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仕事が合わないと感じる理由は?すぐ辞めるのは甘え?転職前の対処法を解説
更新日

この記事のまとめ
- 仕事が合わないと感じる理由には、労働環境や人間関係への不満などが挙げられる
- 仕事が合わないことが理由ですぐ辞めるのは人によって事情があるため、甘えとは限らない
- 仕事が合わないと思っても、自力で改善できそうな場合はすぐ辞めるのは避けるのが無難
- 転職を決意したら、すぐ辞める判断をした理由をしっかり伝えられるようにしよう
「仕事が合わない…」と悩んでいるものの、なかなか転職に踏み込めない方もいるでしょう。仕事が合わないと感じる場合は、理由や対処法を把握したうえで、転職するかどうかを検討するのがおすすめです。
このコラムでは、仕事が合わないと思う際に考えられる理由と転職を一考する基準を解説します。すぐ辞めるのが甘えとは限らない理由や、冷静に考えるべき状況もご紹介。転職時の注意点もまとめているので、ぜひお役立てください。
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「仕事が合わない」と思う際に考えられる12個の理由
仕事が合わないと感じる理由は、労働環境や人間関係など人によって異なります。原因が明確になれば改善策が見つかりやすくなり、短期離職を防げる可能性があるでしょう。
以下で、「仕事が合わない」と思う理由を12個解説します。合わないと感じる原因が分からない方は、当てはまる理由があるかチェックしてみてください。
1.評価制度に不満がある
会社の評価制度に対する不満から、「仕事が合わない」と思う可能性があります。たとえば、年功序列型の評価制度の場合、一生懸命仕事に取り組んでも若いうちは正当な評価が得にくいことも。評価につながらないため仕事のやりがいを得られず、「結果を出しても意味がない」と感じることもあるでしょう。
2.給与の低さや労働環境に不満がある
給与の低さや労働環境への不満も、「仕事が合わない」と感じる原因の一つです。他社に勤める同職種の友人や知り合いよりも自分の給与が低いことを知ると、モチベーションの低下から「仕事が合わないかも…」という考えになる場合があります。
また、「職場が清潔に保たれていない」「業務上で不便なことが多い」「長時間労働を強いられる」なども不満につながるでしょう。労働環境が整っていないとストレスが溜まり、「仕事が合わない」と感じる原因になり得ます。
3.成果が出ずに「仕事が合わない」というストレスや苦痛を感じる
努力に見合った成果が出ないことでストレスや苦痛を感じ、「仕事が合わないのかも…」と悩む人もいるでしょう。成果が出にくい背景には、周囲とのコミュニケーション不足や、もっているスキルを仕事で活かせていないといった原因が考えられます。
たとえば、英語力を活かしたくて入社したにもかかわらず語学と縁のない業務に携わっていると、「仕事が合わない」と感じる場合があるでしょう。
スキルが活かせないと成果を残しにくくなり、正当に評価されないことが不満につながる恐れがあります。
4.仕事へのやりがいや達成感を抱けない
仕事へのやりがいや達成感を抱けないと、モチベーションを保てず「仕事が合わない」という考えに至る可能性があるようです。仕事に対して楽しさや面白さを見つけられなければ、不満が溜まりやすくなり、惰性で作業をこなすような働き方になってしまう恐れがあるでしょう。
5.仕事内容に苦手意識やミスマッチを感じる
「仕事が合わない」と思うのは、仕事内容に苦手意識やミスマッチを感じていることが原因の場合があります。自分の適性に合っていない仕事では、なかなか実力を発揮しにくいもの。頑張っても苦手意識やミスマッチ感を拭えないと、やりがいがもてず「仕事が合わない」と感じやすくなるでしょう。
自分に合う仕事を見つけたい方は、「自分に合う仕事が分からない!適職の上手な見つけ方と注意点を解説」のコラムをチェックしてみてください。
6.人間関係に悩んでいる
人間関係の悩みから「仕事が合わない」と思う方もいるようです。「上下関係が厳しい」「特定の人との関係が上手くいかない」といった会社の人間関係が苦痛な場合、仕事に行くのが億劫に感じやすくなります。職場でストレスを抱え続けると、心身に影響が出る恐れもあるでしょう。
7.仕事先の社風・理念・価値観が合わない
会社の社風・理念・価値観が自分にマッチしないのが理由で、「仕事が合わない」と思うことがあります。たとえば、チャレンジ精神が強い自分に対して社風が保守的だったり、「安定して働きたい」と思っているのに会社の意向が頻繁に変わったりすると、ミスマッチを感じるでしょう。
会社の社風・理念・価値観との食い違いで正当な評価を得られない状況が続けば、将来のキャリアに影響する可能性も考えられます。
8.キャリアアップが見込めない
今の会社にいてもキャリアアップが見込めない場合、「仕事が合わない」「辞めたい」と感じることがあるでしょう。たとえば、「いつまで経っても大きなプロジェクトを任せてもらえない」や「昇給のチャンスが薄い」などの状況が挙げられます。
自分が望むキャリアを実現できないとなると、仕事に対するモチベーションの低下につながりかねません。
9.ほかにやりたいことがある
ほかにやりたいことがあるときも、「今の仕事が合わない」と思う要因になり得ます。ほかにやりたいことがある場合、そちらにばかり気が向いてしまって今の仕事への興味が薄れてしまう恐れも。結果としてやる気が下がりやすくなり、「この仕事は自分に合わない」と感じる可能性があるでしょう。
10.ほかの社員と比べて自分が劣っているように感じる
結果を出している同期や後輩がいる場合、自分と比較して「仕事が合っていない」と感じることも。「自分なりに努力しているのに結果が伴わない」「この業務はあの人のほうが向いているのでは」など焦ってしまうと、心身の負担にもつながるでしょう。
11.周囲から「仕事が合っていない」と言われた
周りの人から「今の仕事が合っていない」と言われた場合、「本当にそうかもしれない」と気になってしまう方もいるようです。特に、第三者に仕事の愚痴や相談をした際に「合っていないよ」という意見をもらうことも。客観的な意見をそのまま受け入れてしまうと、仕事に身が入らなくなる恐れがあります。
12.体力的についていけない
業務内容や勤務時間の長さに体力が追いつかないことも、「仕事が合わない」と感じる理由の一つです。たとえば、長時間の立ち仕事や業務量が多い仕事では、慣れるまで身体的なきつさを感じやすいといえます。
労働環境や人間関係が良好でも、体力的についていけないと「仕事が合わない」という考えにつながる可能性があるでしょう。
スピード重視の仕事が合わない場合もある
体力よりもスピードが重視される仕事が合わない場合もあるようです。スピード重視の仕事では、短時間でどれだけ多くのタスクをこなせるかが求められます。プレッシャーを感じやすい人や細部までじっくりこだわりたい人にとっては、「仕事が合わない」となる恐れがあるでしょう。
コツコツ取り組める仕事について知りたい方は、「マイペースな人に向いている仕事は?見られがちな特徴と働き方のコツ」のコラムをご参照ください。
「仕事が合わない」ですぐ辞めるのは甘えではない
仕事や会社が合わないと感じてすぐ辞めること自体は、一概に「甘え」であるとは限りません。社風や業務と適性のミスマッチは、仕事のパフォーマンスややりがいに影響しやすいため、自分と会社の双方にとってもマイナスになり得るでしょう。自分なりに努力したものの、やはり仕事が合わないと感じるのであれば、退職したほうが結果的にプラスになる場合もあります。
また、劣悪な労働環境やハラスメントなどがある、いわゆる「ブラック企業」に勤めている場合も、早めに退職するのが望ましいでしょう。
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、仕事内容が合うかどうかは、働くうえで重要なポイントだと考えている方が多いようです。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 02. 現在の仕事について 2-6. 仕事選びで最も重視していること(p.24)」
仕事選びで重視していることは、「希望する仕事内容かどうか」で正社員が31.9%、フリーターが31.6%と、一番高い割合になっています。入社後のミスマッチを防ぐためには、給与や勤務時間などのほかに仕事内容をしっかり確認することが大切です。
「仕事を辞めたいのは甘え?辞めるべきかどうかの判断基準を解説」のコラムでも「仕事を辞めるのが望ましい」といえる状況についてまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
衝動的に仕事を辞めるとリスクが生じる可能性がある
その場の勢いだけで衝動的に退職すると、今後のキャリアに影響を及ぼすリスクがあると理解しておきましょう。「仕事が合わないから」「思っていた業務内容と違うから」といった漠然とした理由で深く考えずに辞めると、「やっぱり辞めるんじゃなかった…」と後悔するだけでなく、次の会社でも同じパターンを繰り返す可能性があります。
また、入社から短期間で退職した経歴があると、次に応募した会社の採用担当者に「忍耐力がないのでは」「採用してもまたすぐ辞めるのでは」とネガティブな印象を与える恐れも。退職を決断する前に仕事が合わないと感じる原因を明確にし、改善策を試したうえで行動に移すのがおすすめです。
仕事が合わないサインが出ていたら転職を検討しよう
仕事が合わないと感じるだけではなく、業務やプライベートに影響を与えるようなサインが出ている場合、転職を検討してみましょう。仕事が合わないサインには、「ミスが続く」「モチベーションが上がらない」「自己肯定感が低くなる」「プライベートが充実しない」などがあります。
以下でそれぞれ解説するので、当てはまるものがないか確認してみてください。
ミスが続く
仕事が合っていないサインには、仕事でミスが続くことが挙げられます。適性が活かせないと、どれだけ工夫をしても仕事でミスが減らない可能性があるでしょう。
また、合わない業務を続けるとストレスが溜まり、集中力が低下して普段問題なく行えている業務でもミスが続くことがあります。ストレスを我慢し続けると体調不良にもつながりかねないので、注意が必要でしょう。
モチベーションが上がらない
業務へのモチベーションが上がらないのも、仕事が合わないときのサインの一つです。モチベーションが上がらない原因には、業務でやりがいを感じられなかったり、目標が見出せなかったりすることが考えられるでしょう。
モチベーションが上がらないと意欲的に仕事に取り組むのが困難になり、上司からの評価を受けにくく、さらにやる気が起きないといった悪循環になりかねません。仕事でやりがいを感じられず、将来のキャリアビジョンも思い浮かばない場合は、転職を検討するのも選択肢の一つといえるでしょう。
自己肯定感が低くなる
自己肯定感が低くなっているのも、仕事が合わないサインとして考えられます。合わない仕事は成果につながりにくいため、「自身の能力不足が原因かもしれない」と気になってしまう可能性があるでしょう。仕事に対する自信を失うと、業務にも消極的な姿勢になってしまいがちです。
プライベートが充実しない
プライベートが充実しないことが、仕事が合わないサインになる場合もあります。仕事が上手く進まないと残業時間が増えたり、業務量が多く休日も仕事について考えたりすると、プライベートを楽しめなくなる恐れがあるでしょう。
プライベートが充実しないとリフレッシュできずに、心身ともにストレスが溜まりやすくなることも。疲労が蓄積されたままでは集中力の低下につながり、仕事に影響が及ぶ可能性があるでしょう。転職する際には、自分の希望する働き方ができるか考えて仕事を選ぶのがおすすめです。
合わない仕事を続けた結果から見えるリスク
合わない仕事を続けることにもリスクが発生する場合があります。たとえば、ストレスが溜まり続けて体調面に影響が出たり、スキルが身につかないまま年齢が重なりキャリアアップが難しくなったりするケースが考えられるでしょう。
仕事が合わないと感じたときは、辞めるリスクと続けるリスクをしっかり考慮したうえで決断することが大切です。
「仕事が合わないから辞めたい…」転職を検討する際の基準
仕事が合わない状況に不満をもっていても、すぐに辞めるのは待つべき場合もあります。そのため、辞めるかどうか判断するのが難しいと感じる方もいるでしょう。
以下では、仕事が合わないことで辞めるか迷ったときの判断基準を解説するので、参考にしてみてください。
1.今の仕事に半年以上全力で取り組んでいるか
仕事を辞めるか迷ったときは、「今の仕事に半年以上全力で取り組んでいるか」を判断基準にしてみるのが方法の一つです。入社から間もないと仕事に慣れていなかったり、業務内容を把握しきれていなかったりするため、仕事や会社が合うかどうかを判断するのは難しい場合があります。そのため、入社から日が浅いうちは、すぐ辞めると決断するのは避けるのが無難です。
「まずは半年間頑張る」のように期間を定め、全力を出すことを目標に取り組んでみましょう。期間を決めて全力で仕事に取り組めば、業務への理解が深まって新しい目標が見えてくる可能性があります。
できる限り頑張っても結果が出なければ、適性の有無を見直す機会だと捉えても差し支えないでしょう。
2.今の仕事で成果が出ているか
今の仕事で成果が出ているかどうかも、転職を検討する判断基準になり得ます。しばらく同じ会社で働き続けていたのに成果が出ないのは、現在の仕事が自分の適性からズレている可能性も。このまま続けるかどうか悩んだときは、一度自身の成果を振り返ってみましょう。
3.仕事が合わない悩みを自力で解決できるか
仕事や会社が合わないと感じたときは、「原因や悩みを自力で解決できるかどうか」に目を向けてみてください。解決策を考えたときに自分で対処できる問題であれば、すぐに退職するのは避けたほうが望ましいといえます。たとえば、実績を積めなくて辛いと感じる場合、成績を残している同僚に効果的な仕事の進め方や考え方について尋ねるといった方法が挙げられるでしょう。
また、転職時にも「対策を講じたうえで改善が見込めなかった」と述べれば、「問題を解決するために行動できる人」といった好評価につながる可能性があります。改善策が思いつかない場合は1人で抱え込まず、辞める前に周囲の信頼できる人物に相談してみるのがおすすめです。
4.合わない仕事を続けて将来にメリットがあるか
転職する前に、今の会社に在籍し続けるメリットについて考えてみるのも判断基準になるでしょう。勤務年数に応じて収入が上がる資格を取得をしていたり、仕事内容は合わないけど職場環境は気に入っていたりするなど、続ける意味が見出せる例もあります。一時的な感情だけで退職を決断せず、続けるメリットはあるか長期的な視点で考えてみましょう。
5.体調不調が続いていないか
体調不良が続いていないかも、合わない仕事を辞めるかどうかの判断基準になります。仕事が合わないことが負担となって体調不良が続いている場合は、まず健康状態を回復させるほうを優先すべきでしょう。心身が健康でないと、仕事への集中力や今後の成長意欲など、あらゆる面にマイナスな影響が生じる恐れがあります。
また、体調不良が悪化すると転職活動が困難になる可能性もあるため、心身の不調を感じる方は早めに行動するのがおすすめです。
6.会社の経営悪化が顕著であるか
会社の経営状態が明らかに悪化している場合も、転職が選択肢に入るでしょう。給与やボーナスが満足に支払われなかったり、待遇に影響が出ていたりすると、危険な兆候といえます。ビジネスパーソンとしての向上心を保てなくなる可能性もあるため、できるだけ年齢が若いうちに転職を決意するのが望ましい場合もあるでしょう。
会社の将来性についての判断は、「倒産しそうな会社の23個の前兆!すぐに辞めるべきかについても紹介」のコラムを参考にしてみてください。
7.今の職場ではやりたいことを実現できないのか
やりたいことがある場合は、「今の職場では実現できるかどうか」をしっかり考えたうえで転職を検討するのがおすすめです。仕事が合わないことから、「将来のキャリアビジョンを達成できないかもしれない」と感じる方もいるでしょう。目標や目的を見出せなかったり、そもそも達成できない状況だったりすると、成長意欲を保ちながら働くのが難しくなる恐れがあります。
仕事のやりがいを見失ったり、収入やスキルアップをしにくくなったりする可能性もあるため、本当にやりたいことが現職で叶えられそうにない場合は転職するのも手です。
8.スキルアップにつながりそうか
転職を考える際の基準では、今の仕事がスキルアップにつながりそうかどうかも重要なポイントといえます。その指標の一つが、職場の上司や先輩です。自分より上の立場の人たちを参考にしたときに「数年後には自分もあのようになりたい」と思えない場合は、転職して自分が望むスキルを獲得するほうが将来性が見込めるでしょう。
9.仕事内容に対して給与が明らかに低いか
自分の仕事内容に対して給与が明らかに低く「仕事が合わない」と感じる場合は、退職・転職を検討しても大きな問題はありません。たとえば、「同期や後輩より明らかに業務量が多いのに基本給が同じ」や「資格を取り担当できる業務の幅を広げたのに給与が低いまま」のような状況が挙げられます。
会社に交渉しても給与アップが望めそうにないなら、自分の市場価値に見合った給与がもらえる職場を探すのも選択肢の一つです。
10.パワハラやセクハラがあるか
会社でパワハラやセクハラが常態化しており、自身にも被害が及んでいる場合は、転職を考えるべきといえます。不当な扱いを受けているために、本来なら適性がある業務に対して「仕事が合わない」と感じてしまっている可能性もゼロではありません。ストレスを感じながら働き続ければ、自身の健康状態に悪影響を及ぼすリスクも考えられるため、早めに必要な対策を講じましょう。
人間関係の問題は自分だけで解決するのが難しいため、上司や上司よりも上の立場の人に相談するのが効果的です。ただし、相談しても改善されない場合や状況が深刻なときは、なるべく早めに転職したり休養を取ったりするようにしましょう。
自分が受けている行為がパワハラかどうか判断できないという方は、「パワハラの定義とは?3つの要素や対処法について解説!」をご参照ください。
11.5年後や10年後のキャリアビジョンを描けるか
転職を迷うときは、今の職場で自身の5年後・10年後のキャリアビジョンを具体的に描けるかどうかも判断基準になります。現在は「仕事が合わない」と感じていても、数年後の未来を考えてみたら理想のキャリアに近づいている可能性もあるでしょう。
改めて5年後や10年後のゴールを設定し、そこへ向かうには現職でステップアップしていくべきか、職場や仕事自体を変えるべきなのかを考えてみるのがおすすめです。
性格的に合わない仕事を続けた結果はどうなる?
性格に合わない仕事を無理して続けると疲労やストレスが募り、体調不良を引き起こしたり、趣味を楽しめなくなったりするリスクがあります。また、思うように仕事を進められないことが、自己肯定感の低下につながる恐れもあるようです。
苦手な仕事にも頑張って取り組む姿勢は大切ですが、勤務中の苦痛や自己否定の気持ちが強まるようなら、自分自身を守るために転職も視野に入れてみましょう。
仕事が合わないと感じてもすぐ辞めるのは避けるべき状況
ここでは、仕事が合わないと感じてもすぐ辞めるのは避けるべき状況を解説します。退職するか迷っている方は、以下で当てはまるものがあるかをチェックしてみてください。
今の仕事で好きな分野がある
今の仕事で好きな分野があるなら、すぐ辞めるのではなくしばらく働き続けてみるのも方法です。得意・興味がある分野であれば、経験を積むうちに仕事をするうえでのコツを身につけ、楽しさを見出せる可能性があります。
「今の会社を辞めたくなったから」という理由だけですぐに転職すると、「前の仕事内容のほうが好きだった」と後悔につながる場合も。少しでも今の業務のなかで好きな部分があるならば、掘り下げて取り組んでみてください。
自分の行動次第で職場環境の改善が見込める
自分の行動次第で「仕事を辞めたい」と思う原因の改善が見込めるなら、すぐに退職せず対処に向けた行動を起こしてみましょう。たとえば、業務に対する取り組み方が原因で仕事が合わないと感じている場合、より効率的なやり方や解決策を積極的に提案してみるという方法があります。
職場環境が変わって悩みが解消されれば、退職する必要はなくなるでしょう。
仕事を始めて1年未満である
仕事を始めて1年未満の方は、すぐに退職の決断をするのは待つのが無難です。入職して1年未満の場合、会社や仕事内容への理解がまだ十分ではないことがあります。時間が経てば業務や周りの人間関係にも慣れ、仕事を円滑に進められるようになったり、楽しさを感じられたりする可能性があるでしょう。
入社から1年未満で「仕事が合わない」と感じる方は、「仕事が一年続かない原因は?働き続けるコツとおすすめの仕事」のコラムをチェックしてみてください。仕事が続かない原因や状況を打破する方法を解説しています。
待遇や労働環境には不満がない
会社の待遇や労働環境に不満がないなら、「仕事が合わない」と思っても退職の判断は慎重に行いましょう。世の中に求人は多数ありますが、満足いく待遇や労働環境を備えた会社がすぐに見つかるとは限りません。
「待遇に不満はないし、辞めるのはもったいないかも…」と少しでも思う場合は、踏みとどまって今の会社でできることはないかを探すのがおすすめです。
部署異動の相談ができる
部署異動が可能であれば、転職をせずに新たな環境で働き始められるでしょう。業務内容やルールを覚え直す必要はありますが、「仕事が合わない」と感じるストレスから抜け出せたり、人間関係を一新できたりする可能性があります。すぐに退職するのではなく、まずは社内で身の回りの環境を変えられるか考えてみてください。
人間関係が良好である
会社の人間関係が良好なら、すぐに辞めるのは避けるべきといえます。仕事の悩みがあるときは、信頼できる職場の人に仕事が合わなくて悩んでいる旨を伝えてみましょう。業務と向き合うコツを教えてもらえたり、より自分の適性に合った仕事を回してもらえるようになったりすることで、今の悩みが解消される可能性もあります。
企業や業界の将来性に期待できる
今働いている会社や業界の将来性に期待できるようであれば、一旦退職・転職を先送りにしてみるのも一つの選択肢です。のちのち会社や業界が成長すれば、新規事業の立ち上げや待遇改善、給与アップなどが望めます。
現時点では「仕事が合わない」と感じていても、将来的には自分が興味のある分野や満足できる環境下で働ける場合もあるでしょう。
今の仕事に少しでも興味をもてているなら辞めない選択肢も
現在の仕事に対して少しでも「楽しい」「面白い」「やりがいがある」という気持ちがあれば、現職が向いている可能性が考えられます。このような場合、もう少し仕事を続けてみる道も検討してみましょう。
勤務期間が浅いと、仕事の本質が見えていなかったり、慣れていない作業で不安になったりすることも少なくありません。しばらく勤めてみて、いつまで経っても「転職をしたい」という気持ちが変わらなければ、別の道を選んでみるのも一つのやり方ですよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
仕事が合わないと感じてもすぐ辞めるのが難しい心理
「仕事が合わない」と感じても、すぐに辞める決心がつかないこともあるでしょう。以下で、仕事を辞める決心がつかないときの心理状態を解説します。
3年は在籍しなければいけないと思っている
「入社して3年は在籍しなければいけない」という考えがある方は、退職を決断しにくいようです。「仕事は3年は続けるべき」とよく耳にしていると、合わない会社でもすぐ辞めることに抵抗があると考えられるでしょう。
長く働くことで業務内容を深く理解でき、やりがいを感じられる可能性もあります。しかし、「3年」という数字に明確な根拠はないので、場合によっては3年待つよりも早く仕事を辞めるほうが、自分が望む結果になることもあるでしょう。
企業に貢献してから辞めるべきと思っている
仕事が合わないと感じても、企業に貢献してから辞めるべきと思っている場合は、退職する決心がつかないことがあります。「業績を上げていないのにすぐ辞めるのは申し訳ない」「何も結果を残していないのに辞めるのは心苦しい」など、会社に負い目を感じているとなかなか辞められないでしょう。
しかし、「どのくらい貢献したら辞められるか」という基準を設けている会社は、一般的にあまり存在しません。働き続けても成果を残せないのは、仕事が合っていないサインの一つとも考えられます。
自分に合う仕事に就いて適性を十分に発揮できれば、実績につながるうえ、やりがいを感じながら働けるでしょう。
ほかの人に迷惑をかけてしまうと思っている
自分が辞めると上司や同僚などに迷惑をかけることを懸念して、退職を思い留まる方もいるようです。しかし、仕事を辞めるかどうかの選択は労働者の自由となっています。
退職時に余裕をもって上司に相談したり、引継ぎをしっかり行ったりすれば、周囲へ掛かる迷惑を最小限に抑えられるでしょう。仕事を辞めるときはトラブルを回避するためにも、円満退職を心掛けることが大切です。
「円満退職するための伝え方は?上司への切り出し方や注意点もご紹介」のコラムでは、円満退職に向けた伝え方のコツや手順をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事が合わないと感じても冷静に!最初にやりたい3つのこと
「仕事が合わないかもしれない…」という漠然とした悩みを抱えている場合は、一度その原因をしっかり分析してみるのがおすすめです。悩みの原因を明らかにしていくつかの選択肢ができれば、ストレスや疲労が溜まりにくくなる道も選べるでしょう。
以下で、仕事が合わないと感じたときに最初にやるべきことを3つ紹介するので、現状にお悩みの方はぜひお役立てください。
1.「仕事が合わない」と感じる理由を分析し明確にする
退職を決断する前に、仕事のどのような部分が「自分に合わない」と感じているのか、合わない理由を明確にすることが大切です。たとえば、「人と話すのが好きなので、一日中1人で黙って作業をするのが苦痛」「事務作業は得意だけど、電話応対や接客には苦手意識がある」といったように、具体的に自分の得手不得手を見直してみましょう。
悩みの原因は仕事の内容だけではなく、職場の人間関係や給与、労働時間などほかの部分にあることに気づく場合もあります。当コラムの「『仕事が合わない』と思う際に考えられる12個の理由」も参考に、原因を分析してみてください。
2.「仕事が合わない」と感じる部分の改善方法を考える
「仕事が合わない」と感じる原因を明確にしたら、その原因に応じた改善策を考えてみましょう。たとえば、ミスが続くことが原因で「仕事が合わない」と感じる場合、「担当する業務の量をできるだけ減らせないか相談してみる」「失敗しにくい方法を考えて実践する」など、次に取り掛かるステップを具体的にすることが重要です。
スキル不足が原因で「仕事が合わない」と感じている場合は、仕事を続けてスキルアップしていけば次第に解決する可能性もあるでしょう。新しい業務に慣れるまでは「辛い」「合わない」と感じる場面があるかもしれませんが、まずは業務に慣れることを目標に努力してみるのもおすすめです。
3.今後も「今の会社にいたいか」を自分に問いかける
「仕事が合わない」という気持ちがあるときは、今後もその会社にいたいかを考えてみましょう。「辛いけど努力して成長したい」「今を乗り越えれば目標に近づける」という前向きな気持ちがある場合は、仕事を続けるのも手です。
しかし、「今の会社では自分のしたいことができない」と感じたり、過度なストレスで心身に影響が出ていたりするときは、転職を検討すべきといえるでしょう。今の会社で働き続けるか悩んでいる方は、「転職するべきかどうか分からない…職場を変えるメリットとデメリットとは」のコラムも参考に、自身の今後についてよく考えてみてください。
慌てずに「これからどうするか」の行動指針を立てよう
「仕事が合わない」と感じても衝動的に辞めたりせず、「これからどうするか」をしっかり考えることが大切です。周囲の人に相談したい内容を書き出してみたり、3ヶ月という期限付きでメリハリをもって取り組んでみたりすることで、今後の行動の指針が見えてくるでしょう。
仕事が合わない人がすぐ辞める前に行うべき6つの対処法
仕事が合わないと感じ、すぐ辞めるか今の会社を続けるか迷ったときこそ、冷静な判断が求められます。一旦、転職サイトで求人情報を見て複数の会社と比較したり、有休を取得して今後の仕事について考える時間を設けたりするのも手です。
ここでは、仕事が合わないと感じたときにおすすめの対処法を解説します。焦って退職してしまう前に、以下の方法を試してみてください。
仕事が合わない人がすぐ辞める前に行うべき対処法
- 今の仕事で実績が作れないか考える
- 実績やスキルを積んで得意な業務にする
- 資格取得のために勉強をする
- 有給を取ってしっかり休む
- 周囲の人に相談する
- 自己分析をして適性を見つめ直す
1.今の仕事で実績が作れないか考える
仕事をすぐ辞める前に、今の職場で転職先に活かせそうな実績が作れないか考えてみましょう。実績を作ることができれば、転職活動でのアピールポイントになります。
また、実績を残すために積極的に仕事に取り組むことで、やりがいを感じられるようになり転職を避けられる可能性も。一方で、新たな目標ができてやりたいことが見つかる場合もあります。実績を残すために行動した結果が、今の会社に残るか転職するか迷ったときの判断材料にもなるでしょう。
「もう辞めるから」と今の業務へのやる気を失わず、学びの機会と捉えて次に活かせることを探してみるのがおすすめです。
2.実績やスキルを積んで得意な業務にする
自分の担当業務に苦手意識があって「仕事が合わない」と感じている場合は、すぐ辞める前に経験やスキルを積んで、得意な業務にしてみましょう。場数を踏むことで苦手意識が薄れ、仕事に対して「面白さ」を感じられるようになることがあります。自分の担当業務を得意分野だと捉えられるようになれば、「仕事が合わない」という気持ちの解消も期待できるでしょう。
仕事が思うようにいかず悩んでいる方は、「仕事がうまくいかないときはどうする?失敗の原因や対処法を解説」のコラムもあわせてご覧ください。
3.資格取得のために勉強をする
仕事が合わないと感じたときは、業務に役立つ資格取得のために勉強をするのも一つの方法です。資格の有無で携われる業務の幅や給与が変わるなら、仕事を辞めたいと感じる原因が解消される可能性があります。
やりたいことが決まっている場合、転職後に活かせる資格を取得しておけば、選考で有利になりやすいでしょう。在籍中に取得しておけば、収入源を確保しつつ勉強に取り組めるメリットもあります。効率的に転職活動をスタートできるよう、「▲ヶ月後までに取得して転職する」のように計画を立てるのがおすすめです。
4.有給を取ってしっかり休む
仕事をすぐ辞める決断をする前に、有給を取って一度しっかり休むのも冷静な判断をするために必要なプロセスといえます。仕事でストレスが溜まると気持ちがネガティブに傾きやすくなり、「今の仕事は自分に合っていない」と思い込んでしまうためです。
一時的に仕事から離れてリフレッシュできれば、また意欲的に取り組めるようになる可能性があります。すぐ辞める決断をせず、心身の疲れを解消してから結論を出しても遅くはありません。
5.周囲の人に相談する
すぐ辞めるか迷ったら、「仕事が合わない」と感じていることを信頼できる周囲の人に相談してみましょう。1人で悩みを抱え込んでしまうと、視野が狭くなりやすく、会社を辞めることだけに意識が向きがちです。
誰かに相談することで、自分では思いつかなかった意見やポジティブなアドバイスを聞ける場合があります。相談相手は会社の同僚や先輩だけに限らず、家族や友人といった身近な人に話しても構いません。悩みを打ち明けるだけで気持ちが軽くなり、前向きに仕事に取り組める可能性もあるでしょう。
6.自己分析をして適性を見つめ直す
「仕事が合わない」と感じたら、自己分析をしてみるのも手です。自己分析で自分の得意・不得意を改めて洗い出すことで、今の会社が合わない原因が見つかりやすくなります。仕事自体に適性がないと思っていても、実際は会社の社風や業務の進め方が合っていなかったという場合もあり得るでしょう。
しっかりと自己分析して今の価値観をはっきりさせれば、自分に合った新しい会社を探すときにも役立ちます。「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」のコラムで自己分析を行うメリットや方法を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
「仕事が合わない」と感じる要因に応じた行動が大切
仕事が合わない理由によって取るべき対処法は異なるため、それぞれの理由に合った行動を起こすことが大切です。たとえば、「やりたい仕事ではない」「得意な仕事ではない」という理由の場合、部署異動の相談をしたり、転職を考えたりするのが効果的な対処法といえるでしょう。同じ理由で「有給休暇を取得する」という対処法を選んでも、問題を先延ばしにしているだけで根本的な解決には至りません。
前述した対処法を実践してみる際には、自分にとって「仕事が合わない」と思う要因を明らかにし、効果的な行動を選びましょう。
仕事が合わないからとすぐ辞めるのは危険!転職時の注意点
仕事が合わないと感じても、その場の勢いや一時的な感情ですぐ辞めるのはリスクが伴うため、避けるのが無難です。以下で、仕事が合わないと感じて転職する際の注意点をまとめたので、ぜひ確認してみてください。
退職の前に転職活動を始める
退職を決断したら、在籍中に転職活動を行うのをおすすめします。転職先が決まらないまま退職すると、収入源が途絶えた状態で転職活動をすることになってしまうためです。退職後、すぐ再就職先が見つかるとは限りません。なかなか仕事が見つからず、転職活動だけでなく生活が厳しくなる可能性もあるので、退職の前に転職活動を始めるのが望ましいでしょう。
また、焦って転職先を決めるとブラック企業に入社したり、企業とのミスマッチが起きたりする恐れもあります。経済的な心配がない状態で余裕をもって仕事選びをしたほうが、自分に合った仕事が見つかりやすくなるでしょう。
理想を高く設定し過ぎない
転職活動では、理想を高く設定し過ぎないことも重要です。必ずしも「やりたいこと・好きな分野=自分に合う仕事」ではありません。理想を追い求め過ぎて、結果的に自分の適性に合わない仕事に就いてしまうと、短期離職を繰り返すリスクが生じます。
たとえやりたいことや好きな分野であっても、本当に自分の強みを活かせるかどうかや、企業が求める人物像とマッチしているかなどを考え、理想と照らし合わせる必要があるでしょう。
「転職・退職理由」の説明を考える
転職を決意したら、選考で転職・退職理由をしっかり説明できるように準備しておきます。転職活動における面接では、転職・退職理由についてよく尋ねられる傾向にあるようです。正直に「仕事が合わなかったので転職を決めました」と答えてしまうと、面接官に「採用してもまた仕事が合わないと感じたらすぐ辞めるかも…」といった懸念を抱かれる恐れがあります。
「将来のキャリアを実現するために転職を決意しました」のように、できるだけポジティブな理由に変換して伝えることを心掛けましょう。
職場の雰囲気が合わないときの退職理由の例文
たとえば、仕事が合わないと感じた理由が職場の雰囲気にあった場合、以下のような退職理由の例文が考えられます。
「前職では、一人ひとりがそれぞれの仕事に取り組むのが主でした。しかし、私は自身のコミュニケーション能力を武器に、チームで協力しながら一つのプロジェクトを達成し、将来プロジェクトリーダーとしてキャリアアップしたいと考えております。前職ではそのキャリアビジョンの実現が難しいと感じたため、転職を決意しました」
上記のように、「叶えたいキャリアビジョンを達成するため」といった目標を一緒に伝えることで、好印象を与えられるでしょう。
引継ぎは丁寧に行う
退職する前に、引継ぎ作業は丁寧に行っておくのが社会人としてのマナーです。自分が辞めたあとも後任者がスムーズに業務をこなせるよう、分かりやすいマニュアルを作成しておくことが円満退職につながります。
自分が受け持っているすべての業務をリストアップしておくと、マニュアル作成時にも役立つでしょう。また、退職前に後任者と一緒に取引先に挨拶周りをすれば、自分が辞めたあとも信頼関係を保ったうえで業務に移れるので、会社に迷惑をかけずに済みます。
「仕事が合わない」と感じる人が自分に合う仕事を探す方法
「仕事が合わない」と感じる人が自分に合う仕事を探すには、しっかりスケジュールを立てて転職活動を行ったり、転職の軸を明確にしたりすることが大切です。ここでは、仕事探しの際に押さえておきたいポイントについて解説します。
転職活動はしっかりスケジュールを立てて行う
転職すると決めたら、転職活動のスケジュールを組みましょう。いつまでに転職したいかを考え、そこを起点に逆算して計画を立てるのがおすすめです。
できるだけ早期の転職を望むなら、複数の求人に同時応募することも必要でしょう。「仕事が合わない」という悩みの解消につながる求人であれば、すべての希望条件をクリアしていない求人に応募してみるのも手段の一つです。あらかじめ設定したスケジュールを見ながら効率的に転職活動を進めることで、転職成功の可能性が高まります。
「転職の軸」を明確にしておく
転職活動をするうえで、あらかじめ「転職の軸」を明確にしておくことが大切といえるでしょう。転職の軸とは、今の仕事を辞めて何がしたいのかを反映させた、転職活動の方向性や企業選びの条件です。転職の軸を定めれば、選考で説得力のある転職理由を伝えられたり、応募先企業とのミスマッチを減らせたりする効果が期待できます。
具体的には、以下の3点から「転職の軸」を考えてみましょう。
「やりたくない」と思うことの共通点を考える
転職を考えるきっかけになった「仕事が合わない理由」をもとに、「どのような仕事をやりたくないと思うのか」を掘り下げて、それぞれの共通点を洗い出します。たとえば、やりたくない仕事の共通点に「人との関わりが薄い」という点が見つかれば、転職先の選択肢として人との関りが多い営業職や接客業、サービス業などが挙げられるようになるでしょう。
「将来どのような自分になりたいか」を考える
「将来的にどのような自分になっていたいか」を軸に考えるのも一つの方法です。「時間に縛られない働き方をしたい」や「語学力を活かしてグローバルな世界に飛び込みたい」など、なりたいと思うイメージから職種を絞っていきます。「趣味を仕事にしたい」のように、プライベートの面から結びつけるのもおすすめです。
これまでに「楽しい」と思えたことを考える
これまでの経験で「楽しい」と思えたことを深掘りしてみると、「転職の軸」が見つかる場合があります。「楽しい」「うれしい」といったプラスの感情は仕事のモチベーションアップにもつながるため、それらを感じた経験をもとに考えれば、自分に合った仕事に出会える可能性があるでしょう。
転職の軸を作る手順については、「転職の軸の例文や面接での答え方を解説!作り方や具体例の一覧も紹介」のコラムで詳しく解説しています。あわせてご一読ください。
業界研究や企業研究を徹底する
仕事が合わないと感じて退職するときは、転職先の業界研究や企業研究を徹底しましょう。たとえば、担当業務が初めに聞いたものと違ってやる気を失い退職を決断した場合、求人情報や企業のWebサイトから具体的な仕事内容をしっかりチェックしておけば、転職先で同じ不満を抱えるリスクを軽減できます。
また、面接時に業務内容について尋ねたり、入社後に仕事内容が変わる可能性があるかを確認したりするのも大切です。
職場の雰囲気が合わず居心地の悪さから退職する方は、転職したい会社を見学するのがおすすめ。合わないと感じる原因が転職先で解決されるか見極めるために念入りに情報収集をすれば、自分に適した職場が見つかりやすくなるでしょう。
幅広い視野で仕事を探す
自分に合った求人を見つけるためには、幅広い視野で仕事を探すのがポイントです。転職を考えるに至った「仕事が合わない」の問題解決につながるかどうかを含めて、希望する条件は2~3個程度に絞るのが望ましいでしょう。希望条件が多過ぎるとマッチする求人が減ってしまい、転職できる可能性を狭めてしまう恐れがあります。
悩みの原因を解消できる仕事を選ぶ
「仕事が合わない」と感じる原因から遠い仕事を選ぶのも手段の一つです。現職と同じような仕事に転職した場合、適性とのミスマッチや仕事内容への不満などは解決できない可能性があるため、また同じ悩みを抱いてしまうことも。早期離職を繰り返さないためにも、自己分析で悩みの原因を洗い出し、企業や業界の研究を重ねましょう。
複数社を比較して吟味するのもおすすめ
できるだけ後悔しない選択をするためにも、どうしても就職したい会社がある場合を除いて、複数社をよく比較・検討するのがおすすめです。それぞれの雇用条件や労働環境などを自分の「転職の軸」と照らし合わせ、よりマッチ度の高い会社を選びましょう。
転職エージェントを利用する
仕事が合わないと感じている方は、転職エージェントの利用も検討してみてください。転職エージェントとは、民間の企業が運営する転職支援サービスのこと。転職エージェントでは求人紹介をはじめ、選考書類の作成や面接対策などのサポートが受けられるので、転職活動が初めての方も安心です。
豊富な経験や専門的スキルを求められがちな中途採用の場では、転職活動が思うようにいかないこともあるでしょう。そのようなときは、若年層向けの就職・転職エージェントであるハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブでは、プロのキャリアアドバイザーによる丁寧なヒアリングをもとに、求職者一人ひとりに合った仕事をお探しします。求人紹介をはじめ、応募書類の作成や面接対策、入社後のフォローも実施。所要時間1分程度でできる適職診断も受けられます。サービスのご利用はすべて無料のため、「今の仕事が合わない」「自分に向いている仕事に転職したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
仕事が合わないことに悩んでいる方に向けたQ&A
ここでは、「仕事が合わない…」と悩んでいる方によくある疑問をQ&A形式で解決します。
仕事が合わないからといって退職するのは甘えになりますか?
一概に甘えとはいえません。仕事が合わないと感じる理由は、人間関係や労働環境など人によって異なるためです。
ただし、「何となくやる気が出ないから」「仕事に行くのがめんどくさいから」といった理由で退職するのは、甘えと判断される可能性があるでしょう。そのため、転職の面接時に退職理由を明確に伝えないと、面接官にマイナスな印象を与えかねないので注意が必要です。
「合わない会社はさっさと辞めるのが正解」は本当ですか?
すべての人にとって、すぐ辞めることが正解になるとは限りません。最初は合わないと感じても、業務内容の理解ができていないだけの可能性があり、一定の期間が経てば悩みが解消される場合があるからです。
工夫してもミスが減らなかったり、なかなか成果が出せなかったりする際は、転職を検討するのも一つの方法でしょう。
「仕事が合わない」を理由に何回も転職するとどうなりますか?
「仕事が合わない」という理由から何回も転職すると、企業に早期離職や責任感の欠如を懸念されやすくなる可能性があります。そのため、次第に職探しが難しくなるリスクが生じるでしょう。
転職回数が多い場合は、「キャリアプランを明確にする」「説得力のある退職理由を用意する」など念入りな選考対策をすることが転職成功のポイントです。転職回数が多い状態での職探しに不安がある方は、「転職は何回までなら許容範囲?マイナスイメージを持たれないポイントとは」のコラムもぜひ参考にしてみてください。
仕事のペアで合わない人との付き合い方はありますか?
仕事のことだけを考えて接したり、プライベートな話は避けたりする付き合い方が効果的です。また、相手に期待し過ぎないことや自分なりのストレス発散法を見つけるのも有効な手段といえます。
詳しくは「職場に合わない人がいる!ストレスを感じる理由や11の対処法を紹介」のコラムをご参照ください。
仕事が合わないと感じたときの退職理由の伝え方が分かりません…
退職理由の伝え方が分からないときは、転職のプロに相談するのがおすすめです。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、求職者一人ひとりの経歴に合わせた面接対策を行っているので、退職理由で好印象を与えるためのアドバイスをお伝えできます。面接に不安がある方も、自信をもって転職活動に臨めるでしょう。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。