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クリエイティブな仕事がしたい!主な職種一覧や向いている人の特徴を解説
この記事のまとめ
- クリエイティブな仕事とは、創作物を制作したりブラッシュアップしたりする仕事のこと
- クリエイティブな仕事には、「デザイナー」「ライター」「ディレクター」などがある
- クリエイティブな仕事にはものづくりや新しいものへの興味関心、前向きな姿勢が求められる
- 就職や転職を成功させるために、まずはクリエイティブな仕事を目指す理由を整理してみよう
- 未経験の場合は経歴不問の求人に応募したり、独学やスクールで技術を習得したりするのがおすすめ
クリエイティブな仕事に興味があっても、「未経験から挑戦するのは難しそう」「憧れはあるけど自分にできるか分からない…」といった不安があると一歩踏み出しにくいもの。未経験からクリエイティブな仕事に挑戦するためには、自分の適性や仕事の種類、求められる能力を把握することが大切です。
このコラムでは、クリエイティブな仕事の主な職種一覧や、向いている人の特徴をご紹介します。また、未経験からクリエイティブな仕事に就くためのポイントもまとめました。就職・転職を成功させるために、まずはクリエイティブな仕事への理解を深めましょう。
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クリエイティブな仕事とは?
クリエイティブな仕事とは、新しく何かを作り出したり、創造物をさらにブラッシュアップしたりする仕事を指します。
絵や音楽といった芸術作品を創るだけでなく、企画やアイデアを生み出すのもクリエイティブな仕事です。クリエイティブな仕事に携わる人を「クリエイター」と呼ぶことも。ものづくりが好きな人にとって、クリエイターは憧れの職業といえるでしょう。
絵を描いたり文章を書いたりとものづくりが好きで、作品を人から褒められたりした経験があり、制作自体が楽しいのであれば、それはあなたにクリエイティブ職の適性がある可能性があります。誰でも嫌いなことはやりたくないし、苦手なことは避けて通りたいものです。「好き」を仕事にできて周りからも感謝される、それが自分の仕事であったのならば、こんなに嬉しいことはないでしょう。
クリエイティブな仕事の主な職種一覧
クリエイティブな仕事の職種は多種多様です。この項では、クリエイティブな仕事と呼ばれる主な職種の一覧をご紹介します。
クリエイティブな仕事にはどのようなものがありますか?代表的なものを教えてください
企画・デザイン・ライティング・ディレクションをはじめとした「ものづくり」の仕事です
クリエイティブ(Creative)は「創造的」「独創的」という意味です。「クリエイティブな仕事」とは企画、デザイン、作品(文章、画像・映像、ハンドメイド作品)など、何かを創り出す「ものづくり」の仕事といえるでしょう。
クリエイティブの代表的な仕事は、大きく4つに分かれます。
- ■デザイン系:モノや空間をデザインする仕事
■写真/映像制作・撮影系:画像や動画を制作する仕事
■ライティング系:文章を書く仕事
■ディレクション系:プロジェクトや制作物の進行管理や調整の仕事
ほかには、音楽家・画家・ダンサーといったアートを扱う芸術系、手芸や工芸などのハンドメイド作家なども、クリエイティブな仕事に含まれます。
自らの発想や想像力を活かし、新しいものを創作したり企画やアイデアを形にしたりと、創作の喜びや自分自身を表現できる楽しさに魅力を感じる方も一定数おり、人気職業の一つです。
一方では、お客様やクライアントのニーズやトレンドを汲み取り、センスや能力・技術を発揮して新しいものを作り続けられなければ、生き残ることがなかなか難しい分野でもあります。
デザイン系
デザインを制作する主なクリエイティブな仕事は、「グラフィックデザイナー」「Webデザイナー」「イラストレーター」などです。ここでは、それぞれの仕事内容を詳しく解説します。
グラフィックデザイナー
職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tagの「グラフィックデザイナー」によると、グラフィックデザイナーは、雑誌やチラシといった出版物や広告、商品のパッケージやロゴマークといった平面上のビジュアルデザインを行う仕事です。クライアントから依頼を受け、商品の魅力が伝わるようなデザインを制作します。
創作物によって仕事の進め方は異なり、単独で作業を行うこともあればイラストレーターやコピーライターなどと共同で作業することも。デザインの技術やセンスに加え、クライアントや同僚の意見や要望を汲み取るコミュニケーション能力が求められるでしょう。
「デザインの仕事を未経験から目指すのは厳しい?必要な能力やなり方を解説!」のコラムでは、グラフィックデザイナーに必要な能力について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザインや制作を行うクリエイティブな仕事です。Webサイトには、クライアントの要望やユーザーのニーズを反映したデザインが求められます。見た目の美しさはもちろん、ユーザーが快適にWebサイトやアプリを使えるよう、見やすさや使いやすさといったUIデザインも考えて制作することが重要です。
場合によってはコーディングを行うことがあるので、デザインや画像編集に必要なソフトの技術だけでなく「CSS」や「HTML」といった言語の知識が必要になることも。インターネットの普及により近年需要が高まっている職種です。
イラストレーター
イラストレーターは、クライアントから依頼を受け、要望に沿ったイラストを制作するクリエイティブな仕事です。描いたイラストは書籍の挿絵や広告、商品パッケージ、ポスターなどに使われます。また、コンシューマーゲームやソーシャルゲームのキャラクターや背景を制作することもあり、幅広い分野で活躍しています。
職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tagの「イラストレーター」によると、近年はパソコンやタブレットを活用し、イラスト制作ソフトを用いたデジタルイラストが主流になりつつあるようです。そのため、クライアントの求めるイラストを作成する画力や表現力に加え、デジタルツールに関する知識や技術も習得する必要があります。
ゲームデザイナー
ゲームデザイナーとは、ゲーム中の背景やキャラクター、武器、操作画面などのビジュアルをデザインするクリエイティブな仕事です。最近は従来のテレビゲームだけでなく、ソーシャルゲームやスマートフォン向けアプリゲームなど、幅広い領域でゲームデザイナーが活躍しています。
魅力的なキャラクターや世界観を表現する必要があるため、創造力や発想力が求められる仕事です。
ただし、「ゲームデザイナー」の指す仕事内容は複数あります。なかには、ゲームの企画立案や基本設計を行う職種を指す場合もあるようです。この場合、求められるのは企画力やスケジュール管理能力、プログラマーやデザイナーなど制作チームをまとめる統率力といえます。
ゲームデザイナーの仕事を探す際は、職種名だけでなく、仕事内容や求められるスキルを十分に確認しておくと安心です。「ゲーム業界の仕事」のコラムでは、ゲームに関わる仕事についてご紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
CGデザイナー
CGデザイナーは、2次元もしくは3次元のコンピューターグラフィックを制作するクリエイティブな職種です。職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tagの「CG制作」によると、近年はゲームや映画、アニメーションといったエンタメ業界だけでなく、機械設計や建築デザイン、医療シミュレーションなどの分野でもCG技術が活用されており、需要が高まっている職種といえます。
CGデザイナーになるには、専用の制作ソフトを使いこなすスキルや、リアルな存在感を生み出すデザイン力、表現力が必要です。
ファッションデザイナー
ファッションデザイナーは、服や装飾品をデザインする仕事です。型紙を起こしたり、仮縫いをしたりといった各工程は分業することもあり、パタンナーや生産管理と連携しながら服づくりを行います。ファッションデザイナーの働き方は主に以下の2種類です。
- ・企業デザイナー
- ・オートクチュールデザイナー
企業デザイナーは、アパレル企業内で大量生産を前提とする服のデザインを行います。一方、オートクチュールデザイナーは、クライアントの依頼を受けて一着ずつ服をデザインするのが特徴です。
どちらの場合も、デザイナーとして経験を積むことで知名度や評価を上げることで、独立を目指す場合もあります。
インテリアデザイナー
インテリアデザイナーは、住宅や事務所、商業施設などの室内空間をデザインするクリエイティブな仕事です。職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tagの「インテリアデザイナー」によると、「空間や室内の環境をデザイン・設計する仕事」と「家具やじゅうたん、カーテンなどの(中略)インテリア用品をデザイン・設計する仕事」に分けられます。
前者の場合、クライアントの要望を丁寧にヒアリングし、イメージやコンセプトに合わせたインテリアを選んだり配置したりするスキルが必要です。後者では、必要に応じて生産・販売担当者と協力しながら、利用者のニーズや使い勝手なども考えてインテリアをデザインする必要があります。
どちらの場合も、デザインセンスだけではなく、クライアントや利用者の希望やニーズを引き出すコミュニケーション能力が求められる仕事です。
写真/映像制作・撮影系
映像制作に携わるクリエイティブな仕事には、テレビ番組やコマーシャル、ミュージックビデオの制作スタッフなどが該当します。また、広告代理店や制作会社に所属し、どのような映像を作るかを企画する人も含まれるでしょう。
動画・映像クリエイター
動画・映像クリエイターは、自分で企画立案して動画を制作したり、クライアントの依頼を受けて広告や企業のPR動画を制作したりするクリエイティブな仕事です。
昨今注目されているのは、自ら企画立案した動画を投稿サイトに共有し、広告収入やPR案件で収益を得る「インフルエンサー」と呼ばれる仕事といえます。自分のチャンネルの登録者数や再生回数、高評価数などが多ければ収益も増えるため、成功すれば高収入を得られる可能性があるでしょう。
一方、依頼を受けて動画を作成する場合は、クライアントと入念な打ち合わせを行い、希望やニーズに合った動画を作成します。基本的には、後述する制作会社に勤めて動画制作に携わり、その後キャリアアップしたり独立したりする流れになるでしょう。
未経験者も動画・映像クリエイターになれる?
動画配信サイトへの動画投稿は、カメラと編集ソフトを扱えるパソコンやスマートフォンがあればすぐに始められます。どのような動画を制作するかにもよりますが、簡単な動画ならスマートフォンだけで撮影から投稿までできたり、無料の編集ソフトのみで作成できたりする場合もあるようです。
ただし、先述したように、収入を得るには登録者数や再生回数を増やす必要があります。投稿してすぐに多くの視聴者に見てもらえるとは限らないほか、視聴者のニーズに合った動画を作り続けなければいけないため、まとまった収益を継続して得るのは難しい側面もあるでしょう。フォトグラファー
フォトグラファーは、クライアントから依頼を受けて写真を撮影するクリエイティブな仕事です。主に依頼を受けるのは、新聞社や出版社、広告代理店、Webメディアなど。また、ブライダルフォトに特化したフォトグラファーや、自分の個性を活かして独立するフォトグラファーもいます。
働き方は多様で、スタジオや新聞社に属して働く人もいれば、個人で活動する人もいるようです。
ライティング系
文章に関わるクリエイティブな仕事として代表的なのは、「ライター」です。ライターは文章を書く媒体によって、「Webライター」や「コピーライター」など名称が変わります。以下では、ほかの職種も挙げながらそれぞれの仕事内容を解説します。
ライター
ライターは、主に新聞や雑誌などの出版物に掲載する文章を書くクリエイティブな仕事です。テーマやトピックに沿って、読者にとって分かりやすくライティングする能力が求められます。記事の内容によっては取材を行ったりインタビューに同席したりすることもあるでしょう。
特定の分野に特化した専門誌の場合は、その分野に関する知識が求められる場合があります。また、業務内容によっては取材の経験やスキルが必要なことも。しかし、ライティング自体は特別な資格や経験を必要としません。そのため、なかには未経験から挑戦できる求人もあるようです。
Webライター
Webライターとは、自社やクライアントのWebサイトに掲載する文章を書く仕事のこと。近年はインターネットの普及に伴い、需要が高まっています。Webライターが書くのは、企業のコラムや商品の紹介文など。読みやすい文章を書くスキルに加えて、SEO(検索エンジン最適化)やマーケティングの知識が必要です。
パソコンがあれば始められる仕事ですが、クラウドソーシングサイトで見つかる案件は文字単価が安く、最初は安定した収入につながらないことも。金融や美容、教育など自分の得意とする分野のWebライティングを極めたり、経験を積んで単価の高い案件を獲得したりする努力が必要といえます。
コピーライター
コピーライターは、企業の広告・宣伝に使用されるキャッチコピーを考えるクリエイティブな仕事です。クライアントと打ち合わせを重ねながら、商品(サービス)の概要や宣伝の意図を理解し、分かりやすく魅力的なキャッチコピーを制作します。
ぱっと見ただけでターゲット層の心に残るキャッチコピーを作るためには、商品やサービスを深く理解しようとする観察力や分析力、トレンドをキャッチするマーケティング力が必要です。また、キャッチコピーの意図や狙いをクライアントや制作チームに伝えるためのプレゼン能力も求められます。
編集者
編集者は、雑誌や書籍、漫画、パンフレットなどの内容の企画や制作指揮を行うクリエイティブな仕事です。また、予算やスケジュールを管理したり、場合によっては自ら取材に赴いたりすることもあります。
必須の資格は特にありませんが、発想力や自己管理能力、コミュニケーション能力やフットワークの軽さなどがあると、書籍づくりや制作者との信頼関係構築に役立つでしょう。また、書籍を創り上げるには、編集部員だけでなく小説家や漫画家、フォトグラファー、印刷会社など、さまざまな関係者との連携が必要です。そのため、プロジェクトを円滑に進めるための管理能力も求められます。
校正者
校正者は、新聞や書籍、広告などの印刷物やWebサイトに使用される文章のチェックを行う仕事です。誤字脱字の確認や、漢字や用語の間違いがないかの確認を行うため、高い集中力と文章の理解力が求められます。必須の資格は特にないことが一般的なものの、日本エディタースクールが実施する「校正技能検定」に合格すると、選考でスキルや意欲を評価されたり実務に役立ったりする可能性があるでしょう。
脚本家
脚本家は、映画やテレビドラマ、演劇などのシナリオを書くクリエイティブな仕事です。プロデューサーやディレクターなどと相談しながら、登場人物のセリフや動き、情景を考えて脚本を作り上げます。
制作の際はオリジナルの脚本を書くこともあれば、小説や漫画などの原作をもとにすることも。物語に説得力をもたせるための論理的思考力や構成力のほか、オリジナル脚本の場合は創作力も必要です。
テレビ局や制作会社に所属するのが一般的ですが、有名になるとフリーランスとして活躍する道もあるでしょう。
放送作家
放送作家とは、テレビやラジオ番組の構成を考える職種です。脚本家は主に物語のストーリーを考える一方で、放送作家はプロデューサーやディレクターとともに、企画者として番組の内容を考えるのが特徴です。作家とはいうものの、文章的な表現力より企画力が重視される仕事といえます。
小説家
小説家は、小説を執筆して書籍の印税で生計を立てるクリエイティブな仕事です。ベストセラー作家ともなれば高収入を得られますが、多くの場合は小説以外の執筆活動や兼業で収入を得ながら活動しています。
小説家になるには、出版社が主催する賞を受賞するのが主な方法です。加えて最近では、投稿サイトやブログなど、インターネット上で公開した小説が話題を集めて書籍化することも増えています。
ディレクション系
ディレクションとは、ものづくりの方向性を定め、進捗管理を行う仕事です。ディレクションを行う仕事は、「ディレクター」「プロデューサー」などの職種が該当します。プロジェクトの全体に関わり、創作物の完成のために重要な役割を果たすクリエイティブな仕事といえるでしょう。
プランナー
プランナーとは、さまざまなコンテンツの企画・提案を行うクリエイティブな仕事です。制作の前段階となる設計プランを立て、プロジェクトの方針を定めます。代表的な職業として「広告プランナー」「ゲームプランナー」「ウェディングプランナー」などが挙げられるでしょう。
いずれの仕事も、業界や携わる分野に関する専門知識が必要です。また、クライアントやチームのメンバーの意見や要望を聞き取るコミュニケーション能力や、アイディアを生み出す発想力や提案力が求められるでしょう。
「高卒で企画職になるには?未経験もOK?メリット・デメリットを解説!」のコラムでは、企画職の主な種類や仕事内容を紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
Webディレクター
Webディレクターは、Webサイトの制作でまとめ役となるクリエイティブな仕事です。主に、クライアントから依頼を受け、要望通りのWebサイトを作るために企画の立案やチーム全体の進捗管理を担います。
プロジェクトを円滑に進めるためには、スケジュールや予算の管理能力だけでなく、デザイン制作やコーディングの経験、知識も必要です。そのため、Webデザイナーやプログラマーとして経験を積んでから、ディレクターにキャリアアップする流れが一般的とされています。
Webプロデューサー
Webプロデューサーは、Webサイト制作の総責任者として、スタッフの選定や予算策定、関係者との折衝を行う職種です。Webディレクターの上位職とされるものの、企業によって両者の業務範囲は異なります。
先述の「Webディレクター」によると、大きなプロジェクトではWebプロデューサーが売上げと利益の責任者としてクライアント側との調整作業を行い、Webディレクターは制作サイドの責任者として進行管理と品質管理を行います。一方、小規模のプロジェクトでは、WebプロデューサーがWebディレクターを兼任することもあるようです。
開発ディレクター
開発ディレクターは、ITシステムの開発現場でプロジェクトメンバーに指示を出し、プロジェクトを成功に導く職種です。進捗状況をクライアントに報告したり、開発後のシステムの確認テストを行ったりします。
開発ディレクターにはプログラミングスキルが求められるのはもちろん、チームをまとめるマネジメント力や、クライアントやチームのメンバーとやり取りするコミュニケーション能力が必要な仕事です。そのため、ITエンジニアとして開発に携わり、経験を積んだり仕事の進め方を理解したりしたあとに、ディレクターとしてステップアップするのが一般的な流れです。
クリエイティブディレクター
クリエイティブディレクターは、広告業界やIT業界などで制作現場の監督をするクリエイティブな仕事です。主な仕事内容は、クライアントと打ち合わせを行ってプロジェクトを企画立案したり、スタッフをまとめて指導や監督を行ったりすること。
幅広い業務の管理を担当することになるため、豊富な経験や知識が求められるでしょう。
アートディレクター
アートディレクターとは、紙媒体やWebサイトに掲載する広告を制作する際に、デザインに関する指揮を行うクリエイティブな仕事のことです。プロジェクト全体を指揮するクリエイティブディレクターと異なり、広告の内容や表現方法といったデザインに関するとりまとめを行います。
特別な資格は必要ないものの、デザインに関する知識や技術、経験が必要です。そのため、デザイナーとして実務経験を積み、アートディレクターになるのが一般的なキャリアの流れといえます。
クリエイティブな仕事の種類は幅広い
クリエイティブな仕事の職種は幅広く、世の中に多数存在しています。紹介した職種に加え、画家や彫刻家といった芸術分野の仕事はもちろん、手作りの作品を販売するハンドメイド作家や、体の動きで感情を表現するダンサーもクリエイティブな仕事といえるでしょう。
クリエイティブな仕事に共通していえるのは、自分の発想や想像力を活かし、何かを作り上げる仕事であることです。※本文中でご紹介する職種はすべてハタラクティブでご案内できるとは限りませんが、現在取り扱いのある求人は下記からご覧いただけます。
参照元
職業情報提供サイト job tag
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クリエイティブな仕事に向いている人の特徴は?
未経験でクリエイティブな仕事で活躍するためには、フットワークの軽さや情報のキャッチアップ力などが問われます。また、クライアントの求めるものを的確に読み取る能力があると、クリエイティブな仕事に向いているといえるでしょう。
「好きこそものの上手なれ」
クリエイティブ職に向いている人の特徴としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
・何かを創作することが好き
何事も「好き」は原動力になります。何かを生み出すことに楽しみを感じられ、時間を忘れて没頭できるのなら、大変であってもやり遂げられるでしょう。
・発想がユニーク
模倣・パクリはクリエイターとして論外ですが、AIの進化により、もはやテクニックで競うことは意味をもたなくなります。誰も思いつかないオリジナリティのある発想こそ、周囲と差をつけられ価値も高まるでしょう。
・好奇心がある
発想の原点は好奇心です。インプットなくしてアウトプットはできません。さまざまな事物に意識を向け、探求し観察することをいとわないでください。
・コミュニケーション能力がある
ビジネスである以上、他者とのコミュニケーションは避けて通れません。チームで動くプロジェクトなら、ほかのメンバーとうまくやっていけなければ制作自体ができなくなってしまいます。
・体力がある
健康と体力には気をつけましょう。フリーランスであればなおのこと。病気やケガで制作活動ができなくなれば「仕事に穴」をあけ、周りにも迷惑をかけてしまいます。
フットワークが軽い
フットワークが軽いと、クリエイティブな仕事に活かせる可能性があるでしょう。クリエイターは、創作物をコンスタントに制作する必要があります。そのため、思いついたアイデアをすぐ形にする行動力が重要です。
また、新たなアイデアを生み出すためには、アイデアのもとになりそうなものを探しに展覧会やワークショップに参加したり、新たなスキルを身につけたりするインプットが欠かせません。積極的に行動することで、クリエイティブな仕事に必要な美的感覚やトレンド感覚を養えたり、インスピレーションを得られたりする可能性があります。
ものづくりが好き
ものづくりが好きで、個人的にイラストや文章、デザインなどの創作活動を行っている場合、クリエイティブな仕事に向いている可能性があるでしょう。知識やスキルだけでなく、積極的に良いものを作ろうとする姿勢が求められるクリエイティブな仕事では、「ものづくりが好き」なことがアドバンテージになることが考えられます。
また、ものづくりが好きで「妥協せずに良いものを作りたい」「スキルを磨きたい」という上昇志向があれば、困難な場面も乗り越えられる可能性があるでしょう。
たとえば、デザイナーはクライアントの要望に合わせ、何度も創作物に修正を加えたり、ときには一から作り直したりすることも。試行錯誤や難しいリクエストに応えようする過程を、より良いものを作るための通過点として前向きに捉えられる方は、クリエイティブな仕事で活躍できる可能性があります。
十分なコミュニケーション能力がある
コミュニケーション能力があることも、クリエイティブな仕事で活躍するうえで重要です。創作物を作る際は、企業や個人といった依頼主(クライアント)の要望を丁寧にヒアリングしたうえで制作を進めます。クライアントとの意思疎通をスムーズに行い、先方が求めているものを聞き出せる力が、クリエイティブな仕事には求められるでしょう。
また、思い浮かんだアイデアをクライアントやチームのメンバーに正確に伝えるためにもコミュニケーション能力が必要です。どれだけ良いデザインを思いついてもその狙いや強みが伝わらないと、デザインが採用されなかったりチーム内での意思疎通がうまくいかなかったりする恐れも。論理的思考力があれば、そういったリスクを減らし、円滑に仕事を進められる可能性があります。
さらに、ディレクターやプロデューサーといった職種の場合、チーム全体の士気を高めたり、一人ひとりの進捗や悩みを聞き取って必要に応じてサポートしたりする力が必要です。傾聴力やマネジメント力、管理能力など、高度なコミュニケーションスキルが求められるといえます。
新しいものに関心がある
新しいものに関心があることは、クリエイティブな仕事をするうえで重要な要素です。特に、広告や雑誌、商品パッケージ、服飾品などを制作する場合は、古いデザインやありきたりなデザインでは消費者の注目を集められないことも考えられます。
そのため、クリエイティブの現場では、常に最新のトレンドを押さえ、デザインに活かす姿勢が求められます。流行している創作物をこまめにチェックすることで、トレンドとオリジナリティを組み合わせた新たな表現につながる可能性があるでしょう。
知識・技術を吸収しようとする向上心をもっている
クリエイティブな仕事では、常に向上心をもって知識や技術を吸収する姿勢も重要です。デザインに必要なデジタルツールは、定期的にアップデートされたり新たにリリースされたりしています。また、新たな表現手法が生み出されたりトレンドが移り変わったりするなど、求められるものや時代に合ったデザインも日々変わっていくものです。
そのため、クリエイティブな仕事では、新しい知識や技術を吸収しようとする向上心が求められます。常に自分の知識や技術をアップデートしようとする前向きな気持ちや知的好奇心のある方は、クリエイティブな仕事で力を発揮できる可能性があるでしょう。
発想力や論理的思考力がある
発想力や論理的思考力も、クリエイティブな仕事に求められる能力の一つ。時代の先をいく作品を生み出すには、ほかの人にはない発想力が必要です。固定観念にとらわれることなく独自の発想ができることは、クリエイティブな仕事をするうえで強みとなります。
また、クリエイティブな仕事では、ターゲット層のニーズやトレンドを根拠にデザインを考えたり、商品やサービスの魅力や特徴を捉えて色や素材を厳選したりと、論理的に考えてデザインすることが求められます。
スケジュール管理ができる
余裕をもってスケジュールを管理する能力も、クリエイティブの仕事に不可欠です。クリエイティブな仕事には納期があり、さらにクライアントからの変更・修正依頼が発生することがしばしばです。その際、急な追加依頼であっても、納期が延びないこともあるでしょう。
そのため、クリエイティブの仕事では、短期間の納期や仕事量の多さにも対応し、臨機応変にスケジュールを組み立てる管理能力が求められます。「仕事の優先順位を判断して作業するのが得意」「納期から逆算してスケジュールを立てられる」という方は、クリエイティブな仕事で能力を活かせる可能性があるでしょう。
※上記の特徴のある方が、必ずしもクリエイティブな仕事に適性があるとは限りません。
クリエイティブな仕事に向いていないと感じやすい人の特徴は?
クリエイティブな仕事には根気強さと臨機応変な対応が求められるため、自分の適性と合っていないと「向いていないかも」と感じてしまう可能性があります。ここでは、クリエイティブな仕事に向いていないと感じやすい人の特徴を挙げるので、参考にしてみてください。
新しいものを生み出すことに興味がなかったり、作品を完成させることに喜びを感じなかったりする場合は、クリエイティブ職に向いていない可能性があるでしょう。
また、新たな企画やアイデアを通じて作品を完成させるまでには、多くの人が関わりながら試行錯誤を繰り返し、ときにはやり直して微調整を重ねる……など、タフな作業が続くものです。そのため、「ルーティーンワークを好む」「淡々と進められる仕事が得意」と考える人は向いていないと感じる可能性があります。
粘り強く作業するのが得意ではない
粘り強く作業するのが得意ではないと、クリエイティブな仕事に対して向いていないと感じる場合があります。クリエイティブな仕事では、クライアントや世の中のニーズを満たす創作物を作り上げることが求められます。
何もない状態から成果物を生むには、時間をかけてアイデアを練り、作品を完成させる作業が必要です。ときには長時間労働になったり、クライアントの要望で何度も修正したりすることもあるでしょう。
そのため、クリエイティブな仕事は、「これだけ時間をかければ終わる」というものではありません。「終わりのない作業を根気強く続けるのが苦手」「一つの作業に集中するのが得意ではない」という場合、向いていないと感じる可能性があるでしょう。
仕事に変化を求めない
仕事に変化を求めない場合も、クリエイティブな仕事に向いていないと感じる可能性があります。創作物ごとにクライアントの要望や消費者のニーズは異なり、決まったマニュアルや正解はありません。その時々の社会の状況やユーザーのニーズを読み取り、柔軟に対応する姿勢が求められます。
そのため、仕事内容が決まっているルーティンワークやマニュアルに沿った作業に適性がある場合、クリエイティブな仕事とは相性が悪い可能性が考えられるでしょう。
※上記の特徴のある方が、必ずしもクリエイティブな仕事に向いていないと感じるとは限りません。
未経験からクリエイティブな仕事に就くためのポイント
未経験の場合も、クリエイティブな仕事に就くことは不可能ではありません。「なぜクリエイティブな仕事が気になるのか」をまとめ、自分なりの目標を見つけることで、就職・転職に向けて必要な行動が明確になるでしょう。
ここでは、未経験からクリエイティブな仕事に就くための、主なポイントをご紹介します。「未経験からクリエイティブ職に就けるか不安…」という方は、以下のポイントを意識して行動してみましょう。
1.未経験からクリエイティブな仕事を目指す理由を整理する
未経験からクリエイティブな仕事を目指すなら、その仕事を目指す理由を整理することが第一歩です。「なんとなく面白そう」といった漠然とした理由のままでは、就職・転職活動で伝える志望動機も抽象的になってしまい、クリエイティブな仕事に対する理解度や志望度を疑問視されてしまう恐れがあります。
まずは「なぜクリエイティブな仕事のなかでこの職種が気になるのか」「なぜ挑戦したいのか」などを、掘り下げて考えてみましょう。気になる職種の特徴について調べたり、過去の経験から自分の適性や価値観を洗い出したりすることで、クリエイティブな仕事を目指す理由を言語化できる可能性があります。
また、志望理由を整理することで、気になっている仕事が自分の適性に合っているかを確認することも可能です。ハタラクティブの「職種図鑑」や「職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag」を参考に気になる仕事について調べたり、「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」のコラムを活用して自己分析を行ったりして、自分なりの志望理由を見つけてみましょう。
適職診断で自分に合ったクリエイティブな仕事を探してみよう
適職診断を活用することで、自分の適性に合ったクリエイティブな仕事を絞り込める可能性があります。適職診断とは、いくつかの質問から、性格や仕事に対する価値観に合う仕事を導き出してくれるツールのこと。Web上では無料で試せるものもあり、スマートフォンやパソコンから手軽に利用できるのが魅力です。
「クリエイティブな仕事が多過ぎて、どれが自分に合うか分からない…」という場合は、適職診断を活用することで、自分の適性に合った仕事を絞り込める可能性があります。ハタラクティブでも、1分程度で手軽にできる適職診断をご用意しているので、ぜひ試してみてください。2.仕事のロールモデルを見つけて明確な目標を立てる
次に、仕事のロールモデルを見つけ、目標を設定します。気になる分野で活躍しているクリエイターや評価されている作品をSNSやWebサイトなどで探し、「この人のようなクリエイターになりたい」「こんな作品を自分も作りたい」といった目標を立てましょう。
ロールモデルを見つけたら、その人の経歴や創作物などについて調べてみるのがおすすめ。個人で活動しているクリエイターは、WebサイトやSNSで経歴や作品を公開している場合があるため、調べてみましょう。
また、個人だけでなく、企業を調べてみるのも手です。企業のWebサイトやリクルートサイトでは先輩社員へのインタビューが載っていたり、これまでの実績として創作物が掲載されていたりする可能性があります。
ロールモデルとなる人物や創作物を見つけることで、クリエイティブな仕事をするうえでの目標が明確になります。また、「どのようなスキルが必要か」「どんな経験を積むべきか」など、進むべき道が明確になるでしょう。
どのような仕事をしたいかによって、選ぶ企業や学ぶべきスキルも変わるもの。自分が将来なりたいクリエイターになるためにはどうすべきかを考え、それに沿って行動に移すのが大切です。
3.未経験歓迎の求人に応募する
「未経験者OK」の求人に応募するのも、クリエイティブな仕事に就く近道の一つです。
未経験OKの求人を出している企業は、「長い目で見て企業に貢献してくれる人材が欲しい」「経験に関わらず若手を積極的に採用したい」などの狙いがあって採用活動を行っています。そのため、未経験者を受け入れる教育体制や雰囲気が整っていたり、将来性や意欲といったポテンシャルを評価してもらえる可能性があるでしょう。
未経験だからといって諦めず、希望職種で根気強く求人を探してみるのがおすすめです。
未経験の場合も前職や学生時代の経験・スキルをアピールできる
未経験の場合、前職や学生時代に得た経験・スキルからクリエイティブな仕事に活かせそうなものを洗い出し、積極的にアピールするのがポイント。たとえば、販売職の経験があればコミュニケーション能力や提案力をアピールできるでしょう。
前職とクリエイティブな仕事の共通点を見つけてスキルや能力を示すことで、採用担当者に「仕事内容を理解している」「適性がありそう」と意欲やポテンシャルを評価してもらいやすくなる可能性があります。ただし、「未経験者OK」の求人は応募者が多く競争率も高くなりがちです。「職務経歴書の自己PRが思いつかない・書けない原因と対処法は?例文も紹介」のコラムを参考にしつつ、過去の経験や自分の強みをアピールし、内定獲得を目指しましょう。
5.クリエイティブな仕事に役立つスキルや資格を習得する
クリエイティブな仕事に役立つスキルや資格を習得することも、未経験から就職を目指す際のポイントです。たとえば、Webデザイナーとして働くなら「Photoshop」や「Illustrator」といったツールを使いこなすスキルが求められます。ある程度使い方を習得しておくと、実務経験はなくてもスキルを評価してもらえる可能性があるでしょう。
そのほか、クリエイティブな仕事に役立つ資格を取得するのもおすすめです。クリエイターの仕事は作品のクオリティが重要視されるため、必ずしも資格が必要なわけではありません。しかし、採用選考においては自らの知識やスキルを示す指標になるため、資格があるとアピール材料になるでしょう。
クリエイティブな仕事としてデザインに関わる職種や、ほかの職種に興味がある方は、「クリエイティブ職の適性とは?仕事内容や未経験からの転職方法も解説」もあわせてご覧ください。
クリエイティブな仕事におすすめの資格
クリエイティブな仕事に役立つおすすめな資格には、以下のようなものがあります。
- ・ウェブデザイン技能検定
- ・Web検定
- ・DTP検定
- ・DTPエキスパート
- ・色彩検定
- ・カラーコーディネーター検定
- ・Illustrator®クリエイター能力認定試験
クリエイティブな仕事に就くうえで役立つ資格は、職種によって異なります。Webデザイン系の仕事を目指すのであれば、「ウェブデザイン技能検定」や「Web検定」「Illustrator®クリエイター能力認定試験」がおすすめです。
また、広告や出版に関わる仕事に就きたいのであれば、「DTP検定」や「DTPエキスパート」といった資格があります。「色彩検定」や「カラーコーディネーター検定」などは、デザインに関わる仕事全般で役立つでしょう。
未経験からクリエイティブな仕事のスキルを身につける方法
未経験からクリエイティブな仕事のスキルを身につける方法には、主に「独学」「大学や専門学校、スクールで学ぶ」「未経験から挑戦できる会社で働きながら学ぶ」という3つの方法があります。独学は、書籍や学習サイトを使ってクリエイティブな仕事に必要な知識やスキルを習得する方法です。自分のペースで勉強できる強みがある一方で、疑問点があっても解消しにくく、挫折しやすいデメリットもあります。
また、大学や専門学校、スクールで学ぶのも手です。夜間や休日に開校している学校のほかに、テキストやオンライン上で学べる通信講座やスクールもあるため、自分に合ったやり方で計画的にスキルを習得できるでしょう。ただし、スクールには入学金や授業料、月謝などのコストが掛かります。また、大学や専門学校なら2~4年、スクールなら数ヶ月~数年など、まとまった時間が必要な点に注意が必要です。
クリエイティブな仕事の魅力
クリエイティブな仕事には、創作する喜びがあるのはもちろん、専門性が身についたり、実績を積めば独立できたりするメリットがあります。クリエイティブな仕事の魅力を確認しましょう。
クリエイティブ職の魅力ややりがいを教えてください
クリエイティブは世界を変える可能性を秘めています
クリエイティブの仕事は、ときに世の中を変えるほどのインパクトをもちます。クリエイティブで、人や世界を変えていく。そんなことができる可能性を秘めているといえるでしょう。
ひとりの存在でも、パワフルなクリエイティブへの共感により、時間や空間を超えて、人と社会に影響を与えます。ジョン・レノンや坂本龍一は音楽で平和を訴えましたし、iPhoneのデザインは電話を再発明しました。『SHOGUN 将軍』がエミー賞を総なめにしたことは記憶に新しく、『ゴジラ-1.0』がアカデミー視覚効果賞を獲得。クリエイティブ職は作品を通して未来を創れる仕事です。
また、そういった制作物が世に出回った際、多くの人に認知されます。大きなデザインから日常的に使う小さなものまで、誰かが使ってくれている・知ってくれていることは大きなやりがいにもなるでしょう。
もちろん制作に至る過程においても、「0からモノを生み出す」ことが好きな人にとっては魅力的な職種です。
自分の創作物を多くの人に見てもらえる
自分の制作した作品を多くの人に見てもらえることが、クリエイティブな仕事のやりがいといえます。たとえば、広告や書籍、商品パッケージやWebサイトなど、クリエイティブな仕事では作品が世の中にリリースされることも少なくありません。
街中で自分の携わった創作物を見かけたり、世間の注目を集めたりすることで、クリエイティブ職ならではのやりがいを感じられるでしょう。
形のないところから作品を作り上げる喜びがある
形のないところから作品を作り上げる喜びや達成感を得られることも、クリエイティブな仕事の魅力です。ゼロから成果物を作り上げるまでには、クライアントやチームと相談したり、提案や修正を繰り返したりと、多くの苦労や試行錯誤があるもの。そのぶん、作品が完成したときは大きな感動を味わえるでしょう。
評価が目に見える
クリエイティブな仕事は、作り上げたものへの評価が直接目に見えやすいのが特徴です。たとえば、広告であれば売上げ、動画なら再生数やいいね数のように、結果が数字で明らかになります。ときには厳しい評価を受けることもありますが、自分が制作したものが商品の売上げや知名度アップなどにつながったときは、大きな手応えを感じられるでしょう。
手に職をつけられる
手に職がつけられることも、クリエイティブな仕事の大きなメリットです。クリエイティブな仕事のなかには、デザインスキルやソフトやツールの知識など、その仕事ならではの能力を求められるものも。経験を積んでスキルや実績を身につければ、手に職をつけてその分野で活躍できる可能性があります。
実績をもとにキャリアアップ・独立しやすい
実績をもとにキャリアアップ・独立を目指せることも、クリエイティブな仕事の魅力の一つ。成果物が形に残るクリエイティブな仕事は、実績を積んで評価を得ることで、次の仕事につながりやすくなる側面があります。
たとえば、実績をアピールすることで、より条件の良い企業に転職できるでしょう。また、得意分野があり固定のクライアントがいるなら、独立してフリーランスとなったり、自ら法人を立ち上げたりして活動する選択肢も考えられます。
クリエイティブな仕事の大変なところ
クリエイティブな仕事は自分の持ち味を活かす醍醐味がある一方で、「自分のセンスで作品のレベルが決まる」「決まった納期内で仕事を仕上げなければならない」といった苦労もあります。クリエイティブな仕事の大変なところを確認していきましょう。
クリエイティブな仕事で大変なポイントは「センス」「スキル」「体力・気力」です
クリエイティブな仕事は、センスやスキルが作品にそのまま反映され評価されるため、センスを磨きスキルを高めていく努力が求められます。勤務時間内のみならず、ときにはプライベートを含めた日常のなかでもインプットを意識しなければなりません。時代によって求められるセンスやスキルが変わるため、常にキャッチアップする必要もあります。
また、クリエイティブではルーティン要素の強い業務が少なく、ひとつひとつ新しく創り出すことが多いため、一定の体力・気力も必要です。良いものを納期までに作り上げる緊張感もあり、発想が出るまでに時間を要し、やり直し作業が重なってしまうと精神的に追いこまれるように感じることもあるでしょう。
こうしたことから、クリエイティブな仕事は激務になりやすい仕事の1つです。しかし、「クリエイティブが好きだから仕事を続けている」という方もいます。好きでなければ続かなかったり、心が折れたりする場面もあるでしょう。そこがクリエイティブな仕事を乗り越えるポイントでもあります。
常にスキルやセンスを磨く必要がある
常にスキルやセンスを磨く必要がある点は、クリエイティブな仕事の大変なところといえます。プロとして仕事をする以上は、常に一定以上の品質を求められるもの。新しい技術を習得していなかったり、トレンドに合った表現方法やセンスを磨くなどのアップデートをしていなかったりすると、作品の出来やクライアントの満足度に大きな影響を及ぼす可能性があります。
クリエイティブな仕事で評価を得るには、ネットやSNSで最新情報をチェックしたり、専門書を読んだりするなど、インプットに時間を割く姿勢が必要です。好きなことであっても、常に学び続けなくてはいけないことに大変さを感じることもあるでしょう。
納期に追われ長時間労働になることがある
納期に追われ長時間労働になることがあるのも、クリエイティブな仕事の大変なところです。クリエイティブな仕事では、クライアントから依頼を受けて納期までに作品を納品するのが基本の流れです。納期までの期間や担当する案件数によっては、制作物の納期に追われ激務になることも少なくありません。趣味のものづくりとは異なり、限られた期間でできる限り良いものを作らなくてはいけないことに苦労や辛さを感じることもあるでしょう。
体力が求められる
クリエイティブな仕事では、体力が求められる面もあります。納期が迫っている場合は休憩時間が少なくなったり残業が必要になったりと、長時間労働になりやすいためです。明確な終わりのある作業ではないため、納得いく創作物ができるまで限られた時間のなかで試行錯誤しなくてはならず、どうしても創作物と向き合う時間が長くなってしまうでしょう。
また、創作物のデザインや内容を考えたり、クライアントやチームのメンバーとコミュニケーションを取ったりする頭脳労働では、体は動かさないものの脳が多くのエネルギーを消費することも。そのため、働いているなかで「思ったよりきつい」「体力的に辛い」と感じる場面が生じる可能性があります。
正解がないなかで作業しなければならない
クリエイティブな仕事には正解がなく、手探りで作業しなくてはいけないのも大変なところといえます。前回うまくいったとしても、次も同じ手法が通用するとは限らないからです。また、自分が良いと思ったものが、クライアントやユーザーに受け入れられないこともあるでしょう。
クリエイティブな仕事には、ゼロから発想する面白さがある反面、ゴールが見えないなかで試行錯誤する苦労があるといえるでしょう。
クリエイティブな仕事の働き方
クリエイティブな仕事に就く場合、制作会社や事業会社に就職したり、独立したりする働き方が一般的です。ここでは、それぞれの働き方の特徴を解説するので、就職・転職の際の会社選びの参考にしてみてください。
制作会社に勤める
制作会社は、クライアントからの依頼で創作物を制作・提供します。幅広いジャンルの案件に携われるため、クリエイターとしてのスキルはもちろん、臨機応変な対応力やスキルの応用力なども身につくでしょう。「特定の分野で幅広い経験を積み、将来的に活躍したい」「自分のスキルアップを目指したい」と考える方におすすめです。
制作会社と代理店の違い
制作会社と代理店の違いは、携わる業務の範囲です。制作会社は創作物の企画や制作を中心に行うのに対し、代理店は企画や制作に加え、市場調査や分析といったより幅広い業務も担当します。
なお、代理店にはさまざまな業種があります。「広告代理店の仕事内容とは?働くやりがいや向いている人の特徴を解説」のコラムでは広告代理店について詳しく解説しているので、参考にしてみてください。事業会社に所属する
事業会社とは、製品やサービスを作り出し、自ら事業を行う会社です。事業会社で働くクリエイターは、自社のメディアで記事を書いたり、自社で販売する商品をデザインしたりします。制作会社とは異なり自社の製品やサービスに継続して関われるため、一つのことを深く追及していきたい方に向いているでしょう。同じサービスや商品に継続的に関われる場で、クリエイティブな仕事をしたい方におすすめです。
広告代理店
広告代理店とは、クライアントの広告活動を代わりに行う企業のこと。クライアントの悩みや要望をヒアリングし、テレビ・ラジオのコマーシャルや雑誌の広告枠などを活用したプロモーションの提案や企画制作を行うのが特徴です。
広告代理店ではデザイナーやコピーライター、広告プランナーなどさまざまなクリエイティブ職が活躍しています。テレビCMや新聞・雑誌の広告などを扱うため社会への影響力も大きく、やりがいをもって仕事を進められるでしょう。
広告代理店の仕事内容や種類については、「広告代理店の仕事内容とは?働くやりがいや向いている人の特徴を解説」のコラムを参考にしてみてください。
出版社
出版社では、雑誌や書籍の企画や制作に関わるクリエイティブな仕事が活躍しています。具体的には、小説家や漫画家といった作家やライター、編集者、校正などが挙げられるでしょう。
また、出版業界に関連したクリエイティブ職が活躍している業界として、印刷業界も挙げられます。印刷物のデザインを行うグラフィックデザイナーのほか、紙媒体のページレイアウトを専門に行うDTPデザイナー、企画職などが活躍しており、書籍に携わることが可能です。
出版業界の主な仕事内容や職種については、「出版業界の仕事」のコラムで解説しています。
フリーランスとして働く
フリーランスとは、特定の企業や組織に所属せず、個人で仕事を請け負い収入を得る働き方です。企業に所属するより、自由な作風で作品を制作できたり、自由な働き方を選択できたりすることがメリットといえます。
ただし、安定して収入を得られるようになるには、高いスキルや自己管理能力が必要です。クリエイティブな仕事で働きたい未経験の方は、まずは制作会社や事業会社で自分の実力を伸ばし、実績を積んだうえで独立を考えるのがおすすめといえます。
クリエイティブな仕事でキャリアを積むには
クリエイティブな仕事のキャリアを積むには、未経験から挑戦できる求人に挑戦したり、簡単な案件からコツコツと実績を作ったりする方法があります。以下は、クリエイティブな仕事の主なキャリアの流れです。
- 1.簡単な仕事で経験を積み、基礎的なスキルや仕事の進め方を身につける
- 2.徐々に大きな案件に関わり、実践的なスキルや経験を身につける
- 3.プロジェクトの中心的な存在として、さまざまな案件を取り扱う
クリエイティブな仕事のキャリアとしては、主に「デザイナーやライターとしてスキルを身につけて プロフェッショナルになる」「プロジェクトの進め方を学びディレクションに回る」の2パターンが考えられます。自分自身でクリエイティブを続けるか、チームをまとめるリーダーとしてクリエイティブに携わるか、自分自身の適性やキャリアプランに合わせて判断することになるでしょう。
また、実力をつけフリーランスとして仕事をする方法もあります。ただし、フリーランスになる場合、収入が不安定になるリスクや、営業から事務作業、トラブル対処まで自分で行う必要がある点に考慮が必要です。
クリエイティブな仕事の将来性を確認しておくことも大切
クリエイティブな仕事で安心して長く働き続けるためには、業界や職種の将来性を確認しておくことが大切です。ここでは、「クリエイティブ産業の規模」と「IT技術やAIの進化」の視点から、クリエイティブな仕事の将来性について考察します。
クリエイティブ産業の規模は拡大傾向にある
クリエイティブ産業の規模は拡大傾向にあり、将来性のある産業と考えられます。
経済産業省の「第1回エンタメ・クリエイティブ産業政策研究会(事務局資料) 世界のコンテンツ市場の規模」によると、2022年の日本の市場規模は13兆1,000億円で、世界第3位でした。2011年の10兆6,000円と比較すると、11年で約2兆5,000円拡大しており、市場の規模は年々大きくなっていることが分かるでしょう。
また、同省の「令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」によると、2023年の日本国内のBtoC-EC市場規模は24兆8,000億円でした。「BtoC-EC(消費者向け電子商取引)」とは、企業が一般の消費者に対して、インターネット上で商品やサービスを提供する取引のことです。こちらも年々、市場の規模は拡大傾向にあります。
クリエイティブ産業では動画クリエイターやイラストレーター、ゲームデザイナーなど、BtoC-ECではWebデザイナーやWebディレクターなどが活躍しており、クリエイティブな仕事が重要な役割を担う産業です。上記より、クリエイティブな仕事が活躍する産業は今後も成長や需要の拡大が見込まれ、将来性があると考えられるでしょう。
参照元
経済産業省
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クリエイティブな仕事はAIだけでなく人の手が必要といえる
クリエイティブな仕事では、AIだけでなく人の手も必要です。近年ではAIの進化に伴い、イラストやデザインを自動生成できるようなサービスも展開されています。そのため、「将来クリエイティブな仕事は必要なくなるのでは…?」と不安な方もいるでしょう。
しかし、クリエイティブな仕事が完全になくなることはないといえます。AIの生成する創作物には不完全な点もあり、専門的な知識や技術をもった人による修正が不可欠です。また、ユーザーやクライアントのニーズを汲み取って創作物に反映するには、人同士の柔軟なコミュニケーションが求められるでしょう。
上記より、すべての仕事がAIに任されることは考えにくいといえます。将来にわたってなくならないと考えられる仕事の特徴は、「10年後もなくならない仕事とは?特徴や代表的な職種を紹介!就職のコツも」のコラムを参考にしてみてください。
クリエイティブな仕事の年収は安定している?
クリエイティブな仕事の年収や収入の安定性は、その人の働き方によって大きく左右されます。場合によっては、制作会社の従業員として働いているクリエイターよりも、フリーランスとして活動している人のほうが大きく稼げる可能性があるからです。
しかし、前述のとおり、フリーランスで働く場合は収入が安定しないリスクがあります。企業の従業員としてクリエイティブな仕事に携わる場合は、雇用が保障されているため収入が不安定になる可能性は低いでしょう。未経験からクリエイティブな仕事に転職する道はある!
未経験からクリエイティブな仕事を目指すことは可能です。ただし、職種によって求められる能力や必要なスキルは大きく異なるため、自分の目指す仕事を丁寧にリサーチしておくのが大切。たとえば、デザイナーやグラフィック系の仕事は専門的な知識が求められやすいため、スキルを身につけておくと評価される可能性があります。
一方、専門知識が必須とされないクリエイティブな仕事の場合は、経験より成果物のクオリティのほうが重視されることも。たとえば、小説家やイラストレーターなどは、創作物が評価されれば未経験から活躍できる可能性もあるでしょう。
未経験からクリエイティブな仕事への正社員就職を目指す場合は、就職・転職エージェントを利用するのも選択肢の一つです。就職・転職エージェントでは、利用者の希望や適性を考慮した求人情報を紹介してもらえます。また、応募書類を作成するにあたってのサポートも受けられるので、未経験の職種に就職・転職する際におすすめのサービスといえるでしょう。
「クリエイティブな仕事に就きたい!」「未経験から挑戦できるクリエイティブな仕事が知りたい」という方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、20代の若年層を中心に求職活動のサポートを行う就職・転職エージェントです。未経験者を歓迎する企業を中心に、クリエイティブ職をはじめIT・機械系や企画職など、さまざまな職種の求人を取り扱っています。専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、一人ひとりの適性や希望をもとに厳選して求人情報をご紹介するため、初めての就職・転職活動の場合も安心です。
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クリエイティブな仕事に関するQ&A
ここでは、クリエイティブな仕事に関する疑問や質問にお答えしていきます。クリエイティブな仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
クリエイティブな仕事にはどんなものがある?
Webデザイナーやフォトグラファー、イラストレーター、映像編集者など幅広い職種があります。コピーライターや記者など、紙媒体の制作に関わる職種もクリエイティブの仕事といえるでしょう。また、世の中のニーズに応えて商品やコンテンツを企画する仕事もクリエイティブ職の一種です。
詳しくは、このコラムの「クリエイティブな仕事の主な職種一覧」をチェックしてみてください。
文系におすすめのクリエイティブな仕事は?
「ライター」「編集者」「校正者」などは、文章作成能力や言語力を活かせるクリエイティブな仕事です。文系の方におすすめな職種については、「文系におすすめの職業一覧をチェック!年収ランキングも紹介」でも詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
30代・未経験でクリエイティブな仕事に就くには?
30代・未経験からクリエイティブ職へ転職するには、その職種に関する最低限の知識や技術を身につけておくのがおすすめです。未経験者歓迎の求人でも、「Photoshop」「Illustrator」といった編集ソフトの操作は実務経験者レベルを求められることもあります。また、自分の制作物をまとめたポートフォリオを作成したり、有利な資格を取得したりするのも一つの手です。
「30代から目指せる職業はある?未経験から挑戦できる仕事の特徴をご紹介」のコラムでは、30代で転職する際のポイントや、面接官に求められることを解説しています。参考にしてみてください。
クリエイティブな仕事で高収入は望める?
クリエイティブな仕事に関するスキルや実績を積むことで、高収入を得られる可能性はあります。専門的なスキルや経験を身につければ、評価が上がって給与が上がることも。また、独立した場合も、継続して仕事を獲得できたり実績を積んで高単価の案件を受けたりすることで、高収入が狙える可能性があります。
高卒ですがクリエイティブな仕事に就けますか?
クリエイティブな仕事のなかには、学歴不問の求人もあります。学歴よりもデザインのセンスや編集ソフトの知識・技術などの実践的なスキルや、ポテンシャルが評価されやすい傾向にあるためです。独学やスクールで学んでポートフォリオを作成したり、学歴や経歴を問わない求人に応募したりすることで、高卒からクリエイティブな仕事に挑戦することも可能といえます。
ハタラクティブでは、求職者一人ひとりの要望や適性を踏まえた求人紹介を行っています。就職・転職活動を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。