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転職がうまくいかないのはなぜ?20代30代別の原因と成功させるコツ
更新日
この記事のまとめ
- 転職がうまくいかない原因は自分と企業が求めるニーズのミスマッチによるもの
- 転職する目的や軸が定まっていないとうまくいかない要因になる
- 嫌なことから逃げるように仕事を辞めてしまうと、転職回数が増えてしまうので注意
- 転職がうまくいかないときは自己分析と企業研究を深く行うことが必要
- 転職がうまくいかないなら、プロから客観的なアドバイスをもらうのがおすすめ
転職がうまくいかない原因が分からず、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。このコラムでは、転職がうまくいかない原因と対処法を解説します。転職活動でつまずくのは、企業のニーズを把握できていなかったり、転職理由が曖昧だったりと理由があるものです。一度立ち止まって自己分析や面接対策を見直し、改善してみましょう。また、転職がうまくいかない人の特徴も紹介するので、自分の傾向を振り返る参考にしてください。
転職がうまくいかない原因は?
転職活動がうまくいかない理由は、「企業の求める人材に合わない」「面接対策が不十分」など、人によってさまざまなようです。下記でうまくいかない理由を確認し、自分の転職活動を振り返ってみましょう。
転職がうまくいかない原因
- 自分と企業が求めるニーズが合わない
- アピールの仕方に問題がある
- キャリアの方向性が分からない
- 転職活動の方法に誤りがある
- 大手企業ばかりに応募している
- 応募する件数が少ない
自分と企業が求めるニーズが合わない
求人票を正しく読み取ることができず、企業のニーズと自分の経験・年齢・スキルが合わないまま応募しているために転職がうまくいかない場合があります。
たとえば、以下のようなケースです。
- ・「業界経験2年以上」と書いてあるのに、経験なしで応募している
・「リーダー層」「年収600万円以上」と書いてあるのに、既卒や第二新卒として応募している
・仕事内容に専門用語が並んでいるのに、未経験・無資格で応募している
上記のようにニーズが合わないまま応募しても書類選考を突破できず、「転職がうまくいかない」と悩む原因になります。求人票の見方が分からない場合は、ハローワークや就職・転職エージェントに相談することも検討しましょう。
企業が求める人物を把握しよう
企業の採用ニーズを知るには「求める人物像」を把握することが大切です。そのためには、業界・企業研究で企業理念やビジョン、業界での立ち位置や仕事内容まで深く理解する必要があります。面接では同じ想いを持って仕事ができることを示し、企業が求める人物像と自身がマッチしているとアピールするのが転職成功のコツです。アピールの仕方に問題がある
応募条件を網羅できているのに転職がうまくいかない人は、アピールすべき点がズレているか、あるいはうまく伝わっていない可能性があります。
書類選考に通過できない場合は、アピールしている強みが企業の求めるものではない恐れも。また、面接で落とされてしまうなら、伝え方を見直す必要があるでしょう。採用担当者は数多くの応募者を選考するため、簡潔で分かりやすく伝える工夫が重要です。
キャリアの方向性が分からない
これまでに何度か転職しており、それぞれ業界・職種が異なる場合はキャリアの方向性が分からないと見なされる恐れがあります。たとえば、販売職・事務職・プログラマーというように、関連性の薄い職種へ転職を繰り返していると、「深く考えずに転職しているのでは」「将来の目標は何なのか」と懸念されるでしょう。
このようなケースでは、それぞれの転職理由や今後の方向性を説明し、採用担当者を納得させる必要があります。また、経験から得た強みを示し、複数の仕事を経験したことが今に活きているとプラスにつなげるアピールが大切です。
転職活動の方法に誤りがある
積極的に求人へ応募している、前向きに行動しているという人で転職活動がうまくいかない場合は、軸が定まっていない可能性も。意欲ばかりが先行し、興味を持った企業に手当たり次第に応募していると、転職の軸(転職する目的や自分の価値観)が崩れる原因になります。
「頑張っているのに転職活動がうまくいかない」と悩んでいる方は、自己分析を見直すのがおすすめです。自己分析のやり方が分からない人は「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」を参考にしてみてください。
大手企業に絞って応募している
企業規模や知名度の高さだけで応募先を選ぶのも、転職活動がうまくいかない原因になりやすいようです。大手企業は給与や福利厚生が充実している反面、待遇に見合った高いスキルを求められる傾向にあります。また、具体的な志望動機を答えられずに「ただなんとなく」「有名だから」といった理由では、多数の応募者から採用されるのは難しいでしょう。
もちろん、大手企業に応募することが悪いわけではないので、選択肢の一つとして考えるようにしてみてください。
応募する件数が少ない
転職がうまくいかない理由のひとつは、転職活動に慎重になり過ぎてしまい応募する件数が少なくなることです。求人票を見て少しでも希望に合わない点を見つけては、挑戦を避けてしまうケースもあります。
1社ずつ真剣に検討することは悪くはありませんが、あまりにも慎重になり過ぎると転職活動が進まず疲弊してしまうでしょう。
効率的に転職活動を進めるためには、企業に求める条件に優先順位をつけ、第二志望、第三志望の応募先を見つけるのがおすすめ。無理のない範囲で、数社を比較検討して転職活動を進めましょう。
転職がうまくいかない人の特徴は?
転職がうまくいかないと悩んでいる人には、「転職の目的が曖昧」「転職回数が多い」「企業研究や自己分析が不十分」といった共通点が見られます。転職で苦戦しやすい人の特徴を以下にまとめました。
転職がうまくいかない人の特徴
- 転職する理由が明確ではない@
- ネガティブ思考な傾向がある@
- うまくいかないのを他責にしている@
- 在籍期間が短い理由を説明できていない@
- 未経験の業界・職種を選んでいる@
- 書類選考や面接の対策ができていない@
- 不採用だったときの反省が活かせていない@
- 転職する期限を定めていない@
転職する理由が明確ではない
転職の目的がはっきりしない人は、「不満があれば簡単に辞めてしまいそう」という印象を与え、企業から歓迎されにくいでしょう。また、転職活動を続けるうちに、給与や待遇、勤務地などの好条件に惹かれて、当初の目的を忘れてしまう可能性もあります。まずは、「なぜ転職をするのか」「転職先で何を成し遂げたいのか」という転職の目的をはっきりさせることが大切です。
企業側の懸念点を払拭しよう
前職を辞めた理由が療養や介護、育児などだった場合、現在は問題なく働けることを説明するのが重要です。たとえば、「親の介護のため退職しましたが、施設への入所が決まり再び働けることになりました」と伝えれば企業側も安心して採用できます。
また、これから出産・育児を考えている女性は、保育園の送迎や病気のときの対応策なども考えておくと安心です。
ネガティブ思考な傾向がある
転職がうまくいかない原因として、ネガティブ思考であることも考えられます。「次の職場でうまくやっていけるだろうか」「ミスマッチだったらどうしよう」と悪いことばかり考えていると転職に迷いが生じ、面接でも覚悟のなさが伝わってしまうでしょう。
このような人は、転職したい理由を改めて考え、「成功させる」という思いを明確にするのが大切です。「次の職場ではうまくいくように頑張ろう」と前向きに考えることで、物事が良い方向へ進みやすくなります。
在籍期間が短い理由を説明できていない
前職を短期間で辞めている場合はマイナスイメージを持たれやすく、明確に理由を説明できなければ内定獲得は難しくなります。どのような仕事でも成果を出すまでには数年の経験が必要となるため、在籍期間が短く転職回数が多いと浅いスキルしか持っていないと判断されるでしょう。
また、企業側は転職回数が多いことで「忍耐力がないのではないか」「すぐに辞めてしまうのではないか」といった懸念を抱きます。「転職回数が多い人必見!即採用の理由や面接のコツを詳しく解説」でも解説しているように、業界や企業側の考えによるものの、一般的には3回以上だと転職回数が多いと思われるようです。短期間で転職を重ねた場合は、納得できる理由やこれまでの企業で経験してきたこと、得たスキルなどを説明してポジティブなアピールにつなげましょう。
未経験の業界・職種を選んでいる
未経験の業界・職種へキャリアチェンジする場合は、転職活動がうまくいかない可能性があります。キャリアチェンジの転職では、選考で「なぜ業界・職種を変えたいのか」を問われるでしょう。その際、説得力のある理由や、業界・職種は違っても活かせるスキルがあることを伝えられるかどうかがポイントです。たとえば、コミュニケーション能力や忍耐力といったポータブルスキルがあることや、リーダー経験など、企業側の採用メリットをアピールするのが重要といえます。
書類選考や面接の対策ができていない
書類に誤字脱字や不備がある、汚れのある状態で提出している、面接での立ち居振る舞いに意識がいっていないなど、書類や面接に問題があるケースも転職がうまくいかない原因になります。書類や面接は、応募者の働きぶりを表すものです。
誤字脱字が多ければ「大切な書類でもミスをしそう」、立ち居振る舞いが良くなければ「取引先にも失礼を働きそう」といったネガティブな印象に直結します。基本的なビジネスマナーに自信がない方は、ハローワークや転職エージェントのセミナーを受講するなど対策を行ってみてください。
不採用だったときの反省が活かせていない
転職がうまくいかないのは、不採用だったときの反省を活かせていないのも原因の一つ。落ちてしまったら、どこに問題があったかを振り返り、次の選考で活かすことが大切です。ショックを受けて目をそむけてしまいがちですが、不採用通知の悔しさをバネにして転職活動を突破しましょう。
転職する期限を定めていない
転職がうまくいかない人は、転職する期限を定めましょう。厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況(表19、p20)」によると、転職者が転職活動を始めてから直前の勤務先を退職するまでの期間は「1ヶ月以上3ヶ月未満」が28.8%、「転職活動期間なし」が23.6%、「1ヶ月未満」が18.3%となっており、転職活動期間は3ヶ月が一つの目安になるようです。
スケジュールを決めずに転職活動してしまうと、ダラダラと行ってしまい、仕事と平行しての転職活動の場合は気力も体力も続きにくくなります。転職活動を始めたら、自分の中で「3ヶ月以内には決める」など目標をたてて、集中して取り組むようにしましょう。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
資格取得に時間がかかり過ぎるのも原因の一つ
資格を取得してから転職するのも悪くはありませんが、時間がかかり過ぎると逆効果になる恐れもあります。転職は若いほうが成功しやすいため、勉強が長引いて年齢が上がるのはデメリットとなるためです。また、資格を取得しても確実に転職できるとは限らず、リスクが高いといえるでしょう。資格必須の職種でない場合は、まずは転職成功を目指して活動を進めるのがおすすめです。
転職回数が多い人に見られる傾向
転職回数が多く、次の転職先探しがうまくいかない人は自分の傾向を見つめ直す必要があるでしょう。転職回数が多くなった原因を考えるために、これまでの転職理由の本音を考えてみてください。原因が分かれば、次の転職における改善点も見つけやすくなります。
待遇ばかりを重視している
転職先を決める際、待遇ばかりを重視してしまい後悔するケースがあります。転職先に求める条件を決めていたにもかかわらず、給料の高さや福利厚生の内容で会社を決めてしまうと「やりたい仕事ではなかった」と再び転職することになるでしょう。
転職回数が増えると、次第に次の転職が難しくなります。自分に合った会社を選ぶためには、仕事内容や将来性といった待遇以外の面でズレがないかを把握するのが大切です。
希望の仕事ができずに転職を考えている場合は、まずは上司に相談してみましょう。経験を積めば異動もあり得るのか、実績次第で希望が通るのか、といった点を確認してみてください。努力次第で状況が変えられるのであれば、すぐに退職しないほうが良い可能性もあります。
嫌なことから逃げようとしている
仕事で嫌なことがあるたびに会社を辞めてしまうと、転職回数が増えてしまいます。次の転職で成功するためには、困難を乗り越える力を身につける必要があるでしょう。
逃げの転職を繰り返しているとスキルが身につかず、次第に年齢とキャリアのギャップが開いていきます。仕事で壁にぶつかったときは、「スキルアップのチャンス」と前向きに考えて挑戦しましょう。
どうしたいのかを分析していない
今の会社が嫌だ、現状を変えたいといった理由だけで転職活動を始めても、うまくいかない可能性が高いでしょう。このような場合、不満があるのは確かなものの、具体的に何をどう変えたいのか、転職でその点が解消されるのかは不透明です。
たとえば、「今の会社はチームワークを重視するあまり、個人の力を発揮しにくくなっている点が不満。応募先企業であれば、実力主義のため自分の経験・スキルを積み上げられる」と細かく分析できていれば、転職して後悔するリスクは少なくなります。
また、選考で転職理由を質問されたときの回答も自ずと明らかになり、転職成功の可能性も高まるでしょう。
内定獲得がゴールになっている
「とにかく転職したい」という人は内定獲得がゴールになっており、転職が決まったら燃え尽きてしまう場合があります。転職後にやりたいことがないためモチベーションが上がらず、再び退職・転職を繰り返してしまうといった例です。
このような人はキャリアプランを立てておらず、将来を見据えられていない可能性があります。そもそも転職はキャリアプランを叶えるための手段なので、ゴールではないことを念頭に置きましょう。
年齢別の転職がうまくいかない原因
年齢を問わず転職活動で大切なのは、「企業のニーズと自身のマッチ度を考慮すること」や「軸を決めること」です。それらを意識して応募先を選び、さらに選考対策をしっかり行うことで「転職がうまくいかない…」と思い悩むことは避けやすくなります。
とはいえ、年齢が高くなると教育の難しさから採用ニーズが低くなり、転職が難航しやすいという事実も。転職がうまくいかないと悩んでいる人は、転職と年齢の関係性について解説した「転職は何歳まで?年齢制限はある?未経験から採用されやすい業界も解説」もチェックしてみてください。
20代の転職がうまくいかない原因
20代は基本的な準備不足やコミュニケーション不足が要因で、転職がうまくいかない人が見受けられます。転職が初めての人も多いため、どのような対策をすれば良いか分からないまま転職活動を進めてしまうことも失敗の原因となるようです。
20代は30代・40代に比べて経験が少なく、転職理由やキャリアプランが具体性に欠ける場合もあります。しかし、丁寧にキャリアの棚卸しをすると、アピールに値する経験やスキルが見つかるものです。企業側は伸びしろを期待しているため、現時点での経験・スキルをこれからどのように伸ばしていくかを伝えてみましょう。
20代前半は伸びしろ、後半は実務経験をアピール
20代前半はスキル・経験が不足していてもポテンシャルで採用される年代です。第二新卒としての応募も可能で、企業とのマッチ度が高ければ転職に成功しやすい時期といえるでしょう。
一方、20代後半になると経験が問われるようになります。大卒なら約3年、高卒の場合は約8年以上の社会人経験があるため、実務経験の内容が評価の対象となるでしょう。そのため、前職での成果やリーダー経験など、転職先での活躍を期待させるアピールが必要です。「転職する年齢は20代がおすすめ!成功させるポイントを解説」では、20代が転職を成功させるコツを紹介しています。
30代の転職がうまくいかない原因
30代になると前職で培ったスキルを発揮することが求められるため、20代と比べて転職のハードルは上がります。豊富な経験や高いスキルを持つ応募者と比較されるようになり、採用基準が厳しくなる場合もあるでしょう。
さらに、私生活での変化も起きやすい時期です。結婚や出産、住宅購入などの影響で、勤務時間や勤務地、希望年収などの条件が細かくなり、応募先の選択肢が狭くなることもあります。転職成功のためには、応募先に求める条件の許容範囲を決めておき、応募数を絞り過ぎないのも大切です。
即戦力になれることをアピールするのが重要
30代の転職では、年齢に即した経験やスキルがあり、即戦力になると評価されることが成功のコツです。そのため、業界の知識や専門スキルのほか、どのようなプロジェクトに携わったか、人材育成の経験はあるか、といった点も評価の対象になります。
また、30代で未経験の業界や職種へ転職する場合、これまでの経験をどう活かそうと考えているかがポイント。異業界・異職種であっても、豊富な経験や前職での実績を高く評価する企業もあります。
「30代から未経験分野に転職するのは厳しい?おすすめの業界と成功のコツ」のコラムを参考に、企業が30代に対して何を求めているのかを確認しましょう。
40代の転職がうまくいかない原因
40代の転職は管理職としての募集が中心となるため、求人数が限られてきます。さらに、「外部から来た管理職」に相応しい能力と人柄が求められ、選考基準が厳しくなるのが転職がうまくいかない原因です。40代の転職では、マネジメント経験や専門スキルを備えたうえで、新しい環境に対応できる柔軟性なども求められるでしょう。
転職活動がうまくいかないのはなぜ?
転職活動がうまくいかないのは、求人探しや現職との両立の難しさが起因している可能性もあります。また、これまでに面接で失敗した経験が後を引き、自信を失っている人もいるでしょう。この項では、転職活動がうまくいかない理由について解説するので、思い当たる節がないか確認してみてください。
1.求人探しに苦労している
求人検索でうまくヒットしない、募集要項を見てもよく分からない、といった理由で求人探しでつまずき、転職活動がうまくいかない人もいるようです。求人検索で希望に合った会社を見つけられないのは、条件が多過ぎたり、厳し過ぎたりしている可能性があります。たとえば、「週3日勤務」「正社員」と入力した場合、条件を満たす企業が少ないため応募先が見つからないのも当然といえるでしょう。
また、募集要項の見方が分からない人は、相談できる第三者を見つけるのがおすすめです。ハローワークや転職エージェントを利用して、チェックすべきポイントを教えてもらいましょう。
2.仕事と転職活動を両立できない
現在の仕事が忙しいため、転職活動がうまくいかない場合もあります。書類作成や面接対策に十分な時間がかけられず、失敗が続いてしまうケースです。また、志望企業が求人を出していても見逃してしまったり、日程が合わなくて企業説明会に参加できなかったりと、転職が後回しになってしまう人もいるでしょう。
転職を決意したなら、できる範囲で現在の仕事を調整し、転職活動の時間を確保する必要があります。あるいは、転職エージェントに登録して、求人探しや日程調整を代行してもらうのも一つの方法です。
3.面接に苦手意識がある
面接に苦手意識があり、「どうしても緊張してしまう」「練習していたのと違うことを話してしまう」という人もいるでしょう。中途採用の場合、説得力のある転職理由や志望動機を答えられないと、「自社で長く働いてくれそう」と面接官に好印象を抱かせるのが難しくなります。
面接がうまくいかない人は、模擬練習に力を入れて苦手意識を克服しましょう。「面接に受からない原因とは?対策して転職を成功させよう」のコラムでは、面接がうまくいかないときの対処法を紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。
転職理由をポジティブに変換できずに悩んでしまう
面接成功のためには転職理由をポジティブに説明するのが大事だと分かってはいるものの、現職に不満があるためどうしてもネガティブになってしまう人もいるでしょう。転職理由をポジティブに変換するには、本音の理由について視点を変えるのがコツです。
たとえば、「やりたい仕事ができない」といった理由であれば、「キャリアアップのためにスキルを身につけたので、早く活かせる仕事に就こうと考えた」と説明すれば意欲を評価される可能性もあります。
4.自信のなさが伝わってしまう
転職がうまくいかないことで自信がなくなってしまい、その姿勢が面接官に伝わってしまうこともあるようです。失敗を重ねると「自分には評価されるほどのスキルがない」と思い込んでしまい、さらに自信を失って悪循環に陥る恐れも。
自分の良さ・強みが分からなくなってしまったら、第三者に聞いてみるのも一つの方法です。客観的な意見を聞くことで改めて自分の長所に気づき、自信を取り戻せる可能性があります。
「転職がうまくいかない」を打開するための12個の対策
転職がうまくいかないときは、つまづいているポイントを理解して対策を実践するのが重要です。書類選考や面接本番のテクニックも大切ですが、準備にどれだけ時間をかけるかで結果は変わってくるでしょう。今回紹介するポイントのどれか一つでも欠けると、転職がうまくいかなくなることに繋がる場合があるため、ひとつずつ確認していきましょう。
「転職がうまくいかない」を打開するための対策
- 転職活動に疲れたら一度立ち止まって考える@
- 新卒と中途採用の違いを理解する@
- 自己分析をやり直す@
- これまでのキャリアを振り返ってみる@
- 企業研究では競合や市場も分析する@
- 転職の軸と優先順位を定める@
- 応募件数を増やす@
- 複数の応募を同時並行で進める@
- 企業に合わせた志望動機と自己PRにする@
- 面接の反省を活かす@
- 身近な人に相談してアドバイスをもらう@
- 疑問を解消したうえで内定を承諾する@
1.転職活動に疲れたら一度立ち止まって考える
転職活動がうまくいかないことで疲れを感じたら、一度立ち止まり転職活動を辞めるのも方法のひとつです。疲れを感じたまま転職活動してしまうと、転職の軸が不安定になり「採用してくれるならどこでもいい」と投げやりになり、後悔することになりかねません。その場合、また転職活動することになりかねないため、妥協はせずに息抜きをしながら、気持ちに余裕を持って進めていきましょう。
2.新卒と中途採用の違いを理解する
転職がうまくいかない人のなかには新卒と同じような対策を行う方もいるようですが、新卒者と中途採用者では企業のニーズが異なるため、対策も変えなければいけません。
新卒の場合、スキルや経験がないのは当たり前なので、企業側は長期的な教育を前提に考えます。そのため、柔軟性や伸びしろ、自社との相性などが評価基準になるでしょう。
一方、中途採用者には即戦力を期待するので、前職での実績や経験・スキルが重視されます。未経験の仕事へ転職する場合でも、応募先企業で活かせるスキルをアピールする必要があることを認識しましょう。
3.自己分析をやり直す
自己分析に時間をかけない人もいるようですが、転職活動を成功させるためには、自分と企業がマッチするポイントを見つけられるかが重要です。自己分析をすることで「どんな仕事が合うのか分からない」という悩みも解消され、転職活動の方向性が見えてくるでしょう。
また、「自分がしたいこと」と「自分ができること」が明確になり、転職がうまくいかない原因に初めて気づく場合もあります。自分に合った企業に転職し、長く活躍するために自己分析をしっかりと行うのが大切です。
4.これまでのキャリアを振り返ってみる
転職活動の方向性が定まらない場合は、これまでのキャリアを振り返ってみましょう。新卒のときは何を目指していたのか、前の会社を選んだ理由は何だったのかを振り返ると、自分の価値観を把握しやすくなります。
また、これまで積み上げてきたキャリアを客観視することで、気づかないうちに身につけていたスキルを発見することもあるでしょう。
5.企業研究では競合や市場も分析する
自分の適性やキャリアの方向性に合った企業を選ぶためには、企業研究も欠かせません。まずは、Webサイトや広報誌、会社説明会などで興味のある企業について調べましょう。そのうえで、競合他社や市場の動向なども分析し、将来性や社会的ニーズも把握しておくと企業への理解が深まります。
企業研究で重要なのは、応募するか否かは分析後に決めることです。最初から「この会社に入りたい」と決めて企業研究を行うと、良いところばかりを見ようとして客観的な目線に欠ける恐れがあります。詳しく調べた結果、不安な点があるなら別の業界や企業を選ぶのも検討してみましょう。
企業研究のやり方が分からない人は「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」を参考にしてみてください。
6.転職の軸と優先順位を定める
自己分析や企業研究が済んだら転職の軸を決定しましょう。転職活動がうまくいかない人の傾向として、軸が定まっていない・ぶれている例が見られます。転職の軸を定めることで、入社後のミスマッチが防ぎやすくなり転職成功率は高くなるでしょう。
転職の軸は、「△△が実現できる会社にいきたい」というように具体的に考えておくと、より効果的です。面接の際に志望動機を聞かれた際にも自信を持って対応できるようになります。「就活の軸とは?大切な理由と答え方の例文を紹介」で、軸の決め方を確認してみましょう。
7.応募件数を増やす
転職がうまくいかないなら、応募先の絶対数を増やしてみてください。できるだけ応募数を増やしたほうが、内定獲得の可能性は高まります。
特に応募企業が極端に少ない人は、やりたい仕事に関連する業界全体に応募範囲を広げるのも一つの方法です。転職をする際の応募数は5〜10社程度が一般的といわれているため、1〜2社しか応募していない人は改めて求人を探してみましょう。
活用する媒体を増やすのも良い
応募件数が少ない原因として、活用している媒体が少な過ぎる可能性もあります。一つの転職サイトにしか登録していなかったり、ハローワークだけを頼りにしていたりすると、出会える求人が限られてしまうでしょう。
転職成功のためには、複数の媒体を活用して幅広く求人を探す必要があります。転職サイトや就職支援サービスもそれぞれに特徴があるので、うまく掛け合わせて求人を探してみてください。
8.複数の応募を同時並行で進める
転職活動では、1件ずつ応募しているとうまくいかない可能性があるでしょう。1社ずつ集中して選考に臨みたいという考えも悪くはありませんが、結果を待っている間に良い求人を逃すこともあり得ます。
また、不採用が続くと転職活動が長期化し、空白期間が長くなったり、経済的に苦しくなったりするリスクも。複数の会社を比較検討したほうが、よりマッチ度の高い転職先を選べるので、2〜3社の選考を同時平行で進めるのがおすすめです。
9.企業に合わせた志望動機と自己PRにする
転職活動がうまくいかないなら、履歴書や職務経歴書を見直し、応募書類のクオリティを上げましょう。どの企業に対しても言い回しを変えずに、志望動機や自己PRを使い回していては転職は成功しません。企業によってビジョンや事業計画、求める人物像が異なるため、アピールすべき強みも異なります。企業に合わせた志望動機を書くためには、業界や企業研究が不可欠です。企業が求める人物像が見えれば面接にも活きるため、まずは確実に書類選考を通過していきましょう。
また、誤字脱字があったり、アピール内容が企業とマッチしていなかったりすると、採用担当者はすぐに見抜きます。分かりやすい内容にするのはもちろん、手書きの場合は丁寧に書く、パソコンの場合は適度に改行するなどして、読む人に配慮した書類を提出しましょう。
10.面接の反省を活かす
結果に繋がらなかった面接は必ず振り返り、改善を試みましょう。特に見落としがちなのがビジネスマナーです。社会人経験がある転職者なのに基本的なマナーが身についていないとマイナス評価につながり、転職がうまくいかないでしょう。
仕事中に人と接する機会が少ないなどが原因で、ビジネスマナーを忘れてしまっている人は意外と多いものです。社会人経験があるから大丈夫と考えず、改めて基本的なマナーを復習してください。
11.身近な人に相談してアドバイスをもらう
転職活動がうまくいかないなら、家族や友人などに相談してみましょう。家族や友人は自分よりも自分のことを深く理解している側面もあります。そのため、思わぬ弱点を突かれたり、自分では気が付かなかった強みを教えてくれたりと発見も多いものです。また、家族や友人に模擬面接してもらい素直なアドバイスをもらえれば、次回の面接に活かせるでしょう。
模擬面接を手伝ってもらおう
前述の通り、面接対策も転職を成功させるために必要な工程です。模擬面接は繰り返し行うと効果が増すため、身近な人に面接官役をやってもらい何度も練習してみてください。質問されそうなことに対する回答を用意する、面接マナーを身につけるといった対策をしておくことで、落ち着いて面接に挑めるでしょう。面接の一連の流れが把握できていれば、緊張しやすい人も落ち着いて本番に臨めるはずです。
12.疑問を解消したうえで内定を承諾する
内定が出たら雇用契約内容をしっかりと確認し、納得したうえで承諾するのが大切です。雇用形態や基本給、残業時間などが求人票の内容と変わりないか、不明な点はないかをチェックしてみてください。内容に疑問を感じた場合は採用担当者に確認し、納得したうえで内定を承諾しましょう。
転職がうまくいかないときはプロに相談しよう
転職がうまくいかない際には、転職支援サービスを利用しましょう。厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況(表5、p9)」によると、事業所規模が1,000以上の場合には、52.6%の企業が民間の職業紹介機関を活用して募集していることが分かります。さらに、49.9%の企業がハローワークも活用しているという結果です。
転職エージェントやハローワークに相談すると、転職がうまくいかない原因についてプロ目線のアドバイスが受けられ、改善点が見つけやすくなります。また、書類対策や面接対策もアドバイザーと一緒に行えるため、選考通過率が高まるでしょう。転職がうまくいかないと1人で悩んでいるなら、プロの支援を受けるのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査):結果の概要
「転職活動がうまくいかない」と行き詰まっている方は、転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは若年層を対象としているため、サポートが充実しており「転職がうまくいかない」と悩んでいる人にとって心強い味方となります。志望動機の添削や模擬面接なども行うので、自分では気づけない改善点が見つかり、転職成功への近道になるでしょう。
また、一人ひとりの強みや適性に合いそうな求人を紹介しており、ミスマッチも起こりにくいのが特徴です。サービスはすべて無料なので、お気軽に登録してみてください。
転職がうまくいかないときによくある質問
転職がうまくいかないときによくある悩みを解消していきます。
20代の転職がうまくいかない原因は?
自己分析や企業研究、面接の対策などの準備不足の可能性があります。
20代は企業にとって積極的に採用したい年代です。ただし若さに甘えて転職の準備を怠れば、いつまでもうまくいきません。選考書類の見直しや面接の対策など、準備は入念に行いましょう。「20代の再就職は難しい?決まらない理由と未経験から成功させるコツ」のコラムでは、20代の転職者におすすめの仕事も紹介していますので、参考にしてみてください。
未経験の業界や業種への転職がうまくいきません
未経験の業界や業種で、自分の発揮できるスキルや考え方をアピールしましょう。
転職は即戦力が求められ、経験者が優先される可能性があります。想いだけではなく、企業研究で企業が求めるスキルを調べ、貢献できる具体的な行動を伝えてみてください。異業種転職のコツについては、「27歳は異業種に転職できる?キャリアチェンジを叶える6つのポイントを解説!」のコラムも参考になるでしょう。
スキルがないため転職がうまくいかないです
特別な専門スキルだけでなく、汎用的なスキルに目を向けてみましょう。
転職活動の選考では、コミュニケーション能力や柔軟性といったスキルも重視されます。自己分析で自分の性格や長所を洗い出し、アピールできるポイントを見つけるのが大切です。「転職に役立つスキル一覧!仕事が変化しても通用するポータブルスキルとは?」のコラムで、汎用的なスキルを詳しく解説していますのでご覧ください。
転職がうまくいかず疲れました
転職は体力も精神力も削られるため、転職に疲れを感じたら一度休みましょう。
気持ちの余裕も転職を成功させるには欠かせません。気持ちに余裕ができたら、このコラムの『「転職がうまくいかない」を打開するための12個の対策』を参考にしてみてください。
1人での転職活動がうまくいかない場合は、転職エージェントに相談するのも一つの方法です。ハタラクティブでは一人ひとりに合わせたサポートを行っていますので、ぜひご相談ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。