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パートから正社員になるには?それぞれの違いを知り後悔のない選択をしよう
この記事のまとめ
- 労働時間や給与・福利厚生など、パートと正社員はさまざまな面において違いがある
- パートから正社員になるメリットは、「収入が安定する」「キャリアアップの機会が多い」など
- パートから正社員になるデメリットは、「時間の融通が利きにくい」「転勤の可能性がある」など
- パートから正社員を目指すなら、正社員登用制度の活用や経験を活かした転職がおすすめ
- あとで後悔しないために、正社員になりたい理由を明確にしてエージェントの活用も検討しよう
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「安定した収入を得たい」「キャリアアップを目指したい」「自分に使える時間が増えた」といった理由で、パートから正社員になろうか迷っている方もいるでしょう。将来性や安定性を望むなら正社員がおすすめですが、プライベートとの両立を重視したい、希望に合わせて柔軟に働きたいなど、自分が優先するものによって最善の働き方は変わります。
このコラムでは、パートと正社員の違いやメリット・デメリットをまとめました。パートから正社員になる方法も解説しているので、自分に合った働き方を探し、後悔のない選択をしましょう。
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パートから正社員になるには
パートから正社員になるには「正社員登用制度を利用して目指す」「これまでの経験を活かして就活する」など、いくつかの方法があります。ここでは、パートから正社員になる主な方法を4つ紹介するので、自分に合うやり方を見つけるための参考としてご覧ください。
パートから正社員になるには
- 正社員登用制度を利用する
- パートの経験を活かして就活する
- スキルを身につけてやりたい仕事に挑戦する
- エージェントに相談してプロのサポートを受ける
正社員登用制度を利用する
パートから正社員を目指す方法の1つに、「正社員登用制度の活用」があります。正社員登用制度とは、一定の条件や評価基準を満たした非正規社員を正社員として採用する制度のことです。パートとして働いた経験や功績が評価されれば、正社員として採用してもらえるでしょう。
登用制度を利用するメリット
正社員登用制度を利用するメリットは、働き慣れた職場で正社員になれること、職場や仕事が自分に合っているか確認できることです。最初に非正規雇用として働くため、業務内容や職場の雰囲気を理解できます。正社員で働き始めてからのミスマッチが起きにくいだけでなく、新しい環境に飛び込む不安やストレスが少なく済むでしょう。
正社員登用制度では、これまでの勤務実績や評価が考慮されるため、転職活動のように1から自分をアピールする必要がありません。仕事での頑張りが評価されやすく、正社員になるためのモチベーションにもつながります。
登用制度を利用するときの注意点
正社員登用制度を利用する際は、いくつかの注意点があります。まず、制度があっても必ず正社員になれるわけではないと理解しておきましょう。正社員登用の条件は企業が独自に設けているため、「勤続年数に重点を置いている」「仕事の成果や功績を重視している」「社員の推薦が必要」「独自の試験を設けている」など内容はさまざまです。企業によっては、正社員になるための評価基準が明確でない場合もあるため、事前に上司や人事担当者に確認しておくと安心でしょう。
また、登用後の働き方や待遇がパートと比べてどのように変わるのか、給与や福利厚生、責任範囲などについても具体的に確認しておく必要があります。登用されることだけを目標とせず、正社員として働く覚悟と責任を持ったうえで目指しましょう。
パートの経験を活かして就活する
パートで培ったスキルや経験、周囲からの評価は、就活で立派なアピールポイントになります。さまざまな業界や職種で活かせるため、就活で履歴書や職務経歴書を作成する際は、業務内容と合わせて「仕事で何を工夫したのか」「どのような成果を挙げたのか」などを具体的に記載しましょう。
たとえば、接客業のパートとして働いてきた場合、「レジ打ちをしていました」だけでなく、「笑顔での接客を心掛け、幅広い年齢層のお客さまにお褒めの言葉をいただきました。リピーターとして来店されるお客さまも増え、お店の売上アップに貢献できました」のように、工夫や成果をアピールすると採用担当者の目に留まりやすくなります。これまでの経験と合わせて、自分の強みや正社員として働く意欲をアピールしましょう。
スキルを身につけてやりたい仕事に挑戦する
正社員としてやりたい仕事があるなら、それに必要なスキルを身につけるのも有効な手段です。たとえば、Webデザインの仕事に興味があるなら、デザインソフトの操作スキルを学ぶ、経理の仕事を目指すなら簿記の資格を取得するなど、自主的な学習でキャリアの幅を広げられます。
オンライン講座やスクールを利用して体系的に学ぶこともできますし、書籍や動画サイトを活用して独学での学習も可能です。目標とする仕事に必要なスキルや役立つスキルを明確にし、習得に向けて計画的に学習を進めることで、自信を持ってやりたい仕事に挑戦できます。
エージェントに相談してプロのサポートを受ける
パートから正社員を目指すなら、就職・転職エージェントの利用を検討しましょう。エージェントに相談すると、自分の適性や希望に沿った求人を紹介してもらえるだけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、選考を突破するための幅広いサポートを受けられます。
パートでの経験しかないからといって、正社員就職を諦める必要はありません。これまでの経験が活かせる求人や、未経験から挑戦できる求人など、1人では見つけにくい仕事を紹介してもらえることも。エージェントに相談し、プロのアドバイスやサポートを受けることで、効率的に転職活動を進められます。
パートから正社員になるタイミングはいつがいい?
パートから正社員になるのに適したタイミングは、人によって異なります。たとえば、社内の正社員登用制度を利用する場合は、上司との面談や人事評価のタイミングで相談するのがよいでしょう。相談する際は繁忙期を避け、業務が落ち着いているタイミングで話を切り出すのがポイントです。就活をして正社員を目指す場合は、求人が増える傾向にある新年度の4月や、下期が始まる10月ころを意識して動きましょう。
また、ライフステージの変化に合わせて考えるのも1つの方法です。たとえば、「子どもが成長して子育てがひと段落したため時間に余裕ができた」「引っ越しをして忙しかったものの生活が落ち着いた」などのタイミングでキャリアを見つめ直し、正社員を目指す方法もあります。
パートから正社員を目指すタイミングは人それぞれのため、自分の状況や目指したいキャリアに合わせ、最適なタイミングを見極めることが大切です。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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【一覧表で紹介】パートと正社員の違いとは
パートと正社員は雇用形態だけでなく、労働時間や給与形態など、さまざまな面において違いがあります。正社員を目指す際は、パートとどのような違いがあるのかをしっかりと把握しておきましょう。
以下の表では、パートと正社員それぞれの特徴をまとめました。パートと正社員のメリット、デメリットもまとめているので、参考にしながら自分に合った働き方を確認しましょう。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
雇用形態 | 雇用期間に定めがある | 雇用期間に定めがない |
労働時間 | シフト制や短時間勤務 | フルタイム勤務 |
給与形態 | 時給制が一般的 | 月給制や年俸制 |
福利厚生 | 社会保険の加入は条件による | 社会保険や各種手当が充実 |
有給休暇 | 勤務日数や時間に応じて付与 | 勤務日数・時間に関わらず付与 |
仕事内容と責任 | 業務範囲が限定的で正社員と比べると責任は軽い | 幅広い業務に携わり、責任は重い |
転勤・配置転換 | 原則として、転勤や配置転換はない | 転勤や部署異動の可能性がある |
キャリア | キャリア形成の機会は限られている | 昇進やスキルアップの機会が多い |
社会的信用 | 正社員と比べて社会的信用は低い | 社会的信用が高く、ローンの審査で有利 |
雇用形態
パートと正社員における大きな違いは、雇用期間の定めです。正社員は、期間の定めのない無期雇用が一般的で、会社に定年まで勤めることが前提となります。無期雇用のため、キャリアを築きながら長期的に活躍できるでしょう。
一方、パートは、1年や半年といった期間を定めて契約する有期雇用の働き方です。契約期間が満了するたびに更新が必要となり、雇用や収入が不安定になることがあります。ただし、通算契約期間が5年を超えた場合、本人の希望があれば無期雇用に転換できるルールもあります。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 有期雇用のため、自分の都合に合わせて働きやすい | 無期雇用契約が一般的で、解雇のリスクが少なく、長期的に安心して働ける |
デメリット | 雇用や収入が不安定 | フルタイム勤務が基本で、時間の自由度が低い |
無期転換ルールとは
「無期転換ルール」とは、有期労働契約で働く人が、同じ会社との通算契約期間が5年を超えた場合、本人の申し込みによって、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換できるルールのことです。労働契約法の第18条に定められています。
無期転換により、雇用期間の更新を不安に思うことなく、長期的なキャリアを築けるでしょう。ただし、無期労働契約は、あくまで労働契約が無期限になることに過ぎません。パートから正社員になりたい方は、正社員登用制度や就活などで就職を目指しましょう。
参照元
厚生労働省
有期労働者の無期転換ポータルサイト
e-Gov法令検索
労働契約法
労働時間
パートと正社員では、働く時間とスタイルに違いがあります。正社員は、フルタイム勤務が基本です。一般的に、1日8時間・週40時間の所定労働時間に沿って働くため、収入が安定しているメリットがあります。一方で、業務量によっては残業や休日出勤が発生することもあり、時間的な自由度はパートと比べて低いでしょう。
これに対し、パートは労働時間が短く設定されていることが多く、1日4時間や週20時間など、働く時間や日数を自分で選べます。シフト制で働けることが一般的なため、家事や育児、プライベートの予定と仕事の両立がしやすいのがメリットです。しかし、労働時間が短いため、正社員と比べて収入が少ない傾向にあります。また、契約内容や会社の状況によっては、所定労働時間を超えて働くケースもあると把握しておきましょう。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 短時間勤務やシフト制など、柔軟な働き方ができる | フルタイムで働くため、収入が安定している |
デメリット | 労働時間が短いため、収入が増えにくい | 残業や休日出勤が発生することがある |
給与形態
正社員の給与は月給制や年俸制が一般的で、毎月決まった額の給与が支払われます。これにより、安定した収入を見込めるのがメリットです。さらに、給与以外にボーナスが支給されることが多く、会社によっては住宅手当や家族手当といった各種手当も受け取れます。
一方、パートは、時給制が一般的です。働いた時間に応じて給与が支払われるため、労働時間が少ない月は収入が減るなど、月によって収入が変動することがあります。また、ボーナスや退職金は支給されない場合が多いようです。しかし、働きたい目標額に合わせてシフトを調整し、計画的に働けるでしょう。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 働いた時間分だけ給与が支払われるため、目標に合わせて計画的に働ける | 月給制や年俸制が一般的で、安定した収入が見込める ボーナスが支給されることも |
デメリット | 時給制が一般的で、働く日数が少ない月だと収入が減る | 勤務時間外の対応を求められることもある |
福利厚生
正社員は、健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険といった社会保険に原則として加入します。これらの制度は、医療費の負担軽減や将来の年金受給、失業時の手当など、従業員の生活を安定させるための重要なものです。さらに、住宅手当や家族手当、社員旅行など、企業独自の充実した福利厚生を利用できます。退職金制度がある会社もあり、長期的なキャリアを築くうえでの安心材料となるでしょう。
一方、パートの場合、社会保険に加入するには一定の労働時間などの条件を満たす必要があります。また、正社員が利用できる企業独自の福利厚生は、利用できないケースも少なくありません。扶養内で働きたい人にとっては、社会保険の加入条件を気にしながらシフトを調整できるメリットがありますが、正社員と比べると受けられる保障やサービスは限られます。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 扶養の範囲内で働くことが可能で、税金や社会保険料の自己負担がない場合がある | 社会保険や退職金制度、各種手当が充実している |
デメリット | 社会保険の加入には条件があり、退職金制度はないことが多い | 給与や福利厚生が充実しているぶん、仕事での責任は重い |
有給休暇
正社員はフルタイムで働くため、勤続年数に応じて法律で定められた日数の有給休暇が付与されます。勤続年数が長くなるにつれて付与される日数も増えるため、計画的に長期休暇を取得しやすい点がメリットです。一方で、業務の都合により、希望通りに休暇が取れないケースもあるでしょう。
パートの場合、週の所定労働日数や勤続年数に応じて有給休暇が付与されます。たとえば、週の所定労働日数が4日以下で、労働時間が30時間未満の場合は、正社員より有給休暇の付与日数が少なくなるでしょう。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 勤務日数や時間に応じて、法律で定められた日数が付与される | 勤続年数に応じて付与日数が多くなり、計画的に休暇が取りやすい |
デメリット | 働く日数によっては、正社員より付与日数が少なくなる場合がある | 業務の都合で希望通りに休暇を取れないことがある |
仕事内容と責任
正社員は、会社の中心となる業務やプロジェクトを任されることが多く、その成果に対しても責任が伴います。そのため、大きなプレッシャーを感じることもあるでしょう。しかし、そのぶん仕事で得られるやりがいや達成感も大きくなります。
一方、パートは業務範囲が限定的で、比較的責任の軽い仕事が中心となることが一般的です。たとえば、定型的な事務作業や正社員のサポート業務などが挙げられます。大きな責任を負うことが少ないため、プレッシャーを感じにくいでしょう。しかし、重要なプロジェクトに関わる機会が少ないため、仕事のやりがいや達成感を得にくい、キャリアアップの機会が限られているといったデメリットもあります。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 業務範囲が限定的なため、大きな責任を負うことが少ない | 会社の中心的な業務を任され、やりがいや達成感を得やすい |
デメリット | 重要な仕事やプロジェクトに関わる機会が少ない | 成果や責任に対するプレッシャーが大きい |
転勤・配置転換
正社員は、「会社」全体に雇用されるため、会社の事業拡大や人材育成などの理由で、転勤や部署異動を命じられることがあります。慣れ親しんだ場所を離れるデメリットはありますが、新しい経験を積んだり、多様なスキルを身につけたりするチャンスといえるでしょう。
一方、パートは、原則として決まった勤務地で働くことが基本です。転勤や配置転換を命じられることはほとんどなく、担当業務が変わることも少ないため、住み慣れた場所で安定して働き続けられます。転居を伴う異動を避けたい方にとって、メリットとなるでしょう。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 原則として、転勤や配置転換の心配がない | 会社側の都合で転勤や部署異動があるが、新しい経験を積んだりキャリアアップしたりする機会となる |
デメリット | キャリアアップの選択肢が限られる | 転勤や配置転換の命令を断れない場合がある |
キャリア
正社員は、会社の中で昇進や昇給を目指し、長期的なキャリアを築いていくことが可能です。幅広い業務を経験したり、専門性を高めたりしながら、管理職や専門職などへのステップアップを目指せるでしょう。
パートの場合、仕事とプライベートの両立がしやすい反面、キャリアアップの機会は少ない傾向にあります。しかし、会社によってはパートから正社員への登用制度があるため、正社員を目指してキャリアアップを狙うことも可能です。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 家庭やプライベートと両立しやすい | 長期的な視点でキャリアを築け、昇進や昇格のチャンスが多い |
デメリット | 長期的なキャリアプランを描きにくく、スキルアップの機会が少ない | 会社が提示するキャリアパスが、自分の理想と合わないことがある |
社会的信用
正社員は、無期雇用で安定した収入が見込まれるため、一般的に社会的信用が高いとされています。住宅・自動車ローンを組む際や、クレジットカードを申し込む際などに有利に働くことが多いでしょう。特に、大きな金額のローンを組む際には、審査が通りやすいメリットがあります。
一方、パートも安定した収入があれば、ローンを組んだり、クレジットカードを作成したりすることは可能です。しかし、正社員と比べて雇用や収入が不安定と見なされる傾向があるため、審査が通りにくい場合があります。
パートで扶養内で働くことは家計に貢献できるメリットがありますが、将来的に大きな買い物やライフイベントを考えている場合は、正社員として働くことも視野に入れるといいでしょう。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
メリット | 収入が少なくても、扶養内で働くことで家計に貢献できる | 社会的信用が高く、住宅ローンなどの審査に有利 |
デメリット | ローンやクレジットカードの審査などで不利になる場合がある | 社会的信用を維持するために、安定した働き方を求められる |
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パートから正社員を目指しやすい業種
「パートから正社員を目指しやすい仕事は何?」「正社員登用制度がある企業の登用実績は?」と気になる方もいるでしょう。厚生労働省の「労働経済動向調査(令和7年2月)の概況」では、令和6年2月から令和7年1月までの過去1年間における、正社員登用実績の状況を公表しています。同資料をもとに、正社員登用制度がある産業の割合や登用実績の有無を表にまとめました。
産業 | 正社員登用制度あり (登用制度なしと無回答を含めて100%とした場合) | 正社員への登用実績あり | 正社員への登用実績なし |
---|---|---|---|
建設業 | 59% | 32% | 28% |
製造業 | 77% | 44% | 33% |
情報通信業 | 62% | 37% | 25% |
運輸業・郵便業 | 71% | 40% | 31% |
卸売業・小売業 | 85% | 42% | 43% |
金融業・保険業 | 80% | 47% | 33% |
不動産業・物品賃貸業 | 76% | 36% | 40% |
学術研究、専門・技術サービス業 | 68% | 42% | 26% |
宿泊業・飲食サービス業 | 84% | 41% | 43% |
生活関連サービス業・娯楽業 | 83% | 52% | 31% |
医療、福祉 | 86% | 52% | 34% |
サービス業 (ほかに分類されないもの) | 77% | 44% | 33% |
参照:厚生労働省「労働経済動向調査(令和7年2月)の概況 7 正社員以外の労働者から正社員への登用の状況」
表を確認すると、正社員登用制度を設けているのが多い産業は、「医療、福祉(86%)」「卸売業・小売業(85%)」「宿泊業・飲食サービス業(84%)」「生活関連サービス業・娯楽業(83%)」「金融業・保険業(80%)」で、割合は80%を超えています。
正社員登用実績の割合が高いのは、「医療、福祉(52%)」「生活関連サービス業・娯楽業(52%)」「金融業・保険業(47%)」の産業です。
なお、正社員登用の条件や評価されるポイントは企業によって異なります。正社員登用制度の利用を検討している方は、参考程度として制度の有無や登用実績を把握しましょう。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和7年2月)の概況
パートから正社員になって後悔しないためには
パートから正社員を目指すなら、どうして正社員になりたいのか明確にする、ミスマッチを防ぐために企業研究を徹底するなど、後悔しないための準備が大切です。ここでは、パートから正社員になって後悔しないために何をすべきか紹介します。
パートから正社員になりたい気持ちはあるけど一歩を踏み出せず悩んでいる方や、納得のいく選択をして働きたいと考えている方は、参考にしてみてください。
パートから正社員になって後悔しないためには
- なぜ正社員になりたいのか理由を明確にしておく
- 正社員のデメリットを理解して受け入れる覚悟を持つ
- 企業研究を徹底してミスマッチを防ぐ
- キャリアプランを具体的にイメージする
- 相談できる専門家を見つける
なぜ正社員になりたいのか理由を明確にしておく
パートから正社員を目指す前に、まずは「なぜ正社員になりたいのか」を明確にしましょう。「収入を安定させたい」「もっと責任のある仕事をしたい」「さまざまなスキルを身につけてキャリアアップしたい」など、理由を具体的にすることで、自分に合った仕事選びができます。
明確な理由もなく、ただ「正社員がいいから」と考えて就職すると、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔する恐れがあるので気をつけましょう。正社員になることはゴールではなく、あくまで理想の働き方を実現するための手段です。自分の価値観や目標と向き合い、納得のいく答えを見つけましょう。
正社員のデメリットを理解して受け入れる覚悟を持つ
ご紹介してきたように、正社員にはメリットだけでなく、パートとは違うデメリットもあります。たとえば、労働時間が増えてパートでは実現できた柔軟な働き方が難しくなったり、責任のある仕事を任されてプレッシャーやストレスを感じたりすることも。また、サービス残業や休日出勤が求められる場合もあり、予期せぬ転勤や異動を命じられる可能性もゼロではありません。
パートから正社員になるなら、このようなデメリットを事前に理解し、受け入れる覚悟を持っておくことが重要です。メリットばかりに目を向けず、現実的な視点を持ち判断することで、正社員になった後の後悔を防げます。
企業研究を徹底してミスマッチを防ぐ
正社員になった後で後悔しないためには、入社前の企業研究が欠かせません。会社の事業内容や社風、具体的な仕事内容はもちろん、残業時間や有給休暇の取得率など、働き方の実態についても調べておきましょう。
企業のWebサイトや採用情報だけでなく、転職サイトの口コミや社員のインタビュー記事なども参考にすると、より多角的に情報を集められます。入社後に「思っていたのと違う」とならないよう、できる限りの情報を集めて、自分に合う会社かどうかをじっくり見極めましょう。
キャリアプランを具体的にイメージする
パートから正社員を目指すなら、入社後に「何のスキルを身につけて成長していきたいか」「将来的にはどのような仕事を担当したいか」など、具体的なキャリアプランを描いておきましょう。
たとえば、「3年後にはプロジェクトのリーダーとしてチームをまとめたい」「10年後には管理職として部下を育成したい」といった目標を設定すると、日々の業務に対するモチベーションを保つことが可能です。また、キャリアプランを明確にして就活に臨めば、説得力のある志望動機を採用担当者に伝えられるでしょう。
相談できる専門家を見つける
1人で進める就活に不安を感じるなら、就職・転職エージェントやキャリアコンサルタントといった専門家に頼る方法がおすすめです。専門家に相談すると、自分に合った求人を紹介してもらえるだけでなく、応募書類の添削や面接対策といった幅広いサポートを受けられます。
自分の強みや弱み、価値観を客観的に分析してもらったり、自分では気づかなかったキャリアの可能性を教えてもらったりして、納得のいく就活を進められるでしょう。また、利用するサービスによっては、就職が決まり入社してからも継続的にフォローしてもらえます。いつでも相談できる専門家がいることは、正社員として働くうえで安心材料となるでしょう。
【まとめ】パートから正社員を目指す方法は多数ある
パートから正社員を目指す方法は、1つではありません。正社員登用制度を活用したり、パートでの経験を活かして就活したりする方法があるので、自分に合った方法を見つけましょう。また、パートから正社員に就職して後悔しないために、「なぜパートではなく正社員として働きたいのか」を明確にし、覚悟を持って目指すことが大切です。パートと正社員の違いを知り、納得のいく選択をしましょう。
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パートから正社員を目指す方によくあるお悩みQ&A
ここでは、パートから正社員を目指す際によくある疑問をQ&A形式にまとめました。正社員になろうと考えている方や、パートと正社員のどちらで働くか迷っている方は、参考としてご覧ください。
パートから正社員になるのはきついですか?
パートから正社員になると、きつさが増すかどうかは人によります。正社員になると仕事の責任が大きくなるだけでなく、残業や異動の可能性も出てくるため、家事や育児、趣味などのプライベートと両立させたいと考えている場合は、きついと感じることもあるでしょう。
一方で、正社員は給料やボーナスが安定し、福利厚生も充実しています。キャリアアップできる機会も多いため、仕事にやりがいを感じ、自分の成長を重視する人にとっては、きつさよりもメリットの方が大きくなるでしょう。
パートから正社員になったら後悔しないか不安です
正社員になって後悔しないよう、パートと正社員の違いを把握しましょう。パートから正社員になると、フルタイム勤務に変わります。残業や休日出勤が発生する場合もあるので、パートのような柔軟な働き方を叶えるのが難しくなるでしょう。
しかし、正社員になることで、給与や待遇が安定し、キャリアアップの機会が増えるメリットもあります。正社員として働くメリットとデメリットを知り、覚悟を持って正社員になると決断できれば、後悔しない選択ができるでしょう。
パートから正社員になれる人の特徴を教えてください
パートから正社員になれる人には、いくつかの共通した特徴があります。まず、日々の業務に真摯に取り組み、常に向上心を持って仕事に取り組む姿勢です。上司に指示されたことだけでなく、自ら考えて行動できる人は評価されやすいでしょう。
また、周囲とのコミュニケーションを円滑に行い、チームワークを大切にする協調性も重要です。さらに、会社のビジョンや目標を理解し、その達成に貢献しようとする意欲がある人も、正社員として期待される存在といえるでしょう。
パートから正社員になって給料が下がることはありますか?
パートから正社員に就職し、給料が下がる可能性はゼロではありません。一般的にパートは時給制で働くため、時給や労働時間によっては正社員の月給を上回る場合もあります。
正社員になると、基本給に加えて家賃補助や交通費支給といった会社独自の福利厚生を利用できたり、ボーナスが支給されたりすることもあるため、パートと比べて安定した収入を得られるのがメリットです。正社員を目指す際は、給与や待遇の詳細をしっかりと確認しましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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