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短期離職を繰り返すリスクとは?転職回数をカバーする方法や伝え方をご紹介
更新日

この記事のまとめ
- 一般的に、短期離職に該当するのは入社してから1ヵ月~半年程度
- 短期離職を繰り返すと、「スキルが身につかない」「キャリアが安定しない」などのリスクがある
- 短期離職は、いじめやハラスメントなどを受けている場合は検討してみよう
- 短期離職の理由を前向きに説明し、面接官に謙虚な姿勢を見せよう
- 自分に合う仕事に転職するために、転職エージェントを利用するのも効果的
「入社からどれくらいが短期離職になる?」「短期離職を繰り返すとどんなリスクがある?」とお悩みの方もいるでしょう。短期離職を繰り返すことで企業にマイナスイメージを与える可能性もありますが、選考対策を十分に行えば転職を成功させることは可能です。
このコラムでは短期離職を繰り返すリスクを解説したうえで、対処法を紹介します。短期離職が続いて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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短期離職を繰り返すとはどういうこと?
「短期離職を繰り返す」という表現について、「入社後どれくらいの期間が短期離職の目安になるの?」「何回くらいで多いと思われる」など、疑問を抱いている方もいるでしょう。
ここでは、短期離職の期間の目安や、一般的に「多い」という印象を抱かれる離職回数について解説します。気になる方は、参考にしてみてください。
短期離職は1ヵ月〜半年程度が目安
一般的に、「短期離職」と見なされる目安は入社してから1ヵ月~半年程度とされているようです。
ただし、短期離職の期間に明確な決まりはなく、企業や業界によっても捉え方は異なります。転職の頻度が高い傾向にある業界の場合は短期退職の基準が短く、一つの会社で長期的に働く人が多い業界の場合は短期退職の基準が長いということもあるようです。
1ヵ月~半年程度はあくまで一般的な目安であり、目指す業界や企業によって異なる可能性があることを念頭に置きましょう。
勤続1年未満で退職している人は少数派
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況(p.16)」によると、転職した人のうち、前の会社の勤続年数が「6ヶ月以上1年未満」という人は9.9%、「6ヶ月未満」は7.8%で少数派です。最も多いのは「2年以上5年未満」で26.9%となっています。
また、ハタラクティブの調査「若者しごと白書2025(p.8)」によると、正社員経験があるフリーターの方の中で、「1年未満」で退職する人は14.1%、「3~6ヶ月未満」で退職する人は12.8%、「2年未満」で退職する人が20.7%と最も多いという結果となりました。
この結果から、勤続年数が1年未満での転職は平均的には早いことが分かるでしょう。そのため、企業から就業意欲に対する不安や短期離職への懸念を抱かれる可能性があるといえます。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
離職回数の多さは3~5回以上が目安
一般的に「多い」と思われる離職回数の目安は、3~5回以上のようです。また、転職回数は同じでも、短期離職・転職を繰り返す人と数年は同じ企業に勤めている人では印象が異なります。
以下で、離職回数の多さの目安を20代と30代の年代別に解説するので、参考にしてみてください。
20代の場合は3回以上が目安
20代の場合は、離職回数3回以上が「多い」と思われやすいようです。しかし、少子高齢化の傾向がある昨今では年齢が若い20代は転職のチャンスに恵まれており、離職回数の多さで不利になる可能性は低いでしょう。
離職回数が多い方は、応募書類の内容を充実させる、面接対策を念入りに行うなどの対策が必要です。
30代の場合は5回以上が目安
30代の場合は、転職回数5回以上が「多い」と思われる目安とされているようです。30代はスキルや経験を求められる傾向があるため、転職回数が多いと「十分なスキルが身についていないのでは?」と懸念を抱かれる可能性もあるでしょう。
ただし、業界や職種によっても離職回数に対する捉え方は異なります。なかには、「30代は若手」と考える企業や業界もあるようです。離職回数が多いことが一概にマイナス評価になるわけではないと留意し、経験やスキル以外に選考でアピールできるポイントを洗い出しておくことが、転職成功の鍵といえます。
これ以上転職を繰り返さずに長く続けられる適職に就きたいという方には、「『転職したいけど何がしたいかわからない』の解決策を提案!適職の見つけ方」のコラムがおすすめです。
企業は、求職者の就業期間を通じて安定性や即戦力性を判断します。もし短期間で離職した場合でも、理由次第でポジティブに評価される場合もあります。
たとえば、入社後1~2年未満で離職した場合には、「適性や忍耐力に課題があるのでは」と不安を感じられることもあるでしょう。一方、「具体的な成果」や「学んだスキル」を明確に説明できれば、企業から前向きに評価される可能性があります。
短期間での離職を不利にしないためには、これまでの経験を棚卸しして「得られた学びやスキル」をはじめ、「転職後の目標」を具体的に伝えられるように準備しましょう。
短期離職を繰り返す4つのリスク
短期離職を繰り返すと、「転職で不利になる」「スキルが身につかない」などのリスクがあります。以下でそれぞれのリスクを詳しく解説するので、退職を検討している方は今後について考えてみましょう。
短期退職を懸念されて転職活動が難しくなる
短期退職を繰り返していると、「この会社もすぐに辞めてしまうのでは?」と懸念されて転職活動が難しくなる可能性もあります。
企業や業界にもよるものの、「長く働いてもらう」という前提で採用活動を行う場合もあるため、短期離職を繰り返していることが企業側にとっての不安材料になることも考えられるでしょう。
業務に慣れる前に離職するとスキルが身につかない
短期離職を繰り返している場合、十分なスキルが身につかない可能性もあります。一つの会社で働く期間が短いと、仕事に慣れないまま退職することになる場合もあるため、スキルアップのチャンスを逃しやすくなってしまうでしょう。
転職市場では年齢が上がるほどスキルを求められる傾向があるため、選考で不利になってしまう可能性もあります。
実績を積むために必要な期間は1~3年程度
業務経験が3年以上あると、一般的に能力が備わっている即戦力として見られる傾向があります。一方、社会人経験が半年以下の短期間の場合は、前職と同業種の会社に転職しても未経験者と同等に扱われる可能性が高いでしょう。
特に、前の転職から1ヶ月程度で再度転職をする場合は、相応の退職理由が求められるため、よほどの事情がない限りおすすめできません。転職を急がない状況であれば1年以上は仕事を続け、知識やスキルを身につけるのも一つの手です。
キャリアや収入が安定せず生活に支障が出る場合がある
短期離職を繰り返していると、収入が安定しないことで生活に支障が出る可能性があります。収入が安定していない状態が続くと、社会的な信用度が下がり、結婚や大きな買い物がしにくくなる恐れがあるでしょう。
また、キャリアを積まないうちに転職を繰り返していると、昇進のチャンスを逃して収入アップが望めない可能性もあります。
短期離職に慣れてしまい働く意欲が下がる可能性がある
短期離職を繰り返している場合、その状態に慣れてしまい働く意欲の低下につながる恐れがあります。短い期間で退職するのが当たり前になると、何かあるとすぐに「仕事を辞めよう」という考えになり、仕事が長続きしない状況になる可能性も。一つの職場で長く働けない状態が続くと、仕事のモチベーションも下がってしまうでしょう。
短期間での転職は前向きな転職理由であれば不利になりにくい
会社の経営状態が不安定であったり仕事によって心身に影響が出てしまったりする場合は、安心して働ける環境を求めて転職するのが賢明です。また、自分のキャリア目標や価値観と合わない場合の転職も、「自分の目指すスキルや知識を伸ばせる環境を求めて」と理由を明確にした上であれば、プラスに評価されやすいでしょう。
ただし、一時的な業務負荷や人間関係の問題が発生した時や短期的なスキル不足に悩んだ場合は、短期間での転職を避けるべきといえます。不慣れな業務に慣れたり、部署異動があったり、必要なスキルや知識を習得したりしながら仕事は徐々に成長するもの。一時的・短期的なことを理由に短期間で転職してしまうと、マイナスイメージを持たれる可能性もあります。
短期離職を繰り返してしまう理由
短期間で転職を繰り返してしまう主な理由には、「転職先について詳しく調べていない」「現職の不満解消に囚われ過ぎている」などが挙げられます。いずれの場合も、自己分析や企業研究といった就活対策が不足していた可能性が考えられるでしょう。
ここでは、それぞれの理由について解説するので、心当たりがないか振り返ってみてください。
転職先をよく調べずに応募している
短期離職を繰り返している場合、転職先の詳細を調べないまま応募しているのが原因の可能性があります。
入社前と働き始めてからの印象に大きなギャップを感じた場合、働き続けるのが苦痛になって短期間で転職してしまうことも。企業研究や自己分析の不足により、転職の軸を明確にしていない場合に起こりやすい傾向にあります。
求人に応募する前に企業研究や自己分析を入念に行って仕事探しの軸を定め、自分に合った会社を見つけることが大切です。
転職することが当たり前の状態になっている
短期離職を繰り返す理由として、転職するのが当たり前の状態になっている
ことも考えられます。短期間での転職が当たり前の状態だと、些細なことでも「嫌になったら会社を辞めればいい」という考えが根付いてしまう可能性もあるでしょう。
転職すること自体は直接的に悪印象につながることはありませんが、あまり多く繰り返していると選考で不利になる恐れもあるので注意が必要です。
現職の不満を転職によって解消している場合も
現職の不満解消ばかりに囚われてしまい、ほかの要素の検討が不足していると、短期離職と転職を繰り返しやすくなるでしょう。転職した会社で前職の不満が解消されても、ほかの不満が出てきてしまった場合、再び短期間での転職を選ぶ可能性があるためです。
「転職がうまくいく人の特徴とは?企業選びのコツもあわせて紹介」のコラムでは、転職がうまくいく人の特徴やコツを紹介しています。「転職が思うように進まない」と悩んでいる場合は、こちらもあわせてご覧ください。
短期離職を繰り返す人の特徴は?
短期離職を繰り返す人には、以下のような傾向が見られるといわれています。
- ・目的なく転職先をなんとなく決めてしまっている
- ・一つの物事に集中するのが苦手で飽きてしまう
- ・人間関係の構築に苦手意識がある
- ・自分の長所や強みを理解できていない
上記はあくまで可能性の一部ではありますが、短期離職を繰り返すことに悩んでいる方は、どのような原因があるのか向き合ってみましょう。そうすることで、短期離職を未然に防ぐ方法や転職したいと思ったときの対処法が見えてくる可能性もあります。
短期離職を繰り返してもやむを得ないケース
状況によっては、短期間の転職を繰り返すことになってもやむを得ない場合もあります。以下に当てはまる人は、転職を前向きに検討してみましょう。
仕事のストレスが心身に悪影響を及ぼしている場合
仕事のストレスが心身に悪影響を及ぼしている場合は、短期離職を繰り返してもやむを得ないといえるでしょう。
たとえば、「残業時間が多過ぎて睡眠時間が確保できない」「休日が少な過ぎてリフレッシュできない」など、労働条件や環境に問題がある場合は、その職場で仕事を続けていると疲労を溜め込み続けてしまう可能性があります。
職場から理不尽や扱いを受けており改善されない場合
パワハラやいじめなど、職場の人から明らかに理不尽な扱いを受けており、状況の改善も望めない場合は転職を検討するのが賢明です。
職場の人間関係においては多少の我慢や妥協が必要になる場合もありますが、いじめやハラスメントといった悪意のある行為を我慢して受け続けていると、大きなストレスを抱えてしまう可能性があります。
まずは上司に相談してみて、改善が見られないようなら転職を考えましょう。
短期離職を思いとどまったほうがいいケースは?
短期間で転職を考えている場合、以下に当てはまるのであれば辞めずに様子を見るのが無難な可能性があります。
- ・理想と現実の仕事にギャップがあった場合
- ・転職が根本的な解決にならない場合
理想とのギャップが原因なら、一度立ち止まって状況を振り返ってみましょう。入社から日が浅い場合は、仕事に慣れてくれば楽しみややりがいを見出せる可能性があります。
また、「仕事が面倒」「上司と合わない」といったどの職場でも発生する可能性がある悩みは、転職が根本的な解決になるとは限りません。今の会社である程度経験を積む、チームや部署を異動するなどで解決できる可能性があるでしょう。
短期間での転職を迷ったときは、一度現状と向き合ってみてください。
短期離職を繰り返したことをカバーする4つの方法
在籍期間が短い人や転職回数が多い人は、「入社してもすぐに辞めてしまうのでは?」と企業に懸念を抱かれやすいようです。しかし、退職理由が明確でやりたいことが具体的に説明できればカバーできる可能性もあります。
ここでは、企業の懸念を払拭するために必要なポイントを確認しましょう。
短期間の転職をカバーする方法
- 転職理由に一貫性があることアピールする
- ネガティブ・他責にならない転職理由を伝える
- 謙虚で前向きな姿勢を見せる
- 転職先で活かせる能力があれば強みにする
- 応募書類の内容を充実させる
1.転職理由に一貫性があることをアピールする
転職理由に一貫性があることをアピールすれば、面接でマイナス評価を受けにくくなる可能性があります。前職を短期間で辞めている場合、面接では退職・転職の理由を問われるのが一般的です。「何となく仕事が合わなかったから」といった曖昧な理由では、ネガティブな印象を与えかねません。「△△がやりたくて転職を決意した」のように、今後のキャリアプランやライフプランを説明しながら転職の熱意を示しましょう。
これまでの経歴から転職を繰り返す理由を考えてみよう
これまでの経歴を振り返り、短期離職を繰り返す理由を考えてみましょう。理由を明確にすることで、短期離職を防止できる可能性があります。
自己分析を行い、「なぜすぐに会社を辞めたいと思うのか」「これまでどの場面でモチベーションが下がったか」など、短期離職の理由につながる事象を洗い出しましょう。
2.ネガティブ・他責にならない転職理由を伝える
転職理由は、ネガティブ・他責にならない内容を伝えましょう。人間関係の悩みや仕事内容の不満など、どの職場でも発生する可能性がある悩みは「うちの会社に転職しても同じ問題を抱えるのでは」と思われてしまう可能性があります。
ネガティブな理由はポジティブに言い換え、「御社では長く働いて貢献したい」と今後の決意を付け加えるとより前向きな印象になるでしょう。面接での答え方については、次の項で詳しく解説します。
3.謙虚で前向きな姿勢を見せる
面接では、謙虚で前向きな姿勢を見せるのが大切です。転職回数が多いと「会社に何かしらの不満を抱きやすいのでは」と採用担当者に思われる恐れがあります。
そのため、面接では短期間での転職について、反省と今後の展望を真摯に述べましょう。これまでの仕事の選び方を反省する姿勢を見せながら、今後は応募先でどのように働きたいかを説明すると好印象です。
4.転職先で活かせる能力があれば強みにする
応募先で活かせる仕事の実績があれば、数字やエピソードを交えてアピールしましょう。社会人経験が浅く即戦力となるスキルに自信がない場合は、コミュニケーション能力や粘り強さといったポータブルスキルも強みになります。
スキル不足だと感じているなら、仕事に関係する知識や資格を勉強し、向上心や成長意欲を伝えるのも有効な方法です。
5.応募書類の内容を充実させる
離職回数が多い方は、応募書類の内容を充実させましょう。
短期離職を繰り返している場合、企業側から「自社もすぐに辞めてしまうのではないだろうか」と懸念を抱かれ、書類選考を通過することが困難になる可能性もあります。
書類選考をクリアするためには、採用担当者が「会ってみたい」と思うような応募書類を作成することが必要です。志望動機や自己PRに、これまでの経験で身につけたスキルや知識、将来のビジョンなどを具体的に取り入れましょう。履歴書だけでなく、職務経歴書も活用するのがおすすめです。
【面接対策】短期離職を繰り返したときの伝え方
短期間での退職・転職を面接で説明するときは、理由の答え方が重要です。短期間で退職した人や転職回数が多い場合は、面接で「なぜ短期間で辞めたのか」と聞かれる可能性があるでしょう。明確かつ前向きな理由を答えれば、納得してもらえる場合もあります。
ネガティブな理由での短期間での転職の場合、面接ではどのように伝えるのがいいでしょうか?
「合わなかった」とただ伝えるのではなく、学びと紐づけて伝えましょう
短期間での転職理由を面接で伝える際には「そこで得た学び」と「次の職場への意欲」に焦点を当て、前向きな姿勢を感じられるように説明することが重要です。
面接官は、短期離職の背景に「社風や適性のミスマッチ」や「スキルの未熟さ」があると感じやすいもの。そのため、退職理由をポジティブに説明することで、面接担当者に安心感を与えられる可能性があります。単に「合わなかった」と伝えるのではなく、以下の例文のように前職で得た具体的な学びを述べ、次の職場での成長意欲をアピールしましょう。
「前職では新規顧客開拓を担当し、営業プロセスを学びました。しかし、自分の適性は既存顧客フォローにあると気づき、より力を発揮できる環境を求めて転職を決意しました」
「職場環境の違いから、より自分が成長できる分野でキャリアを築きたいと考えました」
短期離職の理由を説明するためにも、面接前には退職理由を振り返り、ぜひエピソードを整理して準備するのがおすすめです。
人間関係が原因で離職した場合
「職場の人間関係が悪かった」という理由をそのまま伝えると、「職場の同僚と上手くいかないとすぐ辞めてしまうのでは」と懸念される要因になることもあります。人間関係が原因で離職した理由を伝える際は、以下の例を参考にしてみてください。
「大型案件を多数手がけている点に魅力を感じ前職を選びましたが、仕事は分業制で横のつながりがありませんでした。そのような環境で仕事をするなかで、チームで仕事をするほうが自分には合っていると感じ、チームワークを重視する御社を志望いたしました。」
人間関係の悩みが理由で退職した場合は、「コミュニケーションが活発な職場で働きたかったから」「チームワークが求められる仕事をしたかったから」というように、前向きに答えるのがポイントです。
労働環境が原因で離職した場合
離職した理由が労働環境が原因の場合、単に「残業が多くてつらかった」と伝えるだけでは、「あまり働きたくないのだろうか」と見なされる恐れも。職場環境への不満が退職理由の場合は、以下の例のように具体的に説明するのが大切です。
「前の職場は明確な評価制度がなかったため、正当に評価される仕事がしたいと考え転職を決意いたしました。昨年度の目標達成率は120%だったのですが、評価を受けることは叶いませんでした。御社は、実力主義である点に魅力を感じております」
サービス残業が多かった場合は「サービス残業が△△時間に及んだ」、評価制度がなかった場合は「△△のプロジェクトで売り上げ□□円の成果を出したが年功序列制のため評価してもらえなかった」というように、詳細をきちんと説明できれば職場に問題があったと伝わりやすくなります。
病気や介護などの事情により離職した場合
病気や家族の介護などの事情で退職・転職する場合は、理由をそのまま伝えても問題ありません。ただし、現在は問題が解決して、転職後の仕事に影響がないことを説明しましょう。
短期間での転職も、得た成果を具体的に示すことで説得力が増します!
短期間で転職する場合、退職理由を前向きに説明し、短期間でも得た学びやスキルを具体的に示すことが大切です。また、次の職場での目標を語ることで好印象を与えられます。
面接では「なぜ短期間で転職を決意したのか」を正直に話しつつ、ポジティブな表現を心がけましょう。また、以下の例文のように、短期間でも得た成果を具体的に示すと説得力が増します。
「前職の在職期間は短いですが、顧客対応のスキルを磨き、契約率を15%向上させました。この経験を活かし、次の職場では■■に貢献したいと考えています」
前向きな印象を与えられますし、人事視点でも「経験を活かし明確なビジョンを持っている人」「短期間の失敗を成長につなげられる人」と好印象を与えられます。
さらに、新たな職場で長期的に活躍する意欲を語ることで安定性をアピールできます。面接前に具体的なエピソードを準備し、前向きな姿勢をしっかりと相手に伝えましょう。
短期離職したあとに転職先を探すポイント
今後は短期離職を繰り返さないために、転職先を探す際には「仕事をしながら転職活動を行う」「転職の軸を明確にする」などのポイントを押さえましょう。以下でそれぞれ解説します。
短期離職したあとに転職先を探すポイント
- 自己分析を行い転職の軸を定める
- 求人情報は幅広く探す
- 仕事をしながら転職活動を行う
自己分析を行い転職の軸を定める
転職活動を始めるまえに、転職の軸を明確にすることが大事です。まずは自己分析を行い、自分にとって譲れない点と妥協できる点をいくつか挙げてみてください。整理すると優先順位が明確になり、自分が仕事に求めていることが分かってくるでしょう。
転職の軸を定める際は、「就活の軸の決め方とは?必要性や面接での回答例も紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
適職診断をしてみるのもおすすめ
短期間での転職を繰り返してしまっている方は、適職診断をしてみるのもおすすめ。いくつかの設問に答えることで、自分に向いている仕事を探すことが可能です。
ハタラクティブでも、所要時間1分程度でできる適職診断をご用意しています。性格から簡単に適職候補を絞り込めるため、ぜひ活用してみてください。
自分に合う仕事を見つけたい方は、あなたの「得意なこと」と「好きなこと」を明確に切り分けてみましょう。そしてポイントは、「好きなこと」を軸にするのではなく、「得意なこと」を軸に仕事を探すことです。
たとえば、「車が好き=車の営業職」ではなく「車の良さを伝えるのが好き=車の営業職」といったように、人に何かを伝えることが得意であればその部分を仕事にするイメージを持ちましょう。もしも自分で見つけるのが難しい場合は、専門のキャリアアドバイザーに相談してみるのがおすすめです。
「自分に合った仕事の見つけ方とは?適職が分からないときの探し方を解説」のコラムでは、適職の見つけ方について解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
求人情報は幅広く探す
求人情報は特定の業界・職種にこだわらず、幅広く探してみましょう。自分に向いている仕事を好き嫌いやイメージだけで判断していても、なかなか見つかりません。
一見「自分には向いていないのでは」と思う仕事も、業務内容を入念に調べることで興味が湧くことも。先入観を持たずに、あらゆる視点から情報収集をしてみてください。
人手不足の業界を狙うのもアリ
短期間の離職により社会人経験が不足していると感じている方は、未経験者を歓迎する人手不足の業界を狙うのも選択肢の一つ。建設やサービス、運輸業界は人手不足の企業が多く、入社意欲を高く評価する企業が多い傾向にあるようです。短期離職を繰り返してしまうことに悩んでいる方は、人手不足の業界のなかから自分に合った仕事がないか探してしてみましょう。
職場への不満から転職をしたくても、その目的が明らかになっていないという方は、「転職の目的がないと成功しない?明確化したほうがいい理由と整理する方法」のコラムもあわせてご覧ください。
仕事をしながら転職活動を行う
差し迫った理由がない場合は、短期間で退職せずできるだけ仕事を続けながら転職活動を行うのがおすすめです。転職先が見つからないまま退職してしまうと、ブランクが長引くだけでなく安定した収入もなくなり、焦って適性のない仕事に転職してしまう可能性もあります。そうなると、再び短期離職を繰り返しかねません。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況(p.20)」によると、転職活動を始めてから、勤めていた会社を退職するまでにかかった期間は「1ヶ月以上3ヶ月未満」が28.8%と最も多い割合です。
短期間で内定獲得に至るとは限らないので、転職期間には3ヶ月程度かかると想定し、生活費や転職活動費を考慮しておく必要があります。在職中であれば、転職活動が長引いても収入に困ることはないため、気持ちに余裕を持って転職活動を進められるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
短期間での転職を成功させるには、自分のキャリアを前向きに伝えることが大切です
短期間での転職を繰り返すと、面接でも「採用してもすぐに転職するのでは?」というマイナスの印象を持たれかねません。そう思われないためにも、前向きな理由で転職したことを説明しましょう。
たとえば、「長期的なキャリア形成を見据えて」など前向きな応募理由を伝え、安定志向であることや長く働く意思があることをアピールします。 また、前職がたとえ短期の経験であったとしても、そこで得た知識や実績を具体的に伝えられれば、あなたの言葉の説得力が増し、面接官を納得させられる可能性があるでしょう。
まずは、あなたの中で今回の転職活動への「思い」「目的」を明確にし、それをポジティブに捉えて、あなたの魅力を最大限にアピールしてください!
短期離職を繰り返すことが不安なときの対処法
短期間で転職を繰り返さないためには、自分に合った仕事を見定める必要があります。一度現職に向き合い、やりがいを見出せるよう真剣に取り組んでみましょう。それでも仕事が合わないと感じる場合は、第三者に相談してみるのがおすすめです。
仕事の悩みを上司や先輩に相談してみる
自分に合う仕事が分からないときは、上司や先輩に悩みを相談してみるのも一つの手です。一緒に仕事をしている上司や先輩であれば、普段の仕事ぶりや実績などをもとにアドバイスをしてくれる可能性があります。客観的なアドバイスを貰えれば、自分では分からなかった適性に気づきやすいでしょう。
今の仕事と真剣に向き合ってみる
短期離職を繰り返し、自分に合っている仕事が分からずに悩んでいる方は、今の仕事と真剣に向き合ってみましょう。
今の仕事に真剣に取り組めば、成果を出してやりがいを見出せたり、昇給や昇進につながったりする可能性もあります。どうしてもつまずいてしまう場合は、上司や先輩にアドバイスを求めてみるのも手です。
一度立ち止まって今の仕事と向き合ってみることで、今後も続けていくべきか転職すべきか検討しやすくなります。
転職エージェントに登録してプロに相談してみる
転職エージェントは民間企業の運営する転職支援サービスで、サービスごとに扱う求人の種類や支援対象者が異なります。転職エージェントでは登録後に担当のキャリアアドバイザーがつくため、志望先企業に合わせた選考対策や悩み相談などのサポートが受けられるのがメリットです。
また、キャリアアドバイザーがカウンセリングで希望や悩みをヒアリングし、利用者に合った求人を紹介してくれます。退職理由の説明や、志望動機の書き方などのアドバイスも受けられるため、短期間での退職・転職の経歴がある人は転職エージェントに相談してみましょう。
「短期間の転職はもうしたくない」「長く働ける会社を見つけたい」という方は、転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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短期離職を繰り返す人によくあるお悩みQ&A
入社してから短期間での退職を検討している方に向け、短期離職に関する悩みや疑問にお答えします。
短期間で退職しても転職はなんとかなりますか?
短期離職後の転職に成功している人はいるでしょう。ただし、入社してから短期間で転職すると、企業側に「短期離職を繰り返すのでは?」と思われてしまうことも。企業にとって有益な人材だとアピールするためには、懸念点を解消させられる説明をするのがコツです。詳しくは「新卒が半年で辞めるとその後転職できる?退職の判断基準や面接のコツを解説」のコラムをご覧ください。
何年ぐらい働けば転職していいですか?
転職する時期に明確な決まりはありませんが、一般的には1〜2年かけて業務のノウハウを覚え、3年目にやっと会社全体のことが分かってくるといわれています。業界や会社によっても異なるものの、現職でひととおりの経験を積みたいのなら、転職時期は勤続3年前後を目安にしてみてください。詳しくは「1年未満に転職すると不利になる?メリットやデメリットと成功のコツ」のコラムで説明しています。
短期離職をしたら人生終わりですか?
短期離職をしても、悲観する必要はありません。短期離職をすると転職の難易度が上がる可能性はあるものの、「短期離職の理由をきちんと伝える」「自己分析や企業研究を行い自分の適性を知る」「未経験から転職しやすい業界を狙う」などの対処法を実行すれば、転職成功のチャンスはあります。
このコラムの「短期離職したあとに転職先を探すポイント」でも、短期離職した後の転職活動のポイントを解説しているので、合わせてご確認ください。
短期離職を繰り返したときの履歴書の書き方は?
短期離職を繰り返した場合の経歴は、履歴書に正しく記載する必要があります。ただし、履歴書に退職理由まで記載する必要はありません。 「短期離職の理由はどう伝える?面接官がチェックしていることや例文を紹介」のコラムでも、短期退職の伝え方や履歴書の書き方について紹介していますので、参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。