- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- ニートからの就職
- ニート支援の紹介
- 就職相談はどこでできる?支援内容や就活で効果的に活用するコツも解説!
就職相談はどこでできる?支援内容や就活で効果的に活用するコツも解説!
更新日
この記事のまとめ
- ハローワークやエージェントでは、個々の状況に応じた就職相談を受け付けている
- 就職相談ができる場所や事業には「ジョブカフェ」「サポステ」などもある
- 就職相談をする相手として、家族や友人といった身近な人やOBOGなども有効
- 就職相談窓口では適性検査や書類作成の指導、面接対策などを受けられる
- 就活を思い立ったら、早めに行動することが大切
「就職相談はどこでできる?」「誰かに相談に乗ってほしい…」とお悩みの方もいるでしょう。就職相談をすれば、現段階での不安を解消でき、より効率的に就活を進められることに期待できます。
このコラムでは、就職相談できる窓口や、具体的なサービス内容をまとめました。また、就職相談を効果的に活用するポイントや就活のコツも説明しています。就活にお悩みの方はぜひご一読ください。
就職相談できる窓口がある場所は?
フリーターやニートの方の就職相談に対応しているサービスには、ハローワークやサポステ、ジョブカフェなどがあります。以下でそれぞれの特徴を解説しているので、サービスを利用する際の参考にしてみてください。
就職相談できる窓口がある場所
- ハローワーク
- 地域若者サポートステーション(サポステ)
- ジョブカフェ
- 就職エージェント
ハローワーク
ハローワークとは、厚生労働省が設置する公共職業安定所のこと。主に求職者への職業紹介や職業訓練、失業者への雇用保険手続きなどを行います。ハローワークは年齢や経歴を問わず、就活をしている誰もが利用可能。企業側の利用料も無料であることから求人数が多く、特に地元の中小企業の求人が豊富なのが特徴です。
ハローワークでは、書類の添削やセミナーの開催、就職相談なども行っています。「自分に向いている職種は何か?」「良い求人が見つからない」といった、就職に関するさまざまな疑問や悩みの相談が可能。地域によっては、オンラインで職員とやり取りができるところもあるようです。
「ハローワークの職業相談とは?求職活動の実績作りになる?利用の流れを解説」では、ハローワークでの就職相談の主な内容をまとめているので、ぜひあわせてご覧ください。
就職相談できる時間
厚生労働省の「ハローワークの職業相談・職業紹介のご利用時間のご案内」によると、ハローワークの開庁時間は原則として平日の8時30分〜17時15分です。ただし、手続きに時間が掛かることがあるため、職業相談をする場合は9時〜17時での利用が推奨されています。
また、平日の日中に時間が作れない方は、平日夜間や土曜日に開庁しているハローワークの利用がおすすめです。「サービス提供時間延長実施施設(令和6年10月1日現在)」に該当のハローワークが掲載されているので、最寄りの施設を調べてみてください。
参照元
厚生労働省
ハローワーク
電話での就職相談も可能?
ハローワークに電話で相談できるのは、各種手続きの仕方や利用方法の問い合わせなどです。具体的には求人票の閲覧方法や、職業訓練の受講申請に関する説明などが対象となります。就職相談や雇用保険の手続きをしたい場合は、直接窓口を訪れましょう。
特に、職業相談やキャリアカウンセリングといった個別の支援は、担当者に直接相談するのが重要です。詳しくは、「ハローワークに電話で相談できることは?問い合わせ番号・開庁時間を紹介!」のコラムをご一読ください。
就職相談のほかに職業訓練も受けられる
就職相談のほかに、ハローワークでは職業訓練のあっせんも受けられます。すぐに就職するのが不安な方は、ハローワークで申し込みできる職業訓練校を利用して仕事に役立つ技術を習得すると良いでしょう。
職業訓練校とはパソコンや簿記、介護など就職に関連するスキル・経験が積める学校のことで、無料で利用できます。コースによっては資格を取得できるほか、条件を満たせば補助金を受け取れることも。就職相談よりも実践的な体験ができるのが魅力です。
就職相談のほかにハローワークで受けられる支援の内容を知りたい方は、「ハローワークで相談できる内容は?利用方法や失業保険の受給方法も紹介」のコラムもご参照ください。
卒業後3年以内なら新卒応援ハローワークも利用可能
卒業後3年以内のフリーターやニートの方であれば、「新卒応援ハローワーク」で就職相談が可能です。各都道府県に1ヶ所以上設置されており、就職支援ナビゲーターによる個別支援を受けられるのが魅力といえます。ハローワークの求人情報を検索できるため、「マンツーマンの支援を受けつつハローワークの豊富な求人情報も手に入れたい」という方におすすめです。新卒応援ハローワークについては、「第二新卒はハローワークを利用するべき?メリットとデメリットを解説」のコラムで紹介しています。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援
地域若者サポートステーション(サポステ)
地域若者サポートステーションは厚生労働省から委託されている就職支援機関で、全国170ヶ所以上に設置されています。サポステ(地域若者サポートステーション)の「サポステとは」によると、現在失業状態で、仕事探しや働くことに対して悩みがある15〜49歳までの方が利用対象です。
サポステでは、専門家による就職相談やセミナー、就業体験などさまざまなサポートを実施し、若者の就活をバックアップ。就職後の悩み相談も受け付けているため、働くなかで生じた疑問や不安も解消できます。地域若者サポートステーションで受けられる支援内容を知りたい方は、「サポステとは?就職支援サービスの内容や利用方法を解説」をご一読ください。
参照元
サポステ(地域若者サポートステーション)
トップページ
ジョブカフェ
ジョブカフェは、都道府県が主導で運営している若者のための就職支援施設です。正式名称を「若年者のためのワンストップサービスセンター」といい、若者が仕事探しに必要なすべてのサービスを1ヶ所で受けられるようになっています。
ハローワークに併設されていたり、サテライトという出張所でサービスを提供していたりと、展開方法はさまざま。施設によって年齢の上限は異なるものの、現在就業しているかどうかに関わらず、若年層であれば誰でも利用可能です。
ジョブカフェでは就職相談や職業紹介はもちろん、地域の特色を活かした職場体験や就職セミナーなどのサービスを行っています。また、就職後も人間関係や仕事の悩みなどのアフターフォローをしてくれるのも魅力の一つ。忙しくてジョブカフェに行けないという方には、メールやテレビ電話などで就職相談を受け付けている施設もあるようです。
各自治体のジョブカフェの情報は、厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」に掲載されているので、最寄りの施設を調べてみると良いでしょう。
参照元
厚生労働省
学生・生徒の就職支援を担当する学校関係者の皆さまへ
自治体の就労準備支援事業も利用可能
上記で紹介した就職相談所のほか、厚生労働省による全国の福祉事務所設置自治体では就労準備支援事業が実施されています。年齢不問で、ニートの方や長期間失業状態の方など、就労準備が整っていない方であればどなたでも利用可能です。計画に沿った就労支援が行われるので、段階的に社会復帰や就労を目指せるでしょう。生活困窮者が抱える課題に対して評価と分析を行い、それに基づいた自立支援計画を立てて就労支援を行っています。実施している場所を知りたい方は、厚生労働省の「就労準備支援事業の実施状況・委託先一覧(令和5年6月時点)」をご覧ください。
参照元
厚生労働省
自治体の支援実績等
就職エージェント
国や地方自治体が管轄している就職支援サービス以外に、就職エージェントでも就職相談が可能です。就職エージェントとは、民間企業の運営する就職支援サービスのこと。就職相談の内容や適職診断に基づいた求人の紹介、履歴書の添削・作成指導、模擬面接による面接対策、企業とのスケジュール調整や連絡、入社後のフォローなどのサポートを受けられます。
就職エージェントの特徴は、「ミドルクラス向け」「IT業界向け」というように、サービスごとに特化しているポイントが異なること。自分に合ったサービスを選べば、効率的に就職相談や仕事探しがしやすくなるでしょう。
自分がどの就職相談所を利用したら良いか分からない場合、年齢や仕事の有無から選ぶのがおすすめです。就職相談を受け付けている施設について知りたい方は、「ニートがカウンセリングを受けられる場所とは?就職相談の受け方を紹介!」のコラムもご参照ください。
窓口以外で就職相談できる相手やサービス
ここでは、先述した公的な就職支援機関や就職エージェント以外にも、就職相談できる相手やサービスをご紹介します。「いきなり支援機関に相談するのはハードルが高い」「身近な人に悩みを聞いてもらいたい」という方は、以下を参考にしてみてください。
窓口以外で就職相談できる相手やサービス
- 家族や友人
- 先輩やOB・OG
- SNSや口コミサイトなどWeb上のサービス
- 就職だれでも相談
家族や友人
家族や友人は、もっとも身近な就職相談の相手といえるでしょう。普段の言動から性格や適性を把握してくれているため、親身になって悩みを聞いてくれるだけでなく、相談者の好みや適性を踏まえたアドバイスを受けられる可能性があります。自分では気づかなかった強みや、どのような仕事が向いているのかを客観的に教えてくれることもあるでしょう。
また、気軽に相談できる相手だからこそ、気持ちをリフレッシュさせる効果もあるようです。悩み自体は解決しなかったという場合も、悩む気持ちが軽くなり、就職活動に前向きに取り組める可能性があるでしょう。
先輩やOB・OG
就職相談の相手として、大学時代やアルバイト先の先輩もおすすめです。自分よりも人生経験の豊富な相手に悩みを打ち明けることで、思いもよらない解決策や悩みへの向き合い方をアドバイスしてもらえる可能性があります。複数の先輩から話を聞けば、就活の体験談を踏まえた助言がもらえたり、視野が広がったりする効果が期待できるでしょう。
また、志望する企業に勤めているOB・OGに話を聞くのもおすすめの方法の一つです。社内の雰囲気や働き方など具体的な話が聞けるので、就職活動への意欲が湧きやすくなります。
OB・OG訪問では、その企業で求められる能力や人柄、必要な選考対策といった就活事情も質問可能です。「選考対策をどのように進めるべきか分からない」「アピールポイントが的外れではないか不安」といった悩みも相談できるでしょう。
SNSや口コミサイトなどWeb上のサービス
SNSや就活生向けの口コミサイトを活用して、同じ境遇の相手に就職相談するのも手です。Web上では、就職活動に関する情報発信をしていたり、就活の進め方や悩みを投稿していたりする人もいます。気軽に就職相談できるほか、場所や時間を問わず同じ悩みをもつ人と交流できるため、ストレスの軽減にもつながるでしょう。
ただし、Web上のサービスは匿名性である点に注意が必要です。正しくない情報が紛れ込んでいたり、素性の分からない相手に相談することでトラブルに発展したりする恐れもあるため、慎重に利用しましょう。また、近年ではSNSをチェックする企業も増えつつあるため、選考に対する愚痴や悪口、プライベートについての投稿は避けるのが無難です。
就職だれでも相談
「就職だれでも相談」とは、東京都による就職相談サービス。年齢や職歴を問わず、都内在住や都内の仕事を探している人なら誰でも利用できます。平日と土曜日の午前10時から18時まで相談を受け付けており、予約不要で相談可能です。
就職相談は電話やオンライン、SNSからできます。すぐに解決したい疑問があるなら電話、応募書類の添削や面接対策を希望するならビデオ会議システムで相談できるオンラインなど、状況によって使い分けてみましょう。
参照元
東京しごとセンター
トップページ
大学在学中なら以下のサービスも活用してみよう
大学在学中に使える就職相談をお探しの方もいるでしょう。以下は、大学生が利用できる主なサービスです。・大学のキャリアセンター
・スカウト型の求人サイト
・就活カフェ
・就活コンシェルジュや就活塾
大学のキャリアセンターやスカウト型求人サイト、就活カフェは基本的に無料で利用できるため、気軽に相談してみましょう。就活コンシェルジュや就活塾は専門のアドバイザーからのアドバイスを受けたり、他の就活生との情報交換を行ったりすることが可能ですが利用料が掛かるため、「お金が掛かっても手厚いサービスを受けたい」という場合に利用を検討してみてください。
就職相談窓口で受けられる5つの支援内容
就職相談窓口では、適性検査や求人検索のサポート、応募書類作成の指導などのさまざまなサービスを受けられます。就活で利用したいと考えている方は、以下を参考にしてみてください。
就職相談窓口で受けられる支援内容
- 適性検査
- 自己分析のアドバイス
- 仕事探しのサポート
- 履歴書や職務経歴書の作成指導・添削
- 面接対策
1.適性検査
就職相談窓口で実施している適性検査を受ければ、自分の得意不得意を把握しやすくなります。適性検査では、求職者が職業選択をするために必要な「職業への興味」「価値観」「行動特性」「本人の能力」などを分析するのが一般的です。
たとえば、ハローワークが行っている「厚生労働省編一般職業適性検査(通称GATB:General Aptitude Test Battery)」では、下記の9種類の適性能力が測定できます。
- 厚生労働省編一般職業適性検査の診断項目
1.知的能力…理解力や推理力、判断力
2.言語能力…言語の意味や概念を理解し使いこなす力
3.数理能力…正確かつ素早く計算したり応用問題を解いたりする力
4.書記的知覚…文字や数字を素早く知覚したり校正したりする力
5.空間判断力…立体形や物体間の位置関係を正しく理解する力
6.形態知覚…物体や図形の細かい部分や差異を把握する力
7.運動共応…眼で見ながら迅速に正しく手指のコントロールをする力
8.指先の器用さ…速いスピードで正確に小さいものを扱う力
9.手腕の器用さ…物を持ち上げる、置く、裏返すなど手腕を正確に動かす力
「客観的に適性を確認したい」「自分の能力の特性を知りたい」という場合は、適性検査を受けてみましょう。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
職業適性検査・職業興味検査
2.自己分析のアドバイス
就職相談窓口では、「自分がどのような仕事をしたいのか分からない」と悩む方のために自己分析のサポートも実施しています。自己分析とは、自分の興味関心や経験を深掘りし、強みや適性を把握する方法のこと。自己分析を行うことによって就活の軸が定まるため、自分が本当にやりたい仕事を見つけるための足掛かりになるでしょう。
自己分析の目的ややり方を知りたい方は、「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」のコラムをご一読ください。
仕事の適性診断ツールを活用してみるのもおすすめ
自分がどのような仕事に向いているのかを知るためには、適性診断ツールを利用するのも一つの手です。適性診断ツールでは、いくつかの質問に答えれば自分に向いている仕事を分析してもらえます。Webサイト上で無料公開されているものを使えば、手軽に試せるのも利点です。ハタラクティブでも、所要時間1分程度でできる適職診断が受けられます。性格から自分の適職候補を知れるため、仕事探しに悩んでいる方はぜひお試しください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
3.仕事探しのサポート
就職相談所では、効率の良い仕事探しをするためのサポートも受けられます。
就職相談を希望する方のなかには、「仕事探しの方法やコツが知りたい」とお悩みの方もいるでしょう。「譲れない希望条件を一つに絞る」「自分の強みを活かせる業界や職種で探す」といったアドバイスを受けることで、より自分にマッチする求人を見つけやすくなります。自分に合った求人の方向性が明確になることで、より効果的に仕事探しを進められるでしょう。
4.履歴書や職務経歴書の作成指導・添削
就職相談所では、履歴書や職務経歴書といった書類作成を一から指導してくれたり、より良い内容にするためのアドバイスをくれたりします。特に、志望動機や自己PRを客観的に見てもらうことで、「アピールポイントが曖昧になっていた」「誤字脱字に気づけた」と、自分では発見しにくい改善点を発見することが可能です。
応募書類の内容や書き方に不安がある方は、第三者のチェックを受けられる就職相談窓口を利用してみると良いでしょう。
5.面接対策
口頭によるアドバイスはもちろん、模擬面接による選考対策を行っている就職相談所もあるようです。スーツの選び方や着こなし方をはじめ、面接での話し方やお辞儀の仕方、入室時のノック回数など、面接当日に気をつけるべきポイントを細かくチェックしてもらえます。
模擬面接は事前に予約や申し込みが必要な場合も。受けたいときは早めに就職相談所のイベントスケジュールを確認しておきましょう。
就職相談をするメリット
就職相談をすると、気持ちが前向きになったり、客観的な視点で就活に向き合えたりする効果が期待できます。
ここでは、就職相談によるメリットを解説。サービスの利用を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
気持ちや考えが整理されて前向きになれる
就職相談を利用するメリットは、気持ちや考えを整理できることです。悩みを言語化すれば考えが整理され、悩みの本質や自分が求めているものが見えてくることがあります。また、第三者に不安を打ち明けることで、気持ちがすっきりする効果も期待できるでしょう。
一方、一人で悩みを抱え込んでいると、解決策が思い浮かばなかったり後ろ向きな考えに偏ってしまったりと、悪循環に陥りかねません。どれだけ考えても良いアイデアが出てこないと、精神的な疲労や就職活動への意欲低下につながる恐れも。就職活動を前向きに行うためにも、就職相談を活用することは重要といえるでしょう。
第三者の意見をもとに公平に物事を判断できる
第三者に就職相談を行うことで、自分にはなかった視点や物事に対する考え方を知ることが可能です。たとえば、「アピールできる能力が自分にはない」と思い悩んでいる場合、家族や友人から長所を教えてもらうことで、自分自身を新たな視点から見つめ直すきっかけになり得ます。
悩んでいるときは、どうしても思考が堂々巡りになりがちです。知らず知らずのうちに考え方が偏ってしまい、悩めば悩むほど解決から遠ざかってしまうこともあるでしょう。思考を一度フラットな状態に戻し、視野を広げて就職活動を再開するためにも、就職相談は有効です。
就職相談をするメリットについてさらに詳しく知りたい方は、「フリーターは就職支援機関を活用しよう!おすすめのサービスを紹介」のコラムをご一読ください。
就職相談を就活に効果的に活かすためのポイント
就職相談を効果的に就活に活かすには、ただ相談するだけではなく、下準備や相談への心構えをしっかり理解しておくことが大切です。以下で、就職相談の正しい活用方法を確認しましょう。
就職相談を就活に効果的に活かすためのポイント
- 相談するまでに自分でできる準備を進める
- 相談したい内容を整理する
- アドバイスは参考程度に留める
- 就活の状況や相談内容によって相談先を変える
- 言葉遣いやマナーを守る
相談するまでに自分でできる準備を進める
ハローワークや就職エージェントの就職相談を利用するなら、事前に「ネットで調べれば分かる情報を仕入れておく」「友人や先輩にも質問してみる」といった準備を進めておくのがおすすめ。インターネットや知人からの情報で解決できる悩みであれば、わざわざ就職相談で質問する必要はないでしょう。
就職相談では、調べても分からなかったことを中心に相談するのがポイントです。自力で情報を集めると就職活動の基本的な知識も身につき、相談内容の取捨選択もしやすくなります。
内容によっては相談せずに解決できることもある
「自己分析のやり方が分からない」「履歴書の書き方を知りたい」といった内容であれば、相談せずに解決できる可能性があります。就活生向けに情報発信しているWebサイトや求人サイト・就職エージェントのコラム、動画配信サイトの解説動画などを確認してみてください。ハタラクティブでも、就活に関するさまざまな疑問にお答えする「就活関連コラム」を掲載しています。就活準備から選考対策、内定後まで幅広くカバーしているため、お悩みに合ったコラムが見つかるでしょう。また、求人紹介以外にも仕事探しや選考対策へのお悩みを解決するお手伝いをしています。専任のキャリアアドバイザーが丁寧に対応するので、ぜひお気軽にご相談ください。
相談したい内容を整理する
就職相談を利用する前に相談内容を整理することで、限られた時間のなかで効率的に相談できます。質問のし忘れを防ぐためにも、メモ帳にリストアップするのがおすすめです。
また、質問をまとめるときは、疑問が生じた背景も記載しておくと良いでしょう。「自分に合う仕事が分からない」と伝えるよりも、「自己分析や適職診断をしたが、結果を仕事探しにどう活かせば良いか分からない」と背景まで説明すれば、相談相手もより的確なアドバイスをしやすくなります。
アドバイスは参考程度に留める
就職相談で得た情報やアドバイスは参考程度に留め、最終的な意思決定は自分自身で行うことが大切です。
就職相談を複数のサービスや相手にする場合、人によってアドバイスの内容が異なることがあります。また、就職活動の進め方や仕事の選び方などは人それぞれのため、「助言の内容が自分のやり方に合っていなかった」ということも考えられるでしょう。
すべてのアドバイスを鵜呑みにしてしまうと、情報がうまく取捨選択できず、かえって混乱してしまう恐れも。「自分に合わないやり方を無理して続けない」「複数のアドバイスを掛け合わせて自分なりの方法を模索する」というように、程良い距離感で情報を活用すると良いでしょう。
自己分析で就活の方向性を定めておくと良い
就職相談の内容を正しく活用するためにも、事前に自己分析をしておくのがおすすめです。先述したとおり、自己分析とは自分自身の適性や強みを把握する作業のこと。「どのような作業が得意か」「苦手な分野はなにか」といった自分自身の特性が分かるため、就活の方向性を定めるヒントになるでしょう。方向性が定まっていないと、「人に向いているといわれたから××職を目指してみよう」「あの企業は良くないといわれたから応募を止めた」というように、自分の考えや本当の気持ちをないがしろにして就活を進めてしまうことも。自分自身の考えをしっかりもったうえで、就職相談の利用を検討してみましょう。
就活の状況や相談内容によって相談先を変える
相談したい内容によって相談先を変えることも、就職相談を効果的に活用するポイントです。このコラムの「就職相談できる窓口がある場所は?」「窓口以外で就職相談できる相手やサービス」で解説したとおり、ハローワークや就職エージェント、家族など、就職相談できるサービスや相手はさまざまであり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
たとえば、「興味のある業界について知りたい」という場合は、業界や企業の知識を豊富にもつ就職エージェントやOB・OGが相談先として適しているでしょう。反対に、「就活の不安を聞いてほしい」というときは、家族や友人といった身近な第三者に話せば気持ちが晴れることも。悩みの内容や解決したいことを分析し、相談先を決めてみてください。
言葉遣いやマナーを守る
就職相談を受ける際は、言葉遣いや振る舞いといったマナーを守ることがポイント。特に、就職支援機関の職員やOB・OGなどが相談先の場合は、「基本的なビジネスマナーを習得しておく」「正しい言葉遣いを確認する」のように、社会人として最低限の礼節を意識しましょう。
正しい言葉遣いやマナーができていると、相談相手に「きちんとしている」「できる限り相談に乗ってあげよう」と思ってもらえます。ビジネスマナーや言葉遣いについては、「仕事での立ち振る舞いのマナーとは?就活に活かせるコツをご紹介」や「就活で使う敬語とは?種類や正しい使い方を一覧で紹介」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
就職相談とあわせて就職成功率を高める3つの方法
就職を成功させるには、就職相談を受ける以外にも、「できるだけ早く行動する」「生活リズムを整えて働く準備を整える」といった行動が有効です。以下の3つを念頭に置いて就活を開始しましょう。
就職相談とあわせて就職成功率を高める方法
- 年齢を加味して早めに行動する
- 空白期間が長い場合は生活リズムを整える
- 就活の疑問や不安を解消する
1.年齢を加味して早めに行動する
就職を検討し始めたのなら、できるだけ早く就活を開始するのがベターです。
20代の若いうちであれば、仕事への意欲や成長性、柔軟性を評価してもらいやすいため、経験がなくても正社員を目指せる可能性があります。
一方、40代、50代と年齢を重ねるにつれ、業務に必要なキャリアやスキルが求められる傾向にあるのが実情です。また、キャリア形成の観点から求人に年齢制限を設けている企業も多く、年齢と比例して採用の難易度も上がるといわれています。
年齢を重ねてからの就活を成功させるコツを知りたい方は、「30代は就職できない?フリーター・未経験から就活を成功させる方法を解説」のコラムをご一読ください。
2.空白期間が長い場合は生活リズムを整える
空白期間が長く生活リズムが崩れてしまった場合は、正社員として就職する前に生活リズムを整えておきましょう。普段あまり外出しなかったり昼夜逆転していたりすると、就職後の生活に心と体が追いつかず、心身に負担が掛かってしまう恐れがあります。
朝早く起きて夜早めに寝ることからはじめ、日中は散歩や買い物、ジョギングなどで適度に外出したり運動をしたりと、少しずつ整えていくのがおすすめです。これらが自然とできるようになってから、週3日程度を目安に軽めのアルバイトで経験を積んでいくのも方法の一つといえます。
3.就活の疑問や不安を解消する
就活の疑問や不安は、ハローワークや就職エージェントなどで就職相談をして、解消しておきましょう。
疑問や不安を残していると、企業選びや書類の記入、面接などに対する理解不足で思わぬミスをしてしまうことも。たとえば、書類の不備や面接での回答に自信が持てないことなどが挙げられます。就活を支援してくれる就職相談所や就職エージェントでは、些細な悩みも相談に乗ってもらえるので、万全の状態で仕事探しをするためにも、ぜひ利用してみてください。
就職相談所と就職エージェントの併用もおすすめ
就職活動をする際は、ハローワークやサポステといった就職相談所と就職エージェントを併用するのがおすすめ。それぞれのサービスを使い分けることで、より効率的な就職活動につながるためです。
たとえば、ハローワークやサポステでは、就活に関連するセミナーや職業訓練など、就職エージェントにはない就職支援が充実しています。情報収集やスキルアップが可能なほか、同じ境遇の人と出会えるチャンスもあり、就活の心強い味方となるでしょう。
一方、就職エージェントは、取り扱う求人や業界、サービス利用対象者に特化した選考対策などのノウハウがあります。専任のアドバイザーによるマンツーマンの就職支援が受けられるほか、ハローワークでは手に入らない非公開の求人情報や会社の雰囲気なども知れるでしょう。
求職者に向け幅広いサービスを行う就職相談所と、サービス利用対象者を絞ってきめ細やかなサポートを行う就職エージェントを併用することで、無理なく就活を進めながら自分に合う仕事を見つけられる可能性があります。就職エージェントのメリットを知りたい方は、「就職エージェントとは?活用するメリットやデメリットを知ろう」のコラムをご参照ください。
ハローワークと就職エージェントの違い
ハローワークは、管轄する地域にある企業の幅広い求人を取り扱っています。一方、就職エージェントには「特定の職種や業界のみを扱う特化型」と、「広範囲の求人を扱う総合型」の2種類があるという点がハローワークとの違いです。また、企業側の事情として、ハローワークと就職エージェントでは、人材採用に掛かる費用が異なるのも違いの一つ。ハローワークは無料ですが、就職エージェントには、内定者が入社した時点で成功報酬を支払わなくてはいけません。そのため、「お金が掛かってもより良い人材を確保したい」という企業が就職エージェントには集まりやすいといえるでしょう。
就職エージェントは、応募者一人ひとりの希望や適性に沿った会社を紹介します。厳選された求人のみを検討できるほか、ハローワークでは分からない企業情報を提供してもらえるため、信憑性の高い情報を得られる可能性が高いでしょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
「就職相談をしながら就活を進めたい」とお考えの方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、20代の若年層向けに支援を行う就職・転職エージェントです。新卒や第二新卒はもちろん、既卒のフリーターやニートの方の就職支援にも対応。専任のキャリアアドバイザーとの就職相談を実施したうえで、あなたの希望や適性に合った求人をご紹介します。
面接対策や書類添削、企業とのやり取りの代行といったサポートも受けられるので、安心して就活に臨めるでしょう。所要時間1分程度でできる、性格から分かる適職診断もおすすめ。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
何から始めれば良い?就職相談に関するお悩みQ&A
ここでは、就職相談に関するよくあるお悩みにQ&A方式で回答しています。「ハローワークで就職相談を受ける方法は?」「就職相談会って?」といった疑問にお答えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
就職相談所はどのような方が利用していますか?
厚生労働省が運営するハローワークは、年齢や職歴を問わず幅広い方々が利用しています。
一方、民間の就職エージェントでは経験や職種ごとにサービスが分かれていることが多いため、自分の状況に合うものを選ぶことが重要です。ほとんどのサービスが無料なので、まずは相談だけしてみるのも良いでしょう。
ハローワークで就職相談する方法を教えてください
就職相談するには、求職申込を行う必要があります。ハローワークの窓口に出向き、パソコンまたは書類で「求職申込書」を記入しましょう。個人の基本情報や学歴、職歴、就職の希望条件などを記入し提出するとハローワークカードが渡され、就職相談や求人検索といったサービスを利用できるようになります。
就活でハローワークを利用する方法は、「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」でご確認ください。
就職相談会とは何ですか?
就活に関する悩みを相談できる会のことです。就職相談会では、就職準備の方法や応募書類の書き方、面接での服装について、自分の状況にあったアドバイスをもらえます。イベントによっては、個別で対応してもらえたり、特定の職種の就職相談会を実施していたりすることもあるようです。
就職相談にはどのような服装で行けば良いですか?
ハローワークやエージェントに行く際は、基本的に普段着で問題ありません。服装の指定があった場合のみ指示に従いましょう。必要な持ち物は特にありませんが、筆記用具やこれまでの経歴を記したメモなどを持参すると手続きがスマートに進みます。
不安な方は、「ハローワークへの持ち物は何が必要?初回利用や失業保険申請の場合を解説」のコラムを参考にしてみてください。
「就職エージェント」について詳しく知りたいです
「就職エージェント」とは、専任のアドバイザーが就活のサポートをしてくれるサービスのことです。求人紹介はもちろん、適性診断や書類添削、面接対策など、就活を一貫してサポートしてもらえます。
就職活動を相談しながら進めたいという方は、若年層に特化した就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。