面接で自己紹介と自己PRを上手く伝えるには?例文も紹介

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この記事のまとめ

  • 面接時に正しく回答できるよう、自己紹介と自己PRの違いを把握しよう
  • 自己紹介では、自分自身のことを簡潔にハキハキと説明する
  • 自己PRは根拠となるエピソードを交えて、3分以内を目安に話そう
  • 自己分析をし、自身のスキルから活かせる職種を探すのも一つの手
  • 面接で自己紹介と自己PRをうまく伝えるには、制限時間を設けて練習すると良い
  • 面接官は自己紹介や自己PRを通じて応募者の人柄や特徴、持っているスキルを見ている

「面接で自己紹介や自己PRを上手く伝えるにはどうしたら良いの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。自己紹介や自己PRでは制限時間が設けられることがあるため、いくつかパターンを用意しておくと良いでしょう。また、緊張をほぐす方法を見つけておくのも一つの手です。このコラムでは、面接で自己紹介や自己PRを上手く伝えるためにやるべきことを解説。自己紹介と自己PRの例文も紹介しています。

面接で聞かれる自己紹介と自己PRの違いとは?

面接では、緊張のあまり自己紹介と自己PRを間違えてしまうケースがあるようです。本番で正しく回答できるよう、両者の違いをしっかり押さえておきましょう。

自己紹介

自分自身のことを簡潔に説明することを自己紹介といいます。具体的な内容は以下のとおりです。

  • ・氏名
    ・年齢
    ・所在地
    ・特技
    ・専門分野
    ・経歴

就職活動の面接では、まず初めに自己紹介を要求される傾向があります。自己紹介の理想的な時間は、1分〜1分半ほどです。文字数としては250〜300文字が目安となりますが、中には「30秒以内で自己紹介をお願いします」「2分以内でお願いします」など、時間を指定されることもあります。

自己紹介では、面接官に「もっと話を聞いてみたい」と感じさせることが大切です。ハキハキとできる限り笑顔で話すよう心掛けましょう。

自己PR

自己PRでは、以下の内容を踏まえて自身の強みをアピールしましょう。

  • ・自分の強みについてアピールポイントを軸に詳しく話す
    ・学生時代や前職での役割、成果、実績、目標達成に向けて工夫したことを具体的に説明する
    ・これまでの経験で得たことを通じて、志望企業で貢献できることや挑戦したいことを明確に伝える

自身の強みの根拠となるエピソードも交えて説明すると、説得力がアップします。根拠を元に、志望先の企業でどのようなことに貢献できるかを伝えましょう。

また、自己PRの適切な時間は2分前後が目安で、長くても3分以内が理想的です。自己紹介と同様に「1分で自己PRをお願いします」などと時間指定されることもあります。このようなことも想定した上で、1分用・2分用・3分用など、事前に制限時間ごとの内容を考えておくと、当日余裕を持って面接に挑むことができるでしょう。

面接における自己紹介と自己PRの違いについては、「面接の自己紹介で効果的な答え方を例文でご紹介!自己PRとの違いとは」のコラムでも解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

面接における自己紹介・自己PRの例文

ここでは、自己紹介と自己PRの例文を紹介します。自分の現状と照らし合わせて、面接の参考にしてみてください。

新卒採用に応募する場合

新卒採用に応募する際の自己紹介と自己PRの例文は、以下のとおりです。

自己紹介の例文

「○○大学(出身校)の△△△(氏名)と申します。○○大学理工学部数学科で、□□□の執筆中です。スポーツは幼少期からずっとバレーボールを続けています。大学2年生の時、試合中に膝を故障してからはマネージャーとしてチームをサポートしてきました。選手としてはまだまだ未熟ですが、チームワークづくりや雰囲気づくりではチームに貢献できたと自負しています。」

新卒の場合、在学中に就活を行うため、自身が所属している学校名や現在取り組んでいることについて簡潔に伝えるのがポイントです。自身が続けてきたスポーツや趣味、特技などを伝えるのも良いでしょう。

自己PRの例文1

「私の強みは、自分を取り巻く環境の中で、周囲にとってプラスになることを考えて積極的に行動できることです。その力を最も発揮したのが、学生時代所属していた陸上部でのことでした。当時私はキャプテンを務めていたため、メンバーの体調や記録などをしっかり把握することと、サポートすることを心掛けてきました。ある大会でリレーの全国大会に出場することができたものの、他校のチームは強敵ばかりで、みんなのモチベーションは下がりつつありました。

そこで私は、ある取り組みを行いました。それは、『レベルアップするための食事法の提案』『筋力トレーニング法を一人ひとりに作成』『体の疲れ、回復を図るためのストレッチ法の伝授』です。特に力を入れたのは、メンバーごとに作成した筋力トレーニング法です。瞬発力が必要な選手、持続力が必要な選手など、個々に合ったメニューを作成しました。

その結果、メンバー全員の記録も上がり、県大会では2位を勝ち取ることができました。この時私は、仲間と一緒に団結することの喜び、諦めずにプラスになる行動を取ることの大切さを学びました。このような経験を御社での○○に活かしたいと思います。また、○○にも挑戦したいと考えております。」

自己PRの例文2

「私の強みは、『対応力』や『計画力』があることです。大学時代、個別指導塾講師のアルバイトをしていました。そこで、高校受験を控えた中学生の生徒を6名指導していたのですが、一人ひとりの能力や成績の違う生徒を教えるという難しさに最初は苦戦していました。

生徒の成績にも貢献できない時期がありましたが、担当の生徒へどうしても志望校への切符を手に入れて欲しかったため、ある取り組みをしました。その取り組みは『6名それぞれの年間勉強スケジュール作成』『生活リズムや個々の性格に合った勉強法の提案』です。これには生徒や親御さんも喜んでくださり、モチベーションを上げて取り組んでくれました。

その結果、6名全員が志望校に合格することができました。生徒からは『先生が指導してくれなかったら諦めてたかも。全力でサポートしてくれてありがとうございました。』と言われ、心から嬉しかったです。この時私が学んだことは、『それぞれのニーズを考えて結果に響く、行動を起こすこと』です。この経験を通じて、御社では○○に貢献し、○○にも挑戦させていただけたらと考えております。」

上記の例文は、部活やアルバイト時代のエピソードを盛り込んだ内容となっています。しかし、必ずしも部活やアルバイトのエピソードである必要はありません。サークルや学業など、自分自身が頑張って取り組んだことをアピールしましょう。

中途採用に応募する場合

続いて、中途採用に応募する際の自己紹介と自己PRの例文を紹介します。

自己紹介

「本日はお時間をいただきまして、ありがとうございます。私は○○○(氏名)と申します。大学卒業後、3年間△△会社で主に□□業務に従事して参りました。仕事に取り組む上では特に○○に力を入れ、○○に取り組んだ結果、○○の成果を上げることができました。前職での経験を活かし、御社では○○に貢献したいと考えております。よろしくお願いいたします。」

中途採用の場合、学生時代の取り組みを掘り下げるより、前職での経験や成果などの経歴や今後の取り組みに関して、簡潔に伝えることが重要です。

自己PR例文1

「私は前職で広告営業に携わってきました。お店や企業の訪問などがメインで、事前にアポイントを取る必要がありましたが、なかなか時間を割いてもらえず、成果の上がらない日々が続きました。その中でも、契約してくださるお客さまはいたので、その方々には満足していただけるように、契約後も状況を伺ったり、販売促進のアドバイスを行うなど、定期的に訪問していました。そこでは仕事の話しばかりではなく、日常生活での雑談など、立場を踏まえた上で会話を広げ、お客さまとの信頼関係を少しづつ築き上げていきました。私は、お客さまのさまざまな面でサポートしたいと考えていたので、常にアンテナを張り、良い情報があれば提供するよう心掛けました。

その結果、契約していただいた方がお店を経営している知人や友人などに私を紹介してくださり、目標の約2倍を獲得することに成功しました。そこで私は、一人ひとりの方と誠実に向き合うことの大切さを学びました。この経験を活かし、御社ではお客さまや職員、一人ひとりの方と誠実に向き合いながらプラスになることを実践し、貢献できる人材になりたいと考えております。」

自己PR例文2

「私は前職で目標達成の120%という成果を出すことができました。これまで営業経験がなく、人見知りだったのでそれを克服すべく、電話の掛け方や質問の仕方、プレゼン方法など、苦手な部分から積極的に取り組み、先輩にお願いして指導していただきました。少しでも早く成果を上げたい、という強い想いで毎日練習を積み重ねたためだと考えております。さらに、お客さまの生の声を聞くため訪問し、『改善点』や『よかった点』を書き留めて試行錯誤しながら質の高いサービス提供に努めていました。何より嬉しかったことは『あなたを信頼しているから契約する』と言われたことです。

この経験を通じて、私は何事にも向上心を持って取り組むことや、常に学びを吸収し、行動に移すことの大切さを知りました。この経験を通じて、御社では○○に貢献し、○○にも挑戦していきたいと考えております。」

例文1がコミュニケーション能力、例文2が真面目な性格をアピールした例文となっています。持っているスキルだけでなく、自分の性格をアピールするのも効果的です。また、前職での実体験を盛り込んで話すと説得力が増すでしょう。自己PRを考える際は、自分の強みをアピールすることはもちろんですが、志望先の企業が「何を必要としているのか」を掴むことも重要なポイントです。

面接における自己紹介と自己PRの例文は、「面接の自己紹介で伝える内容は?基本項目や好印象を残すコツ、回答例を紹介」や「面接でどう自己PRする?好印象を与えるコツや例文もご紹介」のコラムでも解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

スキルごとの向いている職種も確認しておこう

自己PRを考えるなかで、企業が必要としているものと自分のスキルが一致していないと気づくこともあるでしょう。就職・転職を成功させるには、業務に役に立つスキルを持っているということも重要です。ここでは、スキルごとにどのような職種が向いているのかを紹介します。

コミュニケーション能力・洞察力

コミュニケーション能力・洞察力のスキルが役立つ職種には、以下のようなものが挙げられます。

  • ・営業職
    ・サービス職
    ・保育士
    ・教員
    ・介護職
    ・看護職
    ・美容師
    ・指導員
    ・インストラクター

接客関係でなくても、会社は人の集まりなので、コミュニケーション能力は重宝されます。上司・同僚・部下との関係をうまく保てる人材は、良い影響を与えてくれると期待されるでしょう。また、表面上は見にくい事柄を見抜ける洞察力も、人と関わる上での気遣いや効率的な仕事ぶりに役立つと考えられます。

俯瞰力・情報収集力・分析力

俯瞰力・情報収集力・分析力がある場合は、以下の職種が向いているといえます。

  • ・バイヤー、MD
    ・テレマーケティング
    ・コンサルタント
    ・SE
    ・Webマーケティング

これらのスキルがある場合は、「どのようなことが注目を集め、評価してもらえるのか」といった目線でアンテナを張り、トレンドを追求していける傾向があります。そのため、上記に挙げたような販売促進に関わる職種でスキルを活かせると考えられます。

集中力・持続力

集中力や持続力がある場合に向いている職種は、以下のとおりです。

  • ・事務職
    ・秘書
    ・翻訳
    ・会計士
    ・行政書士
    ・税理士

集中力や持続力は主にデスクワーク向きです。同じ環境の中にいると、集中力や持続力が途切れてしまう傾向にありますが、この2つのスキルを持っていると仕事でのミスも発生しにくくなるでしょう。

転職を考える場合は、「どのような仕事に就きたいのか」を前提に、自分自身が持っているスキルを活かせる職種を探すのも一つの手です。「自分には何のスキルもない…」と感じる場合は、「身につけたいスキル」や「極めたいこと」を考えてみるのも良いでしょう。また、検討する過程で自分自身の過去・現在・未来としっかり向き合うと、自己紹介や自己PRでより深みのあるアピールにも繋がります。

面接で自己紹介と自己PRを上手く伝えるには

せっかく考えた自己紹介と自己PRも、本番で上手く伝えられなければ今までの努力が水の泡になってしまいます。ここでは、面接で自己紹介と自己PRを上手く伝えるためにやるべきことを見ていきましょう。

制限時間を設けて対応力をつける

自己紹介や自己PRは、企業によって制限時間が設けられる場合があります。自己紹介であれば30秒・1分・1分半、自己PRの場合は1分・2分・3分で収まるように作成しておくと良いでしょう。

なお、それぞれで内容を変える必要はありません。同じ内容で言い方を変え、重要なポイントは押さえるようにするのがおすすめです。そうすることで覚えやすくなると考えられます。また、制限時間が短い場合はエピソードを抜粋し、プロフィールや経歴のみに触れるようにすると伝わりやすいでしょう。事前に準備しておくことで、本番でも落ち着いて柔軟に対応できるようになります。

練習を録音してみる

自分の口調や声のトーンなどは、自分では気づけない面もあります。そのため、練習を録音し、「自分は相手からどのように受け取られやすいのか」を分析してみるのも効果的です。話し方の特徴や声のトーンなど、自分を客観的に見る良い機会にもなるでしょう。「暗い印象を与えてしまう」「声に活気がない」など、そこで気づいたことを元に改善していくと、さらに好印象に繋がります。

家族や友人に聞いてもらう

本番とは違いますが、普段の姿を知っている家族や友人に自己紹介や自己PRを聞いてもらうというのも意外と緊張するものです。正直に意見を言ってくれる関係性の相手にお願いすれば、良いアドバイスをもらうことができるでしょう。「もっとこうした方が良い」「これはダメだ」というアドバイスや指摘は、ときに自信を失いそうになることもあるかもしれませんが、粘り強く練習することが大切です。客観的に見た印象は重要なので、気落ちせずに「自分のために言ってくれているんだ」とポジティブな思考を持ち、改善に取り組みましょう。

緊張をほぐす方法を考えておく

「人前で話すのが苦手…」という人は、特に面接では「見られている」という意識が強まり緊張がマックスに達してしまうこともあるでしょう。緊張をほぐす方法としては、以下のようなものが考えられます。

  • ・リラックスできる音楽を聞く
    ・深呼吸する
    ・お笑いネタや日常で面白かった出来事を思い出す
    ・恋人や家族など、大切な人の写真を見る
    ・軽いストレッチや運動をする
    ・前向きな言葉を声に出して自分に言い聞かせる
    ・自分を良く見せようとせず、「練習どおりで良い」と考えるようにする
    ・「失敗しても大丈夫」という意気込みで自信を持つ
    ・緊張している自分を認める

特に、「緊張している自分を認める」というのは大切なポイントです。ガチガチになるのは良くないですが、緊張感を持っているということは、それだけ面接に本気だということを表します。ある程度の緊張感は良いものと考え、適度にリラックスできる方法を探してみるのも一つの手です。人によって効果がある方法は異なるため、自分に合ったものを試しましょう。

自己紹介や自己PRなどの面接対策については、「面接対策のやり方は?押さえておきたいポイントと注意点を解説」のコラムでも解説しています。ぜひこちらも確認してみてください。

面接官は自己紹介や自己PRで何を見ているのか

最後に、面接官が自己紹介や自己PRを通じて、応募者の何を見ているのかについてまとめました。

応募者の人柄や特徴

自己紹介や自己PRなどで話す部活やサークルなどのエピソードを通じて、面接官は以下のことを見ていると考えられます。

  • ・人にどのような影響を与えられたのか
    ・物事をどのように受け止め、どのような行動を起こしたのか
    ・過去の経験を通じて、どのようなことを感じたのか など

また、長所や短所の話からも、人柄や特徴を掴むことができます。特に「協調性」「思いやり」「気遣い」が身についている場合は、仕事の成績だけでなく、職場環境にも良い影響をもたらしてくれると期待されるでしょう。

人柄が仕事で活かされるかどうか

過去の経験を通じて学んだことや感じたことから見えた人柄が、「仕事で活かされるのかどうか」も面接官が見るポイントになってきます。経験から学び、行動に移せる向上心や成長意欲が見受けられれば、好感度がアップするでしょう。また、新しいことにどんどん挑戦するといったチャレンジ精神も好印象に繋がると考えられます。

短時間で自分を売り込めるかどうか

プレゼンテーションが必要な職種や人の心を惹きつける必要がある営業職では、自分を売り込めるかどうかも見られる可能性があります。「分かりやすく簡潔に」ということはもちろんですが、その内容にどれだけ感じるものがあるか「一緒に働きたい」と思わせられるかどうかが勝負になってきます。面接の場で、短時間で自分を売り込むことができれば、仕事にも貢献してくれると期待されるでしょう。

このように、自己紹介や自己PRは採否に関わる大切な項目です。もし面接で要求されたら内定を掴み取るチャンスだと受け止め、事前に準備したとおりにありのままの自分を伝えましょう。

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