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転職したいけど何がしたいかわからない…そんなときどうする?解決策を提案
更新日
この記事のまとめ
- 転職して何がしたいのかわからない原因は、自分の強みや興味を知らないことにある
- 転職して何がしたいかわからないときは自分の長所や短所、得意不得意を把握しよう
- 現在の仕事でワーク・ライフ・バランスがとれているなら、焦って転職しないほうが良い
- 何がしたいかわからないときは、労働条件や職場環境も考慮して転職先を選ぼう
- 何がしたいかわからない状況から脱せないときは、エージェントに相談するのも手
「転職したいけど何がしたいかわからない」という悩みを抱え、転職活動に行き詰まっている人もいるでしょう。何がしたいかわからないまま転職に踏み切ると、新しい会社とのミスマッチを感じたり、「したかったことと違う…」と後悔したりする可能性があります。
このコラムでは、何がしたいかわからない人がやりたい仕事を見つけ出す方法を解説。転職成功のコツもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
転職で何がしたいかわからないのはなぜ?主な8つの原因
「転職はしたいものの、何がしたいかわからない」と悩んでしまうのは、以下のような原因が考えられます。自分に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
1.仕事における自分の強みがわからない
日頃から仕事をこなせているものの、自分の強みがわからない状態は、自己分析が不足しているのかもしれません。「今の仕事よりも自分に合う職種があるのでは…」と思うことがあっても、スキルや特性を活かせる分野がはっきりしないと、転職活動が行き詰りやすくなります。他人より早く対処できることや、モチベーションを維持して取り組めることがあれば、それを強みとして何がしたいのかを考えられるでしょう。
2.やりたいことや興味のあることがない
仕事としてやりたいことや興味のあることがない状態も、転職で何がしたいかわからない原因の一つです。転職を検討する際、やりたいことや興味のあること、好きなことから仕事を選ぼうとする方は少なくありません。
「趣味として好きなことはあるけど仕事にはしたくない」「自分が本当にやりたいことがわからない」と悩んでしまうと、なかなか転職先を見つけられないことも考えられます。仕事に対する自分の興味・関心がわからないときは、「自分について知る」という作業から始めてみるのがおすすめです。
3.今の仕事にやりがいを感じず働く意義が見いだせない
「今の仕事にやりがいを感じられない」というのも、転職の意義が見つからない理由としてよくあるパターンです。任されたタスクを単純にこなしていくだけでは、仕事の面白さや達成感を掴めないこともあり得るでしょう。
また、現在の職場で働き始めたばかりだと、やりがいを感じるまでの経験値が足りないこともあります。今の仕事をもうしばらく続けてみることで、転職先に求める具体的な条件を発見できるかもしれません。
4.明確な将来像やキャリアビジョンがない
漠然と転職を考えているものの、「転職後に何がしたいかわからない」という方は、キャリアビジョンがはっきりしていない可能性があります。将来の方向性が定まっていなければ、転職への道筋を考えるのも難しくなるでしょう。
10年後の未来を想像するのは難しいかもしれませんが、「1年後、3年後、5年後」と短いスパンで成し遂げたいことを考えてみれば、自分の進むべきキャリアが見えてくる可能性もあります。
第三者に相談してみよう
将来やりたいことがわからないときは、家族や友人、転職エージェントなどの第三者に相談してみるのも手です。家族や友人と話し合えば、身近な課題を発見でき、それを解消するために転職意欲が湧くことも考えられます。
転職エージェントなら、アドバイザーが「数年後何をしたいか」「どのようなポジションになりたいか」を深堀りしてくれるので、将来性を見据えた仕事探しを実現することが可能です。転職のプロに相談したいとお悩みの方は、ハタラクティブへ気軽にお問い合わせください。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
5.転職で優先したいことがはっきりしていない
転職したい気持ちだけが先行してしまい、何がしたいかわからないまま転職活動をしても、やりたい仕事はなかなか見つからないでしょう。「給料を最優先に考えたい」「充実した仕事を追求したい」「ワーク・ライフ・バランスを整えたい」などのように、仕事において重視したいことを振り返る必要があります。
無理に仕事探しをするのではなく、転職の軸を明確にすることから始めるのがおすすめです。詳しくは、「転職軸の作り方を解説!面接時の答え方や例文も紹介」のコラムをご参照ください。
6.自分で「何がしたいのか」を決める方法がわからない
転職先を考える以前に、「やりたいことを決めるのが苦手」という人もいます。たとえば、これまで親や周囲の反応を気にしてきた場合、自分で決断するのを怖がってしまったり、判断基準が掴めなかったりすることも考えられるでしょう。
転職活動では、「どのタイミングで入社したいか」「どの仕事で働きたいか」「将来どのような道を歩みたいか」などのように、自分で決断することが連続します。「何がしたいのか」にこだわりすぎず、得手不得手や興味関心からできることを考えるのも一つの方法です。
7.転職には大きな目標が必要だと思っている
「転職は人生にかかわるので大きな目標を定めておくべきだ」「仕事とはやりがいを持ちながら働くものだ」と、理想に囚われ過ぎて行動しづらくなっている可能性もあります。たしかに、転職はキャリアの転換を迎える重要な要素です。
一方で、「今の職場より充実した経験が積めそう」「今の職場に不満はないけれど、何か新しいことをやってみたい」のように、何かをきっかけに行動する人もいます。転職で何がしたいかわからないという悩みを抱えている方は、仕事に対するちょっとした気持ちの変化を探ってみるのも良いでしょう。
8.転職を本気で考えていない
「何となく環境を変えたい」「転職活動が大変そうなので行動に起こせない」というように、転職を強く希望していない場合、何がしたいかわからない状態からなかなか脱せないこともあります。
本気で転職を考えていないと、そのまま時間が経過してしまい、仕事を変えるタイミングを掴めなくなることも考えられるでしょう。
少しでも「転職したい」「現状維持をやめたい」という気持ちを抱えているなら、無理のないペースで行動することが重要です。まとまった時間がとれるタイミングを見つけ、今後どのような働き方をしたいのか見つめ直すのも良いかもしれません。
転職したいけど何がしたいのかわからない人の特徴は?
転職活動中に「何がしたいのかわからない」と悩みやすい人には、いくつかの傾向があります。下記で、悩みやすい人によくある特徴を見ていきましょう。
転職したいけど何がしたいのかわからない人の特徴
- 他人のスキルや経歴と比較してしまう
- 自己肯定感が低めで自信がない
- 「こうあるべき」という理想が高過ぎる
- 失敗を恐れて行動が慎重になりやすい
- 世の中にある業種や職種の知識が不足している
他人のスキルや経歴と比較してしまう
自分より優れている人と比較しがちな場合、自分の経歴や能力に自信がなくなることも珍しくありません。実態がわからないのに競争相手のスキルのほうが上だと思い込んでしまうと、選考で落ち込みたくないという理由から、積極的に転職に向けての行動ができないことも。他人と比べてしまうときは、「過去の自分」と比較してどれくらい成長したのかを振り返ると、仕事で身につけたスキルを確認しやすく、転職で何がしたいのかも見えてくることがあります。
自己肯定感が低めで自信がない
自己肯定感が低く自信がないと、転職活動をしても何がしたいかわからないという状況になってしまうかもしれません。自分の経歴やスキルに自信がないと、気になる求人があっても「自分には無理だ」とページを閉じてしまったり、転職活動を進めたとしても面接で上手にアピールできなかったりします。自己評価を下げてしまわないよう、小さな成功体験から自分の努力を見つめ直し、自信をもって転職活動につなげましょう。
「こうあるべき」という理想が高過ぎる
「転職はこうあるべき」といった高い理想を掲げている場合、現実とのギャップに悩んでしまうこともあります。理想を持つことやそれに向かって努力することは必要ですが、理想に囚われ過ぎているとかえって動きづらくなる場合もあるので、ほどよいバランスで考えることが大事です。
失敗を恐れて行動が慎重になりやすい
挫折や失敗を恐れる気持ちが強い場合、転職そのものに踏ん切りがつかないことがあります。慎重さは大事ですが、転職を不安に捉えすぎると自分の成長や待遇面の改善を図る機会を逃してしまう可能性も。転職先で何がしたいかわからないときこそ、一歩前に踏み出す勇気が必要です。
世の中にある業種や職種の知識が不足している
世の中にある業界や職業をよく調べられていない場合、関心を抱く範囲が狭まってしまいます。仕事に対してある程度の知識を身につけていなければ、自分に合う転職先があったとしても見逃してしまうことがあるようです。
世の中の仕事を調べたい方は、「仕事の種類を知って適職を探そう!系統別に職業一覧をご紹介」のコラムをご一読ください。少しでも興味のあるジャンルがあれば、突き詰めてみましょう。
転職して何がしたいかわからないときの仕事の見つけ方12選
「転職して何がしたいかわからない」という状態から抜け出し、やりたい仕事を見つけるためには、「自己分析をしてみる」「身につけたいスキルから考える」「自分ができることを考える」などの方法が有効です。
ここでは、何がしたいかわからないときに試したい、12個の考え方をご紹介します。自分がやりたいことを見つけるヒントにしてください。
1.自己分析で強みや得意分野を見つける
自己分析で自分に対する理解を深めることで、何がしたいかわからない状態から抜け出せる可能性があります。自己分析を通じて過去の経験を振り返り、自分の強みや価値観を見つけましょう。自分の強みや得意分野を把握するときは、仕事の経験だけでなく、学生時代の部活動やアルバイト経験を振り返るのも手です。
自己分析には自分軸と他人軸がある
自己分析には、自分軸と他人軸の考え方があります。自分軸では、自分を主体として得意なことや将来像を判断するのが基本です。他人軸では、周囲からの評価に基づいて物事の向き不向きを考えます。転職活動では他人軸を参考にしつつ、自分軸での考え方を優先することが重要です。
興味を持っていることを洗い出してみるのもおすすめ
何がしたいかわからないときは、日常生活を振り返り、興味を持っていることを洗い出してみましょう。SNSやニュース番組などで自然と惹きつけられるテーマや、詳しく検索してしまう話題があれば、それが転職先を探すヒントになるかもしれません。
また、どのようなことにお金をかけているかを把握すると、興味・関心が明らかになる場合もあります。
2.キャリアの棚卸しをして経歴を深堀りする
自己分析が完了したら、社会人としての経験を振り返り、キャリアの棚卸しをしましょう。「転職で何がしたいかわからない」という場合も、業務で得たことを整理してみると、自分に向いている分野や得意な作業が判断できるようになります。自分が有しているスキルや経験とマッチングする求人があれば、やりがいを感じながら働けるでしょう。
また、キャリアの棚卸しをすれば、職務経歴書をまとめやすくなるのもポイントです。実際に転職活動を進めるときも、明確なアピールができます。
3.これまでの経験から思い出に残ったことを振り返る
転職で何がしたいかわからないときは、これまでの経験から「楽しかったこと」や「誰かに喜ばれたこと」のように、印象に残ったことを思い出すのも手です。明るい気持ちで取り組める業務が見つかれば、それが「やりたい仕事」につながる場合もあります。同時に、自分がそのときに何を感じたのか、どのように行動したのかを経験ごとに振り返れると、共通のポイントを探し出すことが可能です。
モチベーショングラフを書いてみるのも有効
転職で何がしたいかわからなくなっている人は、モチベーショングラフを作成してみるのが効果的です。モチベーショングラフとは、自分がどのような状況で何においてモチベーションが左右されるか、感情の波をグラフに表したもの。プラスに感じることやマイナスに感じることを客観的に把握できるので、仕事に対するやりがいを探す際にも役立ちます。
4.身につけたいスキルから考える
転職したいものの何がしたいかわからない人は、身につけたいスキルから仕事を探してみるのも良いでしょう。たとえば、「コミュ力を鍛えたい」「情報を分析する能力を高めたい」といった希望があれば、関連する業務を見つけやすくなります。また、身につけたスキルは、キャリアを積むうえでも活かすことが可能です。
5.仕事のやりがいにつながることを見つける
現在の仕事内容から、どのような作業にやりがいを感じるのかを見極めるのも一つの方法です。具体的には、納得行くまで作業に没頭していたり、自分なりに工夫して努力できていたりしていることを掘り下げてみましょう。そうすることで、「いまの職種が気に入っているから転職して専門性を追求したい」「自分の考えを現場に反映できる職場で働きたい」と、転職して何がしたいかが明確になるはずです。
やりがいは転職活動で重要視されている
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況(p.21)」によると、転職者が現在の勤め先を選んだ理由として最も多いのは、41.0%を占める「仕事内容・職種に満足がいくから」でした。次点で「自分の技能・能力が活かせるから」が36.0%、「労働条件(賃金以外)がよいから」が26.0%という結果となっています。
仕事を続けるうえでもやりがいを持つことは大切なので、これまでの経験のなかで自分の気持ちが前向きになる場面がなかったか、振り返ってみましょう。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
6.働き方や労働環境の希望条件に優先順位をつける
転職して何がしたいかわからないときは、自分が理想とする働き方や条件から仕事を探してみるのもおすすめです。仕事内容にこだわりがない場合でも、給料や勤務地、人間関係などの希望は少なからずあるでしょう。
些細な内容でも良いので、働くうえで大事にしたいことをリストアップし、それらに優先順位をつけてみます。書き出した内容を譲れないものと妥協できるものに分けると、転職で何がしたいのかが明らかになり、自分に合った求人を絞り込めるでしょう。
ただし、「給料が○○万円以上」「大手企業」のように、企業の待遇面や知名度だけに絞るのは、ミスマッチになる可能性がありおすすめしません。「リモートワークが可能」「通勤60分圏内」「子育て世代に優しい制度がある」など、理想の働き方に関する条件を考えるのがポイントです。
転職後の収入に納得できるかどうかも調べる
転職先の条件によっては、現職よりも給与が低くなる可能性もあります。昇給やボーナスにあまり期待ができない職場では、転職後に後悔することも。一方で、「転職直後は給料が低くても、経験を重ねれば昇給を見込める」環境であれば、やりがいにつながる場合も考えられるでしょう。転職後の収入については、長い目で見て判断することが大事です。
7.視点を変えて新しい体験を積んでみる
転職したくても何がしたいかわからない原因の一つに、「経験不足」があります。これを解消するには、新たな体験を積んで自分自身の引き出しを増やすのが効果的です。業界・企業研究を行いながら、今まで全く関わってこなかった分野のイベントやセミナーに足を運ぶのも有効な手段といえます。友人にどのような仕事をしているのか、じっくり話を聞いてみるのも良いでしょう。
習い事や旅行をするのもおすすめ
新しい体験を積むときは、習い事を始める・旅行をするという方法もおすすめです。今まで関わりのなかった人たちとの交流や行ったことのない場所への訪問で見聞が広がったり、自分の長所・短所が明確になったりする可能性があります。やりたい仕事が見つかるまで、現在の生活や仕事を充実させてみましょう。
8.世の中にどのような仕事があるか調べる
転職で何がしたいかわからないと感じるときは、世の中にある業界や職種について調べ、選択肢の幅を広げることが重要です。今まで特定の仕事しか見ていなかった人は、自分が知らなかった業界や職種のなかに、自分のやりたい仕事が隠れている可能性があります。世の中の業界や仕事については、「業界図鑑」と「職種図鑑」で紹介しているので、参考にしてみてください。
「やりたい」と思えた仕事が見つかったら、その職種を募集している企業について調べてみれば、転職後に自分がどうしたいかが見えてくるはずです。
9.「将来なりたい姿」やキャリアプランから逆算する
「何かしたいか」という観点だけでなく、「将来なりたい自分になれる仕事かどうか」も転職先選びには重要です。「キャリアパスが整備されているか」「産休・育休を取得しても昇進できるか」といった条件は、将来のキャリアに大きく関わります。
「△△年後に△△を成し遂げたい」と具体的な目標を定めれば、「そのためには○○のスキルや経験が必要」と道筋を立てられるでしょう。将来なりたい自分をイメージし、それを叶えられる職場の風潮や制度を確認すると、転職意欲が湧くかもしれません。
キャリアプランを叶えるうえでの視点
キャリアプランを考えるときは、希望する業界や職種に需要があるか、将来性があるかを長期的に見ることが重要です。せっかく転職しても、ニーズが減って業界が衰退していくと、仕事に対するやりがいを維持できません。
将来仕事を続けられる分野かどうかも、しっかりと理解しておく必要があります。「キャリアプラン例や具体的な立て方を解説!面接で効果的な答え方もご紹介」でキャリアプランの作成方法をまとめているので、あわせてご一読ください。
10.「やりたくない・なりたくない」ことを書き出す
「なりたい姿」とは反対に、「やりたくないこと」や「将来なりたくない自分」をイメージし、消去法で仕事を見つけるのも手です。苦手な分野を除外することで、やりたい仕事が可視化されたり、弱みを克服するために挑戦したい仕事が見つかったりする可能性があります。何がしたいかわからない状態であっても、合わない環境や苦痛な作業を避けられれば、転職後にミスマッチを感じるリスクを防げるでしょう。
11.「何がしたいか」ではなく「何ができるか」を考えてみる
何がしたいかわからないときは、「何がしたいか」ではなく「何ができるか」を考えてみるのもおすすめです。「パソコンが得意」「人と話すのが好き」「相手のちょっとした変化に気づける」など、自分が得意とすることを考えてみましょう。
たとえば、パソコンが得意ならデータ入力やプログラミング、人と話すのが好きなら接客や営業の仕事に向いている可能性があります。また、相手のちょっとした変化に気づけるのなら、介護職や看護助手などの仕事が適職かもしれません。
最初から「できない」と決めつけるのはNG
物事を始めから「できない」と決めつけると、転職の選択肢が狭まってしまうので気をつけましょう。興味がある仕事なのに「自分にはできない」と躊躇している人は、とにかくやってみるという勇気が必要な場合もあります。「始めてみたら意外とできた」ということもあり得るので、選択肢は広く持っておくのが仕事探しのコツです。
12.転職したい理由やきっかけを振り返ってみる
転職を考えていたのに、何がしたいかわからなくなってしまったときは、「なぜ転職したいと思ったか」と原点に戻れば、やりたい仕事のヒントを見つけられる場合があります。
「今の仕事がつまらない」という方は「なぜつまらないのか」を、「今の仕事がつらい」という方は「具体的に何がつらいのか」を考えてみましょう。出てきた答えに対し、自問自答を繰り返していくことで、転職したい本当の理由と次にやりたい仕事が見えてくる可能性があります。
今の仕事がつまらない理由が「日々の変化が少なくやりがいがない」のであれば、臨機応変な対応が求められる仕事を探してみると良いでしょう。「成果が正当に評価されないからつらい」という理由であれば、企業の風土や職場環境に注目して転職先を探すのがおすすめです。
転職を考え直したほうがいい人の特徴は?
ここでは、転職を考え直したほうが良い人の特徴を解説します。以下の特徴に当てはまる場合は、現職で「何がしたいかわからない」という不満があるからといって、すぐに転職しないほうが良いかもしれません。
プラスの変化を求めて転職したものの、「前職より仕事や職場環境に不満を感じやすくなってしまった」という場合も考えられるからです。
転職を考え直したほうがいい人の特徴
- 現在の収入や働き方の条件に不満がない
- 異動や昇進でやりがいを維持できる見込みがある
- ワーク・ライフ・バランスが取れている
- 現在の職場で良好な人間関係を築けている
現在の収入や働き方の条件に不満がない
現在の仕事に大きな不満がなく、生活が安定している方は、何がしたいかわからないままの転職をおすすめしません。転職すれば今よりも自分の希望に合った環境で働ける可能性はありますが、同時にミスマッチの職場に入社してしまうリスクも伴います。転職の目的がはっきりするまでは、今の職場で仕事を続けたほうが良いでしょう。
異動や昇進でやりがいを維持できる見込みがある
「転職するほどではないが、新しいことに挑戦したい」「別の部署でなら現在の課題を解消できそう」という場合は、異動を検討してみるのも選択肢の一つです。また、実務経験を重ねて昇進すれば携われる業務範囲が広がったり、資格取得によって昇給したりすることも考えられるでしょう。自分から行動して仕事の向き合い方を変えれば、現職での満足度を向上できます。
ワーク・ライフ・バランスが取れている
定時で退社しやすい、仕事とプライベートの両立ができているというように、現職でワーク・ライフ・バランスが取れているのなら、焦って転職する必要はないでしょう。何がしたいかわからないまま転職して企業との相性が悪かった場合、「前の職場のほうが働きやすかった」と後悔してしまう恐れも。ライフステージが変化することも考慮するなら、無理に転職するより自分らしい働き方を実現できる現職で働き続けたほうが良いといえます。
現在の職場で良好な人間関係を築けている
現職で良好な人間関係を築けている場合も、目的が定まっていない状態から転職するのは控えたほうが良いでしょう。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、人間関係が理由で職場を退職した人は男性で8.3%、女性で10.4%という結果が出ており、個人的理由のなかでも高めの数値であることがわかります。
転職先では、一から人間関係を構築しなければいけないうえに、必ずしも良好な人間関係を築けるとは限りません。新しい職場での人間関係が上手くいかなかった場合、早期退職につながる可能性があります。
参照元
厚生労働省
令和4年雇用動向調査結果の概要
転職そのものを不安に思う方は多い
ハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、転職活動を始めるにあたっての不安度を尋ねたところ、すべての質問で「不安」と答えた割合が過半数を超えていました。多くの人は転職を希望しながらも、漠然な不安を感じていることがわかります。
大きな変化を望まない場合は現在の職場に在籍していたほうがストレスなく過ごせるかもしれません。しかし、現状を変えたいと思う気持ちがあるなら、勇気を出して行動することが重要です。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
何がしたいかわからないまま転職活動を進めるとどうなる?
「何がしたいかわからない」「どのような仕事が自分に合っているかわからない」という状態で転職活動をしても、思うような結果は得られません。希望が不明確なまま転職活動を始めると、以下のようなリスクを抱える恐れがあります。
就業意欲が伝わらずなかなか内定をもらえない
目的がはっきりしていない状態で転職活動をしても、採用担当者へ仕事に対する意欲が伝わらず、なかなか内定を貰えない可能性があるでしょう。
面接では、「なぜ転職をするのか」「なぜほかではなくこの仕事を選んだのか」といった動機に関する質問がされます。何がしたいかわからない状態では、具体的な志望動機を示せず、選考を突破するのが難しいかもしれません。
ミスマッチによる早期退職のリスクにつながる
何がしたいかわからないまま「とにかく今の職場から離れたい」という理由だと、同じような流れで早期退職するリスクが高まります。「どのように働きたいか」を考えずに転職した場合、結果として取り組みたくない仕事や適性の低い部署に配属されてしまう可能性があるためです。
自分がどのような仕事内容や職場環境を希望しているのか整理し、それに見合った会社を探すことが転職を繰り返さないためのポイントといえます。
転職活動が長期化してキャリアに影響を及ぼす恐れがある
何がしたいかわからないまま現職を退職するときは、転職活動が長引いてブランクが生じることも考慮する必要があります。転職活動が長期化すると、面接時に採用担当者から離職期間の長さを問われることもあるでしょう。転職活動をする際は、できるだけ方向性を決めたうえで開始するのが望ましいといえます。
転職活動の軸がないので途中で妥協しやすくなる
何がしたいかわからない状態が続き、なかなか理想の企業に出会えないと、「とりあえずこの会社でいいか」と妥協しやすくなります。本当に働きたいと思えていない段階で転職先を決めると、新しい職場でもやりがいを感じられず、転職を繰り返すことになるかもしれません。
「転職したいけどやりたいことがない!仕事探しのコツや現職の見直し方を紹介」では、ビジョンがないまま転職活動を始めることのリスクを解説していますので、あわせてご覧ください。
仕事に満足していない理由ランキング
ハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、仕事に満足していない理由の1位は「給与」でした。2位が「仕事におもしろみを感じない」、3位が「人間関係の悪さ」、4位「休日休暇日数」がという結果に。満足のいく転職活動を実現できるよう、自分なりの転職理由を見つけ、課題を解消できる求人を探しましょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
転職活動を行う際のリスクと注意点
「転職して何がしたいか」に固執すると、そのほかの条件を見落とす恐れがあります。この項では、転職活動を進めるときのリスクや注意点を4つまとめました。
転職活動を行う際のリスクと注意点
- 憧れの分野や好きなことが適職とは限らない
- 仕事内容だけでなく労働条件や職場環境にも注目する
- 異業界・異職種への転職はゼロからのスタートとなる
- 退職してからの転職は可能な限り回避する
1.憧れの分野や好きなことが適職とは限らない
仕事として憧れている分野や好きなことが、必ずしも適職であるとは限りません。仕事をしていれば、困難や苦労に直面することもあるでしょう。「好きなことを仕事にできて幸せ」と感じる方がいる一方で、「実際に働いてみたら嫌いになってしまった」という場合もゼロではありません。好きなことを仕事にする場合は、プロとして業務をやり遂げられるかを考えることが大切です。
また、「何がしたいかわからないけど、美容やファッションの華やかな業界ならなんでもいい」というように、抽象的なイメージで転職先を決めるのも控えたほうが良いでしょう。イメージだけで転職先を決めると、「思っていた仕事と違った」とミスマッチの原因になりやすいため注意が必要です。
2.仕事内容だけでなく労働条件や職場環境にも注目する
何がしたいかわからないからといって、応募先企業の仕事内容や労働条件、職場環境のチェックを疎かにしてしまうと、転職は失敗しやすくなります。転職する前に、仕事内容は自分に合っているか、長期的に働ける環境かなどを総合的に判断しましょう。
給与が希望していたよりも低く生活が困窮したり、合わない職場でストレスを抱えたりしては、転職した意味がありません。求人サイトや企業の公式サイトを閲覧するほか、近年では転職者向けのインターンシップを行っている企業もあるので、職場の内情を知る機会も活用しましょう。
3.異業界・異職種への転職はゼロからのスタートとなる
現職から未経験の仕事に就くときは、ゼロからのスタートになることを理解しておく必要があります。これまでに特定のスキルやキャリアを積んでいた場合、一から勉強したりキャリア形成を考えたりしていくことになるので、転職後は一定の大変さを感じるかもしれません。
そのため、何がしたいかわからない状態で挑戦するのは避けたほうが良いでしょう。異業界や異職種でモチベーションを保ちながら働き続けるためには、目的意識を持つことが大切です。
4.退職してからの転職は可能な限り回避する
転職をするときは、できるだけ退職を選ばず、働きながらの活動がおすすめです。退職後の転職活動は収入が途切れてしまい、失業保険にも限度があります。貯蓄が消えていったり、活動が長期化したりする焦りから、マッチしない転職先を選んでしまうことも考えられるでしょう。
何がしたいかわからないままで転職活動を進めても、新しい職場が見つかるとは限りません。目的が決まっていないうちは、働きながら「やりたいこと」や「できること」を探すことをおすすめします。
年代別!何がしたいかわからない状態から転職を成功させるコツ
「やりたいこと見つけて頑張っている同年代と比べてしまい不安を感じる」「もう●●歳なのに、何がしたいかわからなくなった…」と不安に思う方もいるでしょう。
このような不安を抱えている場合は、転職に向けた一歩を踏み出してみることで、今後の方向性が見えてくる可能性もあります。ここでは、転職活動を成功させるためのコツを、20代と30代に分けてまとめました。
20代の場合:キャリアビジョンを明確にする
20代の方は、「将来どうなっていたいのか」というビジョンを考えてみましょう。「管理職になりたい」「専門スキルを身につけてバリバリ働きたい」「ライフ・ワーク・バランスを実現させたい」など、ざっくりとしたビジョンでもかまいません。そのビジョンを叶えられる仕事は何かを考え、幅広い経験を積みましょう。
豊富な選択肢から求人を絞り込もう
ポテンシャルや熱意を評価してもらえる20代は、未経験の業界や職種への転職チャンスがあります。業界や職種にこだわらず、豊富な選択肢から応募先企業を絞り込み、「入社後どのように貢献していきたいか」「自分の強みをどのように活かしていきたいか」を具体的にアピールすれば、転職を成功させられるでしょう。
20代の転職活動は、「転職する年齢は20代がおすすめ!成功させるポイントを解説」でも触れているので、あわせてご一読ください。
30代の場合:条件を絞り過ぎない
30代の転職活動は、条件を絞り過ぎないのがポイントです。希望条件をすべて叶えようとすると、求人の選択肢が少なくなってしまい、好条件の仕事を逃してしまう可能性も考えられます。希望条件に優先順位をつけ、自分にとって何が大切なのかを見極めるようにしましょう。
専門性の高さをアピールしよう
即戦力としての技量を求められる30代は、これまでの仕事で身につけたスキルや経験をアピールするのがおすすめです。今までの実績や成功体験から「なぜ企画が通ったのか」「なぜ営業成績を挙げられたのか」のように振り返り、自分の強みを探してみましょう。
30代の転職ポイントは、「30歳からの転職事情を解説!メリットデメリットは?未経験の職種は無理?」でまとめているので、参考にしてみてください。
転職したいものの何がしたいかわからないときの相談先
転職で何がしたいかわからないときは、身近な人やハローワーク、エージェントなどに相談するのがおすすめです。それぞれの詳細を以下で確認してみましょう。
家族や友人といった身近な人
「転職したいけど何がしたいかわからない」と感じているときは、家族や友人に相談してみましょう。家族であれば自分の特性がわかるエピソードを、友人であれば印象に残った出来事などを聞いてみると、仕事探しのヒントを得られるかもしれません。身近な人から客観的に見た自分の姿を知ることで、今まで気づかなかった魅力や、興味・関心のある分野が見つかる可能性もあります。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する公共職業安定所です。ハローワークでの求人探しには利用料がかからないほか、地域の求人が豊富なのが特徴。求人探しは基本的に自分で行いますが、窓口で職業相談ができるので、サポートを受けながら転職活動を進められます。
何がしたいかわからない人は、在職中にハローワークに相談すれば、収入を得ながら焦らず転職先を探せるでしょう。ただし、在職中の方がハローワークを利用する場合、求人への応募はできないので注意が必要です。平日勤務の仕事で、在職中にハローワークを利用したい方は、土曜日も開庁しているハローワークが近くにないか探してみましょう。
ハローワークを初めて利用する方は、「ハローワークの利用方法|初めての方向けに利用条件や登録のやり方をご紹介」をご覧ください。
参照元
ハローワーク
ハローワークインターネットサービス
転職エージェント
自力では何がしたいかわからなかったという方は、転職エージェントへの相談もおすすめです。転職エージェントでは、転職活動を熟知したプロのアドバイザーから希望職種や条件などのヒアリングを受けたあと、適性に合った求人を紹介してもらえます。
転職に関する悩みを伝えられるので、現段階で希望職種が決まっていない方も転職活動の不安を軽減できるでしょう。「転職サイトで求人を探しても気になる職場が見つからない…」「転職活動の悩みがあるけど、誰にも相談できない…」という方は、転職エージェントの利用を検討してみてください。
既卒や第二新卒、20代の若年層向け転職エージェントのハタラクティブでは、専任のアドバイザーが仕事探しにおける不安や疑問に丁寧に回答し、お悩みを解決します。
マンツーマンで実施するカウンセリングをもとに、あなたの希望に合った求人をご紹介。また、応募書類の添削や面接対策などのサービスも無料で実施しているので、志望動機や自己PRに自信のない方にも安心してご利用いただけます。
「何がしたいかわからない」という方の転職活動も徹底サポートするので、お任せください。キャリアアドバイザーと一緒にやりたい仕事を明確にし、転職活動を成功させましょう。
転職で何がしたいかわからないことに関するQ&A
転職したいものの、次に何がしたいかわからない人もいるでしょう。ここでは、やりたいことが見つからない人によくある転職のお悩みを、Q&A方式でご紹介します。
やりたいことの有無は転職活動に影響する?
やりたいことがない人よりも、やりたいことがある人のほうが、明確な目的をもって求人を探せます。面接や履歴書でアピールする際も、仕事への意欲や将来のビジョンを伝えやすくなるでしょう。
やりたいことがなくてお困りの方は、「やりたいことの見つけ方とは?自分が本当にしたい仕事を見つける方法」でのコラムをご一読ください。
目先の条件だけで転職を決めないほうが良いですか?
転職先は、目先の条件のみで決定しないほうが良いでしょう。詳細を確認しておかないと、昇給やボーナスがなかったり、想定よりも休みが少なかったりと、働き始めてからミスマッチを感じる可能性もあります。転職活動をしている時点では好条件に見える求人も、将来性を考慮してから申し込むことが大切です。
詳しくは、「転職するときの注意点」を参考にしてみてください。
趣味を仕事にしても大丈夫?
趣味や好きなことを仕事にできるかどうかは、本人の性格や適性、労働環境などによるでしょう。
たとえば、「絵を描くのが趣味」でイラストレーターになれたとしても、クライアントからの修正依頼やスケジュール管理が苦手だと、「仕事がつらい」と感じてしまう可能性もあります。趣味を仕事にする場合も、業務内容が自分に合うかどうかをよく確認することが大切です。
労働条件が良ければ転職しても良い?
「労働条件を軸とした就職活動」をするのも一つの手段といえます。ただし、労働条件を満たしている求人であっても、自己分析と企業・業界研究はしっかり行うのが前提です。自分の強みと企業の求める能力がマッチしていなければ、就職できる可能性が低くなるうえに、就職できたとしても業務がつらくなり早期退職につながる恐れもあります。
転職はしたいけど何から取り組めば良いかわかりません
何から始めたら良いかお悩みの方は、自己分析から取り組みましょう。自分についての理解を深めなければ、仕事で何を大事にしたいのか、何を得意としているのか、本当は何をしたいのかを掴めません。自己分析をきちんと取り組んでおけば、応募書類の内容や面接での受け答えを充実させることが可能です。
転職に関するお悩みを抱えている方は、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。