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正社員になるのが不安な原因や対策方法を解説
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正社員としてきちんと仕事できるか不安
フリーターから正社員への就職が決まりました。でも社会人未経験なので、正社員がどのような働き方をするのかイメージがわきません。仕事の責任も増えるでしょうし、自分がきちんと正社員として仕事できるのか、上司や同僚とうまくやっていけるかも不安です。どうしたら良いでしょうか?
フリーターから正社員として就職しても、ちゃんと仕事ができるか不安…そのようなときほど誠実に仕事に取り組み、周囲の協力を仰ぎましょう。正社員は基本的に終身雇用のため、長いスパンで社員の成長を待ってくれるのが強み。何でも相談できる相手を見つけることも大切です。
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誰でも初めての環境に飛び込んだり未経験のことにチャレンジしようとするときには、少なからず不安を感じるものです。それが企業の正社員として就職するとなれば、なおさらでしょう。
高卒や既卒でフリーター期間が長かった方ほど「未経験の自分が正社員としてちゃんと仕事を続けられるのだろうか」「社会人としての責任が重くなり、これまでの自由きままな生活を失ってしまうのではないか」「仕事や人間関係が嫌になってもバイトのように簡単に辞められないというストレスに耐えられるだろうか」といった不安を覚えるでしょう。
実はこうした不安は、社会人になりたての方の多くに共通するものです。ここでは、そのような不安の理由やその対処方法を紹介します。
正社員への就職が不安な理由5選
就職・転職エージェントのハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、フリーターが就職活動・転職活動を始めるときに不安を感じる要因は、以下のとおりでした。
1位 | 自分の経歴で就職・転職できる仕事があるかが不安(69.5%) |
2位 | 選考時にうまく自分を伝えられるか不安(67.5%) |
3位 | 自分に向いている仕事(適職)が分からず不安(64.0%) |
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024」
ほかにも、フリーターと比較した際の自由度の違いや、労働環境や職場の人間関係などに不安を感じる人が多いようです。ここではこうした不安を5つピックアップし、詳しく紹介していきます。
1.アルバイトやパートから正社員として転職ができるか不安
そもそもアルバイトやパートから正社員として転職ができるかどうか、といった就活そのものへの不安が挙げられます。就職で苦労した経験があると「今さら正社員になるのは難しいのでは?」と感じる人も多いでしょう。また、正社員として働いた経験がなく、フリーターを続けてきたため、履歴書に記載すると就活で不利になりそうだと考える人もいるようです。
2.フリーターと比較して正社員は自由度が低くなるのが不安
正社員になると、フリーターと比較して自由度が低くなることに不安を感じる方もいます。フリーターの場合、週の勤務時間をある程度自分で決められますが、正社員の場合は基本的に週5で8時間勤務が基本です。副業や兼業をしながら働きたい場合や、定期的に通院などの必要がある場合など、時間の確保ができるのか不安に感じる人もいるでしょう。
また、自分や家族が体調を崩したときなどのやむを得ない理由があっても、正社員だと急には休みにくいのではという心配する声もあります。フルタイムで働く体力のない人や体調を崩しやすい人、持病のある人など、体調面が理由で正社員になることを諦めている人もいるようです。
3.正社員ならではの責任に耐えられないのではないかという不安
正社員はアルバイトやパートに比べて責任のある仕事や役職を任されやすいため、プレッシャーに押しつぶされないかと不安を感じる人は多いようです。
正社員として役職が上がると、部下ができてその責任も背負うこともあるでしょう。こうしたプレッシャーがストレスになったり、責任が大きくなるぶんやるべきことが増えて残業が増えたりしないかといった不安の声もあります。
正社員の責任の重さへの不安の対処法は、「仕事の責任とは?重いと感じる場合の対処法と当事者意識の大切さを解説!」でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
4.いきなり正社員として仕事できるか不安
正社員はアルバイトやパートに比べて業務範囲が広く仕事量も多いため、初めて正社員になる場合、仕事をこなせるか不安という意見もあります。「正社員ならこれぐらいできるはず、と能力以上のことを求められないか」「そもそも自分のビジネスマナーや基本的なPCスキルに自信がない」と不安を感じる人も多いようです。
正社員としての転職が不安に感じる原因は「正社員になるのが怖いと感じる原因を解明しよう!就職しないリスクも解説」でも紹介しているので、あわせてご覧ください。
5.正社員としての労働環境・職場関係が不安
正社員になると、残業や休日出勤をさせられないかなど職場の労働環境に不安を感じる人も多いようです。また、職場の人間関係のトラブルや、馴染めるかなどの不安の声もあります。ただし、これは正社員であってもフリーターであっても、転職・就職時に抱える悩みに変わりはありません。面接時の社員の様子をチェックしておくと良いでしょう。
就活時に転職エージェントを活用することで、社内の雰囲気や労働環境の実情を教えてもらいやすくなります。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、扱うすべての企業の訪問調査を実施しているため、実際の勤務環境や会社の雰囲気をお伝え可能です。労働環境・職場関係などによる入社後のミスマッチに不安がある方は、ぜひご相談ください。
不安だからといって正社員就職しないとどうなる?
非正規雇用には働き方を選びやすく自由度の高いメリットがある一方で、経済面でのデメリットがあるのも事実です。正社員になるのが不安だからとそのままフリーターでいるのもまた、将来的に不安を感じる恐れがあります。
「正社員に転職しておけば良かった」と後悔しないためにも、フリーターを続けるデメリットも把握しておくことが大切です。自分の将来を考えるためにも、以下で非正規雇用のデメリットをチェックしてみましょう。
非正規雇用を続けるデメリット
非正規雇用とは、正規雇用労働者ともいわれる正社員以外の雇用形態のことです。具体的には、契約社員やパート、アルバイトなどが非正規雇用として挙げられます。正社員と比較した非正規雇用の主なデメリットは以下のとおりです。
- ・雇用期間が決まっている場合、安定して長く勤められない
- ・雇用や収入の不安定さから社会的信用が低い
- ・正社員と比べて賃金が低くなりがち
- ・福利厚生が充実していない
非正規雇用労働者の契約は、基本的に有期雇用契約のため、経営状況の悪化などで契約が更新されずに仕事を失う恐れがあります。また、雇用期間が決まっている場合も、期間満了後に新たに仕事を探さなくてはなりません。もしすぐに仕事が見つからないと、ブランクが生じてより就活が難航したり、その期間の生活費に困る恐れもあるでしょう。
さらに、フリーターなどの非正規雇用の場合正社員に比べて賃金が低い傾向があります。厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、正規雇用者の1ヶ月あたりの平均の賃金が33万6,300円なのに対し、非正規雇用者の平均賃金は22万6,600円でした。つまり、非正規雇用者は非正規雇用者の67.4%ほどの収入しか得られていないことになります。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査
非正規雇用のメリットは?
正社員と比較した際の非正規雇用者のメリットは、以下のとおりです。
- ・ワークライフバランスを実現させやすい
- ・副業・兼業しやすい
- ・大きな責任を伴わない
正社員は一般的に、1日8時間の週5勤務が基本です。しかし、非正規雇用の場合、正社員のように決まってはおらず、1日の労働時間や週の勤務数などの自由度が高いのが大きなメリットとして挙げられます。その分副業や兼業などもしやすく、興味のあることにチャレンジしやすいともいえるでしょう。
フリーターでい続けるデメリットは「フリーターにはデメリットが多い!社会保険や税金について正社員と比較」でも解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
正社員への就職が不安な場合の対処法
正社員への就職が不安な主な理由は、職場関係や責任のある仕事が自分にできるかといったものです。正社員といっても、入社したてのころから完璧さを求められることはありません。周囲の人に教えてもらいながら徐々に成長していけば良いのです。
これらの不安を解消し、自分が成長していくには、上司や先輩など周囲の人にどれだけ「育てたい」と思ってもらえるか、相談しやすい環境を作れるかが重要になります。ここでは、正社員への就職が不安な場合の対処法について、それぞれ解説しているので、ぜひ参考にしてください。
上司や先輩に「育てたい」と思われる人物像を意識する
正社員として働くにあたって、上司や先輩に「育てたい」と思ってもらえるような人物像を意識して行動してみましょう。具体的には、以下のような特徴が挙げられます。
- ・素直さ…注意されたことにふてくされず、言い訳をせず、素直に認められる
- ・意欲的…仕事に対して常に意欲的、積極的
- ・礼儀正しさ…挨拶や受け答え、清潔な身だしなみや周囲に対する気配りなど、社会人としての基本的なところがしっかりできている
- ・精神的にタフ…失敗やミスに極度に落ち込んだりネガティブになったりせず、切り替えてポジティブになれる
指導にあたる上司に「この新人はちゃんと面倒をみて育てたい」と思ってもらうことは、社会人として成長するうえで非常に重要です。
上に挙げたような内容は、求人を募集している企業の人事担当者も就活の面接で見ています。「面接のときは、がんばれそうな人物だと思って採用したのに…」とがっかりされないためにも、正社員に就職したあとも、自分が「育てたい」と思ってもらえるような人物像であるかしっかり意識しましょう。
会社で信頼を得るための努力をする
会社で信頼を得るための努力を欠かさないようにしましょう。会社に限らずいえることですが、人間関係は時間とともに徐々に構築されてゆくものです。転職直後は不安や心細さがあっても、誠実な態度で真面目に仕事をがんばっていれば、次第に周りが協力してくれたり、いろいろなことを教えてくれたりするようになります。
会社で信頼を得るためには、「いわれたことを謙虚な姿勢で聞き入れ、改善すべき点をすぐに実行する」という真摯な姿勢を忘れずにいることが大切です。
ときには、ミスをして怒られることもあるでしょう。そのようなときは「怒られるうちが華。怒られるのは期待されている証拠」と捉えることをおすすめします。分からない仕事を分からないまま進めたり、避け続けたりすることは、信頼を失うことに繋がる恐れがあるため注意が必要です。
経験のないことについて一人で悩んでも、なかなか答えや解決方法は見つからないもの。周囲に助けやアドバイスを求める姿勢が大切です。
正社員はじっくり成長すればOKと考える
正社員はじっくり成長すればOKと考えるのも方法の一つ。正社員は、アルバイトや派遣とは違って、基本的に終身雇用です。企業は長いスパンで社員の成長を見守っていくことになるため、新入社員が最初からすべて任せようとは考えません。逆にいうと、企業からすると、一度採用した人材は時間をかけても、将来的には成長してもらわないといけないのです。
そのため、就職したばかりのころは、失敗しても問題ない範囲から仕事を始めることになります。たとえ失敗したとしても、必ず次のチャンスを与えてもらえるのが正社員の良いところです。ミスや失敗から学ぶことも多くあります。不安が大きいときほど仕事に誠実に向き合ってください。一つひとつ確実にこなしていくうちに、少しずつ仕事に慣れていけるはずです。
どのような仕事に就いても、最初から完璧な正社員などいません。少しぐらいのミスや失敗は、会社も想定のうちです。責任のある仕事は、それだけやりがいを感じられ、達成したときの喜びも大きいでしょう。
社内に相談できる人を作る
気軽に相談できる人を社内に作るのも、効果的です。席が近い同僚や一番年が近い先輩、帰る方向が一緒の人など、話す機会が多い社員の中で、波長が合いそうな人や話しかけやすい人を探してみましょう。
正社員として入社したては分からないことだらけで、ちょっとしたことでも不安を感じてしまうものです。そのようなときに何でも相談できる相手がいれば心強いですし、確認不足によるミスを防げます。長く働くためにも不安や悩みは自分一人で抱え込まず、相談できる人に話して解消するようにしましょう。
正社員になるのが不安な場合の対処法は、「就職が不安…そんな時はどう対処したら良い?」でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
相談しやすい人の見つけ方
相談しやすい人に共通する特徴をまとめたので、相談相手を探す際は以下を参考にしてみてください。
- ・聞き上手…相手の話を途中でさえぎらずに最後までしっかり聞いてくれる
- ・肯定、共感…こちらの話をすぐに否定せず、共感したり励ましたりしてくれる
- ・客観的…自分の意見を押し付けず、必要なことを客観的にアドバイスしてくれる
- ・親しみやすい…笑顔、朗らか、親身になってくれる、話すと安心感を持てる
一方、厳しく否定的でとっつきにくい印象の人に対しては話し掛けるのをためらったり身構えてしまうでしょう。ただ、人は実際に話してみないと分からないというのも事実です。あまり最初から「あの人はこうだ」と決め付けず、職場では自分からも色々な人に話し掛けるようにしてみてください。
分からないことがあっても何も聞かずにいるよりも、人に聞いてその都度学ぶほうが仕事の飲み込みも早く、結果的に効率もアップします。最初は緊張するかもしれませんが、意識して積極的な態度を心掛けましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。