、スキルが不足しがちなニートの方は、経験豊富な中途採用者と比較すると選考過程で不利になる傾向に。また、ポテンシャル採用が期待できる20代とは異なり、30代になるとニートの状態から就職するのは一定の大変さがあることも覚えておきましょう。年齢が上がるほど正社員就職は難しくなるため、早めに行動することが大切です。
周囲と交流する機会が少なくなっていく
30代で就職せずニートのままだと、周囲と交流する機会が少なくなって孤独を感じる可能性もあるでしょう。結婚や子育て、仕事などで多忙な正社員の友人とは次第にスケジュールや考え方が合わなくなり、疎遠になってしまうことも。他者との関わりをもたずに生活するうちに、「自分は必要とされていないのでは」と自信をなくしてしまい、就活に対しても後ろ向きな気持ちになってしまうケースも考えられます。
家族に心配を掛ける可能性がある
30代以降も就職せずニートを続けると、家族に心配を掛けてしまう場合もあるでしょう。将来を案じるあまり、家族から「いつ就職するのか?」と急かされたり、きつい言葉でニートの現状を責められたりする可能性も否めません。家族を安心させて関係を良好に保つためにも、就職に向けて行動するのが望ましいといえます。
ライフプランが立てづらくなる
30代で就職せずにニートを続けた場合、ライフプランを立てづらくなるリスクもあります。結婚や出産、マイホームの購入といったライフイベントには、基本的に大きな出費が伴うものです。仕事に就いておらず収入がないニートのままだと費用の捻出が難しく、希望するライフイベントを実現できない可能性があるでしょう。将来的に実現したいライフプランがある方は早めに正社員として就職し、収入や生活基盤を安定させておくのがおすすめです。
将来の年金受給額が少なくなることも
ニートの方は基本的に国民年金に入っており、厚生年金に加入している正社員や非正規雇用社員と比較すると将来の受給額が少なくなる可能性があります。厚生年金は国民年金の受給額に上乗せして支払われるため、どちらに加入しているかによってもらえる額に差が出るのです。
日本年金機構の「令和6年4月分からの年金額等について」によると、2024年の国民年金の受給額は6万8,000円。「国民年金だけでは老後の生活に不安がある」というニートの方は、就職して厚生年金に加入するのが望ましいでしょう。参照元
日本年金機構
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ニートのままでいるリスクは「ニートとひきこもりの違いは?このままだとどうなる?末路や脱出方法を紹介」のコラムでもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
30代でニートから就職するための4つの対策
ここでは、30代でニートからの就職を成功させるための対策を5つ挙げてご紹介します。
30代でニートから就職するための対策
- コミュニケーションへの苦手意識をなくす
- ネガティブ思考をやめる
- 生活リズムを整える
- 早めに行動に移す
1.コミュニケーションへの苦手意識をなくす
コミュニケーションを取るのが苦手な30代のニートの方は、人と接することへの苦手意識をなくすことが大切です。担当する業務内容や出勤形態によって頻度は変わりますが、働くうえで他者とのコミュニケーションは欠かせません。コミュニケーションに苦手意識をもっていると、職場に馴染めず仕事が憂鬱になってしまう恐れがあるため、就活を本格的に始める前にできるだけ他者との会話に慣れておくのがおすすめです。
コミュニケーションを取るのが苦手な方やニート生活中に話す機会が減っていた人は、家族や友人など、身近な人と積極的に会話をすることから始めてみましょう。「コミュニケーションが苦手…原因や仕事に与える影響は?改善方法も解説!」のコラムでも対処法を紹介しているので、ご一読ください。
2.ネガティブ思考をやめる
ネガティブ思考の改善も、30代のニートの方が就職を成功させるための対策の一つです。ネガティブ思考は物事を悪い方向に捉えてしまうため、些細なことで「自分はだめな人間だ」「周りは誰も自分を認めてくれない」とマイナスに考えてしまう場合があります。
ネガティブ思考が強いと、思い切って応募した会社が不採用だった場合、就職に対する意欲や自信を喪失し、就活そのものを諦めてしまいかねません。就職活動を無理なく続けるためにも、過度に自分を卑下しない意識を身につけるのが望ましいでしょう。物事を前向きに捉える方法は、「プラス思考になる方法とは?すぐできる効果的な手段をご紹介」のコラムで紹介しています。
3.生活リズムを整える
ニート期間中に昼夜逆転していたり食事の時間が乱れていたりする場合は、規則正しい生活リズムに戻すことを心掛けましょう。「決まった時間に寝起きする」「日中に軽い運動をする」などを意識することで、生活リズムを整えやすくなります。規則正しく健康的な生活を送ることで、働くのに必要な体力をつけられるでしょう。
4.早めに行動に移す
30代ニートから就職を目指すなら、早めに行動しましょう。何もせずにニートを続けている期間が長引けば長引くほど、就職で不利になる可能性が高くなるためです。
また、就職を思い立ったからといって、すぐに就職先が決まるわけではありません。就職活動には気になる企業を調べたり、履歴書を作成したりする期間も含まれるため、思い立った時点で準備に取り掛かるのがおすすめです。ニートの方が就活に向けてできる準備は「ニートで職歴なしの人は就職できる?おすすめの仕事や就活の進め方を紹介」で解説しているので、参考にしてみてください。
30代ニートから就職を目指しやすい職種7選
この項では、30代ニートから就職を目指しやすい職種を7つ紹介します。「就職したいけど何の仕事が自分に合うか分からない」という方は、ぜひご一読ください。
1.営業職
営業職は特別なスキルや資格がなくても就業可能で、未経験から挑戦しやすい職種の一つです。人柄やコミュニケーション力、意欲などが評価されれば、30代ニートの方も十分採用される可能性があるでしょう。
一口に「営業職」といっても、新しい取引先を見つける「新規開拓営業」や既存顧客を回る「ルート営業」、店舗を訪れた顧客に対応する「内勤営業」などさまざまな種類があります。入社後のミスマッチを回避するためにも、自分に合う働き方を選択するのがおすすめです。「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムで、自分に合う営業職の種類は何かをチェックしてみましょう。
2.工場作業員
工場作業員も未経験OKの求人が豊富な傾向にあり、30代ニートから挑戦しやすい職種といえます。工場作業員の業務内容は、組み立てや梱包、ピッキングなど。ルーティンワーク化されていたりマニュアルが用意してあったりする場合も多く、未経験の方も着実に仕事を覚えていけるでしょう。
「一人で黙々と作業に集中するのが好き」「ものづくりに携わりたい」というニートの方は、工場作業員の仕事を検討してみてください。工場作業員として働くメリットや具体的な業務内容などは「工場勤務がおすすめな理由とは?製造業の職種名一覧と働くメリットをご紹介」で紹介しています。
3.ドライバー職
ドライバー職としては、タクシーのドライバーや配送ドライバー、長距離トラックのドライバーなどが挙げられます。ドライバー職は人手不足により「未経験歓迎」の求人が豊富な傾向にあるため、30代ニートの方も挑戦しやすいでしょう。
ドライバーとして働くためには、「普通自動車第一種運転免許」を所持している必要があります。また、11トン以上の大型トラックやダンプカーを運転するには「大型自動車第一種免許」が、乗客を乗せるバスやタクシーのドライバーになるには「普通自動車第二種運転免許」が必要です。入社後に資格取得を支援してもらえる場合もあるので、募集要項をよく確認しておきましょう。
4.警備員
警備員になるのに特別な資格やスキルは必要ないため、ニートの方も挑戦しやすいでしょう。警備員は、担当する職務によって以下の4つの種類に分けられます。
種類 | 業務内容 |
---|---|
1号業務(施設警備) | 商業施設やオフィスビルなどで窃盗や不法侵入などを防止する業務 |
2号警備(雑踏警備) | 道路や工事現場、イベント会場などで、人や車両の誘導を行う業務 |
3号業務(運搬警備) | 現金や貴金属、美術品などの輸送を警備する業務 |
4号業務(身辺警備) | 依頼者を危害から守る業務 |
経験を積んで「警備員指導教育責任者」や「セキュリティ・プランナー」といった資格を取得することで、現場の監督者に昇進できたり収入アップを狙えたりする可能性があるでしょう。警備員の仕事に興味がある30代ニートの方は、「警備員の仕事」のコラムもチェックしてみてください。
5.清掃スタッフ
清掃スタッフも未経験から挑戦しやすいため、30代のニートの方は就職先の選択肢に加えてみてください。清掃スタッフが仕事をする場所やホテルや商業施設、マンションなど多岐にわたります。主な業務は掃除やゴミ捨て、除菌作業などですが、働く場所によって細かな違いはあるでしょう。
基本的に一人で清掃作業に集中する時間が長いため、「一人で黙々と働きたい」という方におすすめです。業務内容や適性を知りたい方は、「清掃の仕事とは?仕事内容・やりがい・年収・将来性を解説!」をご一読ください。
6.IT系技術職
IT化が進んでいる近年では、IT系技術職の需要の高まりに人手が追いついていない状況です。「未経験者であっても採用して人手を確保したい」と考える企業もあるため、30代ニートの方も就職できる可能性があるでしょう。
業務を進めるうえではプログラミングスキルなどが必要になりますが、未経験者を積極的に採用している企業では、入社後に一から専門知識を学べる場合もあります。未経験の状態から経験を積んでスキルを身につければ、将来的により好待遇の会社への転職も狙えるでしょう。
7.事務職
基本的なパソコンスキルがあれば、未経験から事務職も目指せるでしょう。事務職には、主に以下のような種類があります。
- ・一般事務
- ・営業事務
- ・経理事務
- ・貿易事務
- ・医療事務
未経験から挑戦できるとはいえ、事務職は人気が高いため、大手企業や好条件の求人には応募が殺到してニートの状態から選考を突破するのが難しい傾向です。いきなり正社員を目指すのではなく、「まずはアルバイトや派遣社員として経験を積む」というキャリアプランも検討してみてください。
30代ニートから就職を成功させるための5つのコツ
30代ニートから就職を成功させるには、「希望条件を多くし過ぎない」「中小企業の求人に注目する」「焦り過ぎない」などのコツがあります。以下で解説するので、参考にしてみてください。
30代ニートから就職を成功させるためのコツ
- 仕事に求める条件は多くし過ぎない
- 中小企業の求人に注目する
- 熱意や就業意欲が伝わるような志望動機を考える
- 空白期間の過ごし方は前向きに伝える
- 焦って内定を得ようとしない
1.仕事に求める条件は多くし過ぎない
仕事に求める条件は多くし過ぎないようにしましょう。希望条件をすべて満たす求人を見つけるのは難しいもの。条件すべてをクリアする求人がなかなか見つからず、就職活動が長引いてしまう可能性も考えられます。仕事の条件を明確にするのは大切ですが、多過ぎては就職先の選択肢が狭まってしまうことを念頭に置きましょう。
「条件を絞り切れない」という場合は、希望条件をリストアップしてから「譲れない点」と「妥協できる点」に分けてみるのがおすすめです。希望条件に優先順位を付けることで、マッチする求人を見つけやすくなるでしょう。
2.中小企業の求人に注目する
30代ニートの方が就職活動をする際は、中小企業の求人に注目するのがおすすめです。大手企業や有名企業は知名度の高さから応募者が殺到しやすく、ニートから就職を目指すのは難易度が高い傾向にあります。大企業よりも競争率が低い中小企業に積極的に応募することで、採用される可能性を高められるでしょう。
中小企業のなかにも、経営が安定しており好待遇が望める企業は存在します。企業規模よりも、事業内容や働き方が自分に合うかどうかに重点を置いて仕事探しをしてみましょう。ニートの方が中小企業を選ぶメリットは「ニートから中小企業への就職はアリ?メリットやデメリットを解説!」で解説しているので、あわせてご一読ください。
3.熱意や就業意欲が伝わるような志望動機を考える
30代ニートから正社員を目指す場合、熱意や就業意欲が伝わるような志望動機を考えるのが大切です。前述したように、ニートの方は企業側から働くことへの意欲を懸念されやすい傾向にあります。企業側の不安を払拭するには、「志望企業で正社員として働きたい」という熱意や意欲をはっきりと示すことが重要です。
志望動機では、「志望企業を選んだ理由」を述べましょう。根拠となる具体的なエピソードを添えると、主張に説得力をもたせられます。「ニートの履歴書の書き方を例文つきで解説!就職活動を成功に導く方法とは?」で志望動機の書き方を例文つきで解説しているので、チェックしてみてください。
4.空白期間の過ごし方は前向きに伝える
30代ニートの方が就職活動をする際は、空白期間を前向きに伝えることが重要です。企業側は、空白期間の過ごし方から、正社員として働く意欲の有無や応募者の人柄を把握したいと考えています。そのため、「働きたくなかったから」というネガティブな理由を伝えてしまうと、プラスに評価してもらうのは難しくなる恐れがあるでしょう。
たとえば、「スキルを身につけるために勉強していた」と空白期間をポジティブに変換すれば、企業側に好印象を与えられる可能性があります。空白期間のなかでアピールできる要素がないか、振り返ってみましょう。ニートの空白期間の伝え方は、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」で解説しているので、参考にしてみてください。
自分をよく見せようと嘘をつくのは避けよう
採用担当者に好印象をもってもらいたいからといって、履歴書や面接で嘘をつくのは避けましょう。事実とは異なる虚偽の経歴を伝えると、バレた際に「詐称」とみなされて内定取り消しになる恐れがあります。たとえバレずに入社できたとしても、嘘をついた罪悪感や隠し続けるプレッシャーを感じながら働かなくてはいけません。ニートの経歴は隠すことなく伝え、志望動機や自己PRといったほかの要素で好印象を与えられるようアピール方法を工夫しましょう。
5.焦って内定を得ようとしない
すぐに就職したいからといって、焦り過ぎないようにしましょう。「はやく内定を得たい」と焦る気持ちから自己分析や企業研究を疎かにすると、自分の適性とは合わない会社に入社する恐れがあるためです。
入社後にミスマッチを感じて早期離職すると、また一から就職活動を行わなくてはいけません。相性の良い企業への就職を成功させるためにも、就活の準備や選考対策には十分な時間の余裕をもって取り組むのがおすすめです。
30代ニートの方におすすめの就職支援サービス
30代ニートの方が就活する際は、就職支援サービスを活用しましょう。以下で5つのサービスの特徴を解説します。
30代ニートの方におすすめの就職支援サービス
- 就職サイト
- ハローワーク
- 地域若者サポートステーション
- ジョブカフェ
- 就職エージェント
就職サイト
就職サイトは、数多くの企業の求人を閲覧できるWebサイトのこと。気になる求人には、就職サイト内のフォームから応募できます。自分の都合のいいタイミングで気軽にアクセスできることが、就職サイトを利用するメリットです。「経験不問」「未経験歓迎」といったキーワードで求人を絞り込めば、ニートから挑戦しやすい仕事をより見つけやすくなるでしょう。
ただし、就職サイトのみを使った就活では、仕事探しや選考対策などのすべてを一人でこなす必要があります。「どのように就活を進めるべきか分からない」というニートの方は、第三者からのアドバイスを受けられるハローワークや就職エージェントといったほかのサービスを併用するのがおすすめです。
ハローワーク
厚生労働省の「ハローワーク」によると、ハローワークとは「仕事をお探しの方や求人事業主の方に対して、さまざまなサービスを無償で提供する、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関」のこと。求職中の方であれば世代を問わず利用可能なので、もちろん30代のニートの方も就活時に活用できます。
ハローワークで受けられるサービス内容は、求職相談や応募書類作成のサポート、模擬面接など。第三者からのサポートを受けられる点は、就活に不慣れなニートの方にとって大きいメリットといえるでしょう。
ハローワークでは職業訓練の申し込みも可能
ハローワークでは、「ハロートレーニング」と呼ばれる職業訓練の申し込みも受け付けています。職業訓練とは、仕事に必要な知識やスキルを基本的に無料で身につけられる公的制度のこと。講師から直接指導を受けられるので、着実なスキルアップが望めます。
職業訓練の概要や申し込み手順などは「ニートから受けられる職業訓練とは?受講方法や費用を紹介」で解説しているので、参考にしてみてください。
地域若者サポートステーション
「地域若者サポートステーション」は、働くことに悩みを抱えている15~49歳までの方を対象として就職支援サービスです。厚生労働省が自治体や民間団体と協力しながら運営しており、担当者による面談や、就活に役立つ講座やセミナーなどを受けられます。
なお、地域若者サポートステーションでは求人紹介は行っていないため、「自分に合う仕事を選んでもらいたい」という場合は、ハローワークの利用も検討してみましょう。地域若者サポートステーションのサービス内容は、「サポステとは?就職支援サービスの内容や利用方法を解説」で紹介しています。
ジョブカフェ
「ジョブカフェ」とは、都道府県が主体的に設置する、若者の就職支援をワンストップで行う施設のこと。正式名称は、「若年者のためのワンストップサービスセンター」です。カウンセリングや求人紹介、職場体験といったサービスを受けられます。
ジョブカフェの対象年齢は、「35歳未満」「おおむね40代前半まで」のように施設によって異なるようです。ジョブカフェを利用したい30代ニートの方は、最寄りのジョブカフェの対象年齢を事前に調べておきましょう。
参照元
厚生労働省
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就職エージェント
就職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが求人紹介から選考対策までを一貫してバックアップしてくれる民間のサービスです。内定獲得後や入社後にも相談できたり、企業とのやり取りを代行してくれたりする場合もあります。
プロによるきめ細かなサポートを受けられるので、30代ニートの経歴に不安がある方も、安心して就活に取り組めるでしょう。
30代ニートの方が就職エージェントを利用するメリット
「ニート生活を卒業したい」という気持ちがあっても、なかなか就職活動に踏み出せない30代の方もいるでしょう。思いどおりの結果が出ないときは、1人で悩むのではなく、就職エージェントを利用してみてください。
以下で解説している就職エージェントのメリットを参考に、活用するか検討しましょう。
1.自分に合った仕事に出会える
30代ニートの方が就職エージェントを利用するメリットの一つは、自分の特性に合った仕事や企業を紹介してもらえることです。担当のキャリアアドバイザーがヒアリング結果をもとに、求職者の長所や希望する条件に合う求人を提案してくれます。
第三者に選んでもらうことで、自分では思いがけなかった仕事が就職先の候補になる可能性もあるでしょう。「そもそも自分がやりたい仕事が分からない」という方も、プロと一緒に仕事探しをできるのは心強いといえます。
2.応募書類の添削や面接対策のサポートをしてもらえる
就職エージェントは、求人に応募する際に必要な書類の書き方や面接のマナーも教えてくれるので、初めて就活をする30代ニートの方も安心です。
書類作成のアドバイスのほか、添削もしてくれるのがポイント。一人で作成するよりも完成度の高い履歴書を仕上げられる可能性があるでしょう。また、面接対策では求職者の強みを引き出せるように、客観的なアドバイスをしてくれます。プロの前で面接での振る舞いや受け答えを練習をすることで、自信をもって本番に臨めるでしょう。
3.企業とのやり取りや日程調整を任せられる
選考に関する企業とのやり取りを、キャリアアドバイザーが代行してくれる場合もあります。就活に不慣れで企業とメールや電話でやり取りすることに慣れていないニートの方も、安心して応募できるでしょう。複数の求人に応募している場合も、キャリアアドバイザーが面接のスケジュール管理を行ってくれるので、選考対策に専念できます。
4.非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
就職エージェントでは、通常の就職サイトには載っていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。非公開求人を出す企業の意図としては、「応募者が殺到するのを避けたい」「スピード重視で採用を決めたい」といった理由があるようです。就職エージェントを利用することで、自分一人では見つけられなかった求人に出会える可能性もあるでしょう。
5.入社後のフォローがあるので安心できる
就職後のアフターフォローを受けられる就職エージェントもあります。入社後の仕事の悩みや人間関係に関する不安をキャリアアドバイザーに相談できるのが強みです。アフターフォローの期間はエージェントによって異なりますが、定期的に連絡が取れる体制になっていることもあります。
「サポートを受けながら就活を進めたい」と考える30代ニートの方は、ハタラクティブにご相談ください。既卒やフリーター、ニートなどの若年層に特化した就職エージェントのハタラクティブでは、未経験歓迎の求人を多く取り扱っています。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートするため、職歴に自信がなかったり就職活動の経験がなかったりしても安心です。
1分程度でできる適職診断をはじめ、すべてのサポートは無料で利用できます。「仕事探しをしたいけど不安」「年齢を重ねる前にニート生活から脱出したい」と考えている方は、お気軽にお問い合わせください。
30代ニートからの就職に関するお悩みQ&A
ここでは、30代ニートから就職を目指す方に向け、就職に関するお悩みにQ&A方式でお答えします。
30代ニートは手遅れ?就職を目指すべき?
決して手遅れではありません。30代からであっても就職を目指すべきです。30代ニートの方が就職活動に取り組むときは、「仕事の条件を絞り過ぎない」「人手不足の業界を狙う」などのポイントを押さえましょう。ハローワークや就職エージェントといった就職支援サービスなどを活用するのもおすすめです。
詳しくは、「30代ニートにおすすめの就職支援サービス!職歴なしから正社員になるには」のコラムをご参照ください。
ブラック企業に就職してしまうのではと不安…
ブラック企業を避けるには、事前に企業研究をして実態を見極めることが大切です。たとえば、「給与額が低過ぎる」「離職率が高い」「常に求人募集をしている」などの特徴に当てはまる場合、ブラック企業の可能性があります。
「ブラック企業の特徴とは?求人や面接から見抜く方法と対処法を解説」の内容と求人情報を照らし合わせながら、ブラック企業かどうかをチェックしてみてください。
無職から社会復帰できても仕事を続ける自信がない…
自分の適性にマッチした仕事を選ぶことで、長く働き続けられる可能性が高まります。自分に合う仕事を見つけるためには、自己分析をして強みや性格などを把握することが大切です。
「自分に合った仕事の見つけ方とは?適職が分からないときの探し方を解説」で解説している方法を参考に、適職を探してみましょう。
30代ニートにおすすめな就職支援サービスはありますか?
30代ニートから正社員就職を目指すには、就職エージェントの利用がおすすめです。就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーによる充実したサポートを受けられます。具体的には、現状のヒアリングや適した求人の紹介、選考対策のサポートなどです。
就職エージェントのハタラクティブでは、若年層の方向けに就職支援サービスを提供しています。サービスはすべて無料なので、お気軽にご利用ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。