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30代でフリーターはやばい?就職できる?就活のコツやおすすめの仕事8選
この記事のまとめ
- 30代フリーターの方も正社員就職はできるが、フリーター期間が短いほど成功率が高い
 - フリーターのまま年齢を重ねると、正社員との収入差が開いたり求人の選択肢が少なくなったりする
 - 正社員就職すると、職や収入が安定して長期的に働けるメリットがある
 - 30代フリーターの方が就職活動をする際は、「これまで培ってきた経験をどのように活かすか」を考えることが大切
 - 30代フリーターから就職するなら、就職支援サービスをいくつか併用してみよう
 
あなたにおすすめ!
「30代フリーターはやばい?」「今から正社員就職できるか不安…」とお悩みの方もいるでしょう。
結論、30代フリーターの方も正社員就職できます。ただし、30代前半と後半では就職の難易度が変わるため、思い立ったらすぐに就職活動を始めることが重要です。
このコラムでは、30代フリーターから正社員就職を成功させるコツを解説します。また、フリーターから正社員へ就職した方の割合や、おすすめの仕事、就職支援サービスもご紹介。
今の状態から抜け出したい方や正社員としてのキャリアを築いていきたい方は、ぜひご覧ください。
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目次
- フリーターとは
 - 30代フリーターも就職できる
 - 【男女別】30代前半のフリーターの割合
 - 【ハタラクティブ調査】30代でフリーターを続ける理由
 - 30代でフリーターはやばい?続けた場合の7つのリスク
 - 30代前半と後半で異なるフリーターの就職事情
 - 「30代フリーターは正社員就職が難しい」といわれる理由
 - 30代でフリーターから正社員へ就職するメリット
 - 30代フリーターから正社員就職する方法
 - 30代でフリーターから正社員を目指す際の6つのポイント
 - 30代フリーターの就職で未経験から挑戦しやすい仕事8選
 - 30代フリーターから正社員になった人の体験談
 - 30代フリーターの就職に関するまとめ
 - 30代フリーターの就職に関する疑問やお悩みQ&A
 
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フリーターとは
フリーターとは、「フリーアルバイター」の略称で、アルバイトで生計を立てている人のことです。
総務省統計局「16A-Q09 フリーターの人数」では、「年齢が15~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者」で、以下のいずれかに当てはまる方がフリーターの状態であると記載されています。
- ・雇用者のうち勤め先における呼称がパート、アルバイトの者
 - ・完全失業者のうち探している仕事の形態がパート、アルバイトの者
 - ・労働力人口で、家事も通学のしていないその他の者のうち、就業内定しておらず、希望する仕事の形態がパート、アルバイトの者
 
35歳以上のフリーターは、「高齢フリーター」「中高年フリーター」などと呼ばれることがあります。「35歳」という年齢は「若年層」と「中高年層」の境界線とみなされるケースが多いようです。
参照元:総務省統計局「統計データFAQ」
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30代フリーターも就職できる

30代でフリーターから正社員就職をすることは可能です。
労働施策の「総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律第9条」によると、「労働者の募集や採用において年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない」と制定されています。ただし、長期的なキャリア形成を図りたい意図がある場合、例外として35歳以下の若年層を対象とする求人が存在するのも事実です。(例外事由3号のイ)
ここでは、フリーターから正社員就職をした方の割合をご紹介します。
参照元:e-Gov法令検索「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」
参照元:ハローワークインターネットサービス「年齢制限該当事由について」
フリーター期間別の就職者の割合:1年以内が68.8%で最多
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―『第5回 若者のワークスタイル調査』から―」によると、フリーターの継続期間が短いほど、正社員として就職できた方の割合が多いことが分かりました。
フリーターの継続期間が5年以上で正社員になれた方の割合が32.3%であるのに対して、1年以内で就職できた方は68.8%です。
| フリーター継続期間 | 正社員になれた割合 | 
|---|---|
| 1年以内 | 68.8% | 
| 1年~2年 | 61.2% | 
| 2年~3年 | 56.6% | 
| 3年~4年 | 61.1% | 
| 4年~5年 | 37.9% | 
| 5年以上 | 32.3% | 
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―『第5回 若者のワークスタイル調査』から―/図表4-33 男女別 フリーター継続期間と正社員になれた割合(p.128)」
フリーター期間や年齢によって合否が決まるとは限らないものの、正社員を目指す際は早めに就職活動を始めるのが望ましいでしょう。
フリーターから正社員に転換した人の割合は14.4%
フリーターはパートタイム労働者に該当する働き方ですが、企業によっては「正社員登用制度」を利用して雇用転換できることがあります。
厚生労働省の「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況」によると、正社員転換制度がある企業でフリーターから働き方を変えられた方の割合は、14.4%でした。
| 転換者の有無 | 割合 | 
|---|---|
| 実際に正社員に転換した者がいた | 14.4% | 
| 正社員に転換した者はいなかった | 12.1% | 
| 正社員に転換した者がいたかどうか分からない | 0.4% | 
参照:厚生労働省「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況/表7 就業形態、過去3年間における正社員への転換希望者、転換者の有無別企業割合(p.10)」
勤める企業で正社員登用制度があったとしても、必ずしも働き方を変えられるとは限らないことが分かります。
参照元:厚生労働省「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況」
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【男女別】30代前半のフリーターの割合

30代前半のフリーターの割合を男女で比べると、男性よりも女性の方が約25%多いことが分かりました。
ここでは、30代前半でフリーターとして働いている方の割合を男女別に解説します。男性と女性とでどのような違いがあるのかを確認してみましょう。
30代前半・男性フリーターの割合は15.6%
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、男性の正社員・非正規社員の割合は、以下のとおりです。
| 男性の年齢 | 正社員の割合 | 非正規社員の割合 | 
|---|---|---|
| 20~24歳 | 80.6% | 19.1% | 
| 25~29歳 | 86.2% | 13.7% | 
| 30~34歳 | 84.1% | 15.6% | 
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況/表9-1 性、年齢階級、雇用・就業形態別在学していない若年労働者割合(p.11)」
30代前半の男性は、約8割が正社員として働いており、非正規社員であるフリーターの方が少ない結果となりました。20代での正社員・非正規社員の割合も同様であり、20~30代前半の男性は、フリーターよりも正社員として働いている方が多いことが分かります。
30代前半・女性フリーターの割合は41.4%
同資料によると、女性の正社員・非正規社員の割合は以下の結果となっています。
| 女性の年齢 | 正社員の割合 | 非正規社員の割合 | 
|---|---|---|
| 20~24歳 | 79.3% | 20.5% | 
| 25~29歳 | 66.4% | 33.3% | 
| 30~34歳 | 58.0% | 41.4% | 
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況/表9-1 性、年齢階級、雇用・就業形態別在学していない若年労働者割合(p.11)」
30代は20代に比べて非正規社員と正社員の割合の差が少ないことが分かります。これは、30代前半で結婚・出産をして、正社員から非正規社員になる人が多いことが理由として考えられるでしょう。
参照元:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」
30歳フリーターで「人生終わった…」と思うのはまだ早い
30歳のフリーターだからといって、「人生終了」と諦めるのはもったいないです。むしろ20代のころよりも、自分の適性や興味、将来の目標が明確になっている時期といえます。
30歳になると周囲の友人が正社員としてキャリアを築いたり、結婚や子育てをしていたりするのを見て、「このままだとやばいかも…」「30歳でフリーターはもう手遅れ?」と焦りや劣等感を抱くこともあるでしょう。しかし、昨今では働き方の多様化が進み、転職やキャリアチェンジをすることは珍しくありません。
重要なのは、「これまでフリーターで培ってきた経験をどのように活かすか」ということ。たとえば、接客業ならコミュニケーションスキル、事務職ならPCスキルなどが将来に結びつく可能性があります。
まずは、フリーター経験を通じてどのようなスキルが身に付いたのか棚卸しをしてみてください。
「人生終わった…」と諦める前に、まずは一歩踏み出してみましょう。自分の強みが分からない、スキルの棚卸しが難しいという方は、プロのアドバイザーがサポートを行ってくれる就職・転職エージェントの活用もおすすめです!
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
【ハタラクティブ調査】30代でフリーターを続ける理由
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」のアンケート結果によると、フリーターを続けている理由で最も多かったのが、男性は「就きたい仕事のための準備期間や、資格などの勉強のため(12.8%)」、女性は「身体的や精神的に正社員で働けないと考えているため(17%)」でした。
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 1位 | 就きたい仕事のための準備期間や、資格などの勉強のため 12.8% | 身体的や精神的に正社員で働けないと考えているため 17% | 
| 2位 | 身体的や精神的に正社員で働けないと考えているため 12.3% | 正社員として働くのが厳しいと思ったから 13.4% | 
| 3位 | 正社員として働くのが厳しいと思ったから 12.3% | ライフイベントを経て、家庭事情を優先するため 11.2% | 
| 4位 | 正社員になることに関心がないから 11.8% | 就きたい仕事のための準備期間や、資格などの勉強のため 9.4% | 
| 5位 | 就職活動がうまくいかないから 10.9% | 正社員になることに関心がないから 8.7% | 
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 フリーターを続けている理由(p.10)」
※回答者数:男性211位、女性789人
男性・女性ともに、フリーターからの就職活動や入社後の働き方などに対してハードルを感じている方が多いことが分かります。人によりフリーターを続ける理由は異なりますが、自分の経験やスキルに対する不安が正社員就職を遠ざけている可能性もあるでしょう。
30代でフリーターはやばい?続けた場合の7つのリスク

フリーター生活を続けるリスクには、「正社員と比べて収入が低い」「スキルが身に付きにくい」といったことが挙げられます。ここでは7つのリスクについて詳しく解説するので、フリーターから正社員になるか迷っている方はぜひご覧ください。
30代以降もフリーターを続けた場合のリスク
- 年齢とともに正社員との収入差が開く
 - 若いときより就職先の選択肢が少なくなる
 - 空白期間が長くなると就職が難しくなる
 - 病気や怪我をしたときに収入が途絶えてしまう
 - 正社員よりも解雇されやすい傾向にある
 - 正社員とスキルやキャリアの差が生じる
 - 社会的信用度がライフイベントに影響する場合がある
 
1.年齢とともに正社員との収入差が開く
年齢を重ねるほどフリーターと正社員の収入差は開いていきます。以下では、フリーターの年齢別年収や賃金に関するデータを紹介するので、今後の生活にどのような影響を与えるかを考えるのに役立ててみてください。
年齢別の年収
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」のデータをもとに「年代前半+年代後半÷2×12ヶ月」で計算すると、30代の正社員と非正規社員の年収差は、100万円を超えていることが分かりました。
| 年齢階級 | 正社員・正職員の年収 | 非正規社員の年収 | 「正社員・正職員」と「非正規社員」の年収の差 | 
|---|---|---|---|
| 20代 | 約305万円 | 約250万円 | 約55万円 | 
| 30代 | 約389万円 | 約266万円 | 約123万円 | 
| 40代 | 約454万円 | 約270万円 | 約184万円 | 
| 50代 | 約494万円 | 約270万円 | 約224万円 | 
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況 (6) 雇用形態別にみた賃金(p.12)」
20代の時点で約50万円の差があり、30代以降は約100〜200万円もの差が開いていることが分かります。その後40代・50代と年齢を重ねるごとに、年収の差は大きくなるでしょう。
※なお、上記の表は各年齢階級の平均賃金に12ヶ月分を掛けて単純計算したものです。あくまでも参考程度に留めてください。
フリーターは男女ともに大きな収入の変化がない
以下は、同資料に掲載されている男女・雇用形態別の賃金状況です。

引用:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況 (6) 雇用形態別にみた賃金(p.13)」
正社員の収入は男女ともに50代まで上昇傾向にあるのに対し、非正規社員の収入はほぼ横ばいであることが分かります。
「経験年数を積み重ねるとともに収入アップを目指したい」という目標がある場合は、正社員として働く方が実現できる可能性が高いです。
参照元:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況 結果の概況」
2.若いときより就職先の選択肢が少なくなる
30代以降になると、20代と比べて選択できる求人情報が少なくなります。「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」によって、求人に年齢制限を設けることは禁止されているものの、「長期キャリア形成を図るため35歳以下まで」のように記載されている求人もあるためです。
20代と30代を比較すると、同じフリーターでも柔軟性があり、今後の将来に期待できる20代の採用を考える企業があるのは事実。また、30代の転職ではこれまでの経験や培ってきたスキルなどが求められる傾向にあるため、未経験・フリーターの採用には慎重になる企業もあります。
30代からの就職は遅くありませんが、「今後どう働いていくか」を真剣に考え、スキルを身に付けたり、計画的にキャリアを積み上げたりすることが重要といえるでしょう。
参照元:e-Gov法令検索「トップページ」
3.空白期間が長くなると就職が難しくなる
30代でフリーターを続けていると、「空白期間」がリスクとなり就職が難しくなる恐れもあります。「空白期間」とは、職歴のなかで働いていなかった期間のこと。
フリーターとしての経験は一般的に職歴とみなされないため、企業によっては正社員ではない期間をすべて「空白期間」と認識する場合もあるようです。
空白期間があると、採用担当者から「なぜ正社員として働いていなかったのか」といった質問をされる場合があります。
空白期間が長いと、「仕事への意欲が低いのでは」「職場に順応できないのでは」といったマイナスのイメージを持たれやすくなり、採用のハードルを高くしてしまう原因にもつながりかねません。30代フリーターから就職を考えるなら、早いうちに準備や行動を始めることが将来の可能性を広げるきっかけになるでしょう。
4.病気や怪我をしたときに収入が途絶えてしまう
フリーターは基本的に時給で働くため、思わぬ事故や怪我、病気などで働けなくなった場合、収入が途絶えてしまう恐れがあります。
風邪のように一時的な不調であったとしても、収入が減ってしまえば生活費の捻出が難しくなる可能性があります。また、長期的な療養が必要になれば医療費も重なり、支出額だけが増えることになるでしょう。
正社員であれば、傷病手当金や社会保険の保障などで、万が一の際にもある程度の収入が確保されます。ライフステージの変化が起こりやすい30代だからこそ、今後に備えて正社員になることを考える必要があるでしょう。
5.正社員よりも解雇されやすい傾向にある
フリーターとして働いている場合、正社員よりも解雇されやすい立場にあります。
正社員が無期雇用契約であるのに対し、アルバイト・パートなどの非正規雇用は有期雇用契約であるためです。契約期間の途中での解雇は正社員以上に厳しく制限されており、規律違反や重度の傷病など、やむを得ない事由がなければ契約期間中に解雇することは原則としてできません。
しかし、企業の経営状況や業績悪化によっては契約期間満了時に次の更新が行われず、人員調整に充てられやすい現実があります。また、法律上の保護も正社員と比べて弱く、突然「来月で契約終了です」と告げられる可能性もゼロではありません。
6.正社員とスキルやキャリアの差が生じる
正社員とフリーターの間には、収入だけでなくスキルやキャリアの差が生じる可能性があります。フリーターは正社員に比べると業務範囲が狭く、経験年数を積み重ねてもスキルの幅を広げたりキャリアアップしたりしにくいことがあるでしょう。
一方で正社員として経験を積み重ねた30代の場合、大きなプロジェクトを任されたり働きながら資格を取得したりして、キャリアアップの機会が増えることも。なかには管理職となり、マネジメントスキルを習得する方もいるでしょう。
広範囲の業務に携わるには、スキルやキャリアを磨きやすい正社員としての働き方がおすすめです。
7.社会的信用度がライフイベントに影響する場合がある
30代以降もフリーターを続けた場合、結婚や育児などのライフイベントに影響を及ぼす可能性があります。フリーターは正社員に比べて収入や雇用が不安定であることから、社会的信用度が低くなりやすいもの。そのため、車や住宅購入のローンを組む際に審査が通らない場合があります。
フリーターを続けるか迷っている方は、ライフイベントにどのような影響があるかをイメージしてみましょう。
30代前半と後半で異なるフリーターの就職事情

フリーターから正社員を目指す際は、就職活動の時期によって企業から求められるポイントが異なる傾向があります。ここでは、30代フリーターの就職事情について30代前半と30代後半に分けて解説するので、就活を始める時期にお悩みの方はご一読ください。
30代前半は未経験でも就職のチャンスがある
30代前半のフリーターの方は、未経験の仕事に挑戦できるチャンスがあります。未経験からの就職は20代の方が有利になる傾向があるものの、企業によっては、将来のキャリアパスを考え34歳までの方を募集の対象としている場合もあるためです。
未経験の業種や職種に就いてみたい方は、30代前半のうちが狙い目です。
30代後半はスキルや実績が求められるようになる
30代後半になると、スキルや実績が求められる傾向があります。経験豊富な転職者がライバルとなりやすく、30代前半よりも正社員就職のハードルが上がることが予想されるでしょう。
そのため、30代後半のフリーターの方は、資格を取得してスキルを身に付けたり、採用されやすい仕事を選んだりするといった工夫が必要です。
年齢を重ねるとアルバイトの内定獲得も難しくなる傾向に
フリーターを続ける場合、将来的には正社員求人だけでなくアルバイト求人の選択肢も少なくなる可能性があります。年齢を重ねると体力面の懸念が生じやすく、内定獲得が困難になる場合があるでしょう。
年齢を重ねても安定した雇用や収入を得るには、早い段階で正社員としての就職を検討するのがおすすめです。
「30代フリーターは正社員就職が難しい」といわれる理由

30代でフリーターから正社員を目指す際のハードルが上がる背景には、企業が人材に求める条件が影響していることが考えられます。以下に30代フリーターの正社員就職が難しいといわれる理由をまとめました。
30代向けの求人は即戦力を期待されやすい
先述しているように、30代向けの求人では一定の業務経験やスキルが求められる傾向があります。企業側は30代の人材に対して、20代の人材よりも「長期的なキャリアパスがあり、即戦力となるスキルが身に付いているかどうか」を重視することが多いでしょう。
アルバイトやパートの経歴は職歴とみなされないのが一般的ですが、応募先の業務に役立つ経験やスキルがあれば積極的にアピールしましょう。もしアルバイトとは異なる分野へ就職したい場合は、「未経験者歓迎」の求人から応募先を選ぶよう検討してみてください。
マネジメント能力の有無を問われる場合がある
即戦力を求める企業の選考では、教育やサポートを行うマネジメント業務を任せられそうかチェックされることがあります。マネジメント能力としてアルバイトでのリーダー経験を評価してもらえることもあるため、そのような経験があればアピールしてみてください。
早期離職を懸念されやすい
30代フリーターでの正社員就職が難しいといわれる理由には、企業側から早期離職を懸念されやすいことも挙げられます。
正社員はフリーターに比べて責任の重い仕事を任されやすく、業務範囲も広いことが特徴です。企業によっては、フリーター期間が長い求職者に対して「働き方の差が負担となり、離職につながるのでは」と懸念を抱く可能性があるでしょう。
採用した人材が早期離職すると再び募集を掛けるコストが発生するため、30代フリーターの採用を慎重に行う企業も少なくありません。フリーターから正社員の求人に応募する場合は、「長期的に活躍していきたい」という前向きな姿勢を示すことが大事です。
30代でフリーターから正社員へ就職するメリット

フリーターから正社員へ働き方を変えると、収入や職が安定したり、スキルアップ・キャリアアップが実現しやすくなったりするでしょう。ここでは、30代でフリーターから正社員へ就職するメリットを紹介します。
30代でフリーターから正社員へ就職するメリット
- 安定した収入を得られる
 - 職が安定し長期的に働きやすい
 - スキルアップやキャリアアップがしやすくなる
 - より責任ややりがいを感じる仕事に携わりやすくなる
 
安定した収入を得られる
30代フリーターの方が正社員に就職する大きなメリットは、安定した収入を得られることでしょう。
正社員は、基本的に月給制のため毎月決まった給与を受け取ることが可能です。また、給与以外にも賞与や手当などを受け取れる場合があり、フリーターの給与に比べ安定しているといえます。
そのほか、昇進や昇給によって給与が上がる点もメリットです。
職が安定し長期的に働きやすい
正社員になると職が安定し、安心して長期的に働けるようになります。正社員は無期雇用契約のため、特別な事情がない限り解雇されるリスクがないからです。
スキルアップやキャリアアップがしやすくなる
フリーターに比べて正社員は、スキルアップやキャリアアップがしやすいこともメリットとして挙げられるでしょう。フリーターは定められた範囲内で業務に取り組むことが一般的ですが、正社員は幅広い仕事に挑戦できる機会が多いためです。
企業によっては、業務に役立つ研修や資格取得支援などを行っている場合もあり、スキルアップしやすい環境で働けるでしょう。スキルアップによって成果が上がれば、評価につながりキャリアアップしやすくなります。
より責任ややりがいを感じる仕事に携わりやすくなる
より責任ややりがいを感じる仕事に携われる点も、正社員として就職するメリットの一つです。正社員で働く場合、自身の判断で業務を進めるような裁量権のある仕事に携われることもあります。
業務に伴う責任は大きくなりますが、やりがいをもって働けるでしょう。
30代フリーターから正社員就職する方法

ここでは、30代でフリーターから正社員就職をする方法を3つご紹介します。
30代フリーターから正社員就職する方法
- 正社員募集の求人に応募する
 - 正社員登用制度を利用する
 - 紹介予定派遣で働く
 
正社員募集の求人に応募する
フリーターから正社員になるには、就職サイトや就職エージェントなどを利用して正社員募集の求人に応募する方法が一般的です。求人を選ぶ際は、「応募先の業務と自分の強みやスキルがマッチしているか」を考慮することが大切です。
正社員登用制度を利用する
現在のアルバイト先に正社員登用制度があれば、それを利用して正社員になる方法もあります。すでに働いているアルバイト先で正社員になれば、人間関係や業務フローに慣れている状態で働けるでしょう。
ただし前述したように、正社員登用制度があるからといって必ずしも正社員になれるとは限りません。正社員登用制度の利用を検討する際は、直近の実績や登用の条件、試験内容などをしっかりと確認しましょう。
紹介予定派遣で働く
30代フリーターからの就職を目指すなら、「紹介予定派遣」を選択するのも一つの手段です。紹介予定派遣とは、一定の期間を派遣社員として働いたあと、双方が合意すれば正社員として採用される仕組みのこと。
フリーター期間が長く、正社員経験が少ない場合は、自分の働き方やスキルが企業に合うかどうかを確認できるチャンスになるでしょう。また、企業側も実際の仕事ぶりを見てから採用するかを判断できるため、学歴や職歴よりも実力を見てもらえる傾向があります。
派遣期間中は、社会人としての基本的なビジネスマナーや業界の専門知識などを身に付ける機会にもなるでしょう。
30代でフリーターから正社員を目指す際の6つのポイント
できるだけ早い時期から準備を開始し、自分のスキルに合う応募先を探すことが、就職成功のカギです。ここでは、30代でフリーターから正社員を目指すときのポイントを解説するので、就職活動の進め方をイメージするのにお役立てください。
30代でフリーターから正社員を目指す際のポイント
- すぐに就職活動を開始する
 - 自己分析を徹底する
 - これまでの経験を活かせる仕事に注目してみる
 - 就職サイトで未経験者歓迎の求人を探す
 - 自分に合う就職支援サービスを使う
 - 応募職種に関連する資格やスキルを身に付ける
 
1.すぐに就職活動を開始する
30代フリーターの方が正社員として就職するには、すぐに就職活動を開始することが重要です。先述したように、年齢を重ねるにつれて即戦力となるスキルや経験を求められるため、就職のハードルは上がっていきます。
選考通過の可能性を高めるためにも、できるだけ早く就職活動を始めてみてください。
2.自己分析を徹底する
30代でフリーターから正社員を目指す場合、まずは「自分自身を深く理解すること」から始めましょう。そのために不可欠なのが「自己分析」です。
自己分析では、これまでのアルバイト経験や私生活で培ってきたスキル、価値観などを振り返り、自分が「どんな仕事に向いているのか」「どのような環境で力を発揮できるのか」を明確にします。
たとえば、「接客のアルバイトを長く続けてきた」という経験も、「人と接する仕事にやりがいを感じる」「トラブル対応で臨機応変に行動できる」など、企業が評価するスキルとして捉えることが可能です。
また、自己分析を通じて「自分がなぜ正社員になりたいのか」という動機を深掘りすることで、志望動機の説得力を高めるポイントにもなります。「30代フリーターからの就職活動がうまくいくか不安…」という方も、これまでの自分の経験を肯定し、将来の可能性を見出してみましょう。
3.これまでの経験を活かせる仕事に注目してみる
フリーターから正社員就職を目指す際は、パートやアルバイトで働いた経験を活かせる仕事を選ぶのも手です。応募先の業務に役立つ経験やスキルを企業へアピールできると、「即戦力となる人材」として、プラスイメージにつながるでしょう。
4.就職サイトで未経験者歓迎の求人を探す
就職サイトの未経験者歓迎の求人のなかから応募先を検討することも、就職成功のポイントです。経験が重視されない求人を選べば、フリーター期間の長さに関係なく採用されるチャンスが高まります。
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、フリーターの求職者の方が就職先を探す際に利用するサービスは、「求人サイトや就職・転職情報サイト」が65.1%で最多でした。

引用:若者しごと白書2025「就職先探しの手段で最も利用したサービス【フリーター】(p.31)」
求人サイトや就職サイトは、数多くの求人情報を取り扱っていることが特徴です。希望の条件に絞って検索できるため、未経験者歓迎の求人をスムーズに見つけられるでしょう。
5.自分に合う就職支援サービスを使う
フリーターから正社員を目指す際は、就職支援サービスを活用するのが効果的です。ここでは、「就職サイト」「就職エージェント」「ハローワーク」「サポステ」「ジョブカフェ」の5つについてご紹介します。
就職サイト
就職サイトは基本的に登録不要で数多くの求人を閲覧することができ、自分の希望条件に絞って探せます。毎日情報が更新されるため、すきま時間などを使ってこまめにチェックするのがおすすめです。
就職エージェント
就職エージェントを活用する方法もおすすめです。
就職エージェントにはプロのキャリアアドバイザーが在籍しており、悩み相談から内定獲得までをトータルサポートしてくれます。応募書類の書き方や面接の答え方もアドバイスしてもらえるため、就職活動が未経験の方も安心して準備を進められるでしょう。
ハローワーク
ハローワークは就職したい気持ちがある人なら誰でも利用できるため、30代フリーターの方にもおすすめです。
ハローワークとは、厚生労働省が全国500か所以上に設置する公共職業安定所のこと。無料で求人を確認でき、気になる企業があれば職場環境に関する情報や現在の応募状況などを教えてもらえます。
また、ハローワークでは職業訓練の申し込みを行うことも可能です。職業訓練にはさまざまなコースがあり、Webデザインや介護、ビジネスマナー、電気工事など就職に役立つ知識やスキルを身に付けられます。受講条件や内容、時期は各々異なるので、気になる方はチェックしてみましょう。
参照元:厚生労働省「ハローワーク」
サポステ
サポステとは、「地域若者サポートステーション」の略称です。「15~49歳で働くことに不安を感じている方」に対して、就職に関する相談やセミナーの受講などのサポートを実施しています。就職後の定着支援も行っており、入社後の悩みも相談することが可能です。
ただし、サポステでは求人紹介は行っていないため、求人探しに関するサポートを受けたい場合はほかのサービスを併用することをおすすめします。
参照元:厚生労働省「サポステ」
ジョブカフェ
ジョブカフェとは、「若年者のためのワンストップサービスセンター」のことで、就職に関する相談やセミナー、職場体験などのサービスを行っている点が特徴です。現在、香川県以外の46の都道府県に設置されており、ハローワークに併設されている場合もあります。
ただし、30代を対象年齢に含んでいない地域もあるため、管轄地域のジョブカフェが30代のサポートを行っているかは事前に調べておきましょう。
参照元:厚生労働省「ジョブカフェにおける支援」
6.応募職種に関連する資格やスキルを身に付ける
30代フリーターの方は、応募職種に求められる資格やスキルを身に付けてから正社員を目指すと、効率的に就活を進められる場合があります。資格取得を目指す際は、即戦力として評価されやすいスキルが身に付くものを選ぶのがポイントです。
しかし、専門性が高い分野の場合は、応募時に資格が必須だったり、資格取得によって評価を高められたりする可能性があります。資格によっては勉強に時間がかかるものもあるため、計画を立ててみて合格が現実的であるかを確認しておきましょう。
30代フリーターの就職で未経験から挑戦しやすい仕事8選

30代フリーターから正社員就職を目指す際は、経験を重視されにくい仕事に注目して応募先を選ぶのがおすすめです。ここでは、未経験から挑戦しやすい仕事の例を8つご紹介します。
※ご紹介している職種の情報は2025年5月時点のものです。
30代のフリーターの方におすすめな仕事
- 営業職
 - 事務職
 - 飲食店スタッフ
 - ルート配送ドライバー
 - 工場作業員
 - 介護職
 - アパレル店員
 - 携帯ショップスタッフ
 
営業職
未経験から挑戦できる求人を見つけやすい職種として、「営業職」が挙げられます。営業職は必須の資格やスキルが基本的になく、ポテンシャルをアピールしやすい職種の一つです。営業職は幅広い業界に配置されているため求人数が多く、自分が興味関心のある分野で働ける可能性が高いでしょう。
また、これまでに接客業で人と関わったり、販売職で商品の案内をしたりといったアルバイト経験があれば、コミュニケーション能力や提案力をアピールすることが可能です。
新規開拓営業
新規開拓営業とは、新しい顧客を探して開拓する営業手法です。顧客との関係性が構築できていないため契約成立に至るまでが難しい傾向にあり、忍耐力や粘り強さが必要とされるでしょう。
| 仕事内容 | 未取引またはすでに取引のある顧客に対して商品やサービスを提案し、新たな取引関係を構築する。成約後のフォローも行う。 | 
|---|---|
| 向いている人 | ・コミュニケーション力を磨きたい人 ・精神的なストレス耐性が高い人 ・チャレンジ精神旺盛な人  | 
| ポイント | ・獲得した新規顧客数が多いと、インセンティブがつくことがある ・営業方法は、電話で行ったり直接訪問したりとさまざま ・結果が出るまで粘り強く営業先を回る体力が必要  | 
ルート営業(ルートセールス)
ルート営業は新規開拓営業とは異なり、すでに取引をしている顧客に対してさらなる営業をする仕事です。
顧客との関係性を大切にしながら、より密接な関係を構築していきます。そのため、細かい気配りや柔軟性に優れている方に向いているでしょう。
| 仕事内容 | 既存顧客との関係を維持・強化し、継続的な取引を行う | 
|---|---|
| 向いている人 | ・長期的な関係構築を得意とする人 ・継続的なフォローアップが得意な人 ・顧客サービス精神の高い人  | 
| ポイント | ・既存顧客に対する営業が基本で、ノルマがあることは少ない ・長く良好な関係を維持するうえでのプレッシャーを感じることがある ・1人で複数の企業や個人の顧客を持つことが多い  | 
事務職
事務職もスキルや経験が必要とされない場合が多いため、30代フリーターから正社員を目指す方におすすめです。なお、WordやExcelなどのパソコンスキルが身に付いている方は選考で有利になる可能性があります。
一口に事務職といっても数多くの種類があるため、自分の働きたい環境や関わりたい人などをよく考えて選ぶことがポイントです。ここでは「一般事務」「営業事務」「受付事務」「学校事務」の4つについてまとめました。
一般事務
一般事務の仕事は主に、文書の作成・整理、発注伝票や受注伝票の作成・管理、生産量や売上高のデータ入力などです。また、郵便物の発送・仕分け、社内で使用する消耗品の補充など細かな仕事を受け持つ場合もあります。
| 仕事内容 | 社内の文書作成、データ入力、電話対応など、定型的な事務作業全般を担当する | 
|---|---|
| 平均年収 | 529.6万円 | 
| 向いている人 | ・正確さ、几帳面さ、スピード感をもって作業することが得意な人 ・電話応対や来客対応などができる、コミュニケーション力のある人 ・一つの作業を集中して続けられる人  | 
| ポイント | ・特別な学歴や資格は不要で、経験を積みながらスキルアップ可能 ・パソコンスキル、文書作成、簿記などに関する資格を取得すると活躍の幅が広がる ・就業時間は規則的なことが多く基本的には残業が少ない  | 
営業事務
営業事務は、営業担当からの指示を受けて資料や見積書を作成したり、クライアント対応を行ったりして営業活動をサポートする仕事です。
| 仕事内容 | 営業部門の事務作業を担当し、見積作成や顧客対応で営業をサポートする | 
|---|---|
| 平均年収 | 511.9万円 | 
| 向いている人 | ・顧客対応に必要なビジネスマナーとコミュニケーション力がある人 ・PCスキルがあり、複数の業務を同時に進められる人 ・営業部門と顧客の間に立って、適切な判断ができる人  | 
| ポイント | ・1人あたり平均3〜5人の営業担当をサポートする ・秘書や英文事務など、より専門性の高い職業へキャリアアップすることがある ・海外企業や海外と取引のある場合は、英語力が必要なことがある  | 
受付事務
受付事務は、企業や団体などの受付において来客を出迎えて応対し、担当者への連絡や訪問先の案内などを行うのが主な仕事です。
| 仕事内容 | 来客の訪問目的を確認し、担当者への取り次ぎや案内を行う | 
|---|---|
| 平均年収 | 356.4万円 | 
| 向いている人 | ・マナーや振る舞いに気を配って接客できる人 ・人付き合いが好きな人 ・イレギュラーな状況でも慌てない人  | 
| ポイント | ・業務内容によっては語学力を求められることもある ・秘書検定、TOEIC、MOSなどを取得しておくと活躍しやすい ・企業の印象を左右することもある  | 
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 受付事務」
学校事務
学校事務は、中学校や高校をはじめとするさまざまな学校において事務作業を行うのが仕事です。
細かく分けると、以下のような業務があります。
- ・庶務関係…来校者や電話の応対、学生証の作成、学割や在学証明書の発行
 - ・人事労務関係…教職員の勤務に関する事務管理、給料の計算と支給事務。出張の旅費の精算や福利厚生の事務手続きなど
 - ・会計関係…学校内の予算を管理し、教材など必要な備品を購入
 - ・教務関係…入学・卒業、転入・転出等の手続き、教科書や教材の購入に関する事務手続き
 
| 仕事内容 | 小学校から大学などの教育機関で、庶務や人事労務、会計、教務など幅広い事務を担う | 
|---|---|
| 平均年収 | 481.4万円 | 
| 向いている人 | ・パソコンスキルがある人 ・コミュニケーションスキルがある人 ・適切な言葉遣いやマナーを意識し対応できる人  | 
| ポイント | ・学歴や資格は不問 ・公立学校では地方公務員が配属される ・私立学校では独自の採用試験が行われ、中途採用も活発  | 
飲食店スタッフ
フリーターから正社員を目指す際は、飲食店のスタッフの仕事に注目してみるのも手です。接客に必要なマナーやスキルは研修を通して習得するのが一般的なため、フリーターの方も挑戦しやすい職種といえます。
また、企業によっては人手が不足している場合があり、選考通過までスムーズに進める可能性もあるでしょう。
飲食店スタッフは、飲食店において接客や厨房での調理を行うのが主な仕事です。飲食店でのアルバイト経験がある場合は、そのスキルを活かして働けます。
| 仕事内容 | 接客やキッチン業務を通じて、顧客に食事とサービスを提供する | 
|---|---|
| 平均年収 | 358.4万円 | 
| 高卒の割合 | 50% | 
| 向いている人 | ・コミュニケーション能力の高い人 ・おもてなしすることが好きな人 ・立ち仕事を長時間続ける体力がある人  | 
| ポイント | ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・店長は「防火管理者」「食品衛生責任者」などの資格が必要な場合がある  | 
ルート配送ドライバー
インターネット通販の市場拡大によって社会的な需要が高まっているドライバーの仕事も、未経験から挑戦しやすい職種です。採用の間口を広げるために、年齢や学歴を問われない傾向があることから、30代フリーターの方も採用されやすいでしょう。
ドライバーとして働くには、「普通自動車運転免許」が必要です。職種によっては、「準中型自動車免許」や「中型自動車第一種運転免許」が求められることもあるため、事前に必要な資格をチェックしておきましょう。
ルート配送は、特定の日時とルートで、あらかじめ決まった店舗や事業所などに車両で荷物を配送する仕事です。配送と同時に、配送先で容器やコンテナなどの回収も行います。
配送先の主な例は、以下のとおりです。
- ・コンビニやスーパー
 - ・家電量販店
 - ・飲食店
 - ・クリーニング店
 - ・病院
 
| 仕事内容 | 決められた時間とルートで、店舗や事業所に商品を配送し、空容器などの回収も行う | 
|---|---|
| 平均年収 | 394.5万円 | 
| 高卒の割合 | 車両に応じた運転免許 | 
| 必要な資格 | 56.8% | 
| 向いている人 | ・安全運転ができる人 ・計画的に行動できる人 ・地理に詳しい人  | 
| ポイント | ・運転免許(車両に応じた種類)が必要 ・「運行管理者試験」「安全衛生管理者試験」などに合格すると、管理職への昇進できる可能性がある ・一人乗車で担当の店舗や事業所を回るのが基本  | 
工場作業員
工場作業員の仕事は基本的にマニュアルに従って行うため、未経験者も歓迎されやすい傾向にあります。
工場作業員の仕事内容は、主に以下の5つです。
- ・生産と工程管理…定められた管理計画に基づき、生産量の管理や目標生産量を達成するための人員配置、原材料の発注などを行う仕事
 - ・ライン作業…ベルトコンベアーに流れる製品を加工したり、検品したりする。流れ作業とも呼ばれ、手作業で行う場合と、機械のオペレーションを担当する場合がある
 - ・ピッキング…伝票や指示書に基づき、部品や商品を取り出す作業のこと。工場では、倉庫や棚などからピッキングリストに記載されている部品を出し、製造や検査などの工程に渡す
 - ・仕分け、梱包…製造に必要な部品や製品を仕分けたり、梱包したりする作業のこと。
 - ・検品…工場で製造した製品に問題がないか確認する作業。機械を使う作業もあれば、感覚を研ぎ澄ませて作業をすることもある
 
| 仕事内容 | 工場内で原材料や製品の搬入出、機械清掃、構内清掃、廃棄物処理などを行う | 
|---|---|
| 平均年収 | 345.4万円 | 
| 向いている人 | ・指示を正確に守れる人 ・安全意識の高い人 ・報告や連絡をきちんとできる人  | 
| ポイント | ・男女比は職場、仕事内容などにより異なる ・雇用形態は多様で、非正規社員の割合が高い ・シフト制で早朝勤務になることがある  | 
介護職
介護職は少子高齢化によって人手不足の状態にあるため、未経験の方も採用されやすいでしょう。また、介護福祉士実務者研修や介護福祉士などの資格を取ることでキャリアアップを目指せるので、専門性を極めたい方にもおすすめできます。
主な担当業務は以下のとおりです。
- ・清掃
 - ・シーツ交換
 - ・配膳
 - ・身体介護
 - ・介護事務
 
介護の職場は、「訪問型」「通所型」「入居型」の大きく3つに分かれます。自分がどのような形で働きたいかを考えることも大切です。
| 仕事内容 | 高齢者や障がいのある方の日常生活を支援し、自立に向けた介護や生活援助を行う | 
|---|---|
| 平均年収 | 378.6万円 | 
| 向いている人 | ・相手の気持ちを察知できる人 ・細かい観察力のある人 ・福祉系の専門知識を学び、活かす意欲のある人  | 
| ポイント | ・24時間体制の施設が多い ・人材不足により、需要は増加傾向にある ・労働環境や賃金を改善する動きが進行している  | 
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 訪問介護/ホームヘルパー」「施設介護員」
ショップ店員
ショップ店員になるにはコミュニケーション能力が重視されるものの、スキルや経験が必要ない場合が多いため、30代フリーターの方も挑戦しやすい職種といえます。ここでは、「アパレル店員」と「携帯ショップスタッフ」についてまとめました。
アパレル店員
アパレル店員の仕事をするメリットは、好きなブランドの服を着用して働けたり、お客さまの喜ぶ顔を近くで見られたりする点です。
また、お客さまのニーズをくみ取り、商品やコーディネートを提案することで、コミュニケーション力や接客技術なども磨かれるでしょう。
| 仕事内容 | 接客販売とコーディネート提案を行い、店舗の運営や商品管理も担当する | 
|---|---|
| 平均年収 | 369.4万円 | 
| 向いている人 | ・適切な声掛けができるコミュニケーション能力がある人 ・立ち仕事や商品運搬ができる体力がある人 ・ファッションセンスに自信がある、または興味関心がある人  | 
| ポイント | ・幼児~子ども向けから全年齢向けまで、さまざまな店舗がある ・土日祝日も営業している店舗が多い ・ネットの普及により販売方法が変化しているように、時代の変化に応じた戦略が必要  | 
携帯ショップスタッフ
携帯ショップスタッフの主な仕事内容は以下のとおりです。
- ・携帯販売
 - ・ユーザーサポート
 - ・在庫管理
 
携帯販売は、携帯ショップスタッフのメインとなる仕事です。商品を売るだけでなく、お客さまの要望や予算に合わせた機種選びや料金プランの説明、各種オプションサービスの提案などを行います。
ユーザーサポートも仕事の一つです。具体的には、機器の操作方法の説明、故障や不具合の対応、通信トラブルの解決などを行います。
端末や付属品の在庫管理も行います。在庫切れを防ぐため、適切な発注タイミングを見極めることも必要です。
| 仕事内容 | 携帯電話やスマートフォンの販売、契約手続き、操作説明、トラブル対応を行う | 
|---|---|
| 平均年収 | 369.4万円 | 
| 向いている人 | ・コミュニケーション能力が高い人 ・臨機応変な対応ができる人 ・丁寧に説明できる人  | 
| ポイント | ・全国各地に職場があり、店舗間の異動をすることがある ・高齢者向け専門スタッフの需要がある ・地域密着型のスマートフォン利用サポートの拠点としての役割が増加していて、継続的な人材需要が見込まれる  | 
30代フリーターから正社員になった人の体験談

ここでは、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用して就職を成功させた人の体験談をご紹介します。就職エージェントに登録するか迷っている方はぜひご一読ください。
パチンコのアルバイト店員から正社員になった人
以下は、社会人未経験でアルバイトから正社員就職を実現した方の体験談です。
30歳、どこでも良いからと思ってましたが結局は良い仕事に就けました。
これまで専門学校を卒業してから、派遣やなんやらでずっと正社員として働いたことはありませんでした。気づいたら30歳になってしまって。結婚の話も何もないですが、正社員になるにはもう最後のチャンスかなと思って、就活を始めました。
これまで仕事はしてきましたが派遣やアルバイトなので何を経歴として書いたら良いか全く分からなかったですね。仕事先は雇ってくれるのであればどこでも構いませんでした。
はじめは苦労しましたが、ハタラクティブに登録してからは、とても心強かったです。書類に何を書けば良いか、面接のときにどうしたら良いかなど、企業ごとの特色を知っている立場からアドバイスくださっているのでとても安心でした。
今では小さな会社ですが、長く働かせてくれそうな企業で働いています。頑張りたいと思います。
飲食店のアルバイトから正社員になった人
続いて、飲食店のアルバイトから正社員になった方の体験談です。
大学時代から旅行が好きで、居酒屋のバイトで旅費を貯めては海外を放浪し、お金が底を突くと帰ってきてまたバイト、その繰り返しでした。それがライフスタイルだと思ってたし、若いころは楽しいだけで良かったんですけど、気づけば30歳が目前で。
さんざん好き勝手やってきたし、どこかでけじめをつけた方が良いだろうと思ったものの、この年齢で社会人経験ゼロの求人ってなかなか見つからないじゃないですか。
そんなときにたまたまハタラクティブを知ったので登録してみると、担当の方が親身に相談に乗ってくれ、今働いている旅行会社の求人を紹介されたんですよ。書類の書き方から面接の対策まで、自分一人だったら気づかなかったこともたくさんアドバイスしてもらい、心強かったですね。
今は海外旅行のツアープランニングをしています。大好きな旅に関わる仕事で、これまでの経験も生かせているし、あのときハタラクティブに登録して正解でした。
30代フリーターの就職に関するまとめ
30代フリーターの方も、しっかりと選考対策をすれば内定を獲得することは可能です。もしもアルバイトと関連のある職種を目指す場合は、培ってきたスキルや経験を積極的にアピールしましょう。
30代は社会人の中で見れば十分に若い年代です。「手遅れかもしれない」と後ろ向きにならず、思い立ったらすぐに行動に移しましょう。
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30代フリーターの就職に関する疑問やお悩みQ&A
ここでは、30代フリーターの方が抱えている就職の不安や、仕事選びで感じる疑問、お悩みなどにQ&A形式で解決します。
30代フリーター・実家暮らしも就職すべき?
住居費や生活費を抑えられることが理由で、フリーターを続けている場合もあるでしょう。しかし、実家暮らしの方も正社員として就職することをおすすめします。
正社員になった方が収入が安定し、企業によってはボーナスや退職金がもらえます。また、フリーターよりも正社員の方が多くのスキルが身に付くでしょう。
年齢を重ねるほど経験やスキルを求められやすくなるため、正社員になるか迷っている方は1日でも早く行動に移しましょう。就職活動には2~6ヶ月かかるのが一般的なので、早く始めるに越したことはありません。
フリーターのまま30代を過ごした場合の末路は?
同年代の正社員と収入の差が開いたり、将来就職を目指す際に応募できる求人の選択肢が少なくなったりする可能性があります。正社員就職を成功させるためには、少しでも若いうちに就職活動を始めるのがおすすめです。
30代高卒フリーターの就職活動のコツは?
「学歴・経歴不問」の記載がある求人に焦点を当てて応募先を探してみましょう。学歴・経歴に関係なく挑戦しやすく、企業によっては入社後の教育制度を整備しているところもあります。
未経験歓迎の求人が多い職種は何ですか?
営業職・販売職・事務職などが挙げられます。いずれもコミュニケーションスキルやポテンシャルが重視されやすい仕事です。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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