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新卒の定義とは?既卒・第二新卒との違いや就職活動についても解説
更新日

この記事のまとめ
- 新卒とは、「高校」「専門学校」「大学」を今年度中に卒業する学生のこと
- 新卒の就職活動においては、求職者の人間性や価値観などが重視される
- 新卒は内定率が高く、未経験者も希望の職種を選びやすい
「新卒の定義を知りたい」と思っている人もいるでしょう。新卒とは、「3月末に学校を卒業見込みで就職活動をする学生のこと」と定義されています。
このコラムでは、新卒で入社するメリット・デメリットのほか、「既卒」や「第二新卒」などの言葉の定義についても詳しく解説。また、就職活動事情や新卒についてのよくある質問にも分かりやすく回答しています。これから就職活動を始められる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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新卒の定義
新卒の定義は、「3月末に学校を卒業見込みで就職活動をする学生のこと」とされています。「新卒」とは、「新規卒業」または「新規卒業者」を略した言葉で、「新卒者」とも呼ばれます。新卒の対象となる学生は、今年度中に卒業予定の、高校生・専門学校生・大学生・大学院生です。
「新卒はいつまで?」卒業後3年までを新卒扱いとする会社も
「青少年雇用機会確保指針」の改正に伴い、2010年に厚生労働省から事業主へ向けて「募集・採用に当たって3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」という資料が配布されました。これにより「卒業後3年までを新卒扱い」として採用を行う企業もあります。参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!
新卒の年齢はいくつまでと定義されている?
新卒の年齢に、公式な定義や制限はありません。厚生労働省の「その募集・採用年齢にこだわっていませんか?― 年齢にかかわりなく、均等な機会を ―」では、2007年の雇用対策法の改正により、求職者に対する年齢制限の禁止が義務化されました。しかし、前述したとおり新卒については「卒業後3年以内を新卒扱い」とする場合もあるため、求める人材の年齢は企業によって捉え方が異なるようです。
各学校の卒業年齢については、以下の表を参考にしてください。ただし、浪人や留年をした場合はこの限りではありません。
高校生 | 満18歳 |
大学生 | 満22歳 |
大学院生 | 満24歳(修士課程)満27歳(博士課程) |
新卒の年齢については、「新卒の年齢はいくつまで?制限の有無や定義について解説」のコラムでも詳しく解説しています。気になる方はぜひご一読ください。
参照元
厚生労働省
事業主の方へ ~従業員を雇う場合のルールと支援策~
高卒は新卒の定義に該当する?
高校を卒業した方も、新卒に含まれます。高卒の新卒者は応募可能な求人数に限りがあるうえ、応募解禁日から一定期間は「一人一社制」とするルールが設けられているため気をつけましょう。また、求人票にはハローワークの押印が必須であるなど、大卒とは異なる点もあります。
高卒の新卒採用について知りたい方は、「『新卒』に高卒も含まれる?採用ルールや年収における大卒との違いを解説!」のコラムを参考にしてください。
新卒で入社するメリット
新卒で入社するメリットは、以下のとおりです。
- ・新卒は就職内定率が高く、希望の職種に応募しやすい
- ・ポテンシャル採用される場合が多く、未経験者も挑戦できる
- ・学生時代から時間をかけて企業研究や就職活動を行える
厚生労働省と文部科学省の共同調査によると、令和6年10月1日時点における令和7年3月大学等卒業予定者の就職内定率は72.9%であり、前年の同じ時期に比べ1.9ポイント増加しました。内定率の高さに加え、社会人未経験であっても希望の職に挑戦できるところがメリットといえるでしょう。
ほかにも、新卒枠は一括採用を行う企業が多いため、同期ができやすいというメリットもあります。同じタイミングで入社する人が多ければ心強く、入社後もお互いにサポートし合えるので安心です。
参照元
厚生労働省
令和7年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(10 月1日現在)を公表します
新卒で入社するデメリット
新卒で入社するデメリットは、以下のとおりです。
- ・社会人経験がないため、生活や環境の変化に慣れるまで時間がかかる
- ・どの職種も未経験のため、入社後に仕事内容が合わないと気づく場合がある
- ・早期離職により「新卒カード」を失ってしまう可能性もある
「新卒枠」で幅広い職種に応募できる一方で、社会人としての経験がないため仕事内容や職場環境にギャップを感じやすいのもデメリットとして挙げられます。
また、「新卒カード」という言葉があるように、就職活動において新卒は有利とされ、未経験の職種に挑戦できるチャンスともいえるのです。「新卒カード」については、「新卒カードとは?無駄にした既卒者が就職・転職を成功させる方法」のコラムで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
既卒・第二新卒との違い
ここでは、既卒と第二新卒の違いについて解説します。自分がどの応募枠に該当するのか知りたい方は、参考にしてみてください。
既卒とは
既卒とは、学校を卒業後、正規職員としての勤務経験がない人を指します。就職活動の有無は関係ありません。
「やりたい仕事が見つからず就職活動を行わなかった」「希望した会社から内定がもらえず就職活動を断念した」「卒業後、留学した」などの理由から、正社員での就職を選択しなかった人が該当します。
第二新卒とは
第二新卒とは、学校を卒業後、新卒で一旦就職したものの3年以内にその会社を辞め、転職を志している人を指します。新卒や既卒と異なり、第二新卒は社会人経験があるため、経歴をアピールできるのが有利なポイントです。
第二新卒については、「第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」のコラムでも詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
新卒・既卒・第二新卒それぞれの就職活動事情
新卒・既卒・第二新卒は、三者三様に置かれている立場や年齢が違ううえ、客観的に見られている印象も異なります。ここでは、それぞれの就職活動事情について解説するので、これから就職予定の方や採用面接を受ける予定の方は参考にしてみてください。
新卒
大学生で新卒入社を目指す場合、大学3年生から4年生にかけて就職活動を行います。社会人として勤務した経験がないので、採用面接では、業務に直接結びつくスキルは問われないことが多いでしょう。
新卒採用は応募者のポテンシャルで適性を判断されることが多く、やる気や人間性、価値観などが重視されます。そのため、アルバイトや学生時代の部活で培った対人スキルをアピールするのが効果的です。
既卒
既卒の場合は、就職する意志が決まったら自分の好きなタイミングで就職活動を始められます。既卒も新卒と同様に社会人経験がないため、人間性やポテンシャルが評価の対象となるでしょう。
注意すべき点は、「なぜ新卒のときに就職しなかった(できなかった)のか」、という質問を受けたときの回答内容です。この場合、原因に対する自己分析と反省点を簡潔に伝えましょう。そのうえで、今の自分が努力していることや改善したことなどを話すと好印象です。
既卒の就職活動については、「既卒の面接でよく聞かれる15の質問と回答例!就職成功のポイントもご紹介」や「既卒に必要な就活準備とは?エージェントやハローワークは活用すべき?」のコラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
第二新卒
第二新卒は、既卒と同様に自分の好きなタイミングで就職活動を始められます。新卒や既卒と異なり、社会人経験があるため、第二新卒のアピールポイントになるでしょう。また、「社会人経験のある若年層を採用したい」「次世代を育てたい」などの目的で、積極的に採用活動を行う企業も少なくありません。
一方で、短期間で退職した事実はマイナスイメージとなる場合もあります。採用側にとって安心できる人材だと思ってもらうためには、面接での受け答えが大切です。転職理由として、前の職場への不満を述べるのは避けましょう。今後のスキルアップや企業への貢献度につながることを述べるなど、ポジティブな印象を与える回答が効果的です。
第二新卒で転職を考えている方には、「第二新卒は大手企業を狙える?おすすめの業界・職種と転職成功のコツを解説」や「第二新卒は学歴重視?転職活動時のアピールポイントを解説」のコラムがおすすめです。
客観的な現状評価が重要
新卒・既卒・第二新卒の就職活動における差は、客観的な現状評価という点でしょう。自分の意思や事情とは関係なく、社会通念によって評価されやすい、といえるかもしれません。自分が置かれている状況をしっかりと理解し、企業側が抱く不安材料を払拭できるような印象作りを意識することが重要です。新卒での就職活動が不安な人におすすめの3つの対処法
ハタラクティブがユーザーを対象に行った調査「若者しごと白書2024『3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度』」によると、就職や転職活動を始める際に、過半数の方が「不安がある」と答えていました。
フリーターからの就職では、「(1)自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安」が最も多く、「非常に不安」と「やや不安」をあわせると69.5%となっています。正社員の場合は、「(7)選考時に上手く自分を伝えられるか不安」が「非常に不安」と「やや不安」をあわせて63.9%で最も多く、いずれの場合でも就職活動においては不安を抱えている人が多いことが分かりました。
以下では、就職活動に不安を抱えている人におすすめの対処法をご紹介します。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024『3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度』」
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
1.自己分析を行いアピールポイントを探す
就職活動を成功させるためには、自己分析を行うことが大切です。自己分析を行うことで、自分自身のアピールポイントが発見できるほか、自分に合う仕事を見つけやすくなるでしょう。
自己分析は、マインドマップの作成やウェブ上の自己分析ツールを使用することで行えます。就職活動を行う際は、企業研究とあわせて自己分析もしっかり行うのがおすすめです。
2.就職に有利な資格を取る
就職活動において、資格取得は必須ではありません。しかし、就職先に関連性のある資格を取ることで、業界への関心をアピールできたり努力の成果が認められたりする可能性があります。新卒や既卒の場合は社会人経験がないため、資格取得により知識や実力をアピールするのも効果的です。
就職に役立つ資格については、「就職に役立つ資格8選!効果的なアピール方法も解説」のコラムで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
3.就職エージェントに相談する
一人で就職活動を行うのが不安な方は、就職エージェントに相談しサポートを依頼するのもおすすめです。就職・転職エージェント「ハタラクティブ」は、就職経験がない方や学歴に自信のない方の就職活動をサポートします。ハタラクティブの主な特徴は、以下のとおりです。
- ・事前にカウンセリングで希望や適性を調査
- ・調査結果を踏まえて、本人の希望に近い求人を紹介
- ・フリーターの方にも求人のご案内が可能
上記のほかに、書類添削や面接対策なども行います。まだやりたい仕事が決まっていない方は、キャリアアドバイザーに今後のキャリアプランについて相談してみましょう。サービスの登録・利用料はすべて無料です。1人での就職活動に不安がある方やお悩みの方は、ハタラクティブにご相談ください。
新卒についてよくある質問
最後に、新卒に関する疑問にQ&A形式でお答えします。
就職浪人しても新卒枠に入りますか?
多くの会社では、卒業後3年以内であれば新卒枠として扱ってもらえます。
しかし、「卒業後3年以内は新卒」という厚生労働省の指針は義務ではありません。会社によっては既卒扱いになることもあると理解しておきましょう。
また、就職浪人は通常の新卒者と比べマイナスな印象を与えやすいのも事実です。「就活浪人とは?留年との違いや割合を解説!不利になるのは本当?」では就職活動のコツを解説しているので、不安な方は参考にしてみてください。
留年した場合も新卒として就活できますか?
可能です。新卒の定義は「次の3月末で学校を卒業する学生」であるため、新卒扱いとなります。
ただし、企業によっては新卒採用に年齢制限を設けていることもあり、複数年留年している場合は注意が必要です。留年した方の就職活動やお悩みについては「留年したらどうする?すぐに試したい6つの対処法と就活での伝え方を解説」でも詳しく紹介しているので、ご参照ください。
新卒には大学院卒も含まれますか?
含まれます。新卒は学校を卒業見込みの人を指し、年齢制限はありません。
しかし、企業によっては新卒枠の募集要件に年齢制限を設けていることもあるため、確認が必要です。なお、会社を退職して大学院に進学した場合は、社会人経験があるため新卒ではなく第二新卒枠となるのが一般的です。
大学院卒の就職活動については、「院卒が第二新卒で転職できるのはいつまで?タイミングや成功のコツを解説」もあわせてチェックしておきましょう。
新卒枠に入らない場合、どうしたら就活で有利になりますか?
既卒・第二新卒は、経験やスキル、会社への意欲をアピールすることが大切です。特に、既卒者は、これまで就職をしなかった理由を明確にすることが重要といえます。
また、仕事で活かせる知識の習得や資格の取得をすると好評価を得やすくなるでしょう。
新卒以外の方の就職活動については、「既卒と中途採用の違いは?新卒との違いや就職成功のコツを」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。