転職理由はどう伝える?面接官の意図を知って転職を成功させよう

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この記事のまとめ

  • 転職理由は、男女ともに給与や待遇に関する不満が多い
  • 面接官は、転職理由を聞くことで早期退職の可能性を見極めようとしている
  • 転職理由を考えるときは、まず退職のきっかけを紙に書き出してみる
  • 面接ではネガティブな要素や待遇面ばかりの転職理由は避ける

面接で転職理由を上手く伝えられない方も多いでしょう。説得力のある転職理由を述べるには、面接官が転職理由を聞く意図を知っておくことが大切です。このコラムでは、面接官が転職理由の内容から判断している3つのことを解説します。転職理由を完成させるための手順や、意識するべき点などについても紹介しています。転職理由を上手くまとめて伝えるコツを掴み、自信をもって面接に臨みましょう。

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よくある転職理由ランキング

この項では、厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果の概要『転職入職者が前職を辞めた理由』」を参考に、よくある転職理由をランキング形式でまとめました。なお、男女ともに最も多い理由である「その他の理由(出向等を含む)」と「定年・契約期間の満了」は、ランキングから除外しています。

男性の場合

男性の場合のよくある転職理由は、以下のとおりです。

1.給料等収入が少なかった(9.4%)
2.職場の人間関係が好ましくなかった(8.8%)
3.労働条件が悪かった(8.3%)

最も多い転職理由は給料に関する不満で、前年の8.7%から0.7ポイントと最も大きく上昇しています。労働時間や休日などの労働条件の悪さが3位に入っていることからも、より良い条件のために転職する人が多いといえるでしょう。

女性の場合

女性の場合、よくある転職理由としては以下の3つが挙げられます。

1.職場の人間関係が好ましくなかった(13.3%)
2.労働条件が悪かった(11.6%)
3.給料等収入が少なかった(8.8%)

男性と比べて、人間関係に関する不満が転職理由となる割合が多いようです。しかし、順位の違いはあるものの、よくある転職理由の上位3つの内容は男女で同じという結果になりました。給与や待遇、環境に対する不満が理由で転職する人が多く、性別による大きな違いはないことが分かるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和2年雇用動向調査結果の概要

退職理由と転職理由に違いはある?

退職理由とは前職を辞めた原因のことなのに対して、転職理由は「将来の目標」に重点を置いた内容を指します。面接でスムーズな回答をするためには、事前に退職理由と転職理由のどちらも整理しておくことが大切です。退職理由と転職理由の違いについては、「転職理由と退職理由に違いはある?思いつかないときの対処法も解説」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

面接官が転職理由から判断したい3つのこととは?

面接官は、転職理由から「早期退職の可能性」や「入社意欲の度合い」、「自社とのマッチ度」などを判断したいと考えています。以下に面接官がチェックしている3つのポイントをまとめましたので、転職理由の内容を考える前に把握しておきましょう。

1.同じ理由で早期退職してしまわないか

面接官は、前職と同じ理由で早期退職してしまわないかを転職理由の内容から見極めたいと考えています。企業側が求めているのは、長く働いて会社に貢献してくれる人材です。採用した人材がすぐに辞めてしまえば、掛けた手間や時間が無駄になってしまうため、会社は事前に早期退職の可能性の有無を確認します。志望先企業にも当てはまる転職理由を述べると、早期退職のリスクが高いと判断される恐れがあるため、注意しましょう。

2.高い入社意欲をもっているか

高い入社意欲をもっているかという点も、面接官が転職理由を聞く際のチェックポイントの一つです。「どの企業でも使えるような内容を述べていないか」「雇用条件だけでなく業務内容や社風についても調べているか」などの視点から、自社への入社意欲を測ります。説得力のある転職理由を考えるためには、事前の企業研究を徹底して行いましょう。

3.自社とマッチする人材なのか

面接官は、転職理由の内容から自社とのマッチ度も確認しています。たとえば、単独での営業活動が主流の会社と、「ノルマにとらわれずチームで働ける環境に転職したい」と述べる応募者のマッチ度は高いとはいえないでしょう。入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業の社風や働き方といった情報に必ず目を通し、自分の希望や適性と合致する求人を選ぶことが大切です。転職理由を聞く面接官が確認していることは「面接で転職理由をどう伝える?答え方や回答例を紹介!」でも紹介しているので、ご一読ください。

転職理由の考え方4ステップ

この項では、転職理由の考え方の手順を解説しています。転職理由が浮かばずお悩みの方は、参考にしてみてください。

1.転職のきっかけになった事柄を書き出す

まずは、転職したいと思ったきっかけを思い出して紙に書き出します。前職を退職する原因になった出来事や転職して叶えたいことなどを、思いつく限り挙げましょう。自分の状況を客観的に見つめ直すことで、転職理由に盛り込める要素を分かりやすく整理できます。

2.前向きな表現に変換する

書き出した内容の中にネガティブな転職理由がある場合は、前向きな表現に変換しましょう。勤めていた会社の体制や一緒に働いていた人への批判を含んだ転職理由を面接官に伝えると、悪い印象を与えてしまう可能性があります。転職理由を前向きに変換する方法は「面接ではポジティブな転職理由を伝えるべき?適切に言い換える方法とは?」や「転職理由を言い換えてポジティブな印象に!伝え方や例文を紹介」で解説しているので、ぜひご覧ください。

3.転職後の目標を明らかにする

転職のきっかけが整理できたら、次に将来の目標を明らかにします。転職先の会社で実現したいキャリアプランや、目指したい将来像などを具体的に設定しましょう。面接官に納得してもらうためには、「前職での課題を解決できる会社に転職し、目的を達成したい」という流れで伝えることが大切です。

4.転職理由の内容を志望動機にも盛り込む

転職理由の内容は、志望動機にも盛り込んでつながりをもたせましょう。転職理由と志望動機を矛盾なく述べられれば、面接官に「目的が明確で入社後の成長や活躍に期待できる」と思ってもらえる可能性があります。志望動機の組み立て方を詳しく知りたい方は、「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」をご一読ください。

面接で転職理由を述べるときに意識するべき点

ここでは、面接で転職理由を述べるときに意識するべき点を5つ紹介しています。

1.転職理由をいうときは嘘をつかない

転職理由をいうときは、嘘をつかないように気をつけましょう。本当の転職理由を隠して嘘をつくと、面接中に矛盾を指摘されたり入社後にミスマッチを起こしたりするリスクがあります。
後ろ向きな表現を使わないように気をつけつつ、事実と違う内容にならないように注意しましょう。本音の転職理由を上手く伝える方法は、「転職理由は本音で答えた方が良い5つの理由!面接での伝え方も解説」で解説しているので参考にしてみてください。

2.「いうこと」と「いわないこと」を分けておく

面接に臨む前に、転職理由として「いうこと」と「いわないこと」をあらかじめ分けておくことも大切です。転職理由の内容が整理できていないと本番の面接で焦ってしまい、まとまりがない話をしたり、いわないほうが良い表現を使ったりしてしまう恐れがあります。転職理由として面接で話すのは志望先企業で確実に解決できる課題のみに絞り、責任の所在が曖昧な話題やネガティブな内容は口に出さないように気をつけましょう。

3.キャリアプランと関連性をもたせる

面接では、転職理由の内容とキャリアプランに関連性があるかという点もチェックされます。キャリアプランとは、積み上げたい経歴や理想の将来像を明確にしたうえで構築する計画のことで、転職は目標を実現するための手段だからです。
たとえば、「プログラマーとしてキャリアアップしたいが現職で携われる業務には限界があるため、より規模の大きな会社への転職を決意した」という転職理由は、面接官に「筋が通っている」と評価してもらえる可能性が高いでしょう。キャリアプランと関連する転職理由を述べるためには、自身の望む経歴や待遇、働き方を実現できる企業を見極める必要があります。

4.具体的な説明を心掛ける

面接で転職理由を話すときは、具体的な説明をするように心掛けましょう。たとえ前職の待遇や環境が悪くて転職を決意したとしても、「給料が低かった」や「勤務時間が長かった」などのような漠然とした表現では、面接官の納得を得るのは難しいのが実情です。
前職での状況を説明する際には、月給としていくら受け取って「少ない」と感じたのか、何時まで勤務した経験から「長い」と不満に思ったのかなど、具体的なエピソードと数字を用います。面接官が事実を把握でき、転職の妥当性についても判断しやすくなるでしょう。

5.仕事への熱意をアピールする

転職理由を面接でいう際には、仕事への熱意も忘れずにアピールします。嫌なことから逃げるために転職を選択したと判断されないように、入社後に成し遂げたいことや発揮できるスキルなどを分かりやすく伝えましょう。
また、熱意を見せるためには、転職理由を話すときの態度も重要です。転職理由を伝える際、「自分自身の問題を追及されるのでは」という不安から自信のない態度になってしまうと、面接官の評価はますます下がってしまいます。前向きに仕事に取り組む意欲があることを示すためにも、明るい表情でハキハキと喋りましょう。

面接で好印象につながりやすい転職理由の例文

面接で好意的につながりやすい転職理由の例文を、原因別に紹介しています。話の組み立て方や、面接で使える言い回しなどを参考にしてみてください。

未経験の仕事に挑戦する場合

「前職では電子部品の営業を担当しておりました。さまざまな製品を扱う中で、提案者としてではなく開発者としてお客さまのニーズに応えたいという思いが強くなり、転職を決意した次第です。未経験ではございますが、前職で培った提案力やコミュニケーション力を活かして、電子部品メーカーとして業界で大きな実績のある御社に貢献したいと考えております。」

未経験の仕事に挑戦する場合、今までとは違う職種を志した理由を説明して面接官に納得してもらう必要があります。キャリアチェンジの意図が不透明だと、転職の意思そのものを疑われてしまうでしょう。また、上記の例文のように、未経験の業界でも活かせるスキルを備えていることをアピールすると効果的です。

スキルアップが目的の場合はどう回答する?

転職理由として「スキルアップしたいから」と述べても、面接官に納得してもらうことは難しいでしょう。身につけたいスキルの名称や、知識や技術を得てどのようなキャリアを築きたいのかなどを具体的に説明することが大切です。転職理由がスキルアップの場合の伝え方を詳しく知りたい方は、「転職理由はスキルアップ!面接での伝え方や注意点を解説」をご覧ください。

結婚を機に転職する場合

「結婚と同時に前職への通勤が難しい地域へ引っ越しをしたため、転職を決意しました。前職のスキルを活かせる事務の仕事を探していた中で御社の求人を見つけ、応募した次第です。新しい生活や土地にも慣れ、配偶者の理解も得られているため、入社後はフルタイムで長く会社に貢献したいと思っています。」

結婚を機に転職する場合、長期的に働く意思があることを伝えましょう。転職理由が結婚の場合、働き方や勤務時間が制限されたり、入社後すぐに妊娠や出産で辞めてしまったりするリスクを懸念されやすいという側面があるからです。とはいえ、やむを得ない事情がある場合には、希望する勤務条件を事前に伝えておく必要があります。家庭と両立しながら継続的に働く意欲があることをしっかりアピールしましょう。

人間関係が原因で退職した場合

「営業職として働いていた前職は個人主義的な社風で、自分のノルマを達成するので精一杯でした。将来はリーダーのポジションに就くことが目標で、協調性や指導力を習得したいという私の考えと前職の環境は合わないと判断し、転職を決意した次第です。チーム制での営業活動が主流の御社にて、リーダーに必要なスキルを身につけながら成長したいと考えております。」

人間関係に関する問題を転職理由としてそのまま伝えると、面接官に愚痴や不満をいっていると受け取られる可能性があるので注意しましょう。前職を批判することはせず、上記の例文のように、身につけたいスキルや将来の目標といった前向きな内容に焦点を当てます。「転職理由別の例文7つ!好印象を与えるために意識するべきポイントとは」では転職理由の例文を原因別に7つ紹介しているので、ご一読ください。

イメージダウンの恐れがある転職理由とは?

「ネガティブな要素ばかり」や「待遇や福利厚生だけに触れている」、「内容に一貫性がない」といった内容の転職理由を面接で話すと、イメージダウンにつながる恐れがあります。以下で詳しく解説しているので、失敗を回避するための参考にしてみてください。

ネガティブな要素ばかりの転職理由

ネガティブな要素ばかりの転職理由を述べると、面接官に良くない印象を与えてしまいます。「後ろ向きな性格」と印象づけてしまうだけでなく、「面接で会社批判をする常識のない人」と判断される可能性もあるでしょう。
また、転職の原因を説明するために、「きつい」「大変」といったネガティブな言葉を使うのも得策とはいえません。たとえ前職の会社に非があって退職した場合でも、面接の場で批判的な内容を口にするのは避けたほうが良いでしょう。

待遇や福利厚生だけに触れた転職理由

転職理由の中で待遇や福利厚生だけにしか触れないと、面接官に「待遇面だけでしか会社を見ていない」「業務内容や社風を理解しているのか」と疑念を抱かれる恐れがあります。給与額や残業時間、各種手当などに関する要望のみを述べるのではなく、「福利厚生が充実した環境でやりがいを感じながら高い成果を出したい」のように、入社後の働き方やモチベーションにどう影響するかを具体的に説明しましょう。

内容に一貫性がなく信憑性が低い転職理由

転職理由の内容に信憑性がないと、面接官に「嘘をついているのではないか」「手当たり次第に応募しているのでは」と疑われてしまいます。
たとえば、繁忙期に残業や休日出勤がある会社の面接で、「定時内でベストなパフォーマンスを発揮したい」という転職理由を述べるのはおすすめできません。会社の働き方との一貫性がないため、「自社への志望度合いが低い」と判断されてしまう可能性が高いでしょう。

面接で述べる転職理由を考える際の注意点

面接で述べる転職理由を考える際の注意点は、「履歴書への書き方との違いを理解しておく」ことと「長くなりすぎないように簡潔にまとめる」ことの2つです。

履歴書への書き方と面接での伝え方の違いを理解する

面接で述べる転職理由を考える際には、履歴書への書き方との違いを事前に理解しておきましょう。履歴書は書くスペースが限られているため、転職理由を必要最小限の言葉で伝える必要がありますが、面接の場ではより詳しく説明することが可能です。
面接の際には、履歴書に書いた内容をそのまま読み上げるのではなく、書面では伝えきれなかったエピソードや付け加えたいアピール要素を盛り込んでみましょう。履歴書への転職理由の書き方は「転職理由の書き方にはポイントがある?避けたほうが良い内容も紹介!」で解説しているので、参考にしてみてください。

転職理由は長くなりすぎないように気をつける

面接で述べる転職理由は、長くなりすぎないように気をつけましょう。前述したように、面接の場では履歴書に記載した内容より膨らませた転職理由を伝えることが可能ではあるものの、長い時間を掛けてしまうと「話にまとまりがない」と思われてしまう恐れがあります。
時間を気にせず自分のいいたいことを話す姿勢が、面接ではマナー違反とみなされることもあるでしょう。アピールし足りないことがあるからといって転職理由をだらだらと述べることは避け、完結で分かりやすい表現を心掛けることが大切です。

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