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就職はもう無理?就活が難航する原因や成功させる方法とは
更新日
この記事のまとめ
- 「就職するのは無理」と感じる人は少なくない
- 「就職は無理」と感じるのは、就活の成果が出ないときなど
- 「就職は無理」と感じやすいのは、やりたい仕事や就活の軸がない人など
- 「就職は無理」と感じたら、リフレッシュするのも必要
- 「就職は無理」と不安な場合は、就職エージェントの利用がおすすめ
就活中、不採用が続くと不安や疲れから「就職するのはもう無理かも…」と弱気になる人もいるでしょう。効率的な就職活動を行うためには、自分の経歴に合った進め方がおすすめです。このコラムでは、就職活動がうまくいかない人の特徴や対処法などを紹介します。就職活動がうまくいかないと気分が落ち込みやすく、ネガティブに考えがちです。適度にリフレッシュし、気持ちを整えて内定を勝ち取りましょう。
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「就職は無理」と感じる人は少なくない
就職活動に不安を感じる人は多く、不安がない人のほうが少数派です。若年層向けに就職支援サービスを提供するハタラクティブでは、18 歳〜 29 歳のフリーターと正社員に向けて働き方やキャリアに関するアンケートを行い、「若者しごと白書2024」にまとめています。
白書によると、就職活動と転職活動を始める際の不安度は下記のとおりです。
就職・転職活動を始めるときの不安度 | 正社員 | フリーター |
---|---|---|
選考時に上手く自分を伝えられるか不安 | 0.639 | 67.5% |
自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安 | 63.1% | 69.5% |
内定が出るまで就職活動を続けられるか不安 | 59.5% | 61.4% |
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024/3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度」
就職活動・転職活動における選考中の不安度 | 正社員 | フリーター |
---|---|---|
事前の面接対策 | 0.639 | 69.9% |
面接でのアピール方法 | 63.0% | 69.7% |
実際の業務内容や社風の把握 | 61.9% | 67.8% |
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024/3-11. 就職活動・転職活動における選考中の不安度」
なお、数値は「非常に不安」と「やや不安」と回答した人をあわせた割合です。不安を感じるポイントは人によって異なるものの、いずれの項目でも過半数を占めていることが分かります。
「就職への不安を感じる人は自分以外にもいる」と捉え、無理だと思う気持ちをどのようにして乗り越えるかに目を向けることが大切です。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
「就職は無理」と思う理由
就職活動はしていても、なかなか結果につながらず「もう就職は無理」と感じることもあるでしょう。応募してもなかなか書類選考を通過できなければ、就職に対する不安は募っていくかもしれません。
この項では、「就職はもう無理」という気持ちになる理由をまとめました。
「就職は無理」と思う理由
- 書類選考で落とされてしまう
- 就活を始めてから1社も内定を貰えていない
- 面接で緊張状態が続きメンタルが辛い
- 学歴や経歴にコンプレックスがある
- 自分の強み・やりたいことが分からない
書類選考で落とされてしまう
就職の最初の段階となる書類選考に通らなければ、面接に進むことはできません。就職活動では、応募する際に履歴書や職務経歴書を用意し、書類選考を受けるのが基本です。書類選考での不合格が続くと、就職に対する自信やモチベーションが低下し、「就職は無理」という気持ちになることもあるでしょう。
就活を始めてから1社も内定を貰えていない
就職活動を始めて何社か選考を受けたものの、どの会社からも内定を貰えていない場合、「就職するのは無理なのでは…」と不安を感じることもあるでしょう。書類選考を通過し面接まで進んだにもかかわらず不採用が続くと、就活に対して苦手意識を抱いたり、次の選考でさらに緊張したりすることも考えられます。
面接で緊張状態が続きメンタルが辛い
面接は、人によって緊張を伴うものです。就職活動が長期化し緊張状態が続くと、「メンタルが辛い…」という状態になることもあるでしょう。
特に、「採用担当者に自分を最大限アピールしなければならない」や「面接の結果が今後の人生に影響するかもしれない」のようなプレッシャーや、何を質問をされるのかが分からないことからくる不安感が続くと、精神的に疲弊する要因になるようです。
学歴や経歴にコンプレックスがある
「高卒は大卒に比べて不利」「正社員の経験がない」といった不安を抱えていると、「就職は無理」と感じることもあるでしょう。しかし、高学歴や充実した経歴があるからといって、必ずしも内定を獲得できるわけではありません。学歴や経歴を重視する企業でも、人柄やポテンシャルは見られます。年齢が若ければ、ポテンシャル採用を狙える場合もあるので、必要以上に学歴や経歴に不安を感じ過ぎないようにしましょう。
自分の強み・やりたいことが分からない
自分の強みややりたいことが分からない状態で選考を受けても、採用担当者に仕事への熱意を伝えるのは難しいといえます。自分のどのようなことをアピールすれば良いのか分からないという不安か♪ら、「就職は無理」と感じることもあるようです。
強み・やりたいことが見つからない原因は?
自分の強みややりたいことが分からないのは、自己理解が不十分であることが原因であることも。自己理解が浅いと、「どのようなスキル・特性が強みになるのか」「どのような分野に興味があるのか」」がはっきりせず、自分に合った仕事選びが難しくなる可能性があります。また、自己理解が不十分だと就職の方向性だけでなく、将来のキャリアビジョンもはっきりさせることはできません。就職活動を効果的に進めるなら、自己理解を進めて具体的な目標を定めることが大事です。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
「就職は無理」と感じやすい人の特徴
やりたいことがなかったり、仕事をしたいと思っていなかったりする人は「就職するのは無理」と感じやすい傾向があります。
この項では、就職するのが無理だと感じる人にみられる特徴を紹介するので、自分に当てはまる点があるかチェックしてみてください。
やりたい仕事がない
「やりたい仕事がない」というのも就活がうまくいかないと感じるよくある原因です。やりたい仕事がなければ、就活の目的が定まらず、熱心に取り組むことは難しい可能性があります。
「自分の強み・やりたいことが分からない」でお伝えしたように、どのような仕事がしたいのかが分からなければ、企業へのアプローチも曖昧になり説得力をもたせられません。アピールできることがないと、「就職は無理…」と感じてしまうことがあるでしょう。
「やりたいことが見つからない…」とお悩みの方は、『自己分析が大事!「やりたいこと探し」の方法とは』のコラムも参考にやりたいことを探してみてください。
仕事をしたいと思っていない
就活中の方のなかには、「親に言われたから、とりあえず就職活動をしている」「周りの友達が始めたからなんとなく合わせている」という方もいるでしょう。しかし、「仕事をしたい」という気持ちがなければ、就職する目的や目標を見いだすことは難しいといえます。目的や目標がなければ、採用担当者に仕事への熱意が伝わりません。
そのような状態で内定を獲得するのは難しいため、「就職するのは無理」と諦めることもあるようです。就職のモチベーションが低い場合、たとえ就職できたとしても、早期退職になる恐れもあるでしょう。
就職に対してネガティブなイメージがある
就職することに対して「大変そう」「楽しくなさそう」とマイナスイメージを抱いている場合、就職が無理だと感じやすい傾向にあります。正社員になると、一定の成果を求められたり、責任のある仕事を任されたりすることがあるのは事実です。しかし、そのような側面ばかりに注目すると、就活を進めるのが嫌になったりすることも考えられるでしょう。
アルバイトが忙しい
「アルバイトが忙しくて就職活動が無理…」と感じる人もいるでしょう。アルバイトが忙しいと就職活動の時間が取りにくく、就活が長期化する場合もあるようです。
交通費やスーツ代などを捻出するためにアルバイトを増やすと、ますます時間が取れなくなることも。アルバイトをしながら正社員を目指すなら、すきま時間を活用したり、就職エージェントのサポートを受けたりするなどさまざまな方法があります。
詳しくは、このコラムの「就職は無理じゃない!就活を成功させる方法11選」で解説するので、ぜひご一読ください。
周囲と比較して焦っている
就職が無理と感じやすい場合、「周囲と比較して焦っている」可能性もあります。就職先が決まった話や就活の進展を自分の状況と比較することで、「就職するのは無理かも…」と不安や焦りを感じるようです。
周囲が次々と就職を決めると、自分も早く決めなければという気持ちになり、プレッシャーが強まります。周囲と比較することで、「他人に劣っている」と自信がなくなれば、「自分には就職は無理」と就活に対する意欲が低下する可能性があるでしょう。
就活に対するモチベーション・やる気が低い
「就職するのは無理だ」と感じるのは、モチベーションややる気の低下が影響している可能性もあります。就活は長期にわたることや不採用になることもあるため、就職へのモチベーションを維持するのが難しいからです。
面接や書類選考での不採用が続くと、就活に対する自信を失ったりモチベーションややる気が低下したりすることも。その結果、「自分には就職するのは無理だ」となることがあるようです。
就職に対する行動力が足りていない
就職に対する行動力が不足しているため結果が伴わず、就職が無理だと感じることもあるでしょう。就職に対する行動力が足りない背景には、「不合格となるかもしれない」「面接でうまく答えられるか分からない」といった不安が考えられます。
就活で不採用が続くと「また失敗するのではないか」という不安が強まり、行動を起こすことに対して消極的になることも。誰しも不安になることはあるかもしれませんが、消極的になりすぎると内定獲得につなげることは難しいでしょう。
就職がうまくいかないことを他責にする
就職がうまくいかないのを誰かのせいにするのも良くありません。失敗の原因を自分に見出せなければ、次の選考に向けて軌道修正するのが難しくなることも。「親が協力してくれなかった」「友人のアドバイスが悪かった」など、他責にするのは避けましょう。
面接官は、仕事の失敗や困難を乗り越えられる人材かどうかを見極めようとする傾向があります。日ごろから他責にしていると、面接でもそのような思考が伝わる可能性があるので注意が必要です。
完璧主義の傾向がある
完璧主義の傾向があり、「面接で失敗したから就職は無理かも」と不安になる人もいるでしょう。とはいえ、就活でミスや失敗はよくあることなので、気にしすぎない事が大事です。
また、理想の企業を求めるあまり、希望条件が多いことも、「就職したい会社が見つからない」と感じる原因になることも。「高い給与が貰える」「自分のやりたい仕事ができる」「残業が少ない」と求めることが増えるほど条件を満たす求人を見つけるのが難しくなるものです。理想の求人がなかなか見つからなければ就職に対するモチベーションが下がりかねないため、希望条件の適量を考えてみると良いでしょう。
自己肯定感の上げ方が分からない
「就職は無理」と感じやすいのは、自己肯定感が関係していることも考えられます。自己肯定感の上げ方が分からなければ、自分に自信をもてず、それが面接官に伝わることも。就職活動では、企業に対して自分をアピールすることが大切です。
採用担当者に自分をアピールするためには、自己分析をして、仕事に対する価値観や考え方、業務に活かせる強みなどを見つけ、前向きに伝える必要があります。
就職活動が難航する6つの原因
就職するのが無理だと感じるのは、就職活動が難航することが要因になることもあるでしょう。就活がうまくいかない場合、状況を変えるには、原因を把握して解決策を考える必要があります。
ここでは、就職活動が難航する主な理由を6つ挙げました。
就職活動が難航する原因
- 自分を客観的に理解できていない
- 思い込みやイメージで業界・職種を選んでいる
- キャリアプランが描けていない
- 就活の悩みを抱え込み相談できる人がいない
- 面接の結果が気になり次の選考に集中できない
- アルバイトと就活の両立ができていない
1.自分を客観的に理解できていない
前述のとおり、就職活動では面接官に自分を売り込まなければなりません。そのためには、自分の強みや価値観を客観的に把握することが重要です。さらに、応募先企業に合わせてアピールする方法も対策する必要があります。
また、自分では強みと思っていたことが転職市場で求められるレベルではなかったということも。就職活動が無理・難しいと感じたら、第三者に意見を聞くのもおすすめです。
2.思い込みやイメージで業界・職種を選んでいる
「○○業界はブラック企業が多そう」「営業職はノルマがきつそう」など、思い込みだけで業界・職種を選択肢から外すのは避けましょう。同じ業界・職種でも企業によって働き方や環境は異なります。イメージだけで応募企業を絞りすぎてしまうと、それだけ選択肢が狭まるので、自分に合った仕事に出会えるチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
3.キャリアプランが描けていない
就職そのものがゴールになっており、将来のキャリアビジョンが描けていないと内定獲得が難しくなります。就職活動の面接では、「入社後にやりたい仕事」や「将来の目標」などを聞かれる可能性があるからです。
また、将来のキャリアビジョンが描けていないと応募先選びの軸がブレたり、志望意欲をアピールしにくかったりすることもあるでしょう。
4.就活の悩みを抱え込み相談できる人がいない
悩みを相談できる人がいないと1人で追いつめられてしまい、「就職は無理」と感じる恐れがあります。就職活動では、「面接がうまくいかない」「自己PRでつまずいてしまう」など、さまざまな悩みがあるでしょう。その際、相談できる人がいないとネガティブ思考に陥る恐れがあります。家族や友人に相談しにくい場合は、就職エージェントに相談するのもおすすめです。
5.面接の結果が気になり次の選考に集中できない
就職活動はいくつかの選考を同時並行で進めるのが一般的ですが、「受けた会社の合否が気になり次の選考に集中できない」という人もいるでしょう。次の選考に向けた準備が手につかないと、応募書類が完成せず面接対策もできないため、就職活動が難航してしまうようです。
6.アルバイトと就活の両立ができていない
アルバイトをしながら就職活動を進めている人もいるでしょう。しかし、アルバイトが忙しいからと企業研究や面接対策に時間をかけない場合、応募先に合ったアピールができず就活が難航する可能性があります。
また、急に面接が入った場合にシフトの調整ができないと、就活が長引いたり「就職は無理」と諦めたりすることもあるでしょう。
「就職は無理」と思う人は選考の過程を見直してみよう
就職がうまくいかず、「もう無理かも…」と悩んでいる人は、選考過程を一つずつ見直してみましょう。一般的に面接は1次から最終まで2〜3回程度行いますが、それぞれチェックされるポイントが異なります。この項では、面接ごとに重要なポイントをまとめたので、自分がどの部分でつまずいているのか分析するための参考にしてみてください。
1次面接は第一印象が大事
1次面接では自己紹介や自己PR、志望動機といった質問を通して、基本的な人物像をチェックされるのが一般的です。経歴やスキルは書類選考で確認しているため、面接では第一印象や態度、答え方などを確認したい意図があります。1次面接をなかなか突破できない人は、ビジネスマナーや言葉遣いについて第三者にアドバイスをもらい、改善点を見つけましょう。
また、1次面接では応募職種に適性があると印象づけるのも大切です。たとえば、接客業への応募なのに笑顔が見られないと、「適性がない」と見なされる恐れも。第一印象で「コミュニケーション能力が高い」と思ってもらえるように、笑顔やハキハキとした答え方を意識するのがポイントです。
2次面接で落ちるのはミスマッチの可能性あり
2次面接では、企業が求める人物像とのマッチ度が重視されます。ビジネススキルが身についており職種への適性があっても、企業との相性が悪ければ活躍するのは難しいからです。そのため、仕事への向き合い方や将来の目標などを聞かれる可能性が高いでしょう。
2次面接でつまずいてしまう場合は、ミスマッチを疑う必要があります。今一度、企業が求める人物像を確認し、将来なりたい自分像と合っているかを分析してみてください。
3次面接に通るには回答内容を深める必要がある
3次面接になると面接官が役員クラスになり、質問の難易度も上がります。2次面接に比べて「なぜ、そう思うのか」「10年後をどう見据えているか」と、応募者の考え方に深く切り込む質問が増えるでしょう。
3次面接を通過するためには、志望動機や将来の目標について、さらに回答を深めておく必要があります。すでに用意した回答に「なぜ?」を3回繰り返し、説得力のある思いを伝えられることが重要です。
最終面接では意欲をアピールしよう
最終面接は、本当に入社する意思があるかを確認する場です。最終面接まで進んだということは、企業とのマッチ度や職種への適性は合格であると判断された証拠なので、最後に役員クラスが意思決定をするのが主な目的となります。そのため、質問の内容は1次〜3次面接で聞かれたことと重なる場合もありますが、改めてしっかりと回答するのが重要です。
また、入社意欲の高さをアピールして、ほかの応募者と差をつけることも意識しましょう。「最終面接を突破するコツは?よく聞かれる質問や受かるための対策を紹介!」のコラムでは、最終面接の流れや質問例を詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
「就職は無理」と思ったらリフレッシュしよう
就職は無理と思いながら就活を続けても、なかなか効率よく進めるのは難しいでしょう。就活に行き詰まったら、無理して進めるのは避け、適度にリフレッシュするのがおすすめです。
旅行をする
休日を利用して、普段出掛けないようなところへ旅行をしてみましょう。遠出が難しければ、日帰りで行ける距離もおすすめです。旅行は非日常を経験できるため、自然と就職活動から距離を取れるはず。いつもと違う土地や環境で過ごすとリフレッシュできるだけでなく、視野が広がったり思わぬ経験ができたりするなど、新しい価値観を得られる可能性もあるでしょう。
散歩をする
自然のなかを散歩したり、外に出て身体を動かしたりすると、気持ちがリフレッシュするかもしれません。リフレッシュすること以外にも、朝の決まった時間に散歩をすることで、生活リズムが整うことも。「就活で悩みを抱えている」「就職できるか不安でなかなか眠れない」という方は散歩を習慣化してみると良いでしょう。
友人と遊ぶ
「就職が無理」と弱気になったら気の合う友人と過ごすのもおすすめです。友人に悩みを聞いてもらったり、相談に乗ってもらったりすると、気持ちが楽になることも。就活を忘れて思いっきり遊ぶのも、気分転換になり良いでしょう。
「就職は無理」を解消する経歴ごとの就活方法
既卒やフリーター、高卒など「経歴に自信がなくて就職は無理」と思う方もいるようです。新卒採用のみの会社や大手企業への就職は難しい場合もありますが、経歴を気にせず応募できる会社もあります。この項では、経歴ごとの就活方法をまとめました。
既卒からの就職
既卒とは、学校を卒業したあとに一度も正社員として就職をしていない人のこと。明確な定義はないものの、一般的には学校を卒業後3年以内の求職者を指します。既卒には在学中に就職先が決まらず、そのまま卒業した人もいるようです。
既卒者は、「新卒枠」で応募できる企業を探してみるのがおすすめです。新卒同様に若さやポテンシャルを評価してもらえる可能性があるので、内定を獲得できる可能性が高まるでしょう。また、若手を採用したい業界・企業を探してみるのも効果的です。介護業界や建設業界、IT業界では、人手不足のため若手を積極的に採用する傾向があります。
既卒の就活については、「既卒1年目の就活は厳しい?就職を成功させるポイントを解説!」のコラムを参考にしてみてください。既卒1年目が就活をする際の具体的な流れや、成功させるポイントを紹介しています。
フリーターからの就職
フリーターから正社員を目指す場合、これまでの経験を活かせる業界・職種を探しましょう。
アルバイト経験は職歴には含まないのが基本ですが、フリーターとして培った経験やスキルは採用担当者に評価される可能性があります。また、学校を卒業後3年以内のフリーターは既卒に該当するため、新卒枠で応募できる求人を探してみるのも方法の一つでしょう。
「フリーターから就職する方法は?正社員になるメリットとおすすめの職種!」では、フリーターの就活方法についてまとめていますので、こちらもあわせてご覧ください。
高卒からの就職
高卒から正社員就職を目指す場合、「経歴不問」「学歴不問」「高卒以上」といった求人から応募先を選びましょう。応募条件に、「大卒以上」「専門学校卒以上」と制限をかけている企業には応募しても、内定を獲得できる可能性は低いといえます。
「高卒からの就職は難しいのでは?」と不安な方は、「高卒でも就職のチャンスはある!おすすめの就職先や就活成功のコツを紹介」のコラムを参考に、就職に役立つ資格取得を検討するのもおすすめです。
ニートからの就職
学校を卒業後3年以内であればニートも既卒に該当し、新卒枠に応募できる可能性があります。また、新卒で就職したものの3年以内に離職した場合、第二新卒としての就職活動が可能です。第二新卒は若いうえに基本的なビジネススキルが身についている人材として、企業から求められる傾向があります。
ただし、無職期間については面接で質問される可能性があるので、「なぜニートになったのか」「無職期間中に何をしていたのか」については回答を準備しておきましょう。
「ニートが就職するには?6つの理由別の対処法やおすすめの職種をご紹介!」のコラムでは、ニートが就職成功するコツについて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
就職は無理じゃない!就活を成功させる方法11選
この項目では、就職することが無理であると感じた場合に就活を成功させる方法を11個紹介します。「就職するのは無理かも…」と不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.周りの人と自分を比べ過ぎない
就職を成功させるためには、周囲と自分を比較し過ぎないようにしましょう。もっているスキルや経験、長所・短所などは人によってさまざま。「目指す企業」「やりたい仕事」「大切にしていること」も人によって異なります。面接などで別の応募者と顔を合わせることがあっても、自分と比べて自信をなくさないようにしましょう。
2.自己肯定感を上げてポジティブに考える
自己肯定感を高めることで自分に自信がもてるようになるので、周囲と比べずに済むことも。何事もポジティブに捉えることで就活に対する気持ちが前向きになる効果も期待できます。ネガティブな言葉や発言を控えることから取り組んでみるのがおすすめです。
3.時間の使い方を工夫する
アルバイトが忙しくて「就職なんて無理…」という人は、時間の使い方を工夫して効率性を高めましょう。移動時間や休憩時間に求人サイトをチェックしたり、毎日時間を決めて面接対策を行ったりすることで、隙間時間を有効に使うのがおすすめです。
4.自己分析をして自分の強みを探す
自己分析を行い、「企業にアピールできる強みは何か」「仕事に何を求めているのか」「何に興味があるのか」などを洗い出してみましょう。「自分が仕事を通して何をしたいのか」「どのようなことなら自信をもって取り組めるのか」など、自分の強みや働くうえで大切にする価値観が分かれば、企業へのアピール材料になります。
5.業界・企業研究で自分に合う企業を見つける
自己分析を行ったら、業界・企業研究にも取り組んでみましょう。自分が大切にする価値観や強みが分かっても、それを発揮できる企業に応募しないとミスマッチとなりかねません。
「企業研究とは?その必要性とスムーズに行うコツを知っておこう!」のコラムでは、企業研究の必要性について紹介しているので、自分に合った企業を探したい方はぜひ参考にしてみてください。
6.就活の軸を決める
就活の軸を決め、自分の就職活動における基準や方向性を明確にすることで、効率的かつ効果的な活動ができるようになるでしょう。自分の軸に合った企業を選べば、入社したあとに「思っていた仕事と違った」といったミスマッチを防げたりするメリットもあります。
就活の軸を決める際は、前述した自己分析が必要です。自分の強みや仕事に対する価値観を洗い出し、どのような仕事や環境であれば自分が最大限の力を発揮できるかを考えましょう。
7.応募先を探す際に広い視野をもつ
特定の業界や企業に固執すると、応募先の選択肢を狭めることになるため、自分に合う求人を見逃す可能性があります。知名度やイメージで応募先を決めるのではなく、志望企業の関連業界などにも視野を広げてみるのがおすすめです。
8.応募書類の添削をしてもらう
応募書類の添削をしてもらうことで、履歴書や職務経歴書の質を向上させられるでしょう。自分一人で応募書類を作成すると、客観的な視点を見失うことも考えられます。そのため、第三者に添削してもらうことで、誤字脱字や内容の不明瞭さなどに気づくことができ、書類全体の完成度が高まるでしょう。
また、就職エージェントに相談することで、より効果的なアピール方法や自分の強みを最大限に引き出す方法をフィードバックしてもらえることも。自分の応募書類の書き方に自信がない場合は、就職エージェントの利用を検討するのもおすすめです。
履歴書のマナーが知りたい方は、「履歴書作成の基本!学歴や志望動機の書き方と封筒を使うときのマナー」のコラムもぜひご一読ください。履歴書の基本的な書き方やマナーをはじめ、封筒での送り方や、PCで作成する場合と手書きの選択方法を解説しています。
9.基本的な就活マナーを身につける
選考でなかなか先に進めないことが理由で「就職は無理」と思っているなら、基本的な就活のマナーを見直してみましょう。書類選考においては、「誤字脱字がないか」「文字の大きさは適切か」などを確認するのがおすすめです。面接では、「言葉遣いや立ち居振る舞いができているか」「服装は社会人としてふさわしいか」などをチェックしておきましょう。
面接のマナーに不安がある方は、「面接マナーを解説!就職・転職活動に必須の礼儀作法と身だしなみとは」のコラムを参考にしてみてください。入室・退室のマナーや面接の流れ、好印象を与える表情などを解説します。
10.面接練習を徹底する
「面接で緊張しやすい」「人前で話すのが苦手」という人は、面接練習を徹底してみるのがおすすめです。面接を成功させるためには、回答を頭で考えておくだけでは不十分といえます。第三者に面接官役をやってもらい、なるべく本番に近い形で受け答えを練習してみましょう。
ハローワークや就職エージェントの模擬面接を受けると、身近な人に面接官役をしてもらうより緊張感をもって練習できる可能性があります。
11.選考結果の振り返りを行う
企業の選考を受けたあとは、応募書類や面接内容の振り返りを行い、改善点を見つけましょう。書類選考に通らなかった場合は、文字数や見やすさ、内容の伝わりやすさなどをチェックしてみてください。提出時は完璧だと思っても、あとから見直すと回答に一貫性がなかったり、何を伝えたいのかが分からなかったりする場合があります。
面接を振り返ると、うまく答えられなかった質問や面接官の反応が良くなかった回答などが見つかることも。次の選考ではスムーズに答えられるように、改めて回答を考え直すことが大切です。
「今すぐ就職は無理」なら準備期間を設けるのも手
「もう少し考える時間がほしい」「正社員になる前に何か経験を積んでおきたい」という理由で、今すぐの就職を望んでいない場合は、就活を始める前に一旦準備期間を設けるのも一つの手です。
留学をする
「就職する前に何か特別な経験をしたい」という場合は、留学するのも方法の一つです。海外留学をすることで語学力が向上すれば、グローバル企業への就職に有利となることも。また、異なる文化に触れ柔軟な思考や多様な視点を得られることもあるでしょう。
ボランティア活動をする
準備期間にボランティア活動をしてみるのもおすすめです。ボランティア活動をすることで、さまざまな背景の人と出会い、新たな視点や知識を得られる可能性があります。また、人助けなどの社会貢献を通じて自己成長につながることも。ボランティア経験は履歴書や面接でアピールすることもでき、企業に社会貢献意識を示せるでしょう。
アルバイトをする
今すぐ就職が難しい場合、準備期間としてアルバイトを始めるのも良いでしょう。希望職種に関連するアルバイトを経験することで実務経験を積めたり、ビジネスマナーや職場でのコミュニケーションスキルを実践的に学べたりする可能性があります。
また、収入があることで経済的な心の余裕をもちながら、資格取得や勉強など、就職活動に向けた準備を行うこともできるでしょう。
フリーランスで働いてみる
今すぐ企業に就職するのは無理だと感じるなら、フリーランスで働く方法もあります。フリーランスは個人で仕事を請け負うため、特定の企業に雇用されることはありません。求人サイトやクラウドソーシングサイトで仕事を探し、受注すればすぐに働くことができます。Webライターやコールセンターなどでは未経験歓迎の求人もあるので、就職前の準備として検討するのも良いでしょう。
ただし、フリーランスで安定した収入を得るには、それなりの専門スキルが必要なうえ、継続的に受注できる保障がない点に注意が必要です。
起業する
正社員として働くことにどうしても抵抗があるなら、起業という選択肢もあります。起業すれば手掛ける事業や働き方を自分で決められるため、企業のルールに縛られたくない人に向いています。特に、自らビジネスを生み出したい人にはやりがいも大きいでしょう。
ただし、安定した経営をするためには、しっかりとした事業計画を立てる必要があり、就職に比べてハードルが高い可能性があります。
「就職が無理」と感じている人におすすめの未経験から挑戦できる職種
すでに就職活動を始めており、何社か受けたものの内定が出ず「もう無理かも…」と感じているなら、志望職種を再考してみるのも良いでしょう。自分に合った職種を目指すことで就活がスムーズに進む可能性があります。
営業職
営業職は求人数が多いうえ、経験やスキルよりも人柄を重視する傾向があるようです。そのため、正社員の経験がないフリーターやニートから就職を目指しやすい職種といえます。
営業職は、顧客と話す機会がありコミュニケーション能力を身につけられる可能性があるので、将来の転職にも役立つでしょう。
警備員
警備員は人手不足の傾向にあるため、経験を問わず募集している会社も少なくありません。必須となる学歴や資格はないため、未経験から挑戦できるでしょう。
「警備員に資格は必要?種類や難易度・給料への影響も解説」のコラムでは、業務に役立つ警備関連の資格を紹介しているので、ぜひご覧ください。
介護職
介護職は高齢化に伴い職員の需要が高い傾向にあるため、長期的に働き続けやすいのが魅力です。
なかには、資格取得の費用を負担してくれる会社もあり、無資格・未経験から働きながら受験資格を得て、将来的に介護福祉士といった国家資格を取得できる可能性もあります。自分の価値を高めて、雇用・収入を安定させたい人にはおすすめの職種といえます。
プログラマー
IT業界は就職後の研修を充実させている傾向があるため、意欲次第でスキルアップできる環境といえるでしょう。将来的には、プログラマーからシステムエンジニアのように、キャリアチェンジすることも可能です。
配送ドライバー
配送ドライバーはECサイトが増えた影響で需要が高く、比較的求人が多い職種です。就職後に免許を取得できる職場もあるため、中型・大型の運転免許をもっていなくても就職のチャンスがあるでしょう。配送ドライバーは業務時間の多くを運転に要するため、長時間の車移動が苦にならない方におすすめの職種です。
「就職が無理…」と感じたときは就職支援サービスを活用しよう
就職が無理だと感じて行き詰まったときは、求人サイトと就職支援サービスを併用して幅広く求人を探すのが良いでしょう。
ハローワークを利用する
公的な就職支援機関であるハローワークは、職員への個別相談や模擬面接など、複合的なサービスを受けられるのが魅力です。全国に拠点があり、地域に根差した企業の求人があるので地元で就職したい人に向いています。
ただし、求人探しやスケジュール調整は自分で行う必要があり、行動力に自信がない人には不向きな側面もあるでしょう。
就職エージェントで就活のサポートを受ける
「就職は無理かも…」という気持ちが拭えない場合は、就職エージェントを利用するのがおすすめ。就職エージェントでは、求人紹介をはじめ、応募書類の添削や面接練習座など就職に向けてさまざまなアドバイスとサポートを行っています。
身近に相談できる人がいないという場合は、若年層向け就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが1人ひとりに合った求人をご紹介。応募書類の添削や面接対策などのサポートも行いますので、求職活動を円滑に進められます。1分でできる適職診断も含め、サービスはすべて無料です。就職活動の心強いパートナーが欲しいという人は、お気軽にお問い合わせください。
就職が無理だと感じる人によくあるQ&A
最後に、就職が無理だと感じる人によくある質問をご紹介します。
フリーターからの就職は無理なのでしょうか?
フリーターからの就職は無理ではありません。
就活がうまくいかずモチベーションややる気が低下して、「就職するのは無理かも…」という場合は一度リフレッシュしてみるのがおすすめです。詳しく知りたい方は、このコラムの「『就職は無理』と思ったらリフレッシュしよう」をご一読ください。
面接が苦手だと就職活動は無理ですか?
面接に苦手意識があっても、工夫すれば就職活動を成功させられるでしょう。面接の練習量を増やすと苦手意識が薄れる可能性があります。面接が苦手と感じる原因を把握したうえで、模擬練習を繰り返し行い、苦手な点を解消するのがポイントです。
「面接練習をして就活・転職を成功させよう!一人で行う方法やよく聞かれる質問も紹介」のコラムでは、面接練習を行うメリットや具体的なやり方を解説します。面接練習の方法が分からずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
周りの友人が就職していて焦ります…
就活は自分のペースで進めるのがおすすめです。周囲と比べ不安や焦りがあると、就活へのモチベーションややる気の低下につながりかねません。周囲と比べて焦るより、自己分析や企業研究を徹底的に行い、採用担当者に自分をどのようにアピールするかを考えましょう。
「仕事が見つからない原因は?不安や焦りの解消法と年代別の解決策を解説」のコラムでは、焦りを感じたときにやるべきことを紹介していますので、ぜひご一読ください。
アルバイトをしながら就職活動するのは無理ですか?
アルバイトと就活の両立は、一定の大変さはあるものの無理ではありません。
とはいえ、1人で限界を感じる前に、就職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。就職エージェントを利用すると、求人探しやスケジュール調整を就活のプロに任せられます。
若年層向け就職エージェントのハタラクティブでは、求人紹介や面接日の調整などをアドバイザーがサポートするので、ぜひお気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。