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模擬面接とは?練習のやり方やよく聞かれる質問を紹介
更新日

この記事のまとめ
- 模擬面接とは、本番同様の環境で行う面接練習のこと
- 模擬面接は面接に慣れたり、自分の弱点を客観的に捉えたりするのに効果的
- 緊張しやすい人や面接経験の少ない人は、積極的に模擬面接を行おう
- 第三者と模擬面接を行うときは、フィードバックをもらって次に活かすのがコツ
- ハローワークやエージェントでは、就活事情に詳しいスタッフに無料で模擬面接をしてもらえる
「模擬面接はやったほうが良い?」「どのような目的でやるの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。模擬面接を行うことで面接に自信をもって臨めるようになるため、積極的に活用するのがおすすめです。
このコラムでは、模擬面接の目的や具体的なやり方を解説します。また、企業の採用面接の質問でよく聞かれることもまとめました。無料で模擬面接を受けられるサービスも活用して、本番の面接に備えましょう。
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模擬面接とは
模擬面接とは、本番の面接を想定して行う練習のことです。面接官役を配置し、雰囲気や環境をできるだけ本番に似せて行います。模擬面接を行う目的は、本番の面接で緊張せずに自分の力を出せるように、場の雰囲気や面接の流れに慣れることです。
また、模擬面接を行うことで面接官役のフィードバックを受けられるため、自分ではなかなか気づけない癖や課題を見つけるのに役立ちます。本番で慌てたり的はずれな回答をしたりせずに済むよう、模擬面接を行ってしっかり準備しましょう。
模擬面接は本番に近い環境で行うのがベター
模擬面接の目的を考えれば、本番に近い環境で実施するのが最も効果的です。服装、立ち居振る舞いはもちろん、面接官役の対応や部屋の雰囲気、時間帯も、できる限り本番と同じように準備しましょう。自宅などを本番のような環境に整えるのが難しい場合は、ハローワークやエージェントといった無料の支援機関を活用するのがおすすめです。
模擬面接を行う5つのメリット
模擬面接を行うことで本番でも緊張しにくくなり、自分らしく回答できるようになる効果が期待できます。また、客観的な視点でアドバイスをもらえたり、自分の回答や振る舞いをチェックできたりするため、効率的に面接対策を行えるでしょう。
ここでは、模擬面接を行う主なメリットをご紹介します。
模擬面接を行うメリット
- 本番でスムーズな受け答えができる
- イレギュラーな面接への対応を練習できる
- 自分を客観視できる
- 基本的なマナーが身につく
- 面接に慣れることができる
1.本番でスムーズな受け答えができる
模擬面接を行うことで面接の雰囲気や流れを掴めるため、本番で緊張しにくくなるのがメリットです。面接は独特な雰囲気やマナーがあるため、慣れていないと過度に緊張してしまう可能性もあります。模擬面接を繰り返し行って、面接そのものに慣れれば、本番でも落ち着いて自分らしさをアピールできるでしょう。
2.イレギュラーな面接への対応を練習できる
模擬面接では、イレギュラーな状況を想定して練習できることもメリットといえます。面接のスタイルは企業によって異なり、面接官1人に対して応募者も1人で行う形式とは限りません。面接官もしくは応募者が複数いたり、グループ面接だったりする場合も考えられるでしょう。
また、ときには高圧的な態度で質問される圧迫面接が行われたり、想定外の質問をされたりすることも。さまざまな状況を想定した模擬面接を行うことで対応力が身につき、本番で困惑することなく実力を発揮できるでしょう。
圧迫面接への対処法は「圧迫面接とは?言動例や対処法、企業が行う目的・メリットを解説」のコラムを参考にしてください。
3.自分を客観視できる
模擬面接を行うことで、自分を客観視できることもメリットです。喋り方や振る舞いの癖は、自分一人では気づきにくいもの。模擬面接を行うことで、客観的に自分の良さや改善点を確認できます。
第三者に協力してもらうときは、チェックシートを活用するのがおすすめです。また、1人で行う場合は、スマートフォンなどで録画しておきましょう。
4.基本的なマナーが身につく
模擬面接では、質問への答え方や回答内容だけではなく、基本的なマナーも指導してもらえます。面接では入退室の流れや面接中の話し方、敬語など、普段の生活ではあまり馴染みのないマナーが求められるため、覚えるのが大変と感じることも。模擬面接で実践しながらマナーを確認することで、知識として定着しやすくなるでしょう。
転職エージェントが行う模擬面接は無料なので、面接時のマナーが身につくまで繰り返し模擬面接を受けられます。「面接の流れやマナーを場面別に解説!よくある質問も確認しよう」では、面接時に覚えておきたいマナーを詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
5.面接に慣れることができる
模擬面接では本番を想定した面接官とのやり取りができるため、面接に慣れることができます。面接の流れがまったく分からない状態で面接当日を迎えた場合、見通しが立てられない不安や緊張から、自分の実力を発揮できない可能性も。しかし、模擬面接で面接自体に慣れておけば、自信を持った状態で本番に臨めるため、落ち着いて自分の人柄や強みをアピールできるでしょう。
模擬面接を積極的に行いたい人の3つの特徴
面接の予定がある場合、事前に行っておきたいのが模擬面接です。特に緊張しやすい人や面接に慣れていない人は、積極的に取り組みましょう。面接は経験しているものの、なかなか結果につながらない場合も意識的に取り組むのがおすすめです。
1.人前で話すのが苦手で緊張しやすい人
普段から緊張しやすい人は、あらかじめ模擬面接を行っておくと、本番での緊張を軽減できる効果が期待できます。面接では初対面の目上の人と話をするため、どんな人でも緊張するものです。特に、人前で話すのが苦手な場合は、必要以上に緊張することもあるでしょう。
適度な緊張は集中力を高められたり気持ちが引き締まったりするメリットがあるものの、過度に緊張すると本来の力を発揮できず、十分にアピールできない恐れがあります。模擬面接を行えば面接の独特な雰囲気を疑似体験でき、場慣れすることができるので、本番は回答に集中しやすくなるでしょう。
2.面接の経験が少ない人
これまで面接を受けた経験が少ない人も、積極的に模擬面接を行うのがおすすめです。模擬面接を繰り返しておけば、会場の雰囲気や面接の流れを把握しやすくなるでしょう。正社員の採用面接は、アルバイトや大学入試の面接とは異なります。当日の面接がイメージしていた雰囲気と違うと、不安や緊張が強くなる可能性があるため、事前に慣れておくのが得策です。
また、面接の流れや注意点を調べれば知識は身につきますが、実践して気づくこともあります。模擬面接を行うことで、「思うようにできない」「苦手な質問をされると回答がつかえてしまう」など実践で気づいた点を改善して本番を迎えられるでしょう。
3.選考をなかなか通過できない人
就活で何度か面接を受けているにも関わらず、なかなか良い結果が出ない場合も模擬面接をしっかり行いましょう。結果につながらないということは、何らかの原因があるはずです。模擬面接を行うことで、面接を通過できなかった理由やさらなる改善点に気づく可能性もあります。
第三者と行う模擬面接はフィードバックを受けられるため、自分では意識していなかった原因が見つかることもあるでしょう。
模擬面接をするために必要な準備
模擬面接をするうえでは、事前にしっかり準備することが重要です。よく聞かれる質問とその回答を用意するほか、本番の面接と同じような環境、服装なども整える必要があります。
模擬面接でよく聞かれることの質問集を用意する
模擬面接を行う前に、本番の面接試験でよく聞かれる質問と回答を用意しておきましょう。採用面接でよく聞かれる主な質問の例は、以下のとおりです。
- ・自己紹介
- ・志望動機
- ・転職理由
- ・就職活動の軸
- ・自己PR
- ・長所と短所
- ・成功体験や苦労したこと
- ・人生で一番うれしかったこと
- ・趣味や特技
- ・選考中の企業の有無
- ・キャリアプラン
- ・入社後にやってみたいこと
- ・学生時代に力を入れたこと
- ・休日の過ごし方
企業は、これらの質問から応募者の人柄や意欲、企業や仕事に対する理解度などを確認しようとしてます。質問ごとの狙いを理解し、企業の社風や求められる人物像に合った回答を考えておきましょう。よくある質問の回答例は、「面接で企業によく聞かれる質問一覧!回答のポイントや例、基本マナーを解説」で紹介しています。
また、採用面接では、最後に「なにか質問はありますか」と逆質問されることもあります。逆質問によって意欲の高さや積極性をアピールできるので、聞いておきたい内容も事前にまとめておきましょう。逆質問の仕方は「面接で役立つ逆質問例!求められる意図は?目的や状況に応じた質問をしよう」で詳しく説明しています。ぜひあわせて確認してみてください。
模擬面接でチェックされる項目を確認する
模擬面接では、姿勢や目線、話し方といった普段の練習では意識しづらい点をチェックしましょう。チェックしたい項目ごとにポイントをまとめたので、フィードバックを行ううえでの参考にしてみてください。
項目 | 詳細 |
---|---|
入退室のマナー | ・入退室の流れを把握しているか ・適切なタイミングでお辞儀や挨拶ができるか |
表情・目線 | ・明るい表情になっているか ・適度に相手の目を見ているか |
姿勢 | ・背筋を伸ばしているか ・着席時の手足の位置は正しいか |
話し方 | ・声の大きさは適切か ・話すスピードは速くないか ・適切な言葉遣いか |
身だしなみ | ・面接に合った服装か ・清潔感があるか ・ヘアメイクまで気を配れているか |
回答内容 | ・結論から話せているか ・質問の意図に沿った回答か ・端的にまとまっているか |
入退室のマナー
模擬面接では、入退室時のマナーがチェックされます。緊張感や終了後の気のゆるみから、入退室時は思わぬミスをしてしまいやすいもの。本番で問題なく対応できるよう、一連の流れやお辞儀、挨拶のタイミングなどを模擬面接の時点で丁寧に確認しておく必要があります。
入退室時のマナーについては、「面接で好印象を与える入退室のマナーを解説!採用を勝ち取るための心得とは」のコラムで詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
表情や目線
模擬面接時には明るい表情を保てているか、相手の目を見て話せているかも見られるポイントです。
表情が暗ければ自信がない印象を与え、目線が定まっていないと落ち着きがない印象を与えかねません。笑顔は自然か、目線の位置や視線の動かし方は適切か、映像や第三者からのフィードバックで確認しましょう。
姿勢
入退室時や着席時に、正しい姿勢を保てているかもチェックが必要です。姿勢の改善点は、自分ではなかなか気づけないもの。猫背になっていないか、立つときにフラフラしていないか、座ったときの手足の位置は正しいか、といった点を確認しましょう。
「面接は座り方で評価が変わる?正しい姿勢を確認しよう!」のコラムでは、好印象を与えやすい姿勢について解説しています。
話し方
模擬面接では、面接官が聞き取りやすい声の大きさとスピードを意識して話すことが重要です。人は緊張すると早口になる傾向があります。落ち着いてゆっくり話すことを意識し、面接官に自分の情報や意思をしっかり伝えましょう。適度に抑揚をつけると、自分の言葉で話している印象を与えられます。最後まで声のトーンを落とさず、しっかりと発音しましょう。
言葉遣いにも注意が必要です。緊張のあまり言葉遣いが丁寧過ぎたり、間違った敬語を使ったりすると、面接官に伝えたいことがうまく伝わらない場合も。また、「そうですね」「えーと」といった口癖も、スムーズなコミュニケーションの妨げになりかねません。模擬面接で話し方の癖に気づいたら、本番の面接までに改善しておきましょう。
面接での言葉遣いや話し方については、「面接で言葉遣いを間違えたら落ちる?気にしすぎ?マナーや敬語一覧も紹介!」のコラムで紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
服装・身だしなみ
模擬面接には、本番を想定した服装・身だしなみで臨むのがおすすめです。どれだけ回答が素晴らしくても身だしなみが整っていないと、面接官に「社会人に必要な清潔感がない」「身なりを気遣えていない」といった印象を与えてしまう恐れがあります。社会人としてふさわしい、清潔感のある服装と身だしなみで臨みましょう。
「正社員の面接の服装はどうすれば良い?男女ごとに詳しく解説!」のコラムでは、面接にふさわしい服装や身だしなみについて紹介しています。
回答内容
面接で最も重要といえるのが、回答内容です。短時間で相手に自分の考えなどを伝えるには、結論から話し始めるPREP法が適しています。PREP法とは、結論(Poin)、理由(Reason)、例(Reason)、結論(Point)の順で話す手法のこと。PREP法を意識して回答すれば、話が明確に伝わりやすくなります。
結論を述べるまでの前提が長かったり、まとまりのない文章だったりすると、アピールが伝わらないだけでなく「プレゼン力やコミュニケーション能力がない」と判断されてしまうことも。説明を端的にまとめて伝えること、意図に合った回答にすることを意識することも大切です。
「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムも参考に、模擬面接までに伝えたい内容をある程度まとめておきましょう。
【パターン別】模擬面接のやり方
模擬面接は、面接官役を配置したうえで対面やオンラインなどで行う方法が一般的といえます。しかし、ポイントを押さえれば1人で行うことも可能です。さまざまな方法があるため、以下を参考に自分に合ったやり方で模擬面接を行ってみましょう。
【パターン別】模擬面接のやり方
- 1人で模擬面接を行う
- 第三者に協力してもらう
- オンラインで模擬面接を行う
1人で模擬面接を行う
1人で模擬面接を行うときは、必ずスマートフォンなどで自分を動画撮影して行います。志望動機や自己PRを読むだけでは、面接の練習にはなりません。自分を客観的に捉えるためにも、映像を撮って問題点を洗い出しましょう。
1人で面接対策をすると、どうしても気持ちが緩んだり緊張感が持てなかったりするものです。模擬面接の目的を果たすためにも、スーツを着用したり部屋のレイアウトを面接会場に近いものにしたりして、本番の意識を持って取り組みましょう。
第三者に協力してもらう
可能な限り、友人や先輩、家族などに面接官役を依頼して模擬面接を行うことをおすすめします。第三者に協力してもらうことで、客観的な評価とフィードバックを受けられるのが利点です。
とはいえ、相手が知り合いだと、恥ずかしさややりづらさを感じることもあるでしょう。より本番に近い状態での模擬面接を希望するなら、ハローワークやエージェントといった無料の支援サービスを利用するのもおすすめです。
第三者の協力を得て模擬面接をする方法は「模擬面接のやり方を知りたい!効果のある進め方やポイントを解説」で詳しく解説しています。あわせて確認しておきましょう。
面接官役に質問して欲しいことを事前に伝えておこう
第三者に面接官役を依頼するときは、希望する質問内容や、特に意識して見て欲しいポイントを伝えておきましょう。苦手な質問や振る舞いの癖などを確認してもらうことで、客観的な評価を得ながら効率的に改善できる可能性があります。
また、ある程度面接に慣れているなら、質問内容やチェック項目をすべて任せるのもおすすめです。本番のように質問内容が事前に分からない状態でも、臨機応変に対応する力が身につきます。
オンラインで模擬面接を行う
模擬面接はオンラインでも実施可能です。近年はオンライン面接を行う企業も増えています。オンラインでのコミュニケーションや機材・ツールの使い方に慣れるためにも、できるだけ行っておきましょう。
オンライン面接は、表情や声の伝わり方が対面とは異なります。相手にどう見えているのか、どう伝わっているのかを面接官役に教えてもらえれば、本番に活かせるでしょう。
なお、オンライン面接を想定する場合は、スタート時点から着席した状態で問題ありません。白い壁やカーテンなどを背景とし、証明写真のように胸から上が映るよう調整します。
オンライン面接の流れは「Web面接の流れとは?押さえておきたいポイントや注意点もご紹介」で詳しく解説しているので、模擬面接の前に確認しておきましょう。
Webの接続状況やカメラの設定も確認しよう
オンラインでの模擬面接では、Webの接続状況を確認しましょう。面接中に途切れてしまったときの対処法も把握しておくと安心です。画面をとおしての対話となるため、カメラの角度や背景、画質や音質などにも気を配る必要があります。
詳しくは「Web面接ってどうやるの?守るべきマナーや準備のポイントを紹介!」のコラムをご覧ください。
模擬面接の実施手順
模擬面接では、できるだけ本番に近い環境で練習しましょう。ここでは、模擬面接の実施手順とポイントについて解説します。
入室:ドアノックの回数や着席までの流れを確認
本番を意識して模擬面接を行うためにも、入室から始めるのがポイントです。ドアのノックは3回。面接官に「どうぞ」と言われてから開けるのがマナーです。
ドアを開けたあとは「失礼いたします」と会釈し、入室します。ドアを閉める際は、面接官に完全に背を向けないよう、ななめのポジションを意識しましょう。後ろ手で扉を閉めるのはマナー違反です。入室後は再度挨拶をしてから椅子の前まで移動し、面接官の声が掛かってから着席しましょう。
質疑応答:回答内容だけでなく声量・表情も重視
質疑応答では回答内容だけでなく、声量・表情・身振り手振りも意識し、本番と同じ想定で臨みましょう。本番では、面接者の振る舞いも評価対象です。近年は雑談形式の面接を行う企業が増加傾向にあるため、雑談面接を想定し、想定外の質問や投げかけを取り入れることもおすすめします。
回答を噛んだ、回答が出てこなかったなどのトラブルが生じても、気にせずそのまま続行しましょう。本番でトラブルが起こった場合、一時中断して立て直す時間はありません。「模擬面接だから」と途中で辞めたり最初からやり直したりするのではなく、やりきることが大切です。
退出:面接終了後のお礼とお辞儀のタイミングを確認
面接官に「質疑は以上です」と言われたら、退出に移ります。お礼やお辞儀をするタイミング、起立時の立ち位置など、一連の手順とマナーを確認しましょう。終了後は、良かった点のチェックや改善できる点のフィードバックに移ります。
入退室時の動作やマナーは、面接で評価される部分です。「面接の入退室時にカバンはどうする?基本的なマナーを紹介」のコラムも参考に、基本的なマナーと流れをしっかり確認しておきましょう。
動画を撮影してあとから見返すのがおすすめ
面接官役を配置して模擬面接を行う際も、スマートフォンやカメラを使って模擬面接の様子を録画しておくのがおすすめです。面接官役からのフィードバックと録画の確認をあわせて行うことで、自分自身の振る舞いや話し方を細かくチェックできたり、改善点をより効率的に洗い出せたりします。
録画する際は、部屋全体が画面に入るようにしておくのがポイント。受け答えだけでなく入退室時の振る舞いや細かい所作、面接官の反応なども確認できます。スマートフォン用の三脚を使ったり、オンラインでの模擬面接の場合は画面録画機能を活用したりして、面接の様子を確認してみましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
模擬面接で意識したい7つのこと
模擬面接は、ただ受けるだけでは大きな効果を得られません。「本番と同じ意識で取り組もう」「フィードバックをもらって改善点を見つけよう」といった意識をもって取り組むことで、初めて本番に活かせるといえるでしょう。
ここでは、模擬面接で意識したいことを7つご紹介します。模擬面接をより有意義なものにするためにも、ぜひ参考にしてみてください。
1.前日から模擬面接の準備をする
模擬面接も前日から準備し、本番と同じ心持ちで取り組みましょう。持ち物や服装をチェックしたり、面接会場へのアクセスや時間を確認したりと、前日に行うべき準備は多くあります。
面接そのものをしっかり対策していても、前日に過度に緊張したり準備を怠って遅刻や忘れ物をしたりすると、焦りからうまくいかない可能性も。模擬面接の段階から本番を想定して前日準備を行うことで、本番の面接前日に準備不足や確認漏れなどで慌てるリスクを減らせるでしょう。
2.スーツを着用する
模擬面接は、スーツを着用して行うのがおすすめです。特に、志望する企業からスーツの着用を指定されている場合は、本番を意識して着用しましょう。
模擬面接の段階でスーツを着用しておけば、面接官から着こなしのアドバイスを受けられます。本番までにスーツを着る機会を設けることで、動きやすさを確認したり本番での緊張感を和らげたりすることも可能です。
模擬面接前に服装の選び方や基本的なマナーを確認したいという方は、「正社員の面接の服装はどうすれば良い?男女ごとに詳しく解説!」のコラムをご覧ください。
3.本番と同じ時間帯に行う
模擬面接では、時間帯を意識することも大切です。たとえば、本番の面接を午前中に予定している場合には、模擬面接も可能な限り午前中に行いましょう。時間帯をそろえることで、面接当日の一日の流れや時間帯による自分自身のコンディションを確認できます。
模擬面接と本番の時間帯が異なると、環境のちょっとした変化に戸惑ってしまい、練習どおりの力を発揮できない恐れも。面接に慣れていない場合は特に、本番と同じような環境で模擬面接を行うのがおすすめです。
4.面接の回答は暗記しない
面接の回答は暗記しないのが基本です。文章を丸暗記してしまうと、本番で思い出すことに必死になるあまり気持ちが入らず、面接官に好印象を与えられない恐れがあります。模擬面接でも回答は丸暗記せず要所や大筋を覚えておくに留め、柔軟に対応できるよう意識しましょう。
面接官役の人からの質問に対し、必要に応じて具体例を挙げたり補足情報を加えたりできるのが理想です。面接官役の人に想定外の質問をするよう依頼するのも方法の一つといえます。
5.深掘りした質問をしてもらう
面接では「志望動機はなんですか?」「△△です」のように、一問一答で終わる質問だけがくるとは限りません。本番で深掘りした質問をされて困らないよう、模擬面接でも回答に対して深掘りしてもらいましょう。
「なぜ他社ではなく弊社を志望したのか」「なぜ強みといえるのか」など、深掘りされることで対応力が身につくだけでなく、より自分の考えがまとまる効果も期待できます。練習の場でさまざまな質問をしてもらい、試行錯誤しながら自分なりの答えを出すことで、本番での受け答えや自分自身のアピールに活かせるでしょう。
6.フィードバックを受ける
第三者と模擬面接をしたあとは、必ずフィードバックを受けましょう。第三者と模擬面接を行う魅力の一つが、フィードバックを受けられることです。ポイントをまとめたフィードバックシートなどを事前に用意しておけば、より的確なアドバイスを受けられるでしょう。
また、フィードバックの内容は丁寧に振り返り、次の模擬面接や本番でしっかり意識することが大切です。フィードバックは単によくない点を指摘するためのものではなく、改善点を可視化してブラッシュアップするために行うもの。自分で「できている」と思っていても改善の必要があるケースもあるため、客観的な評価をもとに改善につなげる姿勢が大事です。
7.練習は何回も行う
模擬面接は一回行うだけでなく、繰り返し練習を重ねることが大切です。前回のフィードバックを活かして模擬面接を再度行うことで、受け答えの内容をブラッシュアップしたり、振る舞いを改善できたりと面接スキルを上げられます。
また、模擬面接を複数回行うことで、面接の環境に慣れることも可能です。面接に慣れを感じられるようになれば、本番での過度な緊張によるミスや苦手意識を改善できるでしょう。
いろいろなパターンで行うことも大事
「イレギュラーな面接への対応を練習できる」でも述べたように、企業によって面接のスタイルや進め方は大きく異なります。事前にパターンを予想するのが難しいこともあるため、さまざまな状況を想定して模擬面接を行うことが大切です。
面接官や応募者の人数だけでなく、「一次面接か最終面接か」「人柄重視から経験重視か」など、選考の段階や応募した求人の特徴などによっても内容は異なる可能性があります。面接官役に求人情報の詳細や細かいシチュエーションを共有し、複数のパターンでの模擬面接を行いましょう。
無料で模擬面接が受けられるサービス
模擬面接は、就職を支援している施設やサービスで受けられることがあります。1人での模擬面接に限界を感じる方や、「どこで模擬面接が受けられる?」とお悩みの方は、この項を参考にしてみてください。
大学の就職センター
模擬面接を無料で受ける方法の一つに、大学の就職センターがあります。大学の就職センターはその名前どおり、学生の就職を支援するために設置されています。書類の書き方、面接対策だけでなく、OB・OG情報や就職情報の提供も受けられるため、就活に役立てられるでしょう。
ただし、大学内にあるため基本的には在学生のみを対象としています。社会人の転職活動では利用が難しいので、卒業後であればハローワークや転職エージェントがおすすめです。
ハローワーク
ハローワークは国が設置する就職支援機関のため、就職を望む人なら誰でも無料で利用できます。面接だけでなく、求人検索や紹介のほかに就職相談やセミナー、模擬面接も実施しているので積極的に利用してみましょう。
「ハローワークの面接練習を活用しよう!申込方法やおすすめの服装は?」のコラムでは、ハローワークで面接練習を行う際の流れやポイントについて紹介しています。
転職・就職エージェント
転職・就職エージェントとは、民間企業が運営を行う支援サービスのこと。専任のキャリアアドバイザーが支援してくれるため、ハローワークよりもきめ細やかな支援が受けられるのが特徴です。志望する業界や企業ならではの質問への対応方法や、面接でのアピール方法なども丁寧にアドバイスしてもらえるでしょう。
転職エージェントを利用しての模擬面接は「模擬面接は無料で受けられる?転職エージェントを活用するメリットとは」のコラムで詳しく紹介しています。
エージェントは企業の情報を理解している
転職エージェントでは、企業と応募者のミスマッチを減らすために、社風や事業内容、求める人物像などの詳細な企業情報をもっているのが特徴です。紹介先の企業によっては、面接でどのような質問をされるか事前にある程度予想できる場合もあるでしょう。
そのため、転職エージェントで模擬面接を行う場合、企業の特徴から想定される質問をしてもらえたり、求める人物像に合わせたアピール方法をアドバイスしてもらえたりする可能性があります。企業側を深く理解しているからこそ、より本番の面接に活かせる支援を受けられるでしょう。
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模擬面接に関するFAQ
ここでは、模擬面接を行う際によくある質問について、Q&A方式でお答えします。
「フィードバックは必要?」「そもそも模擬面接はやるべき?」といった質問にお答えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
模擬面接ではフィードバックは必須ですか?
模擬面接の直後には、必ずフィードバックをもらいましょう。
フィードバックがない場合、本番の流れはつかめても、回答の内容をブラッシュアップしたり、改善したほうが良い癖や振る舞いを把握したりできません。面接での対応力を鍛えたり正しいマナーを身につけたりするためにも、フィードバックは重要です。
面接対策で意識したいポイントは「面接対策のやり方は?押さえておきたいポイントと注意点を解説」でも詳しく解説しています。
本番のように緊張感を持って模擬面接をするには?
模擬面接と本番で緊張感の差が生じる場合、身近な人ではなく適度な緊張感をもって関われる第三者に練習をお願いするのがおすすめです。
たとえば、ハローワークや転職エージェントのスタッフや、スキル販売サイトで面接対策を請け負っているユーザーなどが挙げられます。ある程度距離感がある人だと「失礼がないように」という心理が働き、より本番に近い環境で模擬面接を行えるでしょう。
模擬面接はやったほうが良いですか?
面接に少しでも不安がある場合は、模擬面接を行うべきといえます。模擬面接のメリットは、「第三者から客観的に評価してもらえる」「面接自体に慣れることができる」などです。本番を想定した練習をしておくことで、面接への漠然とした不安や苦手意識を改善できる可能性があります。
模擬面接のやり方が知りたい方は、「模擬面接のやり方を知りたい!効果のある進め方やポイントを解説」を参考にしてみてください。
模擬面接でよくある質問は?
模擬面接では、本番と同じく「自己PR」「志望動機」などが聞かれる傾向にあるようです。具体的な企業を想定している場合は、その企業の業界に関する回答を用意しておきましょう。
このコラムの「模擬面接でよく聞かれることの質問集を用意する」でよくある質問例をまとめているので、参考にしてみてください。また、「模擬面接とは?練習のやり方や質問でよく聞かれることを解説!」では、就活生が模擬面接で聞かれやすい質問について詳しく解説しています。
模擬面接がうまくいかなかったので本番が不安です
模擬面接がうまくいかず不安な場合は、転職エージェントを利用して繰り返し模擬面接を行いましょう。就職活動に精通した担当者から練習のたびにフィードバックをもらえるため、「どのような質問に答えられなかったのか」「反省して次回に活かせる部分はあるか」などを洗い出せます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。