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10年後もなくならない仕事とは?特徴や代表的な職種を紹介!就職のコツも
更新日
この記事のまとめ
- AIにできず人にできることが将来なくならない仕事だと考えられる
- 発想力やコミュニケーションが必要な仕事は、10年後もなくならない可能性が高い
- AIによってなくなりにくい仕事には教師や保育士、医療従事者などが挙げられる
- 将来なくならない仕事に就くためには、デジタル化を見据えた早めの対策が重要
「将来なくならない仕事とは何か?」「将来なくならない仕事に就きたい」と考える方は多いでしょう。近年はAIの進化が著しくなっています。AIによって代わりが利かない将来性のある仕事に就くためには、今から着実に行動することが大切です。
このコラムでは、AIやロボットが普及してもなくならないと考えられる主な仕事や、今後の就職・転職を見据えて今からやっておくべきことをご紹介します。
10年後もなくならない仕事とは?
多様な考え方や予測はありますが、仕事のニーズは時代によって変化するため、どの仕事が「10年後もなくならない仕事」と明確にはいえません。ただし、今後も一定の需要が期待できる仕事は存在するでしょう。たとえば、AIの代用が難しい仕事や社会生活の基盤を支える仕事などは、なくならない・なくなりにくいと考えられる傾向にあるようです。
AIによってなくなる仕事が生まれる?その背景
総務省の「平成30年版 情報通信白書(1)職業の変化」にも説明があるように、昨今、AIによって将来的に約半数の仕事が代替可能になるのではないかと予測されています。主な理由・背景としては、IT技術が進化し、AIが活躍の場を広げていることが挙げられるでしょう。そのため、「AIによって自分の仕事がなくなるのでは?」と不安に感じる人もいるようです。
しかし、前述したとおり、将来どの仕事がなくならない・なくなるといった予測をするのは困難といえます。なくならないかどうかを必要以上に心配すると就活が難航する可能性も。就職・転職を考えている方は、業界の発展性や職種の仕事内容に対する需要、自身の適性なども相対的に見ながら仕事を探すのがおすすめです。
参照元
総務省
情報通信白書平成30年版
なくならない仕事の主な特徴
将来どのような仕事がなくならないかの判断は難しいため、AIに代替されにくいかどうかを踏まえたうえで、今後もなくならないと考えられる仕事の主な特徴をご紹介します。
AIは、プログラミングの指示に従って仕事をこなすので、決められた仕事を行うことは得意ですが、予測できない事態への臨機応変な対応は苦手なようです。また、人のように感情に寄り添う行為などはまだ難しい段階といえるでしょう。
発想力・創造力・個性が求められるクリエイティブな仕事
発想力や創造力、個性が必要とされるような仕事は、現在のAIで対応することが難しく、今後もなくならない・なくなりにくい可能性があります。先述のように、AIはプログラミングされたことをするのは得意ですが、発想力の必要なものづくりやそのAIにしかない個性を求められることなど、クリエイティブな仕事は苦手です。
人の感情や環境を汲み取りながらさまざまな角度で発想したり、オリジナリティのある物事を生み出したりすることは、AIだとなかなかできない、人間だけがもつ能力といえるでしょう。
人間同士のつながりやコミュニケーションを必要とする仕事
人間同士のつながりやコミュニケーションが求められる仕事も、AIによって代替されにくいため、将来なくならない仕事の特徴として挙げられるでしょう。
現在のAIには、人の感情を読み取って臨機応変に対応することは難しいとされています。人と接したり、相手の感情にフォーカスしたコミュニケーションをとったりすることが好きだという方は、その能力を磨いてAIに代われない仕事につなげると良いでしょう。
状況に合わせた臨機応変な対応が求められる仕事
突発的な事態や人との距離感など、その場の状況に合わせて柔軟な対応が求められるような仕事も、将来なくならない・なくなりにくいと言われています。AIはプログラミングされた内容や学習したデータをもとに行動するのが基本。そのため、予測しにくいことや定型化できないことが起きた場合、臨機応変な対応をしたり適切に処理したりするのが難しい傾向にあるようです。
AIやデジタル技術の活用にともなった仕事
AIやデジタル技術を活用するうえで必要とされる仕事であれば、AIが普及したとしてもなくならない可能性が高いでしょう。たとえば、AIの管理・メンテナンスに携わる仕事やAIデータを使って行う仕事などが挙げられます。詳しくは、後述の「AIによって新たに生み出される可能性がある仕事5選」をチェックしてみてください。
なくならない仕事の代表例一覧
この項では、前項の「なくならない仕事の主な特徴」をもとに、AIに置き換わりにくく、将来なくならない・なくなりにくいと考えられる代表的な職種を挙げました。それぞれの仕事の特徴についても紹介しているので、就職・転職を目指すうえでの対策や、自分の強みを活かせる仕事探しの参考にしてみてください。
今後も必要とされる仕事・安定が見込める仕事11選
ここでは、一般的に安定的な需要が見込める主な仕事をご紹介します。臨機応変なコニュニケーションが必要とされる教師や保育士、医療従事者などは、将来的になくならない・なくなりにくいと考えられる傾向にあるでしょう。
今後も必要とされる仕事・安定が見込める仕事
1.教師
AIが普及しても、教師という職業はなくならない可能性が高いと考えられます。教師の仕事は勉強を教えるだけではなく、生徒の人間性を育てることも含まれるため、臨機応変な対応が求められるからです。その場の状況、生徒個人の性格、クラスの環境に合わせた教え方やアドバイスなど、高度なコミュニケーションスキルが必要不可欠といえるでしょう。
2.保育士
教師と同じように、保育士もなくならないと考えられる仕事の一つといえるでしょう。保育の場では、子どもたちの間で起こるトラブルや突然の体調不良など、常に予期せぬことが起こる可能性があります。
普段と違う子どもの体調変化に気づいたり、状況から怪我の危険を感知して事前に対処したりといった細やかな気配りが重要です。こうした配慮や寄り添い方はAIには難しいため、保育士の仕事も今後AIに代替されにくいでしょう。
3.営業職
営業職は、自社の商品やサービスを顧客に売り込むのが主な仕事です。高度なコミュニケーション力を求められる場面が多く、AIで代替しにくいことから、今後もなくならないと言われています。
人によって「何が欲しいか」「何が必要か」は変わるため、営業の仕事ではマニュアルどおりにいかないことも少なくありません。営業職として活躍するには、商品やサービスに関する知識を身につけたうえで、顧客のニーズを満たせるような提案をする必要があるでしょう。
営業職については「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
4.コンサルタント
状況に応じた意思決定や部下の育成を行うコンサルトの仕事も、将来なくなりにくい仕事として挙げられます。AIは数値から統計的な結果を出すことはできても、複合的な判断が必要な経営課題解決は不得手です。
部下の助言・指導に個人の状況や性格などを配慮して対応するといったコミュニケーション力は、人のほうが優れている点でしょう。現在の自分の仕事がAIに代わる恐れがある場合、コンサルタントやマネジメント職を目指すのもおすすめです。
5.医療従事者(医師・看護師など)
医師や看護師といった医療従事者は、常に人と関わる仕事であり、将来もなくならない仕事と言われています。コミュニケーションスキルが必須なうえ、臨機応変な対応が求められるためです。
患者や要介護者の様子、機械では感じ取れないような繊細な変化などを察知し、必要に応じたケアが必要になることも。AIにはできない細やかな配慮や観察力が必要なことから、医療従事者の仕事も今後なくなりにくいといえるでしょう。
6.介護職
臨機応変な対応やコミュニケーションが求められる介護職も、AIでの代用が難しく、今後もなくならないと考えられる仕事の一つに挙げられます。
介護職の主な仕事は、老人ホームやデイサービスといった施設でご利用者の生活全般や活動をサポートすること。各ご利用者に合わせたケアをしたり、多職種での連携を計って適切なサービスに努めたりする必要があります。一部の業務では介護用ロボットを導入する動きも見られますが、すべての仕事が機械に置き換わる可能性は低いといえるでしょう。
介護の仕事について詳しくは、「就活アドバイザーが教える!社会福祉士・介護士・ホームヘルパーのお仕事」のコラムも参考にしてみてください。
7.クリエイティブ職
クリエイティブ職は、AIが苦手とする発想力や独創性などが必要になる仕事のため、今後もなくならないと考えられる傾向にあるようです。
AIによって作られた楽曲や小説などもありますが、既存の要素の組み合わせから作成されたものが多く、作品の裏にある作者の「感性」の表現は難しいとされています。これまでの人生経験によって培われた、人それぞれの個性が価値となる職種といえるでしょう。
8.カウンセラー
カウンセラーは、主にストレスや悩みを抱える人の相談にのり、専門的な立場から助言やサービスを行います。問題の解決に努めるだけでなく、相手の立場や気持ちに寄り添った姿勢が求められるため
、将来的にAIが普及してもなくならない仕事と考えられる傾向にあるようです。
相談者のなかには「ただ話を聞いてほしい」「自分に共感してほしい」という方もおり、相手の深い感情を読み取るのが苦手なAIでは対応が難しいと考えられます。人の話を聞くのが好き、気持ちを汲み取るのが得意という場合は、「聞き上手に向いてる仕事は?より強みを活かすポイントも紹介!」のコラムも読んでおくと仕事探しのヒントを得られるでしょう。
9.法律関係の仕事
法的な議論と判断が必要である法律関係の仕事も、今後なくなる可能性は低いといえるでしょう。法律関係の仕事では何かしらのトラブルに対し、双方の主張を汲み取ったうえで調停・仲裁を行い、落としどころを見つけなければなりません。
罪を犯してしまった事情や問題が生じた背景を踏まえて法的に弁護・サポートをする仕事のため、人の感情を細かく汲み取ることが難しいAIには代替しにくいと考えられます。
10.ITエンジニア(プログラマー・システムエンジニア)
ITエンジニアとは、プログラマーやシステムエンジニア、ネットワークエンジニアなどの総称です。人とのコミュニケーションや公的な手続き、経済活動など、社会生活においてITは必要不可欠なものとなっており、インフラの一つと考えられています。
そのため、ITエンジニアの仕事は、今後もなくならないと考えられる傾向にあるようです。むしろ、AIの進化にともない、一層必要となる仕事ともいえるでしょう。
11.AIを開発するエンジニア
AIの研究開発や活用方法の検証を行うAIエンジニアは、将来にわたって必要とされる可能性が高い仕事です。AIエンジニアがいなければ、人工知能の学習能力が上がらず、活用の幅も広がりません。しかし、AIに必要なプログラミング言語やデータ分析の技術について専門知識がある人材が不足しており、需要に対して供給が追いつかない実情もあります。
job tagの「AIエンジニア」によれば、今のところ人材育成の手法が確立していない分野とされているため、その点が解消されれば今後さらに需要が伸びる仕事といえるでしょう。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag
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AIによって新たに生み出される可能性がある仕事5選
AIが広く普及することで新しく生まれる可能性がある仕事や、より需要が高まると考えられている仕事もあります。以下では、そのなかでも代表的な職種の例を挙げました。
AIによって新たに生み出される可能性がある仕事
- AI事業の開発責任者
- 散歩の同行や話し相手などを担う仕事
- サイバー都市アナリスト
- デジタルテーラー(仕立屋)
- データ探偵
1.AI事業の開発責任者
AI開発の事業責任者は、AI事業を成功させるため、運用計画や推進方法、携わるスタッフの人選などを取りまとめるのが主な役割といえます。AIが発展・普及することで今後より求められる可能性がある仕事の一つです。AI開発の事業責任者として仕事をする際は、AIに関する知識のほか、マネジメント力や論理的思考力といったスキルが問われるでしょう。
2.散歩の同行や話し相手などを担う仕事
「散歩の同行や話し相手をする仕事のニーズが、AIの普及によって高まるのでは?」とも言われているようです。日常生活におけるAIの存在が当たり前になれば、人と人が直接関わる機械は減る可能性があります。人とつながりをもつこと自体が貴重になり、対人コミュニケーションを担う仕事の需要が上がることも考えられるでしょう。
3.サイバー都市アナリスト
サイバー都市アナリストとは、各地の都市にあるAIセンサーを通じて収集されたデータを管理するのが主な仕事です。具体的には、サイバー攻撃や情報漏洩を防ぐためにセキュリティを管理したり、センサーの故障やトラブルに対応したりします。センサーで集めた情報は都市開発やインフラ整備などの事業に活用されると言われており、サイバー都市アナリストは今後も需要が見込める仕事といえるでしょう。
4.デジタルテーラー(デジタル仕立屋)
デジタルテーラー(デジタル仕立屋)とは、3Dデータを使ってお客さまそれぞれの体形に合った洋服を製作する仕事を指します。これまでは店舗や通販サイトで既製品を購入するのが主流でしたが、今後仕立てのデジタル化が進めば、オーダーメイド型の購入スタイルが増える可能性もあるでしょう。その際、デジタル技術をもとに衣服を仕立てられる人材が求められるようになると言われています。
5.データ探偵
データ探偵は、AIが分析・算出したデータを土台として、新たな企画や提案などを行います。主として、企業や組織のコンサルティング業務に携わることが多いようです。AI技術を専門的に扱って活躍する仕事のため、今後さらなる需要が見込め、なくならない可能性がある仕事の一つに挙げられるでしょう。
将来性のある仕事は何か日々チェックしよう
日ごろからニュースで社会動向をチェックしておき、将来性の高さという視点からなくならない仕事を考えてみるのもおすすめです。ニュースで取り上げられる社会課題から、これから発展するビジネスや必要とされる仕事が予測でき、業界の動向も理解しやすくなるでしょう。「将来性のある仕事とは?これから注目したい4つの業界や職種を紹介」や「将来性のある業界は?需要の高い仕事の特徴と企業選びのポイント」のコラムでも、将来性のある仕事や業界について紹介していますので、ぜひご覧ください。
将来なくなる可能性がある仕事の特徴と一覧
AIの普及で今後なくなる可能性がある仕事の共通点は、「ルーティン作業」や「長時間の監視が必要な作業」などが挙げられるでしょう。以下で、考えうる特徴や主な仕事について解説します。
AIによってなくなる可能性がある仕事の主な特徴
AIによってなくなる可能性がある主な仕事は、単純で学習しやすいルーティンワークや、人間よりも人工知能のほうが得意とする数字に関する仕事などです。また、危険をともなう仕事は、機械に任せたほうが良いという考えもあります。
ルーティンワーク・マニュアル化された仕事
マニュアルに沿って行う仕事は一度学習すればその繰り返しなので、AIに適しています。AIはミスもせず、何時間でも稼働できます。たとえば、データ入力やスーパーのレジ打ちなどは、AIによって将来なくなる可能性があると考えられるでしょう。
お金や数字を扱う仕事
AIはデータ分析や計算を早く正確に行えます。大きな数字もコンピューターによって瞬時に計算でき、人間よりも能力が高い傾向です。将来的には経理職や銀行員の仕事の一部を、AIが担う可能性があるでしょう。
人体に危険が及ぶ仕事
高所作業や危険物を扱う仕事は、AIに任せたほうが良いと考えられています。火災現場や被災地などは人間が入れない場所もあるため、救助が難航するケースも少なくないでしょう。しかし、AIなら危険な場所にも入れることから、救助可能な範囲が広がると見込まれます。
AIによってなくなる可能性がある仕事
ここでは、AIによって将来なくなる可能性があると考えられる仕事の例を挙げました。ただし、完全にデジタル化されるのではなく、「一部の業務のみがAIに代替されるかもしれない」というパターンが多いでしょう。
販売員
商品の紹介・説明については、AIで代行が可能です。また、レジ打ちや棚卸しといった単純作業も機械で代替可能といえます。一方、お客さまの要望を先読みしたり、細かい相談にのったりするのは人間のほうが得意です。
将来的に販売員の仕事がすべてなくなるわけではなく、AIに任せる部分と人間が担う部分に分かれると考えられます。
建設作業員
人手不足の建設業界では、AIによる重機の操作などが進められています。また、構造設計の計算にAIを導入したり、重機に人口検知システムを搭載して事故を防いだりすることも実際に行われているようです。将来は、現場で作業するのはAIのみという可能性もあるでしょう。
スーパーやコンビニの店員
スーパーやコンビニでは、セルフレンジがすでに導入されています。さらに、アプリによるスキャン決済を導入しているスーパーもあり、人間がレジを打つ必要はなくなりつつあるといえるでしょう。
事務員
事務員の仕事はルーティンワークが多いため、将来は業務の一端をAIが担う可能性があります。AIに任せることで、データ入力・経費精算・情報管理などにおけるミスの防止や作業のスピードアップにつながるでしょう。
工場作業員
工場のライン作業は同じ動作の繰り返しが多いため、AIによってなくなる可能性がある仕事と考えられる向きもあるようです。AIであれば疲れることがなく、24時間休まずに作業ができます。人件費を削減できるうえ生産性が上がり、企業にとってもメリットが大きいでしょう。
警備員
警備員の仕事のなかで、監視や巡回、犯罪の予測においてはAIの導入が進みつつあります。AIに夜中の巡回を任せたり、人の目が届きにくい場所を確認させたりするなどの活用方法があるようです。そのため、将来はAIだけで警備ができるとの見方もある一方、問題解決には人の力が必要とも言われており、共存が現実的といえるでしょう。
銀行員
前述のとおり、数字に関する仕事はAIの得意分野です。すでに金融業界ではAIの活用が進んでおり、金融サービスに情報技術が導入されたフィンテックという言葉もあります。たとえば、スマートフォン決済やブロックチェーンなどにAIが活用されているのがその例です。
また、ビッグデータの分析も人が行うよりAIのほうが効率が良く、現在のような銀行員の仕事はなくなる可能性も考えられるでしょう。
ライター
昨今、生成AIによるコラムやブログ、新聞記事などが作成されており、ライターの仕事はAIによってなくなる可能性があると言われています。現段階では内容の信憑性に不安があるため、すべてをAIに任せるのは不安な側面がありますが、技術の進化によってその点の解消も見込まれているようです。特にデータをもとにした分析記事などは、AIのほうが膨大な量を正確に読み解ける可能性があります。
交通機関の運転手(バス・タクシーなど)
電車やバス、タクシーなどを運転する仕事は、AIによる自動運転によってなくなる可能性があるでしょう。自動車メーカーやIT企業による自動運転の研究が進んでおり、一部機能は実装されている状況です。このまま研究開発が進めば、人が運転する必要がなくなったり、機会が減ったりすると推察されます。
ホテルのフロント係や商業施設の受付
ホテルのチェックインや商業施設の案内業務がマニュアル化されている場合は、ロボットが代替しやすい仕事と考えられます。すでに、タブレットやタッチパネルで案内を行っている施設もあり、人手不足の解消に役立っているようです。
ホスピタリティを売りにしている施設では人による接客はなくならない可能性もありますが、職種としての需要は減っていく可能性があるでしょう。
今後どのように世間のニーズが変わっていくかによるものの、ロボットやAIなどに代替可能である仕事は、将来なくなる可能性があると考えられる傾向にあります。なくなる恐れのある仕事については「なくなる仕事って?将来を見据えて職種を選ぼう」でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
将来なくならない仕事に就くためにできる7つのこと
ここでは、将来なくならない仕事に就くために今からできることをご紹介します。「今後自分の仕事がなくなるのではないか」と不安に感じている方は以下を参考に、必要に応じて行動に移してみましょう。
1.AIと向き合う考え方に切り替えて行動に移す
「AIによって仕事がなくなるかもしれない…」と不安を感じている方は、デジタル技術と向き合う考え方にシフトし、AI化を見据えて今からできることを実践していくと良いでしょう。
今のまま何も変わらず仕事を続けられる可能性がある一方で、徐々に仕事が減り「気づいたら仕事がない…」という事態が起こらないとも限りません。仕事がなくなるか・なくならないかはあくまで可能性の話で、今後どのようになるかは誰にもわからないため、万が一の場合に備えて早めに対策をしておくのが得策です。
2.リサーチ力を高めて世の中のトレンドをキャッチする
世の中のトレンドや社会情勢などをキャッチできるようアンテナを張っておくことは、将来なくならない仕事に就くために重要なポイントです。日ごろからニュースなどをチェックする際は「この先どのような仕事にニーズがありそうなのか」を分析・予測する習慣をつけ、リサーチ力を高めておきましょう。
また、AIやIoTがどのように進化し、人の仕事を代替できるようになっていくのか知ることで、なくなる恐れのある仕事に就くリスク回避にもつながります。新たな需要が生まれる可能性にいち早く気づくためには、普段からトレンドにアンテナを張ることが大切です。
3.仕事に有利な資格を取得してスキルアップする
AIに負けない人材を目指して、スキルアップするのも一つの手段です。「この先どのような仕事に就きたいのか」「今の仕事を続けられるのか」などを踏まえたうえで仕事に必要なスキルを磨き、自己啓発をしましょう。スキルの有無やレベルを裏付けるために、資格の取得を目指すのもおすすめです。ここでは、医療系の資格とIT系の資格についてご紹介します。
医療系の資格
医療業界の仕事はなくならない可能性が高いため、今から資格を取得しておくと将来役立つ可能性があります。看護師や保健師、理学療法士など難易度が高い資格が多いですが、取得すれば将来にわたって収入・雇用の安定が見込めることから、学校に入り直して取得する社会人も少なくありません。比較的取得しやすい資格として、准看護師や介護職員初任者研修などもあります。
IT系の資格
IT業界は未経験・無資格の場合も挑戦できますが、仕事に活かせる資格があれば就職・転職で有利に働く可能性があります。特に、AIエンジニアやデータサイエンティストを目指すなら、早いうちから勉強しておいたほうが良いでしょう。今後需要が伸びると予想されるため、専門知識があれば就職・転職先の選択肢が広がります。
4.AIにはない人間ならではの能力を高める
今後なくならない仕事に就きたいと考えている方は、AIにはない能力を高めておくのも良いでしょう。今から準備しておけば、就職・転職市場で重宝される人材になれる可能性があります。
論理的思考力
AIによるトラブルに備えて、セキュリティ対策を行うのは人間の役割です。また、AIを管理・運用するのも人間の仕事として残ると考えられるでしょう。管理者に必要な能力の一つが論理的思考力です。論理的思考力とは、問題を整理し、解決のために必要な施策をロジカルに考えること。日ごろから、このような思考のクセをつけて論理的思考力を鍛えてみましょう。
マネジメント能力・コミュニケーション力
マネジメントは人を扱う仕事なので、過去の経験が活きる場合もあれば、そうではないケースもあるのが特徴です。たとえば、過去にうまくいったアドバイスを別の部下にした場合、かえって逆効果になることもあるでしょう。
マネジメント能力には、臨機応変な対応力や人に寄り添う力なども含まれます。コミュニケーション全般における高度なスキルが求められることから、過去のデータにもとづいて行動するAIには難しい仕事といえるでしょう。そのため、マネジメント能力やコミュニケーション力を高めておけば、幅広い業界で必要とされる可能性があります。
美意識・感性・個性
「なくならない仕事の主な特徴」でも解説したように、クリエイティブな仕事はなくなりにくいと考えられます。ルーティンワークや効率性を必要とする仕事がAIによってなくなる可能性がある場合、人間に求められるのはその人ならではのクリエイティビティといえるでしょう。
そのため、仕事で長期的に活躍するためには、自分なりの美意識や感性、個性を磨いておくことが重要です。これまでにない発想で新しいものを作れる力を身につけておけば、現場で重宝されたり就職・転職がしやすくなったりするメリットも期待できます。
5.業界・企業研究を徹底的に行う
将来なくならない仕事を選ぶにあたって、業界・企業研究は徹底的に行いましょう。現状だけでなく、今後も成長が見込める企業なのか、伸びしろのある市場なのかなど「市場予測」も行うことがポイントです。
先述したように、ニュースをこまめにチェックして社会全体の動向を見ることも、将来も安定した需要が見込める業界・企業選びにつながるでしょう。
6.AIの活用を進めている企業に注目する
AI時代を前に、積極的に活用を進めている企業に就職するのもおすすめです。日本は人口が減少傾向にあり、国内市場も縮小する恐れがあります。しかし、AIをうまく活用すれば、すでにデジタル化が進んでいる海外への事業展開がしやすくなるため、経営も安定する見込みがあるでしょう。
また、AIの活用を進める企業では人手不足も解消され、働きやすい職場となる可能性もあります。
7.デジタルリテラシーを身につける
今後ますますAI化が進んだとしても問題なく対応できるように、デジタルリテラシーを身につけておくのも有効です。
厚生労働省の「デジタルリテラシーについて」によれば、デジタルリテラシーとは、デジタル技術に関する知識があり、その活用方法を知っていることとされています。ただし、デジタルツールの開発で求められる高度な知識やスキルではなく、職場で身近に使われているデジタル技術を指すようです。
今の仕事や将来就きたい職種・業界で「どのようなデジタル技術が活用されているか」を確認し、その使い方を把握しておくことで、働き方の変化にも柔軟に対応できるでしょう。
参照元
厚生労働省
ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)ーデジタルリテラシーについて
変革の時代だからこそチャンスやできることも多い
AIの活用が進むことは止められないため、これからの労働市場は変革の時代になるといえます。AIによって世間の需要が変われば、仕事で求められるスキルも変わるでしょう。今まで重視されてきた学歴・経歴の価値が変わり、それよりも新しい発想をもつ人が必要とされるといった転換もあり得ます。
また、前述したように、ITの進化にともない、新たに仕事が生まれる可能性もあるでしょう。AIやロボットが仕事を代替するようになることで、それを開発・運用する仕事や定期メンテナンス、故障の際の修理などの仕事は増えていくと考えられます。
「AIによって自分の仕事がなくなるかも…」とネガティブになるより、新たなビジネスチャンスが到来すると前向きに捉えてみましょう。
なくならない仕事で安定的にキャリアを積むためのポイント
「きっと将来なくならない仕事だろう」と思い就職・転職しても、その仕事が自分に合っていなければ、働きづらさを感じて早期退職につながるリスクがあるでしょう。安定してキャリアを積むためには、前項の「将来なくならない仕事に就くためにできる7つのこと」とあわせて、長く働けそうな自分に合った仕事を探すことも大切です。
以下では、自分に合った仕事を選び、キャリアを積むためのポイントをご紹介します。
自己分析を通して「仕事の価値観」を明確にする
同じ仕事や会社で長く働いてキャリアを積みたい場合、自己分析を行い、自分の「仕事に対する価値観」を明らかにしておきましょう。自己分析とは、自身の性格や価値観、行動傾向などを知るための作業です。
自己分析を通して「働くうえで何を重視したいのか」「どのような職場で働きたいか」などを明確にすれば求人を選ぶ際の基準ができるため、仕事や会社とのミスマッチを減らせます。後悔しない就職・転職につながり、長期的にキャリアを築きやすくなるでしょう。
自己分析のやり方が知りたい方は、「自己分析とは?就活や転職でどう使う?基本と簡単に行う方法をご紹介」をぜひチェックしてみてください。
キャリアプランを深掘りする
安定してキャリアを積むには、将来ビジョンを実現するためのキャリアプランを深掘りすることも重要です。「将来なくならない仕事なら何でもいい」というような気持ちで就職・転職すると、前述したように仕事とのミスマッチを引き起こす可能性があります。
キャリアプランを掘り下げて具体化するメリットは、やるべきことが見えやすくなり、仕事や就職・転職活動へのモチベーションアップが期待できることです。また、理想とするキャリアを築くためのチャンスを逃がしにくくなるでしょう。
社会で働く知人やキャリアアドバイザーに相談する
「今の仕事で思うようなキャリアを築けるかわからない」「どうやってキャリアを積んでいくべきか悩んでいる」という方は、社会で働く先輩や友人から意見を聞いてみるのも良いでしょう。自分とは異なる考えに触れれば視野が広がり、新たな観点をもって仕事やキャリアを捉えられるようになる可能性があります。
また、就職・転職エージェントに登録し、プロのキャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。就職・転職エージェントでは、専任のアドバイザーから自身の適性やキャリアビジョンなどに沿った求人を紹介してもらえます。就活や各業界の事情に精通したプロのサポートが受けられるため、キャリアプランの具体化や自分に合った仕事探しなどをより効率的に行えるでしょう。
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将来なくならない仕事に関するFAQ
ここでは、将来なくならない仕事に関してよくある質問にQ&A方式で回答していきます。
文系から将来なくならない仕事に就けますか?
可能です。人の性格やその場の状況を把握したうえで臨機応変な対応が必要とされる、教師や保育士、法律関係などが例に挙げられるでしょう。
文系の就職については「文系出身の仕事事情と強みとは?」のコラムでも詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
将来的に注目の仕事はありますか?
ロボットエンジニアやVRクリエイターなどがあります。
ロボットエンジニアはロボットの設計やプログラミングを行う仕事です。医療・介護や災害対策などで活用できるAIを進化させるために必要とされています。VRも医療や不動産業界、旅行業界などで活用が見込まれており、これから注目の仕事です。
「これからの新しい仕事を考える!注目されている職種や働き方をご紹介」のコラムでは、ほかにも注目度の高い職種をご紹介していますので、参考にしてみてください。
将来なくならない仕事に就職できるか不安です
しっかりと準備して臨めば、就活の成功率も上がるでしょう。
IT技術が発展している昨今の社会状況を踏まえると、学生のうちから少しずつでもプログラミング言語を勉強するのがおすすめです。プログラミング言語を使った仕事は「プログラマーの仕事の種類はどんなものがある?」でご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
AIに代替できない職種でやりたいことが見つかりません
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。