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既卒とは?いつまでを指す?第二新卒との違いや就活成功のコツを解説
更新日
この記事のまとめ
- 既卒とは、学校を卒業後3年以内で社会人経験がない人を指す言葉
- 既卒を新卒採用枠で応募可能とする企業は少なくない
- 既卒は「新卒採用枠」「中途採用枠」どちらにも応募できる
- 既卒になった理由は正直かつ前向きに説明すると好印象
- 既卒の就活に不安があるなら、就職エージェントに相談するのもおすすめ
「既卒の就活は新卒や第二新卒と比べて厳しい?」と不安に感じる方は多いでしょう。このコラムでは、既卒とはいつまでを指すのか、就活が厳しいといわれる理由は何かを解説。また、企業が既卒を求める背景や就活に向けてやるべき対策も紹介します。既卒者は働く意欲を懸念されやすいため、積極的に行動し、面接ではポジティブな回答をすることが重要です。
就職を成功させるポイントを知り、社会人としての一歩を踏み出しましょう。
既卒とは
既卒に法的な定義はありませんが、一般的には「高校や専門学校、大学などを卒業して3年以内の人のうち、一度も社会人として働いたことのない人」を指します。読み方は「きそつ」です。卒業後に就職活動をしている人や、フリーターとして働いている人も既卒に当てはまります。「既卒生」と呼ぶこともあるようです。
既卒とはいつまでを指す?
既卒扱いされるのは、卒業後3年目までが一般的といえるでしょう。ただし、企業によって考え方が異なる場合もあります。また、最終学歴によって年齢が異なるため、「△歳まで」と明確に決められているわけではありません。
既卒とフリーターの違い
フリーターは一般的に、アルバイトやパートとして働いている15〜34歳の若者を指します。卒業後にフリーターになった人は「既卒のフリーター」、新卒で入社した会社を辞めてフリーターになった人は「第二新卒のフリーター」です。
既卒と新卒の違い
新卒(新規卒業者)とは、就職活動を行っている学生を指します。大学を卒業する前の最終学年を指すのが一般的です。「既卒=卒業している」「新卒=在学中である」と考えると分かりやすいでしょう。
新卒について詳しく知りたい方は、「新卒の定義とは?既卒、第二新卒との違いについて」のコラムもご参照ください。
既卒と第二新卒の違い
第二新卒とは、新卒入社した会社を入社後、およそ3年以内に辞めた人のことです。短期間でも社会人の経験や実績のある人は第二新卒となり、既卒には含まれないので注意しましょう。
既卒と第二新卒はどちらが有利?
職歴なしの既卒と職歴ありの第二新卒では、どちらが有利とは一概にいえません。既卒も第二新卒も、学校を卒業して3年程度の若い人材のこと。職場の若返りを図りたい会社や社員教育に力を入れている会社は、若い人材を積極的に採用しています。
既卒も第二新卒も、積極的に行動すれば採用ハードルはそれほど高くないので、有利・不利に囚われ過ぎないことが大切です。「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」もあわせて確認すると、より理解が深まるでしょう。
既卒の就活が厳しいといわれるのはなぜ?
既卒の就活について、「厳しい」「なかなか採用されない」といったイメージを持つ人もいるようです。この項では、既卒の就活が厳しいイメージを持たれてしまう理由について解説します。
1.新卒・中途に比べて不利な点がある
既卒は新卒枠では年齢が高く、中途採用枠ではスキルが不足しています。そのため、新卒や第二新卒、転職者と比較されると、採用ハードルが高くなりがちです。
また、すべての企業が既卒を新卒枠で応募可能としているわけではありません。そのため、新卒に比べて選択肢が少ないのも不利になる要因の一つ。一方で、中途採用枠のなかでも「未経験OK」の求人を探さなければならず、総じて選択肢が限られるのが「既卒の就活は厳しい」と見られる所以でしょう。
2.空白期間がある
既卒には空白期間があるため、「なぜ就職しなかったのか」「働く意欲があるのか」と厳しい目で見られる可能性もあります。空白期間は長くなるほどマイナスイメージを持たれるため、早めに就職するのがおすすめ。また、空白期間中に何をしていたのか説明できるようにしておくのが重要です。
空白期間について説明できるようにしておこう
既卒者が就職するのは厳しいイメージもありますが、実際の状況は少し違います。なぜなら、企業が既卒者を新卒者と同様に扱い、積極的に採用しようとする動きが増えているからです。
ただし、卒業後に何もしていない時間がある場合には、既卒であることが面接時にマイナスと評価されることがあります。面接では「卒業後は何をしていたのか」と質問される可能性が高いので、卒業後に取り組んでいたことについて説明できるように準備しましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
3.社会人経験がない
既卒は社会人経験がなく、書類選考でアピールするのが難しいとの見方もあります。ライバルとなる第二新卒は短期間とはいえ社会人経験があり、比較されると不利になる恐れもあるでしょう。
既卒が書類選考に通過するためには、志望職種に関するアルバイト経験や保有している資格など、社会人経験に代わるアピールが必要といえます。
既卒は人生終了ではない理由
年齢が若い既卒の需要は高いので、早めに就活を始めれば「人生終了」になることはありません。既卒が就活でどのようなポイントに注意すれば良いか、以下で確認しましょう。
既卒を新卒扱いする企業もある
厚生労働省は「青少年雇用機会確保指針」を改正し、「卒業後3年以内の既卒者は、 『新卒枠』での応募受付を!」といった資料を用いて、卒業後3年以内の既卒を新卒採用枠の応募対象とするよう事業主に求めています。
企業に応募する際は、既卒を新卒枠で募集しているか確認してみてください。また、転職・求人サイトなどにも、「既卒・第二新卒歓迎」「未経験歓迎」の求人もあるので、諦めず積極的に探してみましょう。
既卒を新卒枠で採用する企業は約4割
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況」によると、2023年度の新卒採用枠で既卒を採用した事業所の割合は40%でした。
既卒者の応募可否や採用状況 | 割合 |
---|---|
既卒者は応募可能だった | 72% |
採用にいたった | 40% (「既卒者は応募可能だった:69%」を100とした割合) |
採用にいたらなかった | 60% (「既卒者は応募可能だった:69%」を100とした割合) |
応募不可だった | 27% |
引用:厚生労働省「表14 令和5年度新規学卒者の採用枠で正社員を募集した際の既卒者の応募の可否及び採用状況別事業所割合(p.14)」
72%の企業が既卒を新卒枠で応募可能としているので、積極的に応募してみましょう。なお、今後も既卒を新卒枠で応募可能とするかについて、「応募可能としたい」「年齢によって応募可能としたい」と答えた事業所があわせて45%、「応募不可としたい」が3%、「未定」が31%でした。
既卒は中途採用枠にも応募できる
既卒を新卒枠で募集していない企業では、中途採用枠に応募できる場合があります。ただし、既卒と中途ではスキルや実績に違いがあり、即戦力を求める企業では不利になる可能性があることも念頭に置いておきましょう。
参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
労働経済動向調査:結果の概要
企業が既卒を求める主な理由
企業が既卒を求めるのには、不足している人材を確保したい意図があります。特に、中小企業や社内の平均年齢が上がっている企業にとって、既卒は魅力的な人材といえるでしょう。
1.新卒採用の不足分を補える
人口減少の影響で新卒採用での人材確保が難しくなっているため、既卒を求める企業もあるようです。また、新卒における3年以内の離職が増えていることも、既卒を求める理由の一つ。厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」によると、新卒の就職後3年以内の離職率は34.9%(前年度と比較して2.6ポイント上昇)となっています。
新卒を採用しても3.5人に一人は3年以内に辞めてしまうので、通年採用や秋採用で既卒を獲得しようとする企業が一定数あるのです。
参照元
厚生労働省
報道発表資料 2024年10月
2.採用が厳しい中小企業にはメリットが大きい
新卒採用では大手企業が有利になる傾向にあり、中小企業の採用状況は厳しいといわれています。そのような中小企業にとって、若く伸びしろが大きい既卒者を採用するのは大きなメリット。大手企業への就職に失敗して既卒になった人を取り込みたいと考える中小企業も多いようです。
3.次世代の人材を確保できる
社会全体として少子高齢化が進んでおり、次世代を担う若手は減少傾向です。既卒は社会人経験がないので他社の価値観に染まっておらず、幹部候補として育てやすいというメリットもあります。社員の平均年齢が上がっている企業が増えているため、早期の人材育成が重視されつつあるようです。
既卒が就活を成功させる9個のコツ
既卒が就活を成功させるために心掛けるべきポイントを、下記にまとめました。
1.自己分析をやり直す
まずは改めて自己分析を行いましょう。新卒の就活時に自己分析を行った人も、やり直すのがおすすめです。
自己分析をすればあなたの強みや弱み、今まで経験から得たものなどが明らかになり、相性の良い企業を見極めやすくなります。また、既卒になった原因も分析するのがポイント。前回の自己分析で洗い出した強みや弱みが違ったのではないかと、考えてみましょう。
具体的な方法については「自己分析のやり方が知りたい!簡単にできる方法や就活に活かせるコツを紹介」でまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
2.積極的に行動する
既卒として就活できるのは、卒業後3年程度が目安です。
既卒の年齢に上限を設けない企業もありますが、ブランク期間が長引くと、「卒業後に何をしていたの?」と不安に思われる場合も。そのため、できるだけ早く就活をスタートさせるのが賢明です。
既卒者もインターンに参加できる
インターンは新卒が対象というイメージがありますが、既卒者が参加できるものもあるようです。募集要項に「既卒歓迎」といった文言が記載されている場合は、既卒者も参加できます。インターンに参加すれば入社意欲のアピールにもなるため、興味のある企業がインターンを実施している場合は応募してみると良いでしょう。
3.視野を広げて既卒向けの求人を探す
既卒の就活では、「絶対にこの業界しか受けない」とこだわり過ぎず、視野を広げて幅広い業界や企業を調べましょう。既卒が就活を成功させるカギは「既卒歓迎」「未経験者歓迎」「学歴不問」の求人を選ぶことです。
企業選びの視野が狭いと、条件に合う求人が見つからなかったり、あなたに合う企業との出会いを逃してしまったりして、就職活動が難航する可能性があります。
適職診断をして興味のある仕事を増やす
適職診断をすると、あなたが知らない仕事や目を向けなかった仕事に出会えることもあります。可能性の幅を広げるために、試してみるのも一つの方法です。
ただし、適職診断の結果がすべて正しいというわけではないため、あくまでも参考として活用するのが望ましいでしょう。
4.書類選考の対策に力を入れる
既卒は社会人経験がないため、書類選考で経歴以外のアピールが必要になります。応募先企業への熱意や体験に基づいた志望動機など、採用担当者の目を惹く内容が重要です。
また、応募書類はマナーを守って丁寧に仕上げるのも大切。誤字脱字がないか、入学年や卒業年は間違っていないか、などの細かい部分まで確認したうえで提出してください。空欄があると意欲が低いと思われてしまうこともあるので、すべての項目を埋めましょう。
どうしても空欄ができてしまう場合は、「履歴書に『特になし』と書くのはNG?印象の良い書き方を解説」のコラムを参考にして、印象の良い履歴書になるよう心掛けてみてください。
5.既卒になった理由を明らかにする
既卒になった理由を明らかにして、正直に伝えることが大切です。そのうえで、空白期間に何をしていたのか、どのような想いで就活をしているのかを伝えましょう。既卒になった理由には、以下のような例があります。
- ・新卒の就活がうまくいかなかった
- ・公務員試験に合格できず既卒となった
- ・留学や留年などでタイミングが合わなかった
- ・社会人になる意欲がなかった
なお、学生時代に就活を行わなかったことや、社会人としての経験や実績がないことをカバーできるよう、現在どのような努力をしているのかをアピールするのも忘れないようにしましょう。
既卒になった理由を聞かれたときの回答のポイントは、「既卒就活の成功ポイント!プロによる面接対策のコツや実際の体験談をご紹介」のコラムでも紹介しています。あなたの状況と照らし合わせて、オリジナルの回答を用意しましょう。
6.求人サイトを小まめにチェックする
求人サイトは小まめにチェックして、既卒歓迎の正社員求人にはどのような傾向があるのかを把握しましょう。まずは就職先に求める条件を決め、マッチする企業を探します。検索してもヒットする企業が少ない場合は、条件を緩めてみてください。
求人サイトを頻繁に見ているうちに、希望条件が変わることもあります。また、「これだけは避けたい」という条件も絞られていくので、価値観を明確にするうえでも役立つでしょう。
7.就活中からスキルアップに取り組む
就活中から資格の勉強やセミナー受講などを行い、スキルアップに取り組むのも大切です。既卒は社会人経験がないのでスキル不足を懸念される場合もあります。しかし、勉強中であることをアピールすれば、入社後の成長を期待させられるでしょう。
また、空白期間に勉強していたという説明もできるので、志望職種に役立つスキルを積極的に身につけてみてください。
8.未経験が歓迎される業界・職種を狙う
就活の方向性が定まっていないなら、未経験歓迎の求人が多い業界・職種から選んでみるのもおすすめです。未経験歓迎の企業では研修制度が充実していたり、若手の育成に力を入れていたりする場合があるので、既卒が採用される可能性を期待できます。
また、スキルよりも人柄重視の企業や、実力主義の業界で未経験歓迎の求人が見つかることも。そのような職場では頑張り次第で高収入を得られる可能性もあるので、選択肢の一つとして検討してみましょう。
9.面接での回答は前向きな言葉にする
面接で回答する場合は、ネガティブな内容も前向きな言葉に変換するのが就活成功のコツです。たとえば、既卒になった理由が「本気で就活していなかった」だとします。正直に答えるとはいえ、そのまま伝えると働く意欲を疑われる原因になってしまうでしょう。
しかし、”将来を決めかねて迷いがあり、就職に失敗してしまいました。既卒になってからは複数のインターンを経験し、この先力を注ぎたい仕事に出会うことができました。”と変換すれば、前向きな印象になります。面接では、本音を前向きに言い換えて好印象につながるように練習してみてください。
既卒の就活における注意点
既卒が就職できる可能性は十分にあるものの、考え方や行動が間違った方向へ進むと就活に失敗する恐れもあります。この項では、既卒の就活における注意点を紹介するので、セルフチェックに役立ててみてください。
いつか就職できれば良いと考えている
実家暮らしだったり、親が仕送りをしてくれたりすると生活に支障がないため、”いつか就職できれば良い”と行動力に欠ける場合があります。
しかし、既卒として就活できるのは学校を卒業後3年以内が一つの目途です。また、就職は若いほど有利になりやすいといわれており、特に経験・スキルが不足している既卒者は早めの行動が成功のカギ。空白期間も短いほどマイナスイメージを払拭できるので、”いつか””そのうち”と考えている人は注意が必要です。
大手企業にしか興味がない
大手企業や有名企業にしか興味がない既卒者は、就活がうまくいかない可能性があります。大手企業や有名企業は倍率が高く、ライバルにスキルの高い転職者がいるのも珍しくありません。既卒が応募するのが悪いわけではありませんが、狭き門であることを念頭に置きましょう。
また、最初から企業規模で応募先を絞ってしまうと、自分にマッチする優良企業を見逃してしまう場合もあります。応募先は規模だけでなく、社風や仕事内容など、総合的に判断するのが大切です。
就活についてアドバイスを受けていない
就活について誰にも相談せず、自己判断で進めようとすると長期化する恐れがあります。既卒が就活に成功するためには、書類対策や求人選びにコツが必要です。効率的に就職に成功するためには、キャリアアドバイザーのアドバイスを受けるのがおすすめ。ポイントを押さえて、時間をかけるべきところと、プロに任せるところを切り分けるのが望ましいといえます。
既卒がやるべき3つの就活対策
既卒が就職に成功するためには、書類の書き方や面接での答え方など、基本的な就活対策は必須です。そのうえで、さらにやるべき就活対策について解説します。
1.志望動機におけるアピールを増やす
前述のとおり、既卒は社会人経験がないため、書類選考に通過するためには志望動機におけるアピールを強化するのがポイントです。
たとえば、学生時代の経験や実績を題材に、あなたの価値観や強みを伝えてください。ただし、学生時代の出来事にのみ焦点を当てて話すと「卒業後は何をしていたのか」と疑問に思われる可能性があるので、働いていなかった期間に取り組んでいたことについても説明しましょう。
たとえば、「パソコンスキルを磨くためにMOSを取得した」「接客業でコミュニケーションスキルを養った」といった内容を志望動機につなげると効果的です。
2.既卒の経験から得たものを説明する
面接では、既卒の経験から得たものを伝えて前向きな姿勢を示しましょう。既卒になった経験は、ネガティブなことばかりではありません。以下のように、新卒や第二新卒にはない貴重な経験として、意味を見出すこともできます。
- ・スキルアップのため計画的に行動する経験ができた
- ・インターンやボランティアで視野が広がった
- ・新卒の就活に失敗したものの、目標を貫く粘り強さが身についた
アピールする内容は大きなことでなくても構いません。特別な経験がないと思っても、小さな努力や成功体験を探してみてください。
3.入社意欲を強調する
既卒は「働く意欲が低いのでは?」という先入観を持たれやすいため、入社意欲を十分にアピールする必要があります。入社意欲を示すには、応募先企業の事業や理念、社風、業務内容などを調べ、なぜその企業に興味を持ったのかを具体的に説明するのがポイントです。
既卒の面接でよく聞かれる質問は、志望動機や自己PRだけではありません。「既卒の自己紹介では何を伝える?面接での回答例やポイントも解説」では自己紹介の回答例を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
既卒におすすめ!5つの求人の探し方
既卒におすすめ!求人の探し方
- 求人サイトを活用する
- 企業のWebサイトから応募する
- ハローワークで相談する
- 知人に紹介してもらう
- 就職エージェントに登録する
ここでは、既卒におすすめの就活方法をご紹介します。あなたに合った方法を見つけて、正社員就職を実現しましょう。
1.求人サイトを活用する
転職者向けの求人サイトや新卒者向けの就活サイトは、一度に多くの求人を閲覧できるため、既卒の就活にもおすすめです。既卒に特化した求人サイトでなくても、どのような企業や仕事があるかを把握するのに役立ちます。また、検索条件に「既卒」と入れれば、既卒を歓迎する企業の求人を見つけることも可能です。
ただし、求人サイトを使った就活では、すべてを自分で行わなければなりません。「企業とのやり取りや面接日程の調整などが大変」「企業についての詳細な情報が手に入りにくい」といったデメリットもあるでしょう。
2.企業のWebサイトから応募する
志望する業界や企業が明確なら、企業のWebサイト(応募フォーム)に直接応募する方法もあります。求人サイトに求人が出ていない場合も、直接企業のWebサイトで募集することもあるからです。求人が出ていない企業には、既卒の採用を行っているか問い合わせても良いでしょう。あなたから連絡すれば、入社意欲のアピールにもつながります。
3.ハローワークで相談する
第三者に相談しながら就職活動を進めたい既卒の方は、全国各地に拠点があるハローワークを活用しましょう。ハローワークでは、端末を使った求人検索をはじめ、窓口での職業相談、セミナーへの参加申し込みなどができます。ただし、ハローワークには無料で求人を掲載できるため、労働条件が悪いブラック企業が含まれている場合もあるようです。
ブラック企業の見極め方は「ブラック企業の特徴とは?入社前の見分け方と対処法を解説」のコラムでご確認ください。
4.知人に紹介してもらう
家族や友人、知人に就職先を紹介してもらう方法もあります。職場の実態を知っている人からの紹介なので、ミスマッチになりにくいのがメリットです。
ただし、知人の紹介でも必ずマッチするとは限らないので、自分の目でしっかりと確かめる必要があります。また、社員からの紹介でも内定を約束するものではないという点も理解しておきましょう。
5.就職エージェントに登録する
就職・転職エージェントは、人材を探している企業と仕事を求めている人材のマッチングを行うサービスです。就職に関して実績を積んだプロに相談できることや、転職・求人サイトでは見つけられない非公開求人に出会える可能性があるのがメリットといえます。特に、既卒を対象とした就職・転職エージェントであれば、マッチ度の高い求人を見つけやすいのでおすすめです。
また、既卒の状況を踏まえた選考対策はもちろん、入社後のアフターフォローをしてくれるのも魅力の一つ。デメリットは、担当者によって紹介される求人が変わること。そのため、複数のエージェントを利用したうえで、あなたに合った担当者やサービスを選ぶことが大切です。
既卒の就職活動のやり方は、「既卒の就活方法は?職歴の書き方やおすすめの支援サービスをご紹介!」も参考にしてみてください。
既卒から正社員へ!成功体験談
この項では、ハタラクティブの「みんなの就職エピソード」より、既卒から正社員への就職に成功した人の体験談を紹介します。
アルバイト経験を活かして正社員就職に成功
大学を卒業後、販売職のアルバイトをしていたA.Yさん。25歳で鉄道会社系列のホテルにフロントスタッフとしての就職が決まりました。
就職しようと思ったきっかけは、正社員になった学生時代の友人が、自分より高い収入を得て、やりがいを持って働いていると感じたことだそうです。
”収入も増えるし、その分責任は大きくなるだろうけど、成長できるんじゃないかと考えました。”
ハタラクティブのカウンセリングで人と接するのが好きだと伝え、接客か営業の求人を勧められたなかで、内定先のホテルを選んだとのこと。接客が好きでアルバイトを続けてきたので、自分に合っているかもしれないと感じたといいます。
面接ではアルバイトで経験したクレーム対応が評価され、すぐに内定が出たそうです。”悩むより先に行動したほうが良い。ダラダラしていても、歳を取ってしまうだけ。”というA.Yさんの体験談は、「ほしかった”就活の手助け”を得て、古着屋のバイトから正社員でホテルのフロント係に」でもご覧いただけます。
内定辞退で既卒になり就活を続けて成功
21歳でCADオペレーターに内定したEさんは、短大在学中から就職を見据えて行動していました。ブライダル関係の仕事を希望し、在学中にブライダル教会内の花屋さんでアルバイトを経験。正社員になれる可能性もありましたが、体調面などの理由で迷いが生じたなか、一般企業から内定を得ました。しかし、楽しく働くイメージが持てずに内定を辞退し、その後は明確な希望がないままハタラクティブに相談することになります。
”やりたいことがなかったので、(中略)多くの企業を知っている(中略)アドバイザーの方だったらいくつか就職先を見つけられるかなというのはありました。”
キャリアアドバイザーには「安定」「土日休み」といった条件を中心に希望を伝え、現在の仕事を提案されたそうです。就職に対する不安を一つ一つ的確に解決してくれたことがきっかけで、決めることができたといいます。
Eさんの体験談について詳しくは「新卒内定を断ったのにやりたいことがない…キャリアを重視した21歳の就職成功談」をご覧ください。
参照元
ハタラクティブ
みんなの就職エピソード
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また、性格を分析し、仕事をするうえでの適性を明らかにする適職診断も受けることが可能です。
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既卒の就活に関するお悩みQ&A
ここでは、既卒の就職活動に関する疑問をQ&A形式で解消します。就職を目指す既卒者は参考にしてみてください。
既卒におすすめの求人とは?
スキルや経験より、人柄や適性を重視する求人がおすすめです。また、人手不足や後継者不足が問題となっている業界に着目するのも方法の一つ。「既卒の就職先におすすめの10職種を紹介!就活を成功させる方法も解説」のコラムで、既卒におすすめの職種について詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
既卒とは高校卒業者も含まれる?
企業によって判断が異なります。学歴不問で求人を出している企業であれば、高卒を既卒と認めている可能性があるので問い合わせてみましょう。「学歴不問とは?応募する際の注意点や中卒から高収入を目指せる職種を紹介」のコラムでは、学歴不問で求人を出す企業側の理由について解説していますので、参考にしてみてください。
既卒と新卒の違いとは何ですか?
既卒は、学校卒業後に就職していない卒業3年以内の人のことです。一方、新卒は学校を3月に卒業する見込みがある人のことを指します。既卒の方は、あなたの強みや仕事への意欲を企業に伝えられるよう準備しておきましょう。「新卒と既卒の違いとは?就職活動に与える影響」のコラムでも、既卒と新卒の違いについて解説しています。
既卒も職務経歴書を用意したほうが良いですか?
職務経歴書は、社会人として経験や実績のある人がこれまでの経歴を記載し、採用担当者にアピールするために用意する書類です。ただし、アルバイト経験や実績が豊富で履歴書に書ききれない場合は、用意しても良いでしょう。
詳しくは、「フリーターに職務経歴書は必要?書き方のコツや項目ごとの例文をご紹介」のコラムで解説しています。
既卒は就職できませんか?
就職できないことはありません。「既卒の就活を成功させるポイントとは?事前準備や面接対策などを紹介」で解説しているように、対策を行えば就職できます。
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※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。