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フリーターは楽なのか?働き方について考えてみよう
更新日
この記事のまとめ
- フリーターが楽に感じるのは、仕事への責任が少なく働き方の自由度が高いから
- フリーターは雇用が不安定なので、将来の生活を安定させたいなら正社員がおすすめ
- 効率的に正社員の就職活動を進めるなら、エージェントの利用を検討してみよう
フリーター生活を送っていると「バイト生活が楽しい」と楽な働き方を選択してしまい、就職になかなか踏み切れない人は多いのではないでしょうか。フリーターは正社員と比べて自由度が高く、一人暮らしであれば生活できるため不自由を感じない人もいるでしょう。しかし、フリーターとして生きていくことは本当に楽な働き方なのでしょうか。将来性や社会的信用度などの側面からも見ていきましょう。
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なぜフリーターは楽なのか
フリーターが「楽」なのは、正社員に比べて働く時間を自由に決められるから。また、仕事の範囲が狭く、責任が少ないことも楽といわれる理由でしょう。ここでは、フリーターが「楽」といわれる理由について解説していきます。
フリーターは時間が自由に使える
アルバイトの多くはシフト制です。事前に自分の働きたい日時を伝え、他のスタッフと調整しながら勤務日が決まります。そのため休みを確保しやすかったり、日によって勤務時間を変えたりと自分の都合に合わせた働き方が叶うでしょう。
また、シフト制の場合はあらかじめ決められた時間以上に働くことは少なく、自分の意に沿わない形で仕事に拘束される可能性は少ないと考えられます。
正社員は企業の決めた労働時間に沿って働く必要があるため、フリーターに比べて拘束時間が長くなることも。また、休日も会社が定めているので、自分の自由になるとは限りません。そのため、習い事に通いたい、仕事以外にも熱中できることがあるなど、プライベートを重視したい人にとってフリーターは理想的な働き方といえます。
責任が少ない仕事ができる
アルバイトと正社員の違いの1つに、責任の大きさがあります。フリーター(アルバイト)は非正規雇用のため、正社員に比べて離職のハードルは低め。そのため、責任の大きな仕事を任せられることは少なく、誰でも取り組みやすい仕事や責任の少ない仕事を担当します。
一方、正社員になると仕事を全うすることは基本であり、さらに「より良い成果をあげること」「より高い価値を追加すること」など、プラスアルファの働きを追求されるのが一般的。担当している業務やプロジェクトに対する責任も発生するので、プレッシャーを感じる機会も増えるでしょう。
退職(転職)しやすい
アルバイトと正社員の違いは、退職時にも大きく差があるようです。
前述の通り、アルバイトと正社員の携わる業務は内容や責任が違います。そのため、フリーターはしっかりと規則を守ればアルバイトをスムーズに辞めやすいといえるでしょう。もちろん、正社員もスムーズな退職は可能ですが、仕事への責任があるため「今のプロジェクトが終わってから」「後任者にしっかりと引継ぎを行ってから」など、時間がかかる可能性があります。
「フリーターの利点って何?正社員を目指す方法もあわせてご紹介」のコラムでも、フリーターとして働くメリットをまとめています。合わせてご確認ください。
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フリーターは楽でも将来への不安が強い
自分で働き方を決められるフリーターに対して、魅力的に感じる人もいるでしょう。しかし、フリーターとして働き続けると正社員に比べて生涯賃金は少なく、雇用の保障もありません。将来に対する不安は強い立場といえるでしょう。
フリーターは生涯賃金が正社員よりも少ない
独立行政法人労働政策研究・研修機構が実施した調査によると、大卒正社員の生涯賃金(60歳まで、退職金を含めない)は、男性が2億8千万円、女性が2億4千万円。いっぽう、大卒でフリーターの生涯賃金(フルタイムの非正社員を60歳まで、退職金を含めない)は、男性が1億6千万円、女性が1億2千万円でした。
40年間で1億2千万の差ということは、年間あたり300万円。ここまで大きな差になるのは、フリーターにはボーナスが支給されないことが大きいでしょう。さらに、定期昇給などの賃金アップの機会も少ないため、年齢を重ねるほど正社員とフリーターの収入差は大きくなっていきます。詳しくは「年収の平均はどのくらい?正社員とフリーターを比較」のコラムもご覧ください。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計2022 労働統計加工指標集
正社員はボーナスや退職金があることが多い
アルバイトに対して昇給制度を設けている企業は多いものの、昇給額は数十円~高くて数百円ほど。しかし、正社員の昇給は「昇給とはいつ実施される?ボーナスに影響は出る?疑問をまとめて解決!」のコラムによると、2~3%ほど。元の賃金によっても異なりますが、数千円アップする可能性が高いでしょう。
また、ボーナスも正社員ならではのメリットです。ボーナスは企業によって金額や支給の有無が異なりますが、「基本給2~3ヶ月分」を支給する企業が多いようです。年間で考えると数十万~百万円近くなるケースもあるでしょう。
フリーターは雇用が不安定
フリーターは非正規の有期雇用です。雇用期間の定めがある働き方なので、企業から雇用契約の更新を打診されなければ仕事を失うことに。なお、フリーターだけでなくパートや契約社員、派遣社員も有期雇用者です。
一方、正社員は雇用期間の定めがありません。倒産やリストラといったリスクはあるものの、基本的には労働者本人が希望する限り、定年まで働き続けることができます。働き続けられるということは、その間は収入が確保できるということ。安定的な収入が見込めるのがメリットです。
フリーターは年齢を重ねると仕事に困る可能性がある
前述したように、フリーターは有期雇用のため仕事を失う可能性が正社員より高いです。さらに、企業はアルバイト人材に対して体力や柔軟性、必要な時に働いてくれる対応力などを求めています。
そのため、高齢になると「同じ条件なら若い人を採用する」と考える企業が増え、仕事に困る可能性が高まるでしょう。長くフリーターを続けるリスクについては、「一生フリーターでい続けるのはリスクが高い?正社員になるメリットを解説!」のコラムでもご確認いただけます。
フリーターは社会的信用度が低め
フリーターが社会的信用度が低い理由は、雇用が安定していないから。また、時給制がほとんどのアルバイトに対して、「毎月一定額の収入があるとは限らない」「けがや病気で働けなくなるリスクが高い」と捉えるケースもあるでしょう。
たとえば、家や車のローンを組む時、クレジットカードを作る時などには審査が必要となりますが、審査の基準は「支払い能力があるかどうか」です。正社員であれば毎月決まった賃金が支払われ、ボーナスも期待できるので支払いが滞る可能性は低いと考えられるようです。しかし、フリーターは「働ける時間には限度があるから大きく稼ぐのは厳しい」「雇用が続かない可能性もある」と考えられ、審査を通過できない可能性は大いにあります。
フリータは楽だけど…将来を考えるなら正社員に挑戦しよう
フリーターとして働くメリットは確かにありますが、将来のことを考えると雇用が不安定で収入も増やしづらいデメリットが大きいはず。そこまで具体的なビジョンを持っていなくても、病気や怪我などをしたときのことを思うと、収入が少ないことに不安を覚える人はいるのではないでしょうか。
また、「楽だから」という理由でフリーターを続けているなら要注意。周囲との差や今後を考えて正社員になろうと考えても、フリーターは職務経歴にはならないため、就職で不利になる可能性が高いです。前述したようにフリーターは責任の少ない仕事を担当しているため、選考でアピールできるポイントに悩む可能性も。
年齢が若ければ将来性や柔軟性でカバーできるので、少しでも将来について考えたり、フリーターとしての生き方を悩んだりしているなら早めに正社員就職を目指しましょう。「ずっとフリーターでいたいけど…女性も就職した方が良いって本当?」では、ずっとフリーターでいたい人や、女性のフリーターならではの注意点も解説しています。フリーターでいたいという思いと、フリーターでいることのリスクの両方を踏まえて将来設計を立てましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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