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結婚を機に退職するメリット・デメリットとは?伝える流れやポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 結婚を機に退職するメリットは、家族の時間を大切にできる
- 結婚を機に退職するデメリットは、世帯収入が少なくなるので注意が必要
- 結婚を機に退職する前に配偶者と貯蓄について話し合っておくことが大切
- 結婚を機に退職する場合、結婚が決まったら早めに上司へ報告する
「結婚を機に退職するにはどうしたら良い?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。結婚を機に退職する場合、結婚が決まったらできるだけ早く、会社へ報告をして退職の意思を伝えましょう。その後、仕事の引き継ぎや退職の手続きを行っていきます。このコラムでは、結婚を機に退職する流れと退職後の注意点について紹介。退職後の計画をしっかり立て、正しい手順で退職するための参考にしてください。
結婚を機に退職する「寿退社」とは?
「寿退社」とは、結婚を機に退職することを指します。結婚を機に退職することはおめでたい理由として、「寿」という漢字を使用し「寿退社」といわれているようです。
寿退社の意味については、「寿退社とは?タイミングや円満退職を意識した伝え方を解説!意味や読み方も」のコラムでも解説していますので、併せてご確認ください。
寿退社をする女性は多い?
厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要((2)結婚、出産・育児を理由とする離職率(女性) )」をみると、結婚を機に退職する女性の割合は、すべての雇用形態・年代別において0.3%と低くなっています。
以前の日本では、女性が結婚するタイミングで会社を退職し、家庭に入ることが一般的とされていました。しかし、現代ではライフステージの変化に合わせた多様な働き方が可能であり、女性のキャリア形成がしやすくなっています。また、結婚後は男性が専業主夫になったり共働きをしたりする家庭も少なくありません。
このような結果から、結婚を機に退職する女性は減少傾向にあるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和3年雇用動向調査結果の概要
結婚を機に退職する3つのメリット
結婚を機に退職する3つのメリット
ここでは結婚を機に退職するメリットについて紹介していきます。結婚を機に退職するメリットは、「家族の時間を大切にできる」「家事や育児に集中できる」「ポジティブな理由で退職できる」などが挙げられるでしょう。以下で詳しく説明していきます。
1.家族の時間を大切にできる
結婚を機に退職すると、家族の時間を大切にできるというメリットがあります。結婚後も仕事を続けていると、帰宅後は家事に時間を取られてしまい、家族で過ごす時間が短くなってしまうことも。しかし、結婚後に仕事を辞めると時間に余裕ができます。また、働いているパートナーと生活リズムを合わせることもできるので、家族とゆっくり過ごす時間を増やせるでしょう。
2.家事や育児に集中できる
前述にもあったように、結婚を機に退職して時間に余裕ができることで、家事に集中できるようになります。また、結婚後に子どもを作ることを考えている方は、育児もしやすくなるでしょう。
仕事をしていると、家事や育児との両立が難しく、悩む方も少なくありません。家事や育児はパートナーと協力して行うものの、どちらかが仕事を辞めることでタスクが減り、家庭に専念する時間を掛けられるでしょう。
3.ポジティブな理由で退職できる
結婚はおめでたいことなので、あまり後ろめたい気持ちにならず円満に退職できるでしょう。また、結婚を決める前から退職を視野にいれていた人は、結婚を理由にすることで退職の意思を上司に切り出しやすくなる可能性もあります。
結婚を機に退職する3つのデメリット
結婚を機に退職する3つのデメリット
結婚を機に退職することで、世帯収入の減少や再就職への懸念など、デメリットに感じることもあります。以下で解説する内容を参考に、今一度退職するかどうかを考えてみましょう。
1.世帯収入が少なくなる
結婚を機に退職してしまうと、パートナーの給料で生活をすることになるため、世帯収入が少なくなります。特に始めのほうは、引っ越しや新生活用品の購入などで出費が増えやすいので、生活が厳しくなる可能性もあるでしょう。
そのため、結婚を機に退職を考えているなら、今後の家計バランスや貯蓄について、パートナーと事前に良く相談しておくことが必要です。
2.孤独な気持ちになることがある
今までは毎日会社へ出社し、上司や同僚など人との関わりがあったものの、結婚を機に退職したことで家庭にいる時間が増え、「社会とのつながりがなくなった」と孤独感を感じることがあります。
家庭に入り、家族をサポートすることは立派な仕事。しかし、家族以外の人とのコミュニティを築く機会が減ることで、社会から切り離されたような気持ちを抱く人もいるようです。
特にパートナーの転勤によって知らない土地で結婚生活を始める人は、周りに知っている人や友人がいないため、さらに孤独な気持ちを感じやすくなるでしょう。
3.再就職のハードルが上がる
一度退職し、働いていない期間が空くと再就職のハードルが上がることも考えられます。今までの職場でキャリアを積んでいた人も、結婚を機に退職したブランクで就活が難しくなる可能性があるでしょう。また、出産後すぐに再就職を始めたとしても、「子どもが小さいと早退や欠勤が多くなるのではないか」と、採用側から懸念されることもあるようです。
再就職のハードルや今まで積み上げてきたキャリアのことを考えるなら、パートナーと相談し、本当に退職すべきなのかどうかを検討してみることをおすすめします。
結婚を機に退職したい場合の注意点
結婚を機に転職ではなく退職したいと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、先述したように本当に仕事を辞めても生活は大丈夫なのか、必ず確認する必要があります。
ここでは結婚を機に退職する際の注意点についてまとめました。
貯蓄について話し合い配偶者の収入だけで生活できるか考える
結婚を機に退職することを決意する前に、パートナーと今後の貯蓄についてよく相談しておきましょう。
「1.世帯収入が少なくなる」でも解説したように、結婚を機に退職すると自分の収入はなくなり、配偶者だけの収入で暮らしていかなければなりません。しかし、結婚生活を始めると、生活費だけでなく結婚式の費用や育児などさまざまなことでお金が必要になります。そのため、「配偶者だけの収入で暮らしていけるのか」「将来のために貯金ができるのか」を今一度良く話し合っておくことが大切です。
結婚を機に退職する流れやポイント
結婚を機に退職する流れは、「結婚報告と退職の意思を伝える」「仕事の引き継ぎや報告・挨拶を済ませる」「必要書類を受け取り退職の手続きを行う」の順で進んでいきます。退職するまでの流れを一通り頭に入れておき、スムーズに進められるようにしておきましょう。
また一般的には退職日前に退職届の提出を求められることがあるので準備しておくことをおすすめします。退職届の書き方などは、会社によって規定がある可能性もあるので確認しておきましょう。
退職届とは何か知りたい方は、「退職願と退職届の違いとは?書き方の見本や正しい提出方法を徹底解説!」のコラムでも解説していますので、併せてご確認ください。
結婚報告と退職の意思を伝える
結婚を機に退職することを決めたら、まずは直属の上司に結婚することと退職の意思を伝えることが必要です。退職することを伝えるためにまずは、二人で話す時間を作ってもらい、そこで結婚と結婚を機に退職したいという旨、希望退職日を伝えましょう。
結婚が決まったら早めに報告する
結婚を機に退職する場合、どのタイミングで退職するか迷う方も多いでしょう。上司へ伝えるタイミングは、結婚が決まったらなるべく早めに報告することがおすすめです。退職希望日ぎりぎりに伝えると会社の都合上、希望日に退職できない可能性も出てきます。
また、一般的に通常の退職でも1~3ヶ月前には退職の意思を伝えることが多いため、退職理由が結婚であったとしても遅くとも1~3ヶ月前に伝えることが望ましいといえます。
退職の意思の伝え方やタイミングを知りたい方は「退職の意思を伝えるのはいつが良い?適切なタイミングや伝え方もご紹介!」のコラムを参考にしてください。
結婚による退職の意思の強さを示す
退職の意思を伝えるときは、結婚による退職の意思が強いことをしっかり示しましょう。強い意思を示すことで、会社から引き止めに遭うのを防ぎ、スムーズに退職手続きを進めやすくなります。また、引き止めに遭うのが不安な方は、あらかじめ退職願や退職届を準備しておくのもおすすめです。
仕事の引き継ぎや報告・挨拶を済ませる
退職することが決まったら、自分が担当している仕事を次の人に引き継いでいきます。また、正式に退職日が決定したら、上司だけでなく同僚に報告や挨拶を済ませましょう。
職種にもよりますが、社内だけでなく外部の仕事関係者や取引先などがある人は、その方たちにも報告とお礼の挨拶をするようにしてください。
必要書類を受け取り退職後の手続きを行う
退職するときに退職後の手続きに必要な書類をいくつか受け取ります。具体的には、離職票や雇用保険被保険証、源泉徴収票など。退職後や再就職をする際に必要になる書類なので、忘れないよう受け取り、大切に保管しておきましょう。
結婚を機に退職する場合のおすすめ例文
結婚を機に退職する場合、「どのように伝えたら良いか分からない」という方もいるでしょう。以下で上司に報告する際の例文を紹介するので参考にしてください。
「お忙しいところ、お時間いただきありがとうございます。私事で恐縮ですが、この度結婚することになりました。そして、結婚を機に家庭に入り家のことに専念したいと思っており、大変申し訳ないのですが今年度での退職を考えております。ご迷惑おかけしますが、引継ぎをしっかり済ませますので、よろしくお願いいたします。」
基本的には、上司の方へ直接会って報告しましょう。また、お話する際も事前に口頭やメール、電話などで、「お時間を作っていただいてもよろしいでしょうか」と一度確認を取り、話す時間をあらかじめ作っておくことをおすすめします。
退職後に必要な手続き
ここでは退職後に必要な手続きを紹介していきます。退職後にする手続きを知り、準備できるものは事前に準備しておきましょう。
年金や健康保険、税金の支払い手続き
結婚を機にパートナーの扶養に入れるようになるため、年金や健康保険、税金の支払い方が変わります。
健康保険や税金の支払いの変更は、自分で行うことが基本ですが、月をまたがずに転職する場合は、これらの手続きを転職先の企業が行うのが一般的です。また、結婚を機に退職し、次の就職先が決まらずに失業保険をもらっている状態では、パートナーの扶養に入れないので注意してください。
事前にパートナーと相談し、自分たちが立てている計画ではどのような手続きが必要になるのか確認しておきましょう。
失業保険の手続き
結婚を機に退職してから再就職先を探すまでの期間、失業保険を受け取れます。しかし、失業保険はパートナーの扶養に入っている専業主婦(夫)や転職先が決まっている人は受給できないので注意が必要です。
失業保険は、会社から退職後に受け取る「離職票」やその他必要書類をハローワークに持参し、手続きを行います。失業保険の期間やもらえる金額は退職理由や前職の給与、勤続年数などで変わるため、退職理由を正しく伝えることが大切です。
失業保険について詳しく知りたい方は「失業給付金の受給条件と手続き方法は?必要書類なども解説」のコラムで失業保険給付金の手続き方法などを説明しているので、あわせてご覧ください。
結婚を機に転職する場合の履歴書の書き方
ここでは、結婚を機に転職する場合の履歴書の書き方について解説します。
結婚歴があったり今後結婚予定があったりする場合の履歴書の記入方法に迷ったら、以下を参考にしてみてください。
一般的に履歴書に結婚歴は書かなくて良い
結婚を機に退職したあと、転職活動を始める方もいるでしょう。その際履歴書に、結婚歴を書くか迷う人もいるかもしれませんが、基本的に結婚歴は記入しません。また、今後結婚予定のある方などは、履歴書ではなく直接会社の方へ伝えておきましょう。
配偶者の有無は記載する
上記で、履歴書に結婚歴は記載しないとしましたが、履歴書には配偶者の有無を書く欄がある場合があります。結婚歴の記入は必要ありませんが、配偶者の有無は記入するようにしましょう。
配偶者の有無を記載する理由は、会社側が応募者を採用した際の健康保険や家族手当などの有無を知るために記載してあります。
結婚を機に退職もしくは転職しようか悩んでいる人へ
結婚を機に退職もしくは転職しようか悩んだときのポイント
特別な理由がなければ、結婚を機に退職ではなく転職をおすすめします。以下では退職や転職以外のキャリアチェンジや、結婚を機に退職して後悔することについて紹介。結婚を機に仕事をどうしようか悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
結婚を機に退職しても転職しやすい
結婚を機に退職したらその後の転職が不安になる方もいるでしょう。しかし、退職理由が結婚であったとしても転職しやすい傾向にあります。理由としては、企業の労働力不足や働き方の多様性、プライベートを重視する企業が増えているからです。国内では労働力が不足しており、人手不足の業界や職種もあり、常に人材を必要としています。
また、最近ではリモートワークやフレックスタイム制など働き方も多様になっており、自分に合った働き方を探せます。結婚後、家庭に負担がかからない程度に働きたいという方も時短勤務やリモートワークを利用して働ければ、家庭と仕事の両立を図れるでしょう。
ただし、「3.再就職のハードルが上がる」でも解説しているとおり、結婚後のブランクが長くなると再就職が難しくなる可能性があります。そのため、ライフプランを明確にしたうえで行動することが重要です。
結婚を機に仕事を辞めて後悔する人は多い
結婚を機に退職して後悔する人は比較的多いようです。理由としては、「結婚を機に退職する3つのデメリット」でも述べたように、「1日中家に縛られること」「社会から切り離された感覚がすること」などがあります。結婚生活に慣れてきたり育児が落ち着いてきたりすると、また働きたいと思う人もいるでしょう。仕事をすることが好きで、寿退社に特別な思い入れがないのであれば、離職はしないほうがおすすめです。
社内でのキャリアチェンジも視野に入れよう
結婚を機に退職か転職か悩んでいる人は、社内でのキャリアチェンジも検討してみましょう今の企業に不満がなく、現状は働きやすいと感じているのであれば、一度上司に今の働き方を変えることはできないか相談してみてください。
企業によっては、社員のライフスタイルにあわせて時短勤務に応じたり、時間外労働の制限を設けていたりするところもあるようです。
不安な場合は転職エージェントに相談する
結婚を機に退職後、家庭と両立しながら就活を行っていくことに不安を感じている人は、転職エージェントに相談するのも一つの手です。転職エージェントは、一人ひとりにアドバイザーが付き、その人に合った就活方法でサポートをしてくれるため、家庭と両立しながら無理なく転職活動を行えるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。