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仕事の理不尽への対処法は?上司に怒られるストレスやイライラの解消法
更新日
この記事のまとめ
- 仕事で理不尽を感じるのは、「納得のいかない理由で怒られたとき」など
- 仕事の理不尽には、「真に受けない」「感情的にならない」「証拠を集める」などが有効
- 状況によっては、仕事での理不尽が成長につながる可能性もある
- 我慢の限界を感じている人は、転職で仕事を変えるのも選択肢の一つ
「仕事で理不尽なことがあり辛い」とお悩みの方もいるでしょう納得がいかない状況にストレスやイライラを抱えている場合は、適切な対処法を身につけるのがおすすめです。
このコラムでは仕事での理不尽な出来事に対する接し方や対処法をご紹介します。「会社の上司から理不尽な内容で怒られる」「納得いかないクレームを受けて困っている」「新卒で辛いことが多い」など心当たりのある方は、ぜひチェックしてみてください。
仕事で「理不尽」と感じる理由は主に3つある
仕事中に「理不尽だ」と感じる理由は、主に3つあります。
- ・予想していないことが起こったから
- ・ほかの人とモチベーションに差があるから
- ・仕事で適切な配慮がされていないから
自分に非がないにもかかわらず予期せぬハプニングが起こった場合、感情の行き場を失い「理不尽だ」と感じる可能性があります。また、上司や同僚などにやる気が見られない場合も、理不尽さを感じやすいでしょう。さらに、上司からの指示が一方的なものだったり、言動に配慮が見られなかったりする場合も同様です。
仕事で理不尽と感じるのは、自分の予期せぬことが起こったり、気にかけてもらえないことが背景に潜んでいるようです。「会社で感じる理不尽なこととは?対策も解説」では、理不尽と感じる場面について紹介していますので、あわせてご覧ください。
仕事の理不尽を感じる5パターン
仕事で理不尽を感じるときには、以下のようなパターンがあります。自分の状況に近いものはないか、チェックしてみましょう。
仕事の理不尽を感じるパターン
- 納得いかない理由で怒られる
- 手柄を奪われたり責任を押し付けられたりする
- クライアントに無理な要求をされる
- 自分の非ではないクレーム処理を任される
- 職場に暗黙のルールがあり常態化している
1.納得いかない理由で怒られる
上司から筋の通らない理由で怒られるのは、理不尽を感じやすい状況といえるでしょう。また、日やそのときの気分によって発言や態度を変えられてしまう場合も、ストレスを感じやすくなります。指示どおりに業務を行っても、次の日には「自分はそんな指示はしていない」などと怒られるため、業務のやり直しが発生することもあるようです。
また、ミスを過剰に叱責される場合も考えられます。十分な指導をせずに、ミスが起きたときだけ過剰に反応するという上司の横柄な態度に、不満やもやもやを感じる方もいるようです。
2.手柄を奪われたり責任を押し付けられたりする
「自分の成果を奪われた」「失敗の責任を自分のせいにされた」といった経験があると、理不尽に感じるでしょう。しかし、人の成果を自分のものにするのは許されることではありません。我慢せず、このコラムの後半で紹介する適切な対処を取りましょう。
3.クライアントに無理な要求をされる
「納品日はこの日じゃないと無理」など、相手の都合を顧みない一方的な要求をするクライアントに対し、理不尽さを感じることもあるようです。ビジネスマナーの観点からも、相手の立場に合わせた配慮は取引を交わすうえで必要不可欠でしょう。
しかし、クライアントは会社外の人間です。そのため気を使ってしまい理不尽だと指摘できないことも、ストレスを感じる理由になるといえます。
4.自分の非ではないクレーム処理を任される
顧客対応が必要な仕事では、理不尽なクレームに対応することもあるでしょう。相手によっては怒りでヒートアップし、冷静な話し合いができない場合もあります。そのような状況でも、感情を出さず業務を遂行しなければならないため理不尽さを感じるようです。
5.職場に暗黙のルールがあり常態化している
「上司の仕事が終わらないと退勤できない」「仕事を終わらせたのに定時で帰宅しようとすると文句を言われる」「ノルマを達成しないと休暇を申請できない」といった暗黙のルールが常態化していると、理不尽さを感じるようです。
ほかには、「飲み会へ参加しないと嫌味をいわれる」「昼休みに外でランチをしてはいけない」など、仕事に関係のないところまで口を出されるパターンも。そんな暗黙のルールを守らなければならない雰囲気に、納得できないと感じることもあるでしょう。
仕事をするなかで起こる理不尽に対処したい場合は、「仕事で怒られる原因とは?怒られないためのポイントと対処法をご紹介!」も参考にしてみてください。
仕事の理不尽に遭遇したときの7つの対処法
仕事で理不尽なことがあったときの対処法をお教えします。簡単なものからご紹介しているので、順番に試してみると良いでしょう。
仕事の理不尽に遭遇したときの対処法
1.真に受けない
理不尽を言われても、軽く受け流して真に受けないことが大事です。
ただし、真に受けないからといって話を遮ったり、横柄な態度を取ったりするのは避けてください。「仕事は仕事」と割り切り、相づちや返事といった必要最低限のコミュニケーションをとるにとどめましょう。
2.感情的にならない
理不尽な対応を受けた際に、怒ったり泣いたりして感情的になるのはやめましょう。相手もヒートアップしてしまう恐れがあります。
また、「それは間違っている」と説得するのも避けたほうが無難です。否定的な意見は理不尽な相手を逆上させる要因になる場合があるため、あくまで冷静に対処しましょう。
理不尽な言動に対して言い返してもいい?
理不尽な言動への対処として、その都度言い返すのは避けましょう。言い返すことで状況が悪化してしまうことがあり、必ずしも解決につながるとはいえないためです。
また、一時的な雰囲気の悪化だけでなく、その後の人間関係にも悪影響を及ぼしてしまう恐れも考えられます。
3.相手を変えようとしない
「相手が間違っている」と感じても、他人の習慣や性格を変えるのは難しいと理解しましょう。相手を無理にコントロールしようとするのではなく、自分にとってなるべくストレスの少ない関わり方や対処法を試してみてください。
4.ストレスを溜める前にリフレッシュする
理不尽な扱いがあったら、ストレスを溜め込む前にリフレッシュしましょう。気の置ける友人などと話すだけでも、気持ちが楽になる場合があります。
ただし、職場の同僚に上司や先輩の不満をこぼすのは避けるのが無難です。職場に噂が流れれば、居心地が悪くなる恐れがあります。「ストレス発散できないときはどうする?すぐに実践できる解消法や対策を解説」では、ストレスの発散方法について解説していますので、ご一読ください。
5.証拠を取っておく
先述した対処法を試しても気持ちが楽にならない場合は、理不尽の証拠を取っておきましょう。メモや録音などで相手の発言を残しておけば、いざというときに矛盾点を指摘できます。
特に、パワハラやモラハラといった悪意のあるケースには有効です。
パワハラやモラハラは労働基準監督署へ相談しよう
あまりにも理不尽な言動は、パワハラやモラハラとして認められることがあります。パワハラやモラハラの基準は明確にあるわけではないものの、証拠を残しておくと労働基準監督署へ相談に行った際に状況を理解してもらいやすく、適切な対処を受けられる可能性があるでしょう。ただし、まずは上司に相談するのがおすすめです。「上司からのパワハラ対処法!特徴や具体例を解説」ではパワハラの基準についても解説していますので、ご覧ください。
6.信頼できる上司へ相談する
信頼できる上司に、仕事で理不尽を感じている理由や対処法について相談してみるのも方法の一つ。証拠がある場合はそれも提示すると説得力が増し、すぐに対応してもらえる可能性があります。
直属の上司に相談しにくい場合、その上の上司や人事担当者へ相談するのがおすすめです。
7.部署異動を申し出る
仕事で「理不尽だ」と感じる状況が続き辛い場合は、部署間の移動を申し出るのも有効です。我慢して耐え続けてしまうと、ストレスにより心身に影響を及ぼす恐れがあります。
同じ会社でも、部署が変われば気持ちが楽になる可能性もあるでしょう。「仕事へ行きたくない」「職場へ行くのが怖い」となる前に、早い段階での対処が大切です。
上司からの理不尽に困っている場合は、「上司が理不尽なときはどうすればいい?対処法7選や注意点を徹底解説」のコラムを参考にしてみてください。
仕事での理不尽な言動へのタイプ別接し方
ここでは、理不尽な言動への接し方をタイプ別にご紹介します。工夫して対応することで、ストレスや不満を抑えられる可能性があるでしょう。ストレスを抱えないためにも、理不尽に対する処世術を学びましょう。
仕事での理不尽な言動へのタイプ別接し方
- 感情的に怒られる場合
- 発言がコロコロ変わる場合
- パワハラ・モラハラがある場合
感情的に怒られる場合
仕事で感情的に怒られ「理不尽だ」と感じる場合の対処法は、できるだけ関わらないことです。火種がなければ、怒られることもないでしょう。
仕事上どうしても関わらなければならない場合は、声のトーンや話し方、しぐさなどに注意して落ち着いて対処するのが効果的です。
発言がコロコロ変わる場合
発言がコロコロと変わる場合は、意見が気分や状況によって変わっていることに気づいていない可能性があります。そのため、会話中は内容を相手に確認してもらいながらメモを取るのが有効です。後日意見が変わったときに同じ内容を見せて説明すれば、話が噛み合わない状況を防げます。
メモをとるときは、「あとから書き換えたのでは」と疑われないよう、手書きのメモではなく、メールやアプリなどの作成日時が分かるツールを使うのがポイントです。
ほかには、定期的に変更点がないか確認する、相手の発言が変わる前に仕事を終わらせてしまうという方法もあります。自分の状況に合わせた手段を選び、ストレスを回避しましょう。
パワハラ・モラハラがある場合
パワハラやモラハラは、個人の力で解決するのは難しい場合があります。信頼できる上司や労働基準監督署へ相談し、第三者の力を借りましょう。
パワハラやモラハラに対して我慢するのは、得策とはいえません。我慢し続けると心身の健康に悪影響を及ぼしたり、退職を余儀なくされたりする恐れもあるためです。誰かに相談することで気持ちが楽になったり解決策が見つかったりすることもあるため、一人で抱え込まないようにしましょう。
職場に苦手な人がいる場合は、「嫌いな上司との上手な付き合い方とは?ストレス解消法と避けるべき行動を解説」のコラムで対処法を確認してみてください。
仕事で理不尽を感じても我慢するべき状況
ここまで、理不尽を感じたときの対処法などをご紹介しましたが、我慢するべき状況もあります。次のような状況では、「理不尽だ」「辞めたい」と感じても、「踏ん張りどころ」と考えてみてください。
新人で仕事を始めて間もないとき
入社後すぐや初めての業務を任されたときは、経験不足が原因でミスをする場合があります。上司や先輩から怒られると、「どうして優しく教えてくれないのだろう」と、理不尽さを感じてしまうこともあるでしょう。しかし、上司や先輩は「自ら学ぶ姿勢を身につけて欲しい」という気持ちで、あえて厳しくしている可能性もあります。
あきらめずに、経験や知識を身につけて仕事上のミスや失敗を防ぐ努力をしましょう。また、上司や先輩へ自らアドバイスをもらいに行くのも有効です。そうした積み重ねを経て仕事に慣れてくれば、失敗も徐々に減るでしょう。
「どうすれば仕事ができるようになるか知りたい」という場合は、「仕事ができるようになるには?うまくいく人の特徴や意識するポイントを解説」をご一読ください。
成長につながっているとき
理不尽をいわれても、それが自分の成長につながっていると感じた場合は乗り越えるべき状況といえます。たとえば、上司やクライアントから、「◯◯の企画書を明日までに持ってきて」などと期限的に厳しい仕事を任せられた場合、達成すれば自分の評価につながる可能性があります。上司やクライアント側も、「この人ならやってくれるだろう」という期待から仕事を任せている場合もあるでしょう。
そのため、「理不尽だ」とネガティブに考えるより、「期限は厳しいけど認めてもらうチャンス」とポジティブに捉えたほうが建設的であるといえます。自分の成長にとって有益な依頼かどうか見極めましょう。
我慢すべきではない仕事上の理不尽
ここでは、我慢すべきではない3つの理不尽をご紹介します。長期的に以下の状況が続いている場合は、職場環境を変えるなどの対処をしましょう。
我慢すべきではない仕事上の理不尽
- 成長につながらない
- 単なる根性論
- 相手に自覚がなく改善が見られない
1.成長につながらない
非効率なやり方を指示されたり、明らかに達成不可能な無理難題を押し付けられたりするのは、仕事の成長につながりません。我慢すべき状況ではないので、上長に相談するなどの然るべき対処を取りましょう。
2.単なる根性論
「昔は寝る間も惜しんで努力するのが当然だった。同じように努力できないのか」などと根性論で詰められるのは辛いもの。具体的な仕事の進め方やコツを教えてもらえずスキルアップの見込みがないのであれば、理不尽に耐える必要はありません。
心当たりのある方は、「我慢してこの仕事を続ける意味はあるか」「将来の自分はどうなっているか」をイメージしてみるのがおすすめです。
3.相手に自覚がなく改善が見られない
理不尽な言動を取っていることに相手が気づいていない、上司や人事に注意されても改善が見られないといった場合は、職場でその相手と関わる限り我慢し続けることになります。
先述したように、理不尽さに耐え続けるのは心身の健康に悪影響を及ぼしかねません。無理に我慢する必要はないので、次の項を参考に対処しましょう。
トラブルをすべて「理不尽だ」と相手のせいにするのは避けよう
上司や同僚と仕事でトラブルがおきた際に、「理不尽だ」と決めつけるのはやめましょう。すべての問題に対して「相手の問題」と思ってしまうと、成長の機会を逃しかねません。仕事でトラブルが起きた際は一度冷静になって、「自分に非はなかったか」「理不尽と決めつける前にできることはないか」を考えてみましょう。また、自分に非があるかわからない場合は第三者に相談するのもおすすめです。
「会社で怒られるのは悪いこと?怒られたときの受け止め方を解説」では、トラブルが起きた場合の考え方について解説しています。
仕事での理不尽が我慢の限界を超える場合は転職も考えよう
理不尽が続き、我慢の限界を超えるほど辛い場合は転職を視野に入れましょう。以下の状況に該当する場合は、すぐにでも転職に向けて行動することをおすすめします。
- ・仕事に集中できず、業務に影響が出ている
- ・心身ともに疲弊している
- ・会社が辛い状況を理解してくれない
- ・リフレッシュ休暇が取得できない
- ・上司や職場の同僚との関係が悪化している
- ・会社へ行こうとすると具合が悪くなる
- ・仕事に対するモチベーションが保てない
- ・理不尽があると休日まで悩んでしまう
- ・自分ではこれ以上状況を改善できない
仕事に支障が出ている場合は、転職して環境を変えてみるのも一つの選択肢です。
転職で環境を変えれば状況が改善する場合がある
転職して職場環境を変えると、今まで我慢していた理不尽な相手から離れるため、根本的な解決が望める可能性があります。理不尽な状況に長期間耐え続けるよりも、前向きに転職を検討したほうが自分の可能性を広げられます。
転職エージェントを利用してみよう
新しい環境で、また同じようなことが起きないとは言い切れません。再び同じ悩みに直面しないか不安な場合は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントでは、求職者の性格や不安に感じていることを踏まえたうえで、適性に合った求人を紹介してくれます。
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仕事で受けた理不尽の対処方法に関するFAQ
仕事上で受けた理不尽に対する不満を解消したり、未然に防いだりする方法をQ&A方式で回答します。
機嫌が悪いと態度に出る上司がいて、理不尽なことで怒られます
自分のミスではないことで怒られた場合は、過度に気にしないようにしましょう。職場の上司である以上今後も関わりを持つことになるため、最低限の関わりにとどめたり理不尽な言動には冷静に対処したりする工夫が必要といえます。理不尽に耐えられないと感じる場合は、別の上司に相談するのがおすすめです。
上司が怖いと感じる場合は「上司が怖いと感じるのはなぜ?萎縮する原因と対処法を解説」もあわせてご覧ください。
頻繁に仕事のミスの責任を押し付けてくる同僚がいます
ミスの責任を押し付けられたことで、業務の負担が増加していたり評価に影響を与えたりしている場合は、上司やほかの同僚に相談しましょう。また、ミスが自分のせいではないことを証明するためにも、日ごろからやり取りの記録を書面やデータで残すことをおすすめします。
毎日仕事のトラブルがなくても嫌味を言ってくる上司がいます
自分に非がない場合は気にしないのが一番です。ただし、精神的ストレスを感じて業務に支障をきたす場合は、部署異動を申し出るのも一つの手段。部署異動が叶わない場合は、思い切って転職することも視野に入れましょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。