30歳職歴なしは「人生終わり」じゃない!正社員就職のコツを紹介
「30歳で職歴なしの場合も就職できる?」「人生終了って本当?」などと不安に思う方もいるでしょう。しかし、人手不足の業界や職種もあるため、30歳で職歴がなくても正社員になることは可能です。
このコラムでは、職歴なしの30歳の方に就職活動の流れや正社員を目指す方法、おすすめの仕事を紹介します。30歳以降も職に就かないままでいるリスクにも触れているので、現状を見直すきっかけとしてぜひご覧ください。
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30歳職歴なしから就職することは可能

30歳職歴なしの方も、就職活動の流れを押さえて選考対策をしっかりと行えば、正社員になることは可能です。「30代で就職活動するのは手遅れなのでは」と悩み過ぎる必要はありません。しかし、社会人として経験を積んでいる人に比べると、就職市場で不利になる場合があるのは事実です。
以下で、30歳職歴なしの方が就職する際の難易度を確認してみましょう。
なお、就職・転職エージェントでは、初回の面談後に自分に合う求人を紹介してもらえます。職歴なしから就職できる求人を紹介してもらうことも可能なので、気軽に相談してみましょう。
30歳職歴なしからの就職率は約2割
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③-平成29年版『就業構造基本調査』より-」によると、非正規雇用から正社員になった人の割合は以下のとおりです。
| 年齢 | 非正規職離職者数 | 正社員移行率 |
|---|---|---|
| 15~19歳 | 348人 | 29.9% |
| 20~24歳 | 2,364人 | 32.7% |
| 25~29歳 | 3,081人 | 25.5% |
| 30~34歳 | 3,198人 | 18.1% |
| 35~39歳 | 3,197人 | 15.5% |
| 40~44歳 | 3,517人 | 15.6% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③-平成29年版『就業構造基本調査』より-(p.72)」
2017年時点でアルバイトやパートから正社員になった30〜34歳の人は、18.1%です。年齢が上がるにつれて正社員移行率が下がることが読み取れるため、30歳以降も職歴なしのままでいると就職難易度が上がると考えられるでしょう。
参照元:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③―平成29年版「就業構造基本調査」より―」
30歳職歴なしの人が企業に与える印象
30歳まで職歴がない理由が自身の病気や家族の介護による場合、現在は問題なく働ける状態であることを示せれば、それほど不利にはならないでしょう。病歴や家庭の事情については、企業側が深掘りしづらい内容といえます。
一方で、「働く気がなかった」といった理由では、「即戦力として期待できない」「責任感や任務を全うする能力が低い」といった判断をされる可能性があります。
職歴なしの30歳は人生終わり?
30歳で職歴がないと「人生終わりだ」と考えてしまう人もいるようですが、実際にはそのようなことはありません。人手不足の業界・職種に注目して求人を探したり、アルバイトから正社員登用されたりするなど、正社員になる道は多くありますし、自分の行動次第でこれからの人生を変えることは十分に可能です。
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30歳職歴なしだと就職が難しいといわれるのはなぜ?
30歳で職歴がなくても就職は可能ではあるものの、20代の若手や経験者に比べて難しい側面もあります。育成を前提とした採用では20代の方が有利になりやすく、また即戦力を求められる採用では経験者が選ばれやすいためです。
この項では、30歳で職歴なしの場合、就職がやや難しいとされる理由を解説します。
30歳は即戦力とみなされる
一般的に、30歳以上になると企業側から職務経験や即戦力としてのスキルが求められる傾向にあります。職歴がない場合、「専門的な知識や、正社員としての責任感が十分に身に付いていないのでは」と判断される可能性もあり、就職が難しいと感じることもあるようです。
しかしこれはあくまで一般的な傾向であり、会社によっては未経験でも育てることを前提に採用する場合もあります。ポイントは、自分の強みや意欲をしっかり伝えられる準備をしておくことです。
マネジメント能力を求められる場合もある
30歳前後になると、企業側は単に仕事ができるだけでなく、チームをまとめたり後輩を育てたりできる人材を期待することがあります。職歴がない場合、これまでに部下やチームを率いた経験がないため、マネジメント能力の有無で不利に見られることも。そのため、「未経験歓迎」「教育体制あり」といった求人に注目することが大切です。
ポイントは、自分に合った業界や職種を見極め、応募先企業の求めるスキルや役割に合わせて準備することです。職歴なしでも挑戦できる仕事は必ず存在するため、戦略的に求人を選ぶことが重要です。
応募者の幅が広く競争が激しい
30歳前後の年齢は「未経験でも育てやすい20代」と「経験豊富な40代」に挟まれる年齢層であり、応募者の層が広くなります。そのため、未経験で職歴がない場合は、経験者や即戦力の応募者と比較されやすく、競争が激しくなることもあるでしょう。
特に、大企業や人気職種に挑戦する場合、倍率が高く失敗体験が続いてしまうリスクがあります。就職成功のためには、企業規模や知名度にこだわり過ぎず、幅広く求人を検討することが大切です。
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30歳職歴なしから就職を目指せる理由
世の中には人手が足りていない会社や業界があったり、年齢が問われない仕事があったりするため、30歳職歴なしの方も就職を目指せます。ここでは、30歳で職歴なしの状態から就職できる理由を解説します。
人手不足の企業がある
30歳職歴なしの方は、人手が足りていない企業を選ぶことで採用される可能性を高められます。中小企業庁の「2025年版 中小企業白書・小規模企業白書の概要」によると、人手不足を感じている中小企業の割合は以下のとおりでした。

引用:「2025年版 中小企業白書・小規模企業白書の概要(p.6)」
このグラフによると、中小企業の人手不足の状況は年々強まっていることが分かります。人手不足で人材を広く歓迎している企業であれば、未経験者や空白期間がある方も就職を目指せるでしょう。
参照元:中小企業庁「小規模企業白書」
人手不足の業界とは
人手不足の傾向にある業界には、以下のような例が挙げられます。
- ・建設業界
- ・飲食業界
- ・IT業界
- ・運送、流通業界
- ・医療、福祉業界
人手不足の業界は、未経験者を歓迎する会社が多い傾向です。経験がなくても意欲があれば、育てることを前提に採用を行う会社も少なくありません。
これらの業界の求人情報を確認し、経歴が問われない会社を探すのも、30歳からの就職を目指す一つの方法といえるでしょう。
年齢が問われない仕事がある
年齢が問われない仕事は数多くあります。そもそも募集・採用における年齢制限は、厚生労働省からの通達により禁止されているのです。そのため、30歳職歴なしの方も、年齢を気にせずにいろいろな仕事に目を向けてみましょう。
採用担当者が重視するのは年齢ではなく、働く意欲があるか、これから成長できるかという点です。職歴がなくても、素直さや責任感、学ぶ姿勢があれば評価してもらえるでしょう。
参照元:厚生労働省「募集・採用における年齢制限禁止について」
30歳以上の中堅層を雇いたい企業が存在する
中堅層が少なく社内の年齢層が偏っている企業では、30歳職歴なしから就職できる可能性があります。30歳以上の中堅層が少ない企業には、「40代以上の社員が多い」「20代の社員は少数」などの特徴があるようです。
ただし職歴なしの場合、即戦力になり得る人やマネジメント経験のある人を求めている企業には採用されない可能性が高いため、未経験者を歓迎している企業に絞って仕事探しをするのがポイントといえます。
ブラック企業に注意しよう
30歳職歴なしの状態から就職を目指す際は、経営理念やビジョンに納得できる企業を探すことが重要です。採用ハードルが低い求人のなかには、いわゆるブラック企業が含まれている場合もあります。ブラック企業を見極めるためには、年間休日数や月平均残業時間、離職率などをチェックしたり、口コミサイトやSNSで評判を調べたりするのがおすすめです。
就職・転職エージェントは企業情報に詳しいため、ブラック企業の見極めができるか不安な方は相談してみましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
30歳以降も職歴なしのままでいる6つのリスク

30歳以降も就職しないままでいると、年齢が上がるにつれて将来の計画が立てにくくなったり、金銭的な不安が募ったりする可能性があります。この項では30歳の方が職歴なしのままでいるリスクをまとめたので、1つずつチェックしてみましょう。
30歳以降も職歴なしのままでいるリスク
- 体力が衰え、行動するのが億劫に感じるようになる
- 社会的信用を得にくくなる
- 年齢が上がると求人数が減る傾向がある
- 世間体を気にして家族や友人と疎遠になる可能性がある
- 同世代との収入や生活水準の格差が広がりやすい
- 収入が低くなり生活に支障が出る恐れがある
1.体力が衰え、行動するのが億劫に感じるようになる
30歳以降も職歴なしのままでいると、次第に体力が衰え、行動するのが億劫になってしまう可能性があります。「体力のいる仕事はできないのでは…」「職歴がないから正社員になるのは無理そう」とチャレンジする気持ちが薄れ、就職したいと思っていても行動を起こすのが難しくなってしまうかもしれません。
2.社会的信用を得にくくなる
職歴なしで30歳以降も就職せずにいると、社会的信用を得にくくなります。職歴がないニートやフリーターの方は、正社員に比べて安定した収入がないとみなされる可能性があるからです。
社会的信用が得られないと、住宅ローンやクレジットカードの審査が通りにくく、生活面で不便に感じる場面があるでしょう。
結婚や育児のハードルが上がる
職歴なしの30歳は、結婚や育児のハードルが上がる可能性もあります。安定した仕事に就いていなかったり収入が上がっていかなかったりすると、将来を不安視されたり、ライフイベントに必要な費用を確保するのが難しかったりするからです。
また、パートナーの両親が結婚を認めてくれないケースも考えられます。結婚や子育てを考えている職歴なしの30歳の方は、就職に向けて早めに行動を起こしましょう。
3.年齢が上がると求人数が減る傾向がある
年齢が上がるほど、職歴なしから応募できる求人が減っていくでしょう。10代後半〜20代のように年齢が若いうちは、経験が浅くても将来の可能性を見込んでポテンシャル採用される場合がありますが、30歳以降は即戦力となる人材が求められる傾向にあるからです。
4.世間体を気にして家族や友人と疎遠になる可能性がある
30歳職歴なしの場合、人によっては家族に対して後ろめたい気持ちがあったり、友人に自身の状況を知られたくなかったりして、身近な人たちと徐々に疎遠になる可能性があります。家族から「就職しなさい」と言われたくないがために、自ら距離を取ってしまう場合もあるでしょう。
5.同世代との収入や生活水準の格差が広がりやすい
職歴なしのまま30歳を迎えると、同世代との収入や生活水準の差が広がりやすくなります。無職やフリーターの期間が長いほど、収入差が生まれてしまうでしょう。金銭的な余裕がないと住居や趣味などにお金を掛けにくく、周囲と比べてしまう人もいるかもしれません。
しかし、今から正社員として働き始めれば、数年後には安定した収入や生活基盤を築くことができ、同世代とのギャップは自然と縮まっていきます。自分の生活を整え、やりたいことにお金を使えるようになるためにも、今が動き出すタイミングだといえるでしょう。
6.収入が低くなり生活に支障が出る恐れがある
パートやアルバイトは正社員に比べて収入が低い傾向にあり、生活に支障が出る恐れも考えられます。収入が少ないと貯蓄がしにくいため、大きな病気を患ったときや結婚・出産などのライフイベントがあるときに金銭面で困る可能性があるでしょう。
また、働き方によっては将来的にもらえる年金が少なくなったり、そもそも年金がもらえなかったりするリスクもあります。
30歳からの挑戦は遅過ぎるわけではないが、年齢を重ねるごとに選択肢が狭まる可能性も
職歴なしの30歳から就職を目指す場合、将来を考えると早めの行動が重要です。35歳くらいまでに就職することを目標にすると望ましいでしょう。社会人としての経験を積むには、できるだけ早く職歴を作ることが将来の選択肢を広げるために有利となります。
資格や知識の習得を目指し、それらを武器として就職を目指すことも有効です。30代はまだ十分に柔軟性があり、学びながら新しいスキルを身に付ける力があります。特にITや介護、物流業界などは未経験者も歓迎されることが多く、資格取得やトレーニングがサポートされる場合も。このような職種を選べば、実務経験を積みながらキャリアを構築していけるでしょう。
30歳からの就職は決して遅過ぎるわけではありませんが、年齢を重ねるごとに選択肢が狭まる可能性がありますので、戦略的に行動を起こすことも有効です。より早く半歩でも踏み出すことで、自分の未来を切り開いていきましょう。
30歳職歴なしの場合の就職活動の流れ
就職活動の流れとしては、まず自己分析から始めます。自己分析を行うことで、自分の価値観や選考でアピールできる強みを明確にできるためです。そのうえで、希望の業界・職種を定め、求人を探すといった流れになります。
ここでは一般的な就職活動の流れをまとめました。自己分析や業界・企業研究の必要性や面接対策のポイントなどを詳しく解説しているので、就職活動を始める前にぜひご覧ください。
就職活動の流れ
- 自己分析を行う
- 求人を選ぶ
- 業界研究・企業研究を行う
- 履歴書を作成する
- 面接対策を行う
- 面接を受ける
- 内定を得る
1.自己分析を行う
「就職活動を始めよう!」と思い立ったとき、求人サイトや就活アプリで自分の希望条件に合う求人を探し始める人が多いかもしれませんが、まずは「自己分析」を行ってみましょう。自己分析とは、過去の行動や気持ちの変化をノートや紙に書いて思い出し、自分の特徴や長所・短所、価値観などを明らかにすることです。
自己分析を行うことによって、志望動機や自己PR、長所・短所など企業から問われる内容に説得力をもたせられるというメリットがあります。また、自分に合う企業を見つけやすくなり、入社後に「自分には合わない仕事かも…」「やっぱり受けない方が良かった」などと後悔するリスクを防ぐことにもつながるでしょう。
自分に合った仕事を見つけるためのポイントを教えてください
自分に合った仕事探しには自己分析と柔軟な視点が欠かせません
自分に合った仕事を見つけるには、まず自己分析を行い、ご自身が大切にする価値観や興味、得意なことを把握することが大切です。
これまでの経験を振り返りながら「充実感を得た場面」や「自分らしさを発揮できたシーン」をイメージしましょう。加えて「何を大切にして働きたいか」という価値観や、これまでに培った経験やスキルを言語化し、それらを活かせる業界や職種を調べます。
ハローワークや地域若者サポートステーション、就職エージェントなどを活用し、市場価値を知るプロのアドバイスを受けることも有効です。アドバイスを受ける際には、自分が大切にする価値観やスキルを整理し、方向性を明確にしておくと、就職活動がよりスムーズに進むでしょう。
もし、アルバイトやインターンシップで実際に働くチャンスがあれば、業務適性を確認できます。
「この仕事でなければいけない」など、選択肢を狭め過ぎると応募可能な企業が見つかりにくくなることも。希望する項目の優先順位を考え、柔軟性をもって検討しましょう。
2.求人を選ぶ
自己分析をして自分についての理解が深められたら、求人選びを始めます。気になる求人を1〜5社ほど選び、応募する前にそれぞれの業界・企業について調べてみましょう。
複数の求人を比較すると、自分がどんな働き方を望んでいるのかが見えてきます。「勤務時間の安定を重視したい」「できれば在宅ワークがいい」「体を動かす仕事の方が向いていそう」など、選んでいくうちに自分の軸が自然と整理されていくでしょう。いくつかの候補を絞り込み、本当に自分に合いそうな企業を見つけることが大切です。
3.業界・企業研究を行う
応募したい求人が決まったら、業界研究・企業研究を行いましょう。業界研究では、その業界の特徴や将来性、働き方の傾向を把握します。企業研究では、社風や教育制度、求める人物像などを確認することが大切です。
業界研究と企業研究をしっかり行うと、面接で採用担当者の印象に残る志望動機を伝えられたり、入社後のミスマッチを防げたりします。
4.履歴書を作成する
業界研究・企業研究を行ったうえで「受けたい」という気持ちが変わらなければ、履歴書を作り始めましょう。30歳で職歴なしの場合、アルバイト経験の有無で履歴書に書く内容が変わります。具体的な書き方を以下にまとめました。
職歴欄に「職歴なし」と明記する
職歴なしの場合、履歴書の職歴欄には正直に「職歴なし」と書きます。「30歳で職歴なしだと就職で不利になるかも」という考えから経歴を偽ると経歴詐称にあたるため、嘘をつかないようにしましょう。
もし、介護や病気など働けなかった特別な理由がある場合は、備考欄にその旨を記載してください。
アルバイト経験がある場合は記載する
アルバイト経験がある場合は職歴欄に記載しましょう。一般的にアルバイト経験は職歴とみなされませんが、社会経験があることを伝えるためにも「職歴なし」だけで終わらせず、経験した実務内容を書いておくのがおすすめです。
アルバイトの業務が志望する業界や職種に関係するなら、アピール材料にもなります。
業務に関連する資格を保有している場合は記載する
仕事に役立つ資格を取得している場合は、優先的に記入するのがおすすめです。職歴はなくとも業務に関連する知識があると伝えられれば、書類選考で高評価につながる可能性があります。
面接では、専門知識を応募先でどのように活かしたいかをアピールしましょう。
書類送付の際に添え状も作成する
履歴書や職務経歴書を送付する際は、「添え状」も忘れずに作成しましょう。添え状は送り状とも呼ばれ、同封書類の内容を箇条書きで記したものです。添え状がないからといって不採用になる可能性は低いですが、同封することで「ビジネスマナーが身に付いている」という印象を与えられるでしょう。
作成方法は手書きでもパソコンでも問題ないものの、修正が簡単にできる・データを保存しておけばほかの企業を受ける際にも使えるなどのメリットがあるため、自宅にあればパソコンで作るのがおすすめです。
5.面接対策を行う
書類選考を通過後は、企業と面接を行うのが一般的です。30歳職歴なしの方が面接を成功させるには、正社員を目指す理由を明確にし、空白期間についてポジティブに伝えることが重要といえます。以下で、面接を成功させるポイントを解説します。
30歳で職歴なしの状態で臨む面接では、意欲や熱意、将来性を誠実に伝えることが成功の鍵
面接を受ける際には、自分自身を知ることから準備します。これまでに身に付けてきた強みや、そして「なぜ正社員を目指すのか」という動機を具体的に考えて伝える準備をしましょう。
その際に、職歴がない空白期間に学んだことや取り組んでいたことがあれば、伝えられるようにしておきます。そして、これまで得た経験を応募企業でどのように活かせるかも考えておきましょう。
これは“就活の鉄則”といえますが、企業や職種に関するリサーチを十分に行い、「なぜ、その会社を選んだのか」を説明できるようにすることが大切といえます。
空白期間について説明する際には、ネガティブに聞こえる表現を避け、自己学習やボランティア、家族のサポートなど、主体的に考えながら行動したことが伝わるようにするのがおすすめです。
事前に模擬面接で練習するなど、本番で落ち着いて回答できるように準備しておくことも欠かせません。面接は経験だけでなく、あなたの意欲や成長の可能性をアピールする場です。
職歴がなくても、あなたの未来を期待できるエピソードを、誠実さと積極性をもって伝えることが成功のポイントといえます。
正社員を目指す理由を明確にしておく
30歳で職歴なしの方が就職するには、「なぜ(今後どうなりたいから)就職するのか」を、具体的かつポジティブに伝えるのが大切です。そのため、「30歳までの職歴なしの期間に何を学び、今後どう成長していきたいか」を明確にしておきましょう。
会社や職種の特徴、ニーズはそれぞれ異なります。その会社を選んだ理由を合理的に伝えられるように、会社や職種のリサーチを欠かさないようにしましょう。
空白期間を説明できるようにする
30歳まで職歴なしだった事実は変えられないので、理由を正直に話したうえで、これまで行ってきたことや考えてきたことをポジティブに伝えましょう。
しかし、「就活する気がなかった」「働きたくなかった」などの理由だけでは、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまいます。「将来に向けて、真剣に業務に取り組もうとしている」という姿勢を示すことが重要です。
空白期間が必ずしも不利になるとは限らない
30歳まで空白期間があっても、理由の伝え方によっては採用担当者にプラスの印象を与えられます。ボランティアや家族の介護などに前向きに取り組んでいた方は、自信をもって伝えましょう。
また、空白期間にアルバイトをしていた方は、仕事で学んだ知識や身に付いたスキルをアピールしてみてください。空白期間が長くても、スキルアップをしたり応募職種に役立つ経験を得たりしていれば、プラスの印象を与えられる可能性があります。
エージェントやハローワークを利用して模擬面接を行う
就活を成功させるためには、模擬面接を繰り返すのが効果的です。模擬面接とは、入室から退出までの一連の流れを本番と同じように実施することです。模擬面接を何度も行えば、本番のような緊張感に慣れることができ、落ち着いて面接に臨めるようになります。
模擬面接は、就職・転職エージェントやハローワークなどで行えます。よく聞かれる必須事項や、「職歴なしの30歳」だからこそ聞かれる質問を押さえて対策しましょう。
6.面接を受ける
書類選考を通過後は、面接を受けます。対面とオンラインどちらで行われるかは会社によって異なるため、選考の流れをきちんと確認しておきましょう。
面接では、話す内容だけでなく髪型や服装もチェックされます。30歳で職歴なしの応募者に対し、ビジネスマナーなどを不安視する採用担当者もいるでしょう。そのため、立ち居振る舞いなどの第一印象でマイナスイメージをもたれないようにすることが重要です。
7.内定を得る
面接を終えて会社から採用通知が来たら、労働条件や仕事内容を改めて確認します。入社することを決めたら内定を承諾しましょう。内定の承諾には期限が設けられているのが一般的なため、期限内に返事をするようにしてください。
30歳職歴なしから正社員就職を目指す方法
30歳で職歴なしの方が就職するには、会社が求めるニーズを理解し、自分の能力と照らし合わせて仕事探しをするのが大切です。以下で、就職を成功させるコツを5つ紹介します。
30歳職歴なしから正社員就職を目指す方法
- 求人サイトを利用する
- ハローワークを利用する
- 就職・転職エージェントに相談する
- 正社員登用制度を利用する
- 知り合いに紹介してもらう
職歴なしの30歳が就職を成功させるためのコツを教えてください
戦略的なアプローチと自己改善が効果的です
職歴なしの30歳の方が就職を成功させるには、まず自分の強みや興味を見極め、自分に合いそうな業界を選ぶことが大切です。未経験者を受け入れる業界は一定数あり、必要なスキルを働きながら学べる環境が整っている企業もあります。
次に、スキルアップを目指しましょう。資格取得やオンライン講座を活用して、自分の市場価値を高めることが可能です。ハローワークで職業訓練校を探し、資格や知識の習得を進め、就職につなげることも有効でしょう。
さらに、自己PRの準備も欠かせません。職歴がなくても、過去の学びや趣味、ボランティア活動から得た経験やスキルをアピールすることができます。
就職支援サービスを活用して、さまざまなアドバイスを得ることもおすすめです。また、友人などの人脈がもととなり新たなチャンスを得ることもあるでしょう。最も大切なのは、諦めずに行動を続けること。年齢や経験を過度に気にせず、自分の成長に焦点を当てながら取り組めば、必ず道は開けます。
1.求人サイトを利用する
求人サイトでは、職種や勤務地、雇用形態など自分の希望条件を設定して求人を探すことができます。お気に入り登録をしたり保存機能を使ったりすれば、気になる求人をあとから見返すことが可能です。
求人サイトは求人情報が毎日更新されるので、自分に合う仕事を見つけやすいといえます。
職歴の有無が問われない求人を探す
30歳職歴なしの方は、職歴が問われない求人を中心に探すのがおすすめです。やる気や人柄を重視する会社であれば、30歳で無職やフリーターの状態からも採用される場合があります。
会社側は応募者の意欲を見ているので、「就職後、自分がどのように成長して将来どうなりたいか」という目標をはっきりと伝えることが大事です。
アルバイト経験が活かせる職種に絞る
これまでアルバイトをしていた方は、自分が行っていた業務に近い仕事や、類似する業界を目指すのもおすすめです。30歳職歴なしからいきなり未経験の仕事に就くのはハードルが高く、たとえ就職できても、力を発揮できるまでに時間が掛かる可能性があります。
しかし、アルバイトで経験したことのある分野に近ければ、ノウハウが分かっているケースもあり業務を進めやすいでしょう。教える際にも時間が掛かりにくいため、「採用してみたい」と思ってもらえる可能性が高いといえます。
2.ハローワークを利用する
ハローワーク(公共職業安定所)は、無料で就職の支援を受けられる国の行政機関です。求職者として登録すれば求人情報を見られるほか、書類作成や面接など就職活動のための指導も受けられます。ハローワークは各自治体にあるため、その地域に特化した求人情報を探せるのもポイントです。
地元企業で働きたい方や、地域に貢献する仕事に就きたい方はハローワークで求人を探してみましょう。
参照元:厚生労働省「ハローワーク」
地域若者サポートステーション(サポステ)を利用する
地域若者サポートステーションは、厚生労働省が委託したNPO法人や企業が運営する就職支援機関で、通称は「サポステ」です。無料でキャリアコンサルタントに相談に乗ってもらったり、コミュニケーション訓練を受けたりできます。15〜49歳を対象に就労支援を行っているので、30歳職歴なしの方も利用が可能です。
参照元:厚生労働省「サポステ 地域若者サポートステーション」
3.就職・転職エージェントに相談する
30歳職歴なしの方は、民間の就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。最初にカウンセリングを行ってあなたの適性や希望を把握し、その情報をもとに求人を提案してくれます。応募書類の添削や面接での受け答えのアドバイス、悩み相談の対応、面接日・入社日のスケジュール調整など、幅広くサポートしてくれるのもメリットです。
また、入社後に業務内容や職場環境に関する悩み相談を受け、長く勤められるように支援してくれる就職・転職エージェントもあります。最初から最後まで一対一でサポートしてくれるので、30歳職歴なしの方も安心して就職活動に臨めるでしょう。
4.正社員登用制度を利用する
30歳で無職やフリーターの方が正社員になるには、正社員登用制度がある会社でアルバイトから始める方法もあります。アルバイトは自分でシフトの希望を出せるため、無理なく働きやすいでしょう。
ただし、正社員登用制度が導入されていても、実際には条件が厳しくなかなか正社員になれないことも。アルバイトからの正社員登用を目指したい方は、面接時に制度の利用実績を確認しておきましょう。
正社員登用制度を利用すればミスマッチを防ぎやすい
正社員登用制度を利用するメリットは、正社員になったあとのミスマッチを防ぎやすい点です。初めから正社員として入社すると、職場環境や業務内容にギャップを感じても、「せっかく正社員になれたのだから…」「すぐに辞めたらもったいない」と、辞める決断ができない方もいるでしょう。
正社員登用制度を利用すれば、一定期間働いてから正社員になるかを判断できるため、合わない会社へ就職するリスクを防げます。
5.知り合いに紹介してもらう
友人や親戚など、知り合いに就職先を紹介してもらうのも一つの手です。知り合いの紹介であれば、すぐに面接の日程を決めて話を聞いてくれる場合もあるでしょう。社員が辞めてしまったり友人が起業したりして、ちょうど人材を探している可能性もあるため、周囲に聞いてみるのがおすすめです。
30歳職歴なしから正社員を目指しやすい職業8選
ここでは、職歴なしの30歳が正社員を目指しやすい職業を紹介します。仕事内容やおすすめする理由も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
30歳職歴なしから正社員を目指しやすい職業
- 製造職
- 営業職
- 販売職
- ITエンジニア
- 施工管理
- カスタマーサポート
- タクシードライバー
- 介護職
人手不足が顕著な業界は、30歳職歴なしから正社員就職を目指しやすいという特徴があります。これらの業界では未経験者を積極的に受け入れる傾向があり、働きながらスキルを習得できる環境が整っている傾向があるのです。
また、意欲や柔軟性を重視し、特定の資格や経験がなくてもチャレンジしやすいことがあるようです。さらに、経験よりもこれからの可能性を評価する職場も一定数あり、自分の強みや向上心をアピールすることで就職への道を広げやすくなります。
1.製造職
製造の仕事には、ベルトコンベアーを流れる製品の加工や検品を行うライン作業、倉庫で物を取り出すピッキング、工場全体を管理するなどの業務があります。ライン作業やピッキングは基本的に一人で行うため、黙々と作業するのが好きな方に向いているでしょう。製品作りの工程も見られるので、ものづくりに興味がある方にもおすすめです。
正社員
電子部品製造オペレーター
年収 370万円 ~ 470万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
2.営業職
営業職は企業の売り上げに直結する仕事で、多くの会社で必要なポジションのため、求人数が多いのが特徴です。対象顧客は主に法人と個人の2種類で、自社の商品やサービスの紹介・契約・販売などを行います。
法人向け営業は自社や顧客の業界知識を十分に理解している必要があり、取引額も高額です。そのため、営業職としての経験値が求められる傾向にあるようです。
一方、個人向け営業は生活に直結する商品やサービスを扱うこともあり、経験が必須でない場合もあります。
以下では、「既存営業(ルート営業)」「新規営業」「反響営業」「飛び込み営業」4つの営業職の種類についてまとめました。性格によって向き不向きがあるため、自分がどの種類に向いているか確認してみましょう。

引用:厚生労働省「職業情報提供サイトjob tag 営業の仕事 関連図」
既存営業(ルート営業)
既存営業は、契約を継続させるために定期的に取引先を訪問し、顧客の要望や課題を把握するのが主な仕事です。改善に向けた提案や、契約を継続させるためのコミュニケーション力が欠かせません。
新規営業
新規営業とは、訪問先にアポイントを取らずに出向く飛び込み営業や、電話で営業を掛けるテレアポなどを行う仕事です。結果が重視される仕事なので、対話力だけでなく、メンタル面のタフさや行動力なども求められます。
反響営業
反響営業とは、問い合わせをもらった顧客に対する営業活動です。たとえば、引っ越しの見積り依頼や商品カタログの送付依頼などを行った顧客に向けて、自社の紹介をしてサービスを利用してもらえるように動きます。顧客が商品やサービスに興味をもっている間に、必要な情報を分かりやすく説明するスキルが必要です。
飛び込み営業
飛び込み営業は、ニーズがありそうな顧客に対してアポイントなしで訪問するのが仕事です。さまざまな人や組織に対して、自分のスタイルで営業活動ができるのが特徴。試行錯誤を繰り返すことで営業力が磨かれるため、ポジティブな気持ちで取り組むのが重要です。
3.販売職
販売職の主な業務は、来店客の接客やレジ打ち、商品の在庫管理、品出しなどです。取り扱う商品について熟知し、来店客とコミュニケーションを取りながらニーズに合った商品を提案するスキルが求められます。
取り扱う商品によっては、専門的な知識が必要な場合もありますが、基本的に資格は必要ありません。そのため、体力やコミュニケーション能力があれば、30歳職歴なしの方も採用してもらえる可能性があります。
4.ITエンジニア
ITエンジニアは、システムを作るための設計やプログラミングを行うのが主な仕事です。IT業界は技術の進化が著しい反面、人材不足が深刻となっています。そのため、意欲や基本的なスキルがあれば未経験から採用される可能性もあるでしょう。
ITエンジニアとして手に職をつけたい30歳職歴なしの方は、書籍を購入したり通信講座を利用したりして、基本的なIT技術を学んでおくのがおすすめです。
5.施工管理
施工管理は、建設工事の現場で工事全体の管理を行う仕事です。工事の進捗や予算、安全などを管理し、プロジェクトが予定どおりに進むよう、現場を指揮します。
職業情報提供サイトjob tagの「土木施工管理技術者」によると、入職前の実務経験について「特に必要ない」が46.5%となっているため、30歳職歴なしの方も採用してもらえる可能性があります。
6.カスタマーサポート
カスタマーサポートは、「お客さま窓口」や「コールセンター」とも呼ばれ、電話やメールでお客さまの意見や要望に対応します。未経験歓迎の求人もあるため、30歳職歴なしの状態から始めやすい仕事といえるでしょう。
特に、コミュニケーションの基本マナーや簡単なPC操作ができればスタートできることが多いため、初めての正社員としても取り組みやすい仕事です。また、対応スキルや言葉遣いを身に付けることで、将来的に事務職や営業職など、別の職種へのキャリアチェンジにもつなげやすくなります。
7.タクシードライバー
タクシードライバーは、その名のとおりタクシーを運転し、お客さまを目的地まで送り届ける仕事です。車内の設定温度に気を配ったり、道順の説明をしたりと、お客さまへの配慮やコミュニケーションが必要な場面もあります。
職業情報提供サイトjob tagの「タクシー運転手」によると、平均年齢は60.2歳のため、安定して長く働ける職種といえます。30歳は若手とみなされる可能性が高く、就業意欲をしっかりとアピールすれば採用してもらえる可能性があるでしょう。
なお、タクシードライバーの仕事をするには「普通第二種運転免許証」が必要です。
8.介護職
介護職は、要介護者や要支援者に対し、日常生活を送るうえで必要なサポートをする仕事です。
介護職は人手不足の傾向にあり、職種によっては資格が不要のため、30歳職歴なしの方も採用してもらいやすいでしょう。相手の気持ちや状態を察する思いやりの心、相談を受け止めて信頼関係を築く姿勢、身体介護に対応するための体力などが求められます。
30歳職歴なしの方は公務員も目指せる
30歳職歴なしの方は、公務員も目指せます。公務員試験の受験には、職歴の有無は関係ないからです。「地方公務員法 第13条」には、職員を人種や性別、社会的身分によって差別してはならないと明記されています。
ただし、試験には年齢制限が設けられているため、応募できる年齢に該当するかは確認する必要があります。
参照元:e-Gov法令検索「地方公務員法」
参照元:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」
30歳職歴なしの方におすすめな資格

30歳職歴なしの方におすすめな資格として、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)やFP(ファイナンシャルプランナー)などが挙げられます。必ず取らなければいけないわけではないものの、職種によっては資格があると選考で有利になる場合があります。
ここでは、就職に役立つ資格を4つ取り上げました。
資格は就職時の大切なアピールポイントです。職歴がない場合も同様で、選考で好印象を与える重要な要素となります。
たとえば、事務職は「MOS」、不動産業界では「宅地建物取引士」など、応募職種での業務に活かせる資格は即戦力として高く評価されるでしょう。
直接、業務に関連しない資格でも、取得を目指す姿勢は意欲や努力を示す証となり得ます。未取得でも勉強中のものがあれば積極的に伝えてみてください。
資格を取得する際に学びながら得た知識や自信は、あなたの就職活動を良い方向に進める助けとなるでしょう。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、WordやExcel、PowerPointなどのスキルを証明する資格です。いずれも仕事で使用する基本のソフトであるため、MOSを取得していると重宝される可能性があります。30歳職歴なしからパソコンを使う仕事に就きたい方は、取得を検討してみましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得すると、金融や不動産、住宅ローン、年金、保険、相続など、人の一生にまつわる幅広い知識を習得できます。金融業界や保険業界、不動産業界への就職を考えている方は、取得しておくと選考で有利になる可能性があるでしょう。
日商簿記検定
日商簿記検定は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、会社の経営成績と財政状態を明らかにする技能試験です。経理・財務や営業職に就きたい方におすすめできます。
試験は初級・3級・2級・1級と4段階に分かれています。まずは初級から取得し、余裕があれば2級まで取得しましょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として従事するための国家資格で、宅建試験を受験して取得します。通称は「宅建」です。
「宅地建物取引業法 第31条の3」では、「事務所の規模や業務内容に応じて宅地建物取引士を置かなければならない」と定められており、宅建士の資格を保有していると不動産業界において需要があります。30歳職歴なしから不動産関係の仕事に就きたい方は、宅建士の資格を取得しておくのもおすすめです。
参照元:e-Gov法令検索「宅地建物取引業法」
【独自調査】就職先探しの手段・利用サービス
ハタラクティブが独自に行った調査「若者しごと白書2025」によると、就職先探しの手段や利用サービスの割合は以下のようになっています。
※回答者数:フリーター567人、正社員519人
| 就職先探しの手段・利用サービス | フリーター | 正社員 |
|---|---|---|
| 就職・転職情報サイト | 65.1% | 45.7% |
| ハローワーク | 15.0% | 16.2% |
| 就職・転職エージェント | 8.3% | 20.0% |
| 企業のWebサイト | 3.4% | 5.4% |
| 友人からの紹介 | 2.3% | 4.2% |
| 家族や親戚からの紹介 | 2.1% | 2.5% |
| SNS | 1.2% | 0.6% |
| スカウトサービス | 1.1% | 2.7% |
| 紙媒体 | 0.5% | 1.3% |
| 合同企業説明会など、就職イベント | 0.5% | 0.8% |
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 3-6. 就職先探しの手段・利用サービス(p.31)」
フリーターも正社員も「就職・転職情報サイト」が最多となりました。2番目に多いのは、フリーターが「ハローワーク」、正社員が「就職・転職エージェント」となっています。フリーターも正社員も、割合に違いはあるものの「就職・転職情報サイト」「ハローワーク」「就職・転職エージェント」を使っている人が全体の8割以上を占めていることが分かりました。
「ハローワークは絶対に利用すべき」「エージェントを使わないと効率が悪くなる」などの決まりはないため、自分に合う手段・サービスをいくつか併用しながら就職活動を進めてみましょう。
【まとめ】対策次第で30歳職歴なしから正社員は目指せる
30歳で職歴なしから正社員を目指すためには、丁寧な選考対策と早めの行動が重要です。まずは、自己分析で自分の強みや価値観を明確にし、どんな仕事でどんな働き方がしたいのかを考えてみましょう。
また、30歳で職歴がない場合は選考で不利になる可能性もあるため、ポテンシャル重視の採用や教育体制が整った会社を選ぶのも大事なポイント。選考対策や求人探しに不安がある方は、就職エージェントのサポートを受けて、効率的に就活することも検討してみてください。
「年齢を重ねる前に動き出したい」「一人で就職活動を進めるのは気が重い…」と考えている方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層のニートやフリーター、既卒などを対象とした就職・転職エージェント。
そのため、未経験歓迎や人柄重視の求人の紹介が可能です。また、職歴がない場合のアピール方法や面接成功のコツもアドバイスしています。
さらに、求職者一人ひとりに合う求人紹介だけでなく、応募企業の求める人物像に合わせた対策も実施。所要時間1分程度でできる適職診断もおすすめです。
サービスはすべて無料なので、「面談だけ受けてみたい」といった方もお気軽にご相談ください。
30歳で職歴なしの方のお悩みQ&A
正社員を目指す30歳職歴なしの方に向けて、就職のヒントになるQ&Aをまとめました。30歳職歴なしの場合の就活方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
30歳で職歴なしだと「手遅れ」「詰み」って本当?
そのようなことはありません。30代で正社員経験がなくても就職するチャンスはあるので、「30歳で職歴なしは人生終わりだ」と悲観し過ぎないようにしましょう。
ただし、選考対策は時間を掛けて行うことが重要です。履歴書や職務経歴書の内容を充実させ、面接対策を十分に行う必要があります。
30歳以降も就職なしでいるリスクに男女差はある?
「男で職歴なしは良くない」「女は30代正社員経験なしのままでも大丈夫」などの男女差はありません。年齢を重ねた人ほど即戦力を期待されるため、30歳以降も無職でいると、正社員への採用ハードルは高くなっていく傾向にあります。「就職しなければ」と焦りを感じている方は、1日でも早く行動することが大切です。
「30歳職歴なしバイト経験なし」から就職はできるの?
対策次第で就職は可能です。職歴がない状態から就職するには、面接でポータブルスキルをアピールするのがおすすめです。
ポータブルスキルについては以下のコラムで解説しています。就職を成功させたい方はぜひご覧ください。
30歳フリーターの女性におすすめの仕事は何ですか?
経験が問われにくい営業職や事務職、接客・販売職がおすすめです。ただし、「男性は美容業界で活躍するのが難しい」「女性は体力が必要とされる仕事に就けない」などの性別による基準はないため、あなたが興味のある仕事に挑戦してみることが大切です。
30歳職歴なしから就職を目指す方法は?
「未経験者歓迎」「資格不問」などの求人を中心に仕事探しをしましょう。
求人は、就職サイトやハローワーク、就職・転職エージェントで見つけられます。多くの求人を比較するなら求人サイト、地元企業を中心に探すならハローワーク、のように自分の希望に合わせてサービスを使うのがおすすめです。
就職活動のやり方に不安がある場合は、エージェントに登録してサポートを受けてみましょう。若年層に特化した就職支援なら、ハタラクティブにお任せください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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