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既卒におすすめの就職先・業界は?就職活動のコツも解説
更新日
この記事のまとめ
- 既卒が採用されやすい就職先や業界を知っておくと、就活がスムーズになる
- IT関係や介護、アパレル業界などは人手不足のため既卒が採用されやすい
- 既卒の就活では、業界や企業を絞りすぎず応募先の視野を広げることが大切
- 既卒の人はエージェントを利用すると、効率よく就職活動ができる
新卒で就職せず卒業後に就職活動を行う既卒者に向けて、おすすめの就職先や業界を紹介します。職歴を重視せず、人柄ややる気を重視するIT業界や介護業界、飲食関係などでは既卒を採用している会社も多くあるので、目を向けてみましょう。このコラムでは、既卒が注目したい就活のコツも紹介。業界研究の方法も解説しているので、既卒で就職を目指している方は、参考にしてください。
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既卒者が就職しやすい就職先・業界とは?
既卒が就職しやすい業界の特徴は、未経験OKで職歴や学歴を重視しないことです。また、人材育成に力を入れている業界は、就職後のサポートも期待できるため、成長しやすい環境といえます。ここでは、既卒が就職しやすいといわれる業界を4つ紹介するので、参考にしてください。
IT業界
既卒から就職するならIT業界がおすすめです。IT技術は急速に発展しており、人手不足となっています。そのため、学歴や職歴を問わず多くの企業が人材を募集しています。理系の仕事というイメージがあるかもしれませんが、文系出身でエンジニアとして活躍している人も多く、入り口の広い業界でしょう。
IT業界と一口に言っても、Web系やゲーム関連、インフラなど、活躍するジャンルは多岐に渡ります。また、納期に追われることや残業が発生しやすいことが特徴の業界でもあるので、粘り強く、計画的な方が向いているでしょう。
会社によっては、就職後の研修や教育が充実しているため、未経験者を積極的に採用していることも。プログラミングスキルは独学やスクール、職業訓練校などでも身につけられますが、意欲をアピールして、就職後にスキルを身につけるのも一つの手です。「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」のコラムでも、IT業界の仕事を詳しく紹介しているので、参考にしてください。
介護業界
既卒やフリーターから就職しやすい業界として、介護関連が挙げられます。高齢社会により介護の需要は高まっており、体力の必要な仕事内容も多いため常に若い人材が求められる業界です。求人や仕事内容によっては資格が必要な場合もありますが、未経験無資格を応募対象とする企業も多いため、既卒の就職先として大きなメリットといえるでしょう。
介護スタッフの仕事内容は、施設形態によって大きく異なります。たとえば、専門的な医療処置も含めて高い技術を身につけたい方は介護老人保健施設が良いでしょう。ある程度身体能力が保たれている高齢者とのコミュニケーションを重視したい方は、デイサービスがおすすめです。介護業界の仕事内容については、「高卒から介護職になれる?資格は?給料や年収面も詳しく解説」のコラムも参考にしてください。
アパレル業界
アパレル業界も、既卒から目指しやすい業界です。正社員経験や学歴を問わない求人が多く、求人数最多の職種は、ショップスタッフでしょう。学生時代やフリーター時代に接客を経験していれば、面接でアピールすることで就職の可能性が高まります。
近年は、直接関わるお客さまだけでなく、不特定多数の方々に向けてSNSでおすすめコーディネートを紹介することもあるようです。日ごろからSNSを利用している方は、それも採用担当者に話し、接客プラスアルファの商品PR能力があると伝えると良いでしょう。
飲食業界
飲食業界も、学歴や職歴をあまり問われないため、既卒が就職しやすい業界といえます。調理スタッフは調理師免許や経験年数などが求められることもありますが、接客であれば、募集条件で特別な資格や経験を求められるケースが少ないことが特徴です。
現在飲食業界でアルバイトをしている人は、アルバイト先での正社員登用を目指すのもおすすめ。同僚も登用前からあなたの仕事ぶりを理解しているため、正社員になった後もミスマッチが比較的少なく、長続きする可能性が高いでしょう。正社員登用については「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」でご確認いただけます。
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業界問わず既卒が就職しやすい職種
既卒が就職を考えるなら、業界だけでなく職種にも注目しましょう。ここでは、業界問わず既卒が採用されやすい職種を紹介するので、参考にしてください。
営業職
既卒者が就職するなら、営業職がおすすめです。どの業界にも存在する職種なので、興味のある業界にチャレンジできるでしょう。また、営業職は企業の売り上げに直結する仕事。どの企業も営業職の採用を強化している傾向があるのもポイントです。
営業と聞くとノルマがあって大変そうな印象を持つ人もいるでしょう。確かに、新規開拓の営業ではノルマが課されて大変な思いをする場合もあるようです。しかし、企業によってはノルマを設定していないことも。また、既存顧客にアプローチをするルート営業なら、精神的にきついと感じることが少ないでしょう。ルート営業について詳しく知りたい人は、「ルート営業と新規営業の違いとは?業務内容や求められる能力を詳しく解説」のコラムを参考にしてください。
ドライバー
既卒者の就職先としておすすめな職種に、ドライバーがあります。タクシーやバスなどの交通手段だけでなく、物資を運ぶトラックのドライバーやネット通販で購入した商品を届ける配送業も、ドライバーの一種です。
車両によっては普通自動車免許だけでは運転できない場合もありますが、資格取得を支援している会社も多いので、運転好きな方は検討する価値があるでしょう。
「自分にあっている業界ってどうやって選べば良い?」という人は、第二新卒や既卒の業界選びを解説したコラム「第二新卒の業界選び!未経験からの転職先におすすめなのはどこ?」を参考にしてください。
既卒者は公務員になれる?
公務員になるには、学歴や職歴を問わず公務員試験に合格することが条件です。そのため、採用試験を頑張れば、既卒から公務員になることは可能。公務員といっても、役所で働く以外に、警察官や消防士といった仕事もあるため、幅広い業界で活躍できるでしょう。詳しくは、「警察官になるには?何年かかる?採用試験の内容や受験資格を解説!」や「公務員への中途転職のメリット、デメリットをご紹介」のコラムを一読ください。就活における既卒の弱点とは
学校を卒業後、定職に就いていない既卒者は、知識と経験、社会人としての基本マナーが備わっていないことなどから、就職に不利という印象を持たれることも。「正社員経験はないけど、▲▲業界で5年アルバイトをしていたから知識はある」と考える人も多いでしょう。しかし、実際には正社員としての経験が重視され、社会人としての一般常識が身についていることが求められます。ここからは、既卒就活が不利といわれる原因を詳しく解説します。
既卒採用をしている企業が少ない
既卒就活が難しい理由として、既卒採用をしている企業が新卒採用と比べて少ないことが挙げられます。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、未就業者と新卒の入職者数および割合は、下記のとおりです。
転職入職者数 | 未就業入職者数 | ||||
---|---|---|---|---|---|
新規学卒者 | 割合 | それ以外 | 割合 | ||
一般労働者 | 3,014,600人 | 936,700人 | 31.07% | 446,900人 | 14.82% |
パートタイム労働者 | 1,955,300人 | 526,500人 | 26.92% | 917,800人 | 46.93% |
引用:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況(11p)表3 性・就業形態、職歴別入職者数及び入職率」令和4年(2022年)より算出
この資料から分かるように、業界問わず一般労働者(正社員)として新たに入職した人のうち、3割ほどは新卒者となっています。未就業から入職した人は1割ほどであり、既卒から正社員になるのは狭き門といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和4年雇用動向調査結果の概要
既卒者は新卒採用?中途採用?
一般的に、新卒とは「学校を卒業後すぐに就職する人」を指しており、新卒採用も在学中の学生を対象としています。そのため、既卒者は中途採用に応募するのが一般的。しかし、厚生労働省は3年以内の既卒者を新卒で受け付けるよう企業に求めています。このため、新卒採用に既卒が応募できるケースもあるでしょう。「既卒3年目からの就職活動は遅い?成功のポイントを紹介」のコラムもご確認ください。
自己分析や業界分析が不十分
既卒で就活が難航する理由として、自己分析や業界分析がしっかりできていないことが挙げられます。既卒は新卒採用よりも厳しく見られるため、希望の会社に就職するには深い自己分析と業界分析が求められます。これらが不十分だと、志望動機や自己PRなどが明確にならず、採用担当者に自分の強みが伝えられません。結果、採用されないことが多くなります。
自己分析や業界分析は新卒採用のときだけやるものではありません。新卒より就活が難しくなる既卒こそ、しっかり行うべきなのです。
既卒者の業界研究
就活を行うには、業界研究も欠かせません。応募する企業や業界のことをよく理解して、就活に臨みましょう。
企業研究や業界研究では、OB・OG訪問がおすすめです。興味のある業界で実際に働く人に会うと、非常に大きな収穫があります。企業のWebサイトやパンフレットでは分からない職場の実態を知り、実際に自分が働く姿のイメージもしやすくなるでしょう。そのほか、ハローワークや就職エージェントなどで、実際にその業界についての話を聞くこともおすすめです。
就活を始めたいけど、何から始めれば良いのか分からない」「既卒の就活には何が必要?」といった疑問がある人は、「既卒の就活方法は?職歴の書き方やおすすめの支援サービスをご紹介!」を参考にしてください。
既卒は大手と中小企業のどちらが良い?
「既卒では業界や企業規模を選んでられない」と考える人も多いでしょう。しかし、既卒から誰もが名前を知るような大企業や有名企業に就職することは不可能ではありません。ここでは、大企業と中小企業の特徴や就活でのポイントを紹介するので、応募企業選びの参考にしてください。
大手・大企業のメリットとデメリット
誰もが名前を知っているような大企業や有名企業は経営基盤がしっかりしているため、待遇や福利厚生が良い傾向があります。研修や育成の制度が整っていることも多く、未経験から成長しやすいでしょう。
一方で、有名な分だけ応募者が多く、優秀な人材も集まりやすいため競争率も高くなります。内定をもらうには自己分析や企業研究、業界研究をしっかり行い、他の応募者と差別化を図りましょう。
中小企業のメリットとデメリット
中小企業とは、資本金や従業員数が一定以下の比較的小さな会社のことです。中小企業は従業員数が少なく、大手のように採用活動に大きなコストをかけられないことも。人手不足から既卒者を採用していることが多いため、就職を目指しやすいでしょう。
名前を知らない企業でも、経営が安定していたり福利厚生が充実していたりする優良企業は多くあります。希望の業界がある人は、業界研究を行い、関連する中小企業についても調べてみてください。
既卒からの就職を目指すなら、既卒を歓迎している中小企業も視野に入れてみましょう。大企業と中小企業の違いについては、「大企業と中小企業の違いは?両者に就職するメリット・デメリットもご紹介」でも詳しく紹介しています。
既卒が希望の業界に就職するための5つの手段
最後に、既卒者が希望の業界に就職するために必要なことをまとめました。納得できる就職が行えるよう、下記のポイントを参考に就活を進めましょう。
1.とにかく行動を増やす
先述のとおり、既卒採用枠は少ないため就職は厳しくなりがちです。また、中途採用枠を使う場合も社会人経験のある人がライバルになるでしょう。
しかし、既卒者を採用する会社がないわけではありません。とにかく行動して、自分に合った仕事や会社を探していきましょう。具体的には、下記のようなことを実践してみてください。
- ・自己分析や業界分析に費やす時間を増やしてみる
・アルバイトを始めてみる
・就活に活かせる資格やスキルを取得する
特に、面接でアピールできることがない人は、自己分析をして自分の過去を洗い出したり、アルバイトで仕事の経験を積んだりすることが大切です。とにかく行動して、採用担当者にアピールできることを身につけましょう。
2.既卒になった原因を明確にする
既卒が就活を成功させるには、新卒で就活をしなかった理由や原因を明確にすることも大切です。既卒の就活面接において、これらの理由や原因はかなり高い確率で聞かれます。そのため、理由や原因をしっかり自己分析して、採用担当者に説明できるようにしておきましょう。その理由をポジティブに言い換えられると、より好印象です。
逆に、理由があいまいだったり、原因がはっきりしなかったりすると「この人は自分のことをあまり分かっていない」「採用してもすぐに辞めてしまうかもしれない」とマイナスなイメージを持たれてしまいます。
3.応募する企業を絞りすぎない
既卒者が就活するには、応募する企業を絞り過ぎないことも大切です。応募する企業を選びすぎると、就職への道がどんどん厳しくなってしまいます。特に、大企業や有名企業になるとライバルも増えるため、就職できる確率が下がるのは言うまでもありません。
また、応募する企業を選び過ぎるのは、自分の可能性を狭めてしまうことにも繋がります。第一志望の企業があるのは良いことですが、その企業で採用されなければ、就活のやる気を失ってしまうかもしれません。希望の職種や業界は幅広く視野に入れ、多くの企業と接点を持つようにしてみてください。
4.スキルや技術を磨く
既卒の中でも「手に職を付けて安定したい」という人は、スキルや技術を磨くのもおすすめです。
【既卒者におすすめのスキル】
- ・プログラミングスキル
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)検定
・秘書検定
・TOEIC
・簿記2級
・ITパスポート
・ファイナンシャルプランナー
スキルを身につけたり、資格を取得したりすれば、それが活かせる業界での就職は有利に進められるでしょう。就職したい業界が定まっている人は、仕事に必要な資格や活かせるスキルがないか、調べてみてください。
5.就職支援サービスを利用する
既卒者の中には、就活自体に不安を感じている方も多いでしょう。既卒枠で希望の業界に就職するのは、簡単ではありません。プロの手を借りて、効率的に就活を進めることもおすすめです。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が管轄する公的な就職支援の機関です。ハローワークのメリットは、公開されている求人数が多いことでしょう。企業がハローワークへ求人を出すのは基本的に無料なので、多くの企業の求人が確認できます。既卒者が利用できる「わかものハローワーク:では、就職に向けたセミナーやグループワーク、マンツーマンでの相談も行っているので、利用してみてください。
参照元
厚生労働省
わかものハローワーク
転職エージェント
転職エージェントは、民間企業が運営する就職支援機関です。転職者向けやIT業界向けなど、サービスによって得意とする分野が異なります。対象とする年代や業界が限られているため、ハローワークより求人数は少ないものの、就活のプロが企業選びから採用まで一貫してサポートをしてくれる点は、大きなメリットです。
また、自己分析や業界分析の支援も行ってくれるため「自分で就活する自信がない」という人でも安心できます。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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