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短期間での再転職は可能?短期離職のリスクや再求職活動のコツを解説
更新日

この記事のまとめ
- 転職失敗と感じた場合も、短期間で再転職してしまうとマイナスの印象を与えやすい
- 体調を崩すほどストレスを感じているなら、短期間で再転職するのも選択肢の一つ
- 再転職を成功させるには、転職失敗の理由を分析して根本的な原因を理解することが大切
- 具体的なキャリアプランを立て、再転職で何を実現したいかを明確にしよう
- 短期間で転職失敗を繰り返さないよう、企業へ応募する前に情報収集を行おう
このコラムでは、転職失敗のパターンや短期間で再転職をするリスクについて解説。転職成功につながるヒントもまとめたので、ぜひご覧ください。
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転職失敗後すぐに再転職することは可能?
「転職に失敗した」と判断し、短期間で再転職することは可能です。ただし、明確な退職理由がなければ再転職は難しい場合も。早期離職した経歴があると、再就職の際に「またすぐに辞めるのでは」と懸念されやすくなるためです。基本的に早期離職は印象が良くないため、慎重な判断が求められます。
転職から半年で判断するのは早い可能性がある
「入社して半年だけど退職したい…」と感じるのは、業務内容や職場の雰囲気にまだ慣れていないことが理由の場合も。そのため、退職を決めるには時期尚早の可能性があります。
転職から半年で再転職したいと思ったら、まずは新しい業務をスムーズに進められる方法を自分で工夫してみましょう。また、職場で積極的にコミュニケーションを取ることで、「転職に失敗した」というネガティブな気持ちが軽減される可能性もあります。
正社員経験のあるフリーターの5人に1人が半年以内に退職
ハタラクティブの調査「若者しごと白書2024」で正社員の経験があるフリーターに「就職してから退職までの期間」を尋ねたところ、以下のような結果になりました。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024(p.9)」
「3カ月未満」「3〜6カ月未満」を合わせると19.1%となり、およそ5人に1人が半年以内に退職していることが分かります。
一方、最も多いのは「3年以上」であり、短期間での再転職は多数派ではないのが実態です。そのため、転職活動では企業側から厳しい目で見られる可能性もあるでしょう。
転職から半年以内での再転職は可能ではあるものの、1回目の転職に比べてハードルが上がると認識しておく必要があります。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
転職失敗後1カ月で再転職する場合
入社してすぐに転職失敗と感じ、1カ月以内に再転職する場合は、試用期間中に退職することになります。試用期間中も通常の退職と同じ扱いになりますが、失業給付が受けられない可能性もあるので、空白期間のないように進めることが大切です。
失業給付を受けられないと、転職活動中の生活費や活動費をすべて自分で賄わなわなければなりません。その点も考えたうえで、短期間で再転職しても問題ないか検討する必要があるでしょう。
なお、失業給付を受けるためには、雇用保険の加入期間が離職前の2年間で12カ月以上必要です。ただし、加入期間は前職と合算できるため、すでに条件を満たしていれば受給できます。
参照元
厚生労働省
Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~
失敗の理由によっては短期間での再転職もあり
「業務量が膨大」「パワハラを受けた」といった理由で転職失敗と感じる場合は、心身へのストレスが強まって辛い思いをする前に再転職を目指したほうが良いでしょう。我慢して働き続けると、体調を崩してしまう恐れもあります。まずは、「転職に失敗した」と感じる理由を深掘りしてみることが大切です。
転職後すぐに退職しても良いかどうかの判断基準は、「転職してすぐ辞めるのはあり?短期離職の判断基準や転職成功のポイント!」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。
転職失敗と思ってもすぐに再転職を避けるべき5つの理由
「転職に失敗したかも…」と不安になっても、すぐに会社を辞めて再転職をするのは避けたほうが無難です。短期間で辞めるのは多くのリスクを伴うため、後悔しないためにも慎重に判断しましょう。ここでは、短期間で再転職する際に考えられる5つのリスクについてまとめました。
転職失敗と思ってもすぐに再転職を避けるべき理由
- 短期間での再転職はマイナス評価になるから
- 説得力のある再転職の理由が求められるから
- 仕事に慣れる前の退職は後悔しやすいから
- 再転職を繰り返すと年収が減る恐れがあるから
- 転職を繰り返すクセがついてしまうから
1.短期間での再転職はマイナス評価になるから
前述のとおり、短期間で退職した経験があると、再転職する際に「同じことを繰り返す可能性が高い」「忍耐力がない」など、マイナスの印象を抱かれる可能性があります。
特に、転職から1〜3ヶ月での再転職のように、在籍期間が極端に短か過ぎる場合は要注意です。前の会社に問題があったとしても、採用担当者の考え方や社風によっては選考の評価に影響が生じる可能性があるでしょう。
1年?2年?勤続何年なら再転職しても良い?
再転職が不安視されない就業期間は、一般的に1年以上が目安といわれています。1年未満での退職は短いと考える会社が多い傾向にあるようです。
業務に慣れていくうちにやりがいを感じられるようになる可能性もあるため、失敗したと感じても慌てて退職せず、自分の気持ちを整理する時間を確保するのが大切。「半年は続ける」「△△ができるようになるまで頑張る」と目標を決めて、できる限り勤務を続けてみましょう。
2.説得力のある再転職の理由が求められるから
短期間で再転職をする場合、説得力のある退職理由を面接で答えられなければ、採用担当者に不信感を与える恐れがあります。「思っていた会社と違った」などの理由では、採用担当者に納得してもらうのはなかなか難しいのが現実です。
短期間で再転職する場合は、「実際の仕事内容が契約内容と大きく異なっていた」「タイムカードを押した後に残業するよう指導された」など、本人の努力で解決できない退職理由が必要でしょう。
3.仕事に慣れる前の退職は後悔しやすいから
入社してすぐに勢いで退職してしまうと、「もう少し頑張れば仕事に馴染めたかもしれない」と後悔することがあります。転職失敗と感じるのは、入社直後で仕事についていけないことが原因の場合も。仕事への取り組み方や面白さが分かれば解決できる問題の可能性もあるでしょう。
仕事に慣れないうちは、「転職しないほうが良かったのかも…」「前職のほうが良かったのかな…」と不安になっても不思議ではありません。業務に慣れることで仕事のやりがいが分かってくる場合もあるので、転職後しばらくは様子を見るのがおすすめです。
未経験の仕事は活躍できるまでに時間が掛かる
はじめて経験する仕事についていけず、「転職に失敗した」「再転職したい」と感じる方もいるでしょう。しかし、未経験の業界・職種に転職した場合、業務に必要な知識や技術を習得したり、仕事の進め方が身についたりするまでには時間が掛かります。
そのため、すぐに見切りをつけてしまうのではなく、長い目で見て仕事を覚えようとする姿勢が重要です。「最初からすべてできなくても仕方ない」と捉え、できることから一つずつ挑戦してみましょう。仕事が覚えられないときの対処法については、「仕事が覚えられない原因とは?すぐできる10の対処法を解説!」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス4.再転職を繰り返すと年収が減る恐れがあるから
経験や実績を積まずに再転職すると、採用されても未経験者同然の人材として入社することになるため、年収が減る恐れがあります。転職者の給料は、前職の経験やスキルをもとに決定するのが一般的だからです。
「経験が浅い=未経験者と同じ」と判断されれば、前職よりも条件が悪くなってしまい「また転職に失敗したかもしれない…」と後悔する可能性があるでしょう。
転職によって賃金が下がった人の割合
厚生労働省の「令和5年 雇用動向調査結果の概要」によると、前職よりも賃金が減少した人は32.4%、増加した人は37.2%でした。詳しい結果は以下のとおりです。
年齢 | 増加 | 変わらない | 減少 |
---|---|---|---|
全年齢計 | 37.2% | 28.8% | 32.4% |
20~24歳 | 52.3% | 24.3% | 20.9% |
25~29歳 | 44.4% | 32.4% | 22.3% |
30~34歳 | 44.6% | 25.6% | 29.1% |
20代では増加した人の割合が高いとはいえ、減少した人も2割を超えています。短期間で再転職をする場合、「賃金が増加している人のほうが多いから大丈夫」と楽観視せず、減少するリスクも考えておく必要があるでしょう。
会社をすぐに辞めるリスクについては、「新卒ですぐ転職は厳しい?離職率や気を付けるべきポイントを解説」でまとめているので、チェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
雇用動向調査:結果の概要
5.転職を繰り返すクセがついてしまうから
転職に失敗したら短期間で再転職…という行動を繰り返すことで、「辞めてもなんとかなる」と認識してしまうこともあるようです。前向きなのは悪いことではありませんが、1年で転職を繰り返すと、経歴や職歴に傷をつける原因になってしまいます。
「転職は何回までなら許容範囲?マイナスイメージを持たれないポイントとは」のコラムで解説しているように、20代のうちは2回まで、30代は3回までを目安に転職を検討してみてください。
30代後半以降の再転職は難易度が上がっていく
年齢が若いうちはポテンシャル採用が見込めるため、転職回数が多くても再転職しやすい傾向にあります。
しかし、これまでに培った経験や実力が重視される30代後半になると、「転職しているわりに求めるスキル水準に達していない」と、転職回数が評価に影響する可能性も。転職失敗後に再転職を繰り返すと、年齢を重ねるごとに求人探しが難航するリスクがあるでしょう。転職失敗と感じて再転職をしてしまう6つのパターン
転職失敗だと感じる理由は、その人の考え方や状況などによってさまざまです。ここでは、転職失敗の主なパターンを6つご紹介します。
転職失敗と感じて再転職をしてしまうパターン
- 思っていた仕事内容と違った
- 求人票に書かれていた労働条件や待遇と違う
- 前職の良さに気づいた
- 経験やスキルを活かせずやりがいを見いだせない
- 社風が合わなかった
- 人間関係でつまずいてしまった
1.思っていた仕事内容と違った
「仕事内容が思っていたものではなかった」というのが、転職失敗パターンによく見られる理由の一つ。特に、同じ業界・職種で再転職する場合、「前職と仕事内容や社風は大きく変わらないだろう」という考えから企業研究を怠ってしまい、結果として転職失敗となることがあるようです。
また、「事務と聞いていたが営業に回された」「求人票に記載のないノルマがあった」など、企業との認識にギャップがあると不信感が生じることもあるでしょう。
事前に聞いていた仕事や条件との相違点があると、働くためのモチベーションが低下してしまい、再転職を考えるようになるのも無理はありません。転職失敗を防ぐためには、仕事内容や働き方などを面接でしっかりと確認するのが大切です。
2.求人票に書かれていた労働条件や待遇と違う
「正社員の募集だったのに、実際は契約社員だった」「完全週休二日制と書いていたのに土曜出勤がある」など、求人票に記載されていた労働条件と実態が違うと転職失敗と感じやすいでしょう。しかし、求人票に記載の労働条件はあくまでも見込みであり、応募時と実際の労働条件が違っても違法性はありません。企業側の事情が変わったといわれれば、受け入れるしかない場合もあります。
短期間での再転職を避けるには、雇用形態や給与などの労働条件を「雇用契約書」や「労働条件通知書」で確認するのがポイントです。応募者が書類を求めても提出してくれない企業は、社員の扱いや決まりを守ることにルーズな可能性があるため、入社を避けたほうが無難といえます。
状況が改善しなければ在職中に再転職を進めよう
入社後に労働条件の違いに気づき、職場と相談したものの改善されなかった場合や、転職失敗の原因を自力では解決できないと判断した場合は、再転職に向けて活動準備を進めましょう。
ただし、前述したように転職後すぐの再転職にはリスクが伴うため、いきなり退職するのは避けたほうが無難です。無職期間を作らないためにも、仕事を続けながら転職活動を始めてみてください。
3.前職の良さに気づいた
「実際に働いてみたら前の会社のほうが良かった」という後悔も、よくある転職失敗パターンといえるでしょう。前の会社に不満があり、急いで転職したときに起こりやすいようです。
たとえば、前の会社で「残業が多い」という不満があった場合、残業の少なさばかりに着目して転職先を探してしまうことがあります。その結果、「残業代がなくなり収入が減ってしまった」「もう少し仕事がしたいのにみんな帰ってしまう」など、入社後にデメリットを感じる可能性があるでしょう。
前の会社の不満解消はできたとしても、トータルでデメリットのほうが大きいと感じてしまうと働くモチベーションが下がる原因になります。また、転職後に前職の良さに気づき、「前職のほうが年収が安定していた」「前の企業に再転職できないだろうか」など、以前の職場へ出戻りしたい気持ちが増していく人もいるようです。
4.経験やスキルを活かせずやりがいを見いだせない
転職先の仕事にやりがいを見いだせない場合も、転職失敗と感じやすいといえます。前職で身につけたスキルを活かして活躍したいと考えていたものの、転職先ではこれまでと異なるスキルが必要なことも。「仕事を頑張りたい」「何かを成し遂げたい」などの気持ちが強いほど、前職に比べて活躍できない仕事に対してやりがいを見失ってしまうようです。
求人票や面接だけでは必要なスキルを把握しきれないことも多いため、企業研究での情報収集が重要になります。やりがいの有無は仕事のモチベーションに大きく影響するので、転職前に入社後のイメージを具体的にしておきましょう。
5.社風が合わなかった
社風が合わないと感じる会社に転職してしまうのも短期間で再転職に至る原因の一つです。社風とは、保守的・実力主義・チームワーク重視など、会社の特徴や雰囲気を指します。職場の雰囲気は求人票や面接からは把握しづらく、実際に働くまで分からない部分が多いものです。
また、どのような社風が働きやすいのかは人によって異なります。そのため、事前にしっかりと自己分析や企業研究ができていないと陥りやすい転職失敗のパターンといえるでしょう。
1日の大半を過ごす職場でのストレスは、健康状態に影響する恐れも。いくら仕事が楽しくて条件が良かったとしても、会社の方針が自分に合わなかったり居心地が悪かったりすると、すぐに再転職を検討することになるでしょう。
6.人間関係でつまずいてしまった
人間関係のつまずきも、短期間で再転職を考えてしまう理由の一つ。仕事への意欲や業務パフォーマンスなどは、職場環境によって大きく左右されます。「上司とそりが合わない」「職場でいじめが起きている」などの問題があると、前向きに仕事を覚えようとする気持ちや、のびのびと業務に取り組む姿勢が保てず「転職失敗では」と悩んでしまうでしょう。
上司に相談して改善される問題もあるものの、基本的に人間関係の諍いは自力で解決するのが難しいもの。人間関係が悪かったり常にギスギスしたりしている職場では、早期離職や再転職を考えてしまうことが多いでしょう。
転職失敗と感じて短期間で再転職しても良いケース
転職後すぐの再転職は一般的にマイナス方面で捉えられやすいものの、決してしてはいけないわけではありません。ここでは、短期間で再転職しても良いケースについて詳しく解説します。
職場のストレスで体調を崩してしまった
体調を崩すほど職場でストレスを感じるなら、再転職の必要性が高いでしょう。転職失敗と感じる原因が過度な長時間労働やパワハラの場合、我慢して仕事を続けているとストレスから体調を崩す可能性もゼロではありません。合わない職場に無理に居続けるよりも、すぐに転職したほうが心身の健康状態が安定して働きやすくなるでしょう。
転職失敗と感じる今の状況を改善したいなら、自分に向いている仕事を探して納得いく転職をするのが大切です。自分に向いている仕事の見つけ方は、「自分に合った仕事の見つけ方とは?適職が分からないときの探し方を解説」をチェックしてみてください。
失業保険の受給手続きを忘れずに!
再転職までに時間が掛かりそうな場合は、失業保険の手続きをしておきましょう。前述のとおり、雇用保険の加入期間は前の会社との合算が可能なため、短期離職後も失業保険を受給できる可能性があります。ただし、失業保険は「すぐに働く意思があること」が受給条件のため、療養が必要な場合は受け取れないことを念頭に置いておきましょう。
「失業保険の受け取り方法とは?条件や手続きなどを詳しく解説」で受給条件を詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
前職の企業へ出戻りができる
前職を円満に退職し出戻りができる状況なのであれば、早期離職を検討するのも良いでしょう。出戻りを「ジョブリターン」と表現して積極的に過去の退職者を採用する企業や、新しい人材を雇うよりも、自社に必要なスキルを備えた経験者を再雇用するほうがメリットがあると考える企業もあります。
ただし、出戻りする際は「ほかの企業に応募するより楽だから」などの後ろ向きな理由は避けましょう。出戻りの際も選考は行われるため、「転職失敗の経験から前職の良さに気づいた」「前職が自分に合っていることを実感した」といったポジティブな理由が必要です。もう一度、過去に勤めていた会社で働きたいと思う説得力ある理由と熱意をアピールすれば、出戻りのチャンスを掴めるでしょう。
転職失敗から短期間で再転職する前にやるべきこと
転職失敗で悩んでいる方は、再転職を決断する前に今一度冷静に考えてみるのも大切です。ここでは、転職に失敗したと感じたときにやるべきことを4つ紹介します。
転職失敗から再転職する前にやるべきこと
- 転職失敗と感じる現状の原因を洗い出す
- 今の仕事で成果を出す努力をする
- キャリアプランを考える
- 転職市場で求められる能力と自分の価値を比較する
1.転職失敗と感じる現状の原因を洗い出す
まずは、転職失敗と感じる現状について冷静に分析しましょう。なぜ転職失敗と感じているのかを客観的に把握することで、改善点が見つかる可能性があります。
ここで大切なのは、自分が「何に」「どれくらい」不満を感じているのかを明確にすること。抱えている不満を、以下の4つのポイントから分析してみましょう。
- ・その不満は自分の許容範囲に収まっているのか
- ・その不満を解決するために現在の会社で努力をしたか
- ・その不満は再転職しなければ解決できないことなのか
- ・その不満が再転職によって解決される可能性と短期離職のリスクはどちらのほうが大きいか
このように段階を踏みながら分析すると、自分が抱えている不満とその度合いを明確にできます。自分の考えや状況を整理することで、今すぐ再転職すべきなのかを冷静に考えられるでしょう。
2.今の仕事で成果を出す努力をする
前述したやり方で分析した結果、「不満を解決するための努力をしていない」という答えが出た場合は、まずは「今の仕事で成果を出すこと」を目標に据えてみるのがおすすめです。仕事で成果を出すと、周りから評価されたり、仕事の面白さを実感したりして、再転職の悩みがなくなることもあるでしょう。
また、思ったように成果を出せないのは、まだ仕事に慣れていないのが原因という可能性も。「転職失敗と思ってもすぐに再転職を避けるべき5つの理由」で紹介したように、仕事に慣れれば不満が解消される場合があります。「転職直後は不満があったけど、2〜3ヶ月働いてみたらそうでもなくなった」という人は少なくないので、まずは今の仕事に全力を尽くしてみましょう。
3.キャリアプランを考える
再転職を決める前に、今の仕事でどのようなキャリアが積めるかを考えてみるのも有効です。キャリアプランが明確になれば、先々の行動を計画的に予測し今の行動に反映させられるため、将来的にキャリアアップが目的の転職も成功しやすくなるでしょう。
「将来はどのようになりたいか」「将来像に対して、今の職場でどのようなキャリアを積めるか」のように考えてみると、再転職の必要性の有無が見えてくるといえます。
再転職して何を実現したいのかを明確にしよう
再び転職失敗に陥らないために、「3年後には△△のスキルを身につける」「5年後には年収△△円を目指す」など、再転職して実現したいことを明確にしましょう。
転職後の目的が曖昧だと、「やりたい仕事じゃなかった」「ミスマッチだった」と後悔する確率が高くなってしまいます。短期的・長期的なキャリアプランを立てて将来の理想像を決め、それが実現できるような企業を選べば転職失敗を避けられるでしょう。
4.転職市場で求められる能力と自分の価値を比較する
再転職に踏み切る前に、今の自分のスキル・経験が転職市場で需要があるのか確認することが重要です。そのためには、求人サイトで希望条件を入力し検索してみるのがおすすめの方法といえます。実際の応募条件を見て、「5年以上の経験必須」「経験者優遇」といった自分のスキル以上が求められる求人が多いなら、今すぐの再転職は厳しいと分かるでしょう。また、希望の転職を叶えるために自分にとって必要な行いは何か、どの方法で条件を満たしていくかを検討するのも重要になります。
そのほか、転職サイトのスカウト機能も転職市場における自分の価値を知る方法の一つです。オファーの有無や、企業側が提示する条件によって自分のレベルを確認できます。一人で判断するのが難しい場合は、転職エージェントに相談しましょう。
短期間での再転職を成功させる7つのポイント
転職失敗から、短期間での再転職はマイナス評価につながりやすく、転職市場で不利になることが考えられます。ここでは、不利な状況でも採用されやすくなるポイントを7つ紹介するので、不安な方はぜひ参考にしてみてください。
1.転職失敗の事実を受け止める
「転職に失敗した」という事実を、まずは受け止めることが大事です。もちろん、「採用時に提示された条件と実際の待遇が違う」「労働基準法に違反していた」など、明らかに企業側に責任がある場合もあるでしょう。ただ、現状を把握しないまま「前職の会社が100%悪い」といった考え方でいると、再転職に失敗してしまう可能性があります。
企業とのミスマッチが転職失敗の原因であれば、「転職先との相性をしっかり確認する」といった改善策を実行し、同じ間違いが起きないよう工夫しましょう。自分に合った転職先を見つける方法は、「転職先の効率的な探し方4選!自分に合う仕事を見つけるコツを解説」のコラムにヒントが載っているので、ぜひお役立てください。
2.応募する前にしっかり情報収集を行う
転職失敗を防ぐためにも、応募先企業の情報収集はしっかり行いましょう。情報収集の方法は、企業のWebサイトや広報誌を確認するのはもちろん、競合他社との比較検討も重要です。また、OB・OG訪問や職場見学なども活用し、できるだけ実態を知るのもミスマッチ回避に役立ちます。
情報収集をして見つけた不明点や懸念点は、転職活動の面接で逆質問として聞くのがおすすめ。ただし、待遇面に関する質問は、採用担当者に「企業研究が不十分」と思われる可能性があるため控えるのが無難です。「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」では、企業研究における情報の集め方について解説しているので、こちらの記事もご一読ください。
内定後も口コミサイトや労働条件通知書で最終確認をしよう
再転職で内定をもらった場合も安心せず、口コミサイトや労働条件通知書で、社風や労働条件の最終確認を行いましょう。口コミサイトでは、現職社員や退職者のリアルな意見が知れるため、職場の雰囲気や社風を知る方法として有効です。
また、厚生労働省のQ&Aにあるように、企業は労働者に対して賃金や労働時間をはじめとする労働条件を提示する必要があります。渡される労働条件通知書で確認できるため、求人情報や自分の認識と齟齬がないかよく確認しましょう。参照元
厚生労働省
労働基準法に関するQ&A
3.面接で前職の悪口は避ける
採用面接時には、前職の企業の悪口やマイナスな発言は避けるのが無難です。転職失敗の理由は人それぞれで、企業側に責任がある場合もあるでしょう。しかし、前職の悪口は応募者の印象も悪くしてしまい、「ネガティブな人」「ストレス耐性がない」と思われるリスクがあります。
そのため、前職の退職理由を聞かれた際は、「自身のキャリアプランと前職の業務内容が異なったため」のように、できるだけポジティブな表現に変換して伝えましょう。
4.スキルや経験を効果的にアピールする
再転職の面接では、自分のスキルや経験を効果的にアピールできるようにしておきましょう。短期間での再転職は一般的にネガティブに見られやすいため、それを補うだけの強みが必要です。
特に20代後半以降は中途採用での転職活動となり、即戦力としてのスキルが期待されます。そのため、自分のスキルや知識について、数字やデータを用いて定量的にアピールできるよう準備するのがポイントです。抽象的に「××ができます」よりも、「営業で△%の売上アップという結果を残しました」と具体的に伝えたほうが説得力のあるアピールになるでしょう。
再転職によって経験値が上がっている場合もある
短期間での再転職により、経験値が上がって次の転職に活かされる場合もあります。たとえば、新しい環境への適応力、転職活動を続けることへの精神力などが強くなる人もいるでしょう。
転職失敗と思っても、その職場での経験やスキルは将来的に思わぬ形で活きる可能性があります。再転職だからこそアピールできる強みがあれば、面接で採用担当者の印象に残りやすいでしょう。
5.再転職を目指す理由を具体的に述べる
転職失敗後の転職活動では、再転職を目指す理由を具体的に述べることが重要です。「今の仕事はなんとなく合わないから」「楽しくないから」などの抽象的な理由では、企業側は応募者の責任能力や計画性について不安視する可能性があります。
6.長期的に働く意欲があることを示す
再転職を希望する企業で長期的に働く意思・意欲があることを示すため、自分のやる気をしっかりアピールしましょう。前述のとおり、採用担当者は早期離職者に対して、「またすぐに辞めてしまうのでは?」という懸念を抱きがちです。
早期離職の事実だけで不採用になることはほとんどないものの、不信感があれば好印象は与えられません。仕事への熱意・やる気を人一倍伝えて懸念点を払拭させましょう。
7.転職エージェントを使って再転職を試みる
転職失敗を繰り返さないためにも、転職エージェントでプロの手を借りながら転職活動するのもおすすめです。転職失敗と感じるのは、今までの転職活動のやり方や求人の探し方に問題があった可能性も考えられます。
1人では、なかなか希望条件の取捨選択や優先順位の決定は難しいもの。転職エージェントのアドバイザーに自己分析や企業研究、求人選びのノウハウを教えてもらうことで、再転職の成功率は格段に上がるでしょう。
転職エージェントの利用はこのような場合におすすめ
転職エージェントは、「再転職も失敗したらどうしよう」「今の仕事が忙しい」という方におすすめです。エージェントの強みは、専門的な知識をもったキャリアアドバイザーに相談しながら転職活動を進められること。第三者のサポートがほしい方や、限られた時間で効率的に再転職を成功させたい方にとっては魅力的といえるでしょう。
ただし、「自分で求人を選びたい」「自分のペースで転職活動を進めたい」という場合は、手厚さをデメリットに感じてしまうことも。抱えている悩みや転職活動に求めるものを分析し、エージェントの利用が適切かどうか判断しましょう。さらに、応募先企業の社風や雰囲気といった情報を提供できるため、入社後のミスマッチが起きにくいのが特徴です。
また、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などのサポートも充実。企業とのやり取りは代行するので、忙しくて時間がない方も効果的に転職活動を進められます。サービスはすべて無料なので、再転職をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
転職失敗後の再転職に関するお悩みQ&A
ここでは、転職失敗後の再転職に関する疑問をQ&A形式で解決します。転職失敗と感じる理由や出戻りの可否についても解説しているので、参考にしてみてください。
転職が失敗してしまう理由は?
転職で失敗してしまう主な理由として、企業研究不足が挙げられます。イメージや大まかな情報だけで企業を選んでしまうと、「思っていた社風と違う」などミスマッチを起こす可能性も。結果として、転職しても失敗と感じやすいでしょう。
転職失敗と感じる理由については、このコラムの「転職失敗と感じて再転職をしてしまう6つのパターン」をご参照ください。
転職失敗後、前の職場に戻ることはできますか?
企業の方針によります。出戻りに対して、「またすぐに辞めるのでは?」と懸念される可能性もあるでしょう。ただし、在籍時の評判や人間関係が良好で、円満退職だった場合は出戻りを歓迎されることもあるようです。
詳しくは「出戻りとは?以前の職場に転職するメリットやデメリットをご紹介」のコラムをご覧ください。
入社して半年や1年での再転職はダメですか?
半年から1年ほどで再転職することは可能ですが、転職先の採用担当者に「またすぐ辞めてしまうのではないか?」と懸念される恐れがあります。企業の不安を払拭して再転職を成功させるためにも、丁寧な選考対策が必要です。
早期離職のデメリットは、「新卒が半年で辞めるとその後転職できる?退職の判断基準や面接のコツを解説」のコラムで詳しく解説しています。
30代で転職失敗は「人生終わり」ですか?
30代になると短期間での再転職を成功させるのは難しくなりますが、「人生終わり」ではありません。しっかりと対策すれば、再転職もできるでしょう。そのためには、退職理由を明確にし、前職で身につけたスキルを活かしやすい仕事を選ぶのがおすすめ。「30代から目指せる職業はある?未経験から挑戦できる仕事の特徴をご紹介」のコラムで紹介している職業を応募先の候補として検討してみてください。
転職に失敗しないためにはどうすれば良い?
同じことを繰り返さないためにも、転職失敗の原因を明確にしたうえで、再転職に挑みましょう。企業とのミスマッチを防ぐには、採用条件や待遇などをよく確認する必要があります。前回の転職活動よりも丁寧な企業研究を行い、応募先企業の雰囲気や社風を知ることが転職成功のポイントとなるでしょう。
何から始めたら良いか分からない方は、転職エージェントのハタラクティブまでご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。