- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 窓際族は羨ましい?つらい?明日から試したい仕事への上手な向き合い方
窓際族は羨ましい?つらい?明日から試したい仕事への上手な向き合い方
更新日
この記事のまとめ
- 窓際族とは、適切な仕事を任されずに重要度が低い職務にある社員を指すことが多い
- 窓際族が中高年の社員を意味する一方、社内ニートは若年層に対して使われる傾向にある
- 窓際族で居続けるリスクは「スキルアップしにくい」「周囲からの信用を失う」など
- 窓際族のような現状を脱するには、仕事に対する積極的な姿勢を示すことが大事
- どうしても現状を改善できないなら、転職を検討するのも一つの選択肢
会社に所属していても、重要な仕事を任せてもらえなかったり仕事量が極端に少なかったりする人は「窓際族」の可能性も。このコラムでは、窓際族の意味や実態について解説します。似たような言葉の「社内ニート」や、窓際族のように将来性が期待できない立場から抜け出す方法もあわせて紹介するため、明るい未来づくりの参考にしてください。
窓際族とは?
「窓際族」とは、一般的に適切な仕事を任されず会社内であまり重要でないポジションに置かれる社員を意味します。テレビドラマや漫画、上司との会話で「窓際族」という言葉を一度は耳にしたことのある方も多いでしょう。
しかし、実際に「窓際族」と呼ばれている人たちが、会社でどのような立ち位置にいるのかを知らない方もいるのではないでしょうか。ここでは、窓際族の由来や原因を紹介します。
窓際族の語源
高度経済成長期後、仕事にあぶれた社員が窓際でぼーっとする、外出する、新聞や漫画を読むといった姿が多く見られるようになり、当時のメディアがそういった社員のことを「窓際族」と呼ぶようになったのが語源です。
窓際族が生まれた背景
会社において人があぶれ、窓際族が生まれた背景や理由として、以下が挙げられます。
- ・雇用された社員本人の能力不足
・高度経済成長期が終了して不況が続き、会社の社員数と仕事量が釣り合わなくなった
・終身雇用制度によって社員のリストラができなかった
その後、再び景気は回復しましたが、1990年代にバブルが崩壊したのちに雇用制度の見直しがなされ、上記のような社員のリストラが多くなるという現象が起こりました。なお、終身雇用制度について理解を深めたい場合は「終身雇用の現状を解説!メリットとデメリットを確認しよう」のコラムもご一読ください。
現代における窓際族の定義
現代における窓際族は「出世コースから遠ざかった中高年の社員を指す言葉」として用いられることが多いようです。「ある程度年齢を重ねて会社の隅に追いやられた社員」や、文字通り「窓際に移動させられている社員」に対しても使われる場合があります。
「窓際族」と似ている社内ニートの意味
昨今、窓際族と似た意味合いを持つ「社内ニート」という言葉が生まれ、問題視されています。これは、家事や通学、仕事をしていない若年者を指す「ニート」と、仕事を与えられていない会社内での状況を組み合わせて作られた言葉です。
窓際族が定年に近い社員を意味する一方、社内ニートは若年層に対して使われる傾向にあります。社内ニートという言葉が生まれた背景には、以下のような理由が考えられるでしょう。
- ・社員本人の能力不足や仕事に対する主体性の低さ
・パワハラ(上司との関係が良くないなど)によって仕事が回ってこない
・新人社員に対する教育体制の不備から仕事が任せられない
「会社にいて仕事をしなくていいなんて最高」「仕事もせずに給料をもらえるなんて勝ち組」といった意見もあるようですが、社内ニートの場合は対象社員本人に問題があるだけでなく、パワハラなど深刻なケースが隠れている場合も。若者の将来を潰す可能性もあるため早急な対策が欠かせません。なお、社内ニートの意味は、「社内ニートは辛い?楽しい?仕事がない社員の特徴と抜け出す方法」もご一読ください。
勝ち組じゃない!窓際族・社内ニートが抱えるリスク
窓際族や社内ニートで居続けた場合の主なリスクには、「仕事上のスキルアップがしにくい」「ほかの社員からの信用を失う」「仕事がないことにストレスを抱えやすい」などが挙げられます。窓際族について深く考えずに「仕事がない立場になりたい、羨ましい」と思う人もいるようですが、つらい現実を抱える可能性があることを知っておきましょう。
窓際族・社内ニートが抱えるリスク
- スキルや経験が身に付きにくい
- 周囲との関係性が悪化する可能性がある
- 罪悪感やストレスからメンタルに影響する可能性がある
- 給料が上がらない可能性がある
スキルや経験が身に付きにくい
前述したように、窓際族や社内ニートは出社しているものの仕事がない状態を指します。ほかの社員に比べ、仕事の量が少なかったり重要度が低かったりするため、働くうえでのスキルや経験を十分身に付けられない可能性があるでしょう。
もし働いている会社が倒産、あるいは会社からリストラされた場合に、スキルや経験が足りず「転職したくてもできない」というリスクも考えられます。
周囲との関係性が悪化する可能性がある
本来なら窓際族や社内ニートといった立場の人がこなさなければならない仕事が、ほかの社員に回っていることもあります。自分の担当以外の仕事も任された社員には、その分の時間や負担が掛かってしまうでしょう。
そのような状況が続けば、「本当はあの人がやるべき仕事なのにいつも私が押し付けられて負担が多い」「あの人はすぐ終わる仕事しかしていないのに」と、窓際族や社内ニートといった立場の人への不信感が募り、やがて信用も失う末路を辿る可能性があります。
罪悪感やストレスからメンタルに影響する可能性がある
窓際族で職務を果たせていない場合、リフレッシュや休日を過ごす際に罪悪感があることも。会社に居ながら仕事をしない時間が延々と続けば虚無感に襲われ、憂鬱な気分になってしまうこともあるでしょう。ほかの社員への引け目や罪悪感から、メンタル面でストレスを感じる可能性もあります。
給料が上がらない可能性がある
前述したように、窓際族になると業務量が減ったり、簡単な業務しか任せられなかったりすることに。その結果スキルや経験が身につかず、給料が上がらないといった状況が起こります。一般的に、給料は勤続年数や経験値、スキルなどを鑑みて決まるもの。しかし、近年は勤続年数や年齢よりも「本人の意欲」「出した結果」など実力を重視する企業も増えています。実力を重視される企業で窓際族になってしまうと、実力を発揮する場そのものがなくなるため、給料アップの機会も失うでしょう。
窓際族になりやすいタイプ
窓際族になりやすいといわれているのは、業務遂行に時間がかかったり、物事に対して受け身な姿勢だったりするタイプ。ただし、必ずしも紹介するタイプが窓際族になるわけではありません。
仕事をスムーズに進められない
仕事全般において要領が悪かったり時間がかかったりする人は、窓際族になりやすいでしょう。会社では限られた時間で多くの仕事をこなします。しかし、満足に仕事をこなせない場合は戦力として認められず仕事をもらえない結果に。「要領が悪いとは?仕事が遅いと悩む方に向いてる仕事と改善法」のコラムでは、仕事が滞ってしまう原因と対処法をまとめています。
仕事に対して受け身である
仕事に対して「言われたらやる」といった受け身の人も窓際族になりやすいでしょう。主体的に仕事に取り組む人はやる気があるとみなされて、次々と仕事が舞い込みます。しかし、待ちの姿勢が目立つ人は最低限度の仕事量になり、上司や周囲から「意欲がないのでは」と思われてしまう可能性も。「指示待ち人間の心理的な特徴とは?受け身になる原因と脱却する方法」のコラムもご覧ください。
窓際族・社内ニートから脱出するためには
窓際族や社内ニートにならないために、またそういった状況から脱出するためには、仕事に対して意欲的な姿勢を示すことが大切。ここでは窓際族や社内ニートから抜け出す方法を紹介します。
窓際族・社内ニートから脱出するためには
- 積極的に仕事をもらいに行く
- 社内でのコミュニケーションを大切にする
- 信頼できる社員に相談する
- スキルアップを行う
積極的に仕事をもらいに行く
どのような仕事においても、受け身の姿勢ではなく自分から積極的に行動することが大切です。自ら何かを提案するのは勇気が必要ですが、物事に対して主体的に行動できる人材は重宝され、さらなるスキルアップ・キャリアアップの機会に恵まれやすくなります。
また、積極的な姿勢は周囲に好感を持たれやすいため、自身の信頼性も上がるでしょう。「当事者意識とは?積極的に仕事に取り組める人材の特徴と主体性の持たせ方」のコラムを参考に、積極的に仕事に取り組むことを意識してみてください。
社内でのコミュニケーションを大切にする
スムーズな意思疎通や意見交換を行うためにも、相手としっかりコミュニケーションを図ることが重要です。まずは「自分から積極的に挨拶をする」ことから始めてみましょう。
挨拶をきっかけに周囲との関係性が改善したり、人間関係が広がったりする可能性もあります。普段は言葉を交わさない相手にも挨拶を通して自分の存在を認識してもらいやすくなるでしょう。「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」もぜひ参考にしてみてください。
信頼できる社員に相談する
パワハラなどで窓際族・社内ニートといった立場に置かれているのであれば、会社で信頼できる同僚や先輩に相談するのも良いでしょう。「実力は十分あるはずなのに仕事を任せてもらえない」と感じるような状況が続くと、精神的な負担も大きくなります。周囲に相談できる人がいないときは、人事部に掛け合ってみるのも一つの方法です。
会社で仕事がない状況に悩んでいる方は、「会社にいるのに仕事がない?社内失業の原因と対策法」もご覧ください。
スキルアップを行う
スキルが不足しており任せてもらえる仕事が少ないのなら、スキルアップを行いましょう。まずはスキマ時間や休日に資格取得を目指すのがおすすめ。業務に必要だったり関連性が高かったりする資格を取得すれば、担当する仕事が増えて新しい仕事に挑戦する機会も増えるでしょう。
なお、スキルアップからはじめ、いずれキャリアアップや独立を目指す場合は「キャリアアップとは?意味や具体的な方法などを紹介」の記事が参考になります。
スキルがあれば副業ができる可能性もある
スキルを高めれば、副業を行う選択肢も増えるでしょう。本業で窓際族となり満足に仕事ができていなかったり収入が増えていなかったりしても、副業によって仕事のやりがいや収入を得ることが可能です。ただし、企業によっては社員に対して副業を禁止していることも。始める前に、「なぜ副業禁止の企業があるの?具体的な理由と法律的な側面を解説」のコラムで確認しておきましょう。窓際族からの就職・転職を考えるなら…
前項で説明した方法を実践しても現状を打破できない場合は、環境を一新するために転職を考えるのも良いでしょう。今の環境で勇気が出なかったり、どれだけ自分から働きかけても効果が見られなかったりする場合、ストレスだけが蓄積します。その結果、仕事に行くのが億劫になったり精神的にダメージを負ったりする可能性も。その場合は今の環境を一度リセットし、新しい職場でスタートを切る方法もおすすめです。
「新しい環境で脱窓際族・脱社内ニートを図りたい」という方は、転職エージェントのハタラクティブを利用してみませんか?ハタラクティブは、フリーターや既卒、第二新卒などの若年層に特化した就職支援サービスです。就活アドバイザーがマンツーマンで仕事探しの手伝いをしながら、就職のお悩みや面接対策などにも対応しています。
未経験からの正社員就職へのサポート体制も整っているので、転職活動を初めて行う方も安心です。会社選びのコツや働くメリット・デメリット、自分の強みなど1人では分からないことも就職支援のプロがお教えします。「窓際族や社内ニートのような立場から抜け出したい」と考えている方は、ハタラクティブで自分に合った就職先を見つけましょう!
窓際族と転職に関するFAQ
ここでは窓際族と転職に関する質問に回答します。
窓際族と社内ニートは違うのですか?
窓際族は定年前の人や中高年層で仕事の割り振りがなかったり、目立った仕事をしていなかったりする人を指す傾向が強め。
一方で社内ニートは年齢問わず仕事をしていない人を指すため、若年層も該当します。なお、社内ニートに関しては「できる仕事がない!社内ニートから脱却する方法や適職の見つけ方を解説」にて詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
窓際族かもしれないです。どうしたらいいですか?
自分が窓際族かもしれないと感じた場合は「仕事を自分で見つけたりもらいにいく」「周囲とコミュニケーションをとる」などを試しましょう。それでも現状が変わらない場合は転職を視野に入れることもおすすめです。
なお、コミュニケーションの取り方にお悩みの場合は「知っておこう!仕事に必要なコミュニケーション力を解説」こちらの記事をご覧ください。会話のキャッチボールに必要なコツがつかめます。
目立った仕事もしていないのに転職はできるのでしょうか。
自分の仕事に実績がない場合は転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントでは自分のスキルを客観視してもらえ、適切な求人探しや選考対策をサポートしてもらえます。
転職エージェントのハタラクティブでは、専任アドバイザーがこれまでの業務経験や適性から、より活躍できる仕事をご紹介しています。また、扱っている企業の多くは結果や実績よりも人柄や将来性を重視しているので、経歴に自信がなくても大丈夫。現在の状況にお悩みなら、ぜひハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。