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高卒者の中途採用は厳しい?おすすめの仕事や正社員就職のコツを紹介!
更新日

この記事のまとめ
- 高卒も中途採用で正社員への就職を目指すことは可能
- 高卒の中途採用では、若さや柔軟性をアピールすればポテンシャル採用が狙える
- 学校卒業後3年以内の高卒は、中途採用枠だけでなく新卒枠に応募できる可能性がある
- 高卒者は学歴や経歴不問の求人が多い介護職や営業職、IT系の技術職などがおすすめ
- 高卒が中途採用に受かるには、できるだけ若いうちに行動を起こすことが大切
「高卒で中途採用に受かるのは厳しそう」とお悩みの方もいるでしょう。中途採用では経験や能力を重視されやすいものの、20代のうちなら、意欲や柔軟性といったポテンシャルを適切にアピールできれば評価される可能性があります。このコラムでは、高卒者が中途採用で正社員を目指しやすい職種や、企業にポテンシャルをアピールするコツをご紹介。高卒の学歴や中途採用に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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高卒だと中途採用で不利になる?
高卒者の中途採用は、大卒者や社会人経験者に比べて不利になる可能性があります。主な要因は、以下のとおりです。
- ・募集要項に「大卒以上」と記載されている求人に応募しても書類選考を通過しにくい
- ・ライバルには大卒者や社会人経験者など一定のスキルや実績をもった人がいる
- ・即戦力としての活躍を求められることがある
- ・年齢を重ねるごとにポテンシャルよりも経験やスキルを重視されやすくなる
一般的に、中途採用では「即戦力」を求める会社が多いため、専門的な分野を学習している大卒者や業務経験・実績のある転職者が採用されやすい傾向にあります。応募先企業に関する専門スキルや経験が重要視される中途採用では、社会人経験がない高卒者や能力が不足している場合は不利になりやすいでしょう。
高卒で中途採用を受けようと思っています。大卒者に比べ、高卒者は不利になりますか?またその場合はそれを埋めるための方法を教えてください
求人によって有利・不利は異なります
より高い学歴は、仕事の能力を高めるものとして扱われるのが一般的です。たとえば、多様な商品知識を確実に覚えること、体裁を整えてレポートや報告書を書くこと、学術的な調査データを元に議論することなどの仕事では、大卒の方が有利になる可能性があります。
一方、「長い時間をかけて職人の技術の伝承をしたい」「現場の先輩社員も高卒若手が多く、スムーズに入職してほしい」といった求人であれば、より年齢が若く体力もある高卒の方が有利になる可能性があるでしょう。
いずれにせよ大切なことは、「その求人に対して自分の現時点での経験、知識、能力を活かせそうかどうか」を伝えることです。応募用件に「大卒」とあっても、前職の経験から十分仕事に対応できると伝えられれば採用の可能性はあります。どうしてもチャレンジしたい職種がある場合、現職から活かせる経験・知見について丁寧に職務経歴書に記載しましょう。
このコラム内での「高卒者」の定義
一般的には、最終学歴が高等学校卒業の人を高卒者といいます。そのため、「高卒者」とひと口にいっても年代はさまざまです。このコラムでは「20代で就業経験がない最終学歴が高卒の人」を高卒者と定義します。「高卒だから中途採用は厳しい」と決めつけない
高卒者の中途採用には不利な面もあるとはいえ、「厳しい」「正社員になれない」と決めつけるのは望ましくありません。中途採用をしている会社のなかには、高卒者の若さやポテンシャルを評価するところも一定数存在するからです。「学歴不問」「未経験者歓迎」「高卒以上」といった条件の求人に着目し、高卒ならではの強みをアピールして内定を狙いましょう。
「高卒の就職は本当に不利なのか?項目別の比較で大卒との違いを徹底検証!」では、高卒と大卒の就職における違いを比較しています。あわせてチェックしてみてください。
「大卒以上」の求人で高卒者が採用されることもある
求人に「大卒以上」と記載されている場合も、高卒者が中途採用されることがあるようです。応募者を絞り込むための指標として「大卒以上」を条件として設定しているものの、「十分なスキルがあるなら高卒も採用したい」と考える企業も。「大卒以上」が応募要件の求人に挑戦したいときは、企業に直接問い合わせてみましょう。高卒からの中途採用面接で成功するために、企業が着目するポイントを理解しましょう
高卒者の中途採用面接では、主にあなたのポテンシャルや熱意が評価対象です。企業側は、まず応募者の社会経験や実績、即戦力としてのポテンシャルに注目します。特定のスキルや資格をもつ場合は、評価につながりやすいでしょう。
業務への熱意や学ぶ意欲も重要です。中途採用の場合は、経験やスキルをもった即戦力人材が求められる傾向にあります。そのため、選考プロセスでは過去の職場での役割や成果を明確に説明しましょう。
高卒者の就職活動では、特に企業の社風や職種とのマッチング、適切な自己アピールが採用につながるポイントです。そのため、あなたのご経験やスキルを具体的な成功例を用いてアピールしましょう。企業の求める人材像を事前に把握し、それに応じた志望動機や自己PRを準備することが大切です。
「高卒」「新卒」「既卒」「第二新卒」の定義
ここでは、混乱しやすい「高卒」「新卒」「既卒」「第二新卒」それぞれの定義を紹介します。就職・転職活動中に目にしやすいワードなので、「違いがよく分からない」という方は、ここで理解を深めておきましょう。
高卒とは
高卒とは、高等学校を卒業した人のことです。「高校卒業後に大学へ進学したものの、途中で退学した」という場合、最終学歴は「高卒」となります。なお、高校を中退したときの最終学歴は「中卒」です。
高卒認定試験に受かっていても最終学歴は「中卒」
中卒者が高等学校卒業程度認定試験に合格しても、最終学歴が高卒になるわけではありません。あくまで「高校卒業と同程度の学力があることを証明するための資格」であり、高卒資格そのものではないためです。ただし、就職・転職活動の場では高卒認定資格の保有者を高卒扱いとしている企業もあるので、「高卒以上」が条件の求人すべてを諦める必要はありません。中途採用枠へ応募する際は、履歴書の学歴欄に「高等学校卒業程度認定試験合格」と明記しましょう。
新卒とは
新卒とは、高校や専門学校、大学など「現在通っている学校の卒業が見込まれている学生」を指します。なお、就活市場では、大学卒業見込みの学生を新卒とする場合が多いようです。
既卒とは
既卒とは、最終学歴である学校を卒業後に、正社員として一度も就職した経験がない人のこと。高卒や大学、専門学校など学校の種類は問わず、卒業してから働いた経験がなければ「既卒」に分類されます。明確な定義はないものの、一般的には卒業後おおむね1~3年以内の人材を指すようです。
卒業後3年以内なら新卒枠の求人に応募できる場合がある
厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」にあるとおり、学校卒業後3年以内の既卒者も新卒枠へ応募できるよう、国から事業主に喚起が行われています。この働きかけにより、新卒枠で「既卒者も応募可」とする企業が増えているようです。企業にとっても若い人材と出会える機会が得られるため、学校卒業後3年以内の高卒者は、内定獲得のチャンスを増やすために新卒枠への応募も検討してみましょう。既卒の扱いについては、「既卒は新卒枠に応募できる?内定獲得につながる強みや注意点をご紹介」のコラムをご確認ください。
参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!
第二新卒とは
第二新卒とは、新卒として正規雇用されたあと、短期間のうちに離職した人材です。一般的には学校卒業後、1〜3年以内に転職するビジネスパーソンが第二新卒に区分されます。前職の在籍期間にかかわらず社会人経験があることから、基礎的なビジネスマナーはすでに身についていると評価されるため、就職・転職市場における需要は見込めるでしょう。
第二新卒の定義は「第二新卒とは?何歳まで該当する?企業からの需要や就職活動のコツを解説!」でも解説しているので、ぜひご覧ください。
大学中退の場合、最終学歴は高卒と同じ扱いになります。しかし、履歴書には大学入学と「中途退学」の年次を記載しましょう。高卒扱いになるからと中退した事実を記載しないことがないように注意してください。
なお、採用基準のほかに学歴が影響するのは給与テーブルです。大学中退の場合、高卒者を対象とした給与テーブルでの提示になります。
高卒者が中途採用の求人を探す際の3つのポイント
高卒者が中途採用の求人を探す際は、「学歴や経験を問わない求人を中心に見る」「幅広い企業を検討する」などのポイントを意識しましょう。以下では、探し方のポイントについて詳しく解説しています。
高卒者が中途採用の求人を探す際のポイント
- 学歴不問・未経験者歓迎で募集している求人を探す
- 大手だけでなく幅広い企業をチェックする
- 企業と自分の相性を確認する
1.学歴不問・未経験者歓迎で募集している求人を探す
高卒者が中途採用で就職活動をするときは、「学歴不問」「未経験者歓迎」の求人を中心に探してみましょう。このコラムの「高卒だと中途採用で不利になる?」で述べたとおり、高卒は書類選考の段階で不利になってしまいがちです。学歴や経験を問わない未経験者OKの求人であれば、選考を通過できる可能性が高まるでしょう。
2.大手だけでなく幅広い企業をチェックする
高卒者が中途採用の求人を探すときは、幅広い企業を視野に入れることも重要です。企業規模や知名度にとらわれ過ぎると、応募できる企業が限られてしまいます。
また、大手企業の中途採用は人気があるため高いスキルをもった応募者が集中しやすく、専門的な知識や経歴がないと採用されにくい可能性も。教育制度や労働環境が整っている中小企業も多くあるため、企業の規模やネームバリューにこだわり過ぎず求人を探してみてください。
3.企業と自分の相性を確認する
高卒者が中途採用で正社員になるには、自分の適性に応じた企業の求人を選ぶのがポイントです。気になる企業の募集要項や公式Webサイトなどで、どのような人材が求められているのかを調べつつ、並行して自己分析を行いましょう。企業の求める人材と自分の強みがマッチしていれば、採用の可能性は高まるといえます。
自己分析のやり方は「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」で紹介しているので、チェックしてみてください。
高卒者が就職先を探す際のポイントは、「高卒からの就職先におすすめの業界や職種一覧!向いている人の特徴も紹介」のコラムでも解説しています。こちらも参考にしながら、自分に合った企業を見つけましょう。
卒業した高校の就職先も参考にして転職先を探そう
「学歴不問」と求人票に記載されていても、応募先企業に高卒で就職している人物がいない場合もあります。ロールモデルとなる先輩社員が1人もいない会社では、入社後のキャリアステップをイメージするのは難しいでしょう。自分と相性がマッチしているかどうかをイメージするには、自分と同じバックグラウンドをもつ先輩社員がたくさん入社していることが分かりやすい指標の一つといえます。
卒業した高校や、近隣の同じ課程の高校の過去の就職先一覧を高校ホームページから調べてみましょう。地元の優良企業をはじめ、高卒人材を定期的に採用している会社を知ることができます。高校時代の同級生や先輩・後輩がどのような会社で活躍しているかを聞き、中途採用を行っていれば紹介してもらう「リファラル採用」も、ミスマッチのリスクを減らせるでしょう。また、高卒向けの転職情報を豊富にもつ転職エージェントを頼ることも方法の一つです。
中途採用で正社員を目指す高卒者におすすめの8職種
ここでは、介護職や営業職、ドライバーなど、高卒者が中途採用で正社員を目指しやすい職種の一例を紹介します。高卒者が採用されやすい理由も解説しているので、仕事探しの参考にしてみてください。
1.ITエンジニア
ITエンジニアとは、システムエンジニアやプログラマーといったIT技術者の総称です。エンジニアが活躍するIT業界は、業界の成長に人材育成が追いついていないのが現状で、技術者が不足しています。人材を確保するために学歴や経歴を不問とした求人も少なくないため、高卒以上の学歴があれば正社員として中途採用されやすい職種といえるでしょう。
また、上記の経緯から入社後の研修や資格取得支援制度が整っている会社もあり、スキルを習得しやすいのも魅力です。今後も需要がさらに高まると予想されるため、最新技術を吸収する努力を怠らなければ長期的に活躍できるでしょう。
ITエンジニアへの理解を深めたい方は、「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」のコラムもご参照ください。
正社員
インフラエンジニア
年収 330万円 ~ 510万円
-
大手企業,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
2.介護職
介護職の仕事は、高齢者や障がい者の食事や入浴・排泄介助など、日常生活のサポートです。高齢化社会の影響で介護業界は慢性的な人手不足状態のため、学歴や経験を問わず採用活動を行っており、高卒者も活躍できる可能性があります。応募段階では特別な資格を求められにくいため、中卒・高卒で正社員になる人は珍しくありません。
また、資格取得支援制度がある介護施設も多く、勤務しながら介護福祉士やケアマネジャーといった資格を取得してキャリアアップを目指すことも可能です。
「高卒から介護職になれる?資格は必要?給料や年収面も詳しく解説」のコラムでは、介護職のメリット・デメリットや向いている人の特徴などを解説しているので、介護職を目指す高卒者はぜひお役立てください。
正社員
訪問入浴オペレーター
年収 315万円 ~ 372万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
3.営業職
営業職は、顧客のニーズに応じて自社の商品やサービスを提案・販売する仕事です。学歴やスキルよりもコミュニケーション力や交渉力が重視されやすいため、高卒者も中途採用から正社員を目指せます。
営業職は頑張りが売上に直結しやすいため、学歴に関係なく高収入を得られる可能性があるのも魅力の一つ。また、営業で身につけたビジネスマナーや対人能力は、多くの業種や職種で活かせるスキルです。営業職での経験は、その後のキャリアの幅にもプラスの影響を期待できるでしょう。
営業職について深く知りたい方は、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムもチェックしてみてください。
正社員
ITソリューション営業スペシャリスト
年収 700万円
-
残業少なめ,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
4.接客スタッフ
接客スタッフは、飲食店やアパレルショップ、ホテルなどのお店や施設でお客さまの対応をする仕事です。選考では、学歴よりも人当たりの良さやコミュニケーション力が重視される傾向にあるため、高卒者も中途採用で挑戦しやすいといえます。
接客スタッフは非正規雇用の求人も豊富なので、アルバイトから正社員登用を目指すのもおすすめです。スキルを身につければ、店舗責任者や商品開発業務にキャリアアップできる可能性もあります。
正社員
店長候補
年収 360万円 ~ 504万円
-
学歴不問,昇給あり,諸手当あり
5.ドライバー
ドライバーは、タクシーやトラック、バイクなどを運転して人や荷物を目的地に運ぶ仕事です。応募先企業が指定する運転免許証を所持していれば、学歴や経歴を不問とする求人が多いため、中途採用を狙う高卒者も内定獲得を期待できます。会社によっては、運転免許の取得支援制度を導入している場合もあるので、未経験者もチャレンジしやすい職種でしょう。
ドライバーの仕事に興味のある方は、「高卒でドライバーの仕事はできる?必要な資格とは」のコラムもぜひご覧ください。
正社員
配送スタッフ
年収 330万円 ~ 420万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
6.工場作業員
工場作業員は、工場内でライン作業やピッキングなどを行います。学歴不問の求人が多いうえ、業務内容がマニュアル化されている場合が多いため、業界・職種未経験の高卒者も中途採用されやすい職種の一つといえるでしょう。経験を積めば、生産管理者へのキャリアアップも目指せます。1人で作業をするのが好きな方や、ものづくりが好きな方は、ぜひ検討してみてください。
「工場に就職するメリットを紹介!仕事内容と向いている人の特徴も解説」では、工場作業員について詳しく紹介しているので、こちらも要チェックです。
正社員
製造職
年収 432万円 ~ 550万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
7.建設作業員
建設作業員は、建設現場や土木作業現場などで道路や河川の改修・復旧工事、水道・ガス・電気工事、マンション・ビル工事といった業務を行います。業界全体の高齢化により、若手の人材を中途採用枠で募集している会社が多いため、高卒者も内定獲得のチャンスがあるでしょう。努力が形として残るので、仕事にやりがいを求める方におすすめです。
より責任感のある仕事に就きたい方には、建設現場の指揮監督を担う「施工管理」を検討してみてください。施工管理に関する情報は「施工管理の仕事」のコラムに記載しています。
正社員
施工管理職
年収 304万円 ~ 469万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
8.国家・地方公務員
公務員は、国や地方自治体に勤務し、人々の社会生活を支える仕事です。国家公務員は行政府や司法府などの国家機関、地方公務員は都道府県庁や市役所など地方自治体の職員として働きます。公務員試験は基本的に学歴不問で、中途採用を目指す高卒者も挑戦が可能です。ただし、試験を受けるにあたって年齢制限が設けられている場合があるため、就職を希望している地域の募集要項をよく確認しましょう。
高卒で公務員を目指す方は、「公務員になるのに学歴は必要?給料は異なる?試験対策のポイントもご紹介」のコラムもご一読ください。
中途採用を狙う高卒者が面接を受けるときの4つのコツ
高卒者が中途採用の面接を受ける際のポイントは、「就職しようと思った理由をポジティブに伝える」「業務に役立つスキルをアピールする」などです。以下で詳しく解説するので、面接対策にお役立てください。
中途採用を狙う高卒者が面接を受けるときのコツ
- 就職理由はポジティブに伝える
- 業務に活かせるアルバイト経験を伝える
- アピールポイントは具体的に説明する
- マナーが身についていることをアピールする
1.就職理由はポジティブに伝える
中途採用の面接を受ける高卒者は、就職理由を前向きに伝えましょう。「そろそろ仕事を探さないと生活できないから」「周りが働いているので焦ったから」のような受動的な理由やネガティブな理由は、採用担当者にマイナスな印象を与えかねません。
「これまで携わったことのない分野に挑戦して自分を成長させたい」「入社後はこのようなことを成し遂げたい」という風に前向きに言い換えると、就労意欲を効果的にアピールできます。
2.業務に活かせるアルバイト経験を伝える
中途採用の面接を成功させたい高卒者は、応募先の業務で活かせるアルバイト経験を伝えましょう。一般的にアルバイト経験は職歴と見なされませんが、入社後に役立つ仕事内容であれば評価対象になることも。未経験から応募しているほかの求職者と差をつけるチャンスなので、積極的にアピールしましょう。直接的なスキルや経験がない場合は、コミュニケーション力やマルチタスクの遂行能力といったものも有効です。
応募先で活躍できる人材だとアピールするのが大事
高卒で中途採用を目指している方は、「入社後はどのように活躍できるか」を示すことも意識しましょう。企業側が中途採用を行うのには、「人員増強」「前任者の退職による欠員補充」といった理由が考えられます。
そのため、ポテンシャル採用を行っている会社の場合も、入社後に活躍できそうな経歴をもつ応募者は魅力的に感じるでしょう。応募先企業での仕事内容とアルバイト経験に関連がある場合は、積極的にアピールすることが大切です。
3.アピールポイントは具体的に説明する
高卒者が中途採用の面接でアピールポイントを伝える際は、根拠となるエピソードを添えて具体的に説明しましょう。たとえば、「アルバイトでリーダーを経験し、リーダーシップを身につけた」というように、仕事を通じて学んだことを伝えるのがおすすめです。具体的なエピソードを添えることで、経歴だけでなく意欲や熱意のアピールにもつながります。
高卒者は中途採用の面接の際に、どのようなポイントをアピールすると効果的ですか?
具体的なエピソードを交えて経験や成果をアピールしよう
高卒者が中途採用の面接で効果的にアピールするためには、「実務経験」や「業務で達成した成果」を具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
業務でどのような課題に直面し、どのように解決したのかを伝えることで、採用担当者はあなたの活躍シーンをイメージしやすくなります。さらに「学び続ける姿勢」を強調することも効果的です。業務改善に向けた工夫や、スキルアップを目的とした自己啓発や資格取得について、その背景や成果を伝えて成長意欲の高さを示しましょう。
また、高卒や大卒を問わず、多くの業務に求められる「コミュニケーション能力」や「チームでの協働力」を具体例を添えて伝えることで、組織での適応性を強調することも有効です。
誠実かつ具体的な回答を心掛け、企業の期待に応える姿勢を示しましょう。
4.マナーが身についていることをアピールする
高卒から中途採用を目指して就職活動中の方は、社会人としてのマナーについて意識してみてください。中途採用の場では、「マナーは守れて当たり前」と考えている採用担当者も。履歴書の書き方や面接時の態度、言葉づかいといった基本的なビジネスマナーをわきまえ、社会人としての意識や余裕をアピールしましょう。
履歴書に関するマナーは「履歴書のルール・マナーとは?」、面接時のマナーは「面接の流れやマナーを場面別に解説!よくある質問も確認しよう」で詳しく解説しています。選考の前に今一度確認しておきましょう。
緊張をほぐすには本番を想定した面接練習が効果的
中途採用の面接に臨む際は、本番で緊張して話す内容を忘れたり矛盾を生んだりしないように、何度も繰り返し練習することが大切です。応募先の企業に提出する履歴書や職務経歴書の内容を暗記して、面接でどのように受け答えをするかシミュレーションしましょう。応募書類の内容と回答がリンクしていると発言の一貫性や説得力が増すため、プラスの印象を与えられる可能性があります。
なお、就職・転職活動の際は何度も面接を受ける機会があるので、場数を踏んで緊張をほぐすのも一つの手段です。また、就職・転職エージェントのハタラクティブでは、紹介した企業や求人に合わせた選考対策を行っています。ぜひお気軽にご相談くださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
高卒者の中途採用では卒業証明書が必要?
高卒者の中途採用では、卒業証明書の提出は基本的に求められません。しかし、応募する会社によっては提出を求められることもあるようです。企業が応募者に卒業証明書を求める理由の一つは、学歴詐称をしていないか事実確認をするため。入社後に学歴詐称が発覚して社員に処分が下されれば、企業がそれまでにかけた採用コストが無駄になるため、リスクを避ける意図が考えられるでしょう。
また、企業によっては学歴・経歴を配属先や初任給を決める判断材料の一つにしているようです。
中途採用において、卒業証明書は一般的には不要とされています。ただし、第二新卒の場合や、学歴が業務要件や適性の判断に直結する職種では、提出が求められる場合もあるでしょう。
また、学歴詐称を防ぐための確認手段として、企業が卒業証明書を必要とするケースもあります。もし卒業証明書の提出を求められたら、速やかに卒業校に問い合わせて発行手続きを進め、期限内に原本を提出しましょう。
企業が書面を必要とする理由や背景を理解し、書類の不備が無いようにしっかりと準備することが大切です。
卒業証明書は余裕を持って準備しよう
卒業証明書の発行には時間がかかる場合があります。提出が必要と分かったら早めに卒業校へ伝え、期限に間に合うように余裕をもって準備しておきましょう。卒業証明書を用意する方法を知りたい方は、「転職の場合も卒業証明書を提出する必要はある?」のコラムをあわせてご確認ください。中途採用を狙う高卒者の就活を成功に導く6つのヒント
ここでは、高卒者が中途採用枠での就職活動を成功させるヒントをいくつかご紹介します。「不採用が続いてしまう」とお悩みの方は、以下のヒントを参考にしながら改善点を探してみましょう。
中途採用を狙う高卒者の就活を成功に導くヒント
- できるだけ早く就職活動を始める
- 自分から積極的に動く
- 余裕があれば資格を取得する
- スケジュール管理を徹底する
- 高卒者が活躍している業種や職種を選ぶ
- ハローワークや就職エージェントを活用する
1.できるだけ早く就職活動を始める
高卒で就職したいと思ったら、できるだけ早めに行動するのが成功の秘訣です。中途採用では、年齢を重ねるほど経験や能力が重視されます。特に30代以降になると、ある程度業務の専門性やスキルが担保された人材が求められやすいのが実情です。
一方、年齢が若い20代のうちは、柔軟性や成長意欲を重視した採用活動を行う企業も多いといえます。若い人材の人柄や可能性を評価する「ポテンシャル採用」を狙えるため、チャンスを逃さないようできるだけ早めに行動しましょう。
「ポテンシャル採用とは?何歳まで適用される?新卒・中途との違いも解説」では、ポテンシャル採用のメリットを企業目線と求職者目線で解説しています。ポテンシャルを武器に選考に臨む方は、参考にしてみてください。
2.自分から積極的に動く
求人探しや情報収集は、自分から積極的に行いましょう。高卒者が中途採用で正社員を目指す際は、学校の先生のサポートや説明会の連絡、就活生同士の情報交換などは基本的にありません。受け身でいるとチャンスを逃しかねないので、迷うよりも行動することが大切です。
3.余裕があれば資格を取得する
応募先企業の仕事内容に合った資格を取得しておくのも、中途採用を目指す高卒者が就職活動を有利に進める方法の一つです。たとえば、事務職ならMOSやITパスポートなどのパソコンに関する資格が役立つでしょう。不動産業界の営業職なら、宅地建物取引士やFP(ファイナンシャルプランナー)などがおすすめです。
ただし、資格の取得に時間がかかり過ぎてしまうと、高卒者の強みである「若さ」を失ってしまう恐れもあります。資格を取得する際は、メリットとデメリットをしっかりと検討する必要があるでしょう。
就職におすすめの資格や資格取得を目指す際の注意点については、「フリーターにおすすめの資格を職種別に解説!取得時の注意点や勉強法も紹介」をご覧ください。
4.スケジュール管理を徹底する
中途採用を目指して就職活動中の高卒の方は、スケジュール管理を徹底して行いましょう。多数の企業へ同時に応募する場合、スケジュール管理が甘いと選考の準備が間に合わなかったり、面接をダブルブッキングしてしまったりする恐れがあります。
トラブルを避けるため、就職活動だけでなくプライベートの予定もメモを取る癖をつけ、余裕をもったスケジューリングができるように意識しましょう。
5.高卒者が活躍している業種や職種を選ぶ
すでに高卒者が活躍している業種・職種から仕事を探すのも、就活成功のカギです。高卒の従業員が多い企業であれば、選考の際に学歴がネックになる可能性は減るでしょう。
なお、将来子どもを産んだあとも仕事をしたいと考えている方は、学歴不問かつ子育てに協力的な企業への就職をおすすめします。子育てと仕事を両立している社員が多く活躍している業界・職種では、ライフプランの変化に対応しながら長く勤務できる環境が整えられていることが多く、キャリアを築きやすい点がメリットです。
「女性に人気の仕事を種類別に紹介!空港・ものづくり系など」のコラムでは、女性に人気がある職種を紹介しているので、あわせてご参照ください。
出産や育児の支援制度がある会社を選ぶのもおすすめ
女性のキャリア支援に向けて、出産や育児に関する福利厚生を設けている企業は近年増えつつあります。産休・育休後の時短勤務や週休3日制などの制度が整っていたり、勤務時間中の預かり保育があったりする企業は、ライフステージが変化しても仕事を続けやすいでしょう。
女性が働きやすい職場の特徴は、「高卒女子の就職事情!高収入を得るには?おすすめ職種や就活のコツを解説」のコラムでも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
6.ハローワークや就職エージェントを活用する
中途採用枠での就職活動を成功させたい高卒者は、ハローワークや就職エージェントを活用するのもおすすめです。ハローワークとは、厚生労働省が運営する公的な雇用支援機関。全国各地に500ヶ所以上設置されており、管轄地域の求人情報を多く取り扱っています。地元で就職したい方や、自宅から近い勤務先を見つけたい方におすすめです。
就職エージェントとは、民間が運営している就職支援機関のこと。業界や職種、年齢層などサービスごとに特化しているポイントが違うため、自分の状況や希望に合ったきめ細やかなサポートを受けられるでしょう。
どちらも無料で利用できるので、「転職エージェントとハローワークの違いを比較!併用は可能?利用方法も紹介」のコラムを参考に、自分に合ったサービスを選んでみてください。
「中途採用を目指して効率良く就職したい」という高卒の方は、就職・転職エージェントのハタラクティブがサポートいたします。ハタラクティブは、フリーター・既卒・第二新卒といった20代の若者に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングを行い、一人ひとりの希望や適性に合った求人をご紹介します。未経験歓迎や学歴不問の求人も多く扱っているので、高卒で中途採用を目指す方も、ぴったりの仕事を見つけられるでしょう。
また、応募書類の添削や面接のアドバイス、選考のスケジュール調整もキャリアアドバイザーが行うため、疑問や不安をその都度解消しながら就活を進められます。サービスの利用はすべて無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
参照元
厚生労働省
雇用
高卒者の中途採用に関するお悩みQ&A
高卒で中途採用に応募する方のなかには、就職活動に不安を感じる人もいるでしょう。ここでは、想定される不安や悩みをQ&A形式で解消していきます。
高卒者の中途採用は、大卒より給料が低いって本当ですか?
業界や職種によるものの、必ずしも大卒者より高卒者のほうが給料が低いとは限りません。たとえば、仕事の成果が収入に直結しやすい営業職や、資格手当が貰える仕事などは、収入が学歴に左右されにくいといえます。
ただし、最終学歴によって基本給や賞与の額に差が生じる会社もあるため、事前にしっかり調べておきましょう。中途採用で稼げる仕事に就きたい高卒の方は、「高卒でも稼げる仕事に就ける?高収入を得る方法やおすすめの職業をご紹介!」も参考にしてみてください。
高卒での就職が有利になる資格はありますか?
資格だけで就職が有利になるとは限りませんが、応募する職種や仕事内容に関連する資格はアピール材料になります。パソコンを扱うならMOS、英語力が必要ならTOEICなど、仕事と関連性のある資格をアピールしましょう。就きたい仕事が決まっている方は「高卒でも取れる資格はある?おすすめ27選と就活事情をご紹介」を参考に、資格取得を目指すのもおすすめです。
高卒で大企業に中途採用されるのは難しいですか?
選考の対策次第では、内定の可能性もあるでしょう。ただし、競争率が高い大手企業は難易度が高い傾向にあるため、企業規模や知名度に必要以上にとらわれず、複数の業界・企業に目を向けてみてください。「高卒で入れる優良企業はある?おすすめの就職先や探し方のポイントを紹介!」を参考に、自分に合った中小企業も探してみましょう。
高卒者の中途採用でおすすめの仕事は何ですか?
営業職やドライバーなど、経験や学歴を問われにくい仕事であれば採用されやすいといえます。また、人手不足の業界も未経験歓迎の求人が多く、内定獲得を期待できるでしょう。経験や学歴を問わない求人では、熱意や成長意欲のアピールが重要といえます。詳しくは、このコラムの「中途採用で正社員を目指す高卒者におすすめの8職種」をご覧ください。
「高卒は中途採用で正社員になれないのでは」と不安です…
高卒から中途採用を経て、社会で活躍している人は多いといえます。過剰に後ろ向きになってしまうと採用担当者にも自信のなさが伝わるので、前向きに振る舞うことを意識しましょう。このコラムの「中途採用を狙う高卒者の就活を成功に導く6つのヒント」を参考に、ポジティブに行動してみましょう。「1人での就活に不安を感じる」という場合は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。