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20代で仕事を辞めるのはアリ?退職の理由と疲れたときの対処法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 20代前半で仕事を辞める人は約4人に1人、20代後半では約5人に1人いる
- 20代が仕事を辞めたくなる理由は、労働条件や職場の人間関係に対する不満が多い
- 20代で仕事を辞めるメリットは、若さがアピールになり転職しやすいこと
- 20代で仕事を辞めるデメリットは、短期離職でネガティブな印象を抱かれやすいこと
- 20代で仕事を辞めたいと思ったら、すぐに退職せず休みを取ってゆっくり考えよう
20代で仕事を辞めることを検討している人もいるでしょう。20代で退職すること自体は問題ありません。勢いで退職する前に、よく検討することが大切です。このコラムでは、20代が仕事を辞めたいと思う理由や、退職のメリット・デメリット、疲れたときの対処法を解説します。仕事を辞めるときの判断基準も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
20代で仕事を辞めるのはアリ?
20代で仕事を辞めること自体は問題ありません。20代前半で仕事を辞める人は約4人に1人、20代後半では約5人に1人います。ここでは、20代の離職率や、入社してから退職するまでの期間を、データをもとに解説するので、参考にしてみてください。
20代で仕事を辞める人は20%前後
厚生労働省が実施している「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、20代で仕事を辞める人は20%前後で、全年齢の離職率より20代の離職率が高いことが分かります。20代前半の離職率は約25%。これは全年代の中で19歳以下に次いで2番目に高い割合です。また、20代後半の離職率は約20%。20代前半よりは低いものの、30~50代と比較すると高い割合であることが分かります。
年齢 | 男性の離職率 | 女性の離職率 |
---|---|---|
19歳以下 | 33.6% | 36.0% |
20~24歳 | 24.2% | 26.9% |
25~29歳 | 19.6% | 19.2% |
30~34歳 | 12.8% | 15.8% |
35~39歳 | 9.0% | 12.1% |
40~44歳 | 7.4% | 10.6% |
45~49歳 | 6.4% | 11.1% |
50~54歳 | 5.6% | 10.2% |
55~59歳 | 7.9% | 9.1% |
全年齢 | 12.8% | 15.3% |
引用:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要(p.13)」
ハタラクティブが正社員経験のある18〜29歳のフリーターを対象に行った調査でも、約5人に1人が半年以内に退職していることが分かりました。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024(p.9)」
入社後3年未満で退職した人の割合は約75%を占め、約4人に3人もの人が早期退職していることが分かります。両データの結果からみても、20代で仕事を辞める人は多い傾向があるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
雇用動向調査
若者しごと白書2024
20代が「仕事を辞めたい」と感じる理由とは
20代が「仕事を辞めたい」と感じる理由は、労働条件への不満や仕事のストレス、入社前のイメージとのギャップ、待遇や評価に満足できないなどがあります。ハタラクティブの「若者しごと白書2024」にある「正社員の仕事を辞めた理由」の回答結果は以下のとおりです。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024(p.8)」
男性・女性ともに労働環境や人間関係を理由に、仕事を辞める人が多いことが分かります。以下では、その背景について詳しく解説するので自身に該当する点があるかチェックしてみましょう。
1.労働条件に不満がある
20代が仕事を辞めたい理由として、職場の労働条件に対する不満が挙げられます。「若者しごと白書2024(p.8)」によると、正社員の仕事を辞めた理由として「労働環境・時間が不満」と答えた人が最も多い結果となりました。男性は約25.9%を占めており、約4人に1人が労働条件に不満を抱えていることが分かります。労働時間が長過ぎたり、残業や休日出勤が多かったりすると、不満に感じることも多いでしょう。
なかには、職場がいわゆる「ブラック企業」で、心身ともに追い詰められてしまうケースもあります。賃金に見合わない過酷な労働やサービス残業が行われていたり、暴言や暴力を行う上司がいたりする場合、労働基準法や改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)に抵触する可能性もあるでしょう。
職場がブラック企業の疑いがあるなら「ブラック企業は見極められる?特徴や見分け方のポイントを解説」のコラムにも目を通してみてください。
2.仕事のストレスが大きい
仕事で抱えている悩みがストレスになり、「辞めたい」と思う人も少なくありません。特に、社会人経験が短い新卒や20代の方は、未経験の業務に取り組む機会が多いため、「上手くできない」と落ち込むこともあるでしょう。
仕事がハードで十分に休みが取れなかったり、人間関係が上手くいかなかったりする場合も、ストレスを抱えやすくなります。ストレスが原因で心身に影響を及ぼすこともあるでしょう。「若者しごと白書2024(p.8)」の結果でも「人間関係がうまくいかなかった」「健康上の理由」が、仕事を辞めた理由の上位になっています。
仕事に多少のストレスはつきものですが、心身への負担があまりにも大きい場合は、仕事を辞めるのも選択肢の一つです。自分の気持ちとじっくり向き合い、現状に解決の余地があるかをよく考えてみましょう。
職場の人間関係に悩んでいる方は「人間関係で仕事を辞めるのはあり?ストレスになる理由や対処法などを解説」のコラムもチェックしてみてください。
3.入社前のイメージと違った
社風や仕事内容が入社前のイメージと違い、仕事を辞めたいと思うケースもあります。求人サイトや面接で好印象を抱き「この会社に入りたい」と思って入社しても、必ずしも理想通りの働き方ができるとは限りません。仕事に興味が持てなかったり、希望していた部署に配属されず自分のスキルを活かせなかったりすることも。実際に働いてみたら、職場の雰囲気や仕事内容が合わないと感じることはあります。なかには、入社したことを後悔するケースもあるでしょう。
「若者しごと白書2024(p.8)」の回答結果を見ても「社風が合わなかった」ことを理由に辞める人が、男性は9.4%、女性は6%。「思っていた仕事内容と違った」と回答している人もおり、理想の働き方とのギャップに悩んで辞める人もいるようです。
仕事が合わないと感じる方は「『仕事が合わない』と感じる理由と対処法は?転職を考える判断基準も解説」のコラムも参考にしてみてください。
4.待遇や評価に満足できない
待遇面や評価に満足ができず、退職を検討するケースもあります。「正当な評価をされていない」「昇給がなく給料が安い」など、待遇に不満を感じて仕事を辞める人もいるようです。「若者しごと白書2024(p.8)」の回答結果でも、「給与が低かった」ことを理由に辞めた人が、男性は8.2%、女性は6%。また、「評価が不平等だった」ことを理由に辞めた人は、男性は0%、女性は1.1%でした。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、20代前半の平均年収は267万円、20代後半は394万円でした。職種や会社の規模、最終学歴にもよるので一概に比較はできませんが、給与が低いと感じる場合は一つの目安にすると良いでしょう。
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
20~24歳 | 267万円 | 279万円 | 253万円 |
25~29歳 | 394万円 | 429万円 | 353万円 |
引用:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査(p.20)」
20代前半と後半では100万円前後の差があることから、年齢とともに昇給する可能性があります。将来的に昇給の見込みがある場合には、今の給与だけで判断せず、慎重に検討しましょう。
30代・40代・50代の平均給与は「平均収入の実態を年代・男女・地域別にご紹介!年収アップの方法も解説」のコラム内で紹介しているので、参考にしてみてください。
参照元
国税庁
民間給与実態統計調査結果
5.仕事内容が将来のキャリアにつながらない
将来的に考えているキャリアと今の仕事内容の関連性が薄い場合、仕事に対するやりがいを感じられず、仕事を辞めたいと思うこともあるでしょう。「若者しごと白書2024(p.8)」の回答結果を見ると、「希望の仕事ができなかった(男性1.2%、女性1.8%)」という答えも。「業界や企業の将来性が見えなかった(男性1.2%、女性1.5%)」ことを理由に挙げている人もおり、早いうちに転職に踏み切る人がいると推測できるでしょう。
また、「若者しごと白書2024」の「仕事のやりがい」に関する調査結果は以下のとおりです。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024(p.17)」
正社員の方で「やりがいを感じることはない」と回答した人が11.4%いる一方で、「人の役に立つこと(15.6%)」「給与が上がること(13.9%)」「自分の成長を感じられること(9.6%)」にやりがいを感じ、仕事に励んでいる人もいることが分かります。将来性や自己成長が感じられないまま仕事を続けることに疑問を持ち始めると、転職も視野に入ってくるでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
20代で仕事を辞めるメリット
20代で仕事を辞めるメリットには、未経験から転職しやすいことや若さが有利になりやすいこと、仕事のストレスで心身に影響を及ぼすのを防げる、経験や知識が増える、昇進していない場合は辞めやすいといったものが挙げられます。
20代は、若く将来性がある点がアピールポイントになります。将来性を期待されるぶん未経験の仕事にも挑戦しやすく、専門的なスキルや経験がなくても若さやポテンシャルを強みにできるでしょう。
未経験から転職しやすい
20代のうちは、仕事を辞めても転職しやすいことがメリットです。20代では社会人としての経験やスキルが十分に備わっていない反面、ポテンシャルが期待できます。20代に対しては、企業側も経験やスキルを求めない傾向があるため、未経験の職種にも挑戦しやすいでしょう。
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」で発表された「転職入職率」を見ても、20代は男性が15%前後、女性が15~20%であるのに対し、男女とも30代前半から転職率が低下しているのが分かります。
引用:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要」
仕事を辞めたいと悩んでいるなら、30代になる前に決断したほうが次につながりやすいといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
雇用動向調査
若さが有利になりやすい
企業は長期的に働いてくれる若手の人材を求めているため、20代という若さが評価されやすくなります。専門的なスキルやアピールできる経験がなくても、人柄とポテンシャルで採用されやすいのが20代です。仕事を辞めたときのタイミングによっては、新卒枠に応募できるケースもあるでしょう。
一方、30代になるとマネジメント経験などが求められるため、人によっては転職ハードルが高くなる可能性もあります。30歳を過ぎて責任のある仕事を任されるようになってからだと「辞めにくい」と感じることもあるので、早めの決断がカギといえるでしょう。
仕事のストレスで心身に影響を及ぼすのを防げる
仕事で強いストレスを感じる場合、早いうちに辞めることで心身の健康を保ちやすくなることもメリットといえます。20代の若いときに無理をして過酷な労働条件下で働き、心身に不調をきたしてしまうと、長期間働けなくなる可能性もゼロではありません。職場でのパワハラなどでメンタルに支障をきたすと働くのが怖くなり、再就職できないままニート状態になる可能性もあるでしょう。
厚生労働省の「令和5年『労働安全衛生調査(実態調査)』の概況」をみると、20代の労働者の70%以上が、仕事や職場に強いストレスを感じていることが分かります。
強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄がある (20~29歳 全体) | 0.72% | |
---|---|---|
強い不安、悩み ストレスの内容 | 仕事の量 | 38.1% |
仕事の質 | 24.3% | |
対人関係(パワハラ・セクハラ含む) | 25.1% | |
役割・地位の変化など | 13.3% |
参照:厚生労働省「令和5年『労働安全衛生調査(実態調査)』」の概況(p.15) 」
また、厚生労働省の「精神障害に関する事案の労災補償状況(p.22)」によると、仕事や職場のストレスが原因で精神障害を発症したとして、2023年に労災認定された20代の件数は206件。全年代のうち40代の239件に次いで多い結果となりました。心身に不調をきたしてしまうと、働くのはおろか生活にも影響を及ぼす可能性があるため、深刻化する前に退職を決断することが重要といえます。
参照元
厚生労働省
令和5年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概要
令和5年度「過労死等の労災補償状況」を公表します
経験や知識が増える
20代で仕事を辞めて、異なる業界や職種に転職することで、ビジネスの経験や知識が増えます。また、新たな職場で人脈が広がる可能性も。20代のうちに知識や経験を増やし、人脈を広げることで、将来のキャリアに役立つ可能性があります。
昇進していないほうが辞めやすい
一般的に、昇進すると、より責任の大きい仕事に携わる機会が増えるため、なかなか退職しづらくなってしまいます。20代は、まだそれほど責任の重い仕事に携わる機会が少ないため、比較的辞めやすいというメリットがあります。
20代で仕事を辞めるデメリット
20代で仕事を辞めると在職期間が短くなるため、企業からマイナスの印象を抱かれることもあるでしょう。転職を安易に繰り返してしまう懸念も生じます。
仕事を辞めることを検討している20代の方は、以下のデメリットも確認しておきましょう。
短期間での退職はネガティブな印象を持たれやすい
入社後、短期間で離職すると、転職活動時に企業からネガティブな印象を持たれる可能性があります。20代で仕事を辞める場合、在職期間が3年未満の早期退職になることもあるでしょう。短期間で仕事を辞めた経歴があると「忍耐力が足りないのでは」「仕事に対する意識が低いのでは」といったマイナスの印象を抱かれる恐れもあります。
面接で早期退職の理由を伝える際の注意点は「早期退職の理由を聞かれたら?面接での伝え方や回答例を9つ紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
専門性が身につきづらい
同じ職場で長年にわたって仕事をしていれば、その分野の経験や知識が増え、専門性を身につけることができます。しかし、20代で頻繁に転職をすると、その機会を逃してしまう可能性があるでしょう。
一方で、20代のうちに異なる職種を経験すると、知識やスキルの幅を広げることができます。その中で、自分が本当に興味がある仕事を見つけられれば、その分野の知識やスキルを深め、専門性を磨くことも可能です。
退職金がもらえない場合もある
20代で仕事を辞めると、退職金がもらえない場合があるため注意が必要です。企業によって異なりますが、一般的に、退職金の額は勤続年数に伴ってアップします。そのため、入社してからの年数が短い20代の方のなかには、退職金の額が少ないと感じることもあるでしょう。
また、退職金の支給対象を「勤続3年以上」のように定めている企業もあるため、入社後数年で退職すると退職金が支給されない場合もあります。
転職を安易に繰り返す可能性がある
20代のうちは比較的、転職しやすいとはいえ、何度も仕事を変えると辞め癖がつく恐れがあります。転職を繰り返すと、30代や40代になってから安定して働くことが難しくなる可能性もあるでしょう。
「転職回数が多い人必見!即採用の理由や面接のコツを詳しく解説」のコラムでも解説しているとおり、3回以上の転職経験があると、懸念されやすくなるようです。
厚生労働省の「平成26年版 労働経済の分析 -人材力の最大発揮に向けて- 第1節 我が国における職業キャリアの現状(p.163)」で発表された「転職希望者比率」によると、30歳以上55歳未満の正規雇用労働者のうち転職を希望する人の割合は、男女とも、転職経験のない人が約6%、転職経験1回の人が約10%、転職経験2回以上の人が約14%。このデータからも、男女問わず転職回数が多い人ほど、転職を希望する割合が高い傾向があることが分かります。
参照元
厚生労働省
平成26年版 労働経済の分析 -人材力の最大発揮に向けて-
「仕事辞めたい」「疲れた」と感じたときの対処法
「仕事辞めたい」「疲れた」と感じたときの対処法には、辞めたいと感じる理由をはっきりさせたり辞めるメリット・デメリットを考えたりすることが挙げられます。また、仕事の不満を改善する方法を検討することや、仕事を休んで休息をとる、信頼できる人に相談する、転職エージェントに相談するのも良いでしょう。
「仕事辞めたい」「疲れた」と感じている20代の方は、以下の解説を参考に自分の考えや将来の目標を明確にしてみてください。
仕事を辞めたいと感じる理由をはっきりさせる
「仕事を辞めたい」と感じたら、そう感じる理由をはっきりさせましょう。「仕事が合わない」「社風が合わない」といった漠然とした理由で離職すると、転職活動をする際に何を重視して仕事を探すべきかが明確になりません。転職活動において、求める条件を明確にしておくことは必須です。
今の職場に不満を抱いている理由を深堀りし、転職の軸を定めてから活動を始めましょう。仕事を辞める理由の探り方は「仕事を辞めたい理由を考察!転職活動で後悔しないためのポイントとは」のコラムを参考にしてください。
仕事を辞めるメリットとデメリットを考える
仕事を辞めるか悩んだら、離職することのメリットとデメリットを考えてみましょう。たとえば、仕事を辞めればストレスや不安から解放される可能性がある反面、転職先が決まっていなければ収入が途絶える恐れがあります。また、現職の人間関係はリセットできるとはいえ、転職先での人間関係が良好になるという確約はありません。
悩んでいるときは、仕事を辞めることのメリットばかりに考えが偏りがちです。辞めることのデメリットも理解したうえで、どちらの選択が自分にとって最善なのか、納得いくまで検討しましょう。
仕事の不満を改善する方法を考える
仕事を辞める決断をする前に、今の職場で不満を改善できる方法はないか検討してみましょう。仕事の不満の解決法は、退職だけではありません。
残業が多いことに悩んでいる場合は、上司に相談することで業務量を調整してもらえる可能性があります。人間関係で悩んでいるなら、異動や配置換えを希望することもできるでしょう。冷静に考えると、仕事を辞めなくても改善できることはあります。ただし、会社の経営が不安定、会社の社風が合わないなど、個人の努力で改善が難しい場合は、転職を検討しましょう。
前職を円満退職して気持ちよく転職活動を進めたい方は「仕事を辞めるときはどうしたら良い?円満に退職するポイントを紹介」を参考にしてみてください。
逃げるように転職すると失敗しやすい
今の職場から「逃げたい」という気持ちだけで無計画に転職活動をすると、なかなか上手くいかない場合もあります。たとえ転職できたとしても、同じ理由で転職を繰り返すことにもなりかねません。仕事に対してネガティブな感情を持ったら、すぐに退職するのではなく、ネガティブな感情を抱く理由や原因を的確に把握して改善法を考えてみましょう。
仕事を休んで休息する
仕事を辞めたいと感じたときはすぐに辞めると決断せず、一旦仕事を休んでみましょう。数日間の有給休暇を取り、ゆっくり休むのがおすすめです。休職制度がある会社なら、制度を活用して一定期間休むのも良いでしょう。
仕事を休むことで疲れた心と体を回復させられるだけでなく、現状を客観的に見る機会が得られます。時間に余裕を持ち、今後についてゆっくり考えてみましょう。仕事が忙しく十分に休めないことが原因で辞めたいと感じていた場合、休息を取ればまた取り組めるようになることもあります。
信頼できる人に相談する
仕事を辞めるか悩んだら一人で悩まず、信頼できる人に相談してみるのもおすすめです。客観的な意見を聞くことで、選択肢が広がる可能性があります。信頼できる上司や仲の良い同僚、親しい友人、家族など悩みをじっくり聞いてくれる人へ気持ちを打ち明けてみましょう。
周りに相談できない場合は「仕事を辞めたいほど辛いときの相談先は?窓口機関ややるべきことを紹介」のコラムも参考に、民間の相談センターなどの利用も検討してみてください。
転職先を探してみる
仕事を辞めたいと思ったら、どのような転職先があるか探してみましょう。ほかの会社を知ったり、自分の市場価値を把握したりすることで、今の仕事を辞めるかどうかの判断がしやすくなります。辞めたい理由を明確にできているなら、今抱えている悩みを解消できそうな会社があるか探してみてください。給与や労働条件、業務内容、会社の将来性など、転職先の条件として重視したいポイントを絞って探すことをおすすめします。
転職エージェントに相談するのもおすすめ
働きながら転職先を探す場合は、転職エージェントに相談するのもおすすめです。転職エージェントは、求人紹介や応募書類作成、面接対策、スケジュール管理などで転職活動を全面的にサポートしてくれるサービス。仕事と転職活動を両立するには時間の管理が重要ですが、エージェントを利用することで、両立がしやすくなるでしょう。
「今の職場では自分の力を発揮できない」「待遇に納得できない」「20代で仕事を辞めるとどうなる?」など、現状にお悩みの方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層・未経験・フリーターの転職活動支援に特化しています。経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの目標や希望に合ったお仕事探しを手厚くサポート。丁寧なヒアリングを実施しているほか、LINEで気軽に相談できるため、働きながら転職活動をする場合も安心です。あなたの強みを活かし、活躍できる場所を一緒に見つけましょう!
20代が仕事を辞めるときの判断基準
20代で仕事を辞めるかどうか迷ったら、心身に負担がかかっていないかや労働条件が他社と比べて劣っていないか、退職が自分のキャリアプランと合っているかを基準に判断しましょう。ここでは、この3つの判断基準について解説します。
心身に負担がかかっていないか
今の仕事で心身に負担がかかっているなら、すぐに辞める判断をしたほうが良い場合もあります。仕事のストレスで、不眠や食欲不振、気分の落ち込みなどの症状が出ているのであれば、上司へ部署の異動を申し出たり転職して職場を変えたりするのが賢明です。
20代で仕事を辞めることを躊躇う人もいるでしょう。しかし、心身への負担を我慢して仕事を続けていると、症状が悪化して、最悪の場合は働けなくなってしまう恐れも。そうなる前に、決断することが大切です。
労働条件が他社と比べて劣っていないか
給与や労働時間などの労働条件が同業他社と比べて大幅に劣っている場合は、転職したほうがキャリアにプラスになる可能性も。入社後は他社の労働条件を知る機会が少ないため、自社の条件に満足していなくても、それが当たり前だと思い込んでいる人もいるようです。
自社の労働条件に疑問を感じたら、求人情報で同業他社の条件を確認しましょう。転職エージェントを利用すれば、自分の希望に合った会社の情報を提供してもらえるので、相談してみるのがおすすめです。転職エージェントの利用については、前述した「転職エージェントに相談するのもおすすめ」も参考にしてみてください。
キャリアプランと合っているか
キャリアプランは、将来、仕事や働き方において実現したい目標を達成するための行動計画です。10年後、20年後の理想像を明確にして、実現のために必要なスキルや経験を考えることで、いつ、何をするべきかが分かります。
20代は、これからの職業人生が長いため、キャリアプランをしっかり立て、確実に実行することが重要です。今の仕事を辞めることが、自分のキャリアプランと合っているのであれば問題ないでしょう。
20代が転職するタイミングはいつが良い?
ここでは、20代が転職するなら、タイミングはいつが良いかを解説します。仕事は最低3年は続けた方が良いといわれることもありますが、どうしても続けるのが難しい場合は、3年未満で仕事を辞めるのも選択肢の一つです。周囲の意見に惑わされず、自分が置かれた現場や将来の目標を踏まえて決断しましょう。
新卒入社から約3年以内なら第二新卒として転職できる
20代で仕事を辞めるなら、第二新卒と呼ばれる期間を過ぎる前に転職活動を始めるのがおすすめです。第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には新卒で就職して3年以内に退職した人のことをいいます。第二新卒は社会人としての基礎と柔軟性を持ち合わせている人材として、積極的に採用する企業もあるようです。
労働政策研究・研修機構の「第二新卒者の採用実態調査」によると、第二新卒が新卒枠に応募できる年齢を25歳までにしている企業が最も多く、26歳以降は減少していることが分かります。第二新卒は25歳を過ぎると新卒枠に応募するのが難しくなるため、実務経験が浅い状態で転職を試みるなら、20代前半のうちに転職を目指すのがおすすめです。
なお、このデータは2005年のものになるため現在は数値に変動がある可能性があります。目安の一つとして参考程度にご覧ください。
上限年齢 | 新卒者と同じ枠 | 中途採用者と同じ枠 |
---|---|---|
24歳以下 | 7.9% | 5.1% |
25歳 | 32.9% | 28.1% |
26歳 | 14.6% | 6.6% |
27歳 | 8.8% | 4.0% |
28歳 | 6.3% | 9.1% |
29歳 | 2.9% | 1.5% |
30歳 | 15.8% | 23.0% |
31~35歳 | 3.8% | 14.6% |
36歳以上 | 7.1% | 8.0% |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「第二新卒者の採用実態調査(p.31)」
第二新卒に明確な定義は存在しませんが、一般的には新卒で就職して3年以内に退職した人のことをいいます。第二新卒は社会人としての基礎と柔軟性を持ち合わせていると認識されることが多く、積極的に採用を行う企業もあるようです。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
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未経験業界に転職したいなら若いうちがチャンス
転職したい業界が未経験の場合は、早めの決断・行動が大切です。企業は20代の方に対し経験・スキルよりも熱意や意欲を求めるのが一般的なので、さまざまな仕事に挑戦しやすい年代といえます。
第二新卒や既卒といった若年層を対象に、将来性や潜在能力を重視する「ポテンシャル採用」を導入している企業も。「どうしてもこの仕事がやりたい!」という目標があるなら、面接ではその情熱を存分にアピールしましょう。
ポテンシャル採用については「ポテンシャル採用とは?何歳まで適用される?新卒・中途との違いも解説」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
同業種への転職はキャリアを積んでからトライ
業種は変えずに職場を変えたいなら、できるだけ経験やスキルを身に付けてから転職活動に臨みましょう。面接時にこれまでのキャリアをアピールしやすくなり、転職後に入社した際も即戦力として活躍できる可能性があるからです。
先述した「第二新卒者の採用実態調査(p.31)」の結果を見ると、中途採用枠であれば30歳が23.0%、31~35歳は14.6%の企業が受け入れていることが分かります。専門スキルや実務経験を強みに、転職してキャリアアップするのも一つの手です。
転職のタイミングにお悩みの方は「会社を辞める時期はいつが良い?退職にベストなタイミングを解説」も参考にして転職活動を開始しましょう。
転職するなら仕事を辞めた理由は前向きに伝えよう
20代で転職をするとき、採用担当者が懸念するのは忍耐力や仕事に対する意欲です。ネガティブな理由で退職したことを伝えると「採用しても同じ理由ですぐに辞めるのでは」と思われやすくなります。「前向きな退職理由で好印象を与えよう!転職時の面接のコツや例文を紹介」を参考に、採用担当者が納得するようなポジティブな理由を伝えましょう。参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
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20代が仕事を辞めると決めたらするべきこと
ここでは、20代が仕事を辞めると決断したら、するべきことを解説します。スムーズに退職するため、以下を参考にしながら準備を進めましょう。
退職する前に転職活動を始める
「仕事を辞める」と決めたら、退職する前に転職活動を始めて、次の仕事の目途をつけておくことをおすすめします。次の仕事を決めずに勢いで退職すると、仕事探しや生活費の不安を感じる可能性があるためです。働きながら転職活動をするのがスケジュールや体力面などで難しい場合は、転職エージェントを利用するのも選択肢の一つです。
退職の申し出は早めに行う
退職の申し出は、退職日の1~3ヶ月前に行いましょう。法律では、期間の定めのない労働契約の場合、退職を申し出る期限は2週間前とされています。しかし、会社の就業規則によって「退職の場合は1ヶ月前までに申告すること」のように、期限が定められているのが一般的。仕事を辞めると決めたら、早めに自社の就業規則を確認しましょう。引き継ぎや事務手続きに時間がかかる可能性もあるため、会社の就業規則に従い、早めに申し出るのがマナーです。
引継ぎをしっかり行う
職場への負担を最小限に抑えるため、引き継ぎをしっかり行いましょう。今の業務内容や仕事の進捗状況、顧客や取引先の情報などを記載した引き継ぎ資料を作成します。また、顧客や取引先など社外の関係者への退職の挨拶も忘れずに行いましょう。
「今の仕事を辞める前に転職活動を始めたい」「今度こそ長く続けられる仕事に就きたい」など、転職を考えている方は、ぜひハタラクティブへお気軽にご相談ください。ハタラクティブは、若年層・未経験・フリーターの転職活動支援に特化しています。未経験OKの求人が豊富なので、新たな業界や職種にチャレンジしたい方にもぴったり。専任のキャリアアドバイザーが、丁寧なカウンセリングや強みを引き出す自己分析で、転職を手厚くサポートします。あなたに向いている仕事を一緒に見つけましょう。
20代で仕事を辞めることに関するFAQ
ここでは、20代で仕事を辞めたいと思うときに抱えやすい悩みや疑問についてQ&A方式で解説します。「本当に辞めて大丈夫だろうか」「希望の職種に転職できるだろうか」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
20代で次を決めずに退職しても大丈夫でしょうか?
新しい職場を決めずに辞めると、離職期間の見通しが立たず、経済面で不安が募ってしまう可能性があります。空白期間が生まれる場合は、失業保険を活用するのがおすすめです。失業保険の内容や手続き方法を知りたい方は「失業給付金の受給条件と手続き方法は?必要書類なども解説」をご覧ください。
20代ですが勢いで退職するデメリットはありますか?
勢いで退職すると、次の転職先がなかなか決まらず金銭的に余裕がなくなったり、無職の後ろめたさを感じたりする可能性があります。しかし、ブラックな職場で働いている場合は、自分の体調やメンタルを優先して勢いで辞めてしまうのも一つの手段といえるでしょう。「仕事を辞める前に何をする?退職のメリット・デメリットやタイミングを解説」のコラムでも、仕事を辞めることのデメリットを解説しています。辞めるべきか悩んでいる方は、目を通してみてください。
20代が仕事を辞めたいと感じるのはいつですか?
職場の人間関係で悩んだり、将来性がないと感じたりしたときに転職を考える人がいるようです。給与と業務量があっておらずサービス残業が続くような労働環境で働いている場合も、仕事を辞めたいと感じる原因になります。今の仕事や職場に不満があり、仕事を辞めたいと感じているなら、ハタラクティブにご相談ください。今のお悩みをお伺いし、希望にあった転職先探しをマンツーマンでサポートします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。