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仕事辞めたい病とは?原因や克服方法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 仕事辞めたい病とは、仕事を辞めたい気持ちが頭から離れなくなること
- 仕事辞めたい病は、人間関係や業務の内容などに対する不満が原因でなることがある
- 仕事辞めたい病は、仕事の頑張り過ぎや業務によるストレスによりなりやすい
- 仕事辞めたい病を克服するには、原因を知り働く環境やストレスを改善することが大切
- 仕事辞めたい病で転職するなら、支援サービスを利用して自分に合う職場を選ぼう
「自分は仕事辞めたい病なのかな」とお悩みの方もいるでしょう。仕事辞めたい病は、仕事を辞めたい気持ちが頭から離れない状態のことを指します。人によっては何も手につかなくなったり、業務以外の時間にも思い悩んでしまったりすることもあるようです。
このコラムでは、仕事辞めたい病になる原因や克服するコツを解説します。仕事を辞めたいとお悩みの方は、ぜひご参照ください。
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「仕事辞めたい病」とは
仕事辞めたい病とは、日常的に「仕事を辞めたい」と思い詰めてしまう状態です。ネットスラングの1つであり、実際に診断名のある病気ではありません。
「仕事辞めたい病」の場合、業務中はもちろん、業務外の時間であっても「仕事を辞めたい」という考えが頭から離れなくなってしまう傾向にあります。「仕事を辞めたい思いでいっぱいで何も手につかない…」となってしまう前に、無理せず対処していくことが大切です。
仕事辞めたい病になる10個の原因
ここでは、仕事辞めたい病になる10個の原因を解説します。職場の人間関係や業務、待遇などに対するストレスが仕事辞めたい病につながる場合もあるようです。
「なぜ仕事を辞めたい思いが頭から離れないのか原因が分からない」といった悩みを抱えている方は、ぜひご一読ください。
1.人間関係のストレス
人間関係のストレスは、仕事辞めたい病の原因の一つです。仕事をしていると、横柄な上司がいたり陰口を言う同僚がいたりして、ストレスを抱えてしまうことがあるでしょう。職場の人間関係が悪いと、「話しかけたくないけど、話さなければ仕事ができない…」と感じてスムーズに仕事が進めにくくなることが考えられます。仕事を思うように進められないと、職場へ行くこと自体が億劫になってしまう可能性もあるでしょう。
仕事をするうえで、職場で毎日顔を合わせる人間関係はとても大切です。良好な関係が構築できていると、より業務をスムーズに進められるでしょう。
しかし、なかにはパワハラにより人間関係に問題が生じていることがあります。パワハラを受けている場合は会社の窓口に相談することが大切です。どのような行為がパワハラに該当するのかは「パワハラの定義とは?3つの要素や対処法について解説!」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
2.残業が多く私生活と両立できない
残業が多く私生活と両立できないことも、仕事辞めたい病になる原因の一つです。日常的な長時間労働は、私生活が思うように過ごせないストレスや身体的な疲労につながる傾向にあります。心身の疲労やストレスは、パフォーマンスの低下はもちろん、労働意欲の低下につながるといえるでしょう。
残業を行っている人のなかには、与えられる業務量が自分の能力を超えているといった場合も考えられます。明らかに業務量が多く、自身の努力だけでは状況が改善しない場合は、上司に相談してみてください。
3.失敗が続いている
仕事辞めたい病は、仕事上の失敗が続いていることが原因となる場合もあるでしょう。仕事上の失敗が続くと、「これ以上会社に迷惑をかけたくない」「上司に怒られるのが怖い」などと、自分を思い詰めてしまう傾向があります。
失敗が続き自信を失っていると感じたら、一度冷静になって原因を考えてみることが大切です。
仕事の失敗続きを防ぐためには、自責し過ぎないことも方法の一つです。詳しくは、「仕事が失敗続きで辛い…ミスが続く際の対処法と気持ちの切り替え方を解説」のコラムで紹介しているので、参考にしてみてください。
4.仕事が合わない・やりがいを感じない
「仕事内容が自分のスキルと合わない」「仕事に対してやりがいを感じられない…」と感じている場合も、仕事辞めたい病につながる原因といえます。自分のスキルや仕事内容に対する希望とマッチしていない仕事をしていると、モチベーションを上げるのが難しくなってしまうでしょう。仕事に対するモチベーションが低いと、労働意欲の低下により「仕事が嫌い」と感じてしまうことも考えられます。
とはいえ、働いていると慣れない仕事に苦戦したり、希望に合わない業務を担当したりすることもあるでしょう。仕事に対してミスマッチを感じたとしても、すぐに退職する選択肢を選ぶのではなく、自分の努力で改善できる可能性がないかを考えてみてください。
5.やる気が出ず働きたくない
仕事や会社への不満ではなく、そもそも働く意欲が低くやる気が出ないという場合もあるでしょう。ニートやフリーターの一面のみを見て、「自由で羨ましい」と思う場合もあります。
また、新卒時にやりたい仕事やキャリアプランをよく考えずなんとなく就職すると、毎日働くのが億劫になってしまうこともあるようです。
「良い会社だけど辞めたい」「特に不満はないけれど、やる気が出ない」という場合は、働く目的についてよく考えてみる必要があります。
一般的に見て良い企業を辞めたいと思うのは甘え?
「良い企業に入れたのに辞めたいのは甘えだ」という人もいますが、働きやすい会社の基準は人それぞれです。一般的にホワイト企業といわれる会社に勤めていても、仕事を辞めたいと感じる可能性はあります。社風や業務内容の不一致のほか、「自分の成長を感じられない」「社会で通用しなくなりそう」など、労働環境が良いためにかえって不安を感じることもあるようです。
しかし、ホワイト企業を辞めると、転職後に「残業が増えた」「待遇が悪くなった」と後悔する恐れがあるので、退職は慎重に判断する必要があります。
6.給与や待遇、労働環境に不満がある
給与や会社の待遇、労働環境への不満が将来への不安につながり、仕事辞めたい病につながることもあるようです。職場の人間関係や業務内容に対する不満がなかったとしても、自分の仕事量や成果に見合っていない給与や待遇であれば、会社への不満を感じてしまう傾向があります。
さらに、「有給休暇を使わせてもらえない」「残業代が支払われない」といった労働環境に関する問題があれば、「このまま今の仕事を続けても良いのだろうか…」と不安に感じてしまう方もいるでしょう。
しかし、給与や待遇面、労働環境は自分の努力だけで改善するのは難しいと考えられます。自分ではどうすることもできず、将来改善する見込みがなければ、仕事辞めたい病の原因になり得るでしょう。
金銭面の不安を理由に就職・転職活動を始める人は多い
ハタラクティブの独自調査「若者しごと白書2024」を見ると、フリーターも正社員も、就職・転職活動を始めるきっかけとして金銭面の不安や不満が一番多い結果となっています。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024 3-4. 就職活動・転職活動を始めたきっかけ(p.31)」
フリーターは56.4%が「金銭的な不自由、不安」を挙げており、全体的に見て大きめな数値となっています。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
7.社風が合わない
勤め先の社風と自分の性格が合っていないことを理由に、仕事辞めたい病になる場合もあります。上下関係が厳しかったり、若手社員が雑用をやらされたりするなど、暗黙のルールがストレスになることもあるようです。社風は自分の力ではどうにもならないため、合わない場合は「辞めるしかない」と考える人もいるでしょう。
8.不当な評価をされている
仕事をするうえで正当な評価を受けられないことも、仕事辞めたい病の原因になり得ます。仕事で実績を上げても評価を得られず、理想のキャリアや年収を実現できなければ、モチベーションが保てなくなるのも仕方ありません。また、上司の個人的な感情や飲み会の出席率など、「仕事に関係ない理由で査定を決めているのでは」と感じ、辛い思いをすることもあるでしょう。
会社の評価システムへの不満からモチベーションが低下し、「やる気が出ない」と転職を決意する場合もあります。
9.やりたいことがあるが今の職場では実現できない
やりたいことがあるものの、現在の職場では実現が不可能な状況も、「仕事を辞めたい」と思う理由になり得ます。たとえば、「若いうちに昇進を目指したいが、年功序列が根付いていて難しい」「やりたい仕事があるが、違う部署に配属になり異動も難しい」という場合、仕事のモチベーション低下につながる可能性があるでしょう。
10.結婚・出産・介護などの家庭の事情
結婚や出産、介護など、家庭の事情によって「仕事を辞めたい」と考える場合もあるようです。
近年は、育休や産休のほか、時短勤務制度など復帰後のサポートも充実している企業が多い傾向にあります。しかし、上司や同僚から家庭事情の理解が得られない、復帰後の仕事が思うようにいかないなど、制度だけでは解決できない問題に直面する場合もあるようです。そのような事情から家庭と仕事の両立が難しくなり、「仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。
「仕事を辞めたい」と思う経験は誰にでもある
社会人として働くなかで「仕事を辞めたい」「働くのが辛い」と思う経験は、誰にでもあるものです。日常的な業務や職場環境に対する不満はなくても、連休最終日の夜や仕事で失敗した翌日の朝などは、「仕事に行くのが辛い」「いっそ辞めてしまいたい」と思う人もいるでしょう。
一時的な感情であれば気にし過ぎる必要はありませんが、毎日のように「辞めたい」と思う状態を放置すると、ストレスが大きくなる可能性もあります。「辞めたい」という気持ちが続いている場合は、「仕事辞めたい病を克服するコツ」でご紹介していることを試してみたり、自分のなかの「辞める・辞めない」の基準を整理してみたりすると、気分がすっきりして前向きになれる可能性もあるでしょう。
仕事辞めたい病になりやすい人の6つの特徴
もともとの仕事に対する考え方や現在の働く環境が、仕事を辞めたい気持ちを強めてしまう場合もあるようです。ここでは、仕事辞めたい病になりやすい人の6つの特徴を紹介します。以下の特徴の一覧に自分との共通点がないか、確認してみてください。
1.仕事熱心な人
仕事辞めたい病になりやすい人の特徴として、仕事に熱心に取り組み、自分の理想をしっかりと持っている人が挙げられます。仕事に対して明確な目標を持って努力することは大切です。
しかし、設定した目標が高過ぎてしまうと、「頑張っているのに目標を達成できない…」と理想と現実のギャップに悩んでしまう可能性があります。特に、仕事熱心な人ほど結果に満足できず、頑張り過ぎてしまう傾向があるようです。その結果、ストレスがたまり「仕事を辞めたい」と感じてしまう場合もあるでしょう。
また、仕事熱心な人の場合、業務外の時間も仕事のことを考えてしまいやすいようです。常に仕事のことを考えていると、心の休息をとるのが難しくなるでしょう。休息できずに精神的な疲労がたまることも、仕事辞めたい病につながってしまうと考えられます。
2.責任感が強い人
責任感が強い人も、仕事辞めたい病になりやすいといえるでしょう。仕事をするうえで、責任感を持つことは必要です。
しかし、責任感が強過ぎてプレッシャーを感じていると、ミスをしてしまったり目標を達成できなかったりした際に、「自分のせいで周囲に迷惑をかけている」と必要以上に自分を責めてしまう場合があります。自責し過ぎることで自分に自信が持てなくなり、「仕事を辞めたい」と感じてしまうようです。
3.コミュニケーションが苦手に感じる人
コミュニケーションが苦手に感じている人は、仕事による精神的な負担が大きくなり、仕事辞めたい病になりやすい傾向にあるようです。仕事内容により頻度は異なるものの、働くうえでは社内外の人とコミュニケーションをとらなければなりません。コミュニケーションに苦手意識があると、徐々にストレスが蓄積して労働意欲の低下につながる恐れもあるでしょう。
4.環境が変わったばかりの人
就職や転職など環境が変わったばかりで慣れない状況にあると、ストレスが大きくなり、仕事を辞めたい病になりやすくなると考えられます。新しい環境に慣れないうちは、職場の雰囲気や業務内容に適応するのが難しく、「思うように仕事ができない」と感じることもあるでしょう。
しかし、日数を積み重ねて慣れていけば、仕事に対するやりがいや楽しさを感じる可能性は十分にあります。環境が変わったばかりのときは、「まだ慣れていないだけ」と気持ちを前に向けるよう意識することが大切です。
5.重要な仕事を任される立場にある人
重要な仕事を任される立場にあると、仕事に関連した精神的負担やストレスも大きくなると考えられます。
たとえば、管理職についていたり、大きな案件を担当していたりすると、「責任が大き過ぎて荷が重い…」と感じてしまうこともあるでしょう。精神的な負担が継続することで、心身ともに疲労がたまって仕事辞めたい病につながってしまうケースも考えられます。
6.プレッシャーが大きい仕事に就いている人
プレッシャーが大きい仕事に就いている人はストレスを感じる状況が多い傾向にあり、仕事辞めたい病になりやすいといえるでしょう。
たとえば、人の生死に関わる医療・介護業界や、財産に関わる金融業界などは、業務上のプレッシャーが大きいと考えられます。業務中に常に緊張感があるとストレスや精神的な疲労につながり、「ずっとこのプレッシャーに耐えられない」と仕事辞めたい病につながってしまう可能性があるでしょう。
自分が仕事辞めたい病かどうかチェックしてみよう
自分が仕事辞めたい病かどうかは、以下のチェックリストに当てはまるか確認することで気づける可能性があります。ストレスが大きくなって仕事辞めたい病につながってしまう前に、早めに自分のサインに気づくことが大切です。
先述した「仕事辞めたい病になりやすい人の6つの特徴」に自分との共通点を感じた方は、ぜひ参考にしてみてください。
【チェックリスト】
- ・仕事に楽しさやモチベーションを感じられない
- ・仕事のストレスが業務に影響を及ぼしている
- ・仕事が原因で心身の不調をきたしている
- ・ふとしたときに仕事を辞めたいと考えてしまう
- ・仕事が辛く、就業後や休日も仕事について考えてしまう
- ・通勤時間になると具合が悪くなってしまう
上記のチェック項目はあくまで一例です。当てはまる内容がなくても、仕事が原因となる心身の不調で会社に行けない場合は、専門医へ相談することを検討してみてください。
ストレスセルフチェックをして早めに気づくことも大切
ストレスセルフチェックをして自分の心身の疲労に早めに気づくことも大切です。
厚生労働省の「こころの耳」では、「5分でできる職場のストレスセルフチェック」が受けられます。全57問の質問は、所要時間約5分で答えられるようです。
職場のストレスを感じている方はぜひ試してみてください。
参照元
厚生労働省
こころの耳 5分でできる職場のストレスセルフチェック
仕事辞めたい病を克服するコツ
仕事辞めたい病を克服するには、現在抱えている悩みの原因を解消することがポイントです。ここでは、仕事辞めたい病を克服するコツを解説します。「どうしたら仕事を辞めたい気持ちを克服できるだろう」と悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
辞めたい理由を明らかにする
仕事辞めたい病を克服するには、辞めたい理由を明らかにすることが大切です。なぜ仕事を辞めたいと考えてしまうのか、思い当たる不満や悩みなどを紙に書き出してみてください。辞めたい理由が分かれば改善方法を考えやすくなるでしょう。
仕事と合わないことが仕事辞めたい病の理由になっている場合は、業務が合わないのか、業界自体が合わないのか考えてみてください。
業務とのミスマッチが要因になっている場合は、他部署へ異動することにより解決できる可能性があります。業界自体が合わない場合は、自分の適性に合った業界への転職を考えるのも一つの道です。
悩みの原因に対する考え方を変えてみる
悩みの原因に対する考え方を変えてみることも、仕事辞めたい病を克服するのにおすすめです。仕事を辞めたい思いにつながる悩みの原因は、自分の努力だけでは解決できないこともあります。
たとえば、「職場の上司が否定するばかりで頑張りを評価してくれない」といった会社の人間関係が悩みの原因である場合、相手を変えるのは難しいでしょう。このようなときは、「自分が上司の立場になって後輩に接する際に、避けたほうが良い姿として参考にしよう」といった考え方に変えてみてください。できるだけポジティブな捉え方をすることで精神的なストレスが軽くなり、仕事辞めたい病を克服できる可能性があるでしょう。
また、仕事は仕事と割り切って考えることも大切です。「あくまで仕事上だけの関係」と相手に期待しないようにすれば、人間関係で悩む場面が減るでしょう。「自分が歩み寄らなければ」と思い詰めず、挨拶や業務連絡など、必要最低限の付き合いに留めても問題ありません。
必要以上に我慢をしない
必要以上に我慢しないようにすることも大事です。「仕事辞めたい病になりやすい人の6つの特徴」で先述したように、仕事辞めたい病になる人は、仕事に熱心に取り組んだり責任感が強かったりする人が多い傾向にあります。仕事に関する不満やストレスがあっても、「助けてもらうなんて無責任なことはできない」「我慢してでもやり通さなければ」といったように、思い詰めるところまで頑張ってしまうようです。
仕事をやり通すことも働くうえで大切ではあるものの、我慢し過ぎて精神的疲労がたまらないように注意しましょう。
疲れやストレスは適度に発散する
仕事辞めたい病に悩んでいる場合は、疲れやストレスを適度に発散することをおすすめします。
仕事辞めたい病の状態にある人は、仕事による心身の疲れやストレスが蓄積している場合もあるでしょう。そのため、休憩中や退勤後、休日などは適度にリフレッシュ時間を取り入れてみてください。ショッピングや旅行、マッサージなど、自分なりに気分転換すれば、気持ちをリセットして前向きに仕事に向き合える可能性があります。
信頼できる人に相談する
仕事辞めたい病だと感じたら、自分だけで抱え込まずに信頼できる人に相談することも方法の一つです。自分の不安や悩みを人に相談することで、気持ちが楽になる場合もあります。
また、自分の悩みを話すことで考えが整理されるだけでなく、第三者の客観的な意見をもらえるでしょう。他者の考え方を知ることにより、現状に対して冷静な判断をしやすくなると考えられます。
職場の信頼できる人に相談するのもおすすめです。働いているあなたの姿を普段見ているため、より的確なアドバイスを得られる可能性があるでしょう。職場の人に話しづらい場合は、家族や友人に打ち明けてみてください。
上司に相談してアドバイスをもらうのも手
仕事内容や周囲からの評価などに不満を感じて辞めたいと悩んでいる人は、効率的に業務をこなす方法や今の自分に足りない能力などを上司に相談してみましょう。第三者からアドバイスを受けることで、自身の課題や改善点が見つかりやすくなります。
特に、長い年月をともに過ごしている上司はあなたの仕事ぶりをよく見てくれており、的確なアドバイスをくれることも。自分では気づかなかった課題を克服できれば達成感を味わうことができ、キャリアアップにもつながるでしょう。仕事に対する不満が軽減され、辞めたい気持ちが解消されれば退職や転職を考える必要はなくなります。
優先順位を付けて業務時間を減らす
仕事を辞めたい病を克服する方法として、優先順位を付けて業務時間を減らすことが有効です。業務量が多いと感じるときは、業務内容の優先順位を考えて整理してみましょう。なかには、その日のうちにやらなくても良い業務まで行っているケースも考えられます。今日やるべき業務から優先的に取り掛かり、終わり次第早めに切り上げることを意識してみてください。
ただし、努力しても一向に業務量が減らない場合は、適性に合わない仕事をしている可能性もあります。上司に相談して、業務内容を見直してもらえるか相談してみるのがおすすめです。
キャリアプランを立ててみる
キャリアプランを立てることでモチベーションが上がり、仕事を辞めたい病を克服できるケースもあります。
症状を克服・改善するには、今の経験を乗り越えた先に何を求めるかを考えてみましょう。将来の目的ややりがいを探すことで、「○○を達成するためには今の仕事を頑張ろう」と労働意欲の向上につながる可能性があります。
待遇・労働環境の改善を試みる
仕事辞めたい病は、待遇や労働環境の改善を試みることで克服できる場合もあるでしょう。たとえば、どうしても業務内容が合わなかったり、職場でパワハラといった人間関係のトラブルがあったりするときは、直属の上司に相談することも方法の一つです。ほかの部署や支店がある会社であれば、違う環境に変えることで状況が改善できる可能性があります。
部署異動したい場合の流れは「部署を異動したい場合の相談相手とは?希望を叶えるポイントなどを解説」のコラムで解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
「仕事を辞めたい」と感じて辛いときに試したい6つの対処法
仕事を辞めたいときは、理由を明確にしたうえで、退職しなくても原因を解決できないか・転職したほうが状況が好転するのかを熟考する必要があります。「とにかく仕事を辞めたい!」と衝動的に退職を決めてしまうと、転職先が決まらず後悔することも。仕事を辞めたいときほど、よく考えて行動することが大切です。
「仕事を辞めたい」と感じて辛いときに試したい対処法
- 決断を下す前に「辞めるリスク」を考える
- 辞めたい理由を書き出す
- 退職をためらう理由を洗い出す
- 今の仕事を続けるメリット・デメリットを考える
- 辞めたい理由を自分で解決できるか考える
- 仕事を辞めた経験がある人の話を聞いて参考にする
1.決断を下す前に「辞めるリスク」を考える
仕事を辞めたいと思ったときはすぐに行動に移すのではなく、「仕事を辞めたらどのようなリスクがあるのか」を考えてみましょう。たとえば、転職先が決まらないまま退職した場合は、経済面で苦しくなる可能性があります。また、新しい職場を見つけられた場合でも、入社後にミスマッチを感じて早期退職につながる恐れがあります。
転職したからといって、現在抱えている問題が必ずしも解決するとは限りません。退職に伴うさまざまなリスクを想定し、現職に留まるべきか転職すべきかを慎重に考えましょう。
2.辞めたい理由を書き出す
仕事を辞めたい理由を書き出してみると、頭のなかで考えていることが整理されやすくなります。たとえば、「業務内容が向いていない」という不満があるなら、「資料作成は得意だけど、帳簿やお金の管理は苦手」のように、向いていないと感じるポイントを書き出してみます。
辞めたい理由を掘り下げていくと、今の職場で解決できる問題なのか、転職したほうが良いのかが見えてくるでしょう。辞めたい理由を自分で解決するのが難しい場合は、早めの退職・転職も検討してみてください。
書き出した理由に順位をつける
辞めたい理由を書き出したら、「自分にとってどれくらい深刻か」の順位をつけてみましょう。辞めたい理由に順位をつけてみると、「自分は何が辛いと感じるのか」「仕事を辞めたいと思うほどの原因の本質は何か」を整理できます。また、「本当に辞めるほど辛いのか」「今の職場で解決できる問題かどうか」を冷静に判断できるようになるでしょう。
辞めたい理由を振り分けて行動に移す
辞めたい理由に順位をつけて振り分けたら、それに基づいて行動に移しましょう。たとえば、振り分けた問題が今の職場で解決できる場合は上司に相談してみる、職場を変えないと解決が難しい場合は転職活動をするなど、辞めたい理由に合わせた行動をするのがおすすめです。
3.退職をためらう理由を洗い出す
「仕事を辞めたいのに辞められない…」と感じているときは、何がネックになっているのかを明らかにしましょう。辞められない原因が分かれば、適切な対処ができるようになるためです。
たとえば、経済面がネックなら、貯金を増やすことで退職できる可能性があります。また、「嫌な仕事があるので辞めたいけれど、本当に辞めて良いのか迷う」という場合は、その仕事がなくなっても辞めたいと思うかを考えてみましょう。
退職を迷う理由を洗い出すことで、本当に辞めたいのか、現状から逃げたいだけなのかが明らかになります。
4.今の仕事を続けるメリット・デメリットを考える
今の仕事を続けた場合のメリット・デメリットを考えると、自分が取るべき選択が見えてくるでしょう。一旦「辞めたい」という気持ちになると、今の会社の良いところが見えなくなってしまう場合があります。
しかし、転職後に「前のほうが良かった」とならないためにも、長い目で見たときのメリット・デメリットを冷静に見極めるのがおすすめです。理想の将来像や実現したいキャリアプランを基準に、メリットとデメリットを天秤にかけてみましょう。
仕事を辞めたいからといって安易に転職するのは危険
安易な転職は、キャリアプランの妨げになったり、ミスマッチによる早期離職につながったりする恐れがあります。転職すると社内でのキャリアがリセットされ、新しい会社でまた一から努力しなければなりません。また、転職先が決まっていない場合、無職期間が長くなる恐れもあるため、衝動的に仕事を辞めるのは避けましょう。
改めて今の仕事に向き合ってみると、辞めないほうが理想のキャリアプランを実現できる可能性が高いこともあります。退職・転職はその後の人生を大きく左右するポイントなので、慎重に決断することが大切です。
5.辞めたい理由を自分で解決できるか考える
仕事を辞めたい原因を自分で解決できそうなら、現職を続けるのも一つの方法です。今の職場でできることがあるかを考えてみましょう。
自分でできる対策には、以下のような例があります。
- ・上司に対する報告や相談の仕方を変える
- ・苦手な同僚とは距離を置く
- ・評価制度を確認して昇給を試みる
- ・成果を出すことに集中する
- ・効率化できる業務を探して残業を減らす
- ・異動や配置転換の希望を出す
しかし、いろいろと試したものの辞めたい理由を自分だけで解決できないときには、退職も検討する必要があるでしょう。
6.仕事を辞めた経験がある人の話を聞いて参考にする
仕事を辞めたいと思ったら、退職経験がある人の体験談を読んだり実際に話を聞いたりして、今後の参考にするのがおすすめです。第三者の意見は、客観的に物事を判断するための材料になるでしょう。
また、退職経験がある人に話を聞ければ、退社時の手続きや転職について具体的に知れるため、自分が退職する場合や転職活動のイメージがしやすくなります。
ただし、退職における最適な判断基準は人によって異なるため、あくまでも参考意見として聞きましょう。仕事を辞める決意ができたけれどタイミングが掴めないという人は、「仕事の辞めどきを見極めるポイントを解説!簡易的な診断方法もご紹介」をご覧ください。また、転職エージェントを利用してキャリアアドバイザーの意見を聞くのもおすすめです。
「仕事を辞めたい…」退職を判断する4つのポイント
仕事を辞めたい理由が、自分では改善できない会社の問題だったり、ストレスで私生活に支障が出たりしている場合は、退職や転職を検討してみましょう。以下で、「仕事を辞めたい」と思ったときに退職を判断するためのポイントをいくつかご紹介するので、ご自身の状況と照らし合わせて考えてみてください。
退職を判断するポイント
- 職場環境が悪く解決の余地がない
- 会社の将来に不安があり改善する見込みがない
- ストレスで心身に支障をきたしている
- 勤務地やライフスタイルが大きく変わり負担になっている
職場環境が悪く解決の余地がない
長時間労働の常態化や給与未払い、ハラスメントの横行など、辞めたい理由が自分では解決の余地がない職場環境の場合は、退職を視野に入れましょう。働き続けることで、自身の生活面や健康面に支障をきたす恐れがあるためです。
退職を申し出ても無理に引き止められたり、認められなかったりする場合は、必要に応じて労働基準監督署や弁護士に相談するのがおすすめです。自分の勤務先がブラック企業に該当するのか確認したい方や辞めたいときの対処法を知りたい方は、「ブラック企業の特徴とは?入社前の見分け方と対処法を解説」を参考にしてみてください。
会社の将来に不安があり、改善する見込みがない
会社の経営が不安定で将来に対して不安があり、状況の改善が見込めない場合は転職を検討してみましょう。給料が引かれたり、福利厚生が減ったりするなど、会社の規則における基本的なことが実施できていない場合、会社の経営に何らかの支障が出ている可能性が考えられます。
倒産やリストラで急に仕事を失ってしまうと、生活面での不安を抱える恐れがあるため、早めに転職を検討したり情報収集を始めたりしておくのが大切です。
ストレスで心身に支障をきたしている
ストレスで体調を崩しているのであれば、退職を検討するタイミングといえるでしょう。特に、医師からストレス性の体調不良と診断された経験のある方は、自身の健康を第一に考えることが大切です。
仕事を休んだり専門家に相談したりすることに抵抗がある方は、「自分が仕事辞めたい病かどうかチェックしてみよう」でご紹介したチェックツールでご自身のストレスを確認してみましょう。診断結果はあくまでも参考程度に捉えたほうが良いものの、良くない結果が出た場合は対処する必要があります。
長い年月でストレスが蓄積すると、仕事に対してネガティブなイメージが強くなり、再就職に時間かかることもあります。「疲れが取れない」「やる気が起きない」「仕事を辞めたいほど精神的に疲れた」と感じるときは、無理をせずに休息を取りましょう。十分に休息をとっても仕事を辞めたい気持ちが変わらないときは、退職を検討するのがおすすめです。
勤務地やライフスタイルが大きく変わり、負担になっている
「勤務地が変わり通勤時間が長くなったため深夜帰宅になる」「子どもが増え、収入を増やさなければならなくなった」など、勤務地やライフスタイルの変化により負担を感じている場合も、退職を考える機会になり得るでしょう。
上司や人事担当者に相談して勤務地を異動させてもらえる可能性もありますが、必ず希望が叶うとは限りません。また、給与や待遇面は会社の就業規則により決まっているため、自己都合のために変更してもらうことは基本的に不可能です。
勤務先や私生活が大きく変わったことで会社や仕事へのストレスを感じているのであれば、転職をすることで生活の質や精神面の安定に期待できます。
仕事を辞めたいときにやってはいけないNG行動
仕事を辞めたいと思ったときに、感情に任せて衝動的な行動を取ってしまうと、後々の転職活動にも悪影響を与える可能性があります。以下を参考にして、仕事を辞めたあとのことを考えておきましょう。
上司へ報告せずに無断欠勤をする
仕事を辞めたいと思っていても、上司へ報告せずに無断欠勤をするのは避けましょう。会社に行きたくない・仕事を休みたいと思うことはあるかもしれませんが、無断欠勤をすると信用をなくしてしまう恐れがあります。
また、社内だけでなく取引先や顧客に迷惑をかけてしまう可能性もあります。「無責任な人」という印象を与えてしまい、ますます会社に行きづらくなってしまうでしょう。
どうしても会社に行けない状況の場合は、事前に欠勤する旨を連絡をするのがマナーです。無断欠勤のリスクややむを得ないときの対処法は、「連絡なしで会社を無断欠勤するとどうなる?問題点や正しい対処法を解説」のコラムで紹介しています。
引き継ぎをせず後任に迷惑をかける
上司への報告や後任への引き継ぎなどをせず、突発的に退職するのは避けましょう。上司への報告や後任者への引き継ぎの過程をせずに退職してしまうと、後任者が業務の進め方に迷ったり、必要な資料やデータがどこにあるのかが分からなかったりして、会社に迷惑がかかるためです。また、会社だけでなく取引先にも迷惑をかけてしまう恐れもあります。
そのため、仕事を辞めると決めた際は直属の上司に報告し、余裕を持って後任者への引き継ぎを行いましょう。
心身的に限界なのに無理に仕事を続ける
無断欠勤や突発的な退職は避けるべきですが、心身的に限界な状態で無理に仕事を続けるのも良くありません。心身が疲弊しているにもかかわらず無理に仕事を続けてしまうと、悪化して再就職に支障をきたす恐れがあります。
心身的に限界で仕事に行くのが辛い場合は、会社に連絡をしたうえで休みを取りましょう。退職手続きは対面で行うのが理想ですが、会社に行くのが困難な場合はメールで相談するのも手です。詳しくは、「退職の申し出を相談せずメールだけで済ますのはアリ?注意点や例文をご紹介」のコラムをあわせてご覧ください。
仕事辞めたい病で辛い…退職するときの流れ
どうしても仕事辞めたい病で辛いときは、退職することも方法の一つです。ここでは、退職するときの流れを紹介します。「退職したいけれど、どのようなことをしなければいけないのか分からない」という方は、ぜひチェックしてみてください。
退職するときの流れ
- 就業規則や公的手続きを確認する
- 上司に退職の意志を伝える
- 退職願を提出する
- 引き継ぎや社内外への挨拶をする
- 最終出社日まで社員としての仕事を全うする
1.就業規則や公的手続きを確認する
退職を決めたら、就業規則や公的手続きについて確認しておくことが大切です。社内の手続きについては就業規則に記載されているため、退職の意志を伝える期限などを確認しておきましょう。
また、会社側から受け取るものや、制服や社員証など会社から貸与されているものの返却については、人事部や総務部に確認してみてください。
転職先が決まっていないのであれば、自分で健康保険や年金などの手続きを行うため、退職後にスムーズに手続きができるように必要なものを調べておきましょう。退職後の手続きについては、「退職後の手続きは何をする?期限や順番、必要書類を分かりやすく解説!」のコラムを参考にしてみてください。
退職時期は繁忙期を避けるのが無難
退職時期は自分で決めても問題ありませんが、会社の状況を考えて繁忙期は避けるのが無難です。人材の補充がうまくいかない場合や、後任者が仕事に慣れるまで時間がかかる可能性もあり、状況によっては退職を認めてもらえない恐れもあります。
会社に迷惑をかけないためにも、退職は職場に余裕がある時期にするのが望ましいでしょう。
2.上司に退職の意志を伝える
退職を希望する1~2ヶ月前に、直属の上司へ退職の意思を伝えます。退職の相談をする際は上司にアポを取り、二人きりで話せる場を設けましょう。
円満退職をするには、仕事辞めたい病については触れず、「キャリアアップのため」「挑戦してみたいことができた」など、ポジティブな理由を述べるのが無難です。会社に対する不満を伝えるとトラブルの要因になる場合があるため、避けることをおすすめします。
なお、仕事を辞めたいという意向は口頭で伝えるのが基本です。メールで要件を済ませると「社会人としてのマナーがない」と判断され、誤解やトラブルを生むリスクがあります。円満退職を目指すのであれば、気まずさを感じても対面で伝えるのがおすすめです。
メールでの意思表示に関しては、「仕事を辞める連絡はメールでも良い?注意点や例文を紹介」をご参照ください。
引き止められてしまったら
もし引き止められてしまったら、これまでにお世話になったことを感謝したうえで引き継ぎや後任のサポートを徹底することを伝え、再度辞意を伝えてみてください。「引き止められても気持ちが変わることはない」とはっきり示すのが大切です。
なお、どうしても話し合いで解決せず辞めさせてもらえない場合は、労働基準監督署や弁護士に相談する方法もあります。
3.退職願を提出する
退職の承諾を得たら、退職願を提出しましょう。退職願は、会社を退職する希望を伝えるための書類です。会社によっては退職願のフォーマットが用意されているケースもあるので、就業規則をよく確認しましょう。
4.引き継ぎや社内外への挨拶をする
退職日までの期間は、後任への引き継ぎや先方への挨拶などを済ませておくことが大切です。職場の同僚へ退職を伝えるタイミングは、退職願が受理されてからが好ましいでしょう。退職願が受理される前に「仕事を辞める」と話すと社内で噂が広まってしまう恐れがあるので、避けるのが無難です。
お世話になった人には直接感謝の気持ちを伝える
辞める前に、同僚や先輩などにも直接報告をしましょう。仕事を教えてくれた先輩や同じチームで業務に取り組んだ同僚など、特にお世話になった相手には、電話やメールではなく対面で伝えたほうがより誠意が伝わります。
また、仕事を引き継がないとしても、退職によって周囲の人の仕事に影響が及ぶ場合もあるため、感謝の気持ちや丁寧な対応を忘れないことが重要です。
5.最終出社日まで社員としての仕事を全うする
退職が決まったあとも、最終日までは会社の一員として業務にあたる必要があります。退職が決まっているからといって、仕事の手を抜くのは避けてください。
快く送り出してもらえるように、最後まで真摯に取り組みましょう。円満退職に関しては、「円満退職するための伝え方は?上司への切り出し方や注意点もご紹介」もぜひご参照ください。
経済的な不安があり退職しにくいときは?
「今すぐ退職してしまうと生活できない」「仕事辞めたいけど次がない」のように経済的な不安がある場合は、在職中に転職活動を進めるのが望ましいでしょう。在職中であれば給与を得ながら次の転職先を探せるため、経済的な心配を払拭できます。
転職先を探すときは、自分に合う仕事かどうかよく考えるのがポイントです。待遇や給与だけを見て「良さそう」と判断してしまうと、入社後に業務とのミスマッチを感じて再び退職を余儀なくされる恐れもあります。
仕事を辞めたい気持ちが変わらないなら転職を検討しよう
いろいろな対処法を試しても仕事を辞めたい気持ちが変わらないときは、転職を考えてみましょう。転職活動のタイミングは、在職中に行うか・退職後に行うかの2通りです。
ここでは、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
在職中に転職活動をするメリット・デメリット
在職中の転職活動は、収入の心配をする必要がなく、心にゆとりを持って納得するまで仕事を探せるのがメリットといえます。しかし、今の仕事を続けながら転職先を探すことになるため、仕事が忙しいと転職活動をする時間がなくなる、面接の日程調整がしにくい、入社日を自由に決めにくいといったデメリットもあるでしょう。
退職後に転職活動をするメリット・デメリット
退職後の転職活動は時間に余裕があるぶん、資格の勉強や情報収集に時間を割けるのがメリットです。また、面接の日程や入社日も融通が利きやすく、人材を急募している企業にも応募しやすいでしょう。
ただし、収入がないため金銭的な不安が生じやすく、仕事選びに妥協をしてしまう可能性があります。また、退職してから期間が開き過ぎると、選考で不利になってしまう恐れがある点にも注意が必要です。
在職中の転職活動も、就職後の転職活動も一長一短であり、どちらのタイミングが正解ということはありません。それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分に合ったタイミングで転職活動を行いましょう。転職活動のタイミングについては、「転職活動は在職中と退職後のどちらですべき?伝えるタイミングはいつ?」のコラムもあわせてご一読ください。
今の仕事を辞めて転職を成功させる方法
今の仕事を辞めて転職活動を成功させるためには、退職前に準備をしておくことが大切です。この項では、転職を成功させるための具体的な準備についてご紹介します。
今の仕事を辞めて転職を成功させる方法
- これまでのキャリアを棚卸しする
- キャリアビジョンを見直す
- 目標を決めて転職活動のスケジュールを立てる
- 退職前に実績づくりやスキルアップに励む
- 会社にバレないように情報収集を行う
これまでのキャリアを棚卸しする
これまで自分が取り組んだ仕事や実績などを思い出し、ノートやルーズリーフなどにまとめておきましょう。自分の仕事への取り組み方や価値観を把握していれば、仕事選びの軸になったり選考でアピールできたりするためです。
たとえば、業務内容や関わったプロジェクトの期間、成果、役割などを書き出しましょう。また、「売上率を△%向上させた」「コンテストに入賞した」など、具体的な数値や実績があれば併せて書き留めておくのがおすすめです。
実績や資格以外のアピール材料をまとめておこう
仕事への向き合い方や取り組んだ工夫など、数値で表せない実績をまとめておくのもおすすめです。たとえば、人が嫌がる作業を積極的に引き受けたり、後輩のミスを陰ながらフォローしたりするなど、細かい工夫は書き留めておかないと忘れてしまう恐れもあります。
このようなエピソードは、面接であなたの人柄や価値観を伝えるのに役立つので、在職中に記録してまとめておきましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
キャリアビジョンを見直す
次の仕事を探す前に、キャリアビジョンを見直すことも大切です。今の仕事を経験したうえで、「一人作業が良いと思っていたけれどチームのマネジメントをしたい」「身につけたスキルを活かして専門職で活躍したい」など、理想のキャリアビジョンが変わっていることもあります。今の自分に合ったキャリアビジョンを設定することで仕事選びの基準が明確になり、入社後のミスマッチ防止にも役立つでしょう。
また、キャリアビジョンは面接でもよく聞かれる質問のため、見直しておくことで説得力のある説明につながります。キャリアビジョンの考え方については、「キャリアビジョンとは?思いつかないときの考え方や書き方の具体例を解説」のコラムを参考にしてみてください。
目標を決めて転職活動のスケジュールを立てる
在職中に転職活動を行う場合、仕事との両立が必要になるため、目標を決めて計画的に転職活動を進めることが大切です。目標がないまま転職活動を始めると、やるべきことが先延ばしになったり、ダラダラと長引いたりする恐れがあります。そのため、「3ヶ月以内に転職する」「半年以内に終わらせる」というように目標を設定したうえで、無理のないスケジュールを立てましょう。
退職前に実績づくりやスキルアップに励む
転職を成功させるために、今の仕事での実績づくりやスキルアップに励むのがおすすめです。前職での実績は、転職成功の重要なポイントとなります。仕事を辞めたいときはモチベーションを上げにくいですが、自分の将来のためと思えば頑張れるでしょう。
また、資格取得を目指して勉強したり、社内講習に参加してスキルを身につけたりするのも有効です。希望職種に役立つスキルや資格があると、転職の成功率が高まります。
会社に気づかれないように情報収集を行う
仕事と転職活動を両立させたいときは、会社に気づかれないように休日や退勤後の時間を有効活用しましょう。仕事の休憩時間に転職に関する雑談をしたり求人サイトをチェックしたりするのは、あまりおすすめしません。
仕事辞めたい病で転職するなら就職支援サービスを利用しよう
仕事辞めたい病から転職する際、「次の職場でも同じように悩まないか不安…」と感じる方もいるでしょう。仕事に対するモチベーションを維持しながら働くには、自分の希望やスキルに合う職場選びをすることが重要です。
以下では、就職・転職を成功させるための支援サービスを紹介します。就活をサポートしてくれるサービスについて知りたい方は、ぜひご一読ください。
ハローワーク
「ハローワーク」は全国500ヶ所以上に設置されており、無料で利用できます。求人の種類が豊富であり、近隣地域の求人数が多い傾向にあるため、地元で働きたいと考えている方は希望に合う求人を見つけやすいでしょう。
また、ハローワークでは、面接対策や履歴書の添削、職業訓練などのサポートも受けられます。詳しくは「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムでハローワークで利用できるサービスを解説しているので、ご参照ください。
参照元
厚生労働省
ハローワークインターネットサービス
転職エージェント
転職エージェントに相談して、専任のアドバイザーに仕事探しをサポートしてもらう方法もあります。転職エージェントは、民間企業が運営する転職支援サービスのことです。希望の条件や自分に合う求人を紹介してもらえたり、応募先に合わせた選考対策を受けられたりするなど、就活に関する相談ができます。
転職エージェントの利用方法は、「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢く活用するコツ」のコラムを参考にしてみてください。
プロの意見を聞ける
転職エージェントに相談すると、プロのキャリアアドバイザーから意見をもらえるのがメリットの一つです。キャリアアドバイザーは転職における豊富な知識や経験があるため、会社を辞めることに関しても客観的な判断をしてもらえます。今辞めるべきなのか、転職のリスクは何か、といった点についてアドバイスをもらうことで、後悔のない決断ができるでしょう。
円満退職のアドバイスをしてくれる
転職エージェントを利用すれば、円満退職の方法も教えてもらえます。退職理由の伝え方や上司から引き止められたときの対処法など、自分では難しい問題もアドバイザーと一緒に解決できるので安心です。
求人探しを代行してくれる
転職エージェントでは求職者の希望を聞いたうえで合いそうな求人を探してくれるので、一人で転職活動を行うよりも効率的です。職場の雰囲気なども聞けることがあり、ミスマッチが起きにくいのもメリットといえます。
適職診断を受けて自分に合う仕事を見つけるのも手
適職診断を受けて、その結果をもとに自分に合う仕事を見つけるのもおすすめです。適職診断を受けることにより、自分の適性に合う働きやすい職種を理解できます。
仕事のストレスをゼロにするのは難しいものの、より働きやすい環境に移ることでストレスを減らせる可能性があるでしょう。
どうしても「仕事を辞めたいけれど、転職サイトを見ても自分に合う転職先が分からない…」と感じる方は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用するのがおすすめです。ハタラクティブは、既卒や第二新卒、フリーターの若年層に特化した就職・転職エージェント。
プロのキャリアアドバイザーが希望や適性に合う求人をご紹介いたします。ご紹介する求人は、すべてハタラクティブが取材を行った信頼できる企業です。求人サイトには掲載していない職場の雰囲気や具体的な業務内容までお伝えできるため、入社後のミスマッチが起こりにくいメリットがあります。また、専任のアドバイザーによる応募書類の添削や面接対策も実施します。
サービスはすべて無料ですので、安心してご利用ください。
仕事辞めたい病に関するQ&A
ここでは、仕事辞めたい病に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。
上司が怖くて退職相談できません
「民法第627条」では、退職の2週間前に退職意思を伝えれば退職できるとされています。もし、退職届の受け取りを拒否されたとしても「内容証明郵便」で提出すれば問題ありません。勇気を持って一度話してみましょう。
参照元
e-Gov 法令検索
民法
退職したいのに会社が人手不足で仕事を辞められません
職場の人手不足は、会社が解決すべき問題です。就業規則に則って退職手続きを踏めば退職してもかまわないため、辞めたい意思をはっきり伝えましょう。
ただし、円満退職をするためにも、後任者への引き継ぎやお世話になった人への挨拶をしっかりと行ってください。
いきなり退職届を出すのは良くない?
上司に相談せず、いきなり退職届を出すのはやめましょう。退職届は、上司と相談して退職日が決定してから会社に提出する正式な書類です。職場の状況や上司の意向を考えず勝手に退職日を決めてしまうと、円満退職は難しくなります。まずは直属の上司に相談するのがマナーです。
「退職届は手書きにした方が良い?基本のルールと書き方について」のコラムを読んで、退職届の目的を理解しましょう。
辞めたいけれど後悔しないか不安です…
転職の目的や長期的なキャリアを明確にしましょう。嫌な仕事から逃げたいだけで会社を辞めたり、なんとなくイメージで転職先を決めたりすると、後悔する恐れがあります。「前の会社のほうが良かった」「転職先の社風が合わない」とならないためにも、退職理由や転職先に求める条件、将来の目標を明らかにするのが重要です。
「転職のありがち失敗例を紹介!後悔しない選択と成功のコツとは」のコラムで転職成功に必要なことを解説していますので、参考にしてみてください。
転職活動はどれくらい時間がかかる?
一般的に1〜3ヶ月といわれています。転職にかかる時間は、年齢や経験・スキルの有無によって差があり、人によってさまざまです。想定した以上の時間がかかる場合もあるので、在職中に活動するのがおすすめです。「転職はどれくらいかかる?準備期間の目安や早めに終わらせるコツを解説」のコラムで応募書類の作成や退職準備にかかる時間を解説していますので、ご覧ください。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、効率的に転職活動が進むようにサポートいたします。「次の仕事が決まらないのでは」と不安に思う方は、ぜひご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。