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ニートから挑戦しやすい仕事のおすすめ16選!向いてる職業を見つけるコツ
この記事のまとめ
- 未経験可の求人が多い、事務員や営業職、入社後にスキルを習得できるIT技術職などは経歴を問わず挑戦しやすい
- ニートからの仕事探しでは「人手不足で経験を問われない仕事」「残業やノルマが少なく働きやすい仕事」などがねらい目
- 就職活動では自己分析や企業研究を行い、「自分に合っていて長く続けられるか」を軸に仕事探しをしよう
- ニートから自分に合った仕事に就くためには、就職エージェントでプロのサポートを受けるのがおすすめ
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仕事探しをするなかで「ニートからできる仕事はないのでは…」「本当に未経験から挑戦できる?」と感じ、応募に踏み切れない方もいるでしょう。しかし、経験やスキルを問われない仕事なら、ニート経験があっても正社員になることは可能です。事務員や営業職、IT技術職など未経験者を歓迎している仕事や有効求人倍率の高い仕事は数多くあるので、まずは「未経験から挑戦しやすい仕事」を知ることから始めましょう。
このコラムでは、未経験から挑戦しやすい仕事を一覧で紹介しています。また、「手に職をつけたい」「年代別におすすめな仕事を知りたい」などの状況別に仕事をまとめました。このコラムで「ニートから仕事はできる?」という不安を解消し、正社員就職に向け一歩踏み出しましょう。
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ニートにおすすめの未経験から受かりやすい仕事16選
ニートから仕事を始めるなら、未経験でも受かりやすい仕事を中心に狙うのがおすすめです。「未経験OK」の仕事であればポテンシャルを評価してもらいやすかったり、入社後に仕事を覚えられたりと、仕事を始めるハードルが低めといえます。
ここでは、ニートから仕事を探している方におすすめな、未経験から受かりやすい仕事をご紹介。ニートから就職するときの方法や、ハタラクティブでご紹介できる未経験OKの求人もまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
事務系
「デスクワークが気になる」「体力に自信がない」という方は、事務系の仕事がオススメです。ここでは、事務員と受付スタッフについてまとめました。
事務員
事務員は、オフィスワークのなかでも未経験OKの求人が多い傾向にあり、ニートの方が目指しやすい職業の一つといえます。
仕事内容 | 社内の文書作成、データ入力、電話対応など、定型的な事務作業全般を担当する |
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平均年収 | 529.6万円 |
向いている人 | ・正確さ、几帳面さ、スピード感をもって作業することが得意な人 ・電話応対や来客対応などができる、コミュニケーション力のある人 ・一つの作業を集中して続けられる人 |
ニートから就職する方法 | ・一般事務や営業事務など、「未経験OK」の求人が比較的多い仕事に応募する ・非正規で経験を積んだあと事務員の採用に応募する |
ポイント | ・特別な学歴や資格は不要で、経験を積みながらスキルアップ可能 ・パソコンスキル、文書作成、簿記などに関する資格を取得すると活躍の幅が広がる ・就業時間は規則的なことが多く基本的には残業が少ない |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 一般事務」
事務員の主な仕事内容は、資料作成やデータ入力など。会社によっては電話対応のほか、来客対応も任されることがあるようです。基本的なパソコンスキルを求められる傾向にありますが、特別な資格や経験はそれほど重視されません。
ただし、事務員の人気は高く、正社員の選考では経験者のほうが有利になる場合も。正社員以外にも派遣社員や契約社員、アルバイトなどさまざまな雇用形態があるため、非正規から始めて業務経験を積むのも一つの手です。
受付スタッフ
受付スタッフの仕事も特別な経験や資格を必要とされない傾向があるため、ニートの方も未経験から挑戦しやすいといえます。
仕事内容 | 来客の訪問目的を確認し、担当者への取り次ぎや案内を行う |
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平均年収 | 356.4万円 |
向いている人 | ・マナーや振る舞いに気を配って接客できる人 ・人付き合いが好きな人 ・イレギュラーな状況でも慌てない人 |
ニートから就職する方法 | ・「未経験OK」の受付スタッフの求人に応募する ・非正規で経験を積んだあと受付スタッフの採用に応募する |
ポイント | ・業務内容によっては語学力を求められることもある ・秘書検定、TOEIC、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)などを取得しておくと活躍しやすい ・企業の印象を左右することもある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 受付事務」
受付スタッフの業務内容は、来客したお客さまの応対や電話対応、郵便物の受け取り・管理など。一般企業のほかに、百貨店やアミューズメント施設などで働く場合もあるようです。
受付の仕事は社会内外を問わずさまざまな人と接する機会が多いため、コミュニケーション能力に自信がある方におすすめといえます。
サービス系
サービス系の仕事は入社後に接客スキルや仕事の進め方を覚えられるため、「未経験OK」の求人が一定数あるのが特徴です。「人の役に立てる仕事をしたい」「コミュニケーションを取るのが得意」という方は、この項で紹介する職業を検討してみてください。
営業職
営業職は幅広い業界で必要とされる職種のため、求人数が多い傾向にあります。コミュニケーション能力や積極的な姿勢があれば未経験から始められる仕事もあり、アピール次第でニートから正社員になることが可能です。
ここでは、個人営業の働き方について紹介します。
仕事内容 | 一般消費者を対象に製品やサービスを提案・販売する営業活動で、BtoCとも呼ばれる |
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平均年収 | 594万円 |
向いている人 | ・初対面で好印象を与えられる人 ・信頼関係を築くのが上手な人 ・顧客満足度を意識して行動できる人 |
ニートから就職する方法 | ・「未経験OK」の個人営業の求人に応募する ・接客業やサービス業での仕事経験があるとコミュニケーション能力や提案力を評価されやすく、選べる求人の幅が広がる |
ポイント | ・業界や実績次第によって高収入を狙える ・個人の営業スキルや顧客との相性が契約に直結しやすい ・個人で実績を積んだらチームマネジメントを任せてもらえることがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 自動車営業」
営業職が販売するものは、食品や自動車、不動産やサービス、人材、保険など多種多様です。会社によっては一般の消費者ではなく、法人に向けて営業をすることもあります。
歩合制やインセンティブが給与に反映される企業もあり、成績次第では収入アップを狙うことも可能です。ただし、営業職は営業手法や対象となる顧客によって働き方が大きく異なります。そのため、それぞれの特徴や働き方の違いを知ったうえで、自分にとって働きやすい仕事を選ぶことが大切です。
コールセンター
コールセンターのオペレーターも、未経験可の求人が一定数ある仕事の一つ。職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「コールセンターオペレーター」によると、実際に働いている人の61.5%が「入職前の実務経験は特に必要ない」と回答しており、スキルがなくても始めやすいといえます。
仕事内容 | 電話を通じて商品販売や問い合わせ対応、市場調査などを行う |
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平均年収 | 393.6万円 |
向いている人 | ・表情が見えないぶん、声のトーンや言葉遣いを気づかえる人 ・顧客ニーズを把握して適切な回答や提案ができるコミュニケーション能力がある人 ・感情的にならず、冷静な対応ができる人 |
ニートから就職する方法 | ・「未経験OK」のコールセンターのオペレーターの求人に応募する ・いきなり正社員が不安な場合はアルバイトや派遣社員から始める手もある |
ポイント | ・電話を通して顧客とコミュニケーションを取り、悩みや疑問を解消するお手伝いができる ・スキル、学歴問わずチャレンジできる求人が多い ・24時間365日対応を実施している場合、出勤時間が不規則になることがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag コールセンターオペレーター」
コールセンターの業務内容は、主にお客さまからかかってきた電話に対応するインバウンド業務と、顧客に電話をかけるアウトバウンド業務の2種類。いずれもマニュアルが整備されており、基本的なやり取りや対応方法が決まっているため、入社後に仕事を覚えられます。
接客・販売職
接客や販売の仕事も、ニートの方が未経験から挑戦しやすい職業の一つです。接客に必要なのは、相手の要望を汲み取るコミュニケーション能力や明るく接客できる対応力など。経験がなくてもポテンシャルをアピールしやすく、就職を叶えられます。
ここでは、デパートの店員の仕事内容についてまとめました。
仕事内容 | 接客、商品販売(レジ)、在庫管理、ディスプレイなど、売場の運営を担当する |
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平均年収 | 369.4万円 |
向いている人 | ・長時間立って接客できる体力がある人 ・トレンドに敏感な人 ・顧客のニーズを把握し、それに合ったコミュニケーションをとれる人 |
ニートから就職する方法 | ・「未経験OK」の接客・販売職の求人に応募する ・最初はアルバイトから始め、慣れてから正社員登用制度を利用したり改めて就職活動をしたりする手もある |
ポイント | ・シフト制で働き、休日が不規則になることが多い ・ファッションや雑貨が好きだと活躍しやすい ・商品の包装や配送の手配も担うことがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag デパート店員」
ほかにも、具体的な仕事として飲食店やアパレルショップのスタッフ、ホテルのフロントスタッフなどが挙げられます。顧客と直接やり取りする機会が多く、「人の役に立てた」という実感や感謝の言葉がやりがいにつながることもあるでしょう。
警備員
ニートの方が未経験から目指せる仕事の一つとして、警備員が挙げられます。警備員として働くために必要な研修は入社後に受けられることがほとんどで、研修や実務をとおして仕事を覚えられるためです。
仕事内容 | 施設や工場、商業施設などで、事故・火災・不法侵入の防止と対応を行う |
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平均年収 | 353.8万円 |
向いている人 | ・迅速な判断、冷静な対応ができる人 ・人の生命や財産を守る意識が高い人 ・時間や規則を守れる人 |
ニートから就職する方法 | ・「未経験OK」の警備員の求人に応募する ・ハローワークの職業訓練で施設警備について学んでから挑戦することも可能 |
ポイント | ・勤務形態は施設により異なる(日勤のみ、三交代制など) ・警備会社の約90%は従業員100人未満の規模 ・18歳未満、破産宣告を受けている人、刑務所出所後5年未満の人などは就業ができない |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 施設警備員」
なお、一口に「警備員」といっても、担当する業務には以下の種類があります。
- 1号警備 :学校や会社、商業施設などで盗難や事故を防止する
- 2号警備 :道路や工事現場、イベント会場などで交通誘導を行う
- 3号警備 :現金や貴金属、危険物などの輸送を担当する
- 4号警備 :対象者のボディーガードを行う
このうち、1号警備業務や2号警備業務は未経験から始めやすく、慣れれば一人や少人数で仕事をすることもあるようです。「黙々と仕事をしたい」「コミュニケーションに不安がある」という方も、比較的始めやすいといえます。
清掃員
清掃員の仕事は、経験や年齢を問わず始めやすい仕事の一つ。清掃の手順や持ち場がある程度決まっているため、未経験のニートの方も仕事を覚えやすいのが魅力です。
仕事内容 | オフィスビル、店舗、学校、病院などの室内外を清掃し、清潔できれいな環境を保つ |
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平均年収 | 286.3万円 |
向いている人 | ・体力のある人 ・几帳面で細かい作業が得意な人 ・ほかの人と共同作業ができる人 |
ニートから就職する方法 | ・ビル管理会社や清掃会社に就職する ・アルバイトで経験を積み、適性を確認したりスキルを身につけたりしてから正社員を目指すことも可能 |
ポイント | ・1日3~4時間、週3~4日のような短時間勤務が一般的 ・清掃場所によっては早朝や夜間で勤務することがある ・資格を取得すれば、清掃作業監督者になれる道がある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag ビル清掃」
清掃の業務には、個人宅を訪問するハウスクリーニングやビル・商業施設・駅といった公共の場の掃除を行うものがあります。小人数または一人で割り振られた場所を掃除をするのが基本のため、「一人で黙々と作業したい」という方におすすめの職業といえるでしょう。
介護職
介護職は少子高齢化により需要が高まっている一方、人手不足が問題になっています。人材確保のために経験やスキルを問わない求人を出している事業所もあり、ニートの方も未経験から挑戦することが可能です。
仕事内容 | 高齢者や障がいのある方の日常生活を支援し、自立に向けた介護や生活援助を行う |
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平均年収 | 378.6万円 |
向いている人 | ・相手の気持ちを察知できる人 ・細かい観察力のある人 ・福祉系の専門知識を学び、活かす意欲のある人 |
ニートから就職する方法 | ・「未経験OK」の介護職の求人に応募する ・職業訓練で介護の知識やスキルを身につけてから挑戦するのも手 |
ポイント | ・24時間体制の施設が多い ・人材不足により、需要は増加傾向にある ・労働環境や賃金を改善する動きが進行している |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 訪問介護/ホームヘルパー」「施設介護員」
施設介護員は、いわゆる老人ホームなど入居型の施設で高齢者の生活をサポートする仕事。訪問介護員は自宅で生活を送る高齢者を訪ねてサポートを行います。なお、施設介護員は無資格・未経験からスタートできますが、訪問介護員は「介護職員初任者研修」の修了が求められます。
公務員
ニートの方も、試験に合格すれば公務員として就職することが可能です。公務員試験の対策は必要なものの、ニートを辞めて安定した仕事に就きたいと考えている方におすすめといえます。
仕事内容 | 地方自治体で行政施策の企画立案や予算編成、住民へのサービスに関する事務処理を行う |
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平均年収 | 481.4万円 |
向いている人 | ・幅広い行政分野に関心がある人 ・責任感、奉仕の精神をもつ人 ・公正かつ中立な判断ができる人 |
ニートから就職する方法 | ・公務員試験を受けて合格する ・試験対策や面接対策を受けられるスクールや予備校に通う手もある |
ポイント | ・試験の内容は地方自治体によって異なるが、多くの場合、3つの区分(大学卒業程度、短大卒業程度、高校卒業程度)に分けられる ・行政内部での異動が多い ・政令指定都市は、都道府県と同等の役割と機能を担う |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 地方公務員(行政事務)」
公務員試験は年齢制限をクリアできれば受験でき、試験区分によっては学歴や職歴も問われません。ニートから収入や雇用が安定している仕事に就職できるため、「安定した仕事が良い」という方におすすめです。
ただし、自治体によって挑戦できる年齢の上限は異なります。「気づいたら年齢制限をオーバーしていた」とならないためにも、自分が受験する試験の条件をよく確認したうえで受験勉強のスケジュールを立てましょう。
物流系
人々の生活を陰ながら支える物流系の仕事も、未経験から挑戦できる仕事です。ドライバーの仕事は入社後に免許を取ってスキルアップできるほか、引っ越し業者や工場、倉庫の作業員は、若さならではの体力を活かして働けます。
ドライバー
普通自動車第一種免許をもっているニートの方には、トラックやタクシーなどのドライバー職もおすすめです。第二種免許や中型免許などを入社後に取得できる制度を整えている会社も多く、未経験から挑戦しやすいといえます。
ここでは、例としてルート配送の仕事についてまとめました。
仕事内容 | 決められた時間とルートで、店舗や事業所に商品を配送し、空容器などの回収も行う |
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平均年収 | 394.5万円 |
向いている人 | ・安全運転ができる人 ・計画的に行動できる人 ・地理に詳しい人 |
ニートから就職する方法 | ・運送、物流会社に就職する ・教育訓練給付制度(給付条件あり)や会社の免許取得支援制度を利用し、補助を受けながら免許の取得を目指すことも可能 |
ポイント | ・運転免許(車両に応じた種類)が必要 ・「運行管理者試験」「安全衛生管理者試験」などに合格すると、管理職への昇進できる可能性がある ・一人乗車で担当の店舗や事業所を回るのが基本 |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag ルート配送ドライバー」
仕事内容によっては配達先のお客さまや取引先と会話する機会があるものの、配達中は一人で黙々と運転できます。また、タクシードライバーも求人が豊富な傾向があり、未経験から始めやすい仕事です。
引っ越し業者
筋力や体力に自信があるニートの方には、引っ越し業者もおすすめです。引っ越し作業員に特別な資格や経験は不要なため、未経験から就職できます。
仕事内容 | 一般家庭の転居やオフィスの移転作業を行う |
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平均年収 | 394.5万円 |
向いている人 | ・体力がある人 ・丁寧に作業を進められる人 ・言葉遣いや接客マナーに気を配れる人 ・チームワークを大事にできる人 |
ニートから就職する方法 | ・運送会社や引っ越し業者に就職する ・重い荷物を持ったり長時間活動したりすることも多いため、スポーツや力仕事の経験があると有利になりやすい |
ポイント | ・基本的に学歴や資格は必要とされない ・土日祝日に作業を行うことが多い ・オフィスの移転作業は夜間に行う場合もある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 引越作業員」
お客さまとのやり取りはリーダーが行い、ほかのスタッフは指示どおりに荷物の搬入搬出を行うといった作業が基本的な担当業務になるでしょう。イレギュラー対応も比較的少ない仕事のため、「黙々と作業したい」といった方に向いている可能性があります。
工場作業員
工場作業員の仕事はルーティンワークの傾向があり、入社後に仕事を覚えやすいのが特徴です。そのため、入社の段階ではスキルを問われにくく、ニートの方も挑戦しやすい仕事といえます。
仕事内容 | 工場内で原材料や製品の搬入出、機械清掃、構内清掃、廃棄物処理などを行う |
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平均年収 | 345.4万円 |
向いている人 | ・指示を正確に守れる人 ・安全意識の高い人 ・報告や連絡をきちんとできる人 |
ニートから就職する方法 | ・運送会社や引っ越し業者に就職する ・モノづくりに関する職業訓練を受けてスキルを身につけてから就職する手もある |
ポイント | ・男女比は職場、仕事内容などにより異なる ・雇用形態は多様で、非正規社員の割合が高い ・シフト制で早朝勤務になることがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 工場労務作業員」
食品工場や自動車工場など、工場によって仕事内容は異なるものの、組み立てや塗装、梱包など、与えられた役割をこなすのが基本的な働き方です。なかには体力的にハードな業務もあるので、体力に自信がない場合は応募前に業務内容を調べたり、「軽作業」と明記された工場勤務の職業を選んだりしましょう。
ただし、なかには正社員ではなく期間工や派遣社員などの雇用形態の求人もあります。正社員就職を目指す場合は、求人情報の雇用形態や働き方の欄をしっかり確認しておきましょう。
倉庫作業員
倉庫作業員とは、倉庫内で荷物の搬入や搬出、検品、管理などを行う仕事のことです。職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「倉庫作業員」によると、「入職前の実務経験は特に必要ない」と答えた人は77.8%。特別な知識やスキルは必要とされない傾向があり、未経験から挑戦可能です。
仕事内容 | 倉庫で貨物の搬入出、検品、保管管理、仕分け作業を行い、適切な保管環境を維持する |
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平均年収 | 394.5万円 |
向いている人 | ・注意力、空間把握能力の高い人 ・安全意識があり、正確に作業できる人 ・機械操作に抵抗のない人 |
ニートから就職する方法 | ・倉庫会社・運送会社に就職する ・ハローワークの職業訓練でフォークリフトやクレーンの免許を取得してから免許を活かせる仕事を探す |
ポイント | ・「フォークリフト運転技能者」「危険物取扱者」「クレーン運転士」など、取得すると活躍の幅が広がる資格がある ・機械化により肉体労働は軽減傾向にある ・人手不足の傾向にあり、雇用機会が多い |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 倉庫作業員」
「フォークリフト運転技能者」や「危険物取扱者」などの資格を取得すれば、担当する業務の幅が広がる可能性も。企業によっては入社後の資格取得を支援している場合もあるので、求人票や会社の公式Webサイトなどを確認してみましょう。
専門職・技術職系
専門職・技術職系の仕事は、入社後に手に職をつけられるのが魅力です。なかには入社時に資格やスキルを問われにくく、働きながら仕事に必要な知識や技術を身につけられる職業も。「ニートからスキルを身につけて働きたい」という方におすすめです。
ITエンジニア
IT技術職は未経験から比較的挑戦しやすく、入社後に手に職をつけられる仕事の一つ。IT業界全体の成長に人材育成が追いついていないことから、経験を問わずポテンシャルや意欲のある人材を採用する企業が一定数あるためです。
ここでは、システムエンジニアの仕事内容について紹介します。
仕事内容 | Webサービスの設計から開発、保守運用まで一連の工程を担当し、システムを構築する |
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平均年収 | 574.1万円 |
向いている人 | ・論理的思考力がある人 ・新しい技術に興味を持っている人 ・細部まで丁寧に取り組める人 |
ニートから就職する方法 | ・システムエンジニアとして未経験から挑戦できる求人に応募する ・プログラマーとして就職後にキャリアアップする |
ポイント | ・学歴や資格が必須とされることは少ない ・在宅・リモート勤務、フレックス制で働ける場合もある ・技術だけでなくコミュニケーション能力も重視される |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag システムエンジニア(Webサービス開発)」
「未経験OK」の求人では、プログラミングやシステムについて学ぼうとする積極的な姿勢や好奇心、コミュニケーション能力などが求められます。ものごとに継続して取り組んだ経験や対人能力をアピールすることで、未経験からエンジニアの仕事に就ける可能性があるでしょう。
翻訳・ライター
外国語の文章を別の言語に訳す翻訳や、コラムや記事として掲載する文章を執筆するライターも、未経験から始められる仕事といえます。語学力や文章作成能力は求められるものの、特別な資格は求められない傾向があるためです。
ここでは、ライターの仕事について紹介します。
仕事内容 | ブログやコラムなどWebサイトに掲載する文章をライティングする |
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平均年収 | 約415万円 |
向いている人 | ・文章を書くのが好きな人 ・相手にわかりやすく説明できる人 ・自己管理能力がある人 |
ニートから就職する方法 | ・ライターとして未経験から挑戦できる求人に応募する ・業務委託やクラウドソーシングなどから挑戦する方法もある |
ポイント | ・ライティングの基礎を学ぶには、オンライン講座や書籍を活用する方法がある ・未経験の場合、個人ブログの開設やクラウドソーシングサイトで実績作りをするのも手 ・求人によってはリモートワークで働くことも可能 |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 受付事務」
ライターはスキルや経験を問われにくく、未経験OKの求人も一定数あります。求人によって美容や金融、日用品など扱うジャンルが異なるため、自分の好きな分野や興味のある内容を扱える仕事を選ぶのがおすすめです。
「文章力や語学力に自信がある」「一人で黙々と作業できる仕事に就きたい」という方は、能力を仕事に活かせる可能性があります。
在宅でできる仕事で正社員になれるケースもある
翻訳やライターといった仕事だけでなく、プログラマーやSE、事務などの職業も在宅勤務ができる可能性があります。未経験からいきなり在宅勤務ができるとは限らないものの、求人によっては「研修後から週2日在宅」「リモートワーク選択可」など制度を整えているところもあるようです。
在宅でできる仕事で正社員になりやすいのは、「一人での作業が中心」「パソコンなどの機器やインターネット環境があればできる」といった特徴のある仕事。将来的にリモートワークをしたいと考えている方は、上記の特徴に当てはまる仕事を探すのも手です。
ビルメンテナンス
ビルの電力や空調設備の保守点検や管理を行うビルメンテナンスの仕事も、未経験から挑戦できます。入社後の資格取得を支援してくれる会社も一定数あり、「手に職をつけたい」「安定した仕事がしたい」というニートの方におすすめです。
仕事内容 | 電力設備・空調設備・給排水設備などの調整や管理を行う |
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平均年収 | 458万円 |
向いている人 | ・機械の構造や操作に興味をもち、学び続けられる人 ・推察力や判断力がある人 |
ニートから就職する方法 | ・ビル管理会社に就職する ・職業訓練で電気工事や電気設備について学んでから就職を目指す手もある |
ポイント | ・学歴や資格は必要ない ・工業系の学校で電気や機械に関する知識を身につけていると有利 ・さまざまな年齢の人が働いている |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag ビル施設管理」
再開発によるオフィスビルや大型の商業施設の増加によってビルメンテナンスの需要は高まりつつあり、人材確保のために未経験者を積極的に採用する企業もあるようです。入社後に「第二種電気工事士」「マンション管理士」などの資格を取得すれば、さらなるキャリアアップも目指せます。
職業を知ってもしたい仕事がないときの対処法
したい仕事がないときは、「やりたくないこと」から考えてみるのも手です。たとえば、「人と話すのが苦手なので接客業や営業職は避けたい」「体力に自信がないので屋内で仕事をしたい」など。自分がやりたくないことを避けながら条件を絞っていくことで、向いている仕事が分かる可能性があります。
志望職種が定まらないときは、就職エージェントに相談するのもおすすめです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や悩みを考慮してぴったりの仕事を紹介します。選考対策のサポートも受けられるので、就活を考えているニートの方は、ぜひ利用を検討してみてください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
参照元
職業情報提供サイト job tag
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※このコラムで紹介している職業情報は、2025年5月時点のものです
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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【状況別】ニートにおすすめの仕事
ニートからも挑戦しやすい未経験OKの仕事は数多くあるぶん、「どれを選べば良いか分からない」と悩んでしまいやすいもの。そのようなときは、「できるだけ人と接したくない」「手に職をつけたい」など、自分の希望や仕事に求める条件から選ぶのがおすすめです。
ここでは、自分に合う仕事をお探しのニートの方に向け、状況別におすすめの仕事を紹介します。仕事選びの悩みを解消して就職活動の方向性を定めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
人と接する機会が少ない
「できるだけ人と接したくない」「黙々と仕事に取り組みたい」という方には、以下のような仕事がおすすめです。
人と接する機会が少ない仕事
- 警備員
- 清掃員
- ドライバー
- 工場作業員
- 倉庫作業員
- ビルメンテナンス
ただし、仕事である以上、完全にコミュニケーションの機会をなくすことは不可能です。たとえば、警備員やドライバー、ビルメンテナンスなどは、通行人や施設の利用客、取引先など外部の人と接する可能性があります。また、清掃員や工場・倉庫作業員は、上司や同僚との連携が必要な場面もあるでしょう。
上記の仕事を選ぶときは、「社内の人ならコミュニケーションが多くても大丈夫」「一人の時間が長ければ社外とのコミュニケーションも取れる」など、自分にとって負担にならずに働けるラインを見極めることでミスマッチを減らせます。
専門スキルを身につけたい
「スキルを習得して長く働ける仕事に就きたい」「手に職をつけて安心したい」という場合は、資格を取ったりスキルを磨いたりすることでキャリアの可能性が広がる仕事を選ぶのがおすすめです。
専門スキルを身につけられる仕事
- 介護職
- ドライバー
- IT技術職
- 翻訳・ライター
- ビルメンテナンス
また、電気工事士やマンション管理士の資格を取れるビルメンテナンスは、資格を活かしてほかの職業にキャリアチェンジできます。
ドライバーや翻訳・ライターは、その仕事に必要なスキルを身につけることで、選べる仕事の幅が広がるのがポイント。未経験からできる仕事で経験を積むことで、経験者優遇の求人に挑戦できるようになります。
人と関わりたい
「人と関われる仕事が良い」「人の役に立つのが好き」という方は、以下の仕事がおすすめです。
人と関わる機会の多い仕事
- 受付スタッフ
- 営業職
- コールセンター
- 接客・販売職
- 介護職
一口に「人と関わる仕事」といっても、仕事によって相手との関わり方は大きく異なります。「同じ人と継続的に関わりたい」のであれば、長期的な営業活動ができる深耕営業や介護職がおすすめ。「自分の知識を活かして誰かの役に立ちたい」のであれば、受付やコールセンターのスタッフ、接客・販売業などが向いている可能性があります。
在宅で働きたい
「将来的に在宅で働きたい」という場合は、パソコンやインターネット環境があれば進められる仕事を選ぶのがおすすめです。
在宅で働ける可能性のある仕事
- ・IT技術職
- ・翻訳やライター
上記の仕事の特徴は、正社員や業務委託、フリーランスなど働き方の柔軟性が比較的高いこと。スキルを磨けばそれだけ働き方の選択肢が増え、フルリモートの正社員求人に挑戦できたり独立開業できたりと、働き方を自由に選べたりします。
年代別
やりたいことや仕事探しの方向性が定まらないときは、今の年齢から挑戦しやすい仕事を中心に考えてみるのも方法の一つです。ここでは、10代から30代までの各年代に分け、挑戦しやすい仕事をまとめました。若いうちであれば比較的いろいろな仕事に挑戦しやすいものの、より就職できる可能性を高めるための参考にしてみてください。
10代
10代でニートから挑戦できる仕事を探している方は、年齢を問わず挑戦しやすい接客・サービスにかかわる仕事や、作業員の仕事を中心に検討してみてください。
10代から挑戦しやすいおすすめな仕事
- 接客・販売職
- 警備員
- 清掃員
- 介護職
- 引っ越し業者
- 工場作業員
- 倉庫作業員
10代から挑戦しやすい仕事の特徴は、「就職後に仕事内容や必要なスキルを身につけられる」「若者ならではの体力が重宝されやすい」などです。ただし、若さを評価されやすい10代であれば、さまざまな仕事に挑戦できます。経験の有無を求められにくいため、興味のある仕事には積極的に挑戦してみるのがおすすめです。
20代前半
20代前半はどの職業も比較的挑戦しやすく、ニートから正社員就職を叶えやすい年齢といえます。10代と同様に経験を問われにくいため仕事の選択肢が幅広く、「未経験からできるかどうか」だけでなく、「将来どのようなキャリアを歩みたいか」といった視点からも仕事を考えやすいのが強みです。
20代前半から挑戦しやすいおすすめな仕事
- 事務員
- 営業職
- 介護職
- 公務員
- ドライバー
- 引っ越し業者
- 工場作業員
- 倉庫作業員
- IT技術職
- 翻訳・ライター
- ビルメンテナンス
自分の興味関心や適性を探る方法はこのコラムの後半で紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
20代後半
20代後半もポテンシャルが評価されやすいものの、一部の業界や職種では実務経験やスキルが求められるようになります。そのため、「未経験OK」の求人が多い仕事や自分の得意分野を活かせる仕事に絞り込み、そのなかで自分に合う業務内容や働き方の求人を探すのがおすすめです。
20代後半から挑戦しやすいおすすめな仕事
- 事務員
- 営業職
- 接客・販売職
- 介護職
- 公務員
- ドライバー
- IT技術職
- 翻訳・ライター
- ビルメンテナンス
また、ニートから無理なく仕事に就くために、自分の得意分野の仕事を探すのも手。学生時代にプログラミングを学んでいたならIT技術職、文章を書くのが好きならライターというように、「自分にできること」「やりたいこと」を軸に選んでみてください。
30代
30代は、実務経験やマネジメントスキルが求められやすくなる年齢です。そのため、人手不足の業界や職種を中心に「未経験OK」の仕事を探してみるのがおすすめです。
30代から挑戦しやすいおすすめな仕事
- 事務員
- 営業職
- 警備員
- 清掃員
- 介護職
- ドライバー
上記の仕事はいずれも求人数が多かったり人手不足だったりで、未経験から挑戦しやすい求人が比較的多いのが特徴。年齢やスキルの条件を緩めて人材確保を積極的に行っている会社もあります。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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自分に合った仕事ってなんだろうと不安になりますよね。強みや適性に合わない 仕事を選ぶと早期退職のリスクもあります。そこで活用したいのが、「隠れたあなたの強み診断」です。
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ニートの方におすすめな仕事の特徴
ニートから就職を目指すときは、「未経験者歓迎」や「経歴不問」の求人を含む職業に注目するのがおすすめです。また、有効求人倍率が高かったりルーティンワーク化されていたりする仕事は、人手を求めていたり仕事内容が固定化されていたりするためニートの方が挑戦しやすい可能性があります。
以下でニートの方におすすめな職業の特徴をまとめました。仕事を探す際は参考にしてみてください。
「未経験者歓迎」や「経歴不問」の記載がある
ニートからの仕事探しでは、「未経験者歓迎」や「経歴不問」と記載がある求人を中心に探してみましょう。特別なスキルや経験を求められにくく、ポテンシャルや意欲を評価してもらえる可能性があります。
また、未経験者を積極的に採用している企業の場合、入社してからの教育体制が充実していることも。たとえば、先述した警備員やドライバー職などの仕事は、入社後に法定研修を受けられたり免許を取得できたりします。働きながらスキルを身につけられる環境は、ニートの方にとって魅力的といえるでしょう。
ただし、なかには「実務経験不問」という意味で「未経験歓迎」としている求人も。そのような場合、資格や知識・スキルを求められる可能性があります。求人に応募する前に「求める人物像」「応募条件」などの欄を確認して、資格やスキルの要件がないか確認しておくのが安心です。
経歴不問・未経験歓迎の求人は、確かに多くの人にチャンスがありますが、「誰でも簡単に採用される」というわけではありません。企業は意欲や人柄、基本的なコミュニケーション力などをしっかり見ています。
未経験だからこそ、「なぜその仕事に興味をもったのか」「何を学びたいのか」を自分なりに整理して伝えることが大切です。準備と誠実な姿勢が、チャンスを活かすカギになります。
有効求人倍率の数値が高い
有効求人倍率が高い職業も、経験を問わず挑戦できる可能性があります。有効求人倍率とは、求職者1人あたりに対しての求人数を示す指標のこと。数値が高いほど求職者が選択できる求人数が多く、仕事を選びやすい状態です。
厚生労働省によると、2025年7月時点で有効求人倍率の高い職業としては、以下が挙げられます。
職業 | 有効求人倍率 |
---|---|
保安職業従事者 | 6.86 |
建設・採掘従事者 | 5.66 |
輸送・機械運転従事者 | 2.32 |
サービス職業従事者 | 2.44 |
販売従事者 | 2.11 |
「保安職業従事者」とは公共の安全や個人の保護などを行う仕事を指し、コラムで紹介したなかでは警備員が当てはまります。つづいて建設関係の仕事やドライバー職、接客業なども有効求人倍率が高い傾向があるようです。
なお、有効求人倍率はハローワークの求人数のみを反映した数値。あくまでも就活市場の動向を把握するための参考としてお役立てください。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和7年7月分)について
残業が多くない
残業が多くない仕事を選べば、精神的・肉体的な負担を減らして徐々に仕事に馴染めます。特に、初めてや久しぶりの正社員就職の場合は、いきなりハードワークの仕事を選んでしまうとストレスや早期離職につながってしまうこともあるでしょう。
残業が発生しにくい仕事としては定型的な業務の多い事務員や受付スタッフ、シフト制で持ち場ややるべきことが決まっている工場作業員などが挙げられます。平均残業時間は求人情報に掲載されていることもあるほか、社員の口コミサイトに残業について投稿されていることもあるため、それらの情報もチェックしてみましょう。
ノルマがきつ過ぎない
ニートから就職する職業を探す際は、ノルマの有無も確認しましょう。いきなりノルマが厳しい仕事に就いてしまうと、仕事へのプレッシャーや精神的・肉体的な負担が生じる恐れがあるためです。
営業職や販売職、コールセンターなどのなかには、売上のノルマがある可能性があります。
一方、決められたタスクを自分のペースでこなせる事務員や警備員、ビルメンテナンスなどは、プレッシャーを感じずに仕事をしやすい傾向にあるでしょう。タスクの締め切りを守っていれば、業務時間のなかでどう仕事を進めるかはある程度柔軟に挑戦することも可能です。
休みを取りやすい
「ニート生活からいきなり働くのは不安」「体力的に心配」という場合、休日数が多かったり休暇制度が充実していたりと、休みを取りやすい仕事を選ぶのがおすすめ。休日をしっかりと確保して心身を休める時間を設けることで、過度な負担を感じずに仕事に馴染めるでしょう。
また、プライベートの時間でしっかりと休息を取るには、働き方を考えることも大切です。たとえば、毎日同じリズムで過ごしたい人がシフト制や夜勤ありの仕事を選んでしまうと、生活リズムが崩れてかえって疲労がたまってしまう恐れがあります。
休日数や法定外休暇の有無、働き方のモデルケースなどは求人情報や企業のWebサイトの求人ページに載っていることがあるので、確認してみましょう。
ルーティンワークが多め
「ニートからいきなりハードな仕事ができるか不安…」「コツコツできる仕事から始めたい」という方は、ルーティンワークが多めの仕事を検討してみてください。ルーティンワークとは、作業の進め方やルールがある程度決まっている仕事のこと。マニュアルが用意されている場合も多いため、ブランクがあったり就業経験がなかったりするニートの方も業務内容を理解しやすいのがメリットです。
ルーティンワークが多い傾向にある職業としては、工場作業員や倉庫作業員が挙げられます。また、清掃員やビルメンテナンスの仕事なども清掃やメンテナンスの手順がある程度決まっており、仕事を覚えやすいでしょう。
人とあまり関わらない
「コミュニケーションに自信がない」というニートの方は、人との関わりが比較的少ない業務を選ぶのもおすすめ。たとえば、警備員や清掃員、ドライバーなどの仕事のなかには、早朝や夜間の勤務が中心で人とのやり取りが少なかったり、接客業務がなかったりするものがあります。
また、在宅でできる仕事はメールやチャットツールでのやり取りが中心のため、対面でのやり取りに不安がある方におすすめです。IT企業やライターの仕事のなかには週に数日はリモートワークができたり、業務に慣れたあとはフルリモートを選べたりする会社もあります。
趣味や好きなものに関われる
ニートの方が就活をする際は、自分の好きなことや得意なことを活かせる職業を選ぶのも方法の一つです。すでに身についている知識を活かせるだけでなく、より専門的な知識を得られる楽しさも感じられる可能性があります。
学生時代に学んだ分野やニート期間中に独学で得たスキルなどを振り返り、それらが活かせる仕事を探してみましょう。
興味のない仕事を選ぶと入社後もモチベーションが上がらず、早期離職につながるリスクも。「仕事を楽しみながら長く働き続けたい」という方は、自分の興味関心が向く分野での就職を目指すことも検討してみてください。
好きなことを仕事にすることで働くモチベーションが高まり、日々の仕事を楽しく感じられます。しかし、必ずしも「好きなことを仕事にするのが正解」とは限りません。仕事は生活を支えるために欠かせない収入を得る手段でもあります。だからこそ、「安定性」「働きやすさ」「将来性」の視点で仕事を選ぶことも重要です。
「好きな仕事」にこだわり過ぎて生活が不安定になることは、望ましい状態とはいえません。状況に応じて仕事を選び、就いた仕事に全力で取り組むようにしましょう。
そもそもニートから正社員になれる?
ニート経験のある人が正社員になることは可能です。少子化の影響もあり、働き手が不足している業界や企業も多くあるのが現状。仕事に対する意欲や明確かつ相手が納得する志望動機があれば、正社員として採用される可能性は十分にあります。
ニートの方が「自分にできる仕事がない」と思う原因
ニートから正社員就職することを考えても、仕事を探すうちに「できる仕事はなさそう」「自分に合う職業が見つからない」と就職活動を断念してしまう方もいるようです。自信を回復させて前向きに仕事探しをするには、なぜ「できる仕事がない」と考えてしまうのかを探ることが大切です。
また、就活に不安がある方は、就職エージェントやハローワークに相談するのも手。プロからのアドバイスを受けながら仕事探しや選考対策を進められるので、自信をもって就活に臨めるでしょう。
ニートの方が「自分に合う仕事がない」と思ってしまう理由とその解決方法を教えてください
「自分に合う仕事がない」は事実ではなく、経験のラベル付けがされていないだけ
「自分に合う仕事がない」と感じる背景には、“自己理解の視野が狭くなっていること”がよくあります。ニート期間が長くなると「これまで何もしてこなかった」と感じやすく、自分の経験を否定的に捉えてしまいがちです。しかし、実際には、日常のなかにも仕事探しに活かせるスキルや興味のヒントが隠れています。
たとえば、ゲームが好きなら集中力や計画力、攻略サイトで調べるリサーチ力なども評価対象になり得ます。オンラインでのやり取りが得意なら、十分にコミュニケーション能力のアピール材料になるでしょう。大切なのは、“どんな行動をしてきたか”を言語化し、意味づけする視点をもつこと。一人で考えるには限界があるため、キャリア相談などで客観的に棚卸しをするのが効果的です。
「ない」と決めつける前に、見方を変えることから始めてみましょう。思考を少しずらすだけで、自分にも合った仕事がきっと見えてきます。
自分に自信がもてないから
ニート期間があることから自分のスキルや経歴に自信がもてず、「どこも採用してくれないのでは」と不安に思う方もいるようです。自分に自信が持てない原因として、「学歴に自信がない」「過去の経験がトラウマとなり自信が持てない」などが考えられます。
学歴や経歴に自信がない
「有名大学を出ていないと正社員になれないのでは」「職歴がアルバイトしかなく評価してもらえなさそう」など、学歴や経歴に自信をもてずに就職に前向きになれない方もいるでしょう。実際に、業界や職種によっては出身大学や専門領域が重視されたり、実務経験やスキルが求められたりすることもあります。
しかし、多くの企業は応募者のパーソナリティにも注目しています。特に若いうちはポテンシャルや意欲を評価されやすく、学歴や経歴を重視されにくい求人の選択肢も豊富です。そのため、学歴や経歴をネガティブに捉えるのではなく、「若さがある」「これから働こうとする意欲は高い」とポジティブに考え、まずは一歩踏み出してみるのがおすすめといえます。
経歴やスキルは就職・転職活動で不安になりやすいポイント
ハタラクティブが行った調査によると、フリーター・正社員ともに仕事を探すときの不安で最も多かったのが「自分の経歴やスキルでできる仕事が見つかるかどうか」でした。この結果から、多くの若者が経歴やスキルに不安を感じていることが分かります。
しかし、ニートから就職を目指す人材に対して企業が知りたいのは、経歴やスキルそのものよりも、「なぜその経歴を選んだか」「正社員になるために何をしたか」といった内容の部分。たとえば、「ニートでいることに危機感を覚えてプログラミングのスキルを勉強中です。入社後も積極的に学ぶ姿勢を大切にし、御社で活躍したいです」と説明できれば、スキルレベルにかかわらず「一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性があります。
そのため、過度に不安視し過ぎず、根拠をもって自分の魅力を伝えようとすることが大切です。一人では考えるのが難しい場合はハローワークやエージェントで就職活動のプロの助けを得ながら、自分の経歴やスキルと向き合ってみましょう。
過去のトラウマがある
就業中や就活中の過去の失敗が原因で、「また失敗するのでは」「何度やっても結果は同じ」と後ろ向きな気持ちになっている場合があります。この場合は、過去の就活方法や在籍していた企業が合わなかった可能性を考えましょう。
たとえば、過去の就活がうまくいかなかったのは、自己分析や企業研究が十分ではなかったことが理由の可能性があります。「任された仕事で成果を出せず退職した」「環境が合わなかった」という悩みやトラウマも、就活が不十分だったため自分に合う企業に就職できなかったと考えることも可能です。
トラウマを振り返ることで自分にとって嫌だったことやつらかったことを客観視でき、適性や自分の性格に合う仕事や会社を見つけるヒントとなる可能性があります。一人で振り返るのがつらければ身近な家族や友人、就職のプロであるエージェントなどに相談しながら、仕事に求めるものを明確にしてみましょう。
ニート期間が長いから
ニートとして過ごした期間が長くなるほど、「今さら仕事に就いても…」という気持ちになり就職に消極的になることも。家族以外の人と接する機会が少なければ、コミュニケーションの面でも不安になるでしょう。
しかし、ニートからの就職活動では、若いうちに行動を起こすほど選べる仕事の幅が広がります。少しでも就活に対して意識を向けているなら、ニート期間が最も短くなる今からスタートさせましょう。いきなり就職活動を始めるだけでなく、国や自治体がニート・引きこもりの方を対象に行っている交流会や、職業訓練から徐々に就活にシフトチェンジする方法もあります。
ニートから就職できないと思い込んでいるから
ニートに対してネガティブな印象が強いと感じ、「ニート経験がある人を採用する企業はない」と思い込んでしまっている可能性もあります。しかし、「ニート歴がある=就職できない」というわけではありません。実際にニートから就職を成功させている人もいます。
どうしても前向きになれず「就職できないのでは」と悩んでしまうときは、実際にニートから就職を成功させた人の体験談を読んでみるのがおすすめです。「なぜ就職に踏み切ったのか」「どうやって仕事を探したのか」などのエピソードが載っており、就職に対してポジティブな気持ちになれる可能性があります。
無職から正社員就職を成功させたEさんの体験談
花屋でアルバイトをしていたものの、期待に応えられないストレスから退職しました。その後は仕事をしていない期間があったものの、「上京して意識を変えたい」という思いで就職を決意し、紹介してもらえる企業数の多いハタラクティブに登録しました。
やりたいことがなく不安でしたが、面談では事務や脱毛サロンのスタッフの仕事を紹介してもらえました。キャリアアドバイザーの方が就職に対する不安を一つひとつ的確に解決してくれたので、スピーディに就職先を決められました。
やりたいことがなくて新卒での就職を諦めましたが、「どうしたらいいのか分からない、しんどい」という気持ちを口に出してキャリアアドバイザーの人に聞いてもらうことで、気持ちが変わりました。変わりたいという気持ちがあるなら、Webサイトを見るだけじゃなくて1回足を運んで話を聞いてもらうことが大切だと思います。
世の中にどんな仕事があるか知らないから
世の中にどんな仕事があるか分からないと、「自分にできる仕事はない」「正社員になっても続かなさそう」と仕事探しに消極的になってしまうでしょう。ただし、このコラムで紹介した仕事以外にも、世の中には数多くの仕事があります。なかには世間的な知名度が低く、積極的に調べないとなかなか情報をキャッチできない仕事もあるでしょう。
世の中にどのような仕事があるか調べることで仕事探しの選択肢や視野が広がり、自分の適性や性格に合う仕事を見つけやすくなります。ハタラクティブのコラムには世の中の職業をまとめているものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
ニートからできる仕事を探すためのポイント
ニートから挑戦でき、なおかつ自分に合っている仕事を探すためには、自分自身が「これは得意」「興味がある」と思えるものを見つけることから始めましょう。得意なことや好きなことを分析できていない状態では、なんとなくで仕事を選んだりいきなり応募したりすることになります。結果として、なかなか内定を得られなかったり入社できたとしてもミスマッチを感じたりすることもあるでしょう。
ここでは、ニートから自信をもって仕事探しを行うためのポイントを紹介。また、自力で就活を行うのが不安な方に向け、活用できる支援サービスの情報もまとめています。仕事探しをできるだけ効率的に行うために、ぜひ参考にしてみてください。
1.自分の興味関心や適性を知る
就職活動を本格的に行う前に、自分の興味関心や適性について理解する時間を取りましょう。プライベートでの出来事や、働いていた経験がある場合はアルバイトや正社員時代のエピソードを振り返り、自分が楽しさややりがいを感じた瞬間や、反対に「苦手」「つらい」を感じた瞬間を洗い出します。
たとえば、プライベートの例としては「文化祭の準備で仲間に頼られてやりがいを感じた」「ゼミで一つの作業に集中して取り組む力が身についた」などが挙げられるでしょう。
複数のエピソードを思い出したら、それぞれをさらに深掘りしていきます。たとえば上記の例なら、「なぜ頼られて嬉しかったのか」「困難をどうやって乗り越えたか」と自問自答してみましょう。
「自分の能力を活かして組織に貢献できたから」「教授やゼミの仲間に相談し意見を取り入れた」と考えていくうちに、「自分の力を活かして人の役に立つことが好き」「壁にぶつかったときにも自分なりに工夫する問題解決能力がある」など自分自身の強みが見えてきます。
仕事の適性診断ツールも活用してみよう
自分に向いている仕事を知るには、適性診断ツールを利用するのも一つの手です。適性診断ツールのいくつかの質問に答えることで、自分に向いている仕事や適性を分析してもらえます。Webサイト上で無料公開されているものを使えば、手軽に試せるのも利点です。
このコラムの上部にも、所要時間1分程度でできる適職診断があります。性格から自分の適職候補を知れるため、仕事探しに悩んでいる方はぜひお試しください。
ただし、適性診断ツールや適職診断ツールの結果がすべて正しいとは限らず、「この内容は違うかも」「紹介された仕事が合わない」と感じることもあります。そのため結果を鵜呑みにするのではなく、あくまで自己分析のサポートとして活用するのがおすすめです。
自分に合った仕事や適職はどのように見つけたらいいでしょうか?
自己理解を深め、自分と仕事の相性で適職を見つけましょう
あなた自身の特徴と求められる仕事内容がマッチすることで、「適職」に近づけます。だからこそ、適職に就くには自分の特徴を知ることが大切です。
そのためにはご自身の強みや大切にする価値観の「自己理解」を深め、仕事の特性を知る「会社理解」が大切です。
■自己理解の方法
・過去の経験から「人より少しでもうまくできたこと」や「やってみて心地よかったこと」など、あなたの「得意」や「苦手」を振り返ります。
・「体を動かすのが好き」「モノづくりに興味がある」など、ご自身の興味・関心を整理しましょう。
・「自分のペースで働きたい」「今は成長を重視してたくさん経験を積みたい」など、生活スタイルやモチベーションを踏まえて、働き方の希望を明確にします。
■会社理解の方法
・興味のある業種や職種の理解を深めます。たとえば「体を使ってアクティブに仕事をする」「集中力を活かして慎重に仕事をする」「たくさんの人と関わりながら仕事をする」「1人でコツコツと仕事をする」など、仕事の特性を理解することが大切です。
・特に、どのようなコミュニケーションが求められるかを理解しましょう。仕事を進めるうえで切って離せない「人間関係」について理解を深めることで、仕事選びの“軸”ができます。
・そのうえで気になる会社の規模や社風を知り、応募を検討しましょう。
「自分は何が好きか」「何にやりがいを感じるか」「どんな働き方が合っているか」などを見極めることで、自分に合った仕事が見つかる可能性があります。
2.自分の強みを活かせる仕事や企業を探す
自分自身への理解を深めることで、自分の強みを活かせる仕事や企業を探しやすくなります。自分のやりたいことや向いていることが曖昧なまま仕事や企業を選ぼうとすると、入社後に「理想と違った」「自分には向いていないかも」と悩む原因になることも。自己分析の結果を踏まえて、仕事と企業それぞれを慎重に選ぶ必要があります。
仕事選びのポイント
仕事選びを行うときは、自分の強みを活かせたり、無理なく取り組めたりする仕事に絞り込みましょう。以下のチェックポイントを意識してそれぞれの仕事を調べてみてください。
- ・業務内容
- ・求められる人物像
たとえば自己分析で「黙々と仕事に取り組むのが好き」と分かったのであれば、清掃業やドライバー、工場作業員などルーティンワークが主な仕事が向いている可能性があります。一方で、臨機応変な対応や顧客対応が求められる営業職や接客業などは、強みを活かしきれないこともあるでしょう。
また、同じ仕事でも、企業によって求められる人物像は変わるものです。たとえば営業職では、新規開拓なら「行動力や積極性」、顧客と関係性を深める深耕営業なら「相手に寄り添う力や一つの問題について深く考える分析力」などが求められます。仕事を選ぶときは求人表の仕事内容や求める人物像の欄をチェックし、「どんな人が活躍しているか」も確認するのがポイントです。
企業選びのポイント
企業選びでは、以下のチェックポイントを参考にさまざまな企業を検討してみてください。
- ・社風
- ・志望企業ならではの強み
- ・給料や勤務時間など労働条件
仕事と同様に、同じ業界内でも企業によって社風や強みは異なります。「業界No.1のシェアを誇っている」「規模は小さいが、そのぶん細かなニーズに対応した製品を扱っている」など特徴があるので、企業のWebサイトや業界についてまとめている書籍などでリサーチしてみましょう。
また、労働条件も大切です。いくら自分に合っている仕事でも、極端に給与が低かったり職場が遠過ぎたりすると、モチベーションを維持しづらいもの。求人票で働き方をしっかりと確認し、無理なく働ける環境かをチェックしてみてください。
「未経験OK」の求人に飛びつく前に見てほしいこと
未経験から仕事を探す際、ニートの方が陥りがちなのは「とにかく受かるところへ」と焦って求人を選んでしまうことです。確かに未経験歓迎と書かれていると安心しますが、実際には即戦力を求める職場や、人手不足が深刻な業界も含まれています。そのため、入社後にギャップを感じて早期離職してしまうケースも少なくありません。
大切なのは、「どんな働き方が合っているか」「どのくらいの負荷なら耐えられるか」を事前に整理すること。そして、求人票だけで判断せず、面接やエージェントを通じて現場のリアルな情報を得ることです。また、職場の雰囲気や上司との関係性など、実際に働くなかで自分にとってストレスになりやすいポイントを想定しておくと安心でしょう。
経験のなさをカバーするには、自分なりの働く軸や理由を丁寧に言語化して伝える準備も欠かせません。エージェントを使えば、そうした棚卸しも一緒にできます。焦らず、自分に合った選択をしていきましょう。
3.活用できる支援サービスの情報を集める
就職活動では自分で考えたり判断したりしなくてはいけない場面が多く、ニートからの仕事探しでは「どう進めれば良いか分からない」と悩んでしまうことも。そのような場合は支援サービスに相談し、自分に合う職業の選択肢や就活のやり方などをサポートしてもらうのがおすすめです。
ここでは代表的な就職支援サービスをご紹介。それぞれに異なる特徴や強みがあるため、自分に合ったサービスを見つけたり使い分けたりするための参考にしてみてください。
ハローワーク
ハローワークとは、国が運営する公共職業安定所です。全国500ヶ所以上に設置されており、職歴や年齢を問わず誰でも利用できるため、気軽に利用しやすいといえます。
ハローワークの強みは、地元の求人を豊富に扱っていること。「地元で就職したい」という方は、積極的に活用してみましょう。あらゆる業界や職種の求人を扱っているため、「まずはどんな求人があるか知りたい」という方にもおすすめです。
また、ハローワークでは「ハロートレーニング」と称する職業訓練の申し込みも受け付けています。介護やIT、モノづくりなどさまざまな分野の講座が用意されており、専門的なスキルを身につけたり資格を取得したりすることが可能です。挑戦したい分野が決まっている方や、スキルを身につけて自信をつけたいという方は、ぜひ受講を検討してみてください。
参照元
厚生労働省
人材開発
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションは「サポステ」と呼ばれており、「働くことへの一歩を踏み出したい」「仕事をしたことがない」といった若者の就業支援を行っています。サポステの魅力は、コミュニケーション講座やビジネスマナー講座など、働くために必要なスキルを身につけられる場があることです。「就活の前に社会人としてのスキルを身につけておきたい」「徐々に社会活動に復帰したい」という方におすすめの機関といえます。
ジョブカフェ
ジョブカフェは「若年者のためのワンストップサービスセンター」の愛称で、言葉のとおりワンストップで仕事探しや就職に関する支援を受けられるのが特徴です。主な対象は若年層ですが、地域によっては40代以上の方も利用できます。
ジョブカフェでは、各地域の特色を活かした支援を受けられるのが魅力です。職場体験やセミナーといったイベントが充実しているほか、マンツーマンのカウンセリングや就職相談も受けられます。
就職エージェント
「身近に相談できる人がおらず不安...」と感じる方は、就職エージェントを利用するのがおすすめです。就職エージェントとは、専任のキャリアアドバイザーが仕事探しや選考対策などをサポートしてくれるサービスのこと。自分に合う職業の選び方や就活でのアピール方法に関してプロからのアドバイスをもらえるため、「スキルや経験に自信がない」というニートの方にとって心強いサービスといえるでしょう。
エージェントによって、対象者や保有している求人は異なります。ニートの方は、「ニートの方も相談可能」と記載があったり未経験者向けの求人を多数扱っていたりするエージェントを選びましょう。
4.いきなり正社員が怖い場合は、まずアルバイトから始めてみる
情報収集をしたうえで「いきなり正社員になるのが怖い」と感じるなら、まずアルバイトから始めてみるのも手です。アルバイトのメリットは、勤務日数や勤務時間を柔軟に決められるため、無理なく自分のペースで仕事を始められること。アルバイトに挑戦して適性や相性を確認することで、ミスマッチのリスクを減らせるのも魅力です。
一方で、アルバイトとして働くうちに時間が過ぎてしまい、将来正社員を目指そうとしたときに選べる求人が減ってしまうデメリットも考えられます。アルバイトから始めるときは、「1年後には正社員になる」「働くことに慣れたらすぐに就活を始める」など、期限を明確に決めておくのが望ましいでしょう。
ニートの方が就職を成功させるポイントは「小さな成功体験」を重ねること
「なるべく早い段階でニートからの正社員就職を成功させたい」という意欲は評価される一方で、正社員でのフルタイム勤務によってこれまでの生活から大きな変化に直面し、就職活動や働き始めの際に苦しくなる方もいます。
仕事にブランクがある方や就労経験が少ない方は、まず今の自分の気力や体力、スキルに合わせた仕事や働き方を選んでみましょう。「自分も働ける」「これなら頑張れる」など、小さな成功体験を積み重ねていくことが、正社員の就職を成功させるポイントになります。
たとえば「時間通りに出勤できた」「お客様に『ありがとう』といわれた」「週2日・1日4時間のアルバイトを3ヶ月月続けられた」という経験やエピソードは立派な成功体験です。
また、就職・転職でのプロセスとして「職業訓練で修了証をもらった」「面接に一人で行けた」という行動も成功体験といえます。たとえ採用されなかったとしても「自ら調べ、応募し、面接したこと」は貴重な経験です。
小さな成功体験を意識しながら、着実に行動していきましょう。
ニートが自分に合う職業を見つけるときはエージェントの利用がおすすめ
ニートの方が自分に合う職業を見つけるために、ぜひエージェントを利用してみてください。エージェントの最大の魅力は、ほかのサービスにはないきめ細やかなサポートを受けられること。専任のキャリアアドバイザーが仕事探しから入社後のサポートまで一貫して支援するため、どんな小さな不安や悩みも解消しながら内定獲得を目指せます。
また、エージェントは「就職のプロ」です。実際の就職市場や動向を把握しているのはもちろん、これまで就職支援を行ってきた経験や知見から、利用者が就職しやすい仕事をアドバイスします。ニートからの就職に詳しいエージェントなら、適性や希望条件だけでなく、就職後やキャリアも見据えて多角的な視点から一人ひとりに合う仕事を紹介してもらえるでしょう。
まとめ
ニートから挑戦できる仕事は数多くあり、正社員になることは可能です。選考の段階ではコミュニケーション能力や意欲が重視されやすい営業職や接客業、入社後にスキルを身につけられるドライバーやIT技術職など、さまざまな業界・職種に就職できる可能性が広がっています。
ただし、仕事探しで大切なのは「ただ挑戦しやすい仕事」を選ぶことではなく、「長く続けられる自分に合った仕事」を見つけること。そのためには自分の強みを理解したうえで仕事や会社を探す必要があり、慣れない就職活動ではうまく進められない可能性があります。もし就職活動に少しでも不安があるなら、就職活動のプロに相談してみるのがおすすめです。
「ニートから自分に合った仕事への就職を成功させたい」という方は、20代を中心とした若年層の就職・転職活動に特化した就職・転職エージェント・ハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブの特徴は「未経験OK」「学歴・経歴不問」の求人を豊富に扱っており、職歴なしのニートやフリーターの方も利用できること。業界や職種を問わず若者のポテンシャルや意欲を評価する企業の求人が中心なので、数多くの選択肢から仕事を選べます。
また、面談では専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、一人ひとりの適性や希望を把握。自己分析のお手伝いをして仕事に求めるものを明確にしたうえで、求人を5~6社に厳選してご提案します。そのため、「自分に合った仕事が分からない」というお悩みがある方も安心です。
また、応募書類の添削や面接対策など、選考準備も一貫してサポートします。ニート期間の説明方法や自己PRの考え方、アピール方法などのアドバイスを受け、自信をもって選考に臨めるでしょう。サービスはすべて無料のため、まずはお気軽にご相談ください。
ニートから自分に合う職業を選ぶときのQ&A
ここでは、ニートから自分に合う職業を選ぶときによくある疑問をQ&A方式で回答します。「ニートから就職できるか不安」「自分にできる仕事が知りたい」という方は参考にしてください。
30代のニートから受かりやすい仕事は限られますか?
年齢が若い新卒者やスキルのある中途採用者と比較すると、選択肢が狭まってしまう可能性はあります。ただし、介護職やドライバー職など人手不足かつ需要の高い仕事や、事務員や営業職など経験を問われにくい仕事は、30代から比較的挑戦しやすいといえます。今の自分ができる仕事で経験を積むことで、将来のキャリアの選択肢を広げることも期待できるでしょう。
自分に合う職業を探さずニートを続けるリスクはある?
ニートを続けると、将来経済的に困窮して生活が苦しくなるリスクがあります。現在は親の収入で生活できていても、親が退職すると生活に余裕がなくなる場合もあるでしょう。
また、ニート期間が長引くと就職の難易度が上がります。「正社員になりたい」と思ってもより若い人材のほうが優先的に採用されたり、就業意欲の低さを懸念されたりしてなかなか就職できないことも。将来性を評価されて内定を得やすい若い年齢のうちに、就職を目指すのがおすすめです。
無職期間中に資格を取ったので、知識を活かせる職に就きたいです
無職期間中に資格を取得している場合、資格を活かせる職業に就くことはおすすめの選択肢です。資格試験に合格していることで、専門知識や意欲を面接官に評価してもらえる可能性があります。就活では資格に関する職の求人を狙うのはもちろん、「自分のスキルを活かして入社後にどのような活躍をしたいか」を明確に話せるようにしておきましょう。
ニートにおすすめの「手に職」がつく仕事は?
未経験から挑戦できて手に職がつく仕事としては、IT技術職やライター、ビルメンテナンスなどが挙げられます。特にIT業界は人手不足が深刻なため、一度スキルを習得すれば長く安定して働ける可能性があるでしょう。
総務省の「令和3年 情報通信白書 (3)ICT人材の不足・偏在」によると、IT人材の量について「大幅に不足している」「やや不足している」と回答した企業の割合は89.0%。IT業界で手に職をつけることで、需要の高い人材として活躍の場を広げられる可能性があります。
参照元
総務省
情報通信白書令和3年版
面接で就職経験がないことを聞かれたら?
面接で経歴について問われたら、正直に働いていなかったことや空白期間中の取り組みなどを伝えましょう。ただし、「何もしていなかった」「ダラダラ過ごしていた」と伝えてしまうと、企業側から「仕事に対する意欲がないのでは」と懸念される可能性も。ネットサーフィンや創作活動でパソコンを触っていた時間が長ければ「タイピングが早い」「PCスキルがある」のように、前向きに回答を述べましょう。また、なぜニートを選んだのか、なぜ就職する気持ちになったのか、今後はどうしたいのかなどを自分の言葉で伝えるのもポイントです。
仕事選びや面接対策に悩んだら、ハタラクティブにご相談ください。ニートから挑戦できる仕事や選考でのニート期間の伝え方について、プロの目線でアドバイスします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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未経験から始められる研修体制◎通信環境の点検などを行うルート営業☆
ルート営業
滋賀県/京都府/大阪府/兵庫県…
年収 228万円~365万円
未経験OK◎開業するクリニックの広告全般を担当する企画営業職の募集
企画営業職
大阪府
年収 252万円~403万円
正社員登用実績あり◎人材紹介会社でライター・取材担当を募集!
ライター・取材担当
東京都
年収 315万円~360万円
業績安定の大手企業でセキュリティースタッフ職を募集!
セキュリティースタッフ職
東京都/神奈川県
年収 341万円~527万円