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転職回数が多い人必見!即採用の理由や面接のコツを詳しく解説
更新日
この記事のまとめ
- 転職回数が多い人を即採用する理由は、即戦力としての活躍に期待できるから
- 転職回数が多い人が採用されるためには、面接のコツを押さえることが重要
- 転職回数が多い場合、理由によっては不利になることもある
- 転職回数が多い人も、目的意識や身につけたスキルがあれば評価される
- 転職回数が多い人がよく聞かれる質問の回答は、事前に準備しておく必要がある
転職回数が多いと、採用に影響するのではないかと不安な方もいるでしょう。転職回数が多くても、入社後に活かせる経験やスキルを持っているという理由から即採用される場合もあります。
このコラムでは、転職回数が多い人が採用されるためのコツについて解説します。アピール方法や履歴書・職務経歴書の書き方なども紹介しますので、転職活動が不安な方はぜひ参考にしてください。
転職回数が多い人を採用する理由
転職回数が多い人を採用する理由として、「即戦力になる」「教育コストがかからない」といった点が挙げられます。それぞれの理由について詳しく解説します。
即戦力として会社に貢献してくれる
転職回数が多い人が即採用される理由は、豊富な実務経験が「入社後に即戦力になる可能性が高い」と評価されているためです。特に、専門的な知識や資格が必要な業務では、経験者や有資格者が重宝されます。
即採用されるには、前職で培った経験や取得資格、持っているスキルが活用できる仕事を探し、アピールするのが効果的です。自分は入社後に即戦力として貢献できる人材であるとうまく伝えられるよう、あらかじめ企業が求める条件やスキルなどを洗い出しておくと良いでしょう。
教育や育成コストを削れる
中途採用者は基本的なビジネスマナーや社会人スキルが一通り備わっており、企業側は教育や育成にかかるコストや時間を削れます。多くの企業は入社後の新卒者に対し、社会人として必要なスキルを教育して優秀な人材へと育成しますが、中途採用者は前職で教育課程を終了しているため、教育コストの大幅なカットが可能です。
また、資格や専門知識を必要とする業種に転職するとき、すでにスキルが身についている人であれば、業務への取り掛かりもスムーズになるでしょう。
転職回数が多くても採用されるコツ
転職回数が多くても採用されるには、コツを押さえておく必要があります。以下を参考にして、即採用を目指しましょう。
転職回数が多くても採用されるコツ
- 意欲をアピールする
- 転職理由を明確にし入念に準備する
- 転職市場が活発な時期を狙う
- 履歴書や職務経歴書を書く際はポイントを押さえる
意欲をアピールする
入社意欲が高くても面接官に伝わらなければ採用が難しくなるため、しっかりアピールすることが大切です。今後のビジョンとして、入社後にどのようなスキルを活かして会社に貢献するのか、将来的にどのように成長していきたいかなどを伝えましょう。
転職回数が多い応募者に対し、「すぐに辞めてしまうのでは?」といった懸念を抱く企業もあります。マイナスイメージを払拭できるよう、入社に対する熱意を伝えてください。
転職理由を明確にし入念に準備する
転職回数が多い場合は、転職理由を明確にして入念に準備することが大切です。
ネガティブな転職理由は面接官にマイナスなイメージを与える恐れがあるため、入社後に自分が「どう成長できるか」「何を達成できるか」を明確に伝える必要があります。目的があることを面接官に伝えられれば、転職回数が多いことへの悪印象を回避できます。
また、転職経験を経て得られた経験やスキルを、入社後にどう活かせるかも伝えるようにしましょう。そうすることで、面接官は入社後の活躍をイメージしやすくなり、転職回数が多くても好印象を残せます。
転職理由をうまく伝えられれば採用されやすくなるため、しっかりと準備をしておきましょう。
転職市場が活発な時期を狙う
転職市場の活発な時期を狙うと、より良い求人に出会える機会が増え、採用される可能性も上がるでしょう。おすすめの時期は、1〜3月と6〜7月の年2回です。
1~3月
1〜3月は新年度の4月入社に向け、転職市場が1年間でもっとも活発になる時期です。この時期は年末にボーナスをもらったあとや3月の期末で退職する人も多く、4月からの人員確保のため求人が増加します。3月末までに年度の採用予算を立てている企業なら、予算をすべて使い切りたいという意図から求人が増える可能性もあるでしょう。
6~7月
2番目に転職市場が活発になる時期である6〜7月も、転職活動におすすめです。この時期は下半期に向けた人事異動や新規事業のスタートなどで、人員採用を強化する企業が多いと考えられます。ただし、4月入社に比べると研修期間が短めになることも多いので、即戦力が重視される場合もあるので注意しましょう。
スキルや経験に不安がある場合は人材不足の業界を選ぼう
スキルや経験に不安がある場合は、人材不足の業界を選ぶのがおすすめです。人材不足の業種は育成に力を入れている企業も多く、入社後にスキルや知識を身につけやすいのが特徴で、未経験の業界にも挑戦しやすい転職先といえます。異業種への転職を考えている場合、研修制度などが整っている企業を選ぶことでキャリアアップを目指せるでしょう。
人材不足の業種については「人手不足の業界とは?原因を考察するとともにメリット・デメリットも解説」のコラムで紹介しています。興味がある業種があれば、転職先として検討してみましょう。
履歴書や職務経歴書を書く際はポイントを押さえる
転職回数が多い場合も履歴書や職務経歴書を書く際は、経歴をごまかすことなく正直に伝える必要があります。経歴詐称が明らかになると、面接官からの信用を失うだけでなく内定取り消しになる恐れもあるためです。
これまでの転職で経験した職種に統一性がなく、そのまま伝えることに不安がある方が履歴書や職務経歴書を書くときは、「一貫性がない」という印象を面接官に与えないような工夫が必要。後述する「転職回数が多い人の履歴書や職務経歴書の書き方」を参考にしてください。
転職回数が多い人の履歴書・職務経歴書の書き方
転職回数が多い場合の履歴書や職務経歴書は、経歴に一貫性を持たせるのがポイント。また「仕事の幅を広げたい」「ステップアップしたい」などのポジティブな理由に言い換えるのも、やみくもな転職ではないことを伝えるのに効果的です。
転職回数が多い人は履歴書や職務経歴書のポイントを押さえることで、スキルや経験の幅を武器にできます。以下で詳しくみていきましょう。
転職回数が多い人の履歴書・職務経歴書の書き方
- 経歴に一貫性を持たせる
- 転職理由はポジティブな内容に言い換える
- 自分の経験・スキル・具体的な実績などの強みを伝える
- 入社後に貢献できることを伝える
- 要点をまとめ簡潔に書く
経歴に一貫性を持たせる
自身のキャリアに一貫性を持たせると、転職回数が多いというマイナスイメージを払拭でき、採用される可能性が高まります。
転職回数が多い場合は、経験した業界や職種、業務内容、得られるスキルなどの共通点を洗い出しましょう。これまでに経験してきた業界や職種が異なる場合、転職時に何を軸にしているのかを伝えることで、経歴の一貫性をアピールできます。明確な理由や軸を伝えなかった場合、企業はやみくもに転職を繰り返していると判断し、「すぐ辞めてしまうのでは」といった懸念を抱く恐れも。履歴書や職務経歴書を書く際は、経歴の共通点に関連付けて伝えるように工夫しましょう。
転職理由はポジティブな内容に言い換える
履歴書や職務経歴書に転職理由を書く際は、ポジティブな内容に言い換えましょう。「現職にやりがいを感じない」「上司と気が合わない」といったネガティブな言い方は、面接官にマイナスな印象を与える可能性があります。以下を参考にポジティブな表現に言い換え、前向きに転職活動している姿をみせましょう。
退職理由 | ポジティブな言い換え |
---|---|
人間関係 | ・周りと連携を取りながらチームワーク良く仕事を進めたい ・周りと意思疎通を取りつつ働きたい |
上司と合わない | ・周りと連携を取りながらチームワーク良く仕事を進めたい ・周りと意思疎通を取りつつ働きたい |
ノルマがきつい | ・顧客にしっかりと向き合いたい ・一件ずつ腰を据えて向き合いたい |
残業が多い | ・効率的に仕事をこなしたい ・メリハリのある働き方がしたい |
好印象を与えるためにも、転職理由は他人や環境のせいにせずポジティブに伝えるのがおすすめです。「転職理由別の例文紹介!好印象を与えるためのポイントをおさえよう」のコラムも、参考にしてください。
自分の経験・スキル・実績などの強みを伝える
前職で培った経験やスキル、実績は、具体的な数値を用いて分かりやすく客観的に書くことが重要です。さまざまな企業で経験を積んだことは転職経験者の強みでもあるため、前職でどのようなスキルを身につけ実績を残してきたか、細かく記載しましょう。免許や資格などを取得した場合は、アピール材料として活用できます。取得した免許や資格がない場合は、業務内容を具体的に記載し、仕事で身につけたスキルを伝えると良いでしょう。
また、職務経歴書には判断しやすい数字や共通認識の持てる固有名詞などを使うと、より伝わりやすくなるのでおすすめです。「スキルや知識を身につけたら辞めてしまうかも」と思われないように、今後のキャリアイメージを具体的に伝えてください。
入社後に貢献できることを伝える
履歴書や職務経歴書には入社後に活かせる自身のスキルや知識を記載し、どのように企業に貢献できるかを伝えましょう。より内定をもらいやすくするためには、あらかじめ企業研究をしっかり行い、どのようなスキルや知識を求めているのかを把握することが大切です。自身のスキルのマッチ度をアピールすることで、入社後の活躍がイメージされやすくなります。
要点をまとめ簡潔に書く
履歴書や職務経歴書は、ひと目で分かるように要点をまとめて簡潔に書くのがポイントです。転職回数が多いと、経験した業務やアピールしたいスキルや実績も多くあるでしょう。しかし、すべてのことについて書いてしまうと、内容が理解しにくくなる可能性があります。まとまりのない文章になってしまっている場合、「文章能力が低い」と悪印象を持たれる恐れも。経歴について書く際は、要点をまとめて分かりやすく簡潔に書くことを意識しましょう。
職務経歴書の書き方については「職務要約とは?書き方や例文を紹介!転職回数が多い場合の対処法も」のコラムでも詳しく解説しています。ご一読ください。
転職回数が多いと不利になるのか
転職回数が採用選考に影響するかは、応募する企業の業種や職種によって異なります。転職回数が多いと採用に不利といわれる理由は、不安定な印象を受け「採用しても退職する可能性が高いのでは」と判断されるためです。
ただし、企業が転職回数が多い人すべてをマイナス評価にするわけではありません。
先述のとおり、転職理由が明確かつ一貫性を持っていれば、「向上心がある」と高い評価につながるでしょう。身につけた資格やスキルがあれば評価され、即戦力として重宝されます。
転職回数が多い場合は、応募書類への記入や面接対応が重要になります。このコラムで解説しているコツやポイントを押さえ、これから後述するアピール方法や面接対策を参考にすれば、採用を目指せるでしょう。
転職回数が多いと判断される基準
転職回数が多いと判断される基準は、卒業後の勤続年数や年齢により異なります。一般的な認識として、年代ごとの転職回数の基準は以下のとおりです。
年代 | 転職回数 |
---|---|
20代 | 3回以上 |
30代 | 5回以上 |
40代 | 7回以上 |
なかには「転職回数が3回以内」など採用規定を定めている企業もあり、回数が多いと書類選考での通過が難しくなることも。いくら経験が豊富で専門的なスキルが高くても、転職回数の多さがネックとなる場合があるようです。転職は今後のキャリアプランを考えてから慎重に判断しましょう。
転職回数の数え方
転職回数の正しい数え方は「在籍していた企業の数から1社分引いた数」です。基本的には正社員で働いた企業のみを数え、派遣やアルバイトはカウントしません。また、出向や転籍、会社が合併した場合は履歴書に複数の会社名を記載する必要がありますが、転職回数は自己都合で退職した場合のみの加算です。会社都合で勤務地が変更になった場合は、同じ会社で勤務し続けているとみなされカウントされません。
転職回数や転職理由で会社が見ているポイント
転職回数や転職理由で会社が見ているポイントは、年代ごとに異なります。転職をして仕事の幅を広げたり経験を積んだりしたいと考える人は多く、年齢に比例して転職回数も増えるのが一般的です。
以下で、年代ごとに見られるポイントをご紹介します。
20代
20代で転職する場合、企業が見ているポイントは「1社につき3年ほどの経験があるか」であり、転職回数が選考に影響するのは2〜3回と考えられます。1社につき3年働き続けられていれば、転職者に辞め癖がついているとは考えにくいため、マイナスなイメージは持たれにくいでしょう。
また、転職回数の多い場合、経験やスキルを重視する企業も。1社あたりの在籍期間が長ければ、「経験やスキルに期待できる」と判断されやすく、採用の可能性は高まります。在籍期間が短いと「経験やスキルは不十分なのでは」と捉えられ採用が難しくなる恐れがあるので、転職を考える際は入社してから3年を一つの目安にすると良いでしょう。
なお、企業によっては人柄や意欲、保有資格などを重視し、転職回数は気にしないこともあるようです。自分の経験やスキルを評価してくれる企業を探すのも、転職を成功させる近道といえるでしょう。
30代
30代の場合、転職回数が3〜4回以内であれば選考に影響しないといえます。30代では結婚や親の介護、配偶者の転勤といったプライベートにおける変化が起こりやすいのが一般的です。そのため、企業が納得できる理由であれば、転職回数が多くても考慮してもらえる場合があります。
プライベートな理由ではなく、希望する職種や環境で働くために転職を繰り返している場合もあるでしょう。転職理由を答える際は、転職の目的をしっかりと説明し、どのような経験やスキルを身につけたいのかを具体的に伝える必要があります。
30代の転職では、20代よりも「即戦力になり得るか」を重視されるのが一般的です。これまでの職務で得たスキルや知識を、入社後どのように活かせるか伝えられれば、転職回数が多いかどうかにかかわらず好印象を残せるでしょう。
40代
40代で転職する場合、転職回数が選考に影響するのは3〜6回ほどであり、企業の考え方によって差があるようです。社会人としての経験が20年ほどある40代では、転職回数よりもスキルの高さや経験値を重視されます。一方で、転職回数が多いと「経験やスキルは20代・30代と変わらないのでは」「自社で長く働いてもらえるか」と不安に感じる企業もあるようです。
40代の転職活動では、これまでの仕事の経験やスキルの高さなど、仕事内容の細部を見られることが多くなります。また、転職を数回経験し、凝り固まった価値観になっていないかチェックされることもあるでしょう。これまでの職務で得た経験やスキルがあり、採用担当者から「入社後に貢献してもらえる」と判断してもらえれば、転職回数が多い点をマイナスと考えない企業もあります。
ただし、管理職として配属される可能性がある40代に対し、転職回数が3回以上あることを懸念する企業も。長く働いて欲しいと考えている企業では、勤続年数を重視される可能性があります。希望している企業がスキルや経験を重視しているのか、勤続年数に注目する傾向があるのかを調べ、自分の価値観と合う求人を選択することも大切です。
転職回数が多い場合の年代別アピールポイント
転職回数が多い人は複数の職場を経験しているからこそ、以下をアピールできます。
- ・業界内の事情に詳しい
・順応性が高い
・行動力がある
・柔軟な発想力を持つ
同じ業界内で転職している場合は業界の事情に詳しく、企業からも重宝されます。また、転職回数が多い人はさまざまな会社を経験しているため、順応性が高く新しい職場にも馴染みやすいでしょう。
環境を変える転職は行動力やチャレンジ精神がある人とも捉えられ、面接でのアピールにもなります。
転職を経験した人は視野が広くなり、ほかの社員にはない視点や柔軟な発想を持っている強みもアピールできるはず。「転職回数が多い=不利」と思い込まず、経験をいかにアピールできるかが重要です。それぞれの年代におけるアピールポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
20代
20代の中途採用では、転職回数よりも「人柄やポテンシャル」が重視されることが多いようです。物事を吸収しやすい20代はすぐに成長できると考えられています。
社会人としての経験が浅い20代前半では、社会人としての基本的なマナーや仕事の流れの理解度などをアピールしましょう。近年、企業は卒業から1〜3年のうちに転職する「第二新卒」の採用にも力を入れています。
20代後半はこれまで培ってきた実績や、入社後どのように会社に貢献できるかをアピールするのがおすすめです。「転職を20代後半で成功させるには?おすすめの職種やポイントを紹介」のコラムもご覧ください。
30代からの大きなキャリアチェンジはハードルが高いため、20代のうちに今後のキャリア形成を考える必要があります。今後も同業種でキャリアアップしていくのか、異業種へ転職しキャリアチェンジするのか、大まかな方向性を定めておきましょう。
キャリアチェンジのメリット・デメリット、なぜ20代がキャリアチェンジに最適なのかを解説した「20代が好機のキャリアチェンジ。成功へのコツをご紹介」も参考にしてください。
30代
30代の転職時は前職で培った経験やスキルを活かし、即戦力として企業に貢献できることをアピールしましょう。人柄やポテンシャルが重視された20代と違い、30代の転職は実力が重視されます。
30代はある程度経験を積み、スキルや実力がついてマネジメント能力も備わってくるころです。多くの企業が会社を牽引してくれる人材を確保したいと考えるため、自身のスキルや経験をどのように活かし貢献していけるかをアピールできると内定がもらいやすくなります。
30代からキャリアチェンジに挑戦したい方は、30代から目指せるおすすめの職業や就職・転職に役立つ資格や免許を紹介した「30代から目指せる職業を紹介!男女別におすすめの仕事を解説」のコラムがおすすめです。30代でキャリアチェンジをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
40代
40代の転職では長い勤務経験の中で培った豊富な経験や高い専門性、マネジメント能力などをアピールしましょう。中間管理職の世代にあたる40代は即戦力になる人材が求められ、役職付きの求人もあります。40代の転職では前職の実績も合否を左右する大きな判断材料になるため、具体的な数字を用いてアピールしましょう。
20〜30代と比べ求人数も少ない40代の転職は、求められる経験やスキルも高いため難易度が高いといわれています。希望の求人がみつからないときは、ハローワークと転職エージェントを併用してみてください。「転職エージェントとハローワークの違いを比較!併用は可能?利用方法も紹介」のコラムでは、ハローワークと転職エージェントの違いや併用方法を紹介しています。
転職回数が多い場合の面接対策
転職回数が多い場合、面接対策はポイントを押さえて行う必要があります。転職回数が多いと印象が悪いからといって経歴を偽ったり、転職理由を周りのせいにしたりすると、かえって印象が悪くなり選考に影響する恐れも。転職回数が多い場合の面接対策について以下で解説します。
転職回数が多い場合の面接対策
- 転職回数は正しく申告する
- 転職回数が多い原因を会社のせいにしない
- 転職を複数回経験したことで何を学んだかを述べる
- 転職回数が多い人がよく聞かれる質問の回答を準備する
- 転職エージェントに相談する
転職回数は正しく申告する
履歴書や職務経歴書といった応募書類に、虚偽の記載をしてはいけません。虚偽の経歴は民法上の不法行為に該当する可能性があるため、職務経歴書には正しい転職回数を申告しましょう。
転職回数が多くても納得できる理由を説明できれば、企業側も理解してくれます。
転職回数が多い原因を会社のせいにしない
転職回数が多い原因を会社のせいにするのは避けましょう。転職理由で「上司と価値観が合わない」「労働環境が悪かった」と答えてしまうと、「自分自身の非を認めず周りのせいにする人」といった印象を与える恐れがあります。転職回数が多い理由が周りの環境によるものだったとしても、そのまま伝えるのではなく、反省点や改善のために行ったことなどを伝えましょう。
転職回数が多い事実をどのようにポジティブな表現に言い換えるかは、後述する『「転職回数が多いのはなぜですか」の答え方と例文』を参考にしてみてください。
転職を複数回経験したことで何を学んだかを述べる
面接では、転職を複数回経験したことで学んだことを述べましょう。
面接で自分をアピールするには、過去の経験で身につけたスキルや実績を伝えることも重要ですが、転職回数が多い場合は「学んだこと」も重要。1社あたりの在籍期間が短い場合、実績やスキルを伝えても、内容によっては説得力に欠けてしまいアピールにつながらない可能性もあります。
実績やスキルがないと感じる場合は、転職で「何が変わったか」「何が足らなかったのか」など、経験や失敗から学んだことを伝えましょう。学んだことをどう活かすかを伝えると、面接官へ「向上心のある人」といった印象を与えられます。
転職時に好印象を与えるポイントについては、「転職理由別の例文紹介!好印象を与えるためのポイントをおさえよう」のコラムを参考にしてください
転職回数が多い人がよく聞かれる質問の回答を準備する
転職回数が多い人がよく聞かれる質問の回答を準備しておくのも重要です。転職回数が多い場合、企業は「入社してもすぐに辞めてしまうのでは」と不安を抱いてしまうことも。そこで、企業は以下の質問を行い、「長期的に働いてくれそうか」「入社後に貢献できる人物か」などを判断します。
- ・転職回数が多いのはなぜですか
・前職から転職しようと考えたのはなぜですか
・この仕事のどこに魅力を感じますか
・失敗した経験/短所を教えてください
質問の答え方によって、面接官に与える印象も変わります。以下を参考に、質問に対する回答を事前に考えておきましょう。
「転職回数が多いのはなぜですか」の答え方と例文
転職回数について質問されたときには、企業の不安を払拭できるよう具体的な理由や目的をしっかりと伝えましょう。企業が転職回数が多い理由を聞くのは、退職の真意を見極めるためです。伝える内容は自身のステップアップやキャリアアップのためなど、ポジティブな内容に留め、前職の悪口や愚痴は避けましょう。以下の例文を参考にしてみてください。
「転職回数が多いのは、『さまざまなスキルを身につけてキャリアアップしたい』という考えがあるためです。これまで勤めてきた会社では、今まで持ち合わせていなかったスキルや知識を習得し、自己成長を実現してきました。御社でもさらなるステップアップを図りつつ、△△のスキルを活かして働き、貢献したいと考えております。御社では△△部門でリーダーとして活躍することを目標としており、達成に向けて精進していく所存です」
「前職から転職しようと考えたのはなぜですか」の答え方と例文
前職からの転職理由を聞かれた際は、企業と前職を比較して転職するメリットやスキルアップの可能性を具体的に伝えましょう。現在までの転職理由に一貫性を持たせ、短絡的な転職ではないことをアピールするのがおすすめ。以下は、「自分の持つスキルの質を高めたい」場合の例文です。
「転職を経験し、△△や□□などのスキルを身につけてきましたが、前職では□□のスキルを十分に活かせる機会が少なく、よりスキルを磨くために転職を決めました。御社の◇◇事業なら、これまで身につけたスキルを活かしながら、質を高めることも可能と考え、転職を決意しました」
「この仕事のどこに魅力を感じますか」の答え方と例文
「どこに魅力を感じたか」を答えたら、あわせて「なぜ魅力を感じたのか」も答えましょう。企業は質問の回答から入社意欲や本気度を図ろうとしており、「魅力を感じた理由」に注目しています。業界研究や企業研究を十分に行い、具体的な理由を述べられるようにしましょう。
「△△業界は今後より需要が高まると考えられ、市場規模の拡大やあらたな事業が生まれるなど、多くの可能性を持つところに魅力を感じました。この業界では、これまでの経験で得た□□のスキルが活かせるので、この業界の先駆者ともいえる御社でぜひ働かせていただきたく思います」
「失敗した経験/短所を教えてください」の答え方と例文
企業は「失敗した経験からどう考えるようになったか」や「自分の短所をどうカバーしているのか」を知ることで、向上心や対応力のある人物かを判断しています。見栄を張らずに失敗や短所を伝え、改善するために取り組んでいることまでしっかりと答えるのが重要です。
短所を長所に置き換えたり、失敗経験には具体的な改善策を添えて説明したりすることで、好印象を残せるでしょう。面接で失敗や短所について答える際は、以下の例文を参考にしてみてください。
「私の短所は神経質なことです。些細なことでも気になってしまうことから、作成した資料の修正を何度も行ったり、上司に似たようなことを何度も確認したりして、納期に間に合わないという失敗をしてしまいました。この経験以降、作成が完了した資料に問題点はないか意見を求め、確認した内容は細かくメモを取るようにして時間の効率化を心掛けました。そうすることで、納期に遅れることはなくなりました。
また、第三者から意見をもらうことで作成した資料への信頼度が増し、自信を持ってプレゼンができるようになったことで、その後の企画通過率は3倍ほどに伸ばすことに成功しました」
転職エージェントに相談する
転職回数が多くて不安を感じる場合は、転職エージェントに相談するのも一つの手です。転職エージェントでは、これまでの職務で身につけたスキルや知識を活かせる企業や、自分の価値観に合った企業を紹介してくれます。
また、転職回数が多い場合によくある質問の適切な答え方や、注意点などのアドバイスをもらうことも可能です。そのため、不安を解消しながら転職活動を進められるでしょう。
転職回数が多いことに不安を抱える方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが一対一でカウンセリングを行い、求人をご紹介。応募書類の添削や模擬面接、面接スケジュールの管理など一貫してサポートします。長く働ける仕事を見つけたい場合は、約1分間でできる適職診断を行うことで、ミスマッチの起こりにくい職業を知れるでしょう。サービスは無料でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
転職回数が多い人に関するFAQ
転職回数の多い方の悩みをQ&A方式で解決していきますので、ぜひ参考にしてください。
転職回数が多いと就職に不利ですか?
「転職回数が多い=不利」とは限りません。社会人としての経験があり、スキルや専門知識がある場合は、転職回数が多くても即採用されることもあります。
ただし、「20代で5回」「40代で10回以上」など一般的な認識よりも転職回数が多い場合は、ネガティブな印象を与える可能性も。転職回数が多い人はスキルや実績を強みに、転職活動を進めましょう。
転職回数が多い場合の対策については「転職回数が多いと不利?就活への影響と対策」のコラムでも詳しく解説しているのでご一読ください。
転職回数が多い人が即採用されるのはなぜですか?
「経験やスキルが豊富」「面接で自分の魅力をアピールできている」といった理由が考えられます。 扱う商品・サービスや業務の進め方、企業規模は会社ごとに異なるため、転職回数が多いと多様な経験を積んでいるでしょう。これまでの転職で培った経験やスキルを活かし、即戦力となることが面接官に伝われば、転職回数にかかわらず採用してもらえる可能性があります。
「転職回数が多いのは不利?経験を上手にアピールしよう」のコラムでは、転職回数が多い場合のアピール方法について説明しているので参考にしてみてください。
転職回数が多くても転職活動を成功させるコツはなんですか?
転職理由に一貫性を持たせ、自身のスキルや実績でどのように企業に貢献できるかをアピールすることが重要です。
転職回数が多いことで企業が抱くマイナスな印象を払拭するため、転職理由をポジティブな内容に言い換えましょう。また、職務経歴書には判断しやすい数字や共通認識の持てる固有名詞などを使うと効果的です。履歴書・職務経歴書の書き方については「転職が多い人の履歴書の書き方を解説!職務経歴書の活用法も紹介」のコラムで詳しくまとめています。
転職を考えているけれど転職回数が多いことに不安を感じている場合は、転職エージェントのハタラクティブをご活用ください。専任のキャリアアドバイザーが求人紹介をはじめ、面接練習や面接スケジュールの管理をサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。