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転職回数が多いと不利になる?年代別のアピール方法と採用を狙うコツを解説
この記事のまとめ
- 判断基準は企業によって異なるため、転職回数の多さは必ずしも選考に影響するわけではない
- 転職回数が多い人は、ポジティブな内容を意識して一貫性を持った転職理由を伝えることが大切
- これまでに身につけたスキルや経験をアピールできれば、企業に評価される可能性が高まる
- 転職回数が多い人がよく聞かれる質問の回答は、事前に準備して答えられるようにしておくこと
- 転職回数が多く不安なときは、エージェントに相談してプロにサポートしてもらう方法がおすすめ
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転職回数が多いと、「採用に影響するのでは?」と不安を抱く方もいるでしょう。結論として、必ずしも転職回数の多さが選考に影響するわけではなく、応募する企業によって判断基準は異なります。転職理由に一貫性を持たせて、入社後に活かせる経験やスキルをアピールできれば、転職回数の多さに関係なく採用される可能性があるでしょう。
そこで今回は、転職回数が多い人が採用を狙うコツや応募書類の書き方、面接対策の方法を解説します。転職活動における年代別のアピールポイントも紹介しますので、転職回数が多くて不安な方は参考にしてみてください。
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転職回数が多いと不利になるのか
転職回数が採用選考に影響するかは、応募する企業の業種や職種によって異なります。転職回数が多いからといって、必ずしも不利になるわけではありません。企業は転職回数そのものよりも、転職を繰り返している理由や、その経験から「何を得て、どう成長したか」といった点を重視しているのです。
短期間での転職が多い場合、「すぐに辞めてしまうのでは」「協調性がないのでは」などの懸念を抱かれる可能性はあります。一方で、それぞれの転職に明確な目的があり、スキルアップやキャリアアップのために行動してきたのであれば、ポジティブに捉えられるでしょう。
大切なのは、これまでの経験に一貫性を持たせ、前向きな言葉で転職理由を伝えることです。応募先企業で活かせるスキルや経験、入社後の貢献意欲をしっかりとアピールできれば、転職回数の多さに関係なく採用を勝ち取ることができるでしょう。
転職回数が多いと判断される基準
転職回数が多いと判断される基準は、年代や勤続年数によって異なります。一般的な認識として、年代ごとの転職回数の基準を以下の表にまとめました。
| 年代 | 転職回数が多いと判断される基準 |
|---|---|
| 20代 | 3回以上 |
| 30代 | 5回以上 |
| 40代 | 7回以上 |
ただし、転職が多いと判断される基準はあくまで目安です。企業によっては、転職回数よりもスキルや経験、仕事への意欲を重視するところもあります。そのため、転職回数が多いと感じていても、自分の価値観と合う企業を探し、納得のいく転職を叶えることが大切です。
転職回数の数え方
転職回数の正しい数え方は「在籍していた企業の数から1社分引いた数」です。基本的には正社員で働いた企業のみを数え、派遣やアルバイトはカウントしません。たとえば、新卒で入社した会社を含めて、3社で正社員として働いた経験がある場合、転職回数は2回とカウントするのが正しいです。
また、出向や転籍、会社が合併した場合は履歴書に複数の会社名を記載する必要がありますが、転職回数は自己都合で退職した場合のみ加算されます。会社都合で勤務地が変更になった場合は、同じ会社で勤務し続けているとみなされ、転職回数にカウントされません。
転職回数や転職理由で会社が見ているポイント
転職回数や転職理由で会社が見ているポイントは、年代ごとに異なります。転職をして仕事の幅を広げたり経験を積んだりしたいと考える人は多く、年齢に比例して転職回数も増えるのが一般的です。
以下で、「20代」「30代」「40代」の年代ごとに分けて、企業から見られるポイントをご紹介します。
20代
20代の転職では、一般的に「1社につき3年ほどの経験があるか」を1つの目安として見ています。転職回数が選考に影響を与える可能性があるのは、2〜3回を超えたあたりからです。1社に3年以上勤続していれば、忍耐力や定着率について懸念を持たれにくく、転職活動でマイナスな印象を与えにくいでしょう。
また、転職回数が多くても、経験やスキルを重視する企業はあります。1社あたりの在籍期間が長いほど、「経験やスキルが豊富にある」と判断されやすく、採用の可能性は高まります。反対に、在籍期間が短いと「スキルが不十分なのでは」とみなされ、採用が難しくなることも。
ただし、企業によっては転職回数をあまり気にせず、人柄や仕事への意欲、保有資格などを重視する場合もあります。自分の経験やスキルを評価してくれる企業を見つけることも、転職を成功させるための近道の1つです。
30代
30代の場合、転職回数が3〜4回以内であれば選考に影響しないと考えられます。30代は結婚や親の介護、配偶者の転勤など、プライベートでの変化が起こりやすい年代です。そのため、企業が納得できる理由であれば、転職回数が多くても考慮してもらえる場合があります。
プライベートな理由だけでなく、希望する職種や環境で働くために転職を繰り返すケースもあるでしょう。転職理由を伝える際は、その目的を明確にし、どのような経験やスキルを身につけたかったのかを具体的に説明することが大切です。
30代の転職では、20代よりも即戦力になるかを重視される傾向があります。これまでの職務で得たスキルや知識を、入社後にどう活かせるかを具体的に伝えられれば、転職回数の多さに関わらず好印象を与えられるでしょう。
40代
40代の転職では、転職回数が選考に影響を与えるのは4〜6回からだと考えられますが、企業の考え方によって評価は異なります。社会人経験が20年ほどある40代の採用では、転職回数よりもスキルの高さや経験値が重視されます。一方で、転職回数が多いと「経験やスキルは20代や30代と変わらないのでは」「自社で長く働いてくれるか」と懸念を抱かれる場合もあるようです。
転職活動では、これまでの仕事の経験やスキルの高さなど、仕事内容の細部を見られることが多くなります。また、転職を繰り返す中で価値観が凝り固まっていないか、柔軟性があるかをチェックされることもあるでしょう。これまでの職務で得た経験やスキルがあり、採用担当者から「入社後に貢献してくれる」と判断してもらえれば、転職回数の多さを気にしない企業もあります。
希望する企業がスキルや経験を重視するのか、勤続年数に注目する傾向があるのかを調べて、自分の価値観と合う求人を選ぶことも大切です。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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転職回数の多さに関係なく企業側に採用される人の特徴
転職先で即戦力として活躍できる人や、これまでの転職理由を伝えるときに一貫性を持った内容で説明できる人は、転職回数の多さに関係なく採用される傾向があります。以下で解説しているので、転職を考えている人は参考としてご覧ください。
即戦力となるスキルや経験がある
転職回数が多い場合でも、企業が求めるスキルや経験を持っている人は採用されやすい傾向にあります。特に、特定の分野で専門性を高めてきた人や、即戦力としてすぐに業務に貢献できる人は歓迎されるでしょう。
転職回数が多い人は、これまでの職務経歴でどのような業務を経験し、何の成果を出したのかを具体的に伝えるのがポイントです。転職活動の際は、売上実績やプロジェクトの達成率など、数字で示せる実績があれば説得力が増します。また、応募職種で活かせる資格やスキルがあれば、積極的にアピールすることが大切です。
企業は「この人を採用すれば、△△の業務を任せられる」「即戦力として活躍し、企業に貢献してくれそう」といった安心感や期待感を持つため、採用につながりやすくなります。
キャリアに一貫性があり転職の理由を明確に説明できる
転職回数が多くても、これまでのキャリアに一貫性がある人は高く評価されます。一見バラバラに見える経歴でも、「多様な経験から顧客の課題解決スキルを磨いてきた」といったように、これまでの経験に一貫性を持たせて転職理由を伝えることが大切です。
転職活動では、「□□のスキルを習得するため」「◎◎の目標を達成するため」など、自分の成長やキャリアアップにつながる理由を企業側に伝えましょう。過去の職場への不満を述べるのではなく、転職が今後のキャリア形成に必要だったと説明することで、計画性や主体性をアピールでき、採用担当者の懸念を払拭できます。
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転職回数が多い人が採用を狙うコツ
転職回数が多くても採用されるには、転職活動のコツを押さえておく必要があります。ここでは、採用を狙うコツを解説しているので、即採用を目指してポイントを押さえましょう。
転職回数が多い人が採用を狙うコツ
- 転職ごとの理由を明確にしてまとめておく
- 自己分析や企業研究を納得がいくまでやり抜く
- キャリアプランを明確にする
- 業務に役立つスキルを身につける
- 転職エージェントに相談してサポートを受ける
転職ごとの理由を明確にしてまとめておく
転職回数が多い場合は、転職理由を明確にして入念に準備することが大切です。転職回数が多いと、面接の際に「なぜ転職を繰り返しているのですか?」「これまで転職してきた理由を教えてください」といった質問をされると考えられます。
ネガティブな転職理由は採用担当者にマイナスなイメージを与える恐れがあるため、入社後に自分が「どのように成長できるか」「何を達成できるか」を明確に伝えましょう。目的があることを採用担当者に伝えられれば、転職回数が多いことへの悪印象を回避できます。
また、転職経験を経て得られた経験やスキルを、入社後にどう活かせるかも伝えられると、企業側は入社後の活躍をイメージしやすくなり、転職回数が多くても好印象を残せるでしょう。
自己分析や企業研究を納得がいくまでやり抜く
転職を成功させるには、まず自分自身を深く理解することです。これまでのキャリアを振り返り、どのような仕事にやりがいを感じたのかを洗い出しましょう。そのうえで、応募する企業が求めている人物像や事業内容、仕事内容などを徹底的に調べます。
自己分析と企業研究を丁寧に行うことで、自分の強みが応募先企業でどのように活かせるかを具体的に説明できるようになり、採用担当者に熱意を伝えられるでしょう。
自己分析で転職の軸を定める
自己分析では、これまでの職務経歴を経験として捉えるのではなく、それぞれの仕事で何を学び、どのようなスキルを身につけたのかを深く掘り下げましょう。仕事でやりがいを感じることや、自分の力を発揮できる状態を明確にすると、「転職の軸」が定まります。
転職の軸がしっかりしていれば、面接で転職理由を問われた際に、論理的で説得力のある回答ができるでしょう。また、今後のキャリアプランも描きやすくなるため、長期的な視点を持った転職活動が可能になります。
企業研究で理解を深めてミスマッチを防ぐ
転職活動において、企業研究は欠かせません。転職回数が多い人は、入社後のミスマッチを防ぐためにも、応募先企業を徹底的に調べることが大切です。事業内容や企業理念はもちろんのこと、社風や働き方、社員インタビューなども確認し、自分が働く姿を具体的にイメージできるかどうかを考えましょう。
企業研究を丁寧に行うことで、入社意欲を説得力のある言葉で伝えられるようになります。また、企業が求める人物像と自分の強みを結びつけられると、採用担当者に対して「この人を採用すれば活躍してくれる」といった期待感を与えられます。
キャリアプランを明確にする
転職回数が多いと、早期離職の懸念を持たれる場合があります。その不安を払拭するためには、今後のキャリアプランを明確に描いておくことが大切です。自分のキャリアの最終的なゴールに、今回の転職がどうつながるのかを具体的に説明しましょう。
たとえば、「これまでの経験を活かして、御社が強みとする△△の分野でスペシャリストとなり活躍したい」といったビジョンを伝えられると、長期的に働く意思があることを示せます。キャリアプランを明確にすると転職の軸を固めることにもつながるため、どのようなキャリアを築いていきたいのかを考え目標を立てましょう。
業務に役立つスキルを身につける
転職回数が多い人が即戦力として評価されるためには、応募する企業で活かせるスキルを身につけておくことが重要です。たとえば、IT業界であればプログラミング言語やサーバー関連の資格、事務職であれば簿記やMOSといった資格が挙げられます。
入社後に役立つ資格やスキルがあれば、入社意欲や学習意欲が高いことをアピールでき、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。また、実務で役立つスキルを身につけておくことは、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
転職エージェントに相談してサポートを受ける
1人で転職活動を進めるのに不安がある人や、サポートを受けてスムーズに進めたい人は、転職エージェントに相談する方法がおすすめです。転職エージェントを利用すると、利用者のスキルや転職経験、今後のキャリアプランをヒアリングした結果をもとに、自分に合った求人を紹介してもらえます。
また、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策といったさまざまなサポートを受けられるのも魅力です。特に、転職回数が多い場合の応募書類の書き方や面接での受け答え方など、専門的な視点からアドバイスをもらうことで、選考通過の可能性を高められます。
転職市場が活発な時期とは?
転職活動におすすめな時期は、1〜3月と7〜9月の年2回です。転職市場の活発な時期を狙うと、より自分に合った求人に出会える機会が増え、採用される可能性も上がるでしょう。
1〜3月は新年度の4月入社に向け、転職市場が1年間でもっとも活発になる時期です。新年度の組織体制を整えるため、人員の増強や欠員補充の求人が増える傾向にあります。
7〜9月は、企業の多くが下半期を迎える10月入社を見据えるため、採用活動が活発になる時期です。この時期は、夏のボーナスを受け取った後に転職活動を始める人も多く、求職者の動きも活発になります。
なお、繁忙期を避けてじっくりと転職活動をしたい場合は、求人数が落ち着くタイミングで活動するのも手です。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
転職回数が多い場合の年代別アピールポイント
転職回数が多い人は複数の職場を経験しているからこそ、「さまざまなスキルや経験を身につけている」「新しい環境に対して適応力がある」といった強みがあります。転職活動では、これまでの転職経験をどのようにアピールできるかが重要です。
ここでは、転職回数が多い場合のアピールポイントを、「20代」「30代」「40代」に分けて解説します。以下の表を確認し、アピールポイントを参考にしてみてください。
| 年代 | 転職活動でアピールしたいポイント |
|---|---|
| 20代 | ・成長性やポテンシャル ・腰を据えて働く意欲 |
| 30代 | ・即戦力となる専門性やスキル ・転職経験で培った課題解決能力やマネジメント経験 |
| 40代 | ・豊富な経験とマネジメント能力 ・これまでの実務経験や実績、新しい環境への適応力 |
20代
20代で転職回数が多い場合は、今後の成長性やポテンシャルをアピールしましょう。20代の中途採用では、転職回数よりも「人柄やポテンシャル」が重視される傾向にあります。転職回数の多さは、さまざまな業界や職種を経験し、幅広い知識やスキルを習得してきた証です。
これまでの経験を成長の過程として捉え、それぞれの転職で何を学び、どのようにスキルアップしてきたかを説明しましょう。また、「今回の転職でキャリアの軸を固め、長期的に貢献したい」といった意欲を明確に伝えることも大切です。
30代
30代の転職では、これまでの経験から得たスキルや専門性をアピールしましょう。30代はある程度経験を積み、スキルや実力がついてマネジメント能力も備わってくる年代です。企業から即戦力として期待されることが多いため、「入社後に何ができるか」を具体的に示しましょう。
人柄やポテンシャルが重視された20代と違い、30代の転職は実力が重視されます。そのため、転職で培ったスキルや経験をどのように活かし貢献していけるかを具体的に説明できると、内定をもらえる可能性が高まるでしょう。
40代
40代の転職は、これまでに培った豊富な経験や高い専門性、マネジメント能力などをアピールしましょう。40代になると、組織の中核を担う役割やマネジメント経験を求められることが増え、前職の実績も合否を左右する大きな判断材料になります。具体的な数字を用いて、これまでの経験を企業側に伝えましょう。
複数の職場を経験していることは、さまざまな組織での働き方を知っており、新しい環境への順応性がある強みにもなります。培ってきたスキルや人脈、リーダーシップを活かして、どのように組織に貢献できるかをアピールしましょう。
転職回数が多い人の履歴書・職務経歴書の書き方
転職回数が多い場合の履歴書や職務経歴書は、経歴に一貫性を持たせるのがポイントです。転職理由は「仕事の幅を広げたい」「ステップアップしたい」のように、ポジティブな理由に言い換えて伝えましょう。ここでは、転職回数が多い人の応募書類の書き方を解説します。それぞれのポイントを押さえて、転職を成功させましょう。
転職回数が多い人の履歴書・職務経歴書の書き方
- 経歴に一貫性を持たせる
- 転職理由はポジティブな内容に言い換える
- 自分の経験・スキル・実績などの強みを伝える
- 入社後に貢献できることを伝える
- 要点をまとめ簡潔に書く
経歴に一貫性を持たせる
自分のキャリアに一貫性を持たせると、転職回数が多いことのマイナスイメージを払拭でき、採用される可能性が高まります。転職回数が多い場合は、これまでの経験をすべて洗い出し、共通するスキルや経験がないかを探してみましょう。
経験してきた業界や職種が異なる場合、転職時に何を軸にしているのかを伝えることで、経歴の一貫性をアピールできます。一方、明確な理由や軸を伝えなかった場合、企業はやみくもに転職を繰り返していると判断し、「採用してもすぐ辞めてしまうのでは?」といった懸念を抱く恐れも。履歴書や職務経歴書を書く際は、経歴の共通点に関連付けて伝えるように工夫しましょう。
転職理由はポジティブな内容に言い換える
転職回数が多いと、早期離職を懸念を抱かれることがあります。そのため、履歴書や職務経歴書に転職理由を書く際は、ポジティブな内容に言い換えましょう。「社風や文化が合わなかった」「給与が低かった」といったネガティブな理由をそのまま伝えると、企業にマイナスの印象を与える恐れがあるので注意が必要です。
以下の表では、ネガティブな理由をポジティブな内容に言い換えているので、参考にしてみてください。
| 退職理由の例 | ポジティブな言い換えの例 |
|---|---|
| 人間関係が悪かった | チームで協力しながら目標を達成できる環境で働きたい |
| 社風や文化が合わなかった | 貴社のような、社会貢献に力を入れている企業で、自身の経験を活かしたい |
| 給与が低かった | 自分のスキルや実績が正当に評価される環境で、より貢献したい |
| 残業や休日出勤が多かった | 業務の効率化を図りながら、メリハリをつけて働ける環境で成長したい |
| 会社の将来性に不安を感じた | 会社の成長とともに、長期的にキャリアを築きたい |
好印象を与えるためにも、過去の不満を述べるのではなく、新しい会社で実現したいことを伝えるようにしましょう。
自分の経験・スキル・実績などの強みを伝える
これまでの職務経歴で得た経験やスキル、実績は大きなアピールポイントになります。履歴書や職務経歴書では、具体的な数値を用いて分かりやすく客観的に書くことが重要です。たとえば、「新規顧客を10件獲得した」「業務効率を20%改善した」のように、具体的な数字を入れて前職の実績を細かく記載しましょう。
免許や資格などを取得した場合も、企業へのアピール材料として活用できます。応募職種で活かせるものは、忘れずに記載しましょう。なお、取得した免許や資格がない場合は、業務内容を具体的に記載し、仕事で身につけたスキルを伝えるのがポイントです。
入社後に貢献できることを伝える
履歴書や職務経歴書には入社後に活かせる自身のスキルや知識を記載し、どのように企業に貢献できるかを伝えましょう。まずはこれまでの経験やスキルを洗い出し、企業の事業内容や募集職種の仕事内容をよく調べ、求められている人物像を把握することが重要です。
「これまでの営業経験を活かし、貴社の新規事業の立ち上げに貢献したい」「前職で培ったチームマネジメントの経験を活かし、組織全体の生産性向上に貢献したい」など、入社後に貢献できることをアピールできると、採用してもらえる可能性が高まるでしょう。
要点をまとめ簡潔に書く
履歴書や職務経歴書は、ひと目で分かるように要点をまとめて簡潔に書くのがポイントです。採用担当者は日々多くの書類に目を通しているため、簡潔で分かりやすい内容を心掛けて作成しましょう。職務経歴が長くなる場合は、特にアピールしたい経験やスキルに絞って記載するのも有効です。
履歴書や職務経歴書に誤字脱字がないかを確認しつつ、経歴について書く際は、要点をまとめて分かりやすく簡潔に書くことを意識しましょう。
転職回数が多い場合の面接対策
転職回数が多い場合、ポイントを押さえて面接対策を行う必要があります。「転職回数が多いと印象がよくないのでは?」と思って経歴を偽ったり、転職理由を周りのせいにしたりすると、マイナスの印象を与えて選考に影響を及ぼす恐れも。ここでは、転職回数が多い場合の面接対策について解説します。
転職回数が多い場合の面接対策
- 転職回数は正しく申告する
- 転職回数が多い原因を会社のせいにしない
- 入社意欲をしっかりとアピールする
- 転職を複数回経験したことで何を学んだかを述べる
- 転職回数が多い人がよく聞かれる質問の回答を準備する
転職回数は正しく申告する
面接では、正直に転職回数を伝えることが大切です。事実と異なることを伝えても、職歴は雇用保険の手続きや源泉徴収票などで確認できるため、入社後に発覚する可能性があります。虚偽の申告は信用を失うだけでなく、民法上の不法行為に該当する可能性があるため正しい転職回数を伝えましょう。
企業の採用担当者は、応募者がこれまでの経験から何を学び、どのように成長してきたかを知りたいと考えています。転職回数が多くても納得できる理由を説明できれば、企業側も理解してくれるでしょう。
転職回数が多い原因を会社のせいにしない
面接で転職理由を問われた際、「会社の人間関係が悪かった」「残業が多かった」など、前職の不満を伝えることは避けましょう。会社のせいにするような発言をすると、「自分自身の非を認めず周りのせいにする人」といった印象を与える恐れがあります。
面接では、これまでの経験やキャリアを通して身につけたスキル、それをどのように活かしたいかを伝えることが大切です。転職回数が多い理由が周りの環境によるものだったとしても、そのまま伝えるのではなく、反省点や改善のために行ったことなどを伝えましょう。
入社意欲をしっかりとアピールする
転職回数が多いと、採用担当者は「またすぐに辞めてしまうのでは?」と懸念を抱く場合があります。その懸念を払拭するためにも、入社意欲を明確に伝えましょう。面接では、なぜその会社を選んだのか、その会社でなければならない理由を具体的に述べることが重要です。
企業理念や事業内容、募集職種への理解を深め、自分のスキルや経験がどのように貢献できるかを採用担当者に伝えましょう。企業研究をしっかり行い、長期的に働きたいとアピールすることで、採用担当者に入社意欲や熱意を感じ取ってもらえる可能性が高まります。
転職を複数回経験したことで何を学んだかを述べる
複数の会社を経験したことは、さまざまな環境に順応し活躍してきた証といえます。面接では、転職を複数回経験して学んだことを述べましょう。たとえば、「これまでに複数の職場を経験し、変化への対応力が身についた」「複数の職場を経験したことで、自分に合う働き方やキャリアの目標が明確になった」など、具体的なエピソードを交えるのがポイントです。
なお、アピールできる実績やスキルがないと感じる場合は、転職で「何が変わったか」「何が足らなかったのか」など、経験や失敗から学んだことを伝えましょう。学んだことをどう活かすかをしっかり伝えられると、採用担当者に「向上心のある人」といった印象を与えられます。
転職回数が多い人がよく聞かれる質問の回答を準備する
転職回数が多い人がよく聞かれる質問の回答を準備しておくのも重要です。事前に回答を準備しておくことで、面接では落ち着いて話せます。以下の表では、転職回数が多い人がよく聞かれる質問と回答の例文をまとめました。
| 転職回数が多い人がよく聞かれる質問の例 | 回答の例文 |
|---|---|
| 転職回数が多いのはなぜですか | これまでは、さまざまな業界や職種に挑戦することで、自分の可能性を広げたいと考えていました。それぞれの会社で経験を積み、今後のキャリアで本当にやりたいことが明確になりました。御社ではこれまでの経験を活かし、△△部門でリーダーとして活躍することを目標に精進していく所存です |
| 前職から転職しようと考えたのはなぜですか | 前職では営業として、顧客との関係構築にやりがいを感じていました。しかし、よりお客さまに寄り添い、長期的な関係を築けるような働き方をしたいと考えるようになりました。御社では、顧客満足度を重視した事業展開をされているため、理想とする働き方が実現できると感じ、転職を決めました |
| この仕事のどこに魅力を感じますか | △△業界は今後より需要が高まると考えられ、市場規模の拡大や新たな事業が生まれるなど、多くの可能性を持つところに魅力を感じました。この業界では、これまでの経験で得た□□のスキルが活かせるので、この業界の先駆者ともいえる御社でぜひ働かせていただきたく思います |
| 失敗した経験や短所を教えてください | 私の短所は、慎重になり過ぎてしまうことです。前職で新しいプロジェクトのリーダーを任された際、計画に時間を掛け過ぎてしまい、チームのスタートが遅れてしまったことがありました。この経験から、優先順位をつけ、スピード感を持って業務を進めることの重要性を学びました。現在では、計画段階で重要なポイントを見極め、実行に移すことを意識しています |
質問の答え方によって、採用担当者に与える印象も変わります。過去の経歴をネガティブなものと捉えるのではなく、今後のキャリア形成につながる前向きな理由を準備し、面接に向けて説得力のある回答を用意しておきましょう。
転職回数が多い場合のまとめ
転職回数が多いからといって、「転職が難しいのでは?」と諦める必要はありません。大切なのは、これまでの経験から何を学び、次へどう活かすかを明確にして転職活動をすることです。
履歴書や職務経歴書では、一貫性のある内容を意識し、転職理由をポジティブに伝えましょう。面接では、転職理由や学んだことを述べつつ、入社後の貢献意欲をアピールすることが大切です。前向きな気持ちで転職活動に臨み、理想の転職を実現させましょう。
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履歴書や職務経歴書の添削や面接対策もあるので、キャリアアドバイザーのサポートを受けながら転職活動を進められるでしょう。所要時間1分程度でできる適職診断サービスでは、自分に合う職業を知ることが可能です。ハタラクティブのサービスは無料のため、転職を考えている方はぜひご活用ください。
転職回数が多い人に関するFAQ
ここでは、転職回数が多い人によくある疑問をQ&A形式で回答します。転職回数の多さが理由で悩んでいる方や、転職を成功させたい方は参考にしてみてください。
転職回数が多いと就活で不利になりますか?
転職回数が多いこと自体が不利になるわけではありません。社会人としての経験があり、スキルや専門知識がある場合は、転職回数の多さに関係なく即採用されることもあります。
ただし、「20代で5回」「40代で10回以上」など一般的な認識よりも転職回数が多い場合は、ネガティブな印象を与える可能性も。転職回数が多い人はスキルや実績を強みにし、これまでのキャリアに一貫性をもたせ、採用担当者に入社意欲や熱意をアピールしましょう。
転職回数が多いときは面接でどう自己紹介すればいい?
転職回数が多い場合の自己紹介では、これまでのキャリアを簡潔にまとめ、入社意欲や貢献したいことを明確に伝えましょう。
まずは、職歴を伝えるだけでなく、それぞれの会社で身につけたスキルや経験を端的に説明します。次に、これまでの経験を通じて、自分がどのようなキャリアビジョンを持つに至ったのかを伝え、応募先の企業で実現したいことをアピールしましょう。過去の経歴が今回の応募につながっていると伝えることで、採用担当者は応募者のキャリアを理解しやすくなります。
転職回数が多い人で即採用される人の特徴は?
転職回数が多くても即採用される人には、いくつかの共通した特徴があります。
まず、これまでの経験から何を得て、何を達成したかを具体的に説明できることです。また、自分のキャリアに一貫性を持たせ、すべての転職が今回の応募につながっていると論理的に説明できる人は、採用担当者から評価されます。さらに、過去の転職理由を他責にせず前向きな言葉で伝えられる人、入社後どのように会社へ貢献できるかを明確にアピールできる人は、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
転職回数が多いメリットを教えてください
複数の職場を経験しているため、新しい環境や人間関係にも素早く馴染めます。それぞれ異なる企業文化や働き方を経験することで、どのような状況にも柔軟に対応する力が養われるでしょう。また、さまざまな人と関わってきた経験から、コミュニケーションスキルが高まり、転職後はチームの一員として早期に貢献できると考えられます。
転職回数が多くても就活を成功させるコツを知りたいです
転職理由に一貫性を持たせ、自分のスキルや実績でどのように企業に貢献できるかをアピールすることが重要です。
転職回数が多いことで企業が抱くマイナスな印象を払拭するため、ポジティブな内容に言い換えて転職理由を伝えましょう。また、履歴書や職務経歴書には、具体的な数字や共通認識の持てる固有名詞などを使うと効果的です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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