契約社員から正社員登用は本当に可能?

契約社員でいいか?と言われたがそれって実際どうなんでしょうか

内定をもらいましたが契約社員として働くことが条件でした。正社員希望で就活を行っていましたし面接時には聞いていない話だったので迷っています。正社員登用で将来本当に正社員になれるものなのでしょうか?まずは契約社員として入職してみるべきですか?

契約社員から正社員登用制度の適用条件は、企業によって違うのが現状です。正社員登用についてのポイントを元に、企業と自身の条件を照らしあわせてチェックしてみてください。それを踏まえて契約社員として入職するかもう一度検討すると良いでしょう。

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まずは採用条件通知書を依頼しましょう

契約社員から正社員登用は本当に可能?

正社員として就活を行ったにも関わらず契約社員としてのオファーがきた場合、まずは企業側に「採用条件通知書」を依頼して提出してもらい、契約期間や給与体系について把握しましょう。
実際に企業側と話せる状況であったり、就活の面接時に契約社員を勧められた場合は「正社員登用までにかかる期間」「過去数年の間に実際に正社員登用を利用した人がいるのか」などしっかり正社員登用制度の実績を聞いておくことも重要です。
契約期間が3ヶ月からと短い場合や、そもそも明示できないという場合は要注意。時給制である場合も、手軽に雇用を切れるという点でほとんど制度を実施していないと考えても大げさではありません。一般的に非正規社員を正社員として採用していないと考えていいでしょう。

他社でも通用する仕事内容であるかがポイント

その企業の業務内容が、他社や社会的に通用するものであるか?ということも確認すべきポイントの1つです。
パートやアルバイトなど責任の少ない立場であっても行える仕事内容であれば、今後も正社員として活躍できる場を与えてもらえるとは考えづらいのが現実です。どの人でも代わりがきく仕事であれば、必要以上にコストのかかる人材を雇用する必要がないわけですから。
「あなただから任せたい仕事」「あなたを信頼して任せられる仕事」という部分があってこそ、初めて正社員として長く勤めてもらいたいと思ってもらえるからです。

フリーターからの就職活動には有効?

既卒の方やフリーターの場合、正社員としてすぐに活躍できる自信がないという方もいるかもしれません。企業からしても、ブランクのある方がしっかり給与に見合った働きをしてくれるかを見極めたいという部分もあるでしょう。そういった場合には、契約社員として入職して企業に判断を委ね、自身の価値を認めてもらうことも就職活動の手段として有効な一手であるともいえます。キャリアとまではいかなくても、既卒の状態やフリーターより多くの経験を積んだり責任を持つことで自分に自信を持つことができ、仕事への意識も変わるという部分も、契約社員として働くことのメリットの1つかもしれません。高卒や第二新卒から他業種への転職など、希望する職種に自分の適性があるのか知りたいという時にも、契約社員という待遇は適しているでしょう。

企業側から契約社員でいいかと聞いてくるのには理由があります!

1つは、契約期間が満了すれば大きな理由がなく解雇できるということ。正社員だと定年まで特別な事情がない限り雇用し続けることが前提ですが、契約社員の場合は、同じ金額を払うならもう少し真摯に仕事に向き合える人や能力を引き出せる人を雇いたい、今は人手が充足している、というちょっとした理由から契約を打ち切ることができるからです。これは特に、繁忙期以外のコストは抑えておきたいと考えている企業…つまり「人件費をできるだけ抑えたい」と考えている会社に多く見られる傾向です。
もう1つは、自社にとって有益な人物であるかをきちんと見極めてから雇用したいと考えている場合です。正社員として雇用したにも関わらず数ヶ月で辞めてしまう方もいることから、人材育成や引き継ぎなどを行う時間とコストに無駄が発生することを防ぐためといえるでしょう。正社員としては即決できないものの、実際に働いてもらってから適性を判断する企業は少なくありません。
その企業が人材育成をどう重視しているかといった面も踏まえて検討してみることをおすすめします。

実際に入職してからでないと実態がわからないのが正社員登用制度。しかし、非正規社員から正規社員になるためには数年を要し、その間、仕事での実績を伴うことが前提である場合がほとんどです。正社員として働くことを夢見ながら3年ほど働き、実際には正社員として雇ってもらえない、ということになったら後戻りはできません。
万が一正社員になれなかった場合を考えると、転職する際にも有利な資格を取得しながら勤める覚悟が必要な場合もあるかもしれません。
企業側から提示された情報をよく見て「本当に契約社員でもこの企業で働きたいのか?」「他社にも通用するキャリアやスキルは積めるのか?」「ここで何を学びたいのか?」など慎重に考えてから決断をしましょう。

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