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学校の事務員の仕事内容とは?働くメリットや向いている人の特徴を解説
この記事のまとめ
- 学校の事務員の仕事内容は一般的な事務作業に加え、授業のサポートや窓口対応を行う
- 学校の事務員の平均年収は約481万円
- 教員や生徒のサポートも行うため、コミュニケーション能力が高い人が学校の事務員に向いている
- 国公立学校の事務員になるには、地方公務員採用試験に合格する必要がある
- 未経験から学校の事務員を目指す場合は、非正規で経験を積んでから正社員就職する道もある
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学校の事務員に興味があるものの、「具体的な仕事内容を知らない」という方もいるでしょう。学校の事務員は資料作成や経理の仕事に加え、生徒の募集に関する業務や学校の設備や授業の運営サポートも行います。
このコラムでは、学校の事務員の仕事内容や向いている人の特徴、応募する際のポイントなどをまとめました。自分の能力や性格が業務にマッチしているかを判断するときの参考にしてみてください。
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学校の事務員とは?
学校の事務員の主な仕事内容は、書類作成や電話・来客対応、備品管理などの事務作業です。さらに、学校事務ならではの業務として授業のサポートや生徒とのやり取りも担当します。
仕事内容 | 小学校から大学などの教育機関で、庶務や人事労務、会計、教務など幅広い事務を担う |
---|---|
平均年収 | 481.4万円 |
向いている人 | ・パソコンスキルがある人 ・コミュニケーションスキルがある人 ・適切な言葉遣いやマナーを意識し対応できる人 |
ポイント | ・学歴や資格は不問 ・公立学校では地方公務員が配属される ・私立学校では独自の採用試験が行われ、中途採用も活発 |
参照:厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト 学校事務」
参照元
厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag
トップページ
学校の事務員として働くメリット・やりがい
学校の事務員として働くメリットには、教育に関わる現場で活躍できたり、スキルアップを目指しやすかったりすることが挙げられます。以下では、学校事務で感じられる、やりがいやメリットをまとめました。
学校の事務員として働くメリット・やりがい
- 未経験・無資格から挑戦できる
- 生徒の成長を見ながら業務に携われる
- 生徒や保護者の役に立てると実感できる
- 小規模・中規模の学校は少人数なのでスキルアップしやすい
- ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい
未経験・無資格から挑戦できる
学校の事務員の仕事は、未経験・無資格から挑戦することが可能です。「未経験者歓迎」の求人が出ることもあるため、事務職の経験がない人も挑戦しやすい仕事といえるでしょう。
ただし、学校によっては独自の採用試験を用意している場合があるため、志望先の学校の採用試験対策を行っておく必要があります。
生徒の成長を見ながら業務に携われる
学校の事務員は生徒を指導する立場ではないものの、コミュニケーションをとる機会は多いので、教育や子どもの成長に興味のある方にとってはモチベーションにつながるでしょう。学校の事務員のなかには、「生徒の卒業を見届けるのが楽しみ」という人もいます。
また、大学や専門学校、予備校の学校事務として勤務する場合、留学や就職の相談に乗ることも。学生と向き合ったぶん、一人ひとりの人生や成長をサポートできるため、達成感ややりがいを感じられるでしょう。
生徒や保護者の役に立てると実感できる
生徒や保護者の役に立っていると実感しやすい点も、学校の事務員として働くメリットの一つです。
たとえば、大学の学校事務であれば、学生にアルバイトや下宿先を紹介したり、就職の相談に乗ったりする機会があります。
このように、生徒の具体的な悩みを聞き、解決へと導くようなアドバイスができたときは、本人や保護者から直接「ありがとう」と感謝の言葉を受け取ることも多いでしょう。「役立つアドバイスができた」と実感する瞬間は、仕事に対する大きなやりがいにつながります。
小規模・中規模の学校は少人数なのでスキルアップしやすい
小・中規模の学校の事務員の場合、人事や経理、窓口対応などを一人でこなすため、事務職のスキルが幅広く身に付きます。学校の事務員として働くうちに「経理の知識を深めたい」と感じたら、これまでの業務経験を活かして簿記資格を取得するのも選択肢の一つです。
将来的に一般企業の「経理事務」や「総務事務」へ目指したいと考えている場合も、学校の事務員で培ってきたスキルを役立てられるでしょう。
ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい
学校の事務員は比較的休みが取りやすいのもメリットです。学校の夏休みや冬休みなどに合わせて、長期休暇をとれる場合も。また、生徒が学校にいない期間は通常よりも仕事量が少ないので、出勤するとしても勤務時間は短いでしょう。
学校の事務員の仕事は「きつい」?
学校の事務員の仕事は、人間関係やクレーム対応の難しさに直面する場合もあるため、人によっては「きつい」と感じる可能性もあります。具体的には、生徒や保護者との適切な距離感の維持や、いじめ・退学といったデリケートな問題への対応が挙げられるでしょう。
こうしたトラブルや学校行事にともない、休日出勤や残業を余儀なくされる場合もあります。
また、公立学校の事務員は公務員に該当するため、定期的な異動がある点をデメリットと感じる人も。「一つの学校でずっと働きたい」「この生徒が卒業するまで見届けたい」と考える人にとっては「つらい」と感じるでしょう。
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学校の事務員の仕事内容
先述したように、学校の事務員は事務作業全般を行います。ここでは、具体的な仕事内容を解説しますので、就職・転職先として学校事務員を検討している方は参考にしてみてください。
学校の事務員の仕事内容
- 資料の作成や発行
- 経理や会計
- 生徒の募集に関する業務
- 授業運営のサポート
- 窓口業務
資料の作成や発行
学校の事務員が担当する仕事として、書類の作成や発行といった業務が挙げられます。主な業務は以下のとおりです。
- ・各種証明書の発行
- ・各種書類、文書の作成
- ・書類のコピー
- ・教員の勤怠管理
作成する書類は期日が定められているものもあるため、正確に処理しながら対応する必要があります。生徒・保護者向けのお便りを発行したり、学籍管理をしたりするのは学校の事務員ならではの仕事です。学籍管理とは、生徒や児童一人ひとりの情報を入学から卒業(または転出)まで継続的に記録し、適切に管理することを指します。
経理や会計
学校の予算管理や、教職員の給与計算なども学校事務員の仕事です。経理や会計の作業では、以下のような業務に取り組みます。
- ・新年度の予算申請
- ・経理業務(伝票処理、給与計算など)
業務が分担されている大規模な学校では、経理課としてお金の管理を行います。小・中規模の学校では、ほかの業務と兼務しながら伝票処理や決算処理も事務員が担当することになるでしょう。
生徒の募集に関する業務
学校によっては、事務員が生徒の募集にともなう仕事を任されることもあります。以下のような作業は、一般的な企業でいえば「広告」や「人事」の業務にあたるため、事務職が携わる機会が少ないでしょう。
- ・願書の受付
- ・広報業務(Webサイトの更新や印刷物の作成など)
特に、大学や専門学校では、「入学に関する資料の送付」「学校案内のポスター作成やWebサイトの管理・運営」「オープンキャンパスや説明会の準備・運営」などの業務を学校の事務員が担当することがあります。
授業運営のサポート
教員が授業を円滑に進めるため、縁の下の力持ちとしてサポートするのも学校の事務員の役割です。そのため、以下のような業務も担当します。
- ・備品の管理や購入
- ・教室の管理
授業で使う備品を購入したり、設備に不具合があれば修理したりすることもあります。また、授業で備品を使用する際、教員のサポートに入ったり、スムーズに授業を進められるよう教室の準備をしたりすることもあるでしょう。
窓口業務
学校の事務員は窓口業務も行うため、人と接する機会が多いのが特徴です。具体的には、以下のような業務を任されます。
- ・窓口の受付業務
- ・電話やメールの対応
- ・学生の対応
- ・来客の対応
学校の事務員は生徒や保護者、入学希望者、訪問客など、さまざまな人からの問い合わせに対応します。電話やメールでの対応もあるため、的確に物事を伝えるコミュニケーション能力が求められるでしょう。
学校の規模によって仕事内容が異なる傾向がある
学校の事務員の仕事は、就職する学校の規模によって異なります。生徒数が多い学校では学校事務の職員数も多いので、業務が細かく分かれている傾向があるでしょう。「教務課」「学生課」「経理課」など、配属先によって担当業務が異なるのが特徴です。
一方、生徒数の少ない学校では学校事務員も少人数で、幅広い業務を担うことになります。学校の事務員を目指す場合は、規模にも注目してみましょう。
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学校の事務員の収入
学校の事務員の給料は、勤める学校によって異なります。公立の学校に勤めるか、私立の学校に勤めるかによっても違いがあるでしょう。
以下では、一般的な学校の事務員の平均年収・平均月収・平均賞与をご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
平均年収
以下は、厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト 学校事務」にある、年代ごとの平均年収です。
学校事務の平均年収(正社員) | |
---|---|
20~24歳 | 310万5,200円 |
25~29歳 | 390万5,900円 |
30~34歳 | 444万5,900円 |
35~39歳 | 476万3,500円 |
40~44歳 | 500万4,300円 |
45~49歳 | 523万6,300円 |
50~54歳 | 552万100円 |
55~59歳 | 588万8,100円 |
参照:厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト 学校事務」
上記のデータは学校事務が含まれる職業分類の統計のため、学校事務に特化した数値ではありません。学校の事務員の給料は、就職先によって差があることを理解しておきましょう。
特に、規模が小さい学校では、比較的給与が少ない可能性があります。就職の条件として収入を重視する場合は、私立学校や大規模な学校を選ぶのがおすすめです。
つづいて、パートやアルバイトなど非正規として学校の事務員になる場合の平均年収は以下のとおりです。
アルバイト・パートなど非正規雇用 | |
平均年収 | 301万4,400円 |
※平均的な時給×フルタイム(1日8時間、月20日)で平均年収を算出
平均月収
学校事務の平均月収 | |
---|---|
20~24歳 | 19万4,075円 |
25~29歳 | 24万4,119円 |
30~34歳 | 27万7,869円 |
35~39歳 | 29万7,719円 |
40~44歳 | 31万2,769円 |
45~49歳 | 32万7,269円 |
50~54歳 | 34万5,006円 |
55~59歳 | 36万8,006円 |
※job tag記載の平均年収÷16で平均月収を算出
アルバイト・パートなど非正規雇用 | |
平均年収 | 18万8,400円 |
※平均的な時給×フルタイム(1日8時間、月20日)で平均月収を算出
上記は、学校事務の平均時給を1,570円とした場合の平均月収です。時給は地域や職種によって異なりますが、アルバイトやパートといった非正規雇用では、フルタイムで働いたとしても正社員よりも収入が低い傾向にあります。
参照元
厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag
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平均賞与
以下は、厚生労働省「job tag 職業情報提供サイト 学校事務」に記載されている平均年収を参考に「月収×2」で平均賞与を算出し、表にまとめました。
学校事務の平均賞与 | |
---|---|
20~24歳 | 38万8,150円 |
25~29歳 | 48万8,238円 |
30~34歳 | 55万5,738円 |
35~39歳 | 59万5,438円 |
40~44歳 | 62万5,538円 |
45~49歳 | 65万4,538円 |
50~54歳 | 69万13円 |
55~59歳 | 73万6,013円 |
公立学校の事務員は、地方公務員の給与体系にもとづき、年2回(夏・冬)ボーナスが支給されます。何ヶ月分支給されるかは自治体によって異なりますが、2~4.5ヶ月分程度が一般的。
一方、私立学校の事務員の場合、ボーナスの有無や金額は学校ごとに異なるものの、公立と同じように年2回支給されることが多いでしょう。
学校の事務員のスケジュール
この項では、学校の事務員の1日のスケジュール例をご紹介します。学校事務の仕事に就いたらどのように働くのかをイメージしながらご覧ください。
年間休日数
学校事務の年間休日数は学校によって異なりますが、一般的には年間120~128日程度が多い傾向にあります。公立学校の事務員は地方公務員の規定に準じ、およそ125日程度。土日祝日に加え、年末年始や夏季休暇も取得できるでしょう。
私立学校の事務員も土日休みが基本で、年間休日を120日以上確保しているところがほとんどです。
1日の流れ
学校の事務員の業務は、学校の種類や規模、あるいは時期によって異なります。以下に一般的な1日の流れをご紹介するので、参考にしてみてください。
時間 | 主な業務内容 |
---|---|
8:00頃 | 出勤、メールチェック、その日の予定確認 |
8:30頃 | 職員室や事務室の開錠、来客・電話対応の準備 |
9:00~12:00 | 電話・来客対応、書類作成、経理業務 |
12:00~13:00 | 昼休憩 |
13:00~16:00 | 各種申請処理、データ入力、会議準備 |
16:00~17:30 | 日報作成、翌日の準備、業務の締めくくり |
学校の事務員は、朝の準備から始まり、日中の電話・来客対応、書類作成、教職員のサポートなど多岐にわたる業務をこなします。定型業務に加えて、生徒・教師・保護者の要望に応えるために突発的な対応を求められることも多く、多忙ながらも学校運営を支えるやりがいのある仕事です。
なお、学校によってはシフト制勤務を導入している場合もあるでしょう。
学校の事務員に向いている人の特徴
学校の事務員の仕事に向いている人の特徴には、「人と接するのが好き」「教育に興味がある」などがあります。下記で詳しくご紹介するので、これから学校事務の求人へ応募しようと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
学校の事務員に向いている人の特徴
- 人と接するのが好きな人
- 人の立場に立って物事を考えられる人
- 正確かつ丁寧に仕事を進められる人
- 教育に興味がある人
- 幅広いスキルを磨きたい人
人と接するのが好きな人
学校の事務員は、「人と話すのが好き」「子どもと触れ合うのが好き」「人の成長を見守りたい」という方に向いています。「学校の事務員とは?」でも触れたように、学校事務は学生や保護者とのやり取りのほか、教職員との打ち合わせや来客対応などもあり、人と接する機会が多い仕事です。
義務教育機関では、地域住民との関わりを大切にしている場合もあります。そのため、人と積極的に関わるのが好きな人に向いているでしょう。
人の立場に立って物事を考えられる人
周囲との調和を図れて、相手の立場に立って物事を考えられる方は、学校の事務員に向いているでしょう。学校の事務員は縁の下の力持ちとして、人を支えるのが仕事です。そのため、人の話をよく聞き、ニーズを捉える力が必要とされます。
正確かつ丁寧に仕事を進められる人
学校の事務員は書類作成や資料整理といった事務作業が多いため、正確かつ丁寧に業務をこなせる人が重宝されるでしょう。学校の事務員には留学生のビザ申請といった複雑な書類を扱う仕事もあります。
また、教職員のスケジュール管理や経理なども、正確性が求められる仕事です。
教育に興味がある人
学校の事務員の職場は教育機関です。ときには進路相談を受けたり、業務のなかで学校ならではの専門用語が使われたりすることもあります。
そのため学校の事務員は、学生の成長や教育に関心・興味のある人が向いている仕事といえます。関心のある分野で働くなら、やりがいを感じながら仕事に取り組めるでしょう。
幅広いスキルを磨きたい人
学校の事務員は、総務・経理・人事・広報などの業務に携わるため、オールマイティーなスキルを習得できます。より専門性を磨きたい場合は、部署ごとに仕事が細分化された大学の学校事務を目指してみるのもおすすめです。
学校の事務員になるには?
学校の事務員を目指す場合、公立・国立・私立で就職方法が異なります。以下では、学校の事務員になる方法を解説するので、ぜひチェックしてみてください。
公立学校
公立学校の事務員は地方公務員に該当します。公立学校の事務員になるには、地方公務員採用試験への合格が必要です。学校事務の試験区分は都道府県によって異なり、「学校事務」「教育事務」「小中学校事務職員」などに分類されています。
学校の事務員の定数
文部科学省の「公立小中学校等の学級編制及び教職員定数の仕組み⑥事務職員(第9条)」によると、義務教育機関における学校事務職員の標準定数は、「4学級以上は1名配置」「小学校27学級以上、中学校21学級以上で複数配置」と定められています。
同じ公立の学校でも、学校の規模によって事務員の人数は異なるでしょう。
参照元
文部科学省
新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会(第6回)会議資料
国立大学
国立大学の事務員を目指す場合、国立大学法人等職員採用試験を受験するのが一般的です。1次試験と2次試験に分かれており、試験対策は必須といえるでしょう。また、大学によっては独自の採用試験を行っている場合もあります。
私立学校
私立学校の事務員を目指す場合、学校ごとに定められている選考に通過する必要があります。独自の採用試験を受けなければならない可能性もあるため、応募前に選考の流れを確認することが大切です。
私立の学校事務の選考への応募は、一般的な会社への就職と同じように、学校のホームページや求人サイトから申し込めます。
学校の事務員に求められるスキル
ここでは、学校の事務員に求められるスキルをご紹介します。公立学校の事務員になるには公務員試験の合格が必須ですが、そのほかに「コミュニケーション能力」「スケジュール管理能力」「傾聴力」などが挙げられるでしょう。
学校の事務員に求められるスキル
- コミュニケーション能力
- WordやExcelといった基本的なパソコンスキル
- スケジュール管理能力
- 傾聴力
- 事務処理能力
コミュニケーション能力
学校の事務員として働くには、コミュニケーション能力が不可欠です。学校の事務員は、生徒や保護者、市役所の職員など、さまざまな人と関わります。オープンキャンパスや学校案内では、窓口の対応が学校のイメージにつながることも。
業務を円滑に進めるためには、苦手な人とも上手に付き合うコミュニケーション能力が必要です。
WordやExcelといった基本的なパソコンスキル
学校の事務員は、書類作成や経理処理、労務管理などをパソコンで行います。学校事務の求人では未経験者を歓迎している場合があるものの、パソコンの基本的な操作は理解しているのが望ましいでしょう。
パソコンスキルや一般事務の経験があると、選考で優遇される可能性もあります。
スケジュール管理能力
学校の事務員の仕事を滞りなく進めるには、スケジュールの計画・調整をしながら業務を進める力が大事です。小規模の学校では、一人で経理や総務、人事などを兼任する場合があるため、無計画に進めると業務に支障がでる恐れがあります。
教職員に提出してもらう書類も多いので、提出期限に合わせてリマインドし、自分以外のスケジュールも管理できるとスムーズに業務を進めやすいでしょう。
傾聴力
学校の事務員の仕事は、学生から奨学金や就職活動の相談などを受ける機会が多いので、傾聴力が求められます。相手の話を聞き、親身になって相談に乗ることが大事です。
相談に耳を傾けながら、学生一人ひとりに合ったアドバイスができる人は、学校事務の現場で活躍できるでしょう。
事務処理能力
学校の事務員の仕事は、事務処理をスピーディにこなす必要があります。入学金や学費、履修届、奨学金などの手続き締め切り前は、学生が窓口に殺到することも。万が一、事務処理の対応で手違いがあった場合、入学取り消しなど学生に影響を及ぼす可能性があります。
一人で対応しなければならない場面でも、ミスすることなくスピード感を持って業務をこなすことが求められるでしょう。
学校の事務員として働く際に役立つ資格
学校の事務員として働く際に役立つ資格には、「MOS」「日商簿記」などが挙げられます。以下で詳しく解説するので、学校の事務員を目指す際の参考にしてみてください。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
学校の事務員はパソコンを使用するため、WordやExcelなどのパソコンスキルを証明できるMOSの資格が役立ちます。学校によっては採用試験の際にWordやExcelの実技試験を行う場合もあるため、資格を取っておいても損はないでしょう。
日商簿記2級以上
学校事務の仕事に役立つ資格として、日商簿記も挙げられます。学校の事務員の仕事では経理に関する業務も行うため、日商簿記2級以上の資格を持っていると就活の際にアピールできるでしょう。
また、日商簿記2級以上であれば実務に使える知識を得られるため、入社後もスムーズに業務をこなせるようになります。
TOEIC
英語を使用する学校や留学生が多い教育機関など、語学力を求められる職場で働く場合は、TOEICで高得点を取っていると仕事に活かせるでしょう。
学校の事務員に語学力を求める学校では、教職員や生徒に外国の方がいる場合もあります。ある程度英語を話せると、業務上でのコミュニケーションもスムーズに行えるでしょう。
学校の事務員はどんな風に働く?
ここでは、学校の事務員が働く場所やスタイルについて解説します。自分が希望する働き方に合っているかどうか、確認してみてください。
働く場所
勤務先 | 特徴 |
---|---|
公立小中学校 | 地域密着型、安定した雇用条件が多い |
私立学校 | 独自の校風や運営方針に沿った業務が多い |
大学・専門学校 | 専門的知識を活かした事務業務が中心 |
学校の事務員の主な勤務先は、公立・私立の小学校や中学校、高等学校、特別支援学校などの教育機関です。職員室に隣接した事務室や事務局で働くのが一般的。
また、大学や専門学校でも事務職員の需要があります。学部や学科ごとに事務室が設置されていることも多く、専門的な知識を求められる場合があるでしょう。
勤務先によって仕事内容や求められるスキルが異なるため、自分の希望に合った職場を選ぶことが大切です。
働くスタイル
学校の事務員の勤務形態は、正規職員・非正規職員・臨時職員など、さまざまなスタイルがあります。公立学校の場合、地方公務員として採用されるケースが多いので、安定した雇用条件と福利厚生を得られる傾向にあるでしょう。
一方、私立学校では学校法人の職員として雇用され、学校独自の給与体系や勤務条件が設定されていることが一般的です。
勤務時間は基本的に学校の開校時間に合わせており、多くの場合は午前8時30分頃から午後5時頃までの勤務となります。ただし、入学式や卒業式などの学校行事がある時期は業務量が増え、残業が発生することもあるでしょう。
また、夏休みなどの長期休暇期間中は、生徒がいなくても職員は出勤するのが基本です。
学校の事務員のキャリア形成
学校事務員は、経験を積むことで基本的な事務作業から専門業務へとキャリアを広げ、事務主任や事務長への昇進、または教育委員会への異動といった道も開けます。財務や法務、人事などの専門知識を深めたスキルアップも可能です。
未経験からのステップアップ図
未経験から学校事務へ就職する場合、以下のようなステップアップするのが一般的です。
未経験からのステップアップ図
- 1〜2年目:基本的な事務処理に加え、学校のルールや業務サイクルを理解する
- 3〜5年目:学校行事の運営サポートの中心的役割を担う
- 5〜10年目:事務全体のマネジメントを行う
- 10年目以降:事務主任・事務長などの管理職に就く
学校事務のスペシャリストを目指すには、日々の業務で学校特有の知識を蓄積し、業務効率化や改善を意識することが大事です。
異業種・異職種へのキャリアチェンジ例
学校の事務員の経験で培った文書作成や対人スキル、組織運営のノウハウは、多様な職種で役立つでしょう。一般企業の総務・人事や教育関連企業、学習塾事務などへのキャリアチェンジが可能です。
学校特有の「人と接する力」や「マルチタスク処理能力」は、どのような職場でも高く評価されるため、自身の強みを活かして新たなキャリアを築けます。
まとめ
学校事務は、書類作成や経理、電話・来客対応に加え、授業サポートや生徒対応も行う仕事です。未経験・無資格から挑戦可能で、生徒の成長を間近で見守ることにやりがいを感じる方が向いているでしょう。
学校事務は人気の職種です。特に、大学事務の正社員求人は競争率が高い傾向にあります。内定獲得が難しいと感じる場合は、契約社員やアルバイトとして経験を積んでから正社員を目指すのも一つの方法です。
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学校の事務員に関するお悩みを解消するQ&A
学校の事務員のなり方や就職後のキャリアについてお悩みの方もいるでしょう。ここでは、学校の事務員に関する疑問をQ&A方式で解消します。
学校の事務員になるには大学を卒業する必要がある?
必ずしも大卒である必要はありません。ただし、私立学校の事務員は、大卒であることが求められる可能性も。公立学校の事務員の場合は、大学卒業が必須条件ではないものの、公務員試験に合格する必要があります。目指す学校によって選考対策や就職方法は異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
学校の事務員になる方法については、このコラムの「学校の事務員になるには?」をチェックしてみてください。
学校事務で管理職を目指せる?
学校事務も管理職を目指すことは可能です。勤続年数や昇進試験によって、事務主任や事務長といった役職への道が開けます。公立学校では、地方公務員として長期的なキャリア形成ができ、学校運営の要として活躍する機会があるでしょう。
国立大学の事務員になるには?
国立大学法人等職員採用試験に合格する必要があります。一次試験は北海道、東北、関東甲信越、東海・北陸、近畿、中国・四国、九州の各地区で行われ、合格した人のみが二次試験に進む流れです。大学によっては、独自の試験での採用を行っている場合もあります。
学校の事務員に部署移動はある?
勤める学校の規模によっては、部署異動もあるようです。また、公立学校の場合は数年に一度の転勤があるでしょう。複数のキャンパスを持つ大学でも、転勤になる可能性があります。
事務職の経験がなくても学校の事務員になれる?
事務職の経験がなくても学校の事務員を目指すことは可能です。未経験の場合は「経験不問」「未経験歓迎」の求人に注目したり、派遣やアルバイトなど非正規雇用から経験を積んだりするのがおすすめ。選考では、自分の強みをうまくアピールし、入社後の活躍を採用担当者に想像してもらうことが大切です。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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