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既卒の就職は難しい?実際の内定率は?成功につなげる方法も解説
更新日
この記事のまとめ
- 既卒とは、学校を卒業してから1度も就職していない人のことを指す
- 既卒は就職のチャンスが十分にあるので、「人生終了?」と不安になる必要はない
- 既卒の就職活動がうまくいかない原因として、働く意欲が示せていない可能性がある
- 既卒は卒業後3年以内であれば新卒枠で採用している企業もある
- 既卒の就職を成功に導くためには、自己分析や面接対策に力を入れよう
既卒の方のなかには、「既卒は就職が不利?」「既卒になったら人生終了?」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。既卒は新卒と比べると応募できる企業が少なかったり、空白期間が長引くと不利になりやすかったりする面はありますが、きちんと就活の準備をすれば就職のチャンスは十分にあります。このコラムを参考に、既卒からの就職を成功につなげましょう。
既卒とは?
既卒とは、高校や専門学校、大学などの学校を卒業してから1度も就職したことがない人を指します。明確な決まりはありませんが、一般的には卒業後1~3年以内の人を既卒とすることが多いようです。
既卒については、「既卒者の定義とは?就活のポイントやおすすめの職種について解説!」でもまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
新卒・第二新卒との違い
「新卒」は学校を卒業してからすぐに就職する学生、「第二新卒」は新卒で就職してから3年以内に会社を退職した人のことを指します。既卒との違いは、「卒業後すぐに就職した」あるいは「社会人経験がある」点といえるでしょう。
新卒と既卒の違いは「新卒と既卒の違いとは?就職活動に与える影響」で、第二新卒と既卒の違いは「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」で詳しく解説しています。
フリーターとの違い
「フリーター」はアルバイトやパートなどの非正規雇用で働く人のことを指す言葉です。フリーターと既卒は、どちらも正社員として勤務していない点が共通します。既卒とフリーターは両立するため、学校卒業後に正社員として就職せず、アルバイトやパートなどで働いている場合は、「既卒のフリーター」に該当するでしょう。
フリーターの詳細は、「フリーターとは?一人暮らしは実現できる?正社員就職のポイントも解説」のコラムをご一読ください。
既卒の就職は難しい?人生終了って本当?
既卒の就職は、新卒に比べると難しい場合があるようです。しかし、既卒を積極的に採用している企業や、学歴や経験よりもポテンシャルを重視する企業もあるので、早めに行動すれば就職のチャンスは十分にあります。
そのため、既卒になっても人生終了ということはなく、十分な準備をして就活に臨めば就職できる可能性は高いでしょう。
既卒の就職が難しいといわれる理由
既卒の就職は、「新卒よりも応募できる企業が少ない」「空白期間が長いと不利になりやすい」といった理由から、難しいといわれることがあります。以下でそれぞれの理由について、詳しく確認してみましょう。
新卒よりも応募できる企業が少ない
一般的に、企業は新卒を募集していることが多い傾向にあるため、既卒は新卒と比べると応募できる企業が限られます。既卒が企業に応募する場合、中途採用枠や既卒を積極的に募集している企業に絞ることになるでしょう。
ただし、卒業3年以内の既卒であれば、新卒枠で応募できる企業もあります。詳しくは、後述する「卒業から3年以内なら新卒枠で応募できる場合がある」をご覧ください。
空白期間が長いと不利になりやすい
既卒は卒業から働いていない「空白期間」が長引くと、その分就職に不利になりやすいようです。空白期間が長いと「働く意思がないのでは」「就職してもすぐに辞めてしまうのでは」など、企業に懸念される可能性があることが原因と考えられるでしょう。
ただし、資格の取得や留学のように、空白期間に取り組んでいたことがある場合はその内容がアピールになる可能性もあります。「既卒で空白期間があっても就活に影響はないの?面接対応の仕方も解説!」では、既卒で空白期間がある場合の注意点を紹介しているため、気になる方は確認しておきましょう。
即戦力がないと新卒のほうが優先されやすい
中途採用枠で就活する場合、社会人経験のある転職者と比べると既卒が不利になることもあります。企業は中途採用枠に対して「即戦力として働ける能力があるか」を見ている傾向にあるため、実績やスキル面が不足していると判断されるかもしれません。
ただし、正社員として働いたことがない場合も、応募先の業務にアルバイト経験が活かせる場合は、仕事の実績として評価される場合もあります。
正社員にこだわらなければ就職のチャンスは広がる
既卒が就職を目指す場合、正社員からのスタートにこだわらなければチャンスを拡大できる可能性があります。正社員登用制度の採用実績がある会社なら、非正規雇用社員から正社員枠を狙えるでしょう。また、一定期間派遣として働き、労働者と企業の双方の合意があれば正社員として雇用される「紹介予定型派遣」という制度もあります。紹介予定型派遣の詳細は、「紹介予定派遣とは?派遣との雇用形態の違いやメリット・デメリットを解説」のコラムをご覧ください。
既卒の就職活動がうまくいかない6つの原因
就職活動がうまくいかない場合、既卒であることが原因とは限りません。「働く意欲を示せていない」「大手企業ばかりに応募している」など、既卒以外の部分が原因となっている可能性もあります。下記で解説する内容を参考に、自分の就活を振り返ってみましょう。
既卒の就職活動がうまくいかない原因
- 働く意欲を示せていない
- 倍率が高い大手企業にしか応募していない
- 一人で抱え込んでしまう
- なかなか行動を起こさない
- 既卒になった理由をうまく伝えられない
- 人柄やスキルが応募先の社風に合わない
1.働く意欲を示せていない
働く意欲を十分に示せていないことは、就職活動がうまくいかない原因の一つです。「既卒の就職が難しいといわれる理由」でも述べたように、企業は卒業後に就職していないことに対して懸念を抱きやすい傾向にあります。
働く意欲や向上心のアピール方法が知りたい方は、「自己PRで向上心をアピールするには?例文や言い換え方を紹介」のコラムもあわせて参考にしてみてください。
2.倍率が高い大手企業にしか応募していない
知名度の高い大手企業は応募が殺到しやすく、既卒だけでなく新卒も就職活動が難航する傾向があります。既卒を積極的に採用する企業も増えていますが、依然として新卒採用にこだわる大手企業があるのも事実です。既卒から大手企業だけに絞った就活を行っている場合、就職のハードルは高くなりやすいでしょう。
「既卒から大手企業に就職できる?おすすめの業界や内定を得るコツを紹介」のコラムでは、既卒から大手企業を目指す際のコツを紹介しています。就職の難易度についても解説しているので、ぜひ一度ご確認ください。
採用人数が多い大手企業ならチャンスはある
大手企業の選考通過には一定の難しさがありますが、採用人数が多いところを選べば、就職のチャンスを掴めるかもしれません。一般的に、中小企業よりも大手企業の方が一度に多くの人数を採用します。新卒採用にこだわらない大手企業を探して応募することで、既卒から大手企業へ就職できる可能性を高められるでしょう。3.一人で抱え込んでしまう
就職に関する悩みや疑問を誰にも相談できずにいる場合、就職活動がうまくいかない原因になります。悩みや疑問を一人で抱え込んでしまうと、解決せず分からないままになってしまうため、改善につながりません。
今後の就職活動をスムーズに進めるためにも、悩みや疑問は抱え込まずに信頼できる第三者に相談してみるのがおすすめです。家族や友人のほか、就活のプロであるエージェントに頼ることも視野に入れて行動してみましょう。
4.なかなか行動を起こさない
就職のための行動をなかなか起こさないでいると、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があります。卒業してからの期間が短いうちであれば就職しやすい可能性は十分にあるので、できるだけ早いうちから行動を起こしましょう。
5.既卒になった理由をうまく伝えられない
学校卒業後に就職せず、既卒になった理由をうまく伝えられないと、「本人に何か問題があるのでは?」と企業側から懸念されかねません。既卒が採用の際に重視されるのは、人柄やポテンシャル面であることが多いとされています。既卒になった理由を説明できないと、企業に不信感を抱かせてしまって就職活動に影響が出ると考えられるでしょう。
6.人柄やスキルが応募先の社風に合わない
応募先企業の社風と、自身の特性やスキルが合わないことも、就職活動がうまく進まない原因の一つと考えられます。たとえば、コツコツ一人で作業することが好きな人が、スピード感があり慌ただしい雰囲気の企業を選んでしまうと、面接の段階でお互いにミスマッチを感じる恐れがあるでしょう。もし就職できたとしても、入社後のギャップから早期退職につながる可能性もあります。
既卒の就職対策については、「既卒は就職に不利って本当?その理由と対策まとめ」のコラムをご覧ください。
既卒も就職のチャンスがある理由
企業によっては、卒業から3年以内の既卒を新卒枠で募集していたり、既卒の採用を積極的に行っていたりするため、既卒も就職のチャンスがあります。「既卒だから」と諦めず、就職活動を進めていくことが大切です。
卒業から3年以内なら新卒枠で応募できる場合がある
卒業から3年以内なら、既卒も新卒枠で応募できる場合があります。厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~『青少年雇用機会確保指針』が改正されました~」の資料によると、2010年11月から「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針」に卒業後3年以内の既卒者が新卒枠に応募できる方針を追加しました。
求人に応募する際は、既卒を新卒枠で受け入れている企業に着目して探してみると良いでしょう。
既卒や第二新卒を積極的に募集している企業もある
既卒や第二新卒は社会経験が浅い分、「自社の社風や方針に柔軟に馴染んでくれそう」「他社に染まっていない分教育がしやすそう」といった理由で積極的に採用している企業もあるようです。そのような企業では、既卒者を歓迎する求人を出していたり、ハローワークで既卒トライアルの求人を出していたりするので、求人サイトやハローワークで閲覧する際は注目してみると良いでしょう。
人手不足で若手を取り入れたい企業も存在する
新卒採用の競争が激化していたり、新卒採用だけでは人員が足りなかったりする企業も存在するため、既卒を積極的に受け入れる企業も増えているようです。社員の年齢が上がっており、20代の若手を確保したいと考える企業もいるでしょう。特に、中小企業は新卒採用のみだと予定人数を確保できない例もあるようです。
新卒・既卒にとらわれず、「若手を採用したい」と考える企業を選んで応募してみるのも、既卒からの就職を成功させる手段といえます。
参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!! ~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~
「新卒枠での既卒の内定率」は38%
学校卒業から3年以内の既卒者を新卒枠とする企業は、一定数以上存在します。厚生労働省の「労働経済動向調査(令和5年8月)の概況(p.14)」によると、既卒を新卒枠で応募可能とした企業は全体で70%、そのうち既卒の採用に至ったのは38%という結果でした。
既卒が新卒枠で応募できる企業の割合を考えると、就職のための対策を十分にしていれば、採用される可能性は低くないといえるでしょう。既卒の採用を成功させるためのコツについては、「既卒者が内定をとるためのポイントを解説!新卒より厳しいって本当?」のコラムもあわせてご覧ください。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和5年8月)の概況
既卒の就職活動ではどのような要素が見られている?
既卒として就職活動を行うときに企業から注目されやすいのが、「主体性や入社意欲があるか」「既卒になった経験を活かせるか」「将来像が明確か」などの要素です。応募先の企業がどのような部分をチェックしているかを知り、就職活動に活かしましょう。
主体性があるか
既卒からの就職活動において、「積極的に行動しているか」という点は重視される要素の一つです。応募前に企業の求人情報や業界の最新ニュースなどを調べていれば、企業へのアピールに役立つでしょう。
企業の製品やサービスについて調べるために、実際に店舗に行ってみたり、商品を使用してみたりといった行動も効果的です。履歴書や面接でそういった点をアピールできれば、「主体性があり、目標達成のために行動できる人材」として好印象につながりやすくなります。
入社意欲があるか
企業は既卒者に対し、入社意欲の高さを確認したい傾向があるようです。卒業してから就職しなかった既卒に対し、企業は「働く意欲が低いのでは?」と懸念を抱く場合もあります。その懸念を払拭するためにも、就職を目指す既卒の方は、仕事への熱意を選考でしっかりアピールすることが大切です。
新卒時の就活経験を活かせているか
新卒として就活をしていた際に、なかなか内定を得られなかったという場合は、失敗経験や反省点を現在の求職活動に反映できているかどうかが見られます。具体的には、面接の受け答えがしっかりとできているか、応募書類に不備がないか、企業の情報や業界の動向を調べられているかなどが挙げられるでしょう。これまでの就活経験から学んだことや、現在どのような努力をしているかをアピールするのがおすすめです。
将来を見据えて就職活動できているか
企業が既卒を採用する際の理由として、将来性に期待している点も考えられます。漠然とした「自分がやりたいこと」ではなく、「将来的にどのような人材になりたいか」を具体的に伝えましょう。
キャリアプランや将来像を明確にするための方法は「『3年後の自分』の例文を紹介!具体的な考え方や回答時のポイントも解説」のコラムを参考にしてみてください。
既卒の就職を成功に導くための7つのコツ
ここでは、就職を目指す既卒の方が成功するためのコツをご紹介します。それぞれの内容を参考にし、就職活動に取り入れてみましょう。
1.現状を受け入れて向き合う
既卒から正社員就職を目指すときは、自分が既卒であるという現状を受け入れ、向き合ってみましょう。「既卒だから就職が難しい」と悲観するのではなく、企業からネガティブな印象を抱かれる可能性も考慮したうえで、「就職に向けて行った努力」「就職後にしたいこと」を明確にすることが大切です。
2.空白期間が長くならないよう早めに行動する
就職を目指す既卒の方は、卒業後の空白期間が長引かないように行動しましょう。就職活動に向けた行動には、「自己分析や企業研究をする」「説明会やインターンシップなどの就職に関するイベントに参加する」「気になる企業の求人があれば応募してみる」などが挙げられます。少しずつでも就職につながるようなことを実際に行うことが大切です。
3.就職活動の期限を設けてスケジュール管理する
既卒からの就活を成功させるためには、「△月までには就職する」という目標を明確にし、期限を設定してスケジュール管理してみてください。目標があいまいだと先延ばしになってしまい、希望していた時期に就職が決まらない恐れも。就職希望日までの日数を管理し、チャンスを逃さず就職活動を進めることが大切です。
4.自己分析や適職診断で向き不向きを知る
既卒として就職活動する際は、自己分析や適職診断を行い、自分の向き不向きを把握しましょう。これまでの経験を振り返り、得意なことや強み、苦手なことなどを洗い出します。自分の強みや弱みを把握した状態で就職活動を行えば、入社後のミスマッチも回避しやすいでしょう。
自分がどのような仕事に向いているのか知りたい方は、このコラム内に設置している適職診断をお試しください。1分程度の短時間でできるので、スキマ時間も有効活用して自分の向き不向きを把握できます。
5.資格の取得に挑戦してみる
就職活動をしながら、資格の取得に挑戦してみるのもおすすめです。自分が目指したい仕事や業界に役立つ資格を取れば、就職活動でアピールできるだけでなく、就職後も身につけた知識を役立てられる可能性があります。
資格取得の際は、ただ資格を取るだけでなく、「なぜ資格を取ろうと思ったか」「取得までにどのような努力をしたか」をまとめておくと良いでしょう。
6.視野を広げて応募する
求人に応募する際は、視野を広げることが大切です。「2.倍率が高い大手企業にしか応募していない」でもお伝えしたように、大手企業にこだわり過ぎている、倍率の高い人気の職種ばかり探しているといった状態だと、就職活動が難航してしまう可能性があります。自己分析で導き出した結果もふまえたうえで、中小企業や幅広い職種、業界にも注目してみると良いでしょう。
就活サイトや求人サイトを毎日見る習慣をつけよう
就活サイトや求人サイトを毎日見る習慣をつけるのも、既卒の方におすすめの方法です。自分の希望する条件や職種で検索をして、どのような企業が既卒を積極的に採用しているのか確認してみましょう。就活サイトや求人サイトを見てみることで、求人の現状や傾向を把握できます。実際に応募しなくても求人情報を見る習慣をつけておけば就職活動の役に立つので、ぜひ実践してみてくださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
7.第三者の意見を取り入れる
既卒として一人で就職活動を行っていると、視野が狭くなってしまったり、精神的に負担を感じたりすることもあるため、第三者に相談することも手段の一つです。誰かの意見を取り入れることで、自分だけでは見つけられなかった長所や強みを把握できる可能性があります。企業研究や業界研究をする際は、その職種に詳しい人から話を聞けば、よりリアルな情報を入手できる場合もあるでしょう。
就職活動の全般的なアドバイスがほしいときは、就職エージェントを利用してみるのもおすすめです。就職エージェントのサービス内容について興味がある方は、「就職エージェントとは?活用するメリットやデメリットを知ろう」のコラムをご覧ください。
既卒の就職活動に役立つ面接対策
既卒の就職活動では、十分な面接対策をしておきましょう。その企業ならではの志望動機を練る、鏡やカメラの前で受け答えの練習をするなど、面接で適切な対応ができるように事前に準備しておくことが大切です。
既卒の就職活動に役立つ面接対策
- 既卒になった理由を前向きに伝える
- 自己PRで熱意や意欲をアピールする
- 空白期間に何をしていたか答えられるようにする
- 既卒の経験を「強み」に言い換える
既卒になった理由を前向きに伝える
既卒の場合、面接で「既卒になった理由」を聞かれる可能性が高いようです。既卒になった理由を聞かれたら、嘘をつかず正直に答えましょう。金銭的な事情や病気・けがなど、やむを得ない理由がある場合は、企業側も既卒だったことでマイナスイメージは抱きにくいと考えられます。
「新卒時の就職活動で失敗した」「将来の目標が不明瞭だった」などのネガティブな理由で既卒になった場合でも、反省点をふまえて前向きに伝えることが大切です。
自己PRで熱意や意欲をアピールする
既卒から就職を目指す際の自己PRでは、仕事に対する熱意や就労意欲をアピールしましょう。社会人経験がない場合でも、やる気がある人なら一緒に働きたいと考えてくれる企業は存在すると考えられます。「これまでの経験を活かしたい」「一から仕事を覚えて会社に貢献したい」と積極的に伝えられるような自己PRを考えておくと効果的です。
自己PRのまとめ方は「既卒者向け自己PRの書き方や作成ポイントを解説!例文も紹介」のコラムで触れています。例文も記載しているため、ぜひ参考にしてみてください。
空白期間に何をしていたか答えられるようにする
面接では「既卒期間に何をしていたか」も聞かれやすい質問の一つです。履歴書や職務経歴書だけでは伝わりにくい、経験や努力の結果などを説明できるようにしておきましょう。
「資格取得のために勉強していた」「業界や職種の知識を得るために専門書を読んだ」「インターンシップに参加した」など、具体的なエピソードと絡めて説明すればアピールにつながります。卒業後の空白期間、就職するためにどのような努力を行っているかを答えられるようにしておきましょう。
既卒の経験を「強み」に言い換える
既卒の経験で得た強みの活かし方をまとめておくのも、既卒におすすめの面接対策です。たとえば、既卒の期間にアルバイトをしていたのであれば、「アルバイト経験で身につけた接客力を活かしたい」といった経験談は良いアピールになるでしょう。
自分の得意なことや強みを仕事でどのように活かせるか知りたい方は、「自分の強みの伝え方とは?効果的なアピール方法を解説」のコラムもあわせてご覧ください。
よく面接で聞かれる質問の回答は用意しておこう
既卒が面接で聞かれやすい質問として、「就職しなかった理由」「就職しようと思った理由」「空白期間に何をしていたか」などが挙げられます。これらの質問に対してポジティブに答えられるよう、事前に回答例を考えておくと良いでしょう。面接の最後には「何か質問はありますか?」と逆質問の機会が設けられることもあります。企業研究の際に気になったことや面接中に疑問に感じたことがあれば、逆質問のタイミングで聞いておくと、就業意欲のアピールにつながるでしょう。逆質問の例文について知りたい方は、「面接で役立つ逆質問例!質問の意図は?目的や状況に応じた回答で選考を突破」のコラムをご一読ください。
既卒におすすめな5つの就職方法
既卒の方が就職活動をする際は、求人サイトからの応募や知人からの紹介、ハローワークや就職エージェントの活用などがおすすめです。ここでは、既卒におすすめの就職方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.求人サイトで比較検討する
既卒が就職するための方法の一つとして、求人サイトが挙げられます。求人サイトは業種や年齢別に特化しているサービスもあるため、「若年層向け」や「未経験者向け」などの求人サイトを利用すると良いでしょう。
空いたスキマ時間で求人を検索し、比較検討できるのも求人サイトのメリットです。自分のペースで計画的に就職活動を進めたい方におすすめの就職方法といえるでしょう。
2.企業のWebサイトから直接応募する
気になる企業がある場合は、企業の採用情報や問い合わせフォームから直接応募する方法もあります。志望する企業のWebサイトから、応募条件や期間などを確認しましょう。企業によっては、新卒採用の要項に既卒の応募が可能といった旨を記載している場合もあるようです。
直接応募は「入社意欲が高い」という評価を受ける反面、企業と直接やりとりする必要があったり、労働条件が不明瞭だったりする可能性もあります。また、すべての企業が採用情報を掲載しているとは限らないので注意が必要です。
3.知人や友人からの紹介を受ける
知人や友人からの紹介を受け、既卒として就職を目指す方法もあります。友人や知人が実際に働いているところなら、具体的な労働条件や社風などを把握しやすく、入社後のミスマッチを避けられるでしょう。
とはいえ、知人や友人にとって良い条件であっても、自分に合うかどうかは分かりません。選考に入ってしまうと、紹介だと断りにくい点も考えられます。事前に企業研究をしたり、面接時に気になることを質問したりすることで、「本当に自分に合う企業か」を把握することが大切です。
4.ハローワークを活用する
ハローワークは国が運営する公共の就職支援機関で、全国におよそ500カ所以上設置されています。ハローワークに登録することで、全国の求人情報の閲覧や、求人紹介などのサービスを受けることが可能です。利用方法について知りたい方は、「ハローワークの利用方法|初めての方向けに利用条件や登録のやり方をご紹介」のコラムをご参照ください。
また、おおむね35歳未満の正社員を目指す若年者を対象とした「わかものハローワーク」が設置されている地域もあるので、就職を目指す既卒の方は利用を検討してみると良いでしょう。若者ハローワークについては、「わかものハローワークとは?対象年齢や初めて利用する際の流れを解説!」のコラムでまとめています。
5.就職エージェントに相談する
就職エージェントは、アドバイザーによる個別のサポートを受けられる民間の就職支援機関です。やりたい仕事や希望する条件などのヒアリングを行い、結果に沿った求人を紹介してくれます。企業ごとの面接対策や応募書類の添削、就職に関する悩み相談の対応などのサービスもあるので、「一人での就活は心細い」「就活が不安だけど、相談できる人が周りにいない」という方におすすめです。
就職エージェントを利用するメリットが知りたい方は、「就活エージェントを利用するメリットとは?どんな人におすすめ?」のコラムもチェックしてみてください。
既卒の就職を成功させるポイント
ここでは、既卒の就職活動に役立つ情報をご紹介します。それぞれの情報を参考にし、就職活動を進めていきましょう。
就職にお悩みの既卒の方は、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは既卒やフリーター、第二新卒など、若年層の就職・転職の支援に特化しています。一人ひとりの希望に沿った求人を紹介するほか、就職に関するお悩みの相談にも対応。就職を目指している方は、ぜひハタラクティブの利用をご検討ください。
既卒の就職に関するQ&A
ここでは、既卒の方の就職に関するお悩みにQ&A方式でお答えします。既卒からの就職を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
既卒の就活を辞めたいと思ったときの対処法は?
なかなか内定がもらえず、「疲れた」「就活がつらい」と思ったときは、一度現状を振り返ってみましょう。既卒から就職を目指すにあたって、既卒であることをネガティブに捉えないことが大切です。「既卒だから」という理由以外に、ほかの原因がないかを自己分析してみましょう。
また、就職までの期限を定めてスケジュール管理するのもおすすめです。「△月までには就職する」という目標を決めることで、適度な緊張感をもって就活を進められるでしょう。
既卒が就活時にしておいたほうが良いことは、「既卒の就活は厳しい?就職は無理?内定獲得のためにすべきことをご紹介」のコラムでまとめています。
既卒は中途枠と新卒枠どちらで応募すべき?
既卒が求人に応募する際、中途枠で応募すべきか、新卒枠で応募すべきかは一概にはいえません。新卒枠では新卒者がライバルとなり、中途枠では社会経験を積んでいる人がライバルとなります。どちらで応募する場合も、選考で仕事への意欲や自分の強みをアピールできるよう準備することが大切です。
既卒の就職活動の対策については、「既卒は就職に不利って本当?その理由と対策まとめ」でも解説しているので、参考にしてみてください。
既卒者が企業にアピールしたほうが良いことはありますか?
仕事への意欲や熱意、ポテンシャルをアピールするのがおすすめです。企業に有効的なのは、「仕事の吸収力」や「社風にマッチしているか」といった将来性の部分といえます。
選考でアピールする際は、「今後、この会社で長く働いてくれるような人材だ」と思ってもらえるような自己PRや志望動機を考えることが大切です。既卒としての将来性を伝える方法は、「既卒1年目の就活は厳しい?就職を成功させるポイントを解説!」のコラムをチェックしてみましょう。
既卒の就職を効率的に進めるなら?
既卒が正社員を目指す際は、就職支援サービスを活用するのがおすすめです。就職エージェントなら専任のキャリアアドバイザーが個別でサポートを行ってくれるので、就活における不安を軽減できたり、疑問点が解消できたりするといったメリットがあります。
ハタラクティブは、既卒やフリーターなどの若年者の就職支援に特化した就職エージェントです。希望に沿った求人をご紹介するほか、既卒ならではのお悩みにも対応しているので、お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。