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就職活動の選考とは?いつから始まる?内定獲得までの流れや注意点を解説
更新日
この記事のまとめ
- 就職活動における選考とは、企業と応募者の相性を確認する機会
- 新卒の場合、大学3年の3月から就職活動の選考がスタートするのが一般的
- 就職活動の選考はエントリーし、書類選考を通過して面接を受けるのが基本的な流れ
- 就職活動で選考を受けるときは、自己分析と企業研究を徹底して行うことが大切
就職活動をするにあたって、「選考をする目的は?」「いつから始めれば良い?」と疑問を持っている方もいるでしょう。就職活動において、選考とは企業と応募者の相性を確認する機会。新卒として就活する学生の場合は、大学3年の3月がスタートするのが一般的です。このコラムでは、選考を実施する目的や開始する時期を解説しています。また、就職活動で選考を受けるときの注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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就職活動における「選考」とは?
就職活動における選考とは、企業と応募者がお互いのことを知り、相性を確認するためのプロセスです。採用にはコストが掛かるため、企業側は選考を行ってミスマッチから早期退職されるのを避けたいと考えているでしょう。就活では、まず選考を受けます。選考に通過できれば面接まで進み、合格すれば入社が決まるのが一般的な流れになるでしょう。
「選考を受ける」とは
就職活動で「選考を受ける」とは、入社したい企業の求人に応募することです。選考には、エントリーシートや履歴書など必要な書類を応募先企業に提出する、面接をする、筆記試験を受けるなど、業界や職種、企業によってさまざまな方法が挙げられるでしょう。選考方法や必要書類、応募条件もそれぞれ異なるので、選考を受ける前にしっかりと求人の内容を確認することが大切です。
「選考に進む」とは
就職活動で「選考に進む」とは、「採用されるための次の段階に進む」という意味です。志望企業の選考を受ければ、すべての人が次の選考に進めるとは限りません。採用担当者は企業の変化のきっかけとなる人物や、良い方向へ導いてくれそうな人物を採用するために選考を行っています。そのため、企業との相性の良さをアピールすることで、選考を通過する可能性を高められるでしょう。
選考と面接の違い
選考と面接では、目的が異なるでしょう。選考は応募者や就活生のなかから企業に適した人を選び出すのが目的です。面接では選んだ人物と直接の対話を通じて、コミュニケーション能力や人物像、価値観などを見極められるでしょう。
面接も大切な選考の一つなので、しっかり面接対策を行えば成功につながりやすくなります。「面接の基本マナーを押さえて好印象を与えよう!対策方法も解説」のコラムでは、面接の基本的なマナーや対策方法をご紹介しているので参考にしてみてください。
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就職活動はいつから開始する?
日本では新卒を一括で採用するために、「就活ルール」で企業が採用活動を始める時期が定められています。就職活動を開始する時期が遅れると、準備する時間が足りず選考が不利になる可能性もあるでしょう。以下で、就職活動の進め方を解説しているので、チェックしてみてください。
新卒の場合は大学3年の3月がスタート
新卒の場合、大学3年の3月に就職活動をスタートするのが一般的です。3月から企業説明会や選考が本格的になるため、ある程度自分が希望する業界や職種を絞っておきましょう。
準備は大学3年の2月までに終わらせるのが理想
就職活動に向けた準備は、大学3年の2月までに終わらせるのが望ましいでしょう。就活生のなかには「就活=選考」と捉えがちな方もいるかもしれませんが、事前準備も就活を成功させるために欠かせないプロセスです。
就活の事前準備には、自己分析や企業研究、面接対策が挙げられるでしょう。自己分析や企業研究で自分の適性と企業ニーズとのマッチ度を見極め、面接では入社後にやりたいことを明確に伝えることが大切です。また、入退室時のマナーや身だしなみ、言葉遣いなどの練習を繰り返し行えば、企業側に好印象を与えられるでしょう
企業や業界によって早期選考を行っている
企業や業界によって、早期選考を行っている場合があるので注意しましょう。たとえば、ベンチャー企業や外資系企業などは3月前に選考が始まり、6月にはもう内々定が出ていることがあります。
企業側が早期選考を行うのは、優秀な人材を確保したい、選考スケジュールに余裕を持たせたいなどが目的と考えられるでしょう。希望する業界や職種が決まっている場合、就職活動が不利にならないよう選考時期を調べておくのがおすすめです。「既卒就活の成功ポイント!プロによる面接対策のコツや実際の体験談をご紹介」のコラムもぜひ参考にしてみてください。
25卒の就活の流れ
内閣官房の「就職・採用活動に関する要請」によると、25卒の就活生は、従来どおりの就活ルールが適応されるため3月から就職活動がスタートします。採用選考活動が開始されるのは6月から始まり、正式な内定が出るのは10月以降になるでしょう。ただし、26卒からは就活の開始時期が変更される可能性があるので、しっかり日程を確認することが大切です。参照元
内閣官房
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既卒・フリーターの場合はいつでも始められる
既卒やフリーターの場合、いつでも就活を始められます。就活時期にかかわらず就職できる既卒やフリーターの方は、人手不足な傾向がある業界や急な欠員が出た企業から求められる場合も多いでしょう。
ただし、企業によっては、既卒やフリーターに対して「就業意欲が低いのでは」といったネガティブな印象をもつ可能性もあります。また、年齢が上がるにつれて挑戦しやすい求人数が減ったり、経験豊富な人材がライバルになったりするため就職のハードルが高くなることもあるでしょう。正社員を目指したい場合は、早めに行動して十分な対策をしたうえで臨むのがおすすめです。
就職活動における選考の流れ
ここでは、就職活動における選考の流れを解説します。一般的な流れを把握していれば、就活に向けたスケジュールも立てやすくなるでしょう。
エントリー
就活では、最初に興味を持った企業の選考にエントリーします。エントリーとは、企業に対して入社したい意思を表示すること。エントリー後は企業説明会や選考スケジュール、面接の予約といった選考に関する情報が送られてくるので、就活が本格的に始まるでしょう。
新卒の場合はプレエントリーも行われる
新卒として就職活動する学生の場合は、プレエントリーも行われることがあるでしょう。プレエントリーとは企業に関する資料を請求することです。「選考を受けたい」という意思よりも、「応募を検討している」ということを意思表示することが目的といえるでしょう。
そのため、プレエントリーとエントリーでは、選考に対する影響力が異なります。企業によっては、プレエントリーしないと企業説明会に参加したり、選考を受けたりする権利を与えられない場合もあるので注意しましょう。
書類選考
就職活動でエントリーしたあとは、書類選考が始まります。選考に必要な書類には、「履歴書」「職務経歴書」などが挙げられるでしょう。ただし、企業によって求められる書類は異なるので、応募する際にしっかり確認したうえで準備を進めることが大切です。
履歴書
履歴書とは、主に応募者の氏名を始め、生年月日、住所、電話番号、学歴・職歴などの基本情報を記載した書類です。就職活動では、多くの企業で履歴書の提出を求められるでしょう。
採用された場合、基本的に企業側が人事情報として保管しておくのが一般的です。不採用であれば返却されますが、履歴書には基本情報のほかに志望動機欄や自己PR欄もあるため使い回すのは避けましょう。
職務経歴書
職務経歴書とは、これまでの経歴や担当した業務内容を企業側にアピールするための書類です。主に、転職活動で求められる場合が多いので、就活で求められる可能性は低いでしょう。社会人経験がある場合は、職務経歴書で入社後に活かせるスキルや経験をアピールすれば、選考は有利になることがあります。
適性検査・面接
選考に通過すると、適性検査・面接が始まるのが一般的です。適性検査・面接では、書類上では見極めきれなかった応募者のコミュニケーション能力や人物像などが判断されるでしょう。
特に、面接では履歴書に記載した内容について質問されたり、詳しい説明を求められたりすることがあります。面接官に志望動機や自己PRなどしっかり伝えられれば、プレゼン力も評価されて選考に良い影響を与えられる可能性もあるでしょう。
合否連絡
就職活動の選考に通過し、面接を受けたら合否結果の連絡を待ちましょう。一般的に、面接を受けてから2週間以内に合否連絡が来るのが一般的です。通知方法は、電話やメールなど企業によって異なるので確認しておきましょう。2週間経っても合否連絡が来ない場合、「面接の合否はいつ分かる?結果の連絡がこないときの対処法」のコラムで対処法をご紹介しているので参考にしてみてください。
「内定」と「内々定」の違い
「内定」と「内々定」では、法的拘束力や手続きが異なるでしょう。書類選考や面接に通過し、企業から合格通知が来たら「内々定」になります。ただし、内々定は口頭や文書での非公式な約束になり、辞退することが可能なので拘束力はありません。
「内定」は内々定が出たあと内定承諾書にサインして提出し、内定式を経て正式な採用を意味します。企業と応募者間で契約が成立しているため、法的拘束力があります。
ただし、正当な理由があれば、内定も辞退することが可能。就職活動では「やっぱり辞退した企業のほうが良かった」と後悔しないように、しっかり判断したうえで企業に返事をしましょう。
就職活動の「本選考」はいつから?
就職活動における本選考は、エントリーから始まるといえるでしょう。プレエントリーは資料請求の段階なので、本選考には該当しません。それぞれのプロセスで通過できないと内定獲得できないので、適切な準備をしたうえで臨むことが大切です。就職活動で選考フローが分からないまま参加するリスク
就職活動で選考フローが分からないと選考にも影響しかねないので、自分自身にとってデメリットになります。以下で、就職活動で選考フローが分からないまま参加するリスクを解説するので、チェックしてみてください。
選考に参加する機会を逃す
就活の選考フローが分からないと、選考に参加する機会を逃す可能性があるので注意しましょう。コラム内の「就職活動はいつから開始する?」で解説したように、業界や企業によっては一般的な選考時期よりも早めに始まる場合があるためです。希望する業界や職種が決まっている場合は、準備を始めると同時に選考フローも確認しておきましょう。
対策できないまま選考に参加する
対策できないまま選考に参加すると、不利になりやすいといったリスクがあります。早期選考だと知らずに「3月から始まるだろう」と思っていると、準備できる期間がない状態で臨むことになるため内定が得にくくなるでしょう。
特に、業界における複数の企業で選考を受ける場合、優先順位の高いものから対策できるようにスケジュールを立てることで効率良く進められます。十分な準備期間を設けられれば、万全な状態で選考に参加できるでしょう。
選考に参加してもミスマッチが起こる
ミスマッチが起こるのも、選考フローが分からないまま参加するリスクの一つです。自己分析や企業研究する時間がないと、入社後にミスマッチを感じやすくなるでしょう。
ミスマッチは仕事のモチベーションを低下させる可能性があるので、早期退職にもなりませねません。就職活動では後悔する選択をしないために、選考フローを確認することが大切です。「転職のありがち失敗例を紹介!後悔しない選択と成功のコツとは」のコラムでも失敗しやすい転職の特徴をご紹介しているので、参考にしてみてください。
就職活動の選考でポイントになる面接
就職活動の面接は、企業によって「一次面接」「二次面接」「最終面接」といった段階を設けている場合があります。以下で、それぞれの段階を解説するので、チェックしてみてください。
一次面接
就職活動の一次面接は、選考において応募者と企業側が初めて直接対話する機会です。面接官は、企業の採用担当者や実際に働いている社員が対応するのが一般的。主に、自己紹介や志望動機、自己PRなど履歴書にある内容を質問され、コミュニケーション能力や対応力などをチェックされるでしょう。
また、受付での対応や入退室のマナー、身だしなみなども判断されているので、面接先の企業についた段階から緊張感を持って臨むことが大切です。
二次面接
就職活動の一次面接に通過したら、二次面接に進みます。二次面接では、部門のマネージャーや役員クラスが面接官として対応するため、より深い内容を聞かれるでしょう。たとえば、入社後にどのように活躍し貢献したいと考えているか、活かしたいスキルや経験は何かなどの志望動機を確認されることがあります。
また、志望動機から取り組んでいる事業や業務内容の理解度や企業研究の深さをチェックされるでしょう。どれくらい自社について調べているかを聞くことで、応募者の入社意欲の高さを判断するのが目的です。
最終面接
最終面接まで進み、合格すれば内定を得られるでしょう。就職活動の最終面接では、応募者の意思や長く働いてくれる人材かどうかを確認するのが主な目的です。内定を出す最終確認となるプロセスのため、社長や役員が面接を行うことが多いでしょう。「最終面接を突破するコツは?よく聞かれる質問や受かるための対策を紹介!」のコラムでも最終面接で見られるポイントや行うべき対策をご紹介しているので、ぜひ就活にお役立てください。
就職活動で選考を受けるときの注意点
就職活動で選考を受ける際は、「自己分析と企業研究を徹底して行う」「他社の選考結果を受けて辞退するときは早めに連絡する」といった点に気をつけましょう。以下で詳しく解説します。
自己分析と企業研究を徹底して行う
就職活動で選考を受けるときは、自己分析と企業研究を徹底して行いましょう。自己分析で自分の適性を理解し、企業研究で調べた企業の特徴と照らし合わせることで、自分に適した仕事を見つけやすくなります。
自己分析をするときは、これまでの経験を振り返って感じたことや学んだことを具体的に考えてみましょう。企業研究ではWebサイトや口コミサイトなどで、志望する会社の企業理念や取り組んでいる事業内容、社風など幅広く情報を集めることが有効です。自分に合った会社の選び方は「自分に合った会社の選び方がわからない!選ぶ基準や気をつけたいことを解説」のコラムでも解説しているので、参考にしてみてください。
早いうちから出来ることを行っておこう
就職活動を始めるときは、早いうちから出来ることを行っておきましょう。就活が本格化してから準備を始めると、どの企業を選べば良いか分からず選考に影響が出る可能性もあります。たとえば、去年までは3月から採用活動を始めていた企業だからといって、今後も同じ時期に選考を開始するとは限りません。いつでも就活に臨めるように準備をしておけば、希望する業界や職種への就職が成功しやすくなるでしょう。
他社の選考結果を受けて辞退するときは早めに連絡する
就職活動では、他社の選考結果を受けて辞退するときは早めに連絡するのがマナーです。辞退の連絡は、内定通知を受けてから2~3日以内に行いましょう。連絡するときはメールだと担当者の確認が遅れる可能性があるので、確実に意思を伝えられるように電話のほうが望ましいといえます。
選考辞退をメールで連絡するときの例文
電話で採用担当者に辞退の連絡をしてもつながらない場合は、メールで伝えても良いでしょう。選考辞退をメールで連絡するときの例文は、以下のとおりです。
件名:内定辞退のご連絡
本文:△△株式会社 採用担当 ▲▲様
お世話になっております、先日採用通知をいただきました▽▽(氏名)です。先ほどお電話させていただきましたが、ご多用のようでしたので、メールにて失礼いたします。
この度は内定のご連絡、誠にありがとうございました。このような嬉しいお知らせをいただきながら、誠に恐縮なのですが、検討の結果、△△のため内定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。本来であれば貴社にお伺いし、お詫びを申し上げるべきですが、メールでのご連絡となるところを何卒ご容赦いただきたく存じます。末筆ながら、貴社の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーー
▽▽(氏名)
住所:●●●
電話番号:●●●
メールアドレス:●●●
ーーーーーーーーーーーーーー
メールで連絡するときは、本文の最後に氏名と連絡先を記載します。また、電話で連絡した旨も合わせて伝えると悪い印象になりにくいでしょう。
不安があるときは第三者を頼る
就職活動の選考に不安があるときは、第三者に頼るのも方法の一つです。大学のキャリアセンターや就職・転職エージェントに相談すれば、プロ視点のアドバイスを受けられるので自分では気づかなかった仕事の探し方やアピール方法を見つけられるでしょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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