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保育士から転職は可能?おすすめの異業種や違う仕事を選ぶメリットも解説!
更新日
この記事のまとめ
- 保育士によくある転職理由は、「人間関係」「給与の安さ」「勤務時間の長さ」など
- 保育士から異業種に転職するメリットは、年収アップや新しいスキルの獲得などがある
- 保育士から転職を成功させるには、保育士資格が活かせる仕事を探すのがおすすめ
- 保育士の転職におすすめの職種には「接客業」「営業職」「介護職」などがある
- 保育士から異業種に転職する際は、観察力やコミュニケーション能力が活かせる
保育士から転職できるか不安な方もいるでしょう。保育士は、資格を活かした保育系の仕事だけでなく、異業種にも挑戦できる可能性が十分にあります。このコラムでは、保育士から転職する際のポイントやおすすめの職種をご紹介。また、保育士から異業種へ転職する際に活かせるスキルも解説しています。時期や自分にあった職種を見極めながら、保育士からの転職を成功させましょう。
保育士から異業種へ転職することは可能?
結論からいうと、保育士から異業種へ転職することは可能です。「保育士から異業種への転職はハードルが高いのでは?」と不安な方もいるかもしれませんが、保育士のスキルや経験を活かせる職種は幅広く存在します。そのため、異業種への挑戦はそれほど難しくないでしょう。
「働く環境を変えたい」「新しいことに挑戦してみたい」と思っているなら、前向きに転職先を探すことをおすすめします。異業種への転職方法について知りたい方は、「未経験でも挑戦できる?異業種への転職を成功させるコツ」のコラムも参考にしてみてください。
保育士から違う仕事に就職・転職する人はいる?
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」によると、平成30年度の指定保育士養成施設卒業者の3万9,909人中、6,154人が保育・福祉関係ではないその他の職種に就職しています。
年度 | 総数 | 保育所及び幼保連携型認定こども園 | 地域型保育事業 | 保育所及び幼保連携型認定こども園以外の児童福祉施設 | 児童福祉事業 | 幼稚園 |
---|---|---|---|---|---|---|
28 | 4万2,597人 | 2万3,699人 | 515人 | 1,454人 | 1,109人 | 7,470人 |
29 | 4万1,106人 | 2万3,465人 | 511人 | 1,490人 | 1,285人 | 6,809人 |
30 | 3万9,909人 | 2万3,216人 | 561人 | 1,416人 | 1,249人 | 6,162人 |
引用:指定保育士養成施設卒業者の就職先の近年の状況(p8)※一部抜粋
このことから、保育系の学校に通っていたり保育士資格を取得していたりしても、一般企業へ就職・転職する人は一定数いることが分かるでしょう。
参照元
厚生労働省
保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料
準備を整えれば異業種への転職難易度は高くない
事前準備を整えていれば、保育士から異業種への転職を目指すことが可能です。ただし、目指す職種によっては特別な資格や実務経験が必要になる場合もあります。そういった場合は、「未経験者可」の求人を探したり、独学やスクールに通って知識を身につけ資格を取得したりするのが重要です。希望の業種を目指すために事前準備をしておけば、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
同じ保育関係の仕事に転職する際の難易度
保育士は常に人手不足であるため、経験のある保育士は採用されやすい傾向にあります。そのため、保育士経験者が同じ保育関係の仕事に転職する場合の難易度も、それほど高くないといえるでしょう。
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(23p)」によると、平成27年の保育所で勤務する保育士の総数は32万8,696人いるのに対し、退職者は3万7,716人と全体の9.3%でした。毎年多くの保育士が退職していることが分かります。
また、近年では共働きの世帯が増えたため、子どもを保育所に預ける人も増えました。しかし、保育士は人手不足のため、子どもの人数に対し保育士が足りていない状況が続いているでしょう。
参照元
厚生労働省
保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料
保育士を辞めたい?待遇を改善したい?よくある退職理由
保育士の退職理由は、「人間関係」「給与の安さ」「勤務時間の長さ」などが挙げられます。以下で詳しく解説するので、自分の状況を把握して整理する際の参考にしてみてください。
職場環境が理由の場合が多い
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」をもとに、保育士によくある転職理由を以下の表にまとめました。
保育士が退職した理由 | 割合 |
---|---|
職場の人間関係 | 33.5% |
給料が安い | 29.2% |
仕事量が多い | 27.7% |
労働時間が長い | 24.9% |
妊娠・出産 | 22.3% |
引用:「保育士の現状と主な取組(24p)」
保育士の転職理由で特に多いのは、「職場の人間関係(33.5%)」です。次いで、「給料が安い(29.2%)」、「仕事量が多い(27.7%)」と続いています。
参照元
厚生労働省
保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料
職場の人間関係
上司や同僚と相性が合わなかったり、職場の居心地が悪かったりと、人間関係に悩む保育士は多いようです。子どもの安全を確保するためには、保育士同士の連携が必須。保育観の違いで意見が食い違ったり、自分の提案が聞き入れてもらえなかったりすると、働きやすい職場へ移りたいと考えてしまうでしょう。
給与が低い
厚生労働省の「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均給与額は26万6,800円でした。子どもたちの命を預かり、怪我がないよう注意を払う保育士の仕事には、責任感が問われます。そのため、「仕事内容に給与が見合わない」「退勤後も休日も仕事をしているのに給与が低い」と感じ、退職を考える人もいるようです。
参照元
政府統計の総合窓口(e-Stat)
令和4年賃金構造基本統計調査 / 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
仕事量が多い
保育士は、子どもたちのお世話だけでなく、毎日の活動の準備や保護者対応、行事の準備、週案・月案の記入などの幅広い業務をこなしています。子どもたちのお世話をしている間は事務仕事や個人の仕事を行えないため、家に持ち帰って仕事をしたり休日に行ったりすることも。そのため、プライベートの時間が取りにくく、辞めたいと感じることもあるようです。
労働時間が長い
保育士は仕事量が多いため、「残業をしなければ仕事が終わらない」という状況に陥りやすい傾向にあります。行事の前などは、打ち合わせや行事で使用する道具の準備で時間を取られることも。自然と労働時間は長くなりがちなため、それを苦痛に思い転職を考える人もいるようです。
妊娠・出産
妊娠や出産を機に退職する保育士もいます。保育士の仕事は子どもと接触するため、妊娠しているとお腹にぶつかったり転んだりする危険を伴うことがあります。また、出産後は子育てに専念したり、子育てが落ち着いたタイミングで異業種に挑戦したりすることも考えられるでしょう。
キャリアアップのために異業種を目指す場合もある
保育士を辞めて異業種に転職する理由として、「キャリアアップしたい」という理由も挙げられます。「より高収入を目指したい」「自分に合う仕事がしたい」という目標を達成するため、保育士から転職する場合もあるようです。
キャリアアップは現職や保育士のままでも可能ですが、保育士として培ったスキルは異業種でも役立ちます。心機一転してモチベーションを高められるのも、キャリアアップのメリットです。保育士として働く毎日に不安や不満を抱えている方は、異業種を目指すのも手段の一つといえるでしょう。
キャリアアップによる転職を考えている方は、「キャリアアップとは?成功させるためのポイントなどを詳しく解説!」のコラムもあわせてご覧ください。
保育士の転職理由は履歴書にどう書く?
保育士が履歴書に転職理由を書く際は、ポジティブな内容にまとめましょう。「給料が少ないと感じたので」「人間関係に問題があったため」と述べると、採用担当者に「不満ばかり述べている」というマイナスイメージを与えかねません。「正当に評価される環境で成果を上げたい」「団結できる職場で働きたい」というように、転職理由は前向きな表現に変換するのがおすすめです。転職理由の伝え方は、「面接ではポジティブな転職理由を伝えるべき?適切に言い換える方法とは?」のコラムで解説しています。
保育士から異業種に転職するメリット
保育士から異業種へ転職するメリットは以下のとおりです。保育士からの転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
保育士から異業種に転職するメリット
- 年収アップが期待できる
- シフト勤務から固定時間勤務で働ける場合がある
- 残業を軽減できる可能性がある
- 保育士では得られなかったスキルを習得できる
1.年収アップが期待できる
厚生労働省が提供する職業情報提供サイトの「保育士」によると、保育士の全国平均年収は約400万円です。対して、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、国民の平均給与は458万円でした。保育士の年収はほかの職種より低い傾向があるので、異業種に転職することで収入アップできるかもしれません。
転職をする場合、現在よりも年収が上がる企業へ転職できれば、今よりもゆとりをもった生活が送れるようになるでしょう。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
国税庁
令和4年分 民間給与実態統計調査
2.シフト勤務から固定時間勤務で働ける場合がある
保育士から固定時間勤務の職種に転職すれば、生活リズムが整い身体的な負担を軽減することが可能です。保育士の働き方は、早番・遅番のようなシフト制で管理されている傾向にあります。。シフト制から固定時間勤務に変われば、毎日同じ時間に出社して退勤するためプライベートの予定も立てやすくなるでしょう。
3.残業を軽減できる可能性がある
異業種に転職することで、現在の職場よりも残業の負担を軽減できる可能性があります。保育士は子どもの生活を見守る仕事なので、予期せぬトラブルが原因で急な残業が発生する場合も。しかし、一般企業は勤怠管理が整っており、残業時間にも上限があるため、一定の時間枠で働けるでしょう。
4.保育士では得られなかったスキルを習得できる
保育士から異業種に転職すれば、これまでになかった新たなスキルを習得できる可能性があります。たとえば、介護職に就けば高齢者向けの傾聴力を身につけられたり、IT業界で勤務すればプログラミングに関する知識を得られたりするでしょう。未経験の業種や職種に転職する場合、企業によっては研修で基礎から仕事を教えてくれる場合もあります。また、勤務を続けるうちに、業務に関する知識やスキルを高められる可能性もあるでしょう。
環境が変わることで新たな人間関係を構築できる
人間関係を理由に保育士の仕事から離れたいと感じている場合は、異業種に転職することでお悩みを解消できます。ただし、保育士からの転職を検討する際は、「保育士の仕事そのものにストレスを抱えているのか」「保育士の仕事は好きだけど職場に不満があるのか」を振り返ってみることも大切です。保育士の仕事を辞めたいのであれば異業種へ、保育士を続けたい場合は異業種だけにこだわらず、保育士の経験を活かせる職場へ転職するといった道もあります。
保育士から異業種に転職するデメリットと注意点
保育士から異業種への転職には、メリットだけでなく、デメリットもあります。以下で解説する注意点も踏まえたうえで、今後について考えてみましょう。
保育士から異業種に転職するデメリットと注意点
- 新しい環境や業務内容に慣れるまでに時間が掛かる
- 保育士の仕事が恋しくなる場合がある
- 保育士の資格やスキルを活かせない可能性がある
1.新しい環境や業務内容に慣れるまでに時間が掛かる
これまでの勤務経験が保育士のみの場合、新しい環境や業務内容、考え方などに適応する必要があります。転職した職種によっては、職場に慣れるまで時間が掛かる可能性もあるので、思うように物事が進まないと気持ちが折れてしまうことも。環境や勤務時間など変わるものが多いとミスマッチを感じ、早期退職につながる恐れもあるので、企業選びは妥協せずに行いましょう。
2.保育士の仕事が恋しくなる場合がある
保育士の仕事にやりがいを感じていたなら、転職先での仕事が淡白に感じてしまうこともあるでしょう。異業種への転職は、子どもに毎日接していた生活から大きく変わることになります。そのため、保育士への未練が表面化してしまうこともあるようです。人によっては、転職先の仕事よりも保育士に戻りたい気持ちを抱えながら働くことになってしまう可能性があります。
3.保育士の資格やスキルを活かせない可能性がある
保育士から異業種に転職した場合、保育士の資格や身につけたスキルを十分に活かせない可能性があります。保育士は専門性が高い仕事であるため、異業種で直接的に資格やスキルを活かすのは難しい場合もあるからです。これまでと異なる分野で働くときは、一から経験を積み重ねることを理解する必要があります。
保育士からの転職を成功させる7つのポイント
保育士から転職を成功させるポイントは、以下の7つが挙げられます。この項で詳しく解説するので、保育士から転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
1.自己分析でスキルの棚卸しを行う
保育士からの転職を成功させるには、自己分析から始めることをおすすめします。自己分析とは、自分の「長所や短所」「価値観」「適性」などを把握し、自分自身を深く知るための作業のこと。この作業を行うことで、「将来自分がやりたいこと」「転職に活かせる強み」「今の仕事を辞めたい理由」を明確にできます。
自己分析で今の職場を辞めたい理由をはっきりさせることで、次の仕事を決めるうえでのヒントになることも。また、スキルの棚卸を行えば、これまでの保育士の経験が活かせる仕事が見つかる可能性もあります。
特に保育関連の仕事を続けるか異業種に挑戦するか迷っている人は、自己分析を行い自分を客観視することで、自身の向き不向きを理解し自分に合った就職先を見つけやすくなるでしょう。
2.保育士の資格を活かせる仕事を探す
転職の際は、保育士の資格を有効に使える仕事を重点的に探すのもおすすめです。保育の現場で培ったスキルを活かせる仕事であれば、即戦力として好条件で採用される可能性が高まるでしょう。
応募書類の自己PR欄や面接で保育士としての経験をアピールする場合、具体的なエピソードを盛り込むと説得力が増します。保育士の仕事を振り返り、選考で使えそうな経験を整理しておくと良いでしょう。
転職活動での効果的な自己PRの仕方は、「自己PRの例文を自分流にアレンジ!面接で好印象のアピールとは」のコラムで紹介しているので、ぜひご一読ください。
3.仕事内容や労働条件などを把握する
求人票をよく読まないまま応募してしまうと、「思っていたのと違った」という状況になりかねません。このような事態を避けるためにも、求人票や仕事内容をよく読み、理解しておく必要があります。
また、転職先を考える際、今働いている職場より働き方や仕事内容が良いとその点ばかり見てしまい、懸念点が見えなくなることもあるでしょう。「給料が高いと思っていたら見込み残業代を含んでいた」「興味がある企業だけど離職率が高かった」というように、冷静に調べると懸念点が生じることがあります。懸念点に納得ができるか、優先したい希望条件が叶えられるかをよく照らし合わせ、自分に合った仕事に応募するようにしましょう。
4.転職理由を明確にする
保育士から転職をするときは、転職理由を明確にすることが重要です。保育士は専門職のため、異業種に転職する場合、「なぜ保育士ではなく、この職種を選んだのか」と質問されることもあるでしょう。曖昧な理由を答えてしまうと転職の意思が伝わらず、なかなか内定をもらえないことも。スムーズに内定を得るためにも、「なぜその職種に転職したいのか」が分かる説得力のある理由を考えておく必要があります。
また、退職理由を伝える場合は、なるべくポジティブに言い換えるのが大切です。ネガティブな退職理由を伝えてしまうと、悪印象になったり、入社して同じ状況になればすぐ辞めてしまうのではないかと思われたりすることも。採用担当者に良い印象を与えるためにも、嘘は避けてなるべく前向きな理由に言い換えて伝えましょう。
5.転職後のビジョンを明らかにする
転職後のビジョンを明らかにしてから選考に臨むことで、「思っていた仕事内容と違った」「想像より大変だった」とミスマッチを感じる可能性が低くなるでしょう。将来の見通しが思い浮かばない場合や求人の何を見れば良いか分からないときは、「保育士としてキャリアを積むのか異業種に挑戦するのか」を考えてみるのがおすすめです。
「キャリアビジョンとは?就職・転職活動で使える具体例と書き方」のコラムでも、将来のビジョンの考え方を紹介しているので、参考にしてみてください。
6.自分のペースに合った転職のスケジュールを立てる
保育士から転職をすると決めたら、就活のスケジュールを立てることも大切です。保育士は業務量が多いため、在職中に転職活動を行うと思うように就活を進められないことも考えられます。そのため、事前に「いつまでに何をするのか」を決めておき、スケジュール全体の流れを把握しておきましょう。クラスを受け持っている保育士は、年度末で担任業務が終了する時期に転職できると、周囲に迷惑をかけずに済みます。
7.具体的な志望動機・自己PRで面接対策する
保育士が転職する際は、志望動機を具体的に考えましょう。どの企業の求人にも当てはまるような内容だと、採用担当者に「志望度が低いのでは」と懸念される恐れがあります。「なぜ現職から自社に転職したいのか」という採用担当者からの問いに、明確に答えられるように準備しておくことが大切です。
志望動機の考え方は、「転職の志望動機が思いつかないときの対処法とは?好印象な内容や例文を紹介」で解説しているので、ご確認ください。
保育士の経験を活かせる履歴書を作成しよう
保育士から転職する際は、これまでの経験を魅力的に伝えられるような履歴書を作成することが大切です。保育士として働くなかで身につけたスキルや、発生したトラブルに対する取り組み方など、具体的なエピソードとともにまとめられると効果的でしょう。また、スキルや資格を「転職先でどのように活かすか」というイメージを明確にすると、自己PRや志望動機でもアピールしやすくなります。「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」のコラムでは、履歴書の書き方の基本を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
保育士からの転職におすすめの異業種6選
保育の現場で培った「コミュニケーション力」や「対応力」を活かしやすい職種には、接客業や営業職、介護職などがあります。書類作成や経費の計算・管理といった事務作業に携わっていた場合は、事務職への転職も目指せるでしょう。この項では、保育士の転職におすすめの職種を紹介します。
保育士からの転職におすすめの異業種
- 接客業
- 営業職
- 介護職
- 受付・事務職
- ITエンジニア職
- アパレル販売職
1.接客業
接客業は、保育士が園児や保護者との関わりで培ったコミュニケーション力を活かしやすい転職先です。また、飲食店や商業施設の受付など、接客業の種類は多岐にわたります。取り扱う商品やサービスが違うため、接客業への転職の際は、自分が興味のある分野を選ぶと良いでしょう。
接客業について詳しく知りたい方は、「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」のコラムもご覧ください。
2.営業職
営業職も、保育士から転職しやすい仕事の一つです。営業職とは、自社の商品やサービスを売り込んで会社の利益を上げる仕事のこと。取引先へのアフターフォローも業務に含まれる場合があります。
営業職では、顧客のニーズを聞き出して、最適な提案を行う対応力が必要です。子どもに合わせて柔軟な対応を行う保育士におすすめの仕事といえるでしょう。
詳しくは、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムを参考にしてみてください。
3.介護職
介護職は、保育士の業務で身につけたホスピタリティを活かしやすい仕事といえます。超高齢化社会が進んでいることから介護職の需要は高く、未経験者を積極的に採用する企業もあるようです。研修制度や資格取得支援制度が充実している事業所も多いため、働きながらスキルアップを目指せるでしょう。
「未経験から介護職に転職したい!無資格でも大丈夫?志望動機の例文も紹介」のコラムでは、未経験から介護職に就くためのポイントをまとめられています。
4.受付・事務職
保育士から受付・事務職への転職もおすすめです。書類作成やデータ入力、電話対応などを行う一般事務は未経験から挑戦しやすい職種といえます。また、受付は保育士として身につけたコミュニケーション力を発揮することが可能です。保育園で事務作業に携わっていた場合は、事務経験があることをアピールすると良いでしょう。
「事務員は未経験から目指せる?業務内容と求められるスキルをチェック」では、事務職未経験者が目指しやすい業界を紹介しているので、あわせてご覧ください。
5.ITエンジニア職
保育士から異業種に転職する際は、ITエンジニアもおすすめです。保育に関するシステムやサービスを提供するIT企業に就職できれば、保育の現場で働いていた経験を活かせます。保育士からITエンジニアに転職する場合は、仕事を一から覚えるつもりで教育体制の整った「未経験歓迎」の求人に応募すると良いでしょう。
6.アパレル販売職
ファッションが好きな人や興味がある人はアパレル販売職もおすすめです。アパレル販売職は転職に必須となる資格はないため、転職しやすいといえるでしょう。また、大人向けではなく子ども向けのアパレルショップへ転職することで、保育士の仕事での経験を活かしながら働けることも。子どもたちが身体を動かしやすい服装や、季節や活動に合った服装などをお客さまに提案しながら働けるでしょう。
保育士の資格・強みを活かせる14の転職先
今働いている保育園の仕事や職場環境が合わないだけの人は、同業種で仕事を探すこともおすすめです。保育士におすすめの転職先として挙げられるのは、「ほかの保育園」「児童福祉施設」「ベビーシッター」「子ども向けの学習施設」などが挙げられます。どれも保育士の資格を有効に活用できる仕事なので、転職先の選択肢に加えてみてください。
保育士の資格・強みを活かせる転職先
1.ほかの保育園
保育士の転職先として最初に挙げられるのが「ほかの保育園の職員」です。厚生労働省の「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」によると、2023年1月の保育士の有効求人倍率は3.12倍。全職種平均の1.44倍と比較すると高い状態で推移しており、需要の高い職業であることが分かります。
引用:こども家庭庁「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」
保育園によって、運営方針や事業規模はさまざまです。「小規模な園に移って子どもたち一人ひとりとの関わりを大切にしたい」「私立に比べて給与が安定している公立の保育園で働きたい」など、希望によって働く環境を転職先に選ぶと良いでしょう。
参照元
子ども家庭庁
保育
保育園の本社勤務スタッフとして働くのもおすすめ
保育士としての経験を活かしたい場合は、保育園の本社勤務スタッフとして働くのも選択肢の一つです。保育園の本社勤務は事務や人事業務など、運営に関するサポート業務が多い傾向にあります。また、場合によっては系列の保育園のヘルプを任されることもあるようです。そのため、保育園の本社勤務であれば、これまでの業務で培ってきた知識や経験を存分に活かして、事務・運営のサポート業務やいざというとき保育園のヘルプとしても活躍できるでしょう。
2.保育園以外の児童福祉施設
児童福祉施設とは、児童福祉法第7条で定められた12種類の施設のこと。児童福祉施設として挙げられるのは、乳児院や児童養護施設などで、保育園も対象です。保育園を除く11種類の児童福祉施設で働く保育士は、「施設保育士」と呼ばれます。施設保育士として働くためには保育士資格が必須のため、スキルを活かしやすい転職先といえるでしょう。
参照元
e-Gov法令検索
児童福祉法
3.学童や児童館
保育士からの転職先には、学童保育施設や児童館もおすすめです。学童保育施設とは、保護者が仕事をしている放課後や土曜日、長期休暇中などに小学生を預かる施設のこと。学童保育施設のスタッフは、宿題の手伝いや外遊び、季節の行事の企画・運営などを行い、子どもたちが安全に過ごせるようにサポートします。
2015年には、学童保育施設で働くための専門資格である「放課後児童支援員」が新設されました。取得のためには各都道府県が実施する認定研修を修了する必要があり、保育士資格を所有している人は、実務経験を問わず受講可能です。
児童館も仕事内容や勤務時間は学童保育と共通点が多いですが、見守りが中心となり、宿題のサポートも基本的に行わないという違いがあります。また、イベント時以外は基本的に子どもが自由に過ごすので、保育園よりも業務の負担を軽減できる可能性が高いでしょう。
こども家庭庁の「令和5年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実践状況(令和5年5月1日現在)」によると、放課後児童クラブに所属している支援員のなかで、25,038人(23.2%)が保育士の資格を所有しているという結果も出ています。この結果も踏まえ、学童や児童館も検討してみると良いでしょう。
参照元
こども家庭庁
放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)
4.ベビーシッター
ベビーシッターとは、主に依頼者の自宅に出向いて保育を行う仕事のことです。複数の保育士で子どもを見守る保育園とは違い、一人での業務が基本となります。責任感を伴う仕事のため、保育士の資格や実務経験があれば、転職後も依頼者に信頼や安心感を抱いてもらいやすいでしょう。
5.子ども向けの塾や学習施設
保育士から、子ども向けの学習施設のスタッフに転職する選択肢もあります。具体的な例としては、学習塾や音楽教室、スポーツ教室などです。「子どもに教える」ことがメインの仕事となるため、保育のスキルに加えて、子どもの能力を伸ばすような教育の姿勢が求められるでしょう。教育に関わる仕事は、「教育業界の仕事」でも紹介しているので、ぜひご一読ください。
6.託児所
保育士からの転職には、託児所も選択肢の一つとして挙げられます。託児所は、国から認可を受けていない一時保育を行う施設のこと。託児所は保育園と違い、保育の資格を必要としないため、保育士の資格と経験がある方は転職に有利になる可能性があります。また、施設が主催するイベントもないため、行事の準備や片付けを負担に感じている保育士は、働きやすくなるかもしれません。
7.院内保育所
院内保育所とは、病院内にある保育所で、主に医者や看護師、そのほか病院内で働いている従業員の子どもを預かる施設です。院内保育は、病院の開院時間に合わせて運営しているため夜間保育を行っている施設も多い傾向にあります。そのため、通常の保育業務に加え、夜勤が発生する可能性もあるでしょう。夜間保育は日勤の時間と比べ賃金が割り増しする可能性が高いので、収入が上がりやすいといえます。
8.保育ママ
保育ママとは、「家庭福祉員」や「家庭保育者」とも呼ばれており、主に保育者の自宅かその他の施設で0〜2歳の子どもを預かりお世話する仕事です。家庭保育者になるには、区市町村の認可を受ける必要があります。
また、地域によって異なりますが、基本的には年齢・一定の資格の保持(保育士・教員・助産師・保健師・看護師など)・特定の研修終了の要件を満たすことが条件とされているようです。
参照元
東京都福祉局
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9.ベビーホテル
ベビーホテルは、認可外保育施設で20時以降の夜間保育を行っている施設のことです。ベビーホテルは宿泊を伴うこともあるため、沐浴・入浴や寝かしつけの仕事を行うこともあります。沐浴・入浴以外は基本的に一般の保育施設と同じように子どもたちの生活をサポートするお仕事なので、保育士での経験を活かしやすい仕事といえるでしょう。
10.子育て広場
子育て広場では、子どもたちが楽しめるイベントの企画や運営を行ったり、子育てをしている保護者の支援を行ったりしています。子育て広場は、毎日子どもを預かる施設ではないので、比較的残業などが少ない傾向にあり、業務負担も少ないといえるでしょう。
また、保育士の資格をもっていると、子どものお世話だけでなく子育てで悩む保護者の方々の相談にも乗れるので、就活で有利になる可能性もあります。
11.企業内保育や保育系一般企業
企業内保育は、一般企業で働く従業員の子どもを預かる施設で、通常の保育園に比べ人数も少ない傾向にあります。また、保育園の開園日は企業の営業日に合わせて運営されることが多いため、土日休みの可能性が高いでしょう。子どもの数が少ないことや土日休みで仕事とプライベートのメリハリをつけやすいことから、働きやすい環境といえます。また、保育の内容は通常の保育園と変わらないので、今までの経験を活かして働けるでしょう。
12.小規模保育園
小規模保育園とは、最大19人までの0~5歳児を預かる保育園のことです。以前までは0~2歳児を対象としていましたが、こども家庭庁の「小規模保育事業における3歳以上児の受入れについて(通知)」により、2023年4月から3歳以上の子どもも対象となりました。
小規模保育園は、家庭的な環境で3歳児未満の保育を行うことが多いため、「乳児保育に興味がある」「アットホームな職場で働きたい」という方におすすめです。小規模保育園は保育所に比べて園児数が少ないため、日常業務や行事の準備に掛かる時間も減り、残業が少なくなりやすいというメリットもある職場です。
参照元
こども家庭庁
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13.保育士養成校の講師
保育士養成校の講師も、同じ教育分野で保育士の経験が活かせる職場といえます。保育士養成校で働くには、これから保育士を目指す人に対する指導力やサポート力が必要です。実際に保育士として働いていたなかで経験したトラブル対処方法や仕事のやりがいなど、実体験をもとに教えられるでしょう。
14.給食調理員
保育士資格以外に、調理師や栄養士の資格ももっている方は、保育園や幼稚園などの給食調理員に転職するのも良いでしょう。どちらの資格ももっていない場合は、調理補助員として働くことも可能です。保育に直接関係することは少ないですが、子どもの成長を支える大切な仕事といえます。昼間だけの短時間勤務の求人が多いため、希望に合う人は検討してみると良いでしょう。
調理員の仕事に興味がある方は、「就活アドバイザーが教える!調理スタッフのお仕事」で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
保育士から異業種へ転職する際に活かせるスキル
保育士の仕事で培ったスキルは、異業種に転職した際も活かせる可能性があります。コミュニケーション能力や指導能力など、何らかのスキルに自信がある方は、下記を参考に自分の能力を活かせる仕事を探してみましょう。
保育士から異業種へ転職する際に活かせるスキル
- コミュニケーション能力
- 指導能力
- 観察力
- 企画力
コミュニケーション能力
保育士は子どもや保護者とコミュニケーションを取る仕事のため、傾聴力や伝達力が身についています。人の意見に耳を傾けたり、物事をわかりやすく説明できたりすることは、営業職や販売職といった異業種でも役立てられるでしょう。コミュニケーション能力があれば、顧客や職場の人間関係を良好に保つことも可能です。
指導能力
保育士は子どもの教育や新人の指導に携わるため、異業種に転職する際も指導能力を活かせます。異業種でマネジメント業務を担当したり、将来的に部下・後輩へ指導したりする際に、保育士の仕事で培ったサポート能力を発揮できるでしょう。
観察力
保育士から異業種への転職では、観察力も活かせるでしょう。保育園で働いたことのある人は、子どもの感情の機微や体調の変化などを察知するため、臨機応変に対処する観察力が身についています。観察力は、取引先との商談や社内でのやり取りなど、異業種でもさまざまな場面で役立つスキルです。
企画力
保育園のイベントで活躍していた企画力は、異業種に転職した際も活かしていける可能性があります。スケジュールや予算、人員体制などを踏まえ、実現可能な企画を遂行していけることは、企画職をはじめとした仕事で評価を受けられるでしょう。企画力を活かせる仕事への転職を検討している方は、保育士の経験を存分にアピールできます。
保育士から違う仕事へ転職する際の不安や悩み
ここでは保育士から異業種へ転職する際の不安や悩みをご紹介します。保育士から異業種への転職を考えていて、不安に思っている方はぜひご覧ください。
保育士から違う仕事へ転職する際の不安や悩み
- 転職をしても現在の悩みが解消されるかどうか分からない
- 保育士から一般企業へ行けるか不安を感じている
- 保育士の仕事が忙しく転職活動をする時間が取れない
- 保育所を退職するタイミングが分からない
転職をしても現在の悩みが解消されるかどうか分からない
自分の希望条件がすべて叶う職場を探すのは難しいため、転職をしたからといって悩みが解決されるとは限りません。保育士から違う仕事に就くときは、新しい環境に柔軟に対応しようという前向きな気持ちをもつことが大切です。
また、職場の雰囲気や働き方が気になる人は、一度職場見学をさせてもらうのがおすすめ。実際に働いている人たちを見ると、会社の雰囲気や働き方がより具体的に分かり、転職に対する不安も減るでしょう。
保育士から一般企業へ行けるか不安を感じている
保育士の仕事しかしたことがなく、一般企業に転職できるか不安に思う方もいるでしょう。保育の資格を直接活かせなかったとしても、今までの仕事で得たスキルや経験を別の仕事で活かせます。また、未経験歓迎の求人は、一から丁寧に仕事を教えてくれる可能性が高いので保育士からの転職も安心です。
未経験の職種への就職が不安な方は、ハローワークの職業訓練を利用するのも手段の一つ。職業訓練では、希望職種に合ったスキルや資格などを取得できるので、未経験からの就職も安心です。
保育士の仕事が忙しく転職活動をする時間が取れない
保育士の仕事は業務内容が多く、残業や家に帰ってからも仕事を行うため、就活をする時間が取れないという方もいるでしょう。そのような場合は、転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントは本人の代わりに、企業と連絡を取ってくれたり、面接の日時を設定してくれたりするので、忙しい方も安心して就活を行えるでしょう。
保育所を退職するタイミングが分からない
保育士の仕事を辞めて転職しようと思っても、どのタイミングで退職したら良いか分からないという方もいるでしょう。できれば年度末の3月まで保育園に在籍し、子どもたちの卒園や進級を見届けてから退職したほうが引継ぎをスムーズに進められます。なお、就業規則にもよりますが、退職の意思は退職希望日の3ヶ月前までに伝えるのがおすすめです。
「退職を申し出る時期の決め方は?おすすめのタイミングや伝える流れ」のコラムでも、退職するタイミングについて詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
保育士から転職する際の求人の探し方
保育士の転職先求人の探し方には、以下の方法が挙げられます。この項でそれぞれの特徴を解説しているので、自分に合った方法を見つける参考にしてみてください。
保育士から転職する際の求人の探し方
- 企業の採用ページを調べる
- 転職サイトをチェックする
- ハローワークを利用する
- 転職フェアに足を運ぶ
- 転職エージェントに相談する
企業の採用ページを調べる
保育士が転職するときは、企業の採用ページを確認して自分で応募する方法があります。企業の採用担当者と直接連絡を取り合うことになるため、間に人を入れない分スムーズなやり取りが可能になるでしょう。
ただし、応募書類の作成や面接対策などは自分一人で行う必要があります。「どのような仕事が良いか決まっていない」「履歴書作成の方法が分からない」「面接対策に不安がある」といった方は、就活のサポートが受けられるほかのサービスと併用するのがおすすめです。
転職サイトをチェックする
転職サイトとは、Webサイト上で幅広い企業や職種の求人を閲覧できるサービスを指します。仕事の休憩時間や休日など、空いた時間に手軽にアクセスできるのが特徴です。利用の際は、保育士向けの求人を多く掲載しているサイトを選んだり、「未経験歓迎」や「経歴不問」の条件で異業種を検索したりすると良いでしょう。
ハローワークを利用する
ハローワークは、厚生労働省が全国に設置している公共職業安定所です。雇用保険の手続きができるほか、職業紹介や職業訓練を実施しています。地方の求人が多く掲載されており、無料で利用できるのが特徴です。ただし、開庁時間は基本的に平日の午前8時30分〜午後5時15分の間なので、保育士として働きながら就活する際は利用しにくい可能性もあるでしょう。
ハローワークについて詳しく知りたい方は、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムもあわせてご覧ください。ハローワークを利用するメリット・デメリットや、おすすめの利用方法について解説しています。
転職フェアに足を運ぶ
保育士からの転職を考えている場合、転職フェアに足を運んでみるのも良いでしょう。転職フェアとは、いくつかの企業が一つの会場で行う会社説明会のことを指します。複数の企業の会社説明を聞けたり、実際に働いている人と直接話ができたりするのがメリットです。
転職フェアに足を運ぶことで、今まで知らなかった業界や職種の発見にもつながり、就職の幅が広がるでしょう。
転職エージェントに相談する
忙しい保育士の就活におすすめなのが、転職エージェントに相談する方法です。転職エージェントとは、専任のアドバイザーが仕事探しから内定獲得までをサポートしてくれるサービスのこと。相談者の適性や希望を最初にヒアリングしてくれるので、保育士の資格やスキルを活かせる転職先を見つけやすくなるでしょう。
保育士からの転職でお悩みの方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、カウンセリングから仕事選び、面接対策、入社後のフォローまで一貫してサポートいたします。会社とのやり取りもすべてアドバイザーが代行するので、仕事と並行して転職活動したい方にもおすすめです。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にご相談ください。
保育士からの転職に関するFAQ
ここでは、保育士からの転職を考えている方が抱えるお悩みを、Q&A形式でお答えします。自分の今後について悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
30代で保育士から転職することは可能ですか?
可能です。転職の前準備として自己分析を徹底し、「保育士から転職したいと思った理由」「自分の強みの活かし方」「転職後に築いていきたいキャリア」を明確にしましょう。これらを具体的に考えておくことで適切に自分をアピールできるほか、転職後のミスマッチを防ぐことにもつながります。30代からの転職事情について知りたい方は「30代から目指せる職業を紹介!男女別におすすめの仕事を解説」も参考にしてみてください。
保育士から転職しやすい仕事は?
保育士から転職しやすい仕事には、接客業や営業職、介護職などが挙げられます。これらの仕事では、保育士として培ったコミュニケーション能力や対応力、ホスピタリティを活かせるでしょう。また、転職後も子どもとふれ合う仕事がしたい場合は、ベビーシッターや子ども向けの学習施設などがおすすめです。保育士からの転職先について詳しく知りたい方は、このコラムの「保育士からの転職におすすめの異業種6選」をあわせて参考にしてみてください。
保育士として働くのは何歳までが限界ですか?
一般的に保育士として働くのは、公立保育所では60歳とされています。しかし、定年になっても働きたいという意思があれば、支援センターなどで働き続けられるでしょう。勤務条件は施設によって異なる場合もあるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。保育士の経験を活かせる転職先は、このコラムの「保育士の資格・強みを活かせる14の転職先」でも解説しているのでぜひご覧ください。
保育士の年収は低いって本当ですか?
保育士は国民の平均給与より低いといわれているのが現状です。厚生労働省「保育士」によると、保育士の全国平均年収は約400万円です。対して、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、国民の平均給与は458万円という結果が出ています。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
国税庁
令和4年分 民間給与実態統計調査
保育士からの転職でアピールできる強みは?
保育士が転職する際は、コミュニケーション能力や指導能力、観察力などをアピールできます。子どもや保護者と向き合い、臨機応変に対応することで培ってきたスキルは、異業種に転職した際も有効活用できるでしょう。転職でアピールできる自分の強みを知りたい方は、転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、専属のキャリアアドバイザーがマンツーマンであなたに合ったお仕事をご紹介します。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。