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高卒女子の就職事情!未経験におすすめの職種や就活のコツを解説!
この記事のまとめ
- 高卒女子の就職内定率は97.2%と高く、多くの人が仕事に就けている
- 昨今は職種や雇用形態を問わず、ライフスタイルに合わせた働き方が実現できる傾向にある
- 高卒女子の初任給は低めであるものの、専門スキルの習得や転職により収入アップが可能
- 資格の有無は問わないが、簿記やMOSなどがあると高卒女子の就職活動に役に立つことがある
- 高卒女子が就職を成功させるには、「学歴を気にし過ぎない」「就活の軸を明確にする」などが大切
「高卒女子の就職は難しそう…」「未経験からも就職できる?」と、就活を不安に思っている方もいるでしょう。実際のところ、高卒者の就職内定率は男女ともに高く、選考で採用されるハードルはそれほど高くありません。また、学歴よりもスキルや能力を重視する業界や職種を選択すれば、未経験から就職しやすいでしょう。
このコラムでは、高卒女子向けに就職を成功させるポイントやおすすめの職種、役立つ資格などをまとめています。これから就職活動をしようと考えている高卒女子の方は、ぜひ参考にしてください。
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高卒女子は正社員として就職できる
結論から言うと、高卒女子の正社員就職は十分に可能です。
文部科学省の「令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について」によると、令和6年3月における高校卒業予定者全体の就職内定率は98.0%で、高卒女子に関しては97.2%でした。多くの高卒者が、安定して就職先を獲得している状況がうかがえます。
高卒女子の就職内定率は97.2%
文部科学省の「令和6年3月新規高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について」と厚生労働省の「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」で統計されているデータを下記の表にまとめているので、参考にしてみてください。
高卒 | 大卒 | |
男性 | 98.4% | 97.9% |
女性 | 97.2% | 98.3% |
男女計 | 98.0% | 98.1% |
参照:文部科学省「令和6年3月新規高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について」厚生労働省「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(p.2)」
学歴・性別の割合で見ても、高卒と大卒の就職内定率に大きな差はなく、多くの人が内定を獲得していることが分かります。
ただし、高卒で就職に成功しているのは、高校在学中に就活している人が多数です。卒業後、ニートやフリーターとして就活する場合は、在学中に就活をした人に比べると就職のハードルはやや高くなると考えられるでしょう。
参照元
文部科学省
令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について
厚生労働省
令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します
高卒女子に限らず既卒になると就職ハードルは高くなりやすい
高卒や大卒、男性女性といった学歴や性別に限らず、既卒として就活する場合には就職のハードルは高くなりやすい傾向にあります。その理由は、新卒と比べて求人数が少なかったり、空白期間に対してマイナスのイメージを持たれやすかったりするからです。
また、年齢を重ねるごとにスキルや経験が求められるようになるため「いつか正社員になろう」と就職を先延ばしにしてしまうと、未経験から応募できる求人が限られてしまうことも。少しでも若いほうが採用のハードルは低いため、早めに就職活動をすれば比較的スムーズに就職できる可能性があります。
高卒の就職活動については、「高卒からの就職先におすすめの業界や職種一覧!向いている人の特徴も紹介」も参考にしてみてください。
フリーターやニートの高卒女子が早めに就職をすべき理由
現在フリーターやニートの高卒女子の方は、できるだけ早く就職活動をスタートしましょう。就活をしないままフリーターやニートを続ける場合、以下のような不安要素を抱える恐れがあります。
・雇用が安定しない
・収入が低く、年齢を重ねても生活状態が向上しない
・社会的信用度が低い
正社員経験のないなかでの就職活動は、年齢が上がるほど採用ハードルも上がりやすくなります。正社員を目指すなら、今すぐにでも行動に移すことが大切です。
年齢が若いうちに就職活動を行うことで、「ポテンシャル採用の可能性がある」「若いうちに正社員経験を積んでキャリア形成できる」「安定した収入を得られる」といったメリットがあります。
将来「あのとき就職しておけば…」と後悔しないためには、できるだけ早く行動を起こすことが重要です。
資格なしの高卒女子は就職できない?
「資格がないと就職は難しいのではないか…」と不安を抱えている人もいるでしょう。資格なしの高卒女子も就職することは可能です。しかし、資格を取得しておくと採用選考でアピールする強みが増えたり、勤勉な印象を与えられたりするため有利になることがあります。
特に、高卒から就職する場合は、実務経験がないまま就職活動を行うことになるため「資格取得のために努力ができる人」といったポジティブな印象を与えられる可能性があるでしょう。
詳しくは、「高卒でも取れる資格はある?おすすめ27選と就活事情をご紹介」のコラムをご覧ください。
高卒の求職者数・求人倍率は?
厚生労働省の「令和6年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況』取りまとめ(9月末現在)」によると令和6年3月に卒業した高校新卒者の求人数は約48万2,136人、求職者数は男女計で12万3,382人、求人倍率は3.91倍となっています(令和6年9月末現在)。
3.91倍の倍率は、働きたい高卒者一人につき3件以上の求人があることを示しているので、高卒女子が新卒として正社員就職することは十分に可能といえるでしょう。
「高卒の就職率はどのくらい?大卒との違いや都道府県別の内定率も紹介」のコラムでは高卒の就職率について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(9月末現在)
ハタラクティブでは、学歴不問の求人を多数掲載しています。「高卒だと就職のハードルが高いのでは?」と不安に感じている方は、ぜひご相談ください。
高卒女子が知っておくべき女子の就職状況の変化
ここでは、高卒を含む女性の就職状況の変化を解説します。女性が活躍しやすい社会へと進んでいることを知り、前向きに就活を始めましょう。
女子の正社員採用に力を入れる会社が増えている
最近は、女性の雇用に力を入れる会社が増えてきています。厚生労働省の「令和5年の働く女性の状況(第2節 労働力人口、就業者、雇用者の状況)」によると、2023年度時点の女性の労働者数は3,124万人で、労働力人口総数に占める割合は45.1%でした。前年よりおよそ28万人増加しており、社会で活躍する女性が増えていることが分かります。
また、同調査の「② 雇用形態別雇用者数 ~女性は正規の職員・従業員の割合が上昇」によると、2023年度時点の女性の正規雇用者数は1,268万人となっています。前年より18万人増えており、9年連続で増加していることが分かりました。
このように、女性の社会進出が進んだ背景には、企業が女性の正社員雇用に力を入れていることが挙げられます。「無期雇用で長く働きたい」「キャリアアップを叶えたい」などの希望が叶えやすくなっているといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年版働く女性の実情
職種を問わず女性が活躍できるようになっている
昨今では、幅広い職種で女性が活躍できるようになっている傾向にあります。以前の日本では、事務職や接客業など、女性が就く職種に偏りが見受けられることも。しかし、現代では性別を問わず、さまざまな職種において女性の活躍がみられています。
たとえば、営業職や警備員、タクシー運転手などはこれまで男性の職種としてのイメージが色濃くあったものの、現在は女性が働いている姿も珍しくありません。就職先を決める際は性別に囚われず、「自分がやりたいこと」「スキルを磨きたいこと」といった視点で考えてみましょう。
正社員に限らず多様な雇用形態が選択できる
女性が活躍しやすい背景には、正社員だけでなく、パート・アルバイトや派遣社員など多様な雇用形態が選べるようになったこともあります。総務省統計局「労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)平均結果」によると、全産業における女性の雇用形態は、以下のとおりです。
正規の職員・従業員 | 1,299万人 |
パート・アルバイト | 1,138万人 |
派遣社員 | 94万人 |
契約社員 | 131万人 |
参照:e-stat「労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)平均結果(II-1 産業,従業上の地位・雇用形態(雇用者については従業者規模)・雇用契約期間別就業者数)」
正社員の雇用形態人数が多いものの、パート・アルバイトの人数ともそこまで大きな差はないことから、正規雇用にこだわらない働き方を選んでいる方もいることが分かります。
たとえば、男女を問わず、結婚や出産を機に働き方を変える方もいるでしょう。自分のライフスタイルや希望する条件にあわせて、柔軟な働き方を叶えられているのも、女性の活躍の場が増えている理由の一つです。
参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)平均結果
女性の働きやすい環境が整ってきている
厚生労働省「第9回今後の仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会(第一子出産前後の妻の継続就業率・育児休業利用状況)」によると、出産後、育休を利用したあとの継続就業率は69.5%。約7割の女性が出産後も仕事へ復帰していることがわかりました。
このような背景から、女性が働きやすい環境を整える会社も増加傾向に。男性・女性に関わらず、育児休暇を取得しやすい環境を整えることで子育てと仕事の両立を支援し、長く働ける職場へと改善されています。
女子活躍推進に力を入れている企業の見分け方
女性活躍推進に対する取り組みを実施し、優良と認められた企業は、厚生労働大臣が定める女性活躍推進法認定マーク「えるぼし認定、プラチナえるぼし認定」を受けられます。高卒女子は、女性が活躍しやすい就職先を見極める一つの目安として、えるぼしに認定された企業を探してみるのも一つの手です。
また、「女性活躍中」と記載のある求人を中心に検討してみることもおすすめ。女性活躍推進に力を入れている企業の可能性があるためです。
参照元
厚生労働省
女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)
女性が働きやすい企業を見つけるには、あなたがロールモデルとする女性の活躍を確認することがポイント
女性が働きやすい企業を見つけるには、あなたがロールモデルとする女性がその会社に何人いるのか、どのように活躍しているのかを確認するのがおすすめです。
産休・育休・介護休暇など、プライベートと両立しやすい環境面を視野に入れている場合には、実際の休暇取得率を確認しましょう。最近では男性の育休取得も増えてきました。男性の育休取得者が多い場合、当然女性の産休や子育てにも理解がある社員が多い可能性があります。
男女問わず正当に評価される環境を希望する場合は、実際に女性管理職へと出世している方が在籍しているかがポイント。企業のWebサイトや採用サイトをチェックしたり、応募・面接時に質問したりして確認しましょう。また、女性が働きやすい環境を整える方法として地域限定社員職を設けたり、収入は少し低くなる代わりに残業や転勤がなかったりといった制度を導入する企業もあります。
女性が働きやすい企業の目印として、女性活躍推進法認定マーク「えるぼし認定」のほか、子育てサポート企業の「くるみんマーク」などがあります。ただこれらは、あくまでも目安の1つです。サイトでの公開情報や面接やオファー面談で質問してみるなど、自身でも確認するようにしましょう。
高卒女子の就職におすすめの職種11選
ここでは、学歴を問わず挑戦できる仕事をご紹介します。事務職や販売職のほか、実力主義の職場で自分の力を試したい方には営業職もおすすめです。
これらの職種では実務経験を問わず、周囲への気配りやコミュニケーションスキルなどが求められるため、経験や知識が少ない高卒女子も就職しやすいでしょう。
以下を参考に、自分の性格やスキルに合いそうな仕事を探してみてください。なお、一部の情報は、厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」の各職種ページを参考にしています。
1.事務職
事務職は、電話対応や書類作成、資料の管理などのルーティンワークが基本であり、学歴不問や未経験者歓迎の求人もあります。事務職の種類の例は以下のとおりです。
- ・一般事務
- ・総務事務
- ・経理事務
- ・医療事務
- ・学校事務
- ・営業事務
平均年収(全国) | 510万円 |
求められるスキル | ・一般的なPCスキル ・正確性 ・注意力 ・几帳面さ ・臨機応変な対応力 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「一般事務」
事務職の種類によって、顧客対応やパソコン作業など、中心となる業務が異なります。事務職の仕事はオフィスでのデスクワークがメインのため、肉体的な負担が軽めといえるでしょう。出産後の職場復帰や再就職などもしやすく、女性人気が高い職種です。
事務職は土日休みで転勤があることが少なく、残業や休日出勤も少ない会社が多いため、プライベートと仕事を両立したい女性に人気の職種です。また、立ち仕事ではないため、幅広い年齢の方が事務職を選ぶ傾向にあります。
タイプとしては自分が前に出るより、「サポート役に徹したい」「縁の下の力持ちでいたい」という方に選ばれやすいようです。
正社員
事務系総合職
年収 454万円 ~ 518万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
2.営業職
営業職は学歴・経験不問の求人が多いので、高卒・大卒や男性・女性といった学歴や性別に関わらず挑戦しやすいのが特徴の仕事です。
特におすすめなのは、化粧品業界や保険業界の営業職。女性が多く活躍する業種のため、育児休暇や時短勤務の制度が充実している企業が多い傾向にあり、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に働けます。
平均年収(全国) | 469万円 |
求められるスキル | ・コミュニケーションスキル ・ヒアリング力 ・提案力 ・論理的思考力 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「保険営業(生命保険、損害保険)」
また、営業職には給料を歩合制にしている企業もあるので、努力次第で収入アップを目指せるのも魅力です。営業職で身につけたコミュニケーションスキルは、転職の場でも役立つでしょう。
3.販売職
販売職も学歴・経験不問の求人が多い職業です。販売職の活躍場所は、アパレルショップやインテリアショップといった店舗。大型のショッピングモールや百貨店、路面店など、就職先によって多彩な選択肢があります。
平均年収(全国) | 361万円 |
求められるスキル | ・コミュニケーションスキル ・接客スキル ・提案力 ・臨機応変な対応力 ・取り扱う商品に対する理解力 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「衣料品販売」
販売職に求められるのは、コミュニケーション能力や顧客に寄り添う気遣いなどのスキルのため、学歴や性別を問わず適性があれば挑戦できるのがポイントといえます。ただし、土日祝日も含むシフト制の場合が多いため、「家族と休みを合わせたい」「土日に休みたい」という方は注意が必要です。
就職先によっては、福利厚生の一環として会社の商品を社員割引で購入できるので、好みの店舗から就職先を考えてみましょう。
4.介護職
介護職は、未経験・無資格から始められる職種のため、高卒女子の就職に向いているでしょう。学歴を問わず、コミュニケーションスキルや実務経験などが求められるので、安心して挑戦できます。
介護職の主な仕事内容は、掃除や配膳などの生活サポートやイベントの企画・運営など。資格がない場合、利用者さまの身体に触れる介助はできません。そのため、施設内で対応する際は有資格者の指導下で行います。
平均年収(全国) | 371万円 |
求められるスキル | ・介護に関する知識 ・体力 ・コミュニケーションスキル ・臨機応変な対応力 ・危機管理能力 ・観察力 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「施設介護員」
介護業界は昨今の高齢化社会による需要があるものの、人手不足の傾向にあるため、未経験者を積極的に採用している施設もあるようです。また、施設によっては資格取得支援制度を設けているので、将来のキャリア形成にもつなげられるでしょう。
5.IT職
システムエンジニアやプログラマーといったIT系の技術職は、学歴不問だけでなく、入社後の研修制度が充実している傾向にあるため、未経験の高卒女子も就職しやすいといえます。
リモートワークを導入している会社もあり、スキルや知識の習熟度によっては、今後自宅で仕事ができる可能性もあるでしょう。
平均年収(全国) | 685万円 |
求められるスキル | ・プログラミングスキル ・ヒアリングスキル ・問題解決能力 ・提案力 ・コミュニケーションスキル |
参照:職業情報提供サイト jobtag「システムエンジニア(基盤システム)」
IT業界とは、デジタル化が進むなか、高い需要があるぶん深刻な人手不足を抱えている業界でもあります。専門的なスキルを磨くことで、将来のキャリアアップや高収入も期待できるため、興味がある方は挑戦してみるのもおすすめです。
6.施工管理職
建設業界に興味がある高卒女性は、施工管理職の仕事もおすすめです。施工管理職の仕事には、建設現場で事故が起きるのを防ぐ安全管理や機材や材料を手配する工程管理、製品の品質を確認する品質管理などがあります。
平均年収(全国) | 633万円 |
求められるスキル | ・体力 ・問題解決能力 ・危機管理能力 ・スケジュール管理能力 ・統率力 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「建築施工管理技術者」
施工管理職は、主に建設現場で仕事を行うことが多いため体力は必要になりますが、特に必要な資格もなく未経験から挑戦しやすいため、高卒女子におすすめの仕事といえるでしょう。また、働きながら施工管理技士の資格取得を目指すことも可能なので、キャリアアップを目指したい方は資格取得支援をしている会社へ就職するのも一つの手といえます。
7.工場の作業スタッフ
仕事とプライベートを両立させたい高卒女子の方は、残業の少ない工場の作業スタッフとして就職するのもおすすめです。
工場の作業スタッフは、機械の部品や食品といった製造ラインを担当します。ルーティンワークが主で、多くの場合特別な経験や資格は必要ありません。黙々と作業することが好きな方に向いている職種です。
平均年収(全国) | 509万円 |
求められるスキル | ・集中力 ・忍耐力 ・責任感 ・黙々と作業をするのが好き ・ルーティンワークが苦にならない |
参照:職業情報提供サイト jobtag「化粧品製造」
また、工場が24時間稼働していれば、自分の都合に合わせて日中・深夜問わずにシフトを組めることもあります。「平日も含めて休みが欲しい」「夜勤が向いている」といった、働き方の希望を叶えやすいでしょう。
8.公務員
公務員は、社会的信用を得て安定したい方におすすめです。
高卒から公務員に就職するには、高卒者向けの試験に合格する必要があります。国家公務員を目指す場合、一般職なら「高卒者試験」、専門職なら「高卒程度試験」を受験し、地方公務員を目指すなら「地方初級公務員試験」を受験するのが一般的です。
ただし、公務員試験のなかには年齢制限や受験条件があります。受験を希望する職種の年齢制限やその他の条件を満たしているか、事前に確認する必要があるでしょう。
平均年収(全国) | 478万円 |
求められるスキル | ・コミュニケーションスキル ・傾聴力 ・問題解決能力 ・幅広い業務内容に対する柔軟性 ・学習意欲 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「地方公務員(行政事務)」
公務員は福利厚生が充実しており、女性も働きやすい職場環境が整えられているのが魅力です。公務員を目指している方は、「高卒者が公務員になる方法とは?大卒との年収差や後悔しない試験対策も紹介」のコラムも参考にしてみてください。
9.警備員
警備員の仕事には、主にビルやマンション、商業施設などの警備や誘導などが挙げられます。特別な資格やスキルがなくてもできるため、未経験の方も挑戦しやすい仕事といえるでしょう。
平均年収(全国) | 376万円 |
求められるスキル | ・体力 ・コミュニケーションスキル ・責任感 ・臨機応変な対応力 ・法令遵守に対する意識 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「施設警備員」
また、配属される場所によっては少人数や一人で警備を行えることもあるので、人と関わることがあまり得意ではない方にもおすすめです。
10.ネイリスト
ネイリストは、お客さまの爪のケアやネイルアートを行う仕事です。ネイリストの仕事は、学歴よりネイルの技術のほうが評価されやすい仕事のため、学歴に自信がない人に向いているといえます。
平均年収(全国) | 321万円 |
求められるスキル | ・コミュニケーションスキル ・集中力 ・接客スキル ・ネイルに対する知識 ・クリエイティブな発想力 ・トレンドを把握するリサーチ力 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「ネイリスト」
また、ネイルアートの技術は独学や通信講座などで基礎知識をつけられるため、ネイル未経験であっても比較的挑戦しやすいといえるでしょう。
11.ホテルのフロントスタッフ
ホテルのフロントスタッフは、ホテルに宿泊するお客さまのチェックイン・チェックアウト対応や電話対応などを行うのが主な業務です。
ホテルのへ就職は、学歴より人柄やコミュニケーション能力などを重視されやすい傾向にあるため、人と関わるのが得意な高卒女子に向いているといえるでしょう。
平均年収(全国) | 330万円 |
求められるスキル | ・コミュニケーションスキル ・ホスピタリティ ・問題解決能力 ・臨機応変な対応力 ・語学力 |
参照:職業情報提供サイト jobtag「フロント(ホテル・旅館)」
ホテルの仕事が気になる方は、「高卒でホテルに就職できる?仕事内容や採用試験について解説」のコラムで詳しい仕事内容ややりがいなどを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
高卒女子に人気の仕事ランキングは?
ハタラクティブの調査「若者しごと白書(1-1. 現在就業している職種)」では、女性正社員は事務職や医療・介護関連に就業している人が多いという結果が出ています。最も多いのは事務(32.2%)、次点で医療・介護・福祉(15.4%)。また、公務員(8.8%)や接客(8.4%)なども人気のようです。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
高卒女子です。どんどんキャリアアップをしていきたいのですが、どのような業界・職種に就くのがいいでしょうか?
自分が興味を持てる仕事や得意な仕事に就くのがおすすめです!
自分が興味を持てて、得意な分野に狙いを絞りましょう。学歴問わず活躍できる分野のなかで自分自身が楽しい、チャレンジしたい、学びたいと思える仕事を選ぶことで長続きします。上記を参考に、学歴問わず活躍できる業界や職種を選びましょう。
そして、その業界や職種の専門家として活躍できるよう経験を積み、必要に応じた資格を取得するのがおすすめです。その仕事を長く続けてキャリアアップしていくには、勉強をしてスキルや知識を磨き続ける必要があります。
また、企業内でキャリアアップするためには、マネジメント能力も欠かせません。リーダー職や役職の話、後輩指導の機会があれば積極的に引き受けることをおすすめします。
資格によっては、条件を満たせば大卒でなくても挑戦できる場合も。たとえば、社会保険労務士は先に行政書士を取得したり実務経験を積んだりすれば高卒の方も受験資格が得られるなど、段階を踏めば取得可能なものもあります。表面だけを見て判断せず、どうしたら取得できるかをよく調べてみましょう。
高卒女子が就職すると給料はどれくらい貰える?
ここでは、初任給と平均給料を学歴・男女別で比較していきます。高卒として就職するか、大学へ進学するか悩んでいる女性の方は、ぜひ参考にしてみてください。
高卒女子の新規学卒者の賃金は19万1,700円
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」によると、学歴別の新規学卒者の高卒の賃金は、全体が19万7,500円、女性が19万1,700円です。
下記では、新規学卒者の賃金を表にまとめているので、高卒の初任給が気になる方は参考にしてみてください。
高卒 | 大卒 | |
---|---|---|
男女計 | 19万7,500円 | 24万8,300円 |
男性 | 20万500円 | 25万1,300円 |
女性 | 19万1,700円 | 24万4,900円 |
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況((10)新規学卒者の学歴別にみた賃金)」
上記の表をみると、高卒男子の賃金は20万500円となっています。大学新卒の場合は、女性が24万4,900円、男性は25万1,300円です。
このことから、高卒の初任給は男女ともに大学新卒よりも4〜5万円程度低いことが分かります。
参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
高卒女子の平均給料は23万7,700円
厚生労働省の同調査によると、高卒女子の平均給料は23万7,700円となります。学歴・男女別の平均賃金は以下のとおりです。
高卒 | 大卒 | |
---|---|---|
男女計 | 28万8,900円 | 38万5,800円 |
男性 | 31万3,200円 | 41万7,700円 |
女性 | 23万7,700円 | 31万5,100円 |
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況((3)学歴別にみた賃金)」
高卒女子の給料を男女別や学歴で比較してみると、低い傾向にあることが分かります。
ただし、このデータはあくまで平均であり、仕事や企業の待遇によってはさらに高い収入を得られる可能性もあるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
高卒の給料は男女差よりも学歴による差が大きい
前述のとおり、高卒の給料は性別だけでなく、「高卒」「大卒」の学歴による差もあるようです。しかし、就職後は実績やスキルによって昇給する会社が多いといわれています。若いうちに就職すれば、働くなかで資格を取得したりスキルアップしたりすることで収入アップが叶う可能性は十分にあるでしょう。
「高卒女子の就職におすすめの職種11選」では、学歴を問わず挑戦しやすく、努力によってキャリアアップを目指せる仕事をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【給料の基本用語】求人の月給・月収とは
求人票で見かける「月給」と「月収」とは、以下のような違いがあります。
月給 | 基本給に各種固定手当(資格手当や住宅手当など)を加えたもの |
月収 | 月給に変動手当(残業手当や休日出勤手当など)を加えた1ヶ月の給与の総支給額 |
「高収入を得たい」と考えている方は、求人募集の内容をきちんと読み取れるように、「月給」「月収」の違いを理解しておきましょう。
詳しく知りたい方は、「月給と月収の違いとは?手取りや基本給といった給与の基本用語を解説」のコラムをご参照ください。
高卒女子は正社員になっても給料が低いと聞きました。実際はどうなのでしょうか?
給与は「職種」や「業界」「企業規模」「地域」により異なり、キャリアを積むことで将来的に収入をアップできる可能性も考えられるでしょう。
しかし、高卒女子が正社員として働く際には、初任給や平均給料が低いと感じる場合もあります。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査(10) 新規学卒者の学歴別にみた賃金」によると、2024年新規学卒者の高卒女子の初任給は約19万1,700円でした。同調査によると大卒女子の初任給は24万4,900円なので、約5万円ほど差があることが分かります。
しかし、給与はあくまで一つの指標です。職種や業界、企業規模、さらには地域によって大きく異なります。就職後は成果やスキルが重視されやすいため、入社後の活躍により昇給したり、若いうちから正社員としてキャリアを積むことで自身の市場価値を高められたりする可能性もあるでしょう。
高卒で就職した直後は「給料が低い」と感じても、ポテンシャルを活かしてキャリアを積むことで、将来的な収入アップにつながる可能性があります。
就職で「資格なし」が不安な高卒女子におすすめのスキル
高卒女子の方が持っていると就職に役立つおすすめの資格を7つご紹介します。高卒から目指しやすい職種のなかで活かせる資格を中心にまとめたので、ぜひご覧してください。
1.普通自動車免許
普通自動車免許は、営業職や運送ドライバーなどの仕事に役立ちます。会社によっては免許の取得が応募条件に含まれている場合もあるので、就職先の幅を広げたい高卒女子の方におすすめです。
自動車免許を取るには、教習所に通う方法と、合宿で取得する方法の2種類があります。合宿は最短2週間で取得することが可能です。ただし、満18歳以上であることや、両眼0.7以上の視力があること(矯正視力可)の条件を満たす必要があります。
取得後は、仕事に活かせるよう運転に慣れておくことも大切です。
2.日商簿記検定2級
日商簿記検定は、経理事務として就職したい高卒女子の方におすすめの資格です。企業の財務諸表を作成するための知識や技術を証明でき、会計事務所や一部上場企業、中小企業などで役立てられます。
簿記の資格は、「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」の3種類。一般的なのは「日商簿記」です。日商簿記は1級、2級などと階級が分かれており、実務で求められるのは2級以上といわれています。簿記について勉強する高卒女子の方は、3級の取得を目指すと基礎を身につけられるでしょう。
3.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
パソコンを使用する仕事に就きたいと考えている高卒女子の方には、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)をおすすめします。MOSは、WordやExcel、PowerPointなど、マイクロソフト社のソフトの操作スキルを証明する資格です。複数のソフトを使えるようになるため、作業効率や生産性の向上につながるでしょう。
パソコンを使用する仕事は、IT職や事務職、営業職など幅広くあります。使いこなせるソフトが多ければできることも増え、仕事で成果を得やすくなるでしょう。
4.調理師免許
調理師免許は、調理師法によって定められた国家資格です。適切な調理方法や栄養、衛生管理など、食のプロとしての知識や技術を証明できます。調理関係の仕事に就職したい高卒女子の方は、取得を検討するのも一つの手といえるでしょう。
調理師免許は調理の仕事に必須ではないものの、採用担当者から高評価を得やすかったり、資格手当が支給されたりと取得するメリットは多数あります。
調理師免許を取得する方法は主に2つ。1つは、養成学校や調理師学校に1年以上通う方法です。この場合、国家試験は免除され、卒業と同時に調理師免許を取得できます。もう1つは、飲食店で調理経験を2年以上積み、調理師試験を受ける方法です。
どちらの方法も、取得には時間が掛かることを念頭に入れておきましょう。
5.日本化粧品検定(コスメ検定)
美容に関する仕事に就職したい高卒女子の方には、日本化粧品検定(コスメ検定)もおすすめの資格です。日本化粧品検定を取得することで、化粧品やメイク、サプリメントなど美容についての科学的な知識を身につけられます。
日本化粧品検定は、化粧品業界への就職に有利になりやすいだけでなく、メイクアップアーティストやネイリスト、エステティシャンなど美容関連の仕事のキャリアアップに役立つこともあるでしょう。
また、3級であればオンラインでの受検もできます。なお、1級と2級の試験は年2回ですが、併願で受検をすることも可能です。
6.介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護に関する基礎的な知識やスキルを証明する資格です。
介護の入門資格ともいわれている資格なので、介護業界に興味がある高卒女子の方は取得して損はありません。基礎的な知識やスキルがあれば、実務にも冷静に対応できるでしょう。
介護施設によっては、資格の保有を応募条件として定めている場合もあります。また、介護職員初任者研修課程を修了していれば資格手当が支給されることもあるので、給与アップを目指したい方にもおすすめです。
7.販売士
販売士は、販売職としての基礎があることを証明する資格です。資格を取得すれば、就職後の即戦力としてのアピールにつながります。販売職のプロフェッショナルとして顧客のニーズに合わせた商品を提供できるようになるでしょう。
販売士には1級・2級・3級の段階があり、3級では現場の販売職における基礎を身につけられます。資格取得後は小売業や卸売業、サービス業、商社などの幅広い業種で活用できるでしょう。
高卒女子が就職して高収入を得る4つの方法
高卒女子の方が高収入を得るには、専門的なスキルを習得したり、年収の高い業種に就職したりする方法があります。すぐに高収入を得られなくても、今の自分にできそうなことからチャレンジすれば、将来的に収入は増えていくでしょう。
高卒女子が就職して高収入を得る方法
- 専門的なスキルを身につける
- 高収入を得られる業界を目指す
- 就職先で着実に成果を出す
- 業務経験を積んだうえで転職する
1.専門的なスキルを身につける
高卒女子の方が専門職や技術職などに就職して収入アップを目指すなら、それぞれの職種に必要な専門的なスキルが必要です。会社によっては、業務に必要な資格を取得すれば資格手当が付与されることもあります。得意分野や興味のあるものから、仕事に役立つスキルを習得するのがおすすめです。
2.高収入を得られる業界を目指す
高卒女子の収入アップには、高収入を得やすい傾向がある業界へ就職する方法もあるでしょう。高年収が期待できる業界にはIT業界や金融業界、不動産業界、建設業界などが挙げられます。
高収入を得られる業界について詳しくは、「高収入の仕事ランキング!無資格・未経験から年収アップを目指す方法を解説」のコラムもチェックしてみてください。
3.就職先で着実に成果を出す
就職先の仕事で着実に成果を出すのも、収入アップにつながります。実力主義の風土がある職場やインセンティブ制度を導入する企業では、評価次第で収入アップを図れるでしょう。
「インセンティブ制度って何?」と疑問に思う方は、「インセンティブの意味とは?制度の具体例や手当との違いを簡単に解説」をご覧ください。
4.業務経験を積んだうえで転職する
一定期間業務に従事したうえで、身につけたスキルを役立てられる業種・職種に転職するのも高収入を得る方法の一つです。即戦力となるスキルや実績があれば、転職採用の場で評価されやすくなります。
高卒で高収入の仕事への転職を成功させる方法は「高卒の平均年収は大卒とどれくらい違う?給与の高い仕事と収入アップのコツ」でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
高収入を得るためには、2つのポイントを意識しましょう
高卒女子が高収入を得るためには、いくつかのポイントがあります。1つは専門的なスキルを身につけることです。特に、IT業界や医療業界などは需要が高く、専門知識や高いスキルを持つ人材が求められる傾向があります。また、資格やスキルを習得すれば資格手当が得られるなど、収入アップの機会が広がりやすくなるでしょう。
もう1つは、高収入を得やすい業界を目指すことです。たとえば、金融や不動産、建設業界は高い年収が期待できる業種といえます。これらの業界は未経験者の採用に力を入れている企業もあるため、挑戦の余地があるでしょう。
また、入社後は着実に成果を出すことも重要です。実力主義の企業では、成果に応じたインセンティブや昇給が期待できます。成果を上げながら貴重な業務経験を積むことで、今後のキャリア形成に役立ち、高収入を得られるチャンスが広がるでしょう。
高卒女子が就職を成功させる8つのポイント
高卒女子が就職を成功させるには、「学歴を気にしない」「できるだけ早く就活を始める」「自己分析や企業研究を徹底して行う」などが大切です。
1.高卒の学歴は気にしない
就職活動では、「高卒は応募できる求人が限られるのでは」といったネガティブな考えを抱かないようにするのがポイントです。「大卒以上」を条件に求人を出す会社もありますが、学歴や資格、経験を問わない会社も多数あります。
社会人になれば、学歴ではなくキャリアやスキルが重視されやすくなるもの。学歴に関わらず活躍することは可能なため、ポジティブに行動するのがポイントです。
2.ポテンシャル採用を狙うためにできるだけ早く就職活動を始める
就職を目指している高卒女子の方は、就職活動をできるだけ早く始めましょう。「フリーターやニートの高卒女子が早めに就職をすべき理由」でも述べたように、若いうちならポテンシャル採用が狙えます。
高校を卒業してしばらく経っている場合は、空白期間に注意が必要です。採用の場において、就業していない「空白期間」はマイナス評価になりやすいもの。療養や勉強など明確な目的があった場合は、採用担当者に納得してもらいやすいでしょう。
そうでない場合は、採用担当者が納得できる説明を考えておく必要があります。空白期間の説明方法については、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」のコラムをご覧ください。
3.自己分析で自分のアピールポイントを知る
自分のアピールポイントが分からない場合は、就職活動を始める前に自己分析を徹底しましょう。自分の強みや能力、価値観などを理解していなければ、面接で的確なアピールができません。
たとえば、自分の好きなことや得意なこと、苦手な分野などを書き出し、適性や能力を把握してみてください。得手不得手を知れば、自分に向いている業種や職種が見つけられます。
また、自己分析が難しいと感じる高卒女子の方は、家族や友人などの第三者に自分の長所を聞いてみる「他己分析」をあわせて行うのも効果的です。自分では気づかなかった魅力や得意分野について掴める可能性もあります。
他己分析の方法は「他己分析とは?やり方や得られるメリットについて解説!」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。なお、アピールポイントの伝え方は「長所を一覧で確認!思いつかないときの対処法や就活での例文もご紹介」にまとめています。
4.企業研究で応募したい会社を詳しく知る
自分に向いている就職先を探したい高卒女子の方は、企業研究に取り組みましょう。応募先の企業が求める能力や人物像を知っておけば、自分がそこで活躍できるかどうかを判断できます。
企業のWebサイトや口コミサイト、SNSなどをチェックして社風や福利厚生、従業員の男女比率などを調べることが大切です。企業研究の詳しい方法は、「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」をご覧ください。
就職探しは広い視野が必要
高卒女子が応募する求人を探すときは、業界・職種を絞り過ぎず、視野を広げて探しましょう。志望業界や職種を決めることは大切ですが、「自分にはこの会社しかない」「この業界・職種じゃないとダメ」と条件を固め過ぎると、選択肢を狭めてしまいます。
また、自分の好きなこと、やりたいことだけを見るのもおすすめできません。こだわり過ぎるとほかの可能性を潰してしまうことがあるため、幅広く探しましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
5.「就職活動の軸」を明確にする
自分に合った企業に就職するためには、就職活動の軸を定める必要があります。「年収400万円以上」「特技を活かした仕事をしたい」「働きやすい職場が良い」など、就職先に求める条件を洗い出し、入社後も長く働ける会社を見つけましょう。
ただし、すべての希望を満たす職場を見つけるのは難しいため、優先順位をつけて絞り込むのが賢明です。
また、就職活動の軸を決めておくと、希望する業界や職種の傾向が定まりやすくなるメリットがあります。手当たり次第に応募してしまうと、面接官から「志望度が低い」「熱意がない」と思われる可能性もあるでしょう。
就活の軸に沿って求人に応募できれば、会社から「行動や思考に一貫性がある」と思ってもらうことができ、好印象を与えられます。
就活の軸と同時に自分のライフステージも考えるのがおすすめ
就活の軸を考える際、同時に自分のライフステージも考えておくのがおすすめです。就職してから5年後10年後はどのような生活を送っていたいかを想像しておくと、理想のライフステージへとつながる就職先をイメージしやすくなります。
また、長期的なキャリアプランを計画したうえで就職先を選ぶと、「将来はこのようになりたいから今は頑張ろう」という気持ちになり早期退職防止にもつながるでしょう。
6.履歴書の書き方や面接対策を徹底する
履歴書の書き方や面接対策を見直しておくのも、高卒女子が就職活動を成功させるポイントの一つです。以下でそれぞれ解説します。
履歴書の書き方
履歴書は、正確な内容を記載しましょう。学歴や経験不足の不安から嘘を書いてしまうと、選考中にバレた際は不採用になることがあります。また、入社後にバレた場合は、経歴詐称として懲戒解雇になる恐れもあるでしょう。
自己PRでは、「自分の強みを志望先でどのように活かせるか」を具体的に伝えられるようにしておきます。その際は、志望先の社風や仕事内容とマッチした内容にすることが重要です。
志望動機は、「どのような理由からこの企業に入社したいのか」を明確に伝えてみてください。このとき、どの企業にも当てはまるような内容は避けましょう。志望先の企業にしかない特徴に惹かれたことを伝えられると、採用担当者に「この人は企業や業務内容を理解している」と好印象を与えられる可能性があります。
「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」のコラムでは、履歴書の基本の書き方を見本も交えて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
面接対策
面接を受ける際は、まず基本的なマナーや身だしなみなどを押さえておきましょう。面接では、立ち居振る舞いや話し方なども評価の対象になります。受付の段階からすでに見られていることを意識しながら、誠意ある姿勢で挑みましょう。
また、自分の長所・短所や志望動機、将来のキャリアプランなど面接でよく聞かれる質問を事前に想定し、回答を考えておくのもおすすめ。当日も慌てることなく落ち着いて回答できるようになります。
履歴書に書いてある内容を話すときは、内容を深堀りしたり、新たなエピソードを盛り込んだりできると、より自分の持ち味が伝わるでしょう。
面接の流れや詳しい対策方法などについては、「面接練習をして就活・転職を成功させよう!一人で行う方法やよく聞かれる質問も紹介」のコラムでもご紹介しているので、ぜひ参考にして練習してみてください。
7.ハローワークを利用する
高卒女子が就職活動を成功させるには、ハローワークを利用するのも一つの手段です。ハローワークでは、求人の紹介だけでなく就職セミナーや面接対策などあらゆる就職活動のサポートを受けられます。
ハローワークは、民間の就職・転職サイトに比べて地域に特化した求人が多い傾向にあるので、地元で働きたいと考えている高卒女子の方におすすめです。
なお、ハローワークには「わかものハローワーク」という35歳以下の正社員を目指す若者を対象に就職支援を行っている施設があるため、若年層の就職支援にも手厚いといえます。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援
8.就職・転職エージェントを活用する
一人での就活が不安な高卒女子の方は、就職・転職エージェントを活用しましょう。
就職・転職エージェントとは、アドバイザーから個別のサポートを受けられる民間サービスです。求職者一人ひとりの希望に合わせた求人紹介や、就活に関するアドバイスなどのサポートを受けられるのが特徴。「学歴に不安がある」「初めての就職活動で自信がない」という方は、利用を検討してみてください。
若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブは、学歴に不安がある方に向けて、就職支援サービスを実施しています。
専任のキャリアアドバイザーがヒアリングを行い、適性や希望に沿った仕事をご紹介。マンツーマンで就職活動をバックアップします。また、履歴書の添削や面接対策など、基本的な就職活動のサポートも実施。学歴不問や未経験者歓迎の求人を豊富に取り扱っているため、あなたにぴったりの求人が見つかるでしょう。
また、就活に関するお悩み相談にもお答えしているので安心してご利用いただけます。すべてのサービスは無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。
高卒女子の就職に関するお悩みQ&A
就職活動に取り組む際、何に注意すべきか気になる方もいるでしょう。ここでは、高卒女子の就職に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。
高卒女子からアパレル関係に就職できますか?
可能です。アパレル関係の仕事は、一般的に学歴を重視されることが少なく、特別な資格やスキルを取得しなくても就職を目指せるので、高卒女子におすすめの仕事といえます。
しかし企業によっては、本社就職となると学歴や経験が求められる可能性もあるため、応募する前に求人情報をよく確認しておきましょう。
アパレルの仕事内容については「アパレル店員の仕事」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
高卒女子が事務職に就くにはどんなスキルが必要ですか?
コミュニケーション能力や基本的なパソコンスキルが求められます。社内外とのやり取りが多いので、周囲と円滑に交流できる人に向いているでしょう。また、事務の仕事は複数の作業を同時進行するため、コツコツと物事に取り組める能力も大切です。
詳しくは「高卒で事務職に就くには?種類ごとの仕事内容やおすすめの資格を紹介」のコラムを参考にしてください。
30代資格なしの高卒女子も就職できますか?
「未経験者歓迎」や「経験不問」などの求人は多くあるため、資格がなくても就職することは可能です。
しかし、未経験者を歓迎している求人であっても、未経験者ばかりが応募してくるわけではありません。幅広い年齢層の方が採用試験を受けるため、資格を持っている方や業務経験がある方がいる可能性もあります。
年齢が上がるにつれてポテンシャル採用をしてもらえる可能性は低くなってしまうため、なるべく早く決断して行動するようにしましょう。
「30代から就職できる?フリーターや未経験から就活を成功させる方法を解説」のコラムでは、30代からの就職活動を成功させるための方法を紹介しているので、あわせてご覧ください。
高卒女子は優良企業へ就職できますか?
可能です。一般的に、「大手企業は優良」というイメージを抱かれやすいですが、大企業以外にも福利厚生やスキルアップ体制が整備されている企業はあります。会社名や企業規模にこだわらず中小企業にも視野を広げれば、自分に合った優良企業が見つかるでしょう。
高卒者が優良企業を探す方法は、「高卒で入れる優良企業はある?おすすめの就職先や探し方のポイントを紹介!」のコラムで詳しくまとめています。
就職のプロに希望条件に合った仕事を紹介してもらいたいという方は、ハタラクティブへご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。