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良い就職先とは?満足できる職場を見つける3つのポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 良い就職先の一般的な特徴は「業績が安定している」「離職率が低い」など
- 良い就職先は、個人の判断基準によって異なる
- 自分にとって良い就職先を探すためには、自己分析や業界/企業研究を行うことが重要
- 良い就職先がどのようなところか分からないときは、第三者に聞いてみるのも有効
せっかく就職するなら、できるだけ良い就職先を見つけたいと考える人は多いです。しかし、「良い就職先の基準」は人によって異なるので、自分にとってどのような企業が理想なのかを考える必要があるでしょう。
このコラムでは、良い就職先の特徴を解説します。自分にとって良い就職先を見つけるためのポイントや希望別の良い就職先の例も解説するため、参考にしてみてください。
良い就職先とは?
良い就職先の条件は、仕事に求めるものや重視するものによって変わってきます。睡眠時間を除いて、私たちが1日のうち大半の時間を費やすのは仕事です。かけがえのない自分の時間を使うので、日々の満足感や充実感を大切に自分の意向と合った働き方をしたいもの。
他人からは大変そうに見えたとしても、本人が満足しているのなら「良い就職先」といえるでしょう。
企業の数は山ほどある
世の中に就職先は多くあります。総務省統計局の「我が国の事業所・企業の経済活動の状況~令和3年経済センサス‐活動調査の結果から~」によると、令和3年6月1日現在の企業等の数は368万でした。これだけ多くの企業があるので、あなたの求める良い就職先は探せば必ず見つかるでしょう。
参照元
総務省統計局
令和3年経済センサス-活動調査 調査の結果
大企業だから良い就職先とは限らない
企業の規模が大きければ良い就職先なのかというと、そうとも限らない点に注意が必要です。たしかに、大企業であれば業績が安定している企業が多いでしょう。
しかし、中小企業のなかにも安定している企業はありますし、残業がないなどさらに良い条件の仕事がある可能性もあります。同様に、「どの業界に就職すれば良い就職先に出会えるのか」という問いにも、明確な答えは存在しません。
人によって良い就職先の条件は違う
良い就職先の定義は人によって違います。
「福利厚生が充実している」「しっかり休みを取れる」「残業がない」などの待遇面を気に掛ける人は少なくありません。仕事に忙殺されて自由時間もない職場では精神的に追い詰められてしまうので、待遇面が最も大事と考える人もいるでしょう。
しかし、待遇面ばかりを気にしていては仕事に対する希望や夢が徐々にぼやけていってしまうことも。待遇は「働くこと」の一面に過ぎないので、仕事内容が自分にあっているかも慎重に考えるべきといえます。
「就職できればどこでも良い」という発想がなぜ良くないのかについては「「どこでもいいから就職したい」をやめた方が良い理由!内定のコツも紹介」のコラムで説明しているので、参考にしてみてください。
良い就職先の5つの特徴
一般的に良い就職先とされる職場には、次のような特徴があるようです。以下で、それぞれ解説します。
1.社員からあまり不満が出ない
働いている社員からあまり不満の声が上がらないのは、良い就職先である可能性が高いでしょう。何か問題がある場合は、職場のあちこちで不満の声が上がっているものです。
2.安定した業績である
業績が安定していると経営が順調なうえ、景気の影響を受けにくい企業であるといえます。よって、長く勤めやすい就職先といえるでしょう。給料が下がったり、人員整理で解雇されたりといったリスクが少なめなのもポイントです。
3.有休を取得する人が多い
有休取得率が高いのも、良い就職先の特徴の一つ。企業がワークライフバランスを重視しているだけでなく、社員が有休を取ることに後ろめたい気持ちを抱かないような職場環境だといえるからです。
企業によっては、周囲を気にして有休を申し出られない人が多く取得率が伸びないところもみられるので、有給取得率の高さは働きやすさの重要な指標といえるでしょう。
4.働きに見合った給料をもらえる
社員の働きに対して適切な給料を払う企業も良い就職先といえます。なぜなら、残業が多くハードな働き方をしていても時間外手当が満額出ないなど、社員の働きに対して十分な給料が支払われていないことも多いからです。
働いた時間を正当に評価してくれる企業は、良い就職先といえるでしょう。
5.勤続年数が長い社員が多く離職率が低い
勤続年数の長い社員が多く、離職率が低いのも良い就職先のポイント。働きにくい企業は人が定着せず、離職率が高くなってしまうからです。離職率の低い企業の求人はなかなか出てこないので転職しにくいですが、もし見つけたら良い就職先に入社するチャンスといえます。
良い仕事について知りたい方は、「「良い仕事」とはどんなもの?価値観や条件から自分に合う仕事を見つけよう」のコラムもご覧ください。
良い就職先を見つけるための3つのポイント
良い就職先を見つけるための3つのポイント
自分にとって良い就職先を見つけるには、次の3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。以下、それぞれ解説します。
1.しっかりと自己分析をする
良い就職先を見つけるには、念入りな自己分析が欠かせません。まずは、自分にとって良い就職先とはどのようなところかを明確にする必要があるからです。
自己分析の詳しいやり方については後述します。
2.向いている仕事・やりたい仕事について考える
自己分析が終わったら、長所と短所、好き嫌いをもとに向いている仕事とやりたい仕事について考えてみましょう。
見つけた長所が活かせる仕事は何か、職業一覧などを見ながら考察してみてください。やりたい仕事は、興味のある業界や働き方から絞っていくのがおすすめです。これらに当てはまる仕事が、自分にとっての良い就職先といえるでしょう。
3.積極的に情報を集める
積極的に情報を集めるのも良い就職先を見つけるカギです。求人を検索する以外にも、興味のある業界の四季報を見てどのような企業があるのかを調べたり、企業説明会に参加したりするのも良いでしょう。知っている企業の数を増やすことが、良い就職先を探すための一歩となります。
興味のある分野の業界や企業を調べ、社名を知っている企業の取引先をたどってみるのもおすすめです。
良い就職先を探すためには自己分析と企業研究が大切
良い就職先を見つけるためには、自己分析と企業研究が重要なポイントとなります。良い仕事、良い就職先は個々人で判断基準があり、人によって違うからです。そのため、自分にとっての良い就職先を探すためには、自己分析を行い自分自身と向き合う必要があります。
自己分析とは
自己分析とは、過去の経験や現在の状況を分析し、自分について深く知るための作業のことです。多くの視点から自分を見つめ直して性格や志向、好き嫌いを知り、自分は何がしたいのかを探っていきます。
また、得手不得手を知ることで、どのような仕事に向いているのかも見えてくるでしょう。そのなかで、将来への具体的なビジョンを固めていきます。
自己分析のやり方
自己分析は以下の手順で進めるのが一般的です。以下で、良い就職先を見つけるための自己分析のやり方を解説します。
1.過去の経験を書き出す
まずは、これまでの経験のなかで印象深いものを書き出します。頑張ったことや嬉しかったことなど、印象の強いものから書いてみましょう。前職や過去のアルバイト、部活やサークルといった経験を振り返ってみてください。
2.過去の経験をもとに好き嫌いなどを書き出す
経験から心に残っているエピソードを抜き出したら、自分の好き嫌いや強み弱み、思い当たる性格を考え、書き出します。「人の世話をするのが好き」「コツコツと進める作業が得意」「細かいところまでよく気がつく」など、端的な言葉で思いつくままに挙げてみてください。
3.書き出したものに当てはまる業界や職種を書き出す
次に、書き出したものに業界や業務を当てはめていきます。自分なりの考えで構いません。
たとえば、人と話すのが好きなら接客業、動物が好きならペット業界など思いつくままに書いてみましょう。上手く思いつかなければ、インターネットで調べたり仕事図鑑の本を参照したりするのもおすすめです。
4.自分が職場に求める要素を書き出す
最後に、自分の望む働き方について考えます。「土日祝日は休み」「残業が少ない」「一人で黙々と作業ができる」など、希望条件を挙げてみてください。
ある程度挙げられたら、優先順位を決めていきます。挙げた条件のうち、上位3つくらいが求人を検討する際の基準となるでしょう。
以上の作業で、自分にとっての良い就職先の条件が明確になります。良い就職先がなかなか思いつかない人は、一度やってみてください。
企業研究も必須
企業研究や業界研究は、良い就職先を見つけるための大事な作業。自分の意向が決まっても、それを叶えられる場所が分からないままでは納得のいく就職活動はできないからです。自己分析と同時に、企業に関する情報収集も進めておきましょう。
最初から「アレはだめ、コレもだめ」と決めつけては自分自身の可能性を潰してしまいます。先入観を持たずに多くの業界や職種を見てみると、意外な場所に良い就職先を見つけられる可能性があるでしょう。
業界研究のやり方について詳しく知りたい方には「業界研究のやり方から情報収集の仕方・ノートのまとめ方まで徹底解説!」のコラムが参考になります。
【希望別】良い就職先の4つの例
「自分のペースで働きたい」「高収入を狙いたい」など、希望別に良い就職先の例をご紹介します。就職先を検討する際の参考にしてみてください。
1.自分のペースで働きたい人にとっての良い就職先
自分のペースで働きたい人には「個人作業が多い」「テレワークを推進している」といった特徴を持つ職場が向いているでしょう。
個人作業が多い職場
主に個人でする作業が多い職場は、自分のペースで働きたい人に良い就職先といえます。なぜなら、一人ですることの多い仕事は個人の裁量が大きく、自分で業務をこなすペースをある程度決められるからです。
テレワークを推進している職場
テレワークを推進している職場も、自分のペースで働きたい人にとってはメリットの多い職場でしょう。テレワークは就業時間は変わらないものの、自宅で仕事ができるのでリラックスしながら働けるからです。また、通勤に時間を取られないのでスケジュールに余裕ができ、生活にゆとりが生まれやすいのもメリットといえます。
2.ワークライフバランスを重視したい人にとっての良い就職先
ワークライフバランスを重視したい人にとっては、福利厚生が充実していたり、個人の働き方に配慮してくれたりする職場が適しているでしょう。
福利厚生が充実している職場
福利厚生が充実している企業は、業務だけでなく社員の生活も考慮しているため、ワークライフバランスを重視する人にとって働きやすい職場です。また、福利厚生が充実した企業では社員の意欲が高めで業績が安定している場合も多く、仕事を続けやすい環境といえるでしょう。
時短勤務など働き方に配慮している職場
積極的な時短勤務の導入やフレックスタイム制など社員の働き方に柔軟性を持たせている企業は、ワークライフバランスを重視している職場といえます。ライフイベントや急な病気といった事情が生じても、働き続けられる可能性が高いでしょう。
3.高収入を得たいと思う人にとっての良い就職先
高収入を得られる就職先を探している方には、次のような職場が適しているといえます。
インセンティブ制を取っている職場
インセンティブ制を取っている職場は、高収入を得たい人にとっては良い就職先といえます。インセンティブとは報奨金のことで、一定のノルマを達成すると基本給にプラスして支払われるものです。
インセンティブ制をとっているような成果主義の職場は自分の働きに応じて給料が決まるので、頑張っただけ収入が上がります。
資格手当などの手当が充実している職場
手当が充実しているところも、収入アップが期待できる職場といえます。資格手当は、企業の指定する資格を取得した人に毎月支給されるものです。資格手当を設けている職場は資格取得を奨励していることが多く、取得した人に報奨金が出たり、勉強にかかる費用の助成金が出たりする場合もあります。
また、そのような職場ではほかの手当が設けられていることもあり、高収入が期待できるでしょう。
年功序列でなく実力主義の職場
年功序列でなく実力主義を取っている職場も、頑張り次第で昇進できるので高収入を目指せるといえるでしょう。体制の古い職場は勤続年数で給料が決まることが多く、入社してしばらくの間は思うように年収が上がらないものです。
しかし、実力主義の職場は、勤続期間にかかわらず仕事で成果を挙げた人を評価し、すぐに給料に反映させる傾向があります。そのため、入社して間もないころから給料アップを狙うことが可能です。
4.個人の裁量が大きいことを重視する人にとっての良い就職先
上司の指示に従うだけでなく主に自分のやり方で仕事をしたい人には、次のような就職先が向いているでしょう。以下、個人の裁量が大きい職場をご紹介します。
風通しが良く個人の意見を尊重する職場
風通しの良い雰囲気で個人の意見を尊重してくれる職場は、自分のやり方で仕事を進められる可能性が高いといえます。個人の意見を尊重してくれる職場では、仕事の進め方もある程度本人に任せる場合が多いからです。
ベンチャー企業などの新しい職場
ベンチャー企業といった新しい職場は自由な雰囲気で仕事ができるので、自分のやり方で業務を進めやすいようです。個人の働きやすさを重視しているため、一人ひとりを信じて仕事を任せてくれる傾向があります。
早くから大事な仕事を任せてくれる職場
入社して間もない人にも大事な業務を任せてくれる職場は、仕事における個人の裁量が大きいといえるでしょう。社員の能力を信頼しており、業務の進め方にそれほど細かい指示を出さず、個人のやり方を尊重してくれるのが特徴といえます。そのような職場では、自分の裁量で物事を進められるので働きやすいと感じるようです。
自分にとって良い就職先が分からないときは?
自分にとって良い就職先がどのような企業か分からないときには、第三者の意見を聞くのも有効です。以下、良い就職先を知るための方法をご紹介します。
家族や友人など周囲の人に意見を聞く
考えてみても自分にとって良い就職先の条件が思い浮かばないときには、周囲の人に意見を求めてみてください。周囲の人はあなたのことを客観的に見たうえで、どのような業界が合っているかアドバイスをくれるでしょう。
また、ほかの人が思う良い就職先の条件を聞いてみると、新たな視点が得られるかもしれません。
就職支援サービスを利用する
就職支援サービスのカウンセリングを通じて、プロにアドバイスをもらうのもおすすめです。就職支援サービスには、公営のハローワークと民間企業の運営する就職エージェントがあります。
ハローワークは幅広い人を支援対象としていて、管轄地域の求人を多く持っているのが特徴です。そのため、地元で就職したいなど働きたい場所が決まっている人に向いています。
就職エージェントは、運営企業によって扱う業界や支援対象が異なるのが特徴です。自分に合ったサービスを選ぶと、希望の求人に出会える可能性が高まります。
どちらも無料で利用でき、企業や業界の知識を持った職員や就職アドバイザーのカウンセリングが受けられるので、悩んだ際には一度相談してみると良いでしょう。
良い就職先が見つからずにお悩みの方は、若年層向け就職エージェントのハタラクティブをご利用ください。経験豊富な就活アドバイザーがカウンセリングでお悩みやご希望を丁寧に伺い、あなたに合った良い就職先を一緒に検討します。どのような企業を探したら良いのかよく分からないという方も安心です。ハタラクティブのご登録、ご利用はすべて無料ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
良い就職先に関するFAQ
良い就職先は人によって異なるので、自分なりの基準を見つけることが大事です。ここでは、良い就職先を探している方に向けてよくある質問と回答をまとめました。
良い就職先はどんなところ?
良い就職先は人によって違うので一概にいえませんが、一般的には「有給取得率が高い」「働きに見合った給料をもらえる」などの特徴を持つ職場が当てはまるようです。
しかし、これらの特徴に当てはまるからといって自分にとって良い就職先とは限りません。良い就職先を見つけるには、自分にとって良い職場とはどういうところかを明確にする必要があるでしょう。「自分に合った会社の選び方がわからない!選ぶ基準や気をつけたいことを解説」のコラムでは企業選びのポイントをご紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
自分にとって良い就職先を見つけるには?
自分にはどのような就職先が合っているのかを、自己分析や企業研究・業界研究を通じて明確にすることが重要です。自己分析で好き嫌い・得意不得意を把握したうえで、それらがどのような仕事に当てはまるのかを考えてみましょう。
また、企業研究・業界研究をして自己分析で把握した自分の要素と企業の特徴を照らし合わせるのも大事な作業です。「企業研究のやり方をマスターして理想の転職を勝ち取ろう」のコラムでは企業研究のやり方を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
学歴や経験がないと良い就職先に就くのは無理?
そのようなことはありません。自分にとって良い就職先が、学歴や経験を重視する企業とは限らないからです。大切なのは、自分にとって良い就職先の条件を把握しておくこと。まずは、自己分析と企業研究・業界研究を通じて自分が仕事で望むものを明確にしましょう。
「就職は穴場企業もおすすめ!ホワイトな業界や優良企業の見つけ方を紹介」では良い就職先を見つけるための方法をご紹介していますので、こちらもご一読ください。
良い就職先がなかなか見つかりません
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。