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仕事が辛いのは甘え?辞めたいと思う理由と4つの対処法
更新日
この記事のまとめ
- 仕事が辛いと感じるのは甘えではない
- 仕事が辛いと感じる理由は、人間関係や業務量の多さなどさまざま
- 仕事が辛い場合でも、無断欠勤や勢いに任せての退職は好ましくない
- 仕事が辛いときは、異動や配置転換を希望したり連休を取って休んだりすることも大切
- 仕事が辛くて辞めたいと感じたら、転職も視野に入れる
「仕事が辛い」「辞めたい」と思いながらも、「甘えかもしれない」という考えから勤務を続けている人も多いでしょう。仕事が辛いと感じるのは甘えではありません。ストレスを抱えたまま勤務し続けると、心身に悪影響を及ぼす恐れも。このコラムでは、仕事が辛いと感じる理由や対処法を解説します。向いている仕事の探し方や転職先選びのポイントについても紹介。深刻な状況になる前に、適切な改善策を考えましょう。
仕事が辛いと感じるのは甘えではない
「仕事を辛いと感じるのはただの甘えなのでは…」「考えが甘いのかも…」といった考えから、自分を責める人がいます。職場の上司や先輩、家族に仕事が辛いことを話しても、「社会人だから当然」「頑張りが足りない」などの厳しい答えが返ってきた場合、なおさら自分を責めてしまうこともあるでしょう。
しかし、統計上のデータを見ても、仕事にストレスを感じている人が多いことがうかがえます。以下のデータをもとに、「多くの人が仕事が辛いと感じている」ということを知っておきましょう。
仕事でストレスを感じている人の割合
厚生労働省の「令和4年『労働安全衛生調査(実態調査)』の概況」によると、「現在の仕事や職業生活で強いストレスとなっている事柄がある」と回答した労働者の割合は82.2%でした。
以下の表は、ストレスを感じた内容と、感じた人の割合を示したものです。同じく厚生労働省の、「令和3年『労働安全衛生調査(実態調査)』の概況」と比較してみましょう。
強いストレスの内容 | 割合(令和4年) | 割合(令和3年) |
---|---|---|
仕事の量 | 36.3% | 43.2% |
仕事の失敗、責任の発生等 | 35.9% | 33.7% |
仕事の質 | 27.1% | 33.6% |
対人関係 | 26.2% | 25.7% |
引用:厚生労働省「令和3年『労働安全衛生調査(実態調査)』の概況(13p)」
引用:厚生労働省「令和4年『労働安全衛生調査(実態調査)』の概況(13p)」
令和4年の調査結果を見ると、ストレスの理由は「仕事の量」が36.3%と最も多く、次に「仕事の失敗、責任の発生等」が35.9%、「仕事の質」が27.1%となっています。令和3年の調査結果に比べると、仕事量や仕事の質に対するストレスは減少しているものの、責任や対人関係はわずかに増加。理由や程度は人により異なるものの、多くの人が「仕事が辛い」「職場に行きたくない」といったネガティブな感情を抱いた経験があるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
労働安全衛生調査(実態調査)
仕事を辛く感じるのは責任をもって取り組んでいるから
仕事が辛いと感じるのは甘えではなく、業務に責任をもって取り組んでいるからこそ湧き出る感情でもあります。「周りに迷惑をかけたくない」「与えられた仕事をきちんとやり遂げたい」という気持ちが強いほど、些細なミスや上手くいかないことで落ち込んだり、深く悩んだりしてしまいがちです。
しかし、自分の仕事に責任感やプライドをもって取り組むことは、社会人として大事な要素の一つ。ネガティブなほうへ考え過ぎず、真剣に仕事と向き合っている証拠として捉えると良いでしょう。
仕事が辛いのはなぜ?考えられる6つの理由
「仕事が辛い」と感じる理由は、人間関係や業務量など人によってさまざま。そのなかでも、特に多いと考えられる6つの理由を紹介します。
仕事が辛いのはなぜ?考えられる理由
- 人間関係が上手くいかない
- 業務量が多い
- 待遇や職場環境に対する不満
- やりがいや適性を感じられない
- 自分のミスや周りからのプレッシャーが辛い
- 職場の雰囲気が自分と合わない
1.人間関係が上手くいかない
仕事をしていると「同僚や上司と上手くコミュニケーションが取れない」「取引先が苦手」など、人間関係での悩みはつきないもの。実際に、仕事が辛いと感じる原因として、職場での人間関係を挙げる人は少なくありません。苦手な人がいても業務上コミュニケーションを取らざるを得ないことが、仕事の辛さを助長するようです。
なお、人間関係の悩みのなかには、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメント、マタニティハラスメントなどのハラスメント行為も含まれます。この場合は、個人の努力だけで解決することが難しいため、人事担当者や上司の上司への相談が必要になるでしょう。
2.業務量が多い
業務の量や業務内容に関する悩みによって、仕事が辛いと感じる人も多いようです。たとえば、「忙しくて休憩が取れない」「残業が多い」「休日出勤をしなくてはならない」などが挙げられます。十分な休息が取れず肉体的な疲労が蓄積されると、精神的な疲労にもつながってしまうでしょう。
業務内容が身体的にハード
長時間の立ち仕事や体力を要する力仕事など、業務内容が身体的にハードな場合も「仕事が辛い」と感じる理由の一つです。自分の体力が追いつかなかったり、怪我や病気で思うように仕事ができなかったりすると、身体への負担が大きくなります。身体の状況は精神にも大きな影響を与えるため、過酷な業務内容に辛さを感じる場合は注意が必要です。
3.待遇や職場環境に対する不満
職場の待遇に対する不満としては、給与面や人事面などで正当な評価をしてもらえないことなどが挙げられます。「職場の衛生管理が悪い」「パソコンの使い勝手が悪い」などもストレスにつながりやすく、仕事が辛いと感じる原因になる可能性も。働く環境が整備されていないと、仕事のモチベーション低下を引き起こしかねません。
給料が安い
「仕事内容に見合った給料をもらえていない」「残業しても残業代が支払われない」など、給与に関するストレスも仕事を辛く感じさせる理由といえます。特に、残業代が払われないというのは、労働環境面でも大きな問題です。労働に見合った対価を得られない環境では、働きたいという気持ちが湧きにくくなります。
4.やりがいや適性を感じられない
「仕事が自分に合っていない」「やりがいを感じない」といった場合、モチベーションを保てず辛いと感じやすいでしょう。自分に向いていない仕事を続けていると、成果や業績を上げられず、やる気が出ない原因にもなります。
仕事が辛くやる気が出ない状態が長く続くと、心身の健康を崩すことも。そうなる前に、やりがいを感じられない理由を探して対処しましょう。「やりがいを仕事で感じるには?実感するタイミングや見つけ方を解説」では、仕事にやりがいを見つける方法などを紹介しているので、あわせてご覧ください。
5.自分のミスや周りからのプレッシャーが辛い
ミスや失敗を繰り返すと、「周りに迷惑をかけたくない」「上司に怒られるのが怖い」などの気持ちから、仕事が辛くなってしまうことがあります。
「これ以上ミスをしてはいけない」と心理的に自分を追い込んでしまい、プレッシャーから本来のパフォーマンスが発揮できなくなってしまう場合も。プレッシャーを感じると緊張や萎縮につながり、さらにミスをしてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
仕事のプレッシャーを克服したい場合は、「仕事のプレッシャーの対処法!原因や成長するコツを解説」で対処法を詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
仕事のミスを減らすコツ
新しい仕事を教わるときは、メモを取るようにするとその後のミスを減らせます。教えてくれる先輩や上司の許可が取れた際には、スマホのメモやボイスレコーダーなどを使うのも良いでしょう。また、仕事を教わったら、記憶が鮮明なうちにメモを見ながら自分1人で同じ作業をやると、仕事が身につきやすくなるためおすすめです。ミスや失敗が減り自信を持てるようになれば、自然とやる気も出てくるでしょう。6.職場の雰囲気が自分と合わない
職場の雰囲気が自分と合わないときも、仕事が辛いと感じがちです。たとえば、落ち着いた雰囲気を好む人が快活で溌溂とした職場で働いても、雰囲気や社風に合わず辛さを感じる可能性が高まります。
時間が経てば適応できるという人もいますが、「なじめていない」「浮いている」と感じる期間は、仕事に行くのも気が重くなってしまうでしょう。
自分本位な理由になっていないか考えよう
「仕事が辛い」「辞めたい」と感じること自体は甘えではありませんが、その理由が自分本位になっている場合は、周囲から「甘えている」と判断される恐れがあります。「毎日睡眠時間を削ってゲームをするから出勤が辛い」「楽がしたいから辞めたい」など、オンオフの切り替えができていなかったり、仕事を甘く見ていると思われたりするような理由は好ましくありません。また、プレッシャーが辛いからといって責任が伴う仕事を避けてばかりでは、どの企業へ転職しても信頼を築くのが難しくなるでしょう。「仕事が辛い」「辞めたい」と感じる理由が何に起因するものなのか、一度よく考えるのも重要です。
仕事が辛い状態でもやってはいけないこと
仕事が辛いと感じていても、無断欠勤をしたり勢いに任せて退職したりするのは望ましくありません。以下で詳しく解説します。
無断欠勤
仕事が辛いからといって上司や勤務先に連絡せず無断欠勤すると、同僚や顧客など多くの人に迷惑をかけ、社内の信用を損なうことにつながるため避けましょう。無断欠勤のうえ会社からの連絡を無視し続けると、上司から「何かあったのではないか」と思われ、緊急連絡先に指定している家族や同居人などにも心配をかける場合があります。
無断欠勤は損害賠償や懲戒解雇の理由にもなり得るので、デメリットが多い行為といえるでしょう。ストレスから限界を感じたときは、休暇を取ることも重要です。しかし、その場合はきちんと職場に連絡をし、何らかの理由を述べる必要があります。
勢いや感情に任せた退職
いくら「仕事が辛い」と感じても、感情や勢いのままに退職を決断するのは避けるのがベター。転職先が決まっていない状態で退職してしまうと、収入がない時期が生じます。転職活動が長引いた場合、金銭面での困窮が焦りにつながり、自分に合わない転職先を選んでしまうことも。その結果、転職先でも仕事が辛いと感じ、早期で退職するという悪循環になりかねません。
事前に転職スケジュールを立て、スケジュールに沿って企業研究や自己分析をするなど、計画的な転職活動を行うのがおすすめです。「転職のタイミングはいつが良い?見極める方法を年代別に解説!」では、退職するタイミングについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
退職の正しい進め方は?
仕事を辞めると決意したら、次の手順を意識して退職の準備を進めましょう。まず、会社の就業規則を読み、何か月前までに退職を申し出なければならないか確認してください。次に、転職活動をスムーズに進めるため、有給休暇が残っていないかを確認しましょう。今後の業務に支障が出ないよう、仕事の引継ぎ作業をしておくことも大切です。最後に、辞める意思をはっきり伝えることが重要ですが、その際は会社が納得する退職理由を考えておくと良いでしょう。円満に退職するための詳しい方法は、「退職を伝えるタイミングはいつが良い?退職願の書き方や必要な手続きも紹介」のコラムで紹介しています。あわせてご覧ください。
「仕事が辛い」と感じたまま働くリスクと生じる不調
ストレスフルな状態で辛い仕事を続けていると、心身に支障をきたす恐れも。深刻な事態を招く前に、自分の状況を客観的に見つめ直す時間を取ることも大切です。
ここでは、「仕事が辛い」と感じたまま働くリスクと、心身に生じる不調について紹介します。
仕事が辛いまま働き続けるリスク
辛い気持ちを抱えたまま無理して働き続けると、「仕事のパフォーマンスが上がらず成果が出ない」「余計に仕事が辛くなる」といった負の連鎖が生じやすくなるでしょう。十分な休息が取れず慢性的な疲労が溜まると、病気や精神的不調にもつながります。
体に負担がかかっていたり、気分の落ち込みが続いたりする場合は、辛い気持ちを1人で抱え込まないようにしましょう。
ストレスが心身に及ぼす影響
ストレスを抱えているときにあらわれるサインとして、睡眠の質の低下や食欲不振といった体の不調、不安感や気分の浮き沈みなどの心の不調が挙げられます。
厚生労働省が提示している「ストレスのサイン」をもとに以下で詳しく解説するので、自身のストレスの度合いを確認してみましょう。ただし、症状は人それぞれのため、あくまで一例として参考にしてみてください。
体に現れる不調
体に現れる不調としては、「肩こりや頭痛、腹痛などあちこちに痛みが出てくる」「めまいや耳鳴りがする」「下痢や便秘の症状」などが挙げられます。ほかにも、「夜中や朝方に目が覚める(中途覚醒)」「寝つきが悪くなった」といった睡眠に関する悩みが増える場合や、「食欲不振」「過食」など食事に影響が出る場合もあるようです。
体の不調のサインを無視すると、症状が悪化したり慢性化したりするかもしれません。「少し調子が悪いだけ」「そのうち治る」と放置せず、早めの対処を心掛けましょう。
心に現れる不調
心に現れる不調としては、「常に不安や緊張があり、イライラする」「ちょっとしたことで落ち込んだり、急に涙が出たりする」「何事にもやる気がなくなる」などが挙げられます。「人との関わりが面倒に感じ、以前より人付き合いを避けるようになった」といった兆候がある場合も注意が必要です。
精神的な不調を放置していると、取り返しのつかない事態につながる恐れがあります。強い気分の浮き沈みを感じたら、十分な休息を取ったり、必要に応じて専門医に相談したりしましょう。
心身の状況に違和感を抱いている場合は、「仕事に限界を感じるサインは?ストレスを抱えやすい人の特徴や解決法を紹介」のコラムもご確認ください。
参照元
厚生労働省
こころもメンテしよう~若者を支えるメンタルヘルスサイト~
仕事が辛いと感じたときの4つの対処法
仕事が辛いとき、勢いで退職や転職の道を選ぶのではなく、「信頼できる人に相談する」「仕事への取り組み方を振り返る」など、まずは何らかの対策を試してみましょう。
この項では4つの対処法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事が辛いと感じたときの対処法
- 信頼できる人に相談する
- 連休を取って休む
- 仕事への取り組み方を振り返る
- 異動や配置転換を希望する
1.信頼できる人に相談する
仕事に対する辛さを感じたときは、職場内外問わず、信頼できる人に相談してみましょう。仕事が上手くいかず辛い場合は、先輩社員に相談して、乗り越える方法を聞くのもおすすめです。思わぬアドバイスがもらえ、辛い状況から抜け出すための打開策が見つかる可能性があります。
職場内の人間関係で悩んでいる場合は、社外の知人や友人、家族、カウンセラーなどに相談すると良いでしょう。「誰かに聞いてほしいけど相談しにくい」という場合は、悩みがある人や困っている人に向けて、厚生労働省が作成している「まもろうよ こころ」という相談窓口掲載サイトを活用してみてください。
参照元
厚生労働省
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会社のコミュニケーションでは報連相を意識しよう
上司や同僚との人間関係が上手くいかずに悩んでいる場合は、報告・連絡・相談、いわゆる「報連相」を意識して会話を増やせば改善につながることもあります。コミュニケーションの量が少ないと、相手が何を考えているか分からないうえ、自分の考えを相手に伝えることもできません。報連相を通じて会話が増えれば、仕事において困っていることや悩んでいることを周囲が把握しやすくなります。自分としても周りの人の考えを把握しやすくなるため、ストレス軽減にもつながるでしょう。
職場での人間関係を改善する方法は「会社の人間関係に疲れたらどうする?職場でストレスを感じるときの対処法」で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。
2.連休を取って休む
仕事が辛いと感じたまま働き続けても、業務効率が低下したり、余計辛い気持ちになったりと、良い結果にはつながりません。思い切って連休を取り、仕事から離れる時間を作るのも有効な対処法の1つの方法です。
辛い仕事に耐え続けるよりも、自身の健康状態を保つほうが重要。心も体もリフレッシュできれば、新鮮な気持ちで業務に戻れるでしょう。
辛く感じる状況を耐えるだけが正解ではない
仕事が辛いと感じる状況では、自身の心身の健康を守るために、一旦仕事から離れたほうが良い場合もあります。休むことへのハードルを高く感じる人もいるかもしれませんが、辛い状況に耐えるだけが正解ではありません。周囲に「仕事は大変なものだ」「誰でも悩んでいる」などといわれても、辛さの指標や感じ方は人それぞれ。心身の健康を損なってまで、辛いと感じる状況に耐え続ける必要はないといえるでしょう。
3.仕事への取り組み方を振り返る
「ノルマが辛い」「成果を出せず仕事にやりがいを感じない」という場合は、仕事への取り組み方を振り返りるのも有効です。成果を出すための過程をおさらいすれば、これまで気付かなかった問題点や改善点が見つかることもあります。
仕事の目標設定で悩んだときは、「目標で仕事の成果が変わる!成功に繋がる設定の仕方とは」のコラムで目標の立て方やポイントを紹介しているので、参考にしてみてください。
仕事の捉え方を変える
仕事にストレスの原因がある場合、仕事に対する自分の考え方を変えてみるのも1つの方法です。
「仕事だから仕方ない」「やらなくてはいけない」といった後ろ向きな考え方から、「自己成長につながる」「自分のためになる」というようにポジティブな考え方に変換すると良いでしょう。やりがいや働きがいを感じられるようになり、精神的なストレスの軽減につながる可能性があります。
担当する業務の目的や意義を見直す
仕事にやりがいを感じられず辛い場合は、自分が担当する業務の目的や意義を見直してみるのもおすすめです。「社内や社会への貢献度が低い」「誰でもできる業務」と感じていたとしても、どのような業務も誰かが担当しなければ、仕事がスムーズに進まなかったり、困る人が出てきたりします。
普段の業務を行わなかった場合に起こるリスクを想像してみることで、自分が働く意義や意味を見直すきっかけになるでしょう。
4.異動や配置転換を希望する
辛いと感じる原因が仕事内容や人間関係にある場合は、社内での異動や配置転換を申し出るのも有効です。関わる人が変われば、新鮮な気持ちで仕事に取り組める可能性も。また、異動先で自分に合う業務と出会えることもあるでしょう。
副業を始めて新しい居場所を増やすのもおすすめ
「今の仕事を辞めたら生活が厳しくなる」「退職すると自分の価値を見失ってしまう」といった意識が強いと、ミスが起きたときや成果を出せないことに対して深く落ち込んでしまいがちです。副業を始めて別の居場所を作ったり、新たな収入源を得たりすると、今の仕事への依存度を下げられるためおすすめ。本業への緊張感や依存度を下げられるだけでなく、キャリアアップにつながるスキルや知識を身につけられるというメリットもあります。収入源が複数あることで、気持ちの余裕にもつながるでしょう。ただし、企業によっては社員の副業を禁止している場合もあるため注意が必要です。副業を始める前は、就業規則をしっかり確認しましょう。
仕事が辛くて辞めたいときは転職も選択肢の1つ
「休んでも辛い気持ちが続く」「社内異動してもストレスが多い」など、できることを試しても心境に変化がない場合は、その会社で働くことそのものに辛さを感じている可能性があります。環境が大きく変われば解決する悩みもあるので、転職を視野に入れてみましょう。
「辛い仕事」からの転職で変わること
前職で思うように力を発揮できず活躍できなかった人は、転職により「同僚や上司から頼られるようになった」「働きやすくなった」といった充実感を得られる可能性も。上司の態度や労働環境などで悩んでいる人は、職場が変わることでストレスとなる存在や環境がなくなり、自分の力を発揮しやすくなるでしょう。
また、人間関係で悩んでいる人は、職場を変えることで気分を一新してスタートできます。仕事の適性について悩んでいる人は、自分に合った仕事に出会うことで、「仕事が難しくてついていけない」「この職種は自分に合っていない」など、自分の能力と業務間のギャップを感じることが少なくなるでしょう。
「辛い仕事」をしたことも経験になる
「辛い仕事」をしている期間は精一杯で気づくことが難しいものの、辛い体験は人生において大切な経験の一つ。 辛い経験をした人のなかには、「この経験のおかげで、大抵のことなら乗り越えられるようになった」と仕事に対する耐性が作られる人もいるようです。辛い仕事の経験を「辛いことばかりだった」「無駄な時間だった」とネガティブに考えず、「次の仕事へのステップになった」と前向きに捉えると良いでしょう。
「仕事を辞めたいと思ったときの対処法とは?退職を検討すべき状況も解説!」では、退職したいと感じたときの対処法などを解説しているので、あわせてお読みください。
どのような業務が辛い?自分に向いている仕事の探し方
自分に合わない業務や職場は「仕事が辛い」と感じる原因になり得ます。仕事が辛いと感じる状況を避けるためには、自己分析などを用いて自分の適性を知ることが重要です。
ここでは、自分に向いている仕事を探す方法を紹介します。自分に向いている仕事を探す際の参考にしてみてください。
自己分析で適性を把握する
自己分析を行いこれまでの経歴を振り返ることで、どのような仕事に適性があるかを把握しやすくなります。「何に対してどう努力したか」を振り返り、成果を上げた事例やそのための取り組みを具体的に書き出すのがポイント。また、自分の長所と短所を言語化することも重要です。過去の取り組みを振り返れば、自分の強みや苦手分野を把握しやすくなります。
自己分析について詳しく知りたい場合は、「フリーターが自己分析するのは何のため?やり方がわからない方へのヒント集」のコラムをご覧ください。
何を「辛い」と感じるかを理解する
仕事をするうえで、自分が何に「辛い」と感じるかを理解しましょう。「定時で帰れず長時間労働をしている」「成果を上げられない」「評価をされていないと感じる」など、辛いと感じた出来事を思い出して整理するのがおすすめです。
転職先を探す際は、辛いと感じた条件を排除した業務内容や職場環境を探すと、自分に合った業務や職場を絞り込めます。
仕事が辛い人が押さえるべき転職先選び5つのポイント
仕事が辛く転職を決意する場合は、「自分がやりたい仕事か」「仕事に求める条件が満たされているか」などに気をつけて企業選びを行いましょう。
ここでは、仕事が辛い人が押さえるべき転職先選びの5つのポイントをご紹介します。
仕事が辛い人が押さえるべき転職先選びのポイント
- 自分がやりたい仕事か
- 自分の資格や能力を活かせる仕事か
- 自分の価値観と企業理念が合っているか
- 仕事に求める条件が満たされているか
- 勤務条件が希望と合っているか
1.自分がやりたい仕事か
転職先を選ぶ際は、自分がやりたい仕事かどうかをよく考えましょう。「今の仕事以外なら何でも良い」「とにかく辛い状況から脱したい」という考えだけで転職先を決めてしまっては、業務内容が合わず早期退職につながる恐れがあります。
やりたい仕事が分からない場合は、適職診断をするのがおすすめです。自分に合った職種を知ることで、興味をもって取り組める仕事を見つけられるでしょう。
「やりたい仕事がない…転職に向けてできる準備や求人の見つけ方をご紹介」では、やりたい仕事の見つけ方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
キャリアプランを叶えられるかも検討する
辛い仕事から転職をする場合は、現状の解決だけでなく、5年後や10年後のキャリアについても考えると良いでしょう。「5年後までにより専門的なスキルを身につけたい」「10年後には管理職のポジションに就きたい」といったキャリアを明確にすることで、適切な職場環境や着実なキャリアステップを踏める、自分に合った転職先が見えてきます。2.自分の資格や能力を活かせる仕事か
会社選びの際は、自分の適性やスキルに合っているかを考えることも大切です。能力を活かして働ける企業かどうかの見極めは、入社後のミスマッチを防ぐための重要なポイント。これまでの経歴から、活かせるスキルや資格、経験をしっかり洗い出して、擦り合わせを行いましょう。
3.自分の価値観と企業理念が合っているか
企業研究をして、自分の考え方や価値観と企業理念が合っているかどうかもチェックします。企業研究をすることでミスマッチを減らせるだけでなく、志望動機を作成する際に採用担当者に熱意を伝えやすくなるというメリットも。Webサイトを公開している企業であれば、多くの場合社風や企業理念を事前に確認できるので、チェックしておくと安心です。
企業研究のやり方については、「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」のコラムで紹介しているので、あわせてお読みください。
4.仕事に求める条件が満たされているか
「高収入」「スキルやキャリアアップを図りたい」「自分のペースで働きたい」など、人によって仕事に求める条件はさまざまです。自分自身のなかで譲れない条件を書き出し、転職希望先がその条件に合っているかどうかをチェックしましょう。
人間関係が辛いと感じる場合は、「1人で黙々とする作業がメインの仕事」や「お客さまと関わらない仕事」、じっとしているのが辛い場合は「体を動かす仕事」を選ぶなど、自分が何を辛いと感じるかを基準に仕事を選ぶことも重要です。
5.勤務条件が希望と合っているか
「勤務先が近い」「残業が少ない」「土日休み・平日休み」など、勤務条件も事前の確認が大切。また、正社員や契約社員、派遣社員といった雇用形態に関しても、自分に合った働き方ができるかをよく考えたうえで選択しましょう。
それぞれ能力の違いや個性があるため、人によって活躍できる環境や働き方は異なります。希望の仕事内容や活かせる能力、理想の働き方について真剣に考え、自分に合った転職先を探しましょう。
仕事が辛い状況で転職を検討するなら
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仕事が辛いことに関するFAQ
仕事が辛いと感じて悩む人は、男女年齢問わず少なくない状況です。ここでは、仕事が辛いことに関する悩みを3つご紹介します。
仕事が辛くて辞めたいです。新人が辞めても問題ないでしょうか
このコラムの「仕事が辛いと感じたときの4つの対処法」を実践して、それでも辛いようであれば、転職を検討してみても問題ないでしょう。新人の場合、新しい職場に適応するために生活環境が大きく変化します。覚えなくてはいけないことも多く、人間関係も学生時代とは異なるため、どうしてもストレスが溜まりやすくなるでしょう。
「社会人一年目が辛いのはなぜ?理由は仕事や一人暮らし?!解決策を解説」のコラムも参考になるので、あわせてお読みください。
仕事が辛いときに相談できる人がいません
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具体的な相談先は「仕事を辞めたいほど辛いときの相談先は?窓口機関ややるべきことを紹介」のコラムでも紹介しているので、参考にしてみてください。
仕事が辛いのは当たり前なのでしょうか
「仕事が合わない」「人間関係が上手くいかない」など、仕事が辛いと感じる理由や感じる度合いは人それぞれです。「仕事が辛いのは当たり前」とは一概にはいえないでしょう。仕事が辛いと感じるのを我慢をし過ぎると、大きなストレスから心身に支障をきたす可能性もあるため注意が必要です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。