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第二新卒は中小企業から大手企業に転職できる?採用されるためのコツを紹介
更新日

この記事のまとめ
- 第二新卒を歓迎している大手企業は多く、中小企業から転職できるチャンスは大きい
- 第二新卒が中小企業から大手企業に転職すると、収入増や福利厚生の充実が期待できる
- 第二新卒で大手企業への転職を目指す場合、中小企業での幅広い業務経験が強みになる
- 第二新卒で中小企業から大手企業を目指すなら、キャリアパスを確認しておくことも重要
- 第二新卒が中小企業から大手企業への転職を叶えるには、エージェントの活用がおすすめ
第二新卒で中小企業から大手企業に転職できるか気になる方もいるでしょう。中小企業出身の第二新卒も大手企業への転職は可能ですが、採用されるためには自分の強みをしっかりアピールすることがポイントです。このコラムでは、第二新卒が中小企業から大手企業への転職を成功させるためのコツを紹介。大手企業に転職するメリット・デメリットもまとめました。第二新卒ならではの強みを活かして転職できるよう、準備を進めましょう。
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第二新卒は中小企業から大手企業に転職できる?
中小企業から大手企業への転職は、第二新卒にとって十分に可能性のある選択肢です。大手企業は新卒採用だけでは補えない人材ニーズを満たすために、第二新卒を採用するケースも少なくありません。大手企業が第二新卒を求める背景について詳しく解説します。
新卒の早期離職者が多く第二新卒の採用が増えている
大手企業が第二新卒を採用する背景として挙げられるのが、新卒社員の早期離職率の高さです。厚生労働省の「新規学卒者就職率と就職後3年以内離職率」によると、新卒社員のうち大卒者が34.9%、高卒者は38.4%と、3割以上が入社から3年以内に退職しています。新卒社員の欠員を補うために、第二新卒も採用するケースが増えていると考えられるでしょう。
第二新卒の採用は、企業側にとって「社会人としての基礎を備えつつ、新卒に近い柔軟性を持つ人材」を迎え入れる絶好のチャンスでもあります。第二新卒は自分が求める働き方を再認識していることが多いため、新卒よりもミスマッチによる早期離職のリスクが低いこともメリットです。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します
即戦力になりうる第二新卒は転職市場で需要が高い
即戦力として活躍が期待される第二新卒は、転職市場で一定の需要があります。特に中小企業で幅広い経験を積んだ第二新卒は、現場での実践力の高さが強みです。第二新卒は中途よりも採用のハードルが低く、若さと柔軟性もあるため、大手企業にとっても魅力的な人材として注目されています。
厚生労働省の「若年雇用を取り巻く現状」によると、大手企業で中途採用の選考時に重視する項目(上位5項目)は以下のとおりです。中小企業で経験を積み、熱意と実行力を兼ね備えている第二新卒は、大手企業でニーズがあると考えられます。
中途採用の選考で重視する項目 | 大手企業(従業員数1,000人以上) |
---|---|
実務経験 | 74.9% |
コミュニケーション力 | 64.7% |
行動力・実行力 | 44.9% |
熱意・意欲 | 39.5% |
協調性 | 23.4% |
引用:厚生労働省「若年雇用を取り巻く現状」
なお、新卒と同様の若さがある第二新卒は、社内に新しい風を吹き込むだけでなく、業務改善や新規プロジェクトの成功に寄与する可能性を秘めていることも魅力です。大手企業では若手社員の育成を目的とした研修制度が整っているため、早い段階で第二新卒を採用し、自社で活躍できる人材に育てたいという意図もあるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
第57回労働政策審議会職業安定分科会雇用対策基本問題部会
中小企業と大手企業の違い
中小企業とは「中小企業基本法 第二条」で、以下のように定義されています。
- 【中小企業の定義】
- ・卸売業…従業員数100人以下または資本金1億円以下
- ・小売業…従業員数50人以下または資本金5,000万円以下
- ・サービス業…従業員数100人以下または資本金5,000万円以下
- ・製造業、その他の業種…従業員数300人以下または資本金3億円以下
大手企業の定義は明確に定められていないものの、中小企業として定義された企業規模よりも大きい企業を「大手企業」と呼ぶのが一般的です。業界内の知名度が高い企業を「大手企業」と呼ぶこともあります。企業規模の定義については「大手企業とは?基準や定義はある?大企業や中小企業との違いも解説」で詳しく解説しているので、参考にしてください。
参照元
e-Gov法令検索
中小企業基本法
中小企業から大手への転職で注目すべき第二新卒の強み
一定の社会人経験がある第二新卒は、即戦力とポテンシャルを兼ね備えた存在として、大手企業でも評価される可能性があります。中小企業で経験を積んだ第二新卒が、大手企業への転職を目指す際に強みとなるポイントを認識しておきましょう。
柔軟な適応力と成長意欲
第二新卒は、若さゆえの柔軟な思考と新しい挑戦に対する意欲が強みです。特に中小企業では、少人数の組織で多様な役割を求められるため、環境や業務内容の変化に対する柔軟な対応力が養われます。
新卒と同様、成長意欲が高く、新しい環境への適応力も高い傾向があることも魅力です。中小企業において、事業の運営に必要な人材や資金、情報などが限られた中で業務を進めた経験は、大手企業でも役立ちます。現場に素早く適応できる人材として評価されるでしょう。
基本的なビジネスマナー・スキル
第二新卒の大きな強みとなるのは、基本的なビジネスマナーやスキルを身につけていることです。第二新卒の多くは、入社時に新卒研修などを受けており、社会人としての経験が1〜3年程度あります。中小企業に勤めていた場合、入社直後から実務に携わる機会が多いため、早い段階で業務スキルが身につきやすいでしょう。
たとえば、事務職の場合、電話応対や顧客対応、文書作成といったビジネススキルが磨かれるため、大手企業でもすぐに戦力として活躍できる可能性があります。取引先とのやり取りや社内での報告・連絡・相談など、ビジネスの基本となる経験を積んでいることは、評価されやすいポイントです。
幅広い業務経験
中小企業に勤めていた第二新卒は、幅広い業務経験を積んでいることが強みになります。中小企業では、1人が複数の業務を担当することも珍しくありません。職種によるものの、総務・経理・営業など幅広い業務と関わる機会が多いため、業務の全体像を把握する力がつきやすくなります。
同時に複数の業務をこなすことも多いので、マルチタスク能力やタスク管理能力なども養われるでしょう。複数の業務を効率的にこなしてきた経験は、採用試験でも高く評価される可能性があります。具体的なエピソードを交えてアピールすると効果的です。
主体的な問題解決力
何らかの問題に対し、自ら考えて解決策を見出せる力は、大きなアピールポイントになります。中小企業では、前例のない問題に直面した際、自らの判断で決断しなければならない場面もあるでしょう。対応マニュアルや過去の事例などがない状況で、問題解決に取り組んだことは貴重な経験になります。
人材や資金などが不足する中で最適な解決策を見出す力は、大手企業での業務にも活かせる重要なスキルです。問題が生じたときだけでなく、業務の改善・効率化を図るときにも役立ちます。自発的に課題解決に取り組む姿勢は、主体性のある人材として期待されるでしょう。
コミュニケーションスキルの高さ
大手企業への転職を目指す場合、コミュニケーションスキルの高さも強みになるでしょう。中小企業では社員間の距離が近く、経営層や他部署と直接やり取りする機会が多い傾向があります。多くの人と関わりのある環境で培われたコミュニケーションスキルは、部署の連携や調整役としての役割を果たすときにも役立つでしょう。
「即戦力になりうる第二新卒は転職市場で需要が高い」でも述べたとおり、大手企業の採用選考では、実務経験と同じくらいコミュニケーションスキルも重要視されています。社内外の人と良好なコミュニケーションを取り、信頼関係を築ける能力は、プラスの評価につながるはずです。
第二新卒の強みについては「第二新卒の強みとは?見つけ方や転職活動での自己PR方法を例文付きで解説」のコラムでも詳しく解説しています。面接でアピールするときの具体的な例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
第二新卒が中小企業から大手企業に転職するメリット
中小企業で経験を積んだ第二新卒が、大手企業への転職を目指す理由はさまざまです。なかでも、大手企業ならではの魅力的な環境や制度は、キャリアアップを目指す第二新卒の方々にとって大きな魅力でしょう。収入や研修制度、仕事の規模感など、大手企業で得られる主なメリットについて詳しく解説します。
1.収入の向上が期待できる
中小企業から大手企業に転職すると、収入アップが期待できます。大手企業では、基本給やボーナスが中小企業よりも高く設定されていることが少なくありません。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(11p)」によると、大手企業と中小企業の平均賃金は以下のとおりです。大企業と中小企業では全年齢の平均で30,000〜50,000円の差があります。
年齢 | 大企業 | 中企業 | 小企業 |
---|---|---|---|
全年齢平均 | 346,000円 | 311,400円 | 294,000円 |
20~24歳 | 234,000円 | 220,900円 | 214,700円 |
25~29歳 | 270,800円 | 253,400円 | 245,600円 |
30~34歳 | 307,300円 | 277,600円 | 269,000円 |
35~39歳 | 342,200円 | 305,800円 | 291,000円 |
40~44歳 | 373,400円 | 331,600円 | 306,600円 |
45~49歳 | 392,700円 | 350,300円 | 322,000円 |
50~54歳 | 417,400円 | 361,100円 | 330,000円 |
55~59歳 | 429,300円 | 367,500円 | 326,400円 |
引用:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
大手企業の多くは、住宅手当や交通費支給、退職金制度といった福利厚生制度も整っています。給与制度の透明性も高く、成果に応じた昇給や評価制度が確立されている企業が多いため、将来的な収入アップも見込めるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
2.中小企業に比べ経営が安定している
大手企業は資本力があり、経営が安定していることもメリットです。中小企業に比べ、不況の影響を受けにくく長期的に働けるため、将来的なライフプランを立てやすくなります。業績が安定していると、ボーナスや福利厚生に反映されるケースも多く、経済的な安心感を得られるでしょう。中小企業での経験を活かしつつ、安定した環境でスキルを磨くことが可能です。
3.社会的な信頼を得やすい
大手企業のブランド力や知名度は、社会的信用にも大きく影響します。大手企業での職歴は、次のキャリアでもアドバンテージとなり、取引先との関係構築においても有利に働く場合があるでしょう。プライベートでも大手企業の社員という肩書きがあると、信頼を得やすくなります。大手企業への転職は、個人の評価を高めるだけでなく、社会的な立場の向上につながることもメリットです。
4.手厚い研修を受けられる
大手企業では、若手社員の成長を支援するための研修プログラムが充実しています。入社時の基礎研修から専門スキルを磨くための研修まで豊富です。段階的にスキルを向上させる仕組みが整っているため、短期間でビジネスパーソンとしての実力を高められるでしょう。海外研修や他部署とのジョブローテーションなど、幅広い経験を積む機会が提供されることも、大手企業の魅力の一つです。
5.自身のスキルや視野を広げられる
大手企業に転職することで、自身のスキルや視野を大きく広げられる可能性があります。大手企業では、日々の業務やプロジェクトを通じて、多様な価値観や高度なスキルを持つ社員と意見を交わし、切磋琢磨できる機会が豊富です。社員同士のディスカッションにより、課題解決力も磨かれます。大手企業で働くことは、成長意欲の高い人にとって非常に魅力的な選択となるでしょう。
6.多様な働き方を選択できる
大手企業に転職することで、多様な働き方を選択できることも魅力です。近年は、テレワークやフレックス制度などを導入している大手企業が増えています。職種やキャリアパスも豊富なので、自分のライフステージや価値観に合わせた働き方が選べるでしょう。中小企業では得られない柔軟性が、大手企業で働く大きなメリットとなります。
7.規模の大きいプロジェクトに携われる
大手企業は、国内外で影響力のある大規模なプロジェクトに参加できる機会に恵まれています。資金力や組織力を活かした大きなプロジェクトに参加できると、社会的に意義のある成果を生み出す達成感が得られるでしょう。業務規模が拡大することで、プロジェクト管理能力や専門性をさらに深めるチャンスが広がります。
東証一部に上場しているような大企業への転職を目指す方は「東証一部上場とは?正しい意味や就職メリットとデメリットにも言及」のコラムにも目を通してみてください。東証一部上場企業に就職するメリットについても解説しています。
第二新卒が中小企業から大手企業に転職するデメリット
大手企業特有の組織運営や業務スタイルは、これまで中小企業で働いてきた人にとってギャップを感じることがあります。転職後のミスマッチを防ぐために、大手企業で働くデメリットについても把握しておきましょう。
1.転勤や部署移動の頻度が高い
大手企業は国内外に支社や拠点を持つケースが多く、転勤や部署異動が頻繁に行われます。社員のスキルアップや組織全体を最適化することが目的ですが、生活環境が大きく変わることで、家族やライフスタイルに影響がおよぶ場合もあるでしょう。自分の希望とは異なる場所で働く可能性があることを事前に理解しておく必要があります。
2.昇進のハードルが高い
大手企業の場合、昇進に必要な成果や実績の基準が厳しく、競争が激化しがちです。特に第二新卒として中途採用された場合、他の社員との経験年数や実績の差が昇進のハードルになることがあります。一部の大手企業では年功序列で昇進している場合もあり、実績が昇進につながりにくいこともあるでしょう。昇進を目指す場合は、長期的な視点でキャリアを積み上げる覚悟が必要です。
3.自分の判断で動ける範囲が限られる
大手企業では、一人ひとりの裁量権が中小企業よりも小さい場合があります。業務が細分化されていることが多く、自己判断で決断できる範囲は限定的です。決定権が上層部に集中しているため、自分のアイデアや判断が即座に実行に移されるケースは少なくなるでしょう。チームプレーの重要性を理解し、全体の流れを重視した働き方が求められます。
4.決定に時間がかかりスピード感に欠ける
プロジェクトの進行や業務改善の決定に時間がかかりやすいことも、大手企業のデメリットといえます。複数の部門や関係者間で意思決定が行われるため、進行の遅さがストレスになることもあるでしょう。特に、ベンチャーやスタートアップといった企業のスピード感に慣れている場合、大手企業の慎重な運営体制に違和感を覚えるかもしれません。
5.経営陣との距離が遠い
組織階層が複雑な大手企業では、経営陣と直接コミュニケーションを取る機会が限られています。経営陣との距離が近い中小企業とは異なり、自分の意見やアイデアを直接伝える場は多くありません。意見を発信しても承認プロセスが複雑で、やりがいを感じにくい可能性があります。経営陣の意向が現場に伝わるまでに時間がかかる場合もあり、働きにくさを感じることもあるでしょう。
6.同期が少なく孤立しやすい
第二新卒として中途採用された場合、同じ立場で悩みや情報を共有できる同期が少ないこともデメリットです。新卒社員のように大人数の同期がいるわけではないため、職場で孤立感を抱くこともあるでしょう。自ら積極的にコミュニケーションを図り、人間関係を築く努力が求められます。
大手企業と中小企業の違いを知りたい方は「大企業と中小企業の違いは?両者に就職するメリット・デメリットもご紹介」のコラムもチェックしてみてください。両者のメリット・デメリットを比較し、大手企業に転職すべきか慎重に検討しましょう。
第二新卒が中小企業から大手に転職しやすい業界
中小企業から大手企業への転職を目指す第二新卒にとって、業界選びは重要なポイントです。中小企業での業務で得たスキルや経験が評価されやすい業界を選ぶと、転職成功の可能性が高まるでしょう。第二新卒から大手企業に転職しやすいといわれる6つの業界について詳しく解説します。
1.IT業界
IT業界は技術革新が進む一方で、慢性的な人手不足が課題です。即戦力となる人材の採用ニーズが高いため、中小企業での実務経験が評価されやすく、第二新卒も転職がしやすい業界といえるでしょう。特に、プログラミングやシステム運用のスキルを持つ人材は重宝されます。大手のIT企業では研修制度が整っていることが多く、さらなるスキルアップが期待できることも魅力です。
第二新卒で大手のIT企業に転職したい方は「第二新卒でIT業界に転職できる?未経験者がエンジニアを目指す方法を紹介」のコラムにも目を通してみてください。
2.小売業
小売業では、販売や店舗運営の経験が評価されやすく、キャリアアップの機会が豊富です。中小企業で現場の実務経験がある場合は、大手企業での多店舗管理やマーケティング戦略に活かせるでしょう。需要が安定しており、職種や勤務地といった選択肢の幅が広い点も小売業のメリットです。
3.サービス業
サービス業は人との関わりが中心となるため、接客スキルや顧客対応力を持つ第二新卒が求められています。中小企業で培った柔軟性や現場対応力は、大手企業の多様な顧客への対応に応用が可能です。特にホテルや旅行業界では、語学力や専門知識を持つ人材が歓迎されます。
4.広告業
広告業では、企画力やプレゼンテーション能力が評価の対象となります。中小企業で幅広い業務を経験した人材は、大手企業での多岐にわたるプロジェクトでの活躍が期待されるでしょう。デジタル広告の需要拡大に伴い、マーケティングやSNS運用のスキル、データ分析スキルなどを持つ人材にも高い需要があります。
5.製造業
製造業では、技術力や実務経験が重視されます。中小企業で現場経験を積んだ第二新卒は、大手企業での専門性の高いプロジェクトに即戦力として貢献できるでしょう。大手企業の研究開発職や品質管理職など、高度なスキルが必要な職種への転職も可能性があります。
6.金融業
金融業は新卒を多く採用する傾向がある一方で、近年は第二新卒の採用も増えてきました。中途採用では金融に関する知識量や実務経験が重要視されがちですが、中小企業で培われた営業力や顧客対応力も強みになります。金融業界の大手企業では資格取得制度が充実している傾向があるため、スキルアップを目指す人にもおすすめです。
第二新卒におすすめの業界や職種は「第二新卒は大手企業を狙える?おすすめの業界・職種と転職成功のコツを解説」のコラムでより詳しく解説しています。未経験の業界・職種も視野に入れて検討したい方は、ぜひ参考にしてください。
第二新卒が中小企業から大手への転職で確認すべき点
中小企業から大手企業への転職を成功させるには、応募先が自分の希望や条件に合致しているかを慎重に確認することが大切です。大手への転職を目指すにあたって確認しておきたい重要なポイントを詳しく解説します。
業務内容や働き方
大手企業への転職を考える際は、中小企業からの転職の理由と、志望する大手企業の業務内容や働き方の適合性を見極めることが大切です。たとえば、より専門性を高めたいという理由で転職を考えている場合、大手企業が提供する研修制度やプロジェクト内容などを調べましょう。
ワークライフバランスを重視するなら、残業時間や休暇制度、フレックスタイム制度の有無などをチェックする必要があります。転職後のミスマッチを防ぐためにも、具体的な情報を事前に確認しておくことが重要です。
キャリアパス
大手企業への入社後に、どのようなポジションを目指せるのかを確認することも大切です。大手企業では、キャリアパスが明確に設定されている傾向があります。自身の将来像と企業のキャリアパスが一致していれば、長期的に成長できる可能性が高いでしょう。
第二新卒として入社する場合は、新卒入社組との昇進スピードの違いや、配属される部署のローテーション制度などを確認しておくことも重要です。企業のホームページや社員インタビュー、面接での質問を通じて、異動の頻度や昇進の基準などを具体的に把握しておきましょう。
キャリアパスについては「キャリアパスとは?描き方やキャリアプランとの違いも解説!」のコラムで確認してください。
第二新卒の採用実績
志望する大手企業が、第二新卒の採用にどれだけ積極的かを把握することは重要です。過去の採用実績や配属部署などを確認することで、企業の第二新卒に対する本気度を測れます。中小企業出身者の採用実績があるかどうかも分かると、企業選びの判断基準として役立つでしょう。
第二新卒採用の実績が少ない場合は、選考でどのようなアピールが効果的か、より慎重に検討する必要があります。第二新卒の採用実績やアピールの仕方がわからない場合は、就職・転職エージェントを頼るのがおすすめです。
転職までのスケジュール
転職活動をスムーズに進めるために、志望する大手企業の選考プロセスやスケジュールを確認しておきましょう。特に第二新卒向けの採用は短期的な募集が多い傾向があるため、応募時期を逃さないよう注意が必要です。
在職中に転職活動を進める場合は、現在の仕事との兼ね合いで調整が必要になる場合もあります。スケジュールを逆算し、履歴書や職務経歴書の準備を早めに進めておくと安心です。選考が進むにつれ、面接の日程調整も必要になるため、余裕を持って計画を立てましょう。
転職するタイミングに迷っている方は「転職活動は在職中と退職後のどちらですべき?伝えるタイミングはいつ?」のコラムも参考に、計画を立てることをおすすめします。
第二新卒が中小企業から大手企業に転職するためのコツ
大手企業への転職を成功させるためには、しっかりとした準備が必要です。第二新卒としての特性を最大限に活かしながら、企業の期待に応えるための具体的な戦略を立てると、転職活動を有利に進められるでしょう。第二新卒が中小企業から大手企業への転職を成功させるためのポイントを順に解説します。
求人が活発な時期を狙う
大手企業への転職を目指すなら、第二新卒向けの求人が増える時期に行動するのがおすすめです。一般的に、年度末や新卒採用活動が落ち着いたタイミングで、中途採用に注力する企業が多い傾向があります。求人情報を定期的にチェックし、希望条件に合う求人を見つけたときには、スピーディに応募することも重要です。
自身の魅力を具体的に伝える
第二新卒は、まだキャリアが浅いため、将来性や意欲をアピールすることが大切です。ただ「やる気がある」ことを示すだけでは魅力が伝わりません。具体的なエピソードを交えながら、自分がどのような価値を提供できるのかを明確に伝えることで、企業に好印象を与えられるでしょう。
企業が第二新卒にもつ懸念をしっかり解消する
転職活動では、第二新卒に対して企業側が抱く懸念を解消する必要があります。企業側が第二新卒に最も確認したいのは「早期離職の理由」や「継続性」です。企業側の懸念を払拭するために、前職を辞めた理由をポジティブに伝えつつ、次の職場での目標や意欲をしっかりアピールしましょう。
前職で得た経験やスキルを活かす
第二新卒の魅力の一つは、前職で得た実務経験を活用できる点です。たとえ短期間の経験であっても、習得したスキルや知識、達成した成果を具体的に説明することで、自身の価値を効果的にアピールできます。特に、大手企業が求める人物像にマッチするスキルや経験がある場合は、具体的なエピソードを交えながら伝えることが大切です。
転職エージェントを有効活用する
第二新卒が大手企業への転職を叶えるには、転職エージェントを活用するのが有効です。転職エージェントは非公開求人を保有しており、プロによる応募書類の添削、面接対策にも対応しています。特に大手企業への転職を目指す場合、企業ごとの選考基準や文化に精通しているエージェントのアドバイスが有益です。信頼できるエージェントを選び、効率的な転職活動を進めましょう。
中小企業から大手企業への転職を目指したい第二新卒の方は、ハタラクティブまでご相談ください。転職支援サイトのハタラクティブでは、大手企業の正社員求人案件を豊富に取り扱っています。プロの就活アドバイザーが、カウンセリングから面接対策まで強力にサポートするので、初めて転職活動をする方も安心です。サービスの利用はすべて無料なので、まずはお気軽にご登録ください!
第二新卒の中小企業から大手企業への転職に関するQ&A
第二新卒が中小企業から大手企業への転職を目指す場合によくある質問をまとめました。転職に対する不安を解消するためのヒントにしてください。
中小企業での経験は大手企業で評価されますか?
中小企業で幅広い業務に携わった経験や、問題解決能力、主体的な働き方は大手企業でも高く評価されることが多くあります。履歴書の自己PR欄や面接で、具体的な成果をしっかり伝えましょう。
第二新卒が大手への転職を目指すときのポイントは「第二新卒で大手へ転職する方法!面接のポイントや再就職時の注意点を解説」のコラムでも解説しています。面接でのアピールの仕方も紹介しているので、確認しておきましょう。
大手企業に転職すると年収は上がりますか?
大手企業では給与水準が高いことが多く、転職により年収アップが期待できます。ただし、業界や職種、企業によって差があるため、一概には言えません。年収アップを目指す場合は、事前にリサーチしたうえで応募しましょう。
中小企業と大手企業の年収については「中小企業の年収はどのくらい?大企業との差や収入アップ方法もご紹介!」でも紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
中小企業出身の第二新卒も大手企業で通用しますか?
中小企業で多岐にわたる業務をこなしてきた経験は、大手企業での専門的な業務にも役立ちます。自信を持って転職活動を進めましょう。転職に役立つスキルを知りたい方は「転職に役立つスキル一覧!ポータブルスキルとそのアピール方法も紹介」を参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。