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エントリーシートとは?履歴書との違いは?書き方のコツや例文を解説
更新日
この記事のまとめ
- エントリーシートとは、採用試験での書類選考をスムーに進めるための書類のこと
- エントリーシートとは応募者を絞り込むための書類であり、履歴書とは使用目的が異なる
- エントリーシートは、応募者の説明力や企業とのマッチ度を確認するために用いられる
- エントリーシートの作成時には、自己分析や業界研究を怠らないことが大切
- 魅力的なエントリーシートとは、要点が整理されていて読み手が分かりやすいことが条件
エントリーシートとは何か、よく分からない人もいることでしょう。エントリーシートは就活で必要な書類ですが、どこで手に入れて、どのように書けば良いのか分からずに困る人も多いようです。
このコラムでは、エントリーシートの書き方や、履歴書との違い、企業が注目するポイントなどを解説。エントリーシートの入手方法やフォーマットについても紹介します。コツを掴んで好印象を与えられるエントリーシートを作成しましょう。
エントリーシートとは
エントリーシートとは、採用活動において会社側が提出を求める書類のこと。「Entry Sheet」の頭文字をとって「ES(イーエス)」とも略され、主に新卒の就職活動で使用されます。
エントリーシートには、応募者の氏名や連絡先、学歴、職歴といった基本情報のほか、志望動機、自己PR、学生時代に力を入れていたこと(ガクチカ)、趣味・特技などを記載するのが一般的です。エントリーシートは書類選考で応募者を絞り込むために使われるため、しっかり準備して記載する必要があります。
企業側にとって、エントリーシートは選考試験をスムーズに進めるためにも重要な書類です。エントリーシートの志望動機や自己PRなどを見ることで、応募者の人となりや自社とのマッチ度をある程度判断できます。エントリーシートがあれば書類選考の段階で面接試験に進めるべき人材かどうかを見極められるため、採用コストの削減や企業に適した人材の選定に役立っているといえるでしょう。
転職でもエントリーシートは必要?
エントリーシートは、一般的に新卒向けの書類と位置づけられているため、転職で必要になるケースは少なめです。中途採用枠で転職する場合は「職務経歴書」の提出が求められることが多いでしょう。職務経歴書とは、これまでの経歴や職務経験をまとめた書類のこと。企業は中途採用者に対して即戦力を求めているため、職務経歴書が重視される傾向があります。
ただし、既卒や第二新卒で新卒枠に応募する場合は、エントリーシートの提出を求められることも少なくありません。応募要件や必要書類をよく確認し、提出書類に漏れがないように注意しましょう。転職時に必要な書類は「転職の必要書類とは?スムーズに入社するために欠かせない手順」のコラムで確認してみてください。
エントリーシートと履歴書の違い
ここでは、エントリーシートと履歴書の違いを解説します。効果的な内容を作成するために、それぞれの役割をよく理解しておきましょう。
それぞれの役割が異なる
エントリーシートも履歴書も選考時に必要な書類ですが、それぞれの役割は異なります。エントリーシートは、主に採用試験の選考をする際に使用する書類です。志望動機や自己PRなど、あくまでも選考に必要な質問を問う書類であり、内容も企業によって異なります。
一方、履歴書は、応募者の基本的なプロフィールを企業に提供するための書類です。公的書類として扱われ、選考で使用したあとも入社時に人事データとして保管される可能性が高いでしょう。履歴書に記載する内容は、企業によって大きな差はありません。特に指定がなければ、市販の履歴書を使用して提出できます。
内容が重複しても問題ない
エントリーシートと履歴書は使用目的が異なるため、記載内容に被りがあっても問題ありません。ただし、志望動機や自己PR欄などに、全く同じ内容を記載するのは避けましょう。
また、エントリーシートのほうが履歴書よりも各項目の記入欄が広い傾向があります。そのため、履歴書では要点を簡潔に書き、エントリーシートでは具体的に書くなど、工夫して書き分けましょう。エントリーシートと履歴書の書き分け方は「エントリーシートと履歴書の違いとは?同じ内容でも良い?書き方の例も紹介」のコラムを参考にしてみてください。
提出書類が履歴書だけの場合もある
企業によっては、必要書類が履歴書だけでエントリーシートの提出は求められない場合もあるようです。このような場合は、履歴書の自己PR欄や志望動機欄に充実した内容を盛り込み、自身の強みや志望意欲をしっかりと伝えましょう。
履歴書の書き方は、「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」のコラムで例文つきで解説しています。
インターンシップ応募時にエントリーシートが必要な場合も
インターンシップに応募する際に、エントリーシートの提出が求められる場合もあります。インターンシップとは、企業で一定の期間、就業体験ができる制度のことです。企業側にも「自社とのマッチ度が高い人材を受け入れたい」という意図があるため、応募時にエントリーシートの内容を確認する企業は少なくないようです。応募するときには、必要書類をよく確認するようにしましょう。
インターンシップへの応募方法は「インターンシップとは?参加のメリットや目的を解説!社会人は参加できる?」で紹介しているので、チェックしてみてください。
エントリーシートを入手する方法とは?
履歴書と違い、エントリーシートは市販されていません。企業のWebサイトでテンプレートを配布していることが多いので、応募後にダウンロードして使用しましょう。エントリーシートをダウンロードする際は、見本となるPDFもあわせてダウンロードしておくのがおすすめです。見本を見ながら企業に合わせた内容を記載してください。
そのほか、応募したあとに企業からメールや郵送で送付されたり、説明会などで印刷されたものを配布していたりする場合もあります。各企業の採用試験に関する案内をよく読んで確認しましょう。
エントリーシートの入手方法は、「エントリーシートは既卒も必要?ダウンロード方法や書き方のポイントを紹介」でも解説しているので、参考にしてみてください。
企業が就活生のエントリーシートから確認していること
エントリーシートは、就活時の書類選考に大きく影響する重要な書類です。企業がエントリーシートを確認するときに、どのような点を重要視しているのか把握しておきましょう。
要点を分かりやすく伝える力
採用担当者はエントリーシートの内容から、応募者に説明力や文章力といった要点を分かりやすく伝えるスキルがあるかチェックしています。
仕事では、企画書や報告書など文章で物事を伝える場面は多いものです。円滑に業務を進めるためには、相手に要点を簡潔にわかりやすく伝える能力が求められます。エントリーシートは文章だけで相手に自分のことを説明する書類のため、応募者の説明力や文章力を判断する目安になるでしょう。
企業とのマッチ度
エントリーシートに記載された志望動機や自己PRの内容を通じて、「自社が求める人材に合っているか」も判断されます。早期離職を防いで長く活躍してもらうには、企業との相性が重要です。「企業理念と同じ考え方か」「社風に馴染めそうか」「既存の社員と相性が合いそうか」といった観点で、自社との相性を確認する採用担当者は多いでしょう。
なお、自分の理想とする働き方と企業の雰囲気がマッチしているかを知るためには、企業研究が欠かせません。企業が求めている人材とマッチしていると判断してもらうためにも、事前に志望企業や関連業界の情報をよく知っておく必要があります。「企業研究とは?その必要性とスムーズに行うコツを知っておこう!」のコラムでは、企業研究のポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
志望意欲やポテンシャル
採用担当者はエントリーシートを見て、応募者の志望意欲やポテンシャルも確認しています。企業や業界に対する理解が示されていたり、志望動機から企業で働きたいという熱意が感じられたりすれば、好意的に受け止められるはずです。
過去の経験から得た気付きや学びを企業でどのように活かしたいのかが示されていれば、ポテンシャルが高いと評価される可能性もあります。困難を乗り越えたエピソードなどもあると、問題解決能力や成長意欲があると判断されるでしょう。
就活時にエントリーシートに記載する主な内容
エントリーシートに記載する内容は、企業によって異なる項目と共通する項目に分けられます。企業特有の質問としては「新たなプロジェクトや企画を提案してください」「自分を絵や写真で表現してください」のように、応募者のスキルや個性を知るための質問が多い傾向です。
一方、どの企業にも共通する項目は、志望動機や自己PR、ガクチカなどが挙げられます。どの企業にも共通して記載することが多い項目と、書き方のポイントを以下で紹介しているので、ポイントを押さえておきましょう。
志望動機
エントリーシートに限らず、履歴書や面接でも必ず問われるのが志望動機です。数ある企業から応募先を選んだ理由を記載しましょう。
企業は志望動機の内容から、仕事に対する熱意の有無や適性などを確認します。入社したい理由と入社後の目標やビジョンが明確に分かるように記載しましょう。どの企業にも共通する内容でまとめず、志望する企業ならではの具体的な要素を取り入れるのがポイントです。
エントリーシートの志望動機の書き方は「エントリーシートの志望動機の書き方は?構成や例文をご紹介」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
業界に関する質問
エントリーシートでは、業界に関する知識や志望理由を問われることもあります。たとえば、「なぜ△△業界を志望したのか」「最近の△△業界についてどう考えるか」といった質問です。
採用担当者は、この質問から、応募者の志望度や業界研究をしっかり行ったかどうかをチェックしています。応募企業について調べるだけでなく、業界全体の動向にも目を向けましょう。業界研究の方法は、「業界研究のやり方は?就活に役立つノートの作り方とポイントを紹介」で解説しています。
自己PR
志望動機と同様に、多くのエントリーシートに設けられているのが自己PRです。自己PRには、企業が求める人物像にマッチする自分の強みや、アピールポイントを記しましょう。企業に好印象を与えるには、入念に企業研究を行い、求める人物像をしっかり把握することが大事です。
自己PRの内容を見た採用担当者に「自社の理念や社風に合う人材」「自社が求めるスキルや能力を持つ人材」と判断されれば、選考結果にも期待が持てます。自己PR文の具体的な書き方は「就活で差をつける!エントリーシートの自己PRの書き方」のコラムも参考にするとよいでしょう。
長所と短所
エントリーシートでは、応募者の長所と短所を問う質問もよく記載されているようです。
自己PRと長所は似ていますが、視点が異なります。自己PRは業務を遂行するうえでの強みや能力を伝える項目であるのに対し、長所は自分の視点から見た自身の性格や人柄を伝える項目です。長所の例としては「責任感が強い」「協調性がある」「行動力がある」といった点が挙げられるでしょう。
一方、短所は長所を前向きな表現で伝えるのがポイントです。たとえば「頑固」という短所は「粘り強い」「忍耐力がある」と言い換えられます。「優柔不断」は、見方を変えると「柔軟性がある」「慎重である」ともいえるでしょう。応募先の企業の社風に馴染み、既存の社員と良い関係を築ける人材だと思われるよう、アピール方法を工夫するのが大切です。
性格や価値観
「就活の軸はなんですか」「これまでで最も失敗した経験はなんですか」など、応募者のパーソナリティや価値観を知るための質問も多く見られます。エントリーシートの回答内容を見て、自己分析の度合いや企業との相性、応募職種への適性などが判断されるでしょう。就活の軸の詳しい説明は「就活の軸とは?大切な理由と答え方の例文を紹介」のコラムでチェックしてみてください。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」は、新卒や既卒向けのエントリーシートで良くある問いかけです。ガクチカには、学業はもちろん、サークル活動やボランティア、ゼミの活動のほか、アルバイトも含まれます。高校や大学、専門学校などでの数多くの経験の中から特にアピールしたいことを1つに絞り、エピソードを交えながら伝えましょう。
学生時代に多くの経験を積んだからといって、たくさんのことをアピールするのは避けるのが無難です。限られた文字数で複数の経験を記載すると、一つひとつの内容が薄くなり経験した内容を羅列することになりかねません。ガクチカの内容を通じて、応募者の強みや人柄を把握する企業も多く見られます。一番伝えたい経験に焦点を当てて、自分の強みをアピールしましょう。
ガクチカの書き方のコツは「履歴書の「学生時代に力を注いだこと」の例文をご紹介!書き方のコツも解説」のコラムで触れているので、目を通してみてください。
エントリーシートを書く際の基本的なマナー
エントリーシートを書く際は、守っておきたい基本的なマナーも覚えておきましょう。常識的なマナーが守られていないと、企業側に社会人としての自覚が足りないと判断される可能性があります。エントリーシートに限らず、就活で使用する書類を記載するときは、以下の点に注意してください。
話し言葉・ら抜き言葉を使用しない
エントリーシートを記入する際は、話し言葉を使わないよう注意しましょう。話し言葉はフランクな印象を与えるため、採用担当者によっては不快に思われる可能性があります。たとえば「やっぱり」「ちゃんと」「でも」のような話し言葉は、「やはり」「きちんと」「しかし」のように書き言葉で記載するのが基本です。
また、「見れる」「来れる」のような「ら抜き言葉」にも注意してください。話し言葉ではよく使われますが、本来は「見られる」「来られる」が正しい表現です。「見る+ことができる=見られる」のように「動詞+ことができる」に当てはまる場合は、ら抜き言葉にならないように気をつけましょう。
ほかにも注意したい言葉の使い方は「履歴書の言葉遣いは重要!就活で注意すべき敬語の使い方を徹底解説!」で詳しく解説しています。エントリーシートに記載する前に、目を通しておきましょう。
余白を作り過ぎない
志望動機や自己PRなど文章を書き込む欄には、できるだけスペースを空けすぎないこともポイントです。文章を詰め込みすぎても読みにくくなるため、枠の8割以上は埋めるよう意識しましょう。
文字数が少なく空白が目立つと「第一志望ではないのでは」「アピール要素がないのでは」と、採用担当者にネガティブな印象を持たれる可能性があります。適度な文字の大きさと文量で、読みやすい書類を意識しましょう。
記号や顔文字を記入しない
エントリーシートは企業に提出する公式書類のため、記号を使用するのはできるだけ避けましょう。
メールやチャットなどで、友人とやり取りする際に用いるような顔文字の使用も厳禁です。たとえば「!」「☆」のような記号はもちろん、「(^^)」といった顔文字は、書類に使用しないようにしましょう。特に「!」は、意欲をアピールするためにを使ってしまう方もいるので注意が必要です。
エントリーシートを手書きするときの注意点は?
エントリーシートを手書きしていて書き損じた場合は、最初から書き直しましょう。修正液や修正テープを使うと文書としての信頼性を損なう恐れがあるため、避けるのが無難です。また、思いがけず文字が消えてしまう可能性があるため、消せるボールペンの使用も控えましょう。就活で必要な応募書類を手書きするときの注意点は「履歴書はパソコンと手書きのどっちで作成すべき?作り方の注意点も解説」でも解説しているので、チェックしてみてください。
企業に好印象を与えるエントリーシートのポイント
企業に好印象を与えるエントリーシートを作成するには、「質問の意図に合った回答か」「事前準備は十分か」「相手のことを考えて作成しているか」がポイントになります。
どれだけ経歴や人柄が良くても、エントリーシートの印象が良くなければ書類選考を突破するのは難しいでしょう。以下で4つのポイントを紹介しているので、好印象なエントリーシートを作成するための参考にしてみてください。
質問の意図に沿った回答ができている
エントリーシートに記載された質問の意図をしっかり把握し、企業が求める回答をすることが重要です。たとえば、「あなたの長所はなんですか」という質問は、単に応募者の良いところを把握するための質問ではありません。「自分の長所を理解している=自己分析が十分にできている=自分に合った企業を選べている」のように、志望企業で仕事をするにあたって役立つ長所を伝えるのが理想です。
長所を聞く質問に対し「運動が好きなところ」と回答しても、企業が本当に知りたいことからはズレてしまいます。「運動が好き」よりも「体力に自信がある」「根性がある」などのように言い換えると、企業の意図に添った回答に近づけられるでしょう。それぞれの問いに対し、企業がどのような回答を求めているのかを理解して回答するよう意識してみてください。
自己分析や企業研究が十分にできている
選考に参加する時点で、自己分析や企業研究を十分に行っておくのが基本です。しっかりと自己分析を行っておけば、自分の長所や短所、自己PRを魅力的に記載できます。同様に、企業研究を入念に行っておくと志望動機に説得力が増し、整合性に欠ける心配もありません。自己分析や企業研究が不十分だと、入社後にミスマッチを感じて悩みを抱える可能性もあるため、入念に取り組みましょう。
企業研究の具体的な方法を知りたい方は「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」を、自己分析の具体的なやり方を知りたい方は「自己分析とは?実施するメリットや簡単に行う方法をご紹介」を参考にしてみてください。
読み手のことを考えた書き方になっている
読み手がストレスなく読めるように配慮して作成すれば、好印象を与えやすくなります。
エントリーシートは応募者全員が提出するため、担当者が一枚のエントリーシートに目を通す時間はわずかです。限られた時間にサッと目を通しただけでも、担当者に好印象を与えられるようなエントリーシートを目指しましょう。採用担当者の視点に立って作成するためのコツは以下のとおりです。
結論から書き出す
エントリーシートに限らず、説明や提案の文章は結論から書き出すのが基本です。冒頭で「自分の強みは△△です」「△△という理由で、貴社を志望しました」のように、質問に対する結論から書き出すことで、内容が明瞭になり相手が理解しやすくなります。
「Point(結論)」「Reason(理由付け)」「Example(具体例・エピソード)」「Point(結論)」の順で文章を組み立てる「PREP法」を活用すると、まとまりのあるわかりやすい文章になるでしょう。PREP法については「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラム内で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
誤字脱字がないかチェックする
エントリーシートが書きあがったら、誤字脱字がないかチェックしましょう。
書類に誤字脱字がない状態で提出することは、社会人としてのマナーです。手書きでは気をつけていても、パソコンで作成すると予測変換で変換ミスをすることもあります。誤字脱字があると、正確性や仕事ぶりにネガティブな印象をもたれやすくなるので注意しましょう。
読みやすくなるよう工夫する
担当者は多くのエントリーシートを確認する必要があるため、読みやすいように工夫してあると好印象につながります。
びっしりと文字が詰まった書類は読みにくいものです。短時間で情報を確認するのも難しくなるでしょう。改行や改段落を適宜使用したり、箇条書きや見出しをつけたりして工夫しましょう。
伝えたい内容を絞る
アピールポイントを分かりやすく伝えるためには、要点を絞ることが重要です。各質問に対する結論を明確にしたうえで、その結論に至った理由やエピソードを一つに絞って伝えれば、読んだ人の記憶により残りやすくなります。
しかし、あれもこれもと話を広げると、結局何が言いたいのか分からない文章になってしまいがちです。魅力がより伝わりやすいエピソードに絞って記載しましょう。
面接のことを見据えた内容になっている
書類審査を通過した場合、エントリーシートは面接でも使われることを踏まえて作成しましょう。エントリーシートに書いた内容が深掘りできていないと、面接で質問されたときに企業側の納得が得られる回答をするのが難しくなります。
面接ではエントリーシートで書いた内容がさらに深堀りされることを念頭に置き、自信を持ってアピールできる理由やエピソードを記載しておくのがポイントです。面接では、エントリーシートに記載した内容と、質問に対する回答に一貫性を持たせることも意識しましょう。
エントリーシートの例文
ここでは、エントリーシートでよくある質問の回答例を紹介します。自分なりの回答を考えるための参考にしてみてください。
志望動機を聞かれた際の回答例
前述したように、エントリーシートの志望動機では「なぜその企業を選んだのか」を明確に記す必要があります。ほかの企業にも当てはまる内容だと、採用担当者から「入社意欲が高くないのでは」と懸念される可能性があるため、志望企業ならではの特徴やエピソードを具体的に盛り込みましょう。
「志望動機を教えてください」への回答例
「貴社の『地域に寄り添ったまちづくりを行う』という理念に共感したためです。会社説明会でお話を伺った社員の皆さんも、共通して『地域に住む人のためのまちづくりをしたい』という思いをもっていることにも感銘を受けました。入社後は、学生時代に専攻した建築学の知識を活かし、貴社の事業に貢献したいと考えております」
業界について聞かれた際の回答例
志望業界について聞かれた場合、業界研究で得た正確なデータに基づいて回答するようにしましょう。不正確な情報が盛り込まれていると、「下調べが不十分」「本当にこの業界に興味があるのか」と採用担当者に思われる場合があるためです。
「業界に関するニュースで気になるものを教えてください」への回答例
「○○分野の需要が世界規模で拡大しているというニュースです。また、世界的な需要拡大に伴って貴社が海外での事業を拡大するというニュースも目にしました。私は大学時代に英語を専攻し、現在もビジネス英語を勉強中です。入社後は、貴社の海外事業にぜひ携わりたいと考えております」
自己PRを聞かれた際の回答例
このコラムの「自己PR」でも述べたように、自己PR欄には、志望企業で活かせる自分の強みを記載しましょう。強みの根拠となるエピソードがある場合は、具体的な数字や固有名詞を使って伝えるのがおすすめです。
「あなた自身の自己PRをしてください」への回答例
「私の強みは、主体性があることです。大学時代には、ゼミでの研究準備やアルバイトと並行して資格取得のための勉強をこなし、『ITパスポート試験』に合格しました。目標達成のために1週間単位での『やることリスト』を作成し、勉強が順調に進むよう自己管理を行ったことが成功につながったと感じています。自分自身を律しながら努力する姿勢は、仕事でも発揮できると思っております」
長所と短所について聞かれた際の回答例
エントリーシートで長所と短所を問う企業は、応募者が自己分析を行っているか、自社が求める人材像とマッチしているかをチェックしているようです。自分の長所と短所が分からない場合は、家族や友達など身近な人に聞いてみるのも良いでしょう。
「長所と短所を教えてください」への回答例
「私の長所は、行動力があることです。学生時代はアルバイト先の集客力アップのため、SNSアカウントの開設を提案し、社員の方と一緒に運営を行って一日の売上○%アップを達成しました。一方で、私の短所はせっかちな側面があることです。早く成果を得たいと焦るあまりミスしてしまうこともあるため、何事も再確認することを意識して行動しています」
ガクチカについて聞かれた際の回答例
ガクチカには、学生時代の経験のなかからアピールしたいことを一つ選び、記載しましょう。自己PRや長所・短所の欄で用いたエピソードと重複しないように、書き分けるのがおすすめです。
「学生時代に力を入れたことを教えてください」への回答例
「私は、大学生としての4年間、学業に力を入れました。ただ単位を取得するだけでなく、より良い評価を得ることを目標に定期テストやゼミでの発表に注力しました。その結果、成績上位者として授業料の減免を受けるに至りました。努力を継続する大変さと大切さを経験したことで、忍耐力や計画性が身についたと感じています。社会人になってからも、目標達成のためにひたむきに努力する姿勢を忘れず邁進する所存です」
効果的なエントリーシートに仕上げるには?
エントリーシートをより魅力的に仕上げるためには、第三者に添削してもらうのがおすすめです。大学や専門学校に在学中であれば、就職キャリア支援センターで見てもらうこともできるでしょう。転職活動では、家族や友人、先輩などに頼るのも一つの手です。
しかし、身内からの添削は甘くなりやすいうえ、プロ目線での評価には届かない場合もあります。より採用担当者に近い意見を取り入れたいなら、就職・転職エージェントを利用するのが良いでしょう。就職・転職エージェントを使えば、自分や身内では気づかなかったアドバイスをもらえます。
ハタラクティブは若年層を中心に、第二新卒や既卒の方の就職・転職活動を支援しているエージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、エントリーシートの作成方法をお伝えするだけでなく、あなたならではの志望動機や自己PRを考えるお手伝いをします。好印象を与えられる履歴書の書き方や面接対策など、就活において出てくるさまざまな悩みや疑問もしっかりサポート。経験豊富なプロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応するので、初めて利用する方も安心です。就活をより効率的に進めたければ、ぜひハタラクティブにお任せください。
エントリーシートに関するよくある質問
エントリーシートに関してよくある質問とその回答をまとめました。エントリーシートの作成時に気になったことを解決に役立ててください。
エントリーシートの書き方は手書きじゃないとだめ?
企業からの指定がなければ、パソコンで作成しても構いません。
手書きだと人柄が伝わりやすく、誠意や丁寧な印象を与えられます。一方、パソコンだと簡単に作成できるうえ修正もしやすく、文字が整った読みやすい仕上がりになるでしょう。企業に与えたい印象や、自分の作りやすさに合わせて判断することをおすすめします。老舗企業は手書きにし、IT企業はパソコンで作成するなど、応募先に合わせて変えるのも一つの手です。詳しくは、「履歴書作成はパソコンor 手書き?それぞれのメリットやデメリットも解説」のコラムも参考にしてみてください。
エントリーシートを郵送するときの注意点は?
折らずに封筒に入れる、クリアファイルを使用する、宛先は省略しないといった点が挙げられます。応募書類は、白い封筒に入れるのが一般的です。折り目がつくと読みにくくなったり扱いづらくなったりするため、折らずに入れられるサイズを選びましょう。詳しくは「就活の書類を郵送するときのマナーを知っていますか?」のコラムで解説しています。書類を郵送する場合は、目を通しておきましょう。
「ですます調」と「である調」のどちらが良い?
エントリーシートは「ですます調」で記載するのが一般的です。
文末が「です」「ます」で終わると丁寧な印象を与えられるでしょう。「である調」を使用しても構いませんが、書き方によっては主張が強い印象を与える恐れがあります。内容によって「ですます調」と「である調」を変えると読みにくくなるので、どちらの語調にするか決めてから書き始めるのがおすすめです。
エントリーシートの書き方で悩む場合は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが書類の書き方や面接での回答のコツをお伝えして、就職・転職活動をサポートします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。