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仕事のやる気が出ない!20代・30代・40代における原因と対処法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 20代で仕事のやる気が出ないと感じるのは、失敗した経験や待遇への不満などが原因
- 30代で仕事のやる気が出ないと感じるのは、職場における人間関係の悩みなどが原因
- 40代で仕事のやる気が出ないと感じるのは、業務の重圧や私生活のストレスなどが原因
- 仕事のやる気が出ないときは小さな目標を立てたり、休んで気分転換したりするのが有効
- 今の仕事に対してモチベーションを全く持てない場合は、転職するのも一つの手
「仕事へのやる気が出ない」「仕事がつまらない」とお悩みの方もいるでしょう。仕事に対するモチベーションを全く保てないときは、原因を明確にして適切に対処することが重要です。このコラムでは、仕事のやる気が出ない原因を20代・30代・40代の年代別に解説。具体的な対処法も紹介します。仕事のやる気が出ないことが原因で「辞めたい」「つらい」と感じる方は、できることから取り入れて状況を改善していきましょう。
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仕事でやる気が出ないと感じる人は多い
仕事へのやる気が出ないと感じる人は意外と多くいます。なかには仕事に対するモチベーションが全くないことに後ろめたさを感じる人もいるでしょう。しかし、働いている人の多くが、あらゆる理由で仕事にやる気が出ない状況を経験しているのが実情です。
ハタラクティブが18~29歳のフリーターと正社員を対象に調査した「若者しごと白書2024(21p)」によると「仕事に満足していない理由」として「仕事におもしろみを感じない」と答えた人は20.4%。約5人に1人が仕事に対して意欲的に取り組めていないことが分かります。調査の結果からみても「周りと違って自分だけが仕事にやる気を持てない」などと悲観的になり過ぎる必要はないでしょう。
仕事に対するモチベーションが低下する理由は、おもしろみが感じられないことだけでありません。職場の人間関係や給与、心身の疲労など多岐にわたります。仕事でやる気が出ないと感じる原因を探り、無理なく対処法を試してみることが大切です。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
仕事のやる気が出ない原因
やる気が出ない原因には、仕事そのものが原因の場合とプライベートが原因の場合があるでしょう。モチベーションがなかなか上がらない原因は、20代・30代・40代の年代別によっても違いが見られます。もちろん年代を問わず共通する原因もありますが、一つの傾向として仕事に意欲的になれない理由を探るヒントにするとよいでしょう。
20代で仕事のやる気が出ない主な理由
20代の人が仕事にやる気が出ないと感じる主な理由を解説します。
20代で仕事のやる気が出ない主な理由
- キャリアビジョンがない
- 仕事で失敗してしまった
- 待遇に満足できていない
キャリアビジョンがない
やりたいことや将来の目標が分からないまま働いている20代の人は、仕事へのやる気が出ない状態になりがちです。将来のキャリアビジョンがない状態で就職すると、身につけたいスキルや経験を見つけるのが難しくなります。自分が目指すべき将来像を描けなければ、仕事に対するモチベーションが下がりやすいでしょう。
キャリアビジョンについては「キャリアビジョンとは?就職・転職活動で使える具体例と書き方」のコラムにも目を通してみてください。
仕事で失敗してしまった
社会人として働き始めてから間もない20代の場合、仕事でのミスが続くとやる気がなくなりやすい傾向があります。「同じ失敗をしてしまうかもしれない…」という不安が原因で、意欲的に仕事に取り組めないこともあるでしょう。ミスをしたときは、失敗を次に活かして成長できるよう気持ちを切り替えることが大切です。
待遇に満足できていない
給料や労働条件、福利厚生といった待遇面に満足できていない場合、会社に対する不満が原因で仕事に支障をきたすことがあります。残業や休日出勤が多かったり、昇給や出世が見込めず給与面に不満があったりすると、仕事に対して意欲的になりにくいでしょう。
先述したハタラクティブの「若者しごと白書2024(8p)」からも、労働条件や給与などの待遇が仕事のやる気と密接に関係していることが分かります。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024(8p)」
「正社員を辞めた理由」の結果を見ると「労働環境・時間が不満」を挙げた人が男性で25.9%、女性で17.5%と上位です。給与の低さや福利厚生に対する不満から仕事を辞めた人も一定数いることが分かります。待遇への不満が仕事にやる気が出ない原因の一つであるといえるでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
30代で仕事のやる気が出ない主な理由
次に、30代の人が仕事にやる気が出ないと感じる主な理由をチェックしましょう。
30代で仕事のやる気が出ない主な理由
- 社内の人間関係に悩んでいる
- 仕事にやりがいがなくつまらない
- 自分への評価に納得できない
社内の人間関係に悩んでいる
職場での人間関係が原因で、仕事へのやる気が出ない人は多いでしょう。30代だと昇進して部下を持つ人が多いため、上司や部下、同僚との関係性などの悩みが生じがちです。人間関係の悩みがあると気持ちも後ろ向きになり、仕事のモチベーションを全く持てない状態になる可能性もあります。
厚生労働省の「令和4年 雇用動向調査結果の概要(15p)」によると、男女とも約10人に1人が、前職を辞めた理由として「職場の人間関係」を挙げています。
前職を辞めた理由 | 職場の人間関係が好ましくなかった |
---|---|
30~34歳 男性 | 9.4% |
35~39歳 男性 | 9.7% |
30~34歳 女性 | 12.8% |
35~39歳 女性 | 11.6% |
引用:厚生労働省の「令和4年 雇用動向調査結果の概要(2p)」
特に30代前半の女性の場合、個人的理由を除き、辞めた理由として最も多かったのが職場の人間関係でした。職場での人間関係は多くの人が抱える悩みの一つであり、やる気が出ないきっかけになりやすいといえます。
参照元
令和4年 雇用動向調査結果の概要
仕事にやりがいがなくつまらない
毎日同じ業務をしていると仕事がマンネリ化してしまい、やる気がなくなる傾向があります。たとえば、新卒入社からずっと同じ部署で仕事をしている場合だと、30代を迎える頃に新しい刺激を求めたくなることもあるでしょう。
仕事がつまらないと感じるようになったら、部署異動や転職を検討するタイミングともいえます。仕事にやりがいを見つけたい方は「やりがいを仕事で感じるには?実感するタイミングや見つけ方を解説」もご参照ください。
自分への評価に納得できない
自分の仕事の頑張りが職場での評価や給料に見合っていないと感じると、モチベーションの低下につながりかねません。「頑張ってもどうせ評価されない」という考えは、仕事のやる気が出なくなるだけでなく、気持ちが落ち込む要因にもなります。
正当に評価されていないと感じる場合は「仕事で評価されない理由と対応策は?人事評価基準を知ろう!」のコラムも参考に、自分の行動を見直したり、評価されやすいよう自ら働きかけたりしてみると良いでしょう。
40代で仕事のやる気が出ない主な理由
続いて、40代の人が仕事にやる気が出ないと感じる主な理由を確認しましょう。
40代で仕事のやる気が出ない主な理由
- プレッシャーや責任を感じている
- 私生活でストレスが溜まっている
- 心身の疲れを感じている
プレッシャーや責任を感じている
仕事で責任のある立場にいる場合、業務に過度なプレッシャーを感じてやる気が出なくなっているケースも少なくありません。40代になると役職につき、重要な業務を任されることが多くなります。管理職として成果を出さなければならない責任を強く感じる人もいるでしょう。仕事にストレスを感じる前に、適度に休む時間を作ることも大切です。
私生活でストレスが溜まっている
私生活でストレスが溜まっていると、仕事にも影響が出てしまう恐れがあります。特に40代は子どもや夫婦、両親などに関する悩みや、将来のお金に対する不安、自分や家族の健康など、私生活でさまざまな悩みを抱えがちです。
逆に、私生活で大きな悩みがなく充実していると、仕事のやる気アップにつながる可能性があります。仕事に支障が出るほどの悩みを抱えている場合は、問題を解決してストレス解消方法を見つけることを優先しましょう。
心身の疲れを感じている
日々の業務から心身の疲れを感じている場合も、仕事に対するやる気が出なくなりやすいといえます。仕事環境だけでなく、私生活での生活リズムの改善ができないか考えてみると良いでしょう。仕事に疲れを感じている方は「仕事に疲れたと悩む方へ!対処法や転職時の注意点を解説」をあわせてご覧ください。
仕事でやる気が出ないときの10の対処法
仕事でやる気を出すための具体的な方法について解説します。やる気がないまま仕事をするのは望ましくありません。心身に不調が生じたり、大きなミスを起こしたりする前に対処するのがおすすめです。
1.小さい目標を立てて達成する
業務のなかで「この仕事を○時間内に終わらせる」「○○のスキルを○月中に習得する」など、達成できる範囲の小さな目標を設定しましょう。大切なのは、無理のない目標を立てて実践し達成することです。達成感を味わうことにより、やる気アップにつながる可能性があります。
2.本を読んで視野を広げる
本を読んで新しい知識や考え方に触れるのもおすすめです。自己啓発本や尊敬する人物の自叙伝、やる気をアップさせるためのハウツー本など、関心のある分野の本を手に取ってみましょう。読書で視野を広げることによって、新たな視点から仕事に取り組める場合があります。
「自分が何がしたいのかわからない方へ!やりたいことの見つけ方を紹介」のコラムでも、視野の広げ方ややりたいことの見つけ方を紹介しています。
3.適切な業務量を心掛ける
自分の処理能力に見合った仕事量にすることも重要です。仕事が忙し過ぎるのも考えものですが、暇な時間が続くと余計なことを考えてしまいかねません。あえて予定を充実させて仕事に打ち込むことにより、ネガティブな思考がストップすることもあります。
ただし、頑張り過ぎると心身に支障をきたす可能性もあるため、適切な業務量を心掛けましょう。
4.やる気に満ちた人の真似をする
職場や周りで仕事に意欲的な人の考え方を取り入れるのも効果的です。仕事への向き合い方だけでなく、勤務時間以外や休日の過ごし方などを模倣してみると、プラスの効果が期待できます。自分にもできそうな方法は、すぐに試してみると良いでしょう。
意欲的に仕事ができる人の特徴は「圧倒的に仕事ができる人の特徴とは?基本姿勢や業務に取り組むコツを解説」のコラムも参考にしてみてください。
5.ポジティブな言葉を意識する
仕事でやる気が出ないときは、ポジティブな言葉を使うよう意識することも重要です。仕事へのやる気が出ない状況だと、比較的ネガティブな言葉を口にしやすくなります。「仕事でやる気が出ないから辞めたい」「モチベーションが上がらずつらい」などの言葉を口にすると、自身のやる気を低下させるだけでなく、周りからの印象も悪くなりかねません。口癖は心理的な部分へ影響します。「大丈夫」「ありがとう」「すごい」といったポジティブな口癖を意識してみましょう。
6.仕事環境を整理してきれいに保つ
仕事をする場所を整理整頓してきれいな状態を保つことは、仕事へのやる気を出すのに有効です。掃除が終わった達成感を味わうことで、次の仕事へのやる気につながる場合もあります。仕事場を整理整頓するコツについては「書類整理のコツを解説!ファイルやボックスを活用しデスク周りをスッキリと」のコラムをご参照ください。
7.思い切って休む
心身に限界を感じる場合は、思い切って休むことも賢明な判断といえます。いくら仕事を頑張りたいという気持ちがあっても、やる気が出ない日はあるものです。無理をすると、ミスをしたり生産性が落ちたりして仕事に支障をきたす可能性もあります。
ときには仕事のことを全く考えず、休むことに徹する日を設けるのも大切です。しっかり休んでリフレッシュできれば、新たな気持ちで仕事に取り組めるでしょう。
8.今の仕事に就いた理由を見直す
どのような理由で今の仕事に就いたのか、初心を振り返りましょう。たとえば、主な目的が「資格やスキルを活かすため」「実績を積んでキャリアアップするため」などであれば、現在の状況が希望どおりなのかを考察します。当初の目的を現在達成できているかどうか、客観的に見極めてみましょう。
自分の希望どおりに進んでいないのであれば、今の職場で生き生きと働き続けるのは難しい可能性があります。転職を視野に入れることも、仕事へのやる気を出す一つの手です。
9.運動する習慣を取り入れてみる
解決策を試しても一向に改善しない場合、軽い運動を習慣化してみましょう。運動している時間は考えごとをせず、体を動かすことに集中できるのでおすすめです。ランニングやヨガ、筋トレなどに取り組んでみると良いでしょう。
特に在宅で仕事をしている人は、運動不足になりやすい傾向があります。適度な運動習慣をつけることで、メンタルヘルスにも良い効果が得られるはずです。
10.プライベートを充実させる
仕事でやる気が出ないときは、プライベートを充実させることも有効です。仕事でのストレスは、プライベートの時間を楽しむことで軽減されることがあります。趣味に没頭したり、家族や友人と楽しい時間を過ごしたりすることでリフレッシュでき、気分転換ができるでしょう。
適度な運動や休息を取り入れることで心身のバランスが整い、仕事へのやる気が湧いてくる可能性もあります。プライベートを充実させることで、仕事と生活のバランスを保ちやすくなるでしょう。
在宅ワークでやる気が出ないときの対処法は?
在宅ワークは、周囲に人の目がないため集中力が切れやすく、仕事へのやる気が出ない状況に陥りやすい環境であるといえます。対処法としては、生活スペースと仕事をするスペースを分けてオンオフをはっきりさせるのがおすすめです。仕事をするデスク周りには仕事に関係のあるもの以外置かないことや、集中が途切れたら短い休憩を挟むことも、モチベーションの維持・向上に役立ちます。そのほかのやる気アップの方法を知りたい方は「仕事したくないときはどうする?対処法やモチベーションの上げ方を紹介」を参考にしてみてください。今の仕事にやる気が出ない場合は転職も一つの手
「仕事へのやる気が出ない原因を探って対策方法を試してみても、なかなかやる気アップにつながらない…」とお悩みの方は、転職するのも一つの方法です。今の職場に残るメリット・デメリットと、転職するメリット・デメリットを比較して検討しましょう。
「働きながら転職活動を進めたい」「転職したいけど、自分に合う仕事が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、転職をお考えの方に有益なサービスを提供しています。専任のアドバイザーが、あなたのニーズや適性などをマンツーマンでカウンセリング。一人ひとりに合った求人をご紹介します。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。
仕事でやる気が出ないと悩む方のよくあるFAQ
仕事でやる気が出ないと悩んでいる方の相談にQ&A方式で回答します。
仕事のやる気が出ないので辞めたいです…。
仕事のやる気が原因で辞めたいと感じるなら、一度休息を取ってみたりリフレッシュしたりしてみましょう。勢いで辞めることはせず、自分の気持ちや状況と向き合う時間を持ち、冷静に判断することが大切です。やる気が出ない原因を探り、モチベーションアップにつながりそうな方法を試すのもおすすめです。いろいろな方法を試しても状況が解消されない場合は、転職を検討しましょう。「仕事が辛い!辞めたい!理由と対処法を解説します」のコラムもチェックしてみてください。
仕事がつまらないからやる気が出ないです。
仕事がつまらないと感じる場合は、目標を設定してゲームをクリアする要領で進めるのがおすすめです。新しいスキルや知識の習得を目指したり、業務に新しいツールを取り入れて工夫したりするのも良いでしょう。「仕事がつまらないときの対処法は?NG行動と楽しむコツ」のコラムでも、おすすめの対処方法を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
仕事のやる気が出ないのは当たり前?
仕事に対してやる気が出ない人が多いとはいえ、当たり前とは言えません。仕事に対してやる気が出ないことは、誰もが一度は経験するでしょう。しかし、重要なのは意欲が低下したままの状態で放置せず、適切な対策を取ることです。「仕事にやる気が出ないのは当たり前」と投げやりにならず、やる気を取り戻すための努力を心掛けましょう。「仕事にやる気が出ないのは当たり前?原因やモチベーションアップの方法とは」のコラムにも目を通してみてください。
仕事でやる気が出ないので転職するのはありですか?
仕事でやる気が出ない理由が、労働環境の悪さなど自分では改善しにくい場合は、転職も一つの手です。やる気が出ない原因を明確にしたうえで検討しましょう。意欲的に働ける転職先を見つけたいなら、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブではモチベーション高く働けるよう、転職活動をサポートします。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。