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仕事に限界を感じるサインは?ストレスを抱えやすい人の特徴や解決法を紹介
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この記事のまとめ
- 仕事の限界が来ているサインには、睡眠不足や身体のだるさなどがある
- 仕事に限界を感じたときのサインを見逃すと、精神や身体に影響が出る可能性がある
- 仕事で限界を迎える前に、人に相談したり休暇を取ったりしよう
- 精神や身体へ悪影響が出ている場合は医師の診断を受けるのも選択肢の一つ
- 自分の力だけで現状の問題を解決できない場合は、転職を検討しよう
「この仕事を続けるのは限界かも…」「仕事を辞めたいけど甘えなのかな…」と悩んでいる方もいるでしょう。仕事に限界を感じるような状態をそのままにすると、心身に影響が出る可能性も。そのため、自分の状況を客観視したうえで、必要であれば早めに対処するのがおすすめです。
このコラムでは、仕事に限界を感じるときの主なサインや対処法などを解説します。自身の現状に悩みや疑問を抱いている方は、ぜひご一読ください。
仕事の限界が来ているときのサインは?
仕事で限界が来ているときのサインには、睡眠の質の変化や集中力の低下など、さまざまな種類があります。以下を参考に、自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。ただし、ご紹介する内容は人によって異なるため、あくまでも一例として参考にしてください。
睡眠の質に変化がある
眠れない日が続いたり、夜中頻繁に目が覚めたりする場合は注意が必要です。仕事が原因で限界や過度なストレスを感じて睡眠不足になると、緊張状態が続いてしまう可能性があります。
心身の疲れが解消されず、仕事や自身の健康状態に支障が出る恐れもあるでしょう。
集中力が低下しミスが増える
仕事に限界が来ていると、集中力の低下により仕事のミスが続く可能性があります。たとえば、見逃しが多かったり一つの業務に時間が掛かり過ぎたりしているなら、過度なストレスによって集中力が低下している恐れも。
ミスを多発することで上司や先輩からの注意が増え、余計に追い詰められたように感じてしまう場合もあり、自己評価の低下につながることもあるでしょう。
食欲不振・吐き気が続く
仕事に限界を感じて強いストレスを受けると、食欲減退や吐き気につながる場合もあるようです。食べ物を受けつけなくなると、栄養を体内に取り込めなくなるため心身状態が悪化してしまうリスクも考えられます。
以前と比べて体重が明らかに減っていたり、好物にも食欲を感じなかったりしている人は注意しましょう。
頭痛がする
仕事に対する不安やストレスが限界を迎えると、頭痛の症状が現れる可能性もあります。「前はなかったのに、最近は頻繁に頭痛がする」「頭痛がひどくて仕事に集中できない」という場合は、自身の状態に限界が来ていることも考慮に入れ、無理をしないことも大切です。
笑うことが減る
仕事に限界を感じているときは、笑う機会が減ることも少なくないようです。たとえば、「以前は楽しめていたドラマやバラエティ番組などを観ても何も感じない」という場合、心の限界がきているサインの可能性もあります。
趣味に対する興味・関心が薄れたり、憂鬱な気分が続いたりすることが長期化している場合は要注意です。
理由もなく涙が出る
悲しい・悔しいといった理由がないのに涙が出ることも、仕事に対する限界が来ているサインの一つに挙げられるでしょう。限界の状態が続くと、感情とは関係のない場面で泣いてしまうことがあります。悲しいわけでもないのに涙が出る場合は、心身のSOSである可能性も考慮しましょう。
イライラしやすくなる
他人の何気ない言動や身近な生活音など、日常の些細なことにイライラしやすくなっている場合も注意が必要です。仕事が限界を感じるほど大変だと、十分な睡眠や休暇を取れないことも。疲れが蓄積すれば、心にゆとりがなくなる可能性があります。
イライラしていると周囲にも伝わるため、自分だけでなく職場の環境を悪くしてしまう場合もあるでしょう。
身体のだるさを感じる
運動量や仕事量が多いわけでもないのに身体が重かったり、睡眠時間を確保しても疲れが取れなかったりすると、限界が近いサインの可能性があります。仕事の繁忙期に疲れてしまうのはよくあることですが、繁忙期を過ぎても疲労状態が毎日続くといった場合は注意が必要です。
体重の急激な変化がある
ストレスが限界に達すると、体重が急激に増減することもあるようです。甘いものの摂取量が増えたり、食べる量は変化していないのに体重が増えたりする場合は、仕事のストレスが関係している可能性があります。
過度なストレスを自覚している際は、体重の変化にも目を向けましょう。
無気力になり仕事に興味が持てない
「モヤモヤが晴れない」「何をしても楽しいと感じられない」といった無気力な状態が続いている場合は、限界が来ているサインの可能性があるでしょう。また、「ぼーっとして仕事が進まない」「目の前の仕事に集中できず別のことに手をつけてしまう」といった場合は、やるべきことが溜まりすぎてしまい、何をしたら良いか分からず思考が止まってしまっている可能性もあります。
なんとなく憂鬱で「頑張れない…」と感じるような気分が長期化すると、健康状態に影響するリスクもあるため注意が必要です。
孤独な気持ちで一杯になる
以前はなかったのに「最近ずっと孤独感が拭えない…」と感じるようになったときは、仕事で限界が来ている可能性が考えられます。仕事で心や身体が疲弊し過ぎると、他人と一緒にいるのが煩わしくなったり、コミュニケーションを取るのが億劫になったりする場合も。
そのような状態から、次第に「誰も自分を理解してくれない」「誰にも頼れない」という気持ちが強くなれば、仕事を続けることに難しさを感じることもあるでしょう。
人に会うことが億劫になる
仕事が忙しく、限界を迎えると誰かに会うことが億劫になることがあります。たとえば、家族・友人との食事やショッピング、旅行、コンサートなど楽しい予定であったとしても、人と会うのが面倒で家に閉じこもりがちになることもあるようです。
人に会うのがしんどいと感じる場合、心に余裕がない可能性があります。また、仕事の忙しさから精神的・身体的に疲れが蓄積していると、誰にも会いたくない、何もしたくない…と感じることもあるでしょう。
プライベートや趣味を楽しめなくなる
人や状況によるものの、「常に仕事について考えている」「ずっと仕事のことが頭から離れずプライベートや趣味を楽しめない」といったときは、限界を示すサインの可能性も考えられるでしょう。
オンオフ関わらず仕事のことを考えていると、心や身体を十分に休められない場合があります。自分でも気づかないうちに疲労やストレスを蓄積してしまうことがあるので気をつけましょう。
最低限の身だしなみを整えるのが難しい
仕事の過度なストレスから、今まで問題なくできていたことが難しくなることもあるようです。たとえば、「服装や髪型に気を配れない」「ひげ剃りやメイクをする気になれない」など、社会人のマナーとして求められる基本的な身だしなみを整えられなくなる場合があります。
周囲の目を意識した身だしなみができなくなったときは、仕事で限界が来ているサインの可能性も考慮しましょう。
仕事のストレスに関しては、「仕事で疲れるのはなぜ?その原因と何もしたくないときの対処法を解説!」や「仕事に興味がない…続けるデメリットは?パターン別の対処方法も解説」のコラムにも詳しく記載しています。
仕事による限界の基準は人それぞれであることや、自分で立ち直るための方法を解説しているので、こちらのコラムとあわせてご一読ください。
セルフケアやストレス度チェックへの意識を高めよう
仕事で限界が生じて心身の状態に支障をきたすリスクを回避するためにも、セルフケアやストレスチェックへの意識を高めるのがおすすめです。
厚生労働省のパンフレットにあるとおり、2015年12月から企業へのストレスチェック制度の実施が義務化されました(労働者50人未満の事業場は努力義務)。
これには、労働者本人にストレス度合いを把握してもらうことで、心身不調のリスクを減らす目的もあります。
厚生労働省の「こころの健康気づきのヒント集(6~7p)」に職業性ストレス簡易調査票も載っているので、自身のストレス状態を知りたい方は参考にしてみると良いでしょう。
参照元
厚生労働省
ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等
仕事でストレスや限界を感じやすい人の特徴
ここでは、仕事でストレスや限界を感じやすい人の特徴について解説します。
仕事によるストレスの受け取り方は、人によって異なるものです。以下で自分に当てはまるものがあれば、改善を試みることでストレスや限界を回避できる可能性があるでしょう。
完璧主義
妥協ができず、業務一つ一つに対して全力で取り組む完璧主義の方は、仕事のストレスや限界を感じやすいといえます。完璧主義はその仕事ぶりから周囲からの信頼も厚く、責任ある仕事も任される一方で、些細なことが気になったりこだわりが強かったりすることから仕事量が増えてしまい、結果限界を迎えてしまうこともあるようです。
「自分は完璧主義だ」と自覚がある方は、許容範囲を踏まえたうえである程度は妥協する判断もできるようにしておくと良いでしょう。
人に頼れず仕事を抱え込んでしまう
仕事のストレスや限界を感じやすい人のなかには、誰かに頼ることが苦手な方も多いようです。責任感をもって仕事に取り組めるのは良いことですが、会社の状況によって急に仕事の依頼が増えることも少なくありません。
仕事は、一人よりも複数のメンバーでこなすほうが作業効率も上がり、チームの連帯感も高くなります。「周りに迷惑を掛けたくないから…」と一人で抱え込んでしまうことが癖になっているなら、こまめに相談をしたり声を掛けたりして、なるべく人に頼る習慣を身につけるようにしてみましょう。
頼まれたことを断れない
人に頼まれると断れない方は、仕事のストレスや限界を感じやすい可能性があります。「断る」ということに罪悪感があると、たとえ自分の仕事量が多くても依頼があれば引き受けてしまうため、結果キャパオーバーになってしまうことも。
責任感のある仕事をするなら、自分の状況に合わせて断ることも重要です。依頼がきたらすぐに引き受けるのではなく、一度考えてから適切な判断ができるようにしましょう。
業務スケジュールの管理が苦手
業務の納品スケジュールや作業にかかる時間などを把握できていないと、予定以上の仕事を引き受けてしまい、なかなか仕事が終わらずストレスを抱えてしまう方もいるようです。
トラブルを起こさないためにも、業務スケジュールの管理はしっかりと行いましょう。スマートフォンのスケジュール管理ツールや手帳、カレンダーなどを活用し、予定を整理するのがおすすめです。
仕事の優先度が分からない
どの仕事から手をつければ良いか理解できていないと、焦りから頭が真っ白になってしまったり、業務が滞ってしまったりして、ストレスや限界を感じることがあります。
仕事に着手する際は、まず業務内容の重要度や緊急度で分けてから、優先順位をつけて対応しましょう。また、「細かいタスクにも優先順位をつけていく」「数分で片付けられるものは放置せずにすぐ処理する」といったルールを自分で決めておくのも一つの手です。
プライベートで不安や悩みがある
プライベートで不安や悩みがあると、それだけで大きなストレスを感じます。また、プライベートが気になって仕事に集中できなかったり、全力が出せなかったりして、業務に影響が出る恐れも。
育児や介護など生活に関する不安がある場合は、上司に相談して業務量の調整をしてもらうと良いでしょう。また、金銭的な生活に対する不安があるなら、住居手当や家族手当などを設けている企業もあるので、申請の有無を確認してみてください。
転職・入社直後は仕事のストレスをより感じやすくなることも
転職先の企業に入社直後の場合、まだ職場環境や雰囲気に慣れず、ストレスや限界を感じやすい時期といえます。しかし、入社直後は誰しも不安になるもの。まずは、新しい職場に馴染めるよう社内ルールや仕事の進め方などを把握することから始めましょう。
「新しい環境にストレスを感じたら?慣れるまでにやると良い3つのこと」のコラムでは、ストレスを軽減する方法について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
仕事が限界だと感じる7つの理由
仕事をするうえで、一切のストレスを感じずに働くことは難しいといえるでしょう。ここでは、「仕事が辛くて限界」と感じる場合によくある7つの理由を解説します。
1.自分の能力を周りの仲間と比較する
仕事に限界を感じる理由の一つに、自分と周りの仲間の能力を比較し過ぎることがあるでしょう。たとえば、自分の仕事がうまくいったとしても、「ほかの人が行えばもっと良い結果になったのではないか」「本当にこれで良いのだろうか」という考えになり、自分を追い込んでしまう場合があるようです。
他人と比べてネガティブな気持ちに傾きやすくなる原因には、自分に対する自信のなさが挙げられます。つい自分と周囲を比べて落ち込んでしまう方は、「自分に自信が持てない原因とは?自己肯定感を高める方法を紹介」のコラムをぜひチェックしてみてください。
2.会社の労働環境が劣悪である
会社の労働環境に問題があると、仕事に限界を感じる理由になりうるでしょう。同じ業種や職種であっても、労働環境や待遇は会社によって異なります。
たとえば、人手不足の影響でサービス残業が多かったり、昇給・賞与への望みが薄かったりすると、働く目標やモチベーションを見失う可能性があるでしょう。モチベーションが低下することで仕事の質やスピードに悪影響が出れば、社内における自分の評価を落とす結果にもつながりかねません。
3.職場の人間関係に問題がある
職場の人間関係も、仕事に限界を感じる理由の一つです。特に、仲間と協力しながら成功へ導く仕事の場合、人間関係がうまく築けていないとストレスを抱えやすくなるでしょう。周囲との関係性に気を取られることが多ければ、仕事に集中できず業務上のミスが増える可能性もあります。
そのほか、上司に理不尽な要求をされたり、職場に派閥があって人付き合いが難しかったりするなど、人間関係にまつわる問題はさまざまです。人間関係に悩んで仕事を辞めたいと思っている場合は、「会社の人間関係に疲れたらどうする?職場でストレスを感じるときの対処法」のコラムもぜひご覧ください。
4.不得意な業務を任されている
苦手な業務を任されてうまくいかないときに、仕事上の限界や過度なストレスを感じる可能性もあります。人間誰しも得意・不得意があるもの。現在の業務が自分の適性や興味に合っていないと、モチベーションの低下や効率良く進まないことが原因で負担を感じやすくなるでしょう。
このような場合は、今の仕事に対する取り組み方を工夫したり、希望する部署への異動が可能か会社に相談したりするのがおすすめです。そのうえで、現状改善が難しいと感じるなら、思い切って転職を検討するのも一つの手段といえるでしょう。
5.仕事の失敗やミスに対するプレッシャーがある
「仕事でミスをしたらどうしよう」といったプレッシャーが続くと、働くことが怖くなり限界を感じてしまう方もいるようです。特に入社直後は環境に慣れず、ミスが増えてストレスを感じることも。
仕事の失敗やミスは、スキルや経験を積むことで回避できるようになります。先輩からもらったアドバイスをメモしたり、勉強をしたりして知識を身につけていくと良いでしょう。
ただし、キャリアを重ねてもなかなかプレッシャーが消えない場合は、仕事自体が自分に合っていない可能性があります。自分が得意なことやできることは何かを改めて考えたうえで、転職を検討することも一つの手です。
6.キャリアアップの見通しが立たない
業務を一生懸命こなしていても「正当に評価されていない」と感じると、働くモチベーションが下がる可能性があります。仕事への意欲が低下すれば作業効率も落ちやすく、業務時間が長くなったり成果を上げづらくなったりするという悪循環に陥ってしまう恐れもあるでしょう。
30代、40代、50代と年を重ねながらキャリアアップするイメージができなくなれば、今の仕事に限界を感じる理由になり得ます。
今の会社の評価制度に不満があるなら、転職も視野に入れてみましょう。仕事に対する苦手意識がないのであれば、成果を正当に評価してもらえる会社に転職することでモチベーションが上がり、さらなるキャリアアップも期待できます。
7.家事や育児との両立が難しい
働きながら家事や育児をこなすのが難しく、仕事に限界を感じることもあるようです。
たとえば、仕事が忙し過ぎて「帰宅後に家事をする気力や時間がない…」という場合も。また、子どもの急な体調不良やトラブルなどで会社を休まざるを得なくなったり、予定していた仕事ができなかったりする可能性もあります。
特に自分一人だけで子育てをしなければいけない状況に置かれていると、仕事との両立に悩むことも少なくないでしょう。
仕事と育児の両立に悩んでいる場合は、子育て中の就活支援に特化した「マザーズハローワーク」で転職先を探すのも一つの手です。また、ひとり親の方を対象とした「高等職業訓練促進給付金」を活用し、資格を取って就職の幅を広げるのも良いでしょう。
参照元
厚生労働省
マザーズハローワーク事業
こども家庭庁
高等職業訓練促進給付金のご案内
【アンケート調査】仕事に満足していない理由
ハタラクティブの独自調査「若者しごと白書2024(21p)」によると、仕事に「全く満足していない」「あまり満足していない」という回答に対する理由は、フリーターと正社員どちらも以下のような結果でした。
- 1位:給与
- 2位:仕事におもしろみを感じない
- 3位:人間関係の悪さ
上記から、「給与」に不満を抱いている人が多いことが分かります。また、仕事にやりがいを見出せていなかったり、職場の人間関係に問題があったりすると、仕事への満足度が下がる傾向にあるといえるでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
仕事が限界である状態に気づけない理由
ストレスを溜め込むことが当たり前になっていたり、「辛いのはみんな同じ」と考えていたりすると、仕事で限界が来ても気づけないことがあるようです。自分に当てはまっていないかどうか、以下で確認してみましょう。
ストレスを溜め込むことが当たり前になっている
ストレスを溜め込む生活が習慣化すると、限界の状態が来ても気づきにくくなります。仕事が限界でも、「納期を守らなければいけない」「お客さまに迷惑を掛けてはいけない」などと思い続けることで、そのストレスが常態化してしまうようです。
「仕事だから」と割り切ることも大切ですが、自分の感情に蓋をし過ぎると限界のサインを見逃す可能性があります。体調面や精神面が以前と変わっていると感じる場合は、状況に合わせて早めに対処しましょう。
「辛いのはみんな同じ」と考えてしまう
他人を思いやる気持ちが強かったり、周囲の仕事の進捗をよく見ていたりする人は、「辛いのはみんな同じ」と考える傾向にあるようです。そのため、自分が限界であってもそれに気づかず無理をし続けてしまう場合があります。
周りのことを考えて気配りができるのは良いことですが、自分の心に限界が来ていないかどうかを考えることも大切です。
仕事の限界を超えるとどうなる?
心身へのストレスが限界に達すると、出勤すること自体が難しくなる恐れがあります。仕事を休みがちな状態から、次第に起き上がる気力すらなくなってしまう可能性も。人によっては「一度休むと行けなくなる」という場合もあるようです。
仕事が限界だと感じる原因が「すべて自分にある」と思い込むと、気持ちが塞ぎ込んでなかなか解決につながらなくなってしまいます。自分の中だけで悩みやストレスを抱え込み、辛い状況に耐え続けるのは避けたほうが良いでしょう。
「仕事に対するストレスやモヤモヤをどうにかしたい…」と感じている方は、「体力の限界?仕事に疲れたら読むコラム」もあわせてご一読ください。
仕事の限界を感じるときに避けたいこと
仕事の限界を感じると、何も手につかず気分が落ち込むこともあるでしょう。しかし、その状況下で無理をすると、さらにストレスを生み出してしまう可能性があります。
心身への負担を増やさないためにも、以下のような行動はできるだけ避けましょう。
連絡をせずに仕事を欠勤してしまう
仕事に限界を感じても、会社を無断欠勤するのは避けましょう。無断欠勤をすると相手に心配を掛けるだけでなく、「社会人としての責任感がない」と思われて職場での信頼を失う可能性があります。
そうなると、あとから仕事が限界である現状を伝えても、周囲の理解を得られない恐れがあるでしょう。自分の立場を悪化させないためにも、ルールに沿った手順を踏むことが大切です。
無断欠勤について詳しくは、「会社を無断欠勤するとどうなる?連絡なしで休む問題点や正しい対処法を解説」もご覧ください。
自分を責めてしまう
「仕事が限界だと感じるのは自分のせい」と決めつけないようにしましょう。自分に非があると思い込むと気持ちが塞ぎやすくなり、何も行動できなくなってしまう可能性があります。
必要以上に「自分だけが悪い」と考えるのは控え、まずは今の状況を正しく把握することが重要です。そのうえで、「仕事が限界だと感じる原因」を探ってみましょう。
体を壊すほど辛い現状を我慢し続けてしまう
自身の限界であるにも関わらず、そのまま我慢し続けて仕事をするのはおすすめできません。前述したように、無理をすると体調を崩してしまうリスクがあるでしょう。
これまでストレスや問題に耐え続けてきたからこそ、仕事に限界を感じる現状に至っている可能性もあります。そのため、現状維持ではなく、現状改善に向けた対策を講じることも大切です。
仕事で精神的に限界を感じるときの9つの解決法
仕事に限界を感じているときは、自分に合った解消法を見つけることが大切です。以下では、心身のストレスを解消する7つの方法をご紹介します。
仕事で精神的に限界を感じるときの解決法
1.ストレスの原因を突き止める
人間関係や業務量、評価制度など、仕事に限界やストレスを感じる原因は人によって異なります。ストレスの原因が掴めれば、具体的な解決策を見つけやすくなるでしょう。
たとえば、仕事量が多く手が回らないことが原因であれば周囲に協力を求めたり、職場内の人間関係が原因であれば異動をお願いしてみたりと、明確な対策ができます。
「なぜストレスを感じているのか」を書き出してみよう
ストレスを感じている原因を整理するには、思い当たることを順序立てて紙に書き出してみると良いでしょう。たとえば、「何にストレスを感じているか」「なぜそれをストレスに感じているのか」「改善ができるか」といったように言語化することで、自分が取り組むべきことがみえてくるはずです。
2.限界を迎える前に仕事を休む
どうしても仕事が辛いなら、限界を超える前に思い切って休みを取得するのも効果的です。有給休暇を利用して長期的な休みを検討するのも良いでしょう。
休んだ日は自分の好きなことに没頭したり、好きな時間まで眠ったりするなど、思うままに過ごすのがおすすめ。仕事について考えない日を作り、自分を休ませることも大切です。
3.仕事を引き受け過ぎない
仕事は引き受け過ぎないようにしましょう。担当する仕事が多過ぎると精神的に参ってしまい、「限界かも…」と負担を感じやすくなります。仕事を終わらせなければならないプレッシャーや焦りから、判断力が落ちる可能性もあるでしょう。
勤務時間内は仕事に精一杯取り組み、オンオフの切り替えを心掛けると精神面への負担軽減につながるのでおすすめです。
4.業務の進め方を見直してみる
仕事のミスやスケジュール通りに進めることが不安な方は、日々の業務の進め方や時間配分などを見直すこともおすすめ。仕事量や自分の処理能力に合った方法を決めておけば、トラブルが起きた際にも気持ちに余裕をもって適切な対応ができます。
また、「仕事の優先度が分からない」でも触れたように、着手する優先順位を決めておくと、やるべき業務にスムーズに取り組めるようになるでしょう。
5.プライベートを最優先に考えてみる
仕事とプライベートは分けて考えましょう。「仕事をするのは何のためか」を考えると、モチベーションアップや維持につなげられる可能性があります。また、終業後の楽しみを用意するのもおすすめです。食事や買い物、趣味を満喫するなど楽しみがあれば、仕事を乗り切る糧になるでしょう。
6.カウンセラーや身近な人に相談する
仕事に限界を感じているときは、カウンセラーや身近な人に相談してみましょう。ストレスを抱え込まないためには、自分の気持ちを素直に吐き出す機会を作ることが重要です。カウンセラーに相談すれば、専門家ならではの視点から的確なアドバイスを受けられる可能性があります。
カウンセラーへの相談に抵抗がある方は、家族や友人といった身近な人でもかまいません。もし具体的な解決につながらなくても、誰かに話を聞いてもらうだけで気持ちが軽くなることもあります。
職場に信頼できる人がいるなら相談してみるのも有効
上司や先輩、同僚など職場に信頼できる相手がいる場合は、その人達を頼るのも一つの手です。たとえば、受け持った業務が自分では抱えきれないと感じたときは、思い切って周囲の人にフォローをお願いしてみると良いでしょう。
また、同じ環境に身を置いている人に相談すれば、どのように困難を乗り切ったか具体的な話を聞ける場合もありますよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
7.医師の診断を受ける
カウンセラーへの相談や休息だけでは改善しない場合、医師の診断を受けるのも一つの方法です。仕事が原因で心身が限界を迎えているときは、専門の医師に相談してみましょう。
医師に自分の状況をうまく伝えられるか不安な場合は、診断を受ける前に心身の変化をメモしておくのがおすすめです。いつごろにどのような症状が現れたのかを、医師に説明しやすくなります。
8.部署異動を希望する
職場の人間関係で悩んでいたり、自分で改善を試みても解決しなかったりして限界を感じた場合は、部署異動を希望してみるのも良いでしょう。辛い状況に耐えながら働いていると、心身に支障をきたす恐れがあります。また、環境や関わるメンバーが変わることで、ポジティブに仕事ができるようになる可能性も。まずは、上司や企業の人事部などへ相談してみましょう。
「部署を異動したい場合の相談相手とは?希望を叶えるポイントなどを解説」のコラムでは、部署異動を伝える際のポイントについて解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
9.転職をして環境を変える
職場の労働環境や人間関係など、自分の努力だけでは改善できないことが原因で悩んでいる場合は、転職も視野に入れましょう。心身に限界を感じてからだと、転職活動に踏み切るのが億劫になってしまう恐れもあります。そのため、「転職したい」と考えているなら限界が訪れる前に決断するのが良いでしょう。
転職すれば職場環境も変わり、自分の能力を発揮しながら働ける可能性があります。仕事に限界を感じ退職したいと考えている方は、「ストレスで退職したいときの5つの対処法!円満退社をするコツは?」をご一読ください。
自分にできることから始めてみるのがおすすめ
仕事に限界を感じたときは、現状改善に向けて自分にできることから始めてみましょう。過度な疲れやストレスを抱えたまま働き続けると心身のバランスを崩す恐れもあります。自分のキャパシティを超えていると思ったら、できるだけ無理をしないように心掛け、必要に応じて対処することが大切です。
仕事が限界なら転職エージェントに相談してみよう
「仕事に限界を感じるので職場を変えたい…」と考えている方は、転職エージェントの利用がおすすめです。ここでは、転職エージェントを活用するメリットについて解説します。
今の会社での悩みを相談できる
転職エージェントを利用すると、今の会社での悩みを相談しながら転職活動を行えます。専任のアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行うため、「残業が多い」「良好な人間関係が築けない」といった現職の不満を伝えやすいでしょう。
転職エージェントによってはチャットツールを通じてやりとりができるため、些細な疑問や悩みを相談しやすいのもメリットです。転職エージェントの活用方法については、「転職エージェントの賢い使い方を解説!基本の流れと使い倒すコツ」もあわせてチェックしてみてください。
適性やキャリアプランに合った仕事を紹介してもらえる
転職エージェントでは、希望条件に合った仕事を紹介してもらえます。プロのアドバイザーによるカウンセリングを通じて仕事に対する姿勢や方向性、転職したい理由などを整理する流れが一般的です。
募集要項には載っていない「社風」「雰囲気」も含めて、幅広い選択肢を提示してくれるので、自分にとって優先度の高い条件に出会える可能性が高くなります。さらに、一人ひとりの適性やキャリアプランに合った会社や職種の求人を紹介してくれるため、転職先のミスマッチも防ぎやすいでしょう。
「今の仕事に限界を感じているけど自分の適職が分からない」という方には、このコラムの冒頭にあるハタラクティブの無料適職診断ツールの活用もおすすめです。所要時間は1分程度で実施できます。登録後に診断結果を交えたキャリアアドバイザーへの相談も可能なので、ぜひお試しください。
効率的な就活で転職実現の可能性を高められる
転職エージェントでは、アドバイザーが選考書類添削や面接対策も行ってくれるため、効率的な転職活動が可能です。また、エージェントは採用側の目線も意識しながら求職者をサポートするので、1人で転職活動するよりも選考書類や面接の内容を掘り下げられます。
特に「志望動機がなかなか思いつかない…」「面接練習をしてから本番を迎えたい」といった方には、転職エージェントの利用がおすすめです。効率的に就職活動に取り組めれば、早期転職を実現できる可能性が高まるでしょう。
転職を決意したら円満退職を目指そう
転職を決意したあとは、正しい段階を踏まえたうえで準備を始めましょう。退職時のトラブルにつながらないよう、主に以下のポイントをおさえておくのがおすすめです。
- ・退職意思は直属の上司に口頭で伝える
- ・退職意思は退職希望日の1ヶ月前には伝えるようにする
- ・繁忙期は避ける
- ・引き止めに合わない退職理由を伝える
- ・転職先は伝えないようにする
「円満退職するための伝え方は?上司に切り出すときの注意点もご紹介」のコラムでは、円満退職を目指す方法や例文などを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
今の仕事で限界を感じているなら、早めに環境を変えるのも一つの選択肢です。自分の希望に合った転職先を探したい方は、転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。
フリーターや既卒、第二新卒などの若年層に特化したハタラクティブでは、キャリアアドバイザーとのカウンセリングや求人の紹介、会社とのやり取りの代行など、手厚いサポートを提供しています。
入社後のアフターフォローにも対応しているので、転職後に不安を感じている方にもおすすめです。「現状から脱したい」「転職して無理なく働きたい」とお考えの方は、ぜひハタラクティブを活用してみてください。
こんなときどうする?仕事に限界が来たときのQ&A
仕事に対するストレスの度合いは人それぞれです。ここでは、仕事に限界が来たときに関するお悩みをQ&A形式でご紹介します。
仕事に限界が来てもう辞めたいです…
仕事に限界が来ているときは、労働条件や職場環境を振り返ってみましょう。仕事を続けるのが難しいと感じる場合は、無理をしないことが大切です。転職を検討する場合は自己分析を行い、自分に合った仕事探しにつなげましょう。
詳しくは、「仕事がしんどいと感じるのはなぜ?『辞めたい』と思ったときはどうする?」をご覧ください。
仕事が限界で辞めるのは甘えですか?
一概に「甘え」とはいえません。ただの甘えと思い込み、無理して仕事をすると心身の限界が来るリスクもあるので注意が必要です。
仕事で限界を感じたら、心身に何かしらの症状やサインが現れることも。イライラしやすくなったり無気力な状態が続いたりするときは、身近な人に相談するのがおすすめです。人に話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることもあります。
仕事が限界で転職するか迷っている方は、「仕事をすぐ辞めるのは甘え?主な理由や転職のための改善策を紹介!」をチェックしてみてください。
仕事に限界が来るのは自分の能力不足のせいですか?
仕事に限界が来る理由はいろいろあるため、能力不足とはいいきれません。しかし、もし自分の能力不足を感じて悩んでいるなら、仕事を効率良く進めている人に相談したり、自分の得意な分野を伸ばしたりするのがおすすめです。それでも解決できない場合は、転職を検討してみても良いでしょう。
仕事で限界を感じている方は、「仕事についていけない!能力不足や知識不足に悩まないための解決策」を参考にしてみてください。
職場に改善が見られないので転職したいです!
「自分の頑張りに対して評価が得られない」「業務負荷が高く体力が追いつかない」といった不満や疲労を抱えており、今の会社で改善が見込めないのであれば早めの転職を検討しましょう。
在職中に転職をするのか、退職後に離職をするのかは、自身の忙しさや金銭面から考えることが大切です。現在の職場に不満を抱えていたとしても、転職時期は繁忙期を避けて円満退職を心掛けましょう。転職活動を効率的に進めるなら、ハタラクティブへお気軽にお問い合わせください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。