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会社都合退職は転職に不利?自己都合との違いや応募先にばれる可能性を解説
更新日
この記事のまとめ
- 会社都合退職は会社側が原因であると明確に提示できれば、転職活動にほぼ影響はない
- 会社都合退職の理由には「倒産」「解雇」「退職勧奨」などがある
- 会社都合退職の理由は、離職票や失業保険の給付日数などで転職先にばれることもある
- 会社都合退職の場合は、転職までにもらえる失業保険の給付制限が免除される
- 会社都合退職は、今後の転職活動も視野に入れたうえで考えよう
「会社都合退職をすると転職活動で不利になる?」と不安を感じる方もいるでしょう。会社都合退職といっても会社の倒産や人員整理の解雇など、退職に至った状況はさまざまなので、必ずしも不利になるとは限りません。このコラムでは、会社都合退職の概要に加えて、該当する退職理由や自己都合退職との違いを解説します。会社都合退職をするメリットも紹介しているので、ぜひ転職活動の参考にしてください。
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会社都合退職は転職活動で不利になる?
会社都合退職によって転職活動が不利になることはほとんどありません。
会社都合退職には、倒産や早期退職といった理由が挙げられますが、退職理由が企業側にあることが明確に分かれば転職時に大きな影響はないでしょう。転職活動では、基本的に個々の持つスキルや前職での実績、経験などが重視されます。単に「会社都合退職だから」といった理由のみで不採用になる可能性は低いですが、内定獲得のためにはしっかりと対策をして臨みましょう。
「会社都合退職」とは?主な4つの事例
会社都合退職とは、破産や解雇(自己責任を除く)といった会社側の都合でやむを得ず離職した場合を指します。ここでは、一般的に会社都合退職に該当する例をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.倒産
倒産は、会社の経営破綻により経済活動を続けるのが困難になった状態です。企業の倒産によって職を失った場合は、会社都合退職に該当します。
2.解雇(自己責任である場合を除く)
解雇は、企業側が社員に通告して社員の意思に関係なく雇用契約を解除すること。理由によって、整理解雇・普通解雇・懲戒解雇に分類されます。会社都合退職になるのは、経営不振を原因として人員削減が行われる「整理解雇」のみです。
なお、労働契約法(平成十九年法律第百二十八号)の第16条によると、合理的な理由がない解雇は認められないと規定されています。
参照元
e-Gov法令検索
労働契約法
3.退職勧奨
退職勧奨は、会社が従業員に条件を提示し、自ら退職するように勧めることです。厚生労働省が公開している「令和5年4月更新版ー知って役立つ労働法(55p)」に記載のとおり、退職勧奨で仕事を辞める場合は、自己都合退職ではなく会社都合退職になります。ただし、辞める辞めないの最終判断は従業員で、従業員が応じなければ退職は成立しません。
参照元
厚生労働省
知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~
4.早期優遇退職
早期優遇退職は「早期希望退職制度」「希望退職制度」とも呼ばれており、企業が業績の悪化に伴い早期退職者を臨時で募るものです。そのため、早期優遇退職も会社都合退職に含まれます。早期優遇退職をどのように離職票へ表記すれば良いか分からない場合は、「離職票に会社都合と記入する場合、転職時に有利?不利?」のコラムがおすすめです。会社都合になる具体例や、会社都合退職が転職に影響するかについてもご紹介しているので、ぜひあわせてご一読ください。
会社都合退職と自己都合退職の違い
会社都合退職は企業側の事情によるやむを得ない退職であるのに対し、自己都合退職は結婚・引っ越し・病気療養・介護など、従業員側の希望によって退職することを指します。スキルアップ目的や、より条件の良い職場への転職も自己都合退職です。また、従業員が問題を起こし懲戒免職になった場合も自己都合退職に該当。一般的には大半が自己都合退職になります。自己都合退職の概要や会社都合退職との違いについては、「自己都合退職。会社都合との違いは?」もあわせてご参照ください。
会社都合退職後に転職する4つのメリット
会社都合退職後から転職までの期間に感じられるメリットは、「失業保険」に関することが大きいでしょう。次の職場が未定の状態で退職した場合、転職活動をしながら安定した生活を送るためにも、失業保険の受給は重要といえます。以下で、会社都合退職における転職のメリットを確認しておきましょう。
1.失業給付金を早めに受給できる
会社都合退職のメリットは、失業保険を自己都合退職した場合より早く給付できることです。
自己都合退職は失業給付金の支給までに時間を要しますが、会社都合退職の場合は「特定受給資格者」となり、離職票提出の7日後には失業給付金を受け取れます。離職後すぐに収入を得られるため、転職活動中に抱えがちな金銭面での不安を軽減できるでしょう。
「会社都合退職の失業保険は自己都合退職と金額や期間が違う?手続き方法は?」のコラムでも給付要件や受給方法を解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
2.失業給付金を受け取れる期間が長い
失業給付金の受給期間が長いのも会社都合退職のメリット。ハローワークインターネットサービスの「基本手当の所定給付日数」によると、会社都合退職者(特定受給資格者)の失業給付金の受給期間は、90~330日です。給付日数は、年齢と雇用保険加入期間によって、以下のように決定付けられます。
1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
---|---|---|---|---|---|
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | - |
30歳以上35歳未満 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 | |
35歳以上45歳未満 | 150日 | 240日 | 270日 | ||
45歳以上60歳未満 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 | |
60歳以上65歳未満 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
引用:ハローワーク・インターネットサービス「基本手当の所定給付日数 1.特定受給資格者及び一部の特定理由離職者」
自己都合退職における失業保険の給付日数は、全年齢において90~150日です。会社都合退職のほうが給付日数が多い分、給付金も多く受け取れるため、気持ちに余裕を持って転職活動を行えるでしょう。
参照元
ハローワーク・インターネットサービス
トップページ
3.半年以上の雇用保険加入で失業給付金を受け取れる
失業給付金を受け取るには、自己都合退職の場合は雇用保険の加入期間が1年以上必要です。しかし、会社都合退職の場合は、半年以上の加入期間があれば最大90日まで失業給付金を受給できます。短期間の加入であっても、転職するまでの間に失業給付金を受け取れるのは会社都合退職のメリットといえるでしょう。
4.解雇予告手当を受け取れる可能性がある
会社都合による急な解雇であれば、「解雇予告手当」が支給される可能性があります。東京労働局が公開している「しっかりマスター労働基準法 解雇編」によれば、即日解雇で会社都合退職となった場合は30日分以上の平均賃金が受け取ることが可能。解雇予告が解雇日から30日以内の場合は、30日に不足する日数分の平均賃金を受け取れます。退職から転職するまでに必要な生活資金への上乗せが見込めるため、自分の状況が該当するかどうか確認してみましょう。
参照元
東京労働局
しっかりマスター解雇編
会社都合退職が転職に影響を及ぼすこともある
会社都合退職が自分の問題による解雇の場合は、転職で不利になるリスクがあります。
一般的に、企業側は長期的な雇用が見込める人材を会社都合で退職させることはほぼありません。そのため、会社都合退職をした課程やその詳細によっては、「退職することになった原因は改善されたのか?」「入社してもすぐ辞めることにならないか」と採用担当者に懸念を抱かれ、転職活動に影響する可能性があります。
企業の倒産による人員整理といったやむを得ない理由であれば問題ありませんが、そのほかの理由の場合は、採用担当者を納得させられるよう、履歴書の書き方や面接対策を万全にする必要があるでしょう。
会社都合退職は転職活動の際にばれる?
会社都合退職がばれる要因には、離職票・失業保険の給付日数・前歴照会・情報網などが挙げられます。転職活動中、会社都合退職の事実を隠そうとしても応募先企業にばれる可能性があるため、質問事項には正直に答えるのが賢明でしょう。
離職票で気づかれる
離職票は、失業保険の受給手続きで必要になる書類です。退職時に発行され、書類には退職理由が記載されています。そのため、転職先の企業に離職票の提出を求められれば、会社都合退職であるとばれる可能性があるでしょう。「解雇が再就職の際にばれると不利になる?失業手当への影響も解説!」では、解雇の事実がばれる可能性のある書類について解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。
失業保険の給付日数でばれる
前述したように、会社都合退職における失業保険の最大給付日数は、自己都合退職に比べて多く設定されています。そのため、自己都合退職の所定給付期間よりも長く失業保険を受け取っていることが転職先にばれれば、会社都合退職を疑われるリスクがあるでしょう。
前歴照会で判明する
前歴照会とは、転職先の企業が応募者の勤務歴や人柄を、応募者の前の職場に確認することです。転職先企業が前歴照会を実施すれば、会社都合退職の事実がばれることもあるでしょう。
とはいえ、昨今は個人情報の取り扱いが厳しくなっているため、前歴照会を行う企業は減りつつあります。また、前歴照会といった情報開示請求には、該当者本人の同意が必須です。
従業員の情報網でばれる
転職先の従業員を通じて、自身の会社都合退職がばれることもあります。「前の職場の社員と転職先の社員が知り合いだった」という可能性もゼロとはいえません。自分が思いも寄らないところで、知人同士がつながっていることもあると念頭に置いて行動したほうが良いでしょう。
転職活動時の応募書類や面接で、具体的な退職理由を述べる必要はありません。しかし、懲戒解雇で退職した場合、転職時の履歴書に「賞罰」の項目があるときは、事実を記載しなければ経歴詐称になります。面接で退職理由を問われた際に嘘をつくことも同様です。また、入職後に実際の退職理由がばれることもあるので注意しましょう。
懲戒解雇後に転職を成功させるためには、「懲戒解雇が転職に与える影響とは?再就職を成功させる方法を解説!」のコラムもぜひ参考にしてください。
面接では退職を避けるためにした努力を伝えよう
転職活動の面接で会社都合退職の理由を聞かれた際は、退職を回避すべく自分が取り組んだことも回答にプラスして伝えましょう。「会社が倒産した」「リストラされた」と述べるだけでは、「会社の経営悪化に少しでも貢献しようとしなかったのか」「能力不足でリストラされたのでは?」とマイナスイメージを与える恐れがあります。そのため、事態の好転を目指して行った自分の働きかけや努力を採用担当者にアピールするのがおすすめです。
好印象を与える退職理由の伝え方や例文を知りたい方は、「面接の退職理由を聞かれる理由とは?回答のコツや例文も紹介」のコラムも役立ちますので、ぜひチェックしてください。
履歴書における会社都合退職の書き方
会社都合退職の場合、転職時の履歴書の職歴欄には「会社都合により退職」と書けば問題ありません。さらに、「倒産により退職」「営業所の閉鎖により退職」など簡単に理由を添えておくと、やむを得ない会社都合退職であることが伝わるでしょう。具体的な書き方は、以下のとおりです。
20△△年 ◇月 □□株式会社に入社
20△△年 ◇月 □□会社都合により退職(倒産により退職)
また、実際は自己都合退職だったにも関わらず、「会社都合により」と虚偽の情報を書くのは厳禁です。もし採用されても、入社後に自己都合退職がばれた場合は「経歴詐称」として解雇されてしまう可能性があります。履歴書には、正確な内容を記載しましょう。
履歴書の詳しい書き方は、「会社都合退職の履歴書の書き方とは?状況別の記載方法や注意点も紹介」でもお伝えしているのでご確認ください。
会社都合退職なのに退職届の提出を求められたら?
会社側が会社都合退職者を出すと、「国が給付する助成金の受給条件を満たせない」「労働者から訴えられたら会社の信頼性が損なわれる」というリスクが生じます。そのため、勤めている会社や状況次第では、自己都合退職を求められる場合があるでしょう。
自己都合退職をするつもりがなければ、その旨を会社にしっかりと意思表示することが大切です。会社都合退職に退職届は不要なため、もし提出を求められても応じる必要はありません。誤って提出することで、自己都合退職にされてしまうこともあるため注意が必要です。
会社の承諾前であれば撤回できる退職願と違い、退職届は一度提出するとあとで撤回することは原則認められていません。どのような退職のかたちを選ぶかは、それぞれの利点や転職活動への影響などに鑑みて決めることをおすすめします。
会社都合退職における退職届の提出有無については、「会社都合のときに退職届は必要?自己都合退職との違いや書き方・例文も解説」のコラムでも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
退職勧奨なら退職届を提出しても良い?
会社都合退職を望むのであれば、退職勧奨であっても退職届を提出するのは避けたほうが良いでしょう。退職勧奨の場合、退職勧奨の成立を記録として残しておくため、企業によっては退職届の提出を求めることもあるようです。どうしても提出が必要なのであれば、その旨を一筆書いてもらうのも一つの手。退職理由の部分には「一身上の都合により」ではなく「貴社、退職勧奨に伴い」と記載しておきましょう。
会社都合退職は転職活動への影響も踏まえて考えよう
解雇や退職勧奨など、退職を自ら会社都合に持っていこうとするのは慎重になったほうが良いでしょう。離職後や転職活動への影響なども踏まえたうえで判断するのが得策です。
会社都合退職の場合、失業給付金を早く受け取れるので、自己都合退職に比べ離職後の金銭的な不安を軽減できます。しかし、無職の期間が長引けば、無収入の期間も仕事のブランクも長くなり、生活が不安定になったり就職しづらくなったりするリスクも。また、会社都合退職になった原因が自分にある場合は、転職活動で採用担当者にマイナスイメージを持たれる可能性もあります。
正社員として働く社会人にとって、「会社都合退職」も「自己都合退職」も人生の大きな分岐点。もし退職後の転職活動を1人で乗り越えるのが不安な場合は、プロの力を借りるのも一つの方法です。
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会社都合退職から転職をする際に関するお悩みQ&A
ここでは、会社都合退職に関するよくあるお悩みをQ&A形式で解決していきます。会社都合退職のイメージや履歴書の書き方についても解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
会社都合退職とは何ですか?
会社都合退職とは、経営不振や事業縮小といった会社側の事情が原因となり、自分の意思に反してやむを得ず退職することです。倒産や人員整理などを目的とした解雇が、これに該当します。詳しくは、「辞める前に知っておこう。自主退職と会社都合退職の違い」をご覧ください。
会社都合退職と自己都合退職でイメージが悪いのはどっち?
一概にどちらのほうがイメージが悪いとはいえません。倒産によるやむを得ない会社都合退職であれば、イメージダウンには繋がらないでしょう。ただし、このコラムの「会社都合退職が転職に影響を及ぼすこともある」で解説しているように、解雇の原因が自分に合った場合は、転職活動で不利になる可能性があります。自己都合退職については、前職の勤続年数やこれまでの転職回数などによって、印象の良し悪しが変わるでしょう。
自己都合退職から会社都合退職に変更できる?
「自己都合退職」しても、理由次第では「会社都合退職」へ変更できる可能性があります。変更になり得る具体的な理由には、「採用時の労働条件と異なっていた」「パワハラが横行していた」「給与の未払いや滞納があった」などが該当します。会社都合退職にする方法は、「パワハラは退職理由になる?仕事を辞める際にやるべきことを確認しよう」のコラムで解説しています。
会社都合退職した理由は応募書類に書くべき?
基本的に、転職活動の応募書類に会社都合退職の理由を書く必要はありません。「履歴書の退職理由の書き方は?パターン別の例文を解説」にもあるとおり、「会社都合により退職」と記載すれば問題ないでしょう。そのほか、採用担当者にやむを得ない退職であったと納得してもらえるよう、「倒産により」「事業所閉鎖により」といった端的な理由を付け加えるのも一つの方法です。履歴書や職務経歴書の書き方に悩む方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。プロの就活アドバイザーが、求人紹介以外に応募書類の作成方法もアドバイスいたします。
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