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繊細な人に向いている仕事は?適職や働きやすい職場を見つける方法をご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 繊細な人とは「外部の刺激に敏感」「他者の気持ちに共感しやすい」などの性質を持つ人
- 繊細な人には、自分のペースで取り組みやすい仕事やクリエイティブな仕事が向いている
- 繊細な人が仕事で活かせる強みは、細部まで気を配れて物事をじっくり考えられる力
- 繊細な人の仕事選びは、自分にとって心地良い職場環境や人間関係を重視するのが大切
- 繊細な人の求職活動では、第三者に相談して客観的なアドバイスをもらうのがおすすめ
「繊細な人はどのような仕事が向いている?」と悩む方もいるでしょう。繊細な人は、細かいことに気づけたり、人に寄り添ったりできる強みを活かした仕事が向いています。
このコラムでは、繊細な人の特徴と仕事で活かせる強みをご紹介。繊細な人に向いている・向いていない仕事の特徴も解説します。繊細な人が仕事を選ぶ際のコツや、向いている仕事が分からないときの対処法にも触れているので、求人探しの参考にしてみてください。
「繊細な人」とは?代表的な6つの特徴
繊細な人とは、「光や音など外部の刺激に敏感」「他者の気分や雰囲気に影響を受けやすい」などの気質を持つ人のこと。いわゆる「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」といわれる人も繊細な人に含まれるでしょう。
ここでは、繊細な人にみられる代表的な特徴について詳しくご紹介します。
「繊細な人」の代表的な特徴
- 光や音といった刺激に敏感である
- 他者の気分や雰囲気に影響されやすい
- 人の気持ちに共感しやすい
- 五感が鋭い傾向にある
- 小さなことに動揺しやすい
- 物事を深く考える傾向にある
1.光や音といった刺激に敏感である
繊細な人は、人混みなどの喧騒、強い光やにぎやかな音など、外部の刺激に敏感であるといわれています。無意識に刺激を受けていたり、避けられない状況下では我慢したりしてしまうので、心身ともに疲れやすいのが特徴。飲食物に含まれるカフェインやアルコール、添加物などに敏感な人もいるようです。
2.他者の気分や雰囲気に影響されやすい
繊細な人は、他者と接したときに、相手の気分やその場の雰囲気の影響を受けやすいのも特徴です。たとえば、相手の些細な仕草や表情から「今どのような気持ちか」を敏感に察し、考えや気分が引きずられてしまう場合も。そのため、対人関係の疲れを感じやすく、何気ない言動を深く捉え過ぎてしまったり、ネガティブな感情の影響を受けてしまったりするようです。
3.人の気持ちに共感しやすい
人の気持ちを自分のもののように感じ相手に深く共感するのも、繊細な人の特徴として挙げられます。共感力の高さから自分と相手の心の境界線があいまいで、誰かが怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり暗い気持ちになったりするようです。
また、映画や小説などの創作物においても、登場人物の心情に大きく感情移入する傾向があります。
4.五感が鋭い傾向にある
視覚や聴覚、嗅覚といった五感が鋭い繊細な人も少なくありません。先述した光や音などの刺激のほか、かすかな匂いや肌に触れる服の素材などが気になり、その都度ストレスを感じる人もいるでしょう。
5.小さなことに動揺しやすい
繊細な人は周囲からの影響を受けやすいため、物事の変化に過敏で、小さな出来事にも動揺してしまう場合があります。仕事においても、急にマニュアルが変更されたり、部署異動や転勤があったりすると、順応するまで時間が掛かりやすいでしょう。
職場でも、部署異動や仕事の進め方が変わると、普通の人よりもストレスを感じやすいようです。
6.物事を深く考える傾向にある
些細なことが気になり、物事を一つひとつ深く捉える傾向があるのも、繊細な人の特徴といえます。知りたいことはとことん掘り下げたり、情報処理に時間が掛かったりするため、マルチタスクが苦手な場合が多いでしょう。仕事が増えると、そのぶん精神的な負担を感じやすい可能性があります。
日常生活には多くの刺激が存在するため、繊細な人にとっては少しの出来事が心身の疲労につながるでしょう。そのため、一日の多くの時間を費やす仕事では、業務内容はもちろん、雰囲気や人間関係の良い職場選びが非常に大切です。
職場で気疲れを感じやすい人は、「『気疲れ』しやすい原因とは?言葉の意味や対処法を知って解消しよう」のコラムも参考にしてみてください。
繊細な人に向いている仕事の特徴と職種の例
ここでは、繊細な人・HSPの特徴を持つ人に現実的な適職の特徴を解説します。具体的な職種の例も挙げているので、就職活動で仕事を選ぶ際の参考にしてみてください。
IT業界のように専門性を活かせる仕事
繊細な人は、一つのことにじっくり時間をかけて取り組める性質を持っているため、専門技術を身につけ、磨いていく仕事に向いています。特に、IT業界やWeb業界は、未経験から挑戦できる技術職があるのでおすすめです。
就職する際は、ITの基礎知識やJava・HTMLといったプログラミング言語などの習得が求められます。基本的には1人でパソコンに向かっている時間が多いため、黙々と仕事に取り組むのが得意である繊細な人に適しているでしょう。
IT業界の詳しい業務内容については、「IT業界の仕事」のコラムをご参照ください。
経理やデータ入力など正確性・緻密性が求められる仕事
「細かいところによく気がつく」という繊細な人の特色を活かして、経理職やデータ入力などの正確性・緻密性が求められる仕事に就くのも良いでしょう。簿記や会計の知識があれば経理職で役に立つほか、データ入力では未経験者を採用する求人も多くあるようです。
データ入力の業務は、顧客などのデータを表に入力するシンプルなものから、Excel関数やAccessといったソフトを使いこなすものまでさまざま。1人でコツコツ進められるうえ、自分のパソコンスキルに合わせて仕事を選びやすいのがメリットといえます。
事務のようにイレギュラー対応が発生しにくい仕事
急な変更やイレギュラー対応が発生しにくい仕事も、繊細な人に向いているでしょう。たとえば、一般事務職は書類作成や来客対応などが主な仕事で、業務がマニュアル化されている場合も。ルーティンワークがメインのため、指示内容を的確にこなせる繊細な人におすすめです。
なお、事務職には医療事務や営業事務、貿易事務など多様な種類があります。事務としての基本的な業務は大きく変わりませんが、専門性や臨機応変な対応力を求められる分野もあるため、事前に仕事内容をチェックしておきましょう。
事務職の詳しい仕事については、「高卒で事務職に就くには?種類ごとの仕事内容やおすすめの資格を紹介」をご覧ください。
Webライターのようにリモートワークが可能な仕事
周囲からの影響や刺激を受けやすい繊細な人には、リモートワークが可能な仕事も向いているといえます。たとえば、在宅でできる場合が多いWebライターなら、出勤時に受ける刺激や職場でのストレスを軽減できるでしょう。特別な資格は不要なため、未経験からチャレンジしやすいのがWebライターの特徴です。
仕事に集中して取り組めるよう、できるだけ刺激が少ない働き方を選んでストレスを回避しましょう。
イラストレーターや作家などのクリエイティブな仕事
繊細な人は、豊かな想像力や独自の感性を持っている場合が多いため、クリエイティブな仕事をするのも一つの選択です。たとえば、絵を描くのが好きならイラストレーター、家具や建築に関心があるならインテリアコーディネーターなどの仕事で、自身のセンスやスキルを活かせる可能性があります。また、Webデザイナーやハンドメイド作家などもクリエイティブな仕事だといえるでしょう。
技術や知識があれば経験の有無を問わない企業もあるので、自分に合った仕事がないか探してみてください。「クリエイティブな仕事がしたい!おすすめの職種20選や向いている人を解説」では、クリエイティブな職種を紹介しています。あわせてご一読ください。
飼育員やトリマーなどの自然・動物に関する仕事
対人関係にストレスを感じやすい繊細な人には、人と接する仕事よりも自然や動物に関する仕事が向いている可能性があります。具体的には、トリマーやペットショップ店員、農園管理、動物園の飼育補助などの仕事。なかには無資格・未経験から挑戦できる職種もあるため、自然や動物が好きな人におすすめです。
なお、自然や動物に関する仕事に従事する場合でも、一緒に働く人との最低限のコミュニケーションは欠かせません。「すべて1人で完結する仕事」はほとんどないことを念頭に置いておきましょう。
心理カウンセラーなど人の気持ちや悩みに寄り添う仕事
他者の気持ちや悩みに寄り添う仕事も、人の悲しみや苦しみに高い共感性を示せる繊細な人に向いているといえます。たとえば、相手の相談を聞き気持ちに寄り添いながら、あらゆるアプローチで解決に導く心理カウンセラーやセラピストなどの仕事が挙げられるでしょう。いずれも資格の保有が基礎的なスキルがあることの証明になるため、就職を目指すならまずは資格を取得するのが望ましいといえます。
人の悩みを自分のことのように考えられる繊細な人なら、相談者から高い信頼を得られる可能性も。ただし、自分事として捉え過ぎてネガティブな気持ちに引きずられないよう、注意が必要です。
家事代行のように自分のペースで取り組みやすい仕事
人に気を遣い過ぎて疲れることが多いタイプの繊細な人は、自分のペースで取り組みやすく、周りの環境が気になりにくい仕事が向いているでしょう。特に、近年需要が高まりつつある家事代行業は、依頼主の要望をもとにコツコツと、自分のペースで仕事を進めやすいのが魅力です。また、細かい汚れに気づける注意深さや、相手を気遣える特性なども活かして働けるでしょう。
事務職やWebライターは未経験から挑戦しやすい場合も
先述した職種の例のなかでも、事務職やWebライターは未経験から挑戦しやすいといえます。事務職は多くの業界で欠かせない職種のため、基本的なパソコンスキルやビジネスマナーがあれば未経験から就職を目指しやすいでしょう。
また、Web業界は近年人材不足が懸念されており、実務未経験者を積極的に採用している企業もあるようです。入社後の研修が充実しているところも多く、Webライターは就職に必須の資格がないことが多いので、繊細な人も挑戦しやすいでしょう。
未経験からできる仕事の探し方については、「未経験から就職できる仕事の特徴は?求人の見極め方やおすすめ業種を紹介」のコラムで詳しく解説しています。
繊細な人に向いていない仕事の特徴
繊細な人は「対人関係で疲れやすい」「人と争うのが苦手」などの傾向があるため、それらに関わる仕事をするのは避けたほうが無難です。以下で、繊細な人に向いていないとされる仕事の特徴を解説します。
繊細な人に向いていない仕事の特徴
- 多くの人と積極的に関わる仕事
- ノルマや個人予算の達成を重視する仕事
- 部署異動や転勤が多い仕事
1.多くの人と積極的に関わる仕事
他者からの影響を受けやすい繊細な人は、不特定多数の人と積極的に関わる仕事に就くと、ストレスを感じやすくなる恐れがあるでしょう。多様な人の対応をしなければならなかったり、クレーム対応が多かったりする仕事は、対人関係のストレスにつながりやすいといえます。
あまり多くの人と関わらずに済む仕事のほうが自身への影響が少なく、快適に働けるでしょう。
2.ノルマや個人予算の達成を重視する仕事
繊細な人は、他者との競争や争いごとが苦手な傾向にあるため、ノルマや個人予算の達成を重視する仕事は不向きといわれています。売上によっては職場にピリピリした雰囲気が生まれる可能性があるうえ、「ノルマを達成しなくてはならない」というプレッシャーに悩まされる場合も。相手の気持ちや場の雰囲気を敏感に察知する繊細な人は、成果に追われる環境ではストレスを受けやすいでしょう。
ノルマや個人予算が設定されていても、競争ではなく協力を重視する職場なら、モチベーションを保って働ける可能性があります。
3.部署異動や転勤が多い仕事
部署異動や転勤が多い仕事も、繊細な人に向いていないと言えるでしょう。繊細な人は、一つひとつの物事を深く考えてから行動に移すのが得意な反面、部署異動や転勤のように大きな変化のあるシーンは得意ではないと考えられます。
そのため、移り変わりが激しい仕事では新しい環境に馴染むまで時間が掛かり、上手く力を発揮できない場合があるでしょう。部署異動や転勤がなく、一箇所で長く働ける仕事のほうが向いているといえます。
「異動の意味や目的は?種類やメリット・デメリットもご紹介」では異動について詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
繊細な人が仕事で活かせる強み
繊細な人は、その敏感さから細かい点に気がついたり、人の気持ちに深く寄り添えたりする面があります。ここでは、繊細な人が仕事で活かせる強みについて解説するので、ぜひチェックしてみてください。
繊細な人が仕事で活かせる強み
- 物事の細かいところに気を配れる
- 物事を多角的に捉えてじっくり考えられる
- 相手の気持ちに寄り添える
- コツコツと進める作業が苦になりにくい
- 感受性や想像力が豊か
物事の細かいところに気を配れる
物事の細かいところに気を配れるのは、繊細な人の大きな強みです。些細な変化も敏感に捉えるため、ほかの人が気づきにくいような部分にも注意を向けられます。たとえば、重要書類の細かいミスを発見したり、収支の流れに齟齬があることに気づいたりなど、正確性が求められる仕事で強みが活かせるでしょう。
物事を多角的に捉えてじっくり考えられる
繊細な人は、物事を多角的に捉えて熟考できるという強みがあります。1つの内容をあらゆる視点から掘り下げるのが得意なため、人の思考やその背景を的確に汲み取れるでしょう。
物事を深く考えられるという強みは、マーケティングのように情報を収集・分析し、消費者のニーズをプロジェクトに反映する仕事で活かせる可能性があります。
相手の気持ちに寄り添える
高い共感性を持ち、相手の感情を自分のことのように捉えられるのも繊細な人の強みです。「心理カウンセラーなど人の気持ちや悩みに寄り添う仕事」で述べたように、カウンセラーやセラピストなどの仕事で活躍できるでしょう。人の悩みに深く寄り添えるため、相談者から高い信頼を得られたり、「人の役に立てている」というやりがいを感じられたりする場合があります。
コツコツと進める作業が苦になりにくい
繊細な人は、外部からの刺激に敏感でストレスになりやすいぶん、変化や刺激が少ない地道な作業が苦になりにくいといえるでしょう。具体的には、出荷前の商品の検品やデータ入力など、人とのコミュニケーションがほかの職種に比べて少なく、一人で没頭して行うような仕事で活躍できる可能性があります。
地道に黙々と取り組める仕事については、「コツコツできる仕事とは?タイプ別の職種や正社員を目指すポイントを紹介!」のコラムをご参照ください。
感受性や想像力が豊か
五感が鋭く感受性が強い繊細な人は、独特なアイディアが浮かびやすいといわれており、「豊かな想像力」が強みになる場合があります。特に、クリエイティブな仕事で力を発揮する人が多いようです。画家や音楽家といった芸術家のほか、Webデザイナーやイラストレーター、小説家などが挙げられるでしょう。
クリエイティブ職の種類については、「クリエイティブ職の適性とは?仕事内容や未経験からの転職方法も解説」を参考にしてみてください。
希望する仕事内容で自身の強みを発揮できるかを考えよう
繊細な人は、大きなストレスに悩まされないためにも、自分の強みと弱みを把握したうえで仕事を慎重に選ぶと良いでしょう。希望する仕事内容がある場合は、自分の強みを発揮できるかどうかをしっかり考えるのが重要です。強みを活かせる適職なら、入社後も高いパフォーマンスが発揮できたり、モチベーションを維持できたりするでしょう。
自分に合った仕事の見つけ方は、「自分の適性に合う仕事の探し方とは?」のコラムで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
繊細な人の弱みになりやすいポイント
繊細な人の弱みになりやすいポイントとして、「環境の変化でストレスを受けやすい」「物事に慎重になり過ぎる」などが挙げられます。以下で詳しく解説するので、どのような部分が弱みになりやすいのかを知り、就職活動の参考にしてみてください。
環境の変化でストレスを受けやすい
繊細な人は周囲からの刺激に敏感なため、自分の周りの環境変化にストレスを受けやすいといわれています。そのため、働く場所が頻繁に変わるような仕事や、人の出入り・応対が激しい場所での業務は、心身を消耗してしまう可能性が高いでしょう。
慣れ親しんだ自宅でできる仕事を探してみたり、事業所間の異動がない仕事に就いたりするのがおすすめです。
物事に慎重になり過ぎる
物事を深く捉えがちである繊細な人は、一つのことについて考え込んでしまい、慎重になり過ぎるという弱みが考えられます。業務量が多くスピードが求められるような仕事では、焦ってしまい思うように力を発揮できない恐れも。柔軟かつ素早い対応が求められる仕事や、常にマルチタスクを要求されるような職場に対しては、上手く適応できるまで時間を要するでしょう。
自分のペースで地道にコツコツと進める仕事なら、繊細な人の長所を十分に発揮しながら働ける可能性があります。
対人関係で疲れを感じやすい
繊細な人の弱みになりやすいポイントとして、対人関係でストレスを抱えやすい点が挙げられます。他人の感情やその場の雰囲気に影響を受けやすく、相手の言葉を深読みし過ぎる傾向があるため、人間関係が密な職場では疲弊しやすいでしょう。また、受付業務や接客業務など、不特定多数の人を相手にする仕事は、「気を遣い過ぎて辛い」と感じる可能性があります。
同じように人と関わる職種でも、エステティシャンや整体師などの一対一で集中できる仕事は、「人に寄り添いたい」という共感能力を強みにして働けるでしょう。
イレギュラーなことがあると戸惑いやすい
繊細な人は、物事を計画通り慎重に進めるのが得意な反面、イレギュラーな出来事には戸惑いやすく、上手く対応できない場合があります。急に納期を変更されたり、緊急対応を求められたりすると、自分のペースを乱されて仕事のパフォーマンスが低下してしまう可能性も。そのため、イレギュラー対応が少ないルーティンワークや、自分の裁量で進められる仕事で強みを発揮するのがおすすめです。
面接選考は必要以上に不安になり過ぎないのがカギ
他者の仕草や表情に敏感になりやすい繊細な人は、面接官の反応が悪いと自信を失ってしまう場合があります。どんなに良い経歴を持っていたとしても、自信のなさそうな受け答えは、面接官に「本当に仕事ができるのだろうか」と疑問を抱かせ、採用を見送られてしまう恐れも。面接官の反応が気になったとしても、必要以上に不安がらず自信を持ってハキハキと受け答えをしましょう。自分にできる最善の行動を続ければ、良い結果につながる可能性があります。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
繊細な人の長所を活かす仕事選びのコツ
繊細な人の仕事選びでは、「好きなことや興味があるものに関係する仕事を選ぶ」「得意な部分を活かせる仕事を選ぶ」などが重要なポイントです。以下で、繊細な人の仕事選びのコツを解説します。
繊細な人の長所を活かす仕事選びのコツ
- 好きなことや興味があるものに関係する仕事を選ぶ
- 得意な部分を活かせる仕事を選ぶ
- 職場環境や人間関係を重視して選ぶ
好きなことや興味があるものに関係する仕事を選ぶ
仕事を快適に進めるためには、仕事内容に興味があることが大前提といえるでしょう。繊細な人は、環境の変化や人間関係に大きな影響を受けやすいのが特徴です。しかし、好きなことや興味があるものに関係する仕事を選ぶと、環境の変化や人間関係への対応に多少時間が掛かっても、業務面では少ないストレスで仕事を続けられるでしょう。
反対に、給与や福利厚生などの待遇だけを重視して興味のない仕事を選んでしまうと、仕事内容・職場環境どちらにも大きなストレスを感じる恐れがあります。
得意な部分を活かせる仕事を選ぶ
「細かいところに気を配れる」「思慮深い」など、繊細な人の強みを活かせる仕事を選ぶのも重要です。一般的に、繊細な人が持つ「外部からの刺激に敏感」「人からの影響を受けやすい」といった特性は、元々の気質によるものといわれています。
自身が持つ個性を無理に変えようとしたり、克服しようとしたりするよりも、得意な部分を活かして働くほうが業務のパフォーマンスを上げられ、長期的な活躍が期待できるでしょう。
職場環境や人間関係を重視して選ぶ
繊細な人は、職場環境や人間関係を重視し、慎重に求人を選ぶのがコツです。ハタラクティブの「若者しごと白書2024/2-5. 仕事で一番大切にしている価値観」を見ると、仕事で一番大切にしている価値観として「人間関係の良い職場環境で働くこと」が、フリーター・正社員ともに上位を占めているのが分かります。
求人の会社情報に書かれている「アットホームな職場」や「若い人が多くにぎやかな職場」などの文言を参考にしてみたり、企業のWebサイトや会社案内からしっかり企業研究を行ったりすると良いでしょう。
1人でする仕事なのか、チームでする仕事なのかによっても、人間関係の築き方や周囲と関わる頻度が異なります。職場環境や人間関係は自力で変えるのが難しいため、あらゆる角度から自分に合った企業がどうかを慎重に見極めるのが大切です。
繊細な人の仕事選びのコツについては、「ストレスに弱い人の特徴と対処方法・適性の高い仕事選びのヒントを解説」のコラムもチェックしてみてください。
参照元
若者しごと白書2024
2. 現在の仕事について
繊細な人で自分に向いている仕事が分からないときの対処法
繊細な人で自分に向いている仕事が分からないときは、自己分析や他己分析を行ったり、適職診断をしてみたりするのがおすすめです。以下で対処法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
自己分析や他己分析を行う
繊細な人で向いている仕事が分からないなら、「SWOT分析」を用いて自己分析をしてみましょう。SWOT分析とは、4つの要素を基準にして対象を分析するマーケティング手法の一つ。自分の思考を比較的簡単に整理できるので、自己分析をしたことがない人にもおすすめです。やり方は、まず自身の長所・短所を書き出します。次に「リモートワークができる」「転勤がある」など、就職活動で自分にとって有利・不利な外的要因を挙げてください。この4つの結果を掛け合わせて考えると、自分に合う仕事や就活の軸が見えやすくなります。
また、周囲の人に自分の第一印象や性格などについて質問する「他己分析」を行うのも有効です。良い面と悪い面の両方について複数人に尋ねることで、客観的に見た自分の特徴を多様な視点から把握できます。
「『自己分析のやり方が分からない』方へ、有効な方法や就活への活用を紹介」では自己分析と他己分析の方法をご紹介しているので、ぜひご覧ください。
適職診断をしてみる
適職診断を活用して、自分に合った仕事を分析してみる方法もあります。適職診断はインターネット上で無料提供されているものが多く、いくつかの質問に回答することで、自分の性格や行動特性に合った適職を知ることができるツールです。携帯やパソコンから気軽にアクセスできるため、悩んでいる人は利用してみると良いでしょう。
ただし、適職診断はあくまでも「仕事を選ぶ際の一つの目安」です。結果だけに頼らず、自己分析や企業研究などから総合的に判断した仕事選びを行いましょう。
適職診断については、「適職の見つけ方を解説!好きなことだけでなく得意なことを探そう」でも触れているので、あわせてご一読ください。
いくつかの企業を比較検討する
仕事を選ぶ際は、興味がある業界や職種のなかで複数の企業を比較検討するのが重要です。1社だけに絞って就職活動を進めると、その企業のメリット・デメリットを知る機会がなく、入社後にミスマッチを起こす可能性があります。
いくつかの企業を比較することで、より自分に合った職場環境や待遇、仕事内容に出会える確率が上がるでしょう。
1人で悩まず就職・転職エージェントに相談する
1人きりでの就職活動が上手くいかない場合は、就職・転職エージェントに相談するのも一つの手です。就職・転職エージェントの利用には、「プロの就活アドバイザーのカウンセリングが受けられる」「応募する前に職場の様子を教えてもらえる」という2つの大きなメリットがあります。
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繊細な人の仕事選びに関するQ&A
ここでは、繊細な人の仕事選びに関する疑問についてQ&A形式で回答していきます。就職活動に悩みや不明点がある繊細な人は、ぜひチェックしてみてください。
繊細な人が適職を見つける方法を教えてください
適職を見つけるためには、まずは自己分析を行いましょう。自分が好きなことや興味がある分野、苦手と感じるものは何かを、客観的に明らかにするために重要な作業です。特に、繊細な人の仕事選びでは「弱みを回避しつつ、興味のある仕事を選ぶ」のがポイントといえます。
自己分析のやり方に自信がない方は、適職診断の結果を参考にしてみても良いでしょう。詳しくは、このコラムの「繊細な人で向いている仕事が分からないときの対処法」をご参照ください。
考え過ぎる人に向いている仕事はありますか?
専門知識が求められる仕事や、クリエイティブな仕事などが向いているでしょう。考え過ぎる人は高い知識欲を持っている場合が多いため、物事への探求心や分析力があるほか、その結果から生まれる発想力などを活かせる可能性があります。
より詳しい内容については、「考えるのが好きな人向けの仕事は?活かせる要素や適職の選び方もご紹介!」のコラムをご一読ください。
いろいろなことを考え過ぎて仕事に集中できません
仕事に集中できない繊細な人は、自分が働きやすいように工夫してみましょう。たとえば、職場環境が原因の場合は「耳栓やイヤホンをつけて仕事をする」「静かな場所でリラックスする時間を作る」、人間関係やプライベートで気になることがある場合は、「自分の考えをノートに書き出して気持ちを整理する」「信頼できる人に相談する」などが挙げられます。
「仕事に集中できない原因はストレス?集中力を高めるための対策法を紹介!」を参考に、ぜひ自分に合った方法を見つけてみてください。
HSPで仕事の細かい部分が気になってしまいます…
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。