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第二新卒はハローワークを利用するべき?メリットとデメリットを解説
更新日
この記事のまとめ
- ハローワークとは、就職活動の支援や雇用保険の手続きを行う機関である
- 卒業後3年以内の第二新卒は「新卒応援ハローワーク」の利用がおすすめ
- 第二新卒の転職は、ハローワークのほか転職サイトや転職エージェントの利用もおすすめ
第二新卒者の中には「ハローワークは転職に役立つの?」と疑問に思い、利用を躊躇している人もいるでしょう。このコラムでは、第二新卒者がハローワークで受けられるサービスや利用方法のほか、メリットやデメリットについて詳しく解説します。また、通常のハローワークとは異なる若者に特化したサービスも紹介。コラムを参考にハローワークを上手に活用できれば、転職活動を行う第二新卒者の心強い味方となるでしょう。
ハローワークとは
ハローワークとは、正式名称を公共職業安定所といい、国が全国に設置し運営する機関です。仕事を探す求職者と人材を探す企業の橋渡し的な存在で、利用者は就職活動をするために必要なサービスを無料で受けられます。そのほか、雇用保険(失業保険)の手続きを行うのもハローワークの大切な役割です。
ハローワークの特徴
ハローワークには「求人情報を閲覧できる」「全国に拠点がある」「転職の相談ができる」といった特徴があります。職員に直接転職の相談ができるのは、転職サイトにはない嬉しいサービスでしょう。
求人情報の閲覧が可能
ハローワークでは職員に就職活動の相談ができるだけでなく、求人情報の閲覧も可能です。利用に費用がかからず、求人募集をする企業側も無料で求人情掲載できる特徴があります。
全国の都道府県に拠点がある
ハローワークは全国の都道府県に拠点が設置されているため、どこに住んでいても利用できます。ハローワークの所在地については、厚生労働省の「ハローワーク等所在地情報」で確認しておきましょう。また、ハローワークのインターネットサービスを利用すれば、転職サイトと同じようにオンラインでも求人をチェックできます。
参照元
ハローワーク インターネットサービス
ハローワーク等所在地情報
転職について相談できる
転職サイトは求人の掲載だけですが、ハローワークでは職員に転職相談ができ、条件を伝えると希望に近い求人を探してくれます。また、状況に応じて職業訓練の提案も可能。ハローワークでの相談については「ハローワークで相談する内容は?窓口の利用方法や失業保険の受給方法も紹介」のコラムも参考にしてください。
第二新卒がハローワークを利用する方法
第二新卒者がハローワークを利用して就職活動する際の大まかな流れは「登録」「求人検索」「紹介状の発行」「選考」です。それぞれの手順について詳しく解説します。
1.登録をする
ハローワークを初めて利用するときは、求人申込書に簡単な経歴や希望職種などの必要事項を記入し、窓口で登録しましょう。登録が完了するとハローワークカードが発行され、求人検索・職員への相談・就活セミナーへの参加など、さまざまなサービスが受けられるようになります。
登録をしなくても求人の閲覧はできますが、詳細な情報を知るためにも、登録をしてハローワークカードを発行してもらうのがおすすめです。
2.求人を検索する
ハローワークの求人検索端末や自宅のパソコン、スマートフォンなどで求人を検索します。どの端末を使用しても閲覧できる内容は同じですが、ハローワークの求人検索端末を利用すれば、求人票をプリントアウトして、そのまま窓口で相談できるためおすすめです。
3.窓口で紹介状をもらう
応募したい求人を見つけたら、プリントアウトした求人票を窓口に持っていき、職員に紹介状を発行してもらいましょう。紹介状は、窓口の職員が応募企業へ連絡し、求人状況を確認したのちに発行となります。企業宛に応募書類の送付を指示された場合は、紹介状も同封しましょう。
4.採用選考を受ける
採用選考の日程を調整したら、面接や採用試験に進みます。事前に応募書類の送付をしていない場合は、選考当日に紹介状も忘れずに持参しましょう。
ハローワークの利用については「ハローワークで求職登録する方法は?確認すべき事項や注意点を解説!」のコラムもチェックしてみてください。スムーズに登録を行うコツや、注意点など第二新卒の方にも役立つ情報を紹介しています。
第二新卒がハローワークを利用する5つのメリット
ハローワークには地元の求人が多く集まる特性があるので、地元や特定の地域で働きたいと考えている第二新卒にとっては有益な情報源となるでしょう。また、事前予約が必要なものの、対面で転職活動に関する相談も行えます。転職サイトを利用した一人での転職活動に比べ、プロの意見やサポートを受けれるのは大きなメリットといえるでしょう。
1.地元に特化した求人情報が豊富
ハローワークには地元企業の求人が豊富に集まるため、地元で就職したい第二新卒者にとっては利用価値が高いといえます。これは、前述したようにハローワークへ求人を掲載する料金がかからないため。地域に根差した企業のなかには、求人活動に多額のコストを割けないこともあるでしょう。地元に特化した求人情報があるのは、転職サイトにはない魅力です。とはいえ、ハローワークには全国規模のネットワークもあるため、地元の求人だけでなく各地の仕事も閲覧でき、比較検討できます。
2.求人情報の数が多い
地域にもよりますが、ハローワークは求人情報の数が多いといわれています。これも、企業側も無料で求人を出せるのが理由でしょう。利用する企業が多く、求人サイトに掲載していない企業の求人が見つかることも。第二新卒者も応募可能な求人数も多くなっているようです。
3.個別相談が受けられる
スタッフにお願いすれば、履歴書の書き方や面接の受け方、自己分析のやり方など、内定までに必要な幅広いアドバイスをもらえます。一人で就職活動や転職活動をする自信がない第二新卒者には、ハローワークはおすすめのサービスです。
4.合否の連絡を必ず受け取れる
ハローワークから求人応募した企業の場合、必ず合否の返答があります。求人情報掲載にあたり、ハローワーク側が企業に「必ず合否の返答をするように」と義務付けているためです。
転職サイトから求人応募した場合、合否連絡がない企業も多く、不安を感じる第二新卒者もいるでしょう。ハローワークを利用すれば「応募の合否が分からず、次の企業に応募できない」事態を防げるため、安心して就職活動を進められます。
5.就職活動に役立つ知識が得られる
ハローワークでは、就職活動に役立つ知識を得られるセミナーが開催されています。ビジネスマナーや面接などに不安がある第二新卒者は、積極的に参加すると良いでしょう。
第二新卒がハローワークを利用する4つのデメリット
第二新卒者がハローワークを利用する際に、考えられる4つのデメリットを解説します。
1.優良企業だけが掲載されているわけではない
ハローワークには、採用コストをかけたくないブラック企業の求人が紛れている場合があります。一度就職活動を経験した第二新卒者でも、ブラック企業か否かの見極めは困難でしょう。
常時人を募集している企業や、賞与・休暇などの待遇面を明記していない企業には注意してください。不安な場合は、相談員にアドバイスをもらったり、企業のWebサイトや評判などを調べてみたりするとよいでしょう。「ブラック企業の特徴とは?入社前に見極める方法と対処法を解説」のコラムも参考にしてください。
2.希望の職種を見つけられない場合もある
ハローワークの求人情報は、管轄地域の企業数によって左右されるため、ハローワークで希望する職種を見つけられない場合もあります。さらに、企業数が少ない地域では求人数自体が少なく、職種が限られてしまうケースもあるようです。希望の職種がハローワークで見つからない場合は、転職サイトや転職エージェントを利用してみましょう。
3.第二新卒に特化していない求人もある
ハローワークの利用には年齢制限がなく、第二新卒向けの転職サポートも行ってはいるものの、希望条件や地域によっては、第二新卒に特化した求人がない場合もあります。転職サイトや転職エージェントであれば、第二新卒の条件付きで求人検索もできるため、ハローワーク以外の就職サービスを試すのも一つの手です。
4.システムを使いこなすのが難しい
ハローワークの検索システムは、使いこなすのがやや難しいといわれています。検索システムの操作に慣れていないと、数ある求人情報の中から自分に必要な情報を抜き出すだけで苦労することも。第二新卒の転職活動はスピード感も大切。ハローワークの検索システムに馴染めない方は、ほかの転職サイトや、転職エージェントも利用して仕事探しをするのもおすすめです。
第二新卒も使える?新卒応援ハローワーク
通常のハローワークとは別に、大学や専門学校の学生や学校を卒業する就活生を対象にした「新卒応援ハローワーク」があります。新卒ハローワークとは、ジョブサポーターと呼ばれる専門の相談員により、就職活動の支援を受けられるハローワークサービスの一つ。たとえば、ジョブサポーターによる個別の就職活動支援や応募書類の添削、面接指導などが受けられます。また、職業適性診断やセミナーのほか、在職者向け相談窓口も開設しています。
通常のハローワークとの違い
新卒応援ハローワークが通常のハローワークと大きく違う点は、「専任のジョブサポーター」が担当に付き、就職活動に関する個別支援を行ってくれるところです。ジョブサポーターは、企業での人事経験者やキャリアコンサルティングなどの有資格者が採用されている場合が多く、経験や知識に基づいた有益なアドバイスを受けられます。
1回目のサービス利用時に担当のジョブサポーターが決まり、2回目のサービス利用以降は予約制が基本です。毎回同じ担当者に相談できるため、安心感が高く、予約制で待ち時間が少ない点は大きなメリットでしょう。
卒業後3年以内なら第二新卒も利用できる
多くの新卒応援ハローワークでは、利用条件を「卒業後3年以内」としており、第二新卒者でも卒業後3年以内であれば就活生と同じように新卒応援ハローワークを利用できます。
卒業後3年を過ぎた第二新卒者で、通常のハローワークではなく若年層に特化したサポートを受けたい方は「若者ハローワーク」がおすすめ。若者ハローワークについて、詳しくは「若者ハローワークってどんなところ?基本情報や利用できる支援サービス」も参考にしてみてください。
新卒と第二新卒の違いを簡単に解説!
新卒は「新規卒業者」の略で、来年度までに大学や専門学校などを卒業する学生をさします。一方、第二新卒は、大学や専門学校などを卒業して就職したあと、短い勤務期間で退職して転職活動を行っている人です。とはいえ、第二新卒の定義は明確には決まっていません。一般的には、新卒で就職してから3年以内に転職活動をする人を、第二新卒と呼ぶケースが多いようです。各地域の新卒応援ハローワークをチェック
第二新卒者も利用できる新卒応援ハローワークは、全国に56箇所あります。対応している拠点については、厚生労働省の「新卒応援ハローワークの所在地・連絡先」をご覧ください。サービス内容や利用のルールは、各拠点によって異なる場合があり、利用前に地域の新卒応援ハローワークについて確認しておく必要があります。ここでは、東京・大阪・仙台・広島・岡山の新卒応援ハローワークについて見ていきましょう。
参照元
厚生労働省
新卒応援ハローワークの所在地・連絡先
東京新卒応援ハローワーク
東京労働局「東京新卒応援ハローワーク」は「大学卒業予定の方」や「卒業後概ね3年以内の方」を対象とした専門のハローワークです。企業ツアーやカウンセリング、模擬面接など多彩な支援メニューで就職活動をサポートしてもらえます。
また、就職後もキャリアパスの相談や心理カウセリングなど、必要に応じて充実したサポートを受けられるのが特徴です。
参照元
東京労働局 職業安定部
東京新卒応援ハローワーク
大阪新卒応援ハローワーク
大阪労働局「大阪新卒応援ハローワーク」は「大学等卒業予定の学生」と「卒業後3年以内の方」の就職活動を支援する施設です。卒業後3年以内であれば、退職された方や在職中の方も利用できます。
ほかの新卒応援ハローワークと同様に厚生労働省運営の機関であり、すべてのサービスが無料です。「学卒求人」「一般(中途採用)求人」情報の提供や紹介のほか、職業相談、就活セミナーなど多様な就職支援サービスを受けられます。なお、利用者条件に含まれない「高等学校の卒業者」や「大学等を中退された方」は利用前に担当者に確認をしてみましょう。
参照元
大阪労働局
大阪新卒応援ハローワーク
仙台新卒応援ハローワーク
宮城労働局「仙台新卒応援ハローワーク」は「大学院・大学・短大・高専・専修学校・能力開発施設(高卒2年訓練)等の学生」や「卒業後3年以内の方(既卒・第二新卒)」のほか「中退後3年以内の方」も対象として就職支援をする専門のハローワークです。
ほかの拠点と比べ、利用条件の間口が広いのが特徴。就職情報の提供や職業相談の実施、セミナーや職業適性診断などすべてのサービスを無料で受けられます。また、在職者のための相談窓口も開設しており、第二新卒者や既卒者が応募できる求人もあるようです。
参照元
宮城労働局
仙台新卒応援ハローワーク
広島新卒応援ハローワーク
広島労働局「広島新卒応援ハローワーク」は「大学等(大学院・大学・短期大学・高等専門学校・専修学校)の卒業年次の在学生」や「大学等を卒業後3年以内の卒業生(既卒・第二新卒)」のほか「新卒応援ハローワークでの支援を希望する高校生(既卒者を含む)」を対象に就職支援を行う機関です。
教職情報の提供や職業相談、就活セミナー、面談会などさまざまな就職支援のほか、臨床心理士による心理カウンセリングを無料で受けることができます。また、就職後も職場定着まで、個別の相談や支援を受けることも可能です。
参照元
広島労働局
広島新卒応援ハローワーク
おかやま新卒応援ハローワーク
岡山労働局「おかやま新卒応援ハローワーク」は「新たに大学院・大学・短大・専修学校・高専・訓練校・高校・中学校を卒業される方」や「卒業後3年以内の方(第二新卒)」「未就職卒業者(卒業後3年以内の既卒者)の方」を主な対象として就職支援をする専門のハローワークです。利用は予約制となっており、専門の就職支援ナビゲーターが、全国ネットワークで求職者の内定・就職実現の支援を無料で行います。
そのほか、企業説明会の実施や内定取り消しの相談、臨床心理士による心理的サポートを受けることも可能です。就職に向けた多彩できめ細やかな支援が用意されています。
参照元
岡山労働局
おかやま新卒応援ハローワーク
第二新卒はハローワーク以外のサービスも併用するのがおすすめ
第二新卒の転職活動では、ハローワーク以外にも転職サイトや転職エージェントなどさまざまなサービスを利用すると、より広い範囲で仕事探しができます。とくに、転職エージェントは手厚いサポートを受けられるためおすすめです。ネット上には公開されない非公開求人も紹介してもらえるケースもあり、積極的に利用するとスムーズに転職活動が進むでしょう。
転職エージェントで受けられるサービス
第二新卒者が転職エージェントで受けられる主なサービスは、以下のとおりです。
・カウンセリング
・適性に合った求人紹介
・模擬面接
・書類添削
・自己分析指南
・企業研究サポート
・志望先との面接交渉、日程調整代行
転職エージェントは、ハローワークと同様に、人材を求める企業と仕事を探す求職者を結びつけるサービスです。求人提案や応募書類の添削、面接対策などを通し、内定まで全面的にバックアップしてくれます。
また、面接日程の調整や条件交渉など、企業とのやり取りもすべて代行してもらえるため、在職中に転職活動を進めたい第二新卒者にもぴったり。経歴や適性を考慮してプロ目線で求人提案が行われるため、入社後のミスマッチが起こりにくいのもポイントでしょう。
転職サイトと転職エージェントの違いは?
転職サイトは、インターネット上に求人が掲載されており、求職者が自ら検索・応募まで行います。転職エージェントのような全面的なバックアップは行っておりません。自分のペースで転職活動を行いたい方は「転職サイト」、サポートを受けながら効率よく転職活動したい方は「転職エージェント」の利用がおすすめです。転職エージェントには、新卒向け、キャリアを積んだ方向けなどさまざまな種類があります。ハタラクティブは若年層に特化し、フリーターや既卒といった正社員経験がない方や、社会人経験が浅い第二新卒者に選ばれているサービスです。
「第二新卒で転職活動するのは不安…」「ハローワークで自分に合う求人がなかった…」
上記のようにお悩みの方は、ハタラクティブのアドバイザーにご相談ください。専任のアドバイザーが不安や疑問にお答えしながら、あなたにぴったりの求人をご提案します。
ご紹介するのは実際に取材した企業の求人に限られているため「応募してみたら空求人だった…」というケースもなく安心です。事前に仕事内容や職場の雰囲気といった詳しい情報を知ったうえで、納得した企業に応募できます。就職活動のプロに聞きたい方は、就職支援サービスの「ハタラクティブ」にお気軽にご相談ください。
第二新卒のハローワーク利用に関するお悩みQ&A
ここでは、第二新卒者がハローワークを利用する際に抱えがちなお悩みを、Q&A方式で解決していきます。
在職中の第二新卒もハローワークで仕事を探せる?
ハローワークでは、在職中の第二新卒も仕事探しが可能です。
しかし、ハローワークは土日祝日は休みで、利用時間は8時半〜17時15分が基本。仕事を続けながらハローワークで転職活動する場合は、時間を上手く調整する必要があります。どうしても平日に時間が確保できない場合は、転職サイトや転職エージェントの利用も検討しましょう。ハローワークの営業時間について詳しく知りたい方は「ハローワークの営業時間は?土曜日やゴールデンウィークも利用できる?」のコラムも参考にしてください。
第二新卒者がハローワークで良い求人を探すコツは?
自分が優先する条件を考えてから、求人を探すのがコツです。
第二新卒者は、前職の何が自分に合わなかったのかを見返してみましょう。ハローワークで相談する際も、転職先に求める条件を具体的に伝えると、自分に合った求人を見つけやすくなります。「仕事探しのコツを詳しく解説!正社員求人で事前に確認すべきポイントも紹介」では求人検索をする際のポイントも紹介しているのでチェックしてみてください。
第二新卒の適職選びはハローワークで相談できる?
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。