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正社員型派遣とは?メリット・デメリットや働くまでの流れなどを解説
この記事のまとめ
- 正社員型派遣とは、雇用期間に定めがない派遣社員のことを指す
- 正社員型派遣は無期雇用契約のため、待機期間中も雇用と給与が約束されている
- 登録型派遣と正社員型派遣は、雇用期間の定めや3年ルールの有無が異なる
- 正社員は勤務先の企業に直接雇用されるが、正社員型派遣はあくまでも派遣社員
- 派遣から正社員を目指している方は、就職・転職エージェントの利用もおすすめ
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「正社員型派遣とはどのような働き方?」と気になる方もいるでしょう。正社員型派遣は契約期限がなく、安定して働けるのが特徴です。しかし、キャリアアップがしにくい側面もあるため、デメリットも考慮して働き方を決める必要があります。
このコラムでは、正社員型派遣の特徴を解説。また、登録型派遣との違いやメリット・デメリット、向いている人の特徴にも触れているので、自分に合った働き方を考える参考にしてみてください。
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正社員型派遣とは?
正社員型派遣とは、派遣社員の働き方の一種で、派遣会社との雇用契約期間に定めがないのが特徴です。「常用型派遣」とも呼ばれ、派遣先企業が決まっていない間(待機期間中)も雇用契約は継続されます。
社内勤務型と派遣先勤務型の2種類がある
正社員型派遣には、大きく分けて「社内勤務型」と「派遣先勤務型」といった2種類があります。働き方の特徴は、以下のとおりです。
正社員型派遣の社内勤務型
正社員型派遣の「社内勤務型」は、派遣会社のなかで働きます。派遣会社では、派遣登録された方の情報処理やデータ入力、取引先企業への営業およびサポートといった業務を行うのが基本です。勤務地や勤務時間、業務内容などが大きく変わる可能性は低く、安定した働き方ができるでしょう。
正社員型派遣の派遣先勤務型
正社員型派遣の「派遣先勤務型」は、派遣会社の社員として他社に派遣されて働きます。派遣会社の正社員なので、一般的な派遣社員とは異なり、雇用期間に期限はありません。また、派遣先企業との契約が終了し、次の派遣先が決まっていない状態でも給与は支払われます。
派遣先企業には、自社から派遣されている一般の派遣社員も就業していることが多く、管理・サポートも業務の一つです。
正社員型派遣の実態
厚生労働省の「令和4年派遣労働者実態調査の概況(2p)」によると、派遣労働者の種類は「登録型」が 48.6%、「登録型以外」が 51.4%です。「登録型」は一般的な派遣社員のことで、正社員型派遣は「登録型以外」に属します。特に男性が「登録型以外」を選ぶ傾向にあり、60.8%でした。
なお、「登録型以外」には紹介予定派遣も含まれます。いずれにしても、派遣という働き方を選ぶ人も雇用の安定を求める傾向にあるといえるでしょう。
正社員型派遣とはどのような働き方ですか?
正社員型派遣とは、派遣会社の正社員として働くスタイルです
正社員型派遣とは、派遣元(派遣会社)に正社員として雇用され、別の企業に派遣されて働く雇用形態のことです。一般的に知られている派遣社員(登録型派遣)同様、雇用契約が派遣元と結ばれるため、給与や福利厚生が派遣元の制度と同じになります。
一般的な派遣社員は、派遣元と派遣先企業の間で交わされた契約期間が終了したら、仕事も給与もストップしてしまうのが特徴です。それに対して、正社員型派遣は長期での勤務が前提となるため、正社員のように安定性の高い雇用・収入を得やすいでしょう。
一方、デメリットもあります。それは、派遣先によって業務内容や職場環境が変わるため、希望する業務に就けないことがあるという点です。昇進の機会も少なく、キャリアパスが限定される場合もあるため、長期的な視点で考えることが大切といえるでしょう。
「安定」と「柔軟な働き方」を両立したい方には、正社員型派遣は有力な選択肢の一つになります。自分のキャリアの方向性を見極めたうえで働き方を検討してみましょう。
参照元
厚生労働省
令和4年派遣労働者実態調査の概況
「派遣会社の正社員はやめとけ」って本当?
派遣会社の正社員は、企業によって飛び込み営業や全国転勤があり、働き方にデメリットを感じる人もいるようです。ただし、応募段階で「外勤営業」と「内勤営業」が分かれていたり、転勤の有無を選べたりする派遣会社もあります。そのため、応募する際は仕事内容や働き方などをよく確認し、自分の希望に合っているかを見極めることが大切です。
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正社員型派遣として働く6つのメリット
正社員型派遣のメリットの一つは、登録型派遣に比べて雇用が安定する点です。下記で、正社員型派遣の代表的なメリットを確認してみましょう。
正社員型派遣で働くメリットは「安定性」と「キャリア多様性」の両立にあります
正社員型派遣は、雇用の安定性と多様なキャリア経験を両立できる働き方です。無期雇用契約により、派遣先が変わっても雇用継続され月給制や賞与、退職金といった福利厚生も享受できる可能性が高いため、計画的な生活設計が可能になります。
クライアントからは「収入の見通しが立てられることで、生活の安心感がある」という声をよく聞きます。また、大手企業に派遣されるチャンスもあり、多様な業界や職場で経験を積むことで、自分の市場価値を高められる点も魅力です。
私が支援した方のなかには「IT→金融→製造業」と異なる業界を経験したことで、幅広い知識を武器に専門職へステップアップした例もあります。
正社員型派遣は安定を求めつつも、成長志向の強い方におすすめの働き方です。若いうちにさまざまな職場環境や企業文化に触れ、多様な経験と雇用の安定を得られることは、将来のキャリア選択の幅を広げる貴重な財産となるでしょう。
正社員型派遣として働くメリット
- 雇用や収入が安定している
- 長期的に働ける
- 福利厚生が充実している
- 待機期間中も給料が支給される
- 働きながらスキルアップできる
- 大手企業で経験を積める
1.雇用や収入が安定している
正社員型派遣のメリットは、派遣社員でありながら雇用や給与が安定している点です。前述したように、正社員型派遣は、派遣先で勤務しない待機期間中も雇用契約が結ばれているため、給与と雇用は登録型派遣に比べて安定しています。
2.長期的に働ける
登録型派遣は、同一派遣先で働けるのは最長で3年というルールが設けられていますが、正社員型派遣の場合は対象外です。派遣社員でありながら、1つの派遣先で長く働けるのもメリットといえます。
仕事内容や人間関係のように、同じ環境で働き続けることで理解を深められるものもあるため、職場を変えずに腰を据えて働きたい方は、正社員型派遣の働き方が向いているでしょう。
3.福利厚生が充実している
派遣会社にもよりますが、福利厚生の恩恵が受けられるのもメリットです。社会保険が完備されているほか、ボーナスや退職金の支給が受けられることもあるでしょう。たとえば、住宅手当や家族手当があると生活費の負担が軽減されます。
そのため、対象となる福利厚生については事前に確認して、志望企業選びの要素にするのも一つの手です。以下のコラムでは、福利厚生の種類を詳しく紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
4.待機期間中も給料が支給される
前述のとおり、正社員型派遣は派遣会社と継続的に雇用契約を結んでいる状態なので、次の仕事が決まるまでの待機期間中も給料が支給されます。仕事をしていない期間も収入を得られるため、経済的な不安を軽減できるでしょう。
5.働きながらスキルアップできる
正社員型派遣は専門性の高い仕事に派遣されることがあり、長期間働けるため、働きながらスキルアップできるのもメリットの一つです。そのため、身につけたスキルを活かしてステップアップにつなげられるでしょう。転職をする際にも、専門性の高いスキルや経験が高く評価される可能性もあります。
6.大手企業で経験を積める
正社員型派遣では、大手企業に派遣される可能性もあります。大手企業では規模の大きい仕事を経験したり、人脈が広がったりと貴重な経験ができるでしょう。
大手企業の採用試験は倍率が高く就職のハードルが高いですが、正社員型派遣であれば就業のチャンスがあります。大手企業で働くメリットについては、以下のコラムで紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
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正社員型派遣として働く4つのデメリット
通常の派遣と比較してメリットが多いように思える正社員型派遣ですが、デメリットも存在します。
たとえば、紹介された企業のなかから就業先を選ばなければならないことや、昇給のしにくさなどがデメリットといえるでしょう。それぞれの内容をきちんと理解したうえで、自分に合っているのかどうかを判断してみてください。
正社員型派遣として働くデメリット
- 就業先を希望どおりに選びにくい
- キャリアアップしにくい
- 昇給しにくい
- 派遣会社の選考を受けなければならない
1.就業先を希望どおりに選びにくい
正社員型派遣は、派遣会社が派遣先を選ぶのが原則です。そのため、決められた派遣先が希望と合わない可能性もあるのがデメリットといえます。派遣会社によっては希望を考慮してくれる場合もあるようですが、登録型派遣とは異なり、会社の意向に沿うのが基本です。
2.キャリアアップしにくい
正社員型派遣は3年ルールの対象外で長く働けるものの、キャリアアップやスキルアップの機会は正社員に比べると少ないこともデメリットでしょう。
一般的に、キャリアアップのチャンスは、直接雇用されている方のほうが優先される傾向にあります。将来的にキャリアアップを考えるのならば、直接雇用の正社員を目指すのがおすすめです。
3.昇給しにくい
キャリアアップの機会が少ないことから、正社員型派遣では昇給しにくいのもデメリットでしょう。また、正社員型派遣の給料は、時給に換算した場合に登録型派遣より低いことがあります。
ただし、昇給のチャンスが全くないわけではないので、スキルアップや成果によって評価をあげていくことは重要です。
4.派遣会社の選考を受けなければならない
正社員型派遣は登録型派遣に比べて、選考が厳しい点もデメリットといえます。正社員型派遣は正社員に近い雇用形態になるため、派遣会社で面接や書類選考を受けなければいけません。雇用期間の定めがある登録型派遣は、基本的に登録できれば派遣先企業の紹介を受けられますが、正社員型派遣は選考に通らず不採用となる可能性もあるので、注意が必要です。
正社員型派遣と間違えやすい雇用形態の特徴
ここでは、正社員型派遣と間違えやすい、登録型派遣や紹介予定派遣、正社員の特徴を解説します。それぞれの特徴について理解を深め、どの雇用形態で働きたいか検討してみましょう。
正社員型派遣と間違いやすい雇用形態に「登録型派遣」と「契約社員」があります
正社員型派遣と混同されやすい雇用形態として、「登録型派遣」と「契約社員」があります。自分に合った働き方を選ぶには、それぞれの違いを理解することが重要です。
【登録型派遣】
登録型派遣は、派遣会社と「有期契約」を結び、派遣先が決まった期間のみ雇用が発生する働き方です。派遣先の業務が終了すると契約も終了し、次の派遣先が決まるまで収入がないことがデメリットといえるでしょう。一方で、希望する期間だけ働ける柔軟性があり、短期間の仕事を探している人には向いています。
【契約社員】
契約社員は、派遣ではなく直接企業と雇用契約を結びます。ただし、「期間限定」の契約であるため、契約満了時に更新がなければ雇用が終了してしまう雇用形態です。正社員型派遣と違い、一定期間同じ企業で働き続けられる点はメリットですが、昇進の機会が限られることや福利厚生が正社員よりも劣る場合がある点には注意が必要といえます。
どの雇用形態もメリット・デメリットがあるため、自分の働き方の希望に合うものを選びましょう。
登録型派遣の特徴
登録型派遣は、決められた雇用期間のある「有期雇用」の働き方です。雇用期間が終了すると派遣先企業での勤務も終了となり、次の派遣先で働くには改めて派遣会社と雇用契約を結び直す必要があります。また、登録型派遣では同じ派遣先で働けるのは最長で3年までという「3年ルール」があるのも特徴です。
派遣社員が同じ職場で5年以上働くと無期労働契約になる
平成24年8月に「労働契約法改正」が行われ、「有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換できる」という新しいルールが設けられました。これにより、派遣社員として5年以上同じ職場に勤めれば、正社員と同じ雇用期限のない、無期労働契約を結ぶことが可能です。
また、2020年4月より「改正労働者派遣法」が施行され、同一労働同一賃金がルールとなりました。そのため、正社員と同じ労働条件や仕事内容になった場合は、賃金など待遇の見直しを求めることもできます。
参照元
厚生労働省
労働契約法改正のあらまし
紹介予定派遣の特徴
紹介予定派遣とは、将来的に派遣先の企業に直接雇用されることを前提としている派遣のことです。派遣期間中に、直接雇用の契約を結ぶかどうかを企業と派遣社員がそれぞれ検討し、双方の合意が得られた場合は正社員や契約社員として直接雇用されます。
ただし、直接雇用が約束されているわけではないため、合意に至らない場合は就業先を選び直すことになるでしょう。
正社員の特徴
正社員も正社員型派遣も、雇用期間の定めのない無期雇用という共通点があります。それぞれの大きな違いは雇用主です。正社員型派遣は派遣会社と雇用契約を結んで指定された企業で労働しますが、正社員の場合は企業に直接雇用されます。
正社員型派遣・登録型派遣・紹介予定派遣・正社員の違い
この項では、正社員型派遣と前述した3つの雇用形態との違いについて解説します。雇用期間や給与形態、福利厚生などの違いを掴みましょう。
正社員型派遣 | 登録型派遣 | 紹介予定派遣 | 正社員 | |
---|---|---|---|---|
雇用主 | 派遣会社 | 派遣会社 | 派遣会社 | 勤務先企業 |
雇用期間 | 無期雇用 | 有期雇用 | 有期雇用 | 無期雇用 |
給与形態 | 月給制が主。各種手当や退職金の支給対象となることもある (企業による) | 時給制が主。退職金の支給対象外となるケースが一般的。 | 時給制が主。退職金の支給対象外となるケースが一般的。 | 月給制が主。各種手当や退職金の支給対象となることもある (企業による) |
福利厚生 | 派遣会社によるが手厚いことが多い | 派遣元企業の福利厚生が適用される | 派遣元企業の福利厚生が適用される | 企業によるが手厚いことが多い |
賞与(ボーナス) | 派遣会社による | 支給されないことが多い | 支給されないことが多い | 企業による |
雇用主の違い
正社員型派遣の派遣先勤務型や登録型派遣、紹介予定派遣などの場合は、派遣会社に雇用されるのが通常です。しかし、紹介予定派遣は、派遣先企業へ雇用主が移ることを前提とされています。正社員の場合、派遣会社を経由しないため、雇用主は入社時から勤務先の企業です。
雇用期間の違い
正社員型派遣と正社員に雇用期間はなく、基本的に定年まで働くことが可能です。一方で、登録型派遣や紹介予定派遣は、契約により雇用期間が定められています。
給与形態の違い
給与形態は企業によって異なりますが、正社員型派遣と正社員は月給制で昇給やボーナス、退職金の対象となります。一方で、登録型派遣や紹介予定派遣の場合は、時給制で退職金の対象外となる傾向にあるようです。
福利厚生の違い
正社員型派遣は、正社員と同様の手厚い福利厚生が受けられる傾向にあるようです。登録型派遣や紹介予定派遣の場合は派遣元企業の福利厚生が適用されますが、充実した法定外福利厚生は受けられない可能性があります。
賞与(ボーナス)の違い
勤務先企業や派遣会社によりますが、正社員型派遣は正社員と同様に賞与(ボーナス)を受け取れる可能性があります。一方で、登録型派遣や紹介予定派遣は、有期雇用であるため賞与が支給されないことが多いようです。
正社員と派遣社員どちらが向いている?
正社員と派遣社員どちらが向いているか迷った際は、目指す働き方やキャリアプランを立てたうえで検討しましょう。ここでは、正社員・派遣社員の働き方が向いている人の特徴をご紹介します。
正社員と派遣社員どちらに向いているかを判断する基準やポイントを教えてください
判断する基準やポイントは「キャリアビジョン」と「ライフプラン」のバランスにあります
正社員と派遣社員どちらに向いているかを判断する基準やポイントは、「自分が何を優先したいか」を明確にすることにあります。
安定した収入やキャリアアップを目指すなら正社員、ライフスタイルに合わせて柔軟に働きたいなら派遣社員が向いているでしょう。正社員は無期雇用であるため収入の安定性や福利厚生の充実が魅力です。また、昇給やキャリアアップの機会も多く、長期的に働きたい人に適しています。
一方で、勤務時間や職場が固定されるため、柔軟な働き方を求める人には窮屈に感じることも。派遣社員は勤務先の選択肢が広く、経験を積みながら自分に合う職場を探せることがメリットです。ただし、雇用期間が定められていることが多く、収入が不安定になりやすい側面もあります。
どちらが正解ということはありませんが、「今の働きやすさ」だけで判断すると後悔することもあるでしょう。自分のキャリア形成の軸をしっかりもち、選択することをおすすめします。自分に合う働き方を見つけてくださいね。
正社員の働き方が向いている人
安定や高収入を目指す方は、正社員のほうが向いているでしょう。正社員の働き方が向いている人に見られる特徴は、以下のとおりです。
安定して長く働きたい
正社員は無期雇用のため、安定して長く働きたい方に向いているでしょう。正社員になると、基本的に定年まで働けます。企業の経営状況にもよりますが、給与やボーナスに大きな変動が起こりにくいため、安定した生活を目指しやすいでしょう。
高収入を目指したい人
高収入を目指したい方にも、正社員が向いているといえます。昇給制度や評価制度が整っている企業で正社員になれば、スキルや経験次第で高収入を得られるでしょう。勤続年数が長ければ長いほど、収入が上がる企業もあります。
ただし、実際に高収入を目指せるかは就職する企業にもよるため、平均年収や昇給制度について事前に把握しておくのがおすすめです。
キャリアアップを目指したい人
正社員はマネジメントを任されたり、役職がついたりする可能性があるため、キャリアアップを目指す方に向いているでしょう。正社員は派遣社員に比べて仕事の幅も広く、スキルを高めたり多くの経験を積んだりするチャンスが豊富な場合もあります。スキルや経験が評価されれば、将来は管理職も目指せるのが正社員の特徴です。
派遣社員の働き方が向いている人
派遣社員は、働く期間や勤務時間などの条件を提示して仕事を選べる場合もあるため、プライベートの事情によって選択する方がいるでしょう。ここでは、派遣社員の働き方が向いている人の特徴を紹介します。
ワーク・ライフ・バランスを大切にしたい
ワーク・ライフ・バランスを大切にしたい方は、派遣社員が向いている可能性があります。派遣社員は、勤務地や勤務時間、残業の有無、休日出勤の有無などを考慮して勤務条件を選ぶことも可能です。
たとえば、子育てや介護と仕事を両立したい方は、そのときの自分の状況に合わせて派遣先を選べるでしょう。プライベートの事情を考慮して仕事を選びたいといった方は、派遣社員を選択するのも一つの手です。
スキルを活かせる職場で働きたい
スキルを活かして働きたい方にも、派遣社員が向いている可能性があります。派遣社員の働き方では、これまでに身につけたスキルを活かせる場所を選択することが可能です。正社員と同様に、派遣社員も派遣先企業で即戦力となる人材が歓迎されます。資格や実績、経験など具体的なエピソードを交えてアピールすると、希望に沿った派遣先企業が紹介されやすくなるでしょう。
幅広い職業に挑戦したい
派遣社員は雇用期間が決まっているため、幅広い職業や職場で働いてみたいという方に向いているでしょう。同じ職種で働く場合も、職場が変われば業務の幅が広がったり新たなスキルを身につけたりするチャンスになります。
また、契約期間が終了すると新たな派遣先企業で働くのが通常なため、環境の変化を前向きにとらえられる方も向いているでしょう。
副業で働きたい
副業できるかは就業規則によりますが、仕事を掛け持ちしたい方は正社員より派遣社員のほうが向いています。派遣社員は勤務時間や休日など、ほかの仕事と両立しやすい勤務条件を選べることもあるからです。
正社員は基本的にフルタイムで働くため、派遣社員のほうがほかの仕事に使える時間を捻出しやすいでしょう。
正社員が副業で派遣社員をするとバレる?
副業で収入を得ると住民税の金額が高くなるため、勤務先企業がまとめて支払う際に給与以外の収入を得ていることが分かります。ただし、自分で確定申告をすれば、住民税額によって副業が会社に発覚することはありません。
なお、企業によって副業の可否や申告などが定められているため、就業規則や契約違反にならないよう注意が必要です。
正社員型派遣として働くまでの流れ
正社員型派遣として働きたい場合は、派遣会社の求人で「正社員型派遣」「常用型派遣」といった雇用条件を探してみましょう。
正社員型派遣の登録から就業までの流れ
派遣会社によって選考方法は異なりますが、正社員型派遣として働くまでの主な流れは以下のとおりです。
- ・1.派遣会社に登録する
- ・2.正社員型派遣/常用型派遣(無期雇用)の採用選考を受ける
- ・3.内定をもらう
- ・4.入社後に研修を受ける
- ・5.紹介された派遣先企業で勤務する
派遣会社に登録する際は、直接来社する場合とWebから申し込む場合があります。直接来社の場合は、Webや電話で訪問日時を決定したうえで、派遣会社にて要項を記入するのが一般的です。Webから派遣会社に登録する際は、自身の学歴や職歴、資格などを入力します。
派遣会社に来社するタイミングがあれば、実際の雰囲気を確かめておくと、担当者に相談しやすいかどうかも判断しやすくなるでしょう。登録が完了したら、希望に沿った仕事の紹介を受けられます。
求人サイトから見つける方法もある
まずは求人サイトで応募先を見つけてから、派遣会社へ登録する方法もあります。求人サイトで「正社員型派遣」を検索し、興味のある求人を見つけたら、派遣元となる派遣会社に登録するという流れです。
そのあとは上記と同じで、派遣会社の選考を受けて就業に至ります。
正社員型派遣の求人の見分け方
正社員型派遣の求人を探す際は、求人詳細の雇用形態に「正社員型派遣」と記載されていることをしっかりと確認してください。
正社員型派遣の求人には、「正社員」と書かれていることが多く、直接雇用なのか派遣なのか分かりにくい場合があります。その場合は、注意書きに「無期雇用派遣」「当社の社員として就業先へ派遣」などと書いてあるので、細かくチェックすることが大切です。
正社員型派遣の履歴書の書き方は?
正社員型派遣の選考では、派遣会社に履歴書を提出します。履歴書の書き方は通常の就職・転職と同様に、学歴や職歴、保有資格などを記載しましょう。
過去に派遣社員として働いた経歴がある場合は、以下の点に留意して記載してください。
- ・・登録した派遣会社の社名を記載する
- ・・「入社」ではなく「派遣登録」とする
- ・・派遣先での仕事開始は「入社」ではなく「就業」と書く
- ・・契約満了による仕事終了は「契約期間満了のため退職」と書く
- ・・契約期間の途中で自己都合で辞めた場合は「一身上の都合により退職」と書く
なお、派遣先の企業に履歴書を提出する必要はありません。履歴書の書き方については以下のコラムで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
正社員型派遣になるには職務経歴書も必要?
正社員型派遣に応募するにあたって、経歴を派遣会社のWebサイトに登録する場合、職務経歴書の提出を求められないこともあるでしょう。しかし、職務経歴書の作成は、自己分析やスキルの棚卸しに役立ちます。これまでの経験や長所・短所を整理しておくと、面談でもスムーズにアピールしやすくなるでしょう。
また、自分の強みを派遣会社にしっかりと伝えることで、企業とのマッチングがうまく進む可能性もあります。職務経歴書は提出の有無にかかわらず、作成しておくのがおすすめです。
派遣社員が多い業界は?
厚生労働省の「令和4年派遣労働者実態調査の概況 1 派遣労働者の就業状況 (1)就業の有無」によると、派遣労働者が最も多い産業は、「製造業」の23.6%です。
次いで「情報通信業」23.1%、「金融業、保険業」21.0%となっています。正社員型派遣として働きたいと考えている方は、派遣社員の割合が高い業界を狙うのも手です。
参照元
厚生労働省
令和4年派遣労働者実態調査の概況
正社員型派遣が多い業界や職種には、主に「IT・エンジニア系」「製造業」「事務・オフィスワーク」があります。
【IT・エンジニア系】
システム開発やネットワーク運用など、専門スキルが求められる職種が多く、経験を積みながら長期的にキャリアアップできる点が魅力です。
【製造業】
自動車や電子機器の製造ラインでの生産技術職や品質管理職が多く、安定した需要があります。
【事務・オフィスワーク】
一般事務や貿易事務、経理などの職種で正社員型派遣の求人が多く、未経験から挑戦しやすいのが特徴です。
正社員型派遣以外に正社員を目指す方法
以下では、正社員型派遣以外で正社員になる方法をご紹介します。どの方法で正社員を目指すべきかお悩みの方は、就職・転職エージェントなどのプロに相談してみましょう。
正社員を目指す方は、エージェントを賢く活用しましょう。面談の際は、単なる希望条件だけでなく「なぜその仕事に興味があるのか」という本質的な動機を伝えると、思いもよらない良い求人を紹介されることがあります。
また、エージェントとの定期的なコミュニケーションを通じて、自分自身の価値観や強みを言語化できることも。面接時の自己PRにも活きるでしょう。
企業を選ぶ際には、社会保険や労働条件が明確な求人を選ぶことも重要な視点です。将来のキャリアを切り開くために、エージェントを賢く活用しましょう!
派遣先の企業で正社員登用を目指す
派遣先の企業に正社員登用制度がある場合、直接雇用を目指すことも可能です。正社員登用の条件は企業によって異なるものの、一般的には勤続年数や勤務態度、実務の習熟度などが条件となります。また、筆記試験や面接といった、中途採用と同等の選考が課せられる場合もあるようです。
なお、正社員登用を目指す場合は、派遣元の担当者にあらかじめ伝えておく必要があります。無断で登用試験を受けてしまうと、「企業が派遣社員を引き抜いた」としてトラブルになる可能性もあるため注意しましょう。
紹介予定派遣を利用する
派遣社員から正社員を目指したい方は、紹介予定派遣を利用する方法が挙げられます。紹介予定派遣は、最長6ヶ月の派遣期間を経て、労働者と企業が合意した場合はそのまま正社員として就職する制度です。
一定期間実際に働いて企業の雰囲気や仕事内容を理解したうえで検討できるので、「長く働ける企業か見極めたい」「企業のことを理解したうえで安心して働きたい」という方におすすめといえます。
正社員の求人を探して応募する
派遣からの就職を検討している方は、正社員の求人を探して、気になる企業に応募してみるのも一つの選択肢です。自力で正社員の求人を探すなら、求人サイトやハローワークで検索する方法があります。条件を絞って仕事探しができるので、希望条件に適した求人を見つけられるでしょう。
40代以降を見据えて直接雇用を目指すのも手
正社員型派遣は無期雇用ではあるものの、直接雇用の正社員と全く同じではありません。そのため、経営状況によっては契約終了となる可能性もあります。
また、派遣先で管理職になるケースは稀で、キャリアアップを目指したい人には不向きな側面も。将来にわたって安定した雇用を求めるなら、直接雇用の正社員がおすすめです。
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【まとめ】正社員を目指すなら派遣以外も視野に入れよう
正社員を目指す方法は、正社員型派遣や直接応募など、いくつかの選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の希望やキャリアプランに合った方法を見極めることが大切です。
特に「長く安定して働きたい」「キャリアアップを目指したい」という方は、正社員型派遣にこだわらず、広い視野で就職活動を進めるのが望ましいでしょう。
ハタラクティブでは、若年層向けに就職・転職支援サービスを提供しています。未経験歓迎や学歴不問など、経歴に不安がある方も応募可能な求人が多いのが特徴です。「派遣として身につけた経験やスキルを活用したい」「未経験の職種に挑戦したい」などの希望に合わせて、専任のキャリアアドバイザーが求人紹介から内定までをしっかりとサポートします。
応募企業の選び方や自己アピールの方法もお伝えしますので、早めの内定獲得を目指したい方におすすめです。派遣から正社員を目指すなら、ハタラクティブにお任せください。
こんなときどうする?正社員型派遣に関するQ&A
ここでは、正社員や派遣社員に関する疑問について、Q&A方式でお答えします。
新卒で正社員型派遣になれる?
新卒で正社員型派遣になることは可能です。ただし、雇用や収入が不安定になりがちであるため、長い目で見ると正社員のほうが安定して働けるといえます。新卒は就職できるチャンスが豊富で、正社員を目指しやすいです。強く正社員型派遣を希望する理由がない場合は、派遣ではなく正社員を目指すのが一般的でしょう。
正社員型派遣は「やめたほうが良い」「やめとけ」といわれる?
派遣先企業の職場環境が向いていなかったり、正社員に比べて給与が低いことを気にしてしまったりすると、そのような指摘を受けることがあるかもしれません。正社員型派遣を検討する場合は、メリット・デメリットの両面を理解する必要があります。
正社員型派遣を辞めたいときは?
契約更新のタイミングで申し出るのが望ましいでしょう。派遣会社は派遣先の企業と契約を取り交わし、就業期間を決めています。期間中に辞めると契約に反するため、次の派遣先を探してもらいにくくなる恐れも。派遣会社の正社員を維持しつつ新しい派遣先を探したい場合は、辞めるタイミングに気をつけることが大切です。
正社員型派遣のエンジニアはどのような働き方をする?
正社員型派遣の技術職が派遣される企業は特定の業界に限られないため、幅広い企業で働けるでしょう。ただし、マネジメント業務を任されるチャンスは少ないことが考えられます。正社員型派遣でエンジニア職に就くなら、スキルアップで年収アップを目指すのが適しているでしょう。
派遣社員から正社員を目指す際の志望動機は?
志望動機では、正社員になりたい理由を明確にしたうえで、「志望企業でしかできない自分のやりたいこと」をアピールできるようにしましょう。入社意欲や仕事への熱意が高いと、評価につながりやすくなります。
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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