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向いてる仕事が分からない!適職の見つけ方と性格タイプ別のおすすめ職種
この記事のまとめ
- やりたいことや自分の強みが明確でないと、「向いてる仕事が分からない」状態に陥りやすい
- 自分に向いてる仕事の判断基準は「性格やスキルに合うか」「やりがいがあるか」など
- 適職診断を活用することで、自分に向いてる仕事の傾向を知れる可能性がある
- 自分に向いてる仕事に就くとモチベーションを維持しやすくなり、前向きな姿勢で働ける
- 自分に向いてる仕事が見つからず悩むときは、プロの意見を参考にしてみよう
あなたにおすすめ!
自分に向いてる仕事が分からないと、「今のままで良いのか」という不安を感じたり仕事のモチベーションが下がったりすることも。自身の強みを改めて整理したり、視野を広げて職種の情報を得たりすることで、悩みを解消できる可能性があります。
このコラムでは、適職の判断基準や自分に向いてる仕事が分からないときの対処法を解説。適職診断の活用の仕方や性格タイプ別のおすすめの職種もご紹介するので、転職活動での仕事選びの際にお役立てください。
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自分に向いてる仕事が分からない7つの理由
「自分に向いてる仕事が分からない」と感じる背景には、自身の強みや職種に関する理解不足などが影響している場合があるでしょう。
以下に、自分の適職を判断するのが難しい理由をまとめました。自分とマッチする仕事を見つけるためにもチェックしてみましょう。
自分に向いてる仕事が分からない7つの理由
1.そもそもやりたいことがない
興味のあることや挑戦してみたいことが明確にない場合、何が自分に向いてる仕事なのか分からない状態に陥りやすいでしょう。
やりたいことがないと仕事に対する意欲が湧きにくく、「この仕事は向いていないのでは」と感じることも。必ずしもやりたいことにこだわって仕事を選ぶ必要はありませんが、「働くうえで実現したいこと」があると前向きに仕事に取り組めたり、モチベーションを維持しやすくなったりするでしょう。
生活での身近な経験が、やりたいことを見つけるヒントになり得ます
「やりたいことが見つからない」とお悩みの方は、複数のテーマから考えや思いを書き出して可視化してみましょう。手を動かすうちに、気づきを得られるかもしれません。
具体的には、以下のようなテーマに沿って考えてみてください。
- ・小さいころに憧れたこと
・親や先生、友人に褒められたこと
・夢中になって取り組んでいるうちに、ついつい時間が過ぎてしまうこと
・習慣になって続いていること
・他人からよく頼まれること
書き出した内容は、普段から積極的に取り組んでいなくとも、あなたが日常で経験したことや興味を感じていることです。書き出した内容から、より関心を深められそうな内容を深堀りしてみましょう。
たとえば、「カフェでゆっくり過ごすこと」が好きならば、カフェで過ごす時間の何が好きかを細かく切り出します。
- ・「コーヒー豆による味の違いが楽しい」→飲食関連の仕事はどうだろう?
・「人間観察が楽しい」→接客、販売、介護など人に関わりながら進めていく仕事はどうだろう?
・「内装を眺めていることが好き」→インテリアや建築に関わる仕事はどうだろう?
上記のように、ありふれたシーンのなかに、やりたい仕事を見つけるヒントがある可能性があります。
2.仕事で成果を出せていない
仕事で成果を出せないために、「自分に向いてる仕事が分からない」と感じている場合もあるようです。ミスを繰り返したり、自分が行った業務で良い評価を得られなかったりすると、「今の仕事は適性と合っていないのでは…」と自信を失ってしまうことがあるでしょう。
3.自分のもっている強みを理解できていない
「自分の向いてる仕事が分からない」と感じるときは、自身の強みを理解できていないことが原因の場合があります。強みが分からないと、「どのような仕事で自分が活躍できるのか」をイメージしにくいためです。特に、今の仕事しか経験がなかったり、今の仕事で自分の適性を活かせていないと感じていたりすると、自身の強みやスキルを客観視しづらいことがあるでしょう。
4.仕事にやりがいを感じない
仕事に対するやりがいが見つからず、自分にマッチする仕事が分からなくなってしまうこともあるでしょう。やりがいを感じない場合、働くうえでの目標を立てにくく、モチベーションを維持できなかったり向上心をもてなかったりすることも。結果的に「ほかに自分に合う仕事があるのでは」という悩みにつながる可能性があります。
これまでにやりがいを感じた場面を考えるのがポイント
まずは自分がどんなことにやりがいを感じるかを考えてみましょう。
「ありがとうと言われた」「納得できる作品ができた」「作業を早く完了できた」「数字がピッタリだった」など、やりがいを感じる場面は人や仕事によってそれぞれです。大きく「人or物」「データから物事を考えるorアイデアやひらめき」と分けて、どちらがピンとくるのかを考えてみるとヒントがあるはず。アルバイト経験を含めて、今までの仕事を思い返してみてください。
やりがいを感じる場面が分かってきたら、どのような仕事でそのやりがいを得られるのかを考えてみましょう。次に、求人情報に書かれた仕事内容から、自分がやりがいを感じている瞬間を想像してみてください。具体的にイメージできたなら、その仕事はあなたのやりたいことの可能性があります。
1人で考えるのが難しい場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに職業興味検査の結果を伝えて、どのような仕事が向いているのかアドバイスをもらうのも有効です。もしそこでやりたい仕事が見つかったなら、すぐに紹介してもらえるか確認してみてください。
5.仕事に求める理想が明確化できていない
自分自身が仕事に求める理想が明確になっておらず、「自分に向いてる仕事が何か分からない」と感じる場合もあります。
たとえば「経験を積んでマネジメント側に回りたい」「ワークライフバランスを重視したい」など、理想の仕事内容や働き方があれば、それを軸に自分の希望に合った仕事を選びやすくなります。
一方、理想が明確になっていないと、数ある求人のなかから自分に合ったものを選ぶことは困難です。「なんとなく」で就職先を決めると、入社後にミスマッチを感じて後悔する可能性があるでしょう。
6.現在の仕事内容や職場環境が合っていない
現在の仕事内容や職場環境が合っていないことで仕事に対するネガティブな感情が大きくなり、自分にとっての適職のイメージを見失っている場合も考えられます。
仕事内容や待遇、職場の人間関係などに対する不満を抱えたまま働き続けることは、モチベーションの低下につながりかねません。前向きな気持ちになれないことが続くと仕事そのものがおっくうになってしまい、さらに「向いていないのでは」という気持ちが大きくなってしまうでしょう。
7.知っている仕事の範囲が狭い
知っている仕事の範囲が狭いことが原因で、求人探しの際に「自分に向いてる職種が見つからない」と悩む場合も少なくありません。知っている職業の種類が少ないと、そのぶん選択肢が減ってしまいます。これまで耳にしたことのなかった仕事や会社が、自分にとって働きやすいものである場合もあり得るでしょう。
自分に向いている仕事が分からない理由については、「自分の適性に合う仕事の探し方とは?」のコラムでも解説しています。あわせて参考にしてみてください。
自分に向いてる仕事とは?適職の判断基準
自分に向いてる仕事を判断するには、「自分の性格やスキル」「やりがい」など、複数の観点から職業についての理解を深めることが大切です。ここでは、「自分にとって適職なのかどうか」を判断する基準をご紹介します。「自分に向いてる仕事が分からない」とお悩みの場合は、ぜひ参考にしてみてください。
自分の性格やスキルに適しているか
自分の性格やスキルに適しているかどうかは、向いてる仕事を判断する重要なポイントです。たとえば、「人と接するのが好き」「飲食店でバイトリーダーを勤めた経験がある」という場合、コミュニケーションへの適性やマネジメントスキルを活かせるサービス業や販売職、営業職などが適職候補として挙げられます。
性格やスキルに適している仕事なら無理なく仕事に馴染みやすく、長く働けたりスキルアップやキャリアアップに積極的に取り組めたりするメリットも。自分に合った仕事を知るうえで、性格やスキルの把握は欠かせないといえるでしょう。
やりがいや喜びを感じられるか
業務に対して「やりがい」や「喜び」を感じられるかどうかも、適職を知るための判断基準の一つです。
「自分の能力を発揮して誰かの役に立てている」「同僚からの感謝や評価に喜びを感じる」など仕事上で感じるポジティブな感情は、働く意欲につながります。また、自分にマッチしている実感を得られやすいでしょう。
「やりがい」や「喜び」を感じる場面は1人ひとりの価値観や考え方によって異なるものの、前向きに仕事に取り組める仕事はモチベーションを維持しながら働ける可能性があります。
集中して取り組めるか
集中して取り組める仕事も、「自分に向いてる」と判断できるでしょう。自分の性格や適性に合っていない作業はどうしてもストレスや疲れが溜まりやすく、継続して集中したり長時間取り組んだりすることが難しいもの。集中できるということは、それだけ自分に合っていると考えられるでしょう。
集中して取り組める仕事は業務効率が上がりやすく、より良い成果を出せる効果も期待できます。達成感を得られるだけでなく周囲からの評価にもつながるため、「自分に合っている」という実感をもちながら仕事を続けられるでしょう。
無理なく働き続けられるか
「自分が無理なく働き続けられる業務内容・労働環境であるかどうか」も、適職を判断するうえでは有効です。過度な疲労やプレッシャーを感じる仕事は、たとえ適性があったりやりがいを得ていたりしても長く続けるのは難しいでしょう。一方で、自分の体力面・精神面のキャパシティを超えずにこなせる仕事は、自然体で長く続けられる可能性があります。
高評価を受けやすい・結果を残しやすいか
高評価を受けやすかったり、結果を残せていたりする仕事は、自分に向いてる可能性があります。自分では何気なくこなしている作業を褒められたり、特別に努力しなくても成果を出せたりしている仕事がないか、普段の仕事を振り返って考えてみましょう。興味や関心の有無にかかわらず、自分の適性が活かせる仕事を絞り込める可能性があります。
自分に向いている仕事を探すのに役立つ適職診断とは?
適職診断とは、性格や能力などから自分に向いてる仕事を提案してくれるサービスです。「自分に向いてる仕事が分からない」ときに適職診断を利用することで、自分では思いつかなかった職種が見つかる可能性があるでしょう。
適職診断は、スマホやパソコンで手軽に試せるのが魅力です。転職サイトや就職・転職エージェントなどがWeb上で無料公開している場合もあります。厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)でも「自己診断ツール」が公開されているので、チェックしてみてください。
就職・転職エージェントのハタラクティブでも、このコラムの上部から1分程度でできる無料の適職診断を受けられます。結果をもとにキャリアアドバイザーに仕事探しの相談をすることも可能なので、ぜひお役立てください。
適職診断をもとに仕事探しをするときの注意点
適職診断をもとに仕事探しをする際の注意点は、診断結果を完全に信じないようにすることです。適職診断は限られた設問から性格や考え方の傾向に合う仕事を提案するものであり、細かい適性や条件をすべて考慮してくれるものではありません。そのため、紹介された仕事のなかにも、「これは少し違うかも」「自分には合わなさそう」と感じる仕事が紛れている可能性があります。
適職診断はあくまで仕事探しの幅を広げる手段として捉え、興味のある仕事は改めて企業研究をしたり、自己分析の結果と照らし合わせて適性を判断することが大切です。自己分析と企業研究の方法は次の項で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
適職診断の活用方法については、「やりたいことがない人向け!仕事探しで適職診断を活用してみよう」のコラムでも詳しく紹介しています。
適職診断は、性格や考え方に合う仕事を探しやすいものの、診断の結果だけにこだわるのは避けるのが無難です。必ずしも診断結果で出てきた仕事とあなたが求める条件がマッチするとは限りません。あくまでも求人を探すときの参考程度にとどめて、自己分析や企業研究を通じて客観的に判断するようにしましょう。
適職診断をさらに活用するためには、「自己分析」をするのがおすすめ。ただ適職と判定が出た職種を鵜呑みにして仕事を探すのではなく、記載されている「この職種が合う理由」などを参考に、自己分析を進めます。
また、エピソードを具体的に思い出す際には、事実だけでなく、「そのときに感じた感情」も思い出し自己分析を行ってみてください。
自分に向いてる仕事を見つける4ステップ
自分に向いてる仕事を見つけるには、自己分析を行ったうえで自分の強みやビジョンを明確にし、企業の特徴と擦り合わせを行うことが大切です。ここでは、自分に向いてる仕事を見つける方法を解説します。「自分に向いてる仕事が分からないために、応募先が決まらない」とお悩みの場合は、ぜひ参考にしてみてください。
自分に向いてる仕事を見つけるステップ
- 自己分析を行う
- 将来のビジョンを考える
- 業界・企業研究を行う
- 自分にマッチした仕事を探す
1.自己分析を行う
自分に向いてる仕事を探す際は、自己分析を行うことが重要です。自己分析を通して自分への理解を深めることで、「仕事に活かせる自分の強み」を見つけられるでしょう。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況(5)現在の勤め先を選んだ理由(p.22)」によると、転職先を選んだ理由の第1位が「仕事の内容・職種に満足がいくから(41.0%)」、第2位は「自分の技能・能力が活かせるから(36%)」でした。この結果からも、転職時に「自分の考え方やスキルに合うか」を基準に仕事を探す人が多いことが分かります。
自分に合う仕事を見つけるためには、自己分析を通して「自分の得手不得手」や「どのようなことでモチベーションが上がるか」を把握しておくことが大切です。以下で具体的なやり方を解説するのでご覧ください。
自分の得手不得手を知る
自己分析では、あなたの得意なこと・苦手なこと・学生時代に褒められた経験などから、自分の強みを洗い出してみましょう。仕事での経験だけでなく、学生時代の活動やアルバイト、プライベートでの出来事など、さまざまな視点でエピソードを思い出してみるのがおすすめです。
たとえば、学生時代のアルバイトの経験から、「接客の仕事が得意だった」「事務作業は苦手だった」と分かった場合、接客業や人と接する機会の多い営業職などで適性を活かせる可能性があります。反対に、事務作業が主な仕事には「向いていない」と感じる恐れがあるでしょう。
これまでに自身が活躍した場面を振り返ることで、「自分がどのような仕事だと成果を出しやすいか」を明らかにできます。反対に、自分が苦手なことからは、「働きにくさを感じやすい仕事の特徴」を見つけることが可能です。
自身の得手不得手を通して、「どのような環境が働きやすさにつながるか」を確認してみましょう。
自分のモチベーションが上がる瞬間を考える
自分に向いてる仕事が分からないときは、「どのような場面でモチベーションが上がるのか」という視点から仕事を探すのも方法の一つ。自分が好きなことやこれまでに楽しかったことを振り返ってみましょう。
たとえば、人から感謝されたときにやりがいを感じるなら、直接感謝を受け取れる機会の多い医療・福祉や接客の仕事をモチベーションを保って続けられる可能性も。モチベーションを上げられる仕事に就けば、日々の業務に対して前向きに取り組みやすくなります。
自己分析の具体的なやり方は、「自己分析が大事!「やりたいこと探し」の方法とは」のコラムでも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
2.将来のビジョンを考える
自己分析を通して強みを発見できたら、「将来どのようになりたいか」を考えてみましょう。将来のビジョンを考えることで、働くうえでの目的や、職場に求める条件などが明らかになります。
たとえば将来的に自分の店をもつことが目標の場合、店舗経営やマネジメントの知識・スキルが欠かせません。仕事を探すときは、それらを学べる飲食店やショップなどが第一候補になるでしょう。
なりたい将来像の例
以下は、仕事を通じた将来像の例です。自分なりの将来像を考えるときのヒントにしてみましょう。
- ・家族と不自由のない暮らしができる収入を得たい
- ・仕事とプライベートを両立させて長く働きたい
- ・専門スキルや知識をもつプロフェッショナルになりたい
- ・○○の資格を取得したい
- ・入社後3年以内にリーダー職に就きたい
働くことの目的を明確にしておくことは、自分自身のモチベーションアップにもつながります。ただし、10年以上先のビジョンをいきなり達成しようとするのはなかなか難しいもの。「5年後・3年後・1年後にどうなっていたいか」と、短いスパンでの目標を書き出し、目標達成に近づける仕事を掘り下げてみましょう。
将来像がうまくイメージできません。どのように考えると良いでしょうか?
身近な存在を観察することで、少しずつイメージが具体化します
あなたの将来像に影響を及ぼす代表的な存在の一つとして、人生において長い時間を過ごしてきた親や祖父母など身近な人が挙げられます。身近な人をよく観察し、段階的に特徴を書き出してみましょう。
- ・年収
・ライフスタイル(住んでいる場所、家族構成、外食回数、休日の過ごし方など)
・コミュニケーションの取り方
・好きなことや苦手なこと
そのうえで、良いと感じている面を書き出し「こんな人(将来像)になりたい」というイメージを具体化します。もし良い面が見つからなければ「こんな人になりたくない」という事柄を書き出してみるのも手です。
書き出した良い面をまとめていくと目指す将来のイメージが見え、悪い面をまとめると「反面教師」として回避すべき将来を把握でき、転じて「なりたい将来像」が見えてきます。
あなたの将来像を具体化する手段の一つとして、取り組んでみてください。
3.業界・企業研究を行う
自分に向いてる仕事を明確にするには、業界・企業研究を丁寧に行う必要があります。自己分析で自分の適性を活かせる仕事を整理できたり、将来のビジョンから今やるべきことが明確になったりすると、実際に仕事探しを始めるでしょう。
しかし、業界や企業ごとの特徴を知らないまま求人を選んでしまうと、入社後にミスマッチを感じる恐れも。まずは興味のある業界との相性を確認し、徐々に相性の良い企業を絞り込んでいくイメージで進めてみましょう。
Webサイトや求人票などで情報収集しよう
業界研究では、業界全体の情報がまとまったWebサイトや雑誌、新聞などを使って情報収集を行います。取り扱っている商品・サービスや仕事内容、顧客のほか、市場規模や代表的な企業などの業界全体に関わる情報を調べましょう。
業界の全体像を把握することで、客観的な視点から自分と相性の良い業界を見極められます。
企業研究では、企業のWebサイトや求人情報を確認しましょう。同じ業界といっても、企業ごとに理念や事業内容、業績、求められる人物像などは異なるもの。企業研究をすることでそれぞれの企業の特徴や強みを把握でき、就職先選びに役立ちます。
世の中にある職業の特徴を調べる
業界・企業研究を行うときは、自分の気になる仕事のみを調べるのではなく、幅広い分野の職種を知るよう意識することが大切です。このコラムの「知っている仕事の範囲が狭い」で述べたように、世の中にある仕事に関する知識が乏しいと、求人選びの選択肢が狭まってしまいます。
自分に向いてる仕事を見つけるうえでの選択肢を増やすためにも、世の中にある職業について積極的に調べてみるのがおすすめ。ハタラクティブの「業界図鑑」「職種図鑑」では、さまざまな業界や職種の特徴について紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
4.自分にマッチした仕事を探す
自己分析と企業研究の結果を照らし合わせることで、自分に向いてる仕事が見えてきます。「社風と自分の価値観が合致しているか」「理想のキャリアを築けそうか」など、企業の求めるものと自分の適性や希望がマッチしているかを確認しましょう。自分に向いてる仕事かどうかを事前によくチェックすることで、入社後のミスマッチを防げます。
また、応募先を選ぶときは、自分のスキルや経験が企業の求める人材の基準に達しているかどうかをチェックしておくことが大切です。企業によっては、経験年数や資格取得に関する応募条件を設定している場合があります。
自分に向いてる仕事を見つけるための方法は、「自分に合った仕事の見つけ方とは?適職が分からないときの探し方を解説」のコラムでも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
自分に向いてる仕事は?タイプ別おすすめの職業
「自分に向いてる仕事が分からない」ときは、自身の性格や考え方の特徴に注目してみることで、適職が見つかる可能性があります。
この項では、性格のタイプ別におすすめの職業をご紹介します。ただし、ご紹介する職業はあくまでも一例であり、すべての方にあてはまるとは限りません。自分自身の価値観と働き方の特徴がマッチしているかどうかを見極めたうえで、仕事を選ぶようにしましょう。
向上心がある人に向いてる仕事
向上心をもって物事に取り組める人は、「目標の達成に向けて努力すること」が求められる仕事に向いている可能性があります。以下は、具体的な仕事の例です。
- ・営業職
- ・開発職
- ・研究職
上記の仕事は、明確な目標の達成に向けて業務を進めることが特徴として挙げられます。向上心がある人は、達成に向けて自主的に改善案を考えたり、積極的に行動を起こせたりするため、多くの職場で重宝されるでしょう。
正社員
インサイドセールス
年収 498万円 ~ 797万円
-
未経験OK,昇給あり,諸手当あり
責任感のある人に向いてる仕事
自分の役割に対する責任感をもてる人は、ミスなく業務を行うことが求められる仕事で強みを活かせる可能性があります。
- ・経理職
- ・教師
- ・弁護士
- ・税理士
- ・会計士
これらの職業は、個人情報や金銭管理に関わる仕事のため、慎重な判断力やルール・モラルを守って行動する力が欠かせません。物事に対する責任感があると、業務上でも役立つでしょう。
正社員
経理マネージャー候補
年収 525万円 ~ 851万円
-
諸手当あり
想像力豊かな人に向いてる仕事
自分のアイデアを形にするのが好きな場合、マニュアルに沿った業務よりも、発想力や提案力が求められる仕事で力を発揮できる可能性があります。
- ・イラストレーター
- ・フォトグラファー
- ・企画職
- ・コンサルタント
- ・美容師
- ・俳優
上記のようなクリエイティブ職は、アイデアを提案したりそれを形にしたりすることで、クライアントの悩みや課題を解決する仕事です。柔軟な思考力や発想力が問われるため、強みを活かせる可能性があります。
クリエイティブ職の適性や職種名などは、「クリエイティブ職の適性とは?仕事内容や未経験からの転職方法も解説」で解説しているので、お役立てください。
正社員
プロダクトデザイナー
年収 600万円
-
学歴不問,昇給あり,諸手当あり
凝り性な人に向いてる仕事
凝り性なタイプの場合、特定の分野の知識やスキルを極める仕事に適性があることも。具体的には、以下の仕事が挙げられるでしょう。
- ・調理師
- ・行政書士
- ・研究職
- ・ジャーナリスト
物事へのこだわりや完璧主義な一面は、何かを追及したり突き詰めて考えたりする必要のある仕事と相性が良いといえます。専門職の仕事や種類は、「専門職とは?職種を一覧で紹介!向いてる人やメリット・デメリットも解説」のコラムでも詳しく解説しているのであわせてチェックしてみてください。
マニュアル重視な人に向いてる仕事
マニュアルに沿って行動するのが得意な場合、正確な作業が求められる仕事や仕事の進め方がある程度決まっている仕事に「向いている」と感じる可能性があります。
- ・事務職
- ・公務員
- ・工場作業員
これらの仕事は、個人に与えられる業務範囲が決まっている傾向があったり、マニュアルが用意されていたりすることが一般的。「毎日同じ流れで仕事がしたい」「マニュアルがあると安心する」と考える方にマッチしやすい仕事といえます。
正社員
営業事務
年収 365万円 ~ 418万円
-
昇給あり,諸手当あり
コミュニケーション好きな人に向いてる仕事
コミュニケーションが好きな方は、以下のように人と積極的に関わる仕事で活躍できる可能性があるでしょう。
- ・カウンセラー
- ・販売職
- ・飲食店のホールスタッフ
販売業や飲食業など接客が主な仕事では、経験や実績よりもコミュニケーション力の高さが重視される傾向にあります。未経験者を歓迎している求人を見つけやすいでしょう。
正社員
店舗スタッフ・店舗管理職
年収 309万円 ~ 432万円
-
未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
コミュニケーションが苦手な人に向いてる仕事
できるだけ周囲とのコミュニケーションを避けたい方には、以下の仕事がおすすめです。
- ・警備員
- ・工場作業員
- ・配送ドライバー
上記の仕事は1人で取り組む作業を中心に行うため、周囲とのコミュニケーションが必要となる場面がほかの職種よりも生じにくい可能性があります。「できるだけ会話をせずに仕事をしたい」「人間関係を構築するのが苦手」といった方に向いているでしょう。
とはいえ、働くうえでは最低限のコミュニケーションが求められます。あいさつや進捗状況の報告は、どのような仕事においても必要になることを理解しておきましょう。
正社員
製造職
年収 432万円 ~ 550万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
1人で物事を進めるのが好きな人に向いてる仕事
1人で物事を進行したいと考えるタイプの方には、1人で作業する機会の多い仕事や、個人の裁量が大きい仕事が向いている可能性があります。
- ・エステティシャン
- ・配送ドライバー
- ・清掃作業員
- ・工場作業員
- ・ハンドメイド作家
- ・陶芸家
上記の仕事は、業務上必要なコミュニケーションを取りつつも、作業中は業務に集中できるのが特徴です。仕事に慣れれば、自分のやり方で業務を進めやすい仕事といえるでしょう。
自分のペースで進めやすい仕事は、「マイペースな人に向いている仕事10選!特徴と自分らしい働き方のコツ」のコラムでも紹介しているので、ご覧ください。
正社員
配送ドライバー
年収 358万円 ~ 456万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり
物事を分析するのが得意な人に向いてる仕事
物事の分析を得意とする方は、以下のような分析力や論理的思考力が求められる仕事に適性がある可能性があります。
- ・コンサルタント
- ・IT系の技術職
- ・マーケティング職
上記の仕事では、自分で課題を見つけ解決法を考えたり、ニーズを調査したうえで企画を立案したりします。根拠をもとに筋道立てて考えられる力や、客観的に物事を捉える力が求められるでしょう。
正社員
DXコンサルタント
年収 347万円 ~ 561万円
-
残業少なめ,賞与あり,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
他者をサポートすることが好きな人に向いてる仕事
他者をサポートすることにやりがいや喜びを感じる場合、「誰かの役に立っている」と実感できる仕事が向いている可能性があります。具体例として、以下の職業が挙げられるでしょう。
- ・秘書
- ・社会福祉士
- ・学童の職員
- ・塾の講師
- ・図書館司書
上記の職種はいずれも、コミュニケーション能力・傾聴力・提案力などを活かし、相手のニーズに沿った対応を取ることが求められる仕事です。相手に寄り添う仕事であるため、「他者のサポートをすることが好き」という考え方や姿勢を活かせるでしょう。
正社員
教室長候補(教室運営・学習指導)
年収 329万円 ~ 384万円
-
未経験OK,残業少なめ,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
正確に物事を進めるのが得意な人に向いてる仕事
数字やデータなどを扱う仕事は、正確性やきっちりとした管理能力が問われます。そのため、「正確に物事を進めたい」「明確な答えがある仕事が得意」という方に向いている可能性があるでしょう。
- ・銀行員
- ・研究職
- ・開発職
- ・管理職
- ・会計士
- ・絵画修復師
- ・IT系の技術職
金銭を扱う仕事や緻密な計算が必要となる仕事などは、いずれも一つひとつの作業に正確性を求められます。
正社員
ITエンジニア職
年収 300万円 ~ 464万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
視野が広く物事を把握しやすい人に向いてる仕事
広い視野で物事を把握できる方には、以下のような仕事で活躍できる可能性があるでしょう。
- ・ツアーコンダクター
- ・イベントプランナー
- ・スポーツインストラクター
- ・営業職
- ・調理師
- ・テレビ局のディレクター/プロデューサー
- ・店長やマネージャー
これらの仕事は、目の前にある業務をこなしつつ複数の物事を同時進行したり、管理したりするため、視野の広さを発揮できます。周囲の状況を把握して調整する仕事でも役立つでしょう。
正社員
経営企画 戦略推進マネージャー
年収 756万円 ~ 1,224万円
-
未経験OK,残業少なめ,学歴不問,プライベート重視,諸手当あり
未経験から新しい仕事に就きたい場合におすすめの職業の特徴
未経験から新しい仕事に就きたい場合、特別なスキルや資格がなくても挑戦できる仕事や、入社後の研修制度や教育制度が充実していて一から業務を覚えられる仕事がおすすめです。具体的には、以下の職業では未経験者を積極的に募集している傾向があります。- ・清掃作業員
・工場作業員
・美容業界
・ブライダル業界
・営業職
自分に合った職種を見つけるためには「自分を知ること」と「世の中を知ること」のバランスが重要です!
自分に向いてる職種を見つけるためには「自分を知る(自己分析)」「世の中を知る(職種分析)」の両方が重要です。また、自分に向いてる職種を効果的に見つけるためには、時期によって自己分析と職種分析の時間の割き方を変えることもポイントといえます。
■初期(転職活動開始時期)
自己分析:3割/世の中を知る:7割
まずは世の中にどんな仕事があって、どんな仕事には興味がもてるのか。逆にどんな仕事には興味が湧かないのか。自分のスキルを生かせる仕事がどれだけあるのか、など世の中を知ることを中心に時間を割きましょう。
■中期
自己分析:7割/世の中を知る:3割
世の中の仕事を把握できたら、興味をもった仕事に対して自分自身のスキルや、やりがいを感じられる仕事の共通点など自己分析し軸を整理します。
■後期
自己分析:5割/世の中を知る:5割
面接や面談で世の中の会社を知りつつ、最後どの会社で意思決定するかは改めて自己分析を行いましょう。
自分に向いてる仕事を見つけるための注意点
自分に向いてる仕事を見つけるためには、「やりたいことと向いてることの違いを知る」「人任せにしない」などの注意点を意識することが大切。やみくもに仕事探しをすることを避け、自分に向いている仕事をより冷静に判断しやすくなります。
ここでは、自分に向いてる仕事を見つけるための主な注意点をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。
自分に向いてる仕事を見つけるための注意点
- 「やりたいこと=自分に向いてる仕事」とは限らない
- 就職・転職先の最終的な判断は自分でする
- 焦らずにゆっくり向いてる仕事を探す意識をもつ
「やりたいこと=自分に向いてる仕事」とは限らない
仕事探しでは、「やりたいこと=自分に向いてる仕事」とは限らない点を念頭に置いておきましょう。やりたいこととは、「こんなことをしてみたい」という興味関心や好奇心が向く仕事のこと。たとえば、「実際は料理は苦手だけど、飲食店でさまざまな人に料理を提供するのは楽しそう」という場合、やりたいことと判断できるでしょう。
一方、自分に向いてる仕事とは、自分自身の性格やスキルに合っている仕事のことです。「料理は苦手だけど接客やマネジメントは得意だから、ホールスタッフを目指したい」という場合は、自分に向いてる仕事を選んでいるといえます。
先述したとおり、「自分に向いてる」と感じられる仕事はモチベーションアップややりがいにつながりやすいため、結果的にやりたいことになる可能性もあるでしょう。しかし、仕事探しの段階では、2つを区別して考える視点が大切です。
就職・転職先の最終的な判断は自分でする
「自分に向いてる仕事が分からない」からといって、就職・転職先の最終的な判断を他人任せにするのは避けましょう。
適職診断や第三者の相談では、性格やスキル、仕事に求めるものなどを細かい部分まで伝えきれず、今の自分に合っていない職業紹介やアドバイスを受ける可能性もあります。そのため、結果を信じ込んで仕事を選んでしまうと、入社後にミスマッチを感じるリスクがあるのです。
向いてる仕事を探すために大切なのは、自分でじっくり調べたり相性を確認したりする時間を取ること。診断ツールや第三者からのアドバイスはヒントとして活用しつつ、最後には自分で決断しましょう。
焦らずにゆっくり向いてる仕事を探す意識をもつ
自分に向いてる仕事がなかなか見つからないときは、「焦らずゆっくり見つければ良い」と考えてみましょう。「早く自分に向いてる仕事を見つけなければ」と焦ってしまうと、応募先を決めることが目的となってしまう恐れも。長期的な目線で自分に向いている仕事を選ぶためにも、丁寧に情報収集をしながら応募先を選ぶようにしましょう。
また、今は自分に向いている仕事が見つからなくても、働いているうちに適職だと思えるようになる場合もあります。業務の経験を重ねたり、社内外の人たちと交流を図ったりするなかで、「自分にとって向いてる仕事なのかどうか」が分かることもあるでしょう。
仕事探しで「向いてる仕事が分からない」と悩む人は60%近い
仕事探しで「向いてる仕事が分からない」と悩むことは、珍しいことではありません。ハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、仕事探しを始める際に「自分に向いてる仕事(適職)が分からず不安」と答えた方の割合は以下の通りです。
雇用形態 | 非常に不安 | やや不安 | どちらともいえない | あまり不安ではない | 全く不安ではない |
---|---|---|---|---|---|
フリーター | 34% | 31.5% | 19.2% | 11.1% | 4.2% |
正社員 | 22.2% | 36.0% | 26.0% | 11.4% | 4.4% |
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2025/3-8. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度(p.35)」
「非常に不安」と「やや不安」を合わせると、フリーター・正社員ともに60%近くの方が自分に向いている仕事が分からず不安を感じていることに。「自分に向いてる仕事が分からず悩んでいる人はほかにもいる」と考え、必要以上に焦り過ぎないことが大切です。
世の中で働くすべての人たちが、自分に向いている仕事に就いているわけではありません。また、現在は自分に向いている仕事に就いている人たちも、全員が最初から「自分に何が向いているか」を理解していたわけではないはずです。
まずは行動する、そして働いてみる。そこで、初めて向き不向きに気がつくことだってあります。もちろん行動するのは、できる限りの自己分析をした後です。ぜひ積極的に動き、経験してみてください。あなたの行動一つひとつが、向いている仕事に就くときに、きっと役に立つでしょう。
自分に向いてる仕事に就くメリット
自分の強みやスキルに合う仕事は成果につながりやすく、前向きな姿勢で意欲的に働ける可能性があるでしょう。ここでは、自分に向いてる仕事に就くメリットを紹介するので、仕事選びの判断基準でお悩みの方は参考にしてみてください。
自分の能力を発揮しやすい
強みや能力を仕事で発揮しやすいのは、自分に向いてる仕事を選ぶ大きなメリットです。自分の能力を発揮できる仕事だと、業務をスムーズに進めやすく、仕事のストレスや負担を最小限に抑えられる可能性があります。
未経験の分野だったとしても、自分の適性やスキルを活かせる仕事を選ぶことで、習熟のスピードが早まるメリットも考えられるでしょう。
評価されやすい
自分に向いてる仕事に就くメリットとして、周囲から評価されやすいことも挙げられます。先述したとおり、強みや能力を活かせる仕事はスムーズに業務を覚えられたり自分のものにしやすかったりし、結果的に成果を出しやすい傾向があります。評価を積み重ねれば、昇進・昇給のチャンスも広がることも期待できるでしょう。
仕事のモチベーションややりがいを得やすい
自分に向いてる仕事は、モチベーションややりがいを得やすいでしょう。「自分の力を活かせている」「仕事に貢献できている」と実感しやすいため、前向きな気持ちをもって取り組めます。向上意欲をもつことにもつながるため、スキルアップ・キャリアアップを目指す際に役立つでしょう。
自分の適性に合っている仕事に就くメリットは、「自分に合う仕事がわからないときの見つけ方とは?8つの方法を紹介」のコラムでも解説しているので、チェックしてみてください。
やりがいと収入はどちらを優先すべき?
やりがいと収入のどちらを優先させるかは、人それぞれの価値観によって決まるため一概に断言はできません。「いくら高収入の仕事でもやりがいがなければ続けられない」という方もいれば、「収入が良ければ仕事にやりがいがなくても頑張れる」という方もいるでしょう。
仕事選びのときに大切なのは、自分が仕事に求めるものの優先順位を明確にし、希望条件をバランス良く満たしている仕事を選ぶこと。ただし、収入は生活にも関わる条件のため、自分のプライベートやライフプランも見据えて慎重に判断する必要があります。
自分に向いている仕事に就くと、どんなメリットがあるのでしょうか?また、どのように見つけると良いでしょうか?
向いている仕事に就くと、自分も周りもメリットが多いです。
自分に向いている仕事に就くメリットは複数あります。
たとえば、成果が出やすく早い段階で評価につながったり、自分の工夫でお客様に感謝の言葉をいただいたりするなどです。向いているため頑張ることや勉強することが苦にならず、好循環が生まれるでしょう。また、仕事への前向きな姿勢は会社や上司・同僚に対して良い刺激となり、職場の雰囲気や業績にも良い影響が生じる可能性もあります。
では、向いている仕事はどのようにして見つけるのでしょうか。それには「自己分析」と他者に自分を分析してもらう「他己分析」が欠かせません。やり方は、自分でこれまでに称賛されたことや成功したこと、人よりうまくできたことなどを書き出して、自己分析してみます。また、同僚や友人・家族などにあなたを分析してもらうのもひとつです。今まで気づけなかった新たな可能性が見つかるかもしれません。
どうしても自分に向いてる仕事が分からないときの対処法
自己分析や企業研究を行っても適職が見つからない場合は、これまでに感じた不満や挫折経験などから理想の働き方を探してみましょう。ここでは、自分に向いてる仕事がどうしても分からないときの対処法を解説します。
1.挫折した経験に目を向けてみる
自分に向いてる仕事が分からないときは、過去の挫折経験に目を向けてみましょう。挫折した原因やその後の立ち直り方、学んだことを振り返ることで、「つらかった経験を乗り越えられたのはなぜか」「どのような環境であれば粘り強さを発揮できるのか」を客観視できます。
困難に直面した経験にこそ、仕事に対する価値観やモチベーションを見つけるヒントが隠れている可能性も。仕事探しに行き詰ってしまった際は、ぜひ試してみましょう。
2.「興味のある仕事」と「やりたくない仕事」を書き出す
自分に向いている仕事を探したいときは、「興味のある仕事」と「やりたくない仕事」をそれぞれ箇条書きで書き出してみるのもおすすめです。まずは自分に合っているかどうかにかかわらず、思いつく仕事をできるだけ多く挙げてみてください。
ある程度そろったら、「興味のある仕事」のなかに、自分のスキルや特性が活かせる仕事がないか分析してみましょう。興味関心があり、かつ自分の強みが活かせる仕事があれば、それが「自分に向いてる仕事」の候補になります。
一方、「やりたくない仕事」をリストアップすることで、消去法で自分に合う可能性のある仕事を絞り込むことが可能です。このときのポイントは、「デスクワークが苦手だから事務職は避けよう」というように、やりたくない理由も明確にしながら行うこと。結果的に「やっていても苦ではないこと」「無理なくできそうなこと」の傾向がつかめ、向いてる仕事を見つけるヒントになる可能性があります。
3.仕事に対して「足りない」と思うことを洗い出す
現在の職業が自分に向いてる仕事と思えないのであれば、現職に対して「足りない」と思うことを洗い出してみましょう。仕事に対する不満を明確にすることで、自分が「働きたい」と思える職業の特徴が明らかになるはずです。
たとえば、人間関係に不満があるのであれば「個人作業が多い仕事をしたい」、残業の多さが嫌と感じる場合は「残業時間が少ない職場に転職したい」など。現状への不満を通して自分にマッチした仕事の特徴を考えてみましょう。
理想のライフスタイルも考えてみよう
「自分に向いてる仕事がなかなか見つからない…」という方は、理想のライフスタイルから自分に合った働き方を考えるのも手です。たとえば、プライベートを重視して働きたい場合、柔軟に働けるフレックスタイム制や在宅勤務が可能な職場がマッチしているでしょう。そのほか、将来的に結婚や子育てを考えている方は、残業の少なさや育児休暇の取得率などに注目して仕事探しをしてみるのも手です。
4.仕事に求める条件へ優先順位をつける
仕事に求める条件へ優先順位をつけることもポイントです。就活や転職活動の際は「失敗したくない」と願うあまり、仕事内容や待遇、労働条件などさまざまな希望条件を設定してしまうことも。しかし、希望条件をすべて満たす求人は見つけるのが難しく、仕事探しが思うように進まない可能性があります。
年収や勤務時間、勤務地、福利厚生、仕事内容など優先させたい条件は人によって異なるもの。そのなかから「譲れないものは何か」を考えて優先順位をつけると、企業選びの軸が定まるでしょう。
5.家族や友人など第三者に相談してみる
自分に向いてる仕事が分からないときは、家族や友人など第三者に相談してみることも効果的です。普段の姿を知っている家族や友人なら、性格や傾向を踏まえたうえで仕事の向き不向きに関して客観的なアドバイスをくれるでしょう。自分では気づかなかった・知らなかった業界や職種への適性を見出してもらえる可能性もあります。
また、自分の考えや悩みを言語化して第三者に共有することで、気持ちを整理できる効果も。1人で考え込んで行き詰ってしまっている場合は、リフレッシュも兼ねて信頼できる相手に相談してみることも大切です。
家族や友人といった身近な人以外に、ハローワークやエージェントといった就活・転職活動のプロからの助言を受けるのも得策です。詳しくは、このコラムの「向いてる仕事が分からないときにおすすめの転職支援サービス」で後述しているので、ぜひご一読ください。
自分に向いている職種が分かりません。どのように見つけるのが良いでしょうか?
プロに頼ってみることをおすすめします!
自分1人の力で自分に合う職種を見つけたい!という方は別ですが、多くの方が「自分に合う仕事を見つける」ことが目的であり、手段は何でも良いという方も多いのではないでしょうか?
そんな方には、まず「動き出しをプロに任せる」ことをおすすめします。ここでいうプロとは、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーのこと。
世の中の職種について多くの知見をもつプロに最初を任せることによって、仕事のおおよその方向性をイメージできるでしょう。
キャリアアドバイザーは、過去の経験からあなたに合いそうな職種を提案してくれる存在です。ある程度イメージがついたら、ご自身でネットを使用したり、直接面接や面談を受けたりして、自分に合う仕事を見つけてみてはいかがでしょうか?
向いてる仕事が分からないときにおすすめの転職支援サービス
自分に向いてる仕事の判断が難しいと感じる方には、転職支援サービスを活用することがおすすめです。ここでは、「ハローワーク」と「転職エージェント」の2つのサービスを紹介するので、ぜひ利用を検討してみてください。
ハローワーク
ハローワークは、各都道府県に設置されている公共職業安定所です。日々求職者のサポートをしている職員が窓口で相談に応じてくれるため、「向いてる仕事が分からない」という悩みがある方は活用してみましょう。仕事探しのアドバイスや、希望や適性に沿った求人紹介を受けられます。
また、ハローワークでは就活セミナーや職業訓練も行っているので、就職に不安のある方は参加してみるのもおすすめ。ハローワークでできることは、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」で紹介しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
雇用
転職エージェント
「自分に向いてる仕事が分からない…」と感じている方は、転職エージェントに相談するのも有効です。エージェントには就職・転職活動に精通したキャリアアドバイザーが在籍し、マンツーマンで自己分析のお手伝いや希望条件のヒアリングを実施。客観的な視点から、自分に向いている仕事を紹介してもらえます。
また、応募書類の添削や模擬面接といった選考対策もきめ細かくサポートしてくれるのが特徴。「自分に向いてる仕事」が見つかったあとも、どうすれば就職を実現できるのか、どのようなアピールが有効なのかを助言してもらえるでしょう。
「自分の強みが分からず、仕事探しが進まない」とお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代のフリーターや第二新卒など、若年層を中心に就活支援を行う就職・転職エージェントです。
専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、自分の適性を知るための自己分析のお手伝いをしたり、希望条件を一緒に整理したりして厳選した求人をご紹介。未経験者や若手を歓迎している求人を業界・職種問わず扱っているので、「豊富な選択肢から自分に向いてる仕事を探したい」という方も安心です。
また、面接練習や日程調整、応募書類の添削も行い、就職・転職活動をトータルサポート。ご登録・ご利用は無料なので、「自分に向いてる仕事に就きたい」という方は、ぜひ一度お問い合わせください。
「自分に向いている仕事が分からない」という悩みは、主に2つの理由があるといえます。
1つは「いろんな仕事を経験したけれど、どれが自分に合うか分からない」という場合です。この場合は、仕事において一番評価されたこと、あるいは頼りにされた職場環境や仕事を思い出してみてください。自分の価値観やスキルに合う仕事を見つける大切な手がかりになり得ます。
もう1つは「まだ仕事をしたことがない」という場合です。少子高齢化による人手不足から、現在は未経験歓迎の求人が数多く出ています。転職エージェントやキャリアコンサルタントといったプロのアドバイスも受けながら、興味があることにチャレンジしてみるのがおすすめです。
自分に向いてる仕事に関するQ&A
ここでは、自分に向いている仕事が分からない人が抱きやすい疑問に、Q&A形式でお答えします。
「自分に向いてる仕事」ってなんですか?
「自分に向いてる仕事」に明確な定義はないものの、あなたの能力や性格に合っている職業であれば「向いてる」と感じる可能性が高いでしょう。特技を活かせたり、仕事の進め方があなたの性格に合っていたりすると、成果を残しやすく、モチベーションも維持しやすい傾向にあります。
自分に向いてる仕事を探す方法は、このコラム内の「自分に向いてる仕事を見つける4ステップ」で紹介しているので、ぜひご一読ください。
自分に向いてない仕事を続けるとどうなる?
適性に合わない仕事を続けると、働くことにストレスを感じたり、成果を出しづらかったりする可能性があります。モチベーションが低下した状態で働き続ければ、精神的な負担が大きくなる恐れも。今の仕事に向いていないと感じるときは、転職も視野に入れてみましょう。
仕事のミスマッチに対する対処法は、「仕事が向いていないというのは甘え?悩み解決のヒントや対処法を紹介」のコラムで紹介しているので参考にしてみてください。
マイペースな人に向いてる仕事は?
1人で取り組める仕事や、自分の判断で作業を進められる仕事などがマッチする場合があるでしょう。たとえば、営業職やドライバー職などが挙げられます。ほかにも、クリエイティブな発想を活かした職業に注目してみるのもおすすめです。
性格タイプ別の特徴にマッチしやすい仕事の例は、コラム内の「自分に向いてる仕事は?タイプ別おすすめの職業」でそれぞれ紹介しているので、ご参照ください。
30代で向いてる仕事が分からないのはやばい?
「やばい」とは限らないものの、向いてる仕事を見つけて転職したいのであればできるだけ早く行動することが大切です。転職市場では30代以降の人材に対して、専門的なスキルやマネジメント経験を求めるのが一般的。自分に向いてる仕事が見つかっても、未経験から挑戦できる求人があるとは限らないためです。
ただし、業界や職種によっては30代で未経験から挑戦できる可能性も。30代で未経験分野に転職する際におすすめの仕事は、「30代から未経験分野に転職するのは厳しい?おすすめの業界と成功のコツ」のコラムをご覧ください。
20代で自分の向いてる仕事が分からないときは?
20代で自分の向いてる仕事が分からないときは、自己分析で分かった自分の興味や得意分野から職種を考えてみるのも手です。20代は企業側からポテンシャルを期待されやすいため、未経験分野であっても自分が関心のある仕事に挑戦しやすいでしょう。
「自分の得意なことや強みなどが分からない」とお悩みの場合は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。丁寧なヒアリングを行い、希望の働き方に合う求人を厳選してご紹介します。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。