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IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介
更新日
この記事のまとめ
- IT業界は人手不足の傾向にあるので、未経験者を受け入れている企業は多い
- IT業界では、コミュニケーション能力や最新の動向を学び続けるスキルが求められる
- 未経験から挑戦しやすいIT業界の職種は、「IT事務」「プログラマー」「SE」など
- IT業界で活かせる資格は、「MOS」「ITパスポート」「基本情報技術者試験」など
- 未経験からIT業界への就職・転職を成功させたい方は、エージェントを活用しよう
「IT業界に未経験で転職できる?」と疑問を抱えている方もいるでしょう。IT業界は、技術の急速な発展によって人手不足の傾向にあるので、未経験者の挑戦も可能です。
このコラムでは、IT業界の概要や未経験者におすすめの職種、内定を得るコツなどをまとめました。未経験からIT業界への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
IT業界とは?未経験者が理解しておきたい5つの分類
IT業界とは、コンピュータやネットワーク技術を活用し、生活・ビジネスに関わるサービスを展開している業界を指します。未経験でIT業界へ就職・転職を目指す際は、業界がどのような分類をされているのかを押さえておきましょう。
未経験者が理解しておきたいIT業界の分類
- インターネット・Web業界
- 情報処理業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 通信業界
1.インターネット・Web業界
インターネット・Web業界とは、インターネットを介したサービス開発やWebサイトの構築に携わる業界です。具体的には、検索エンジンやソーシャルゲーム、SNS、インターネットショッピングサイトなどのサービスが該当します。また、インターネット上で掲載される広告を制作するのも、インターネット・Web業界の仕事です。
2.情報処理業界
情報処理業界とは、企業や行政から依頼を受けてシステムの構築・開発・運用などを行う業界です。顧客のニーズに合ったシステム構築を行うことを「システムインテグレーション(SI)」、SIを行う企業を「SIer(エスアイヤー)」と呼びます。情報システムの導入や運用までをサポートし、顧客が求めるサービスの効率化を図るのが仕事です。
3.ソフトウェア業界
ソフトウェア業界とは、電子機器の内部制御プログラムを開発・販売する業界です。目には見えないプログラム(ソフトウェア)を作成し、アプリケーションや独自のパッケージが開発されています。オフィスソフトや各種管理ソフト、セキュリティ関連など、ソフトウェアの種類は幅広く展開されているのが特徴です。
4.ハードウェア業界
ハードウェア業界では、普段よく目にする電子機器の製造・販売・サポートなどを行います。具体的には、パソコンやスマートフォン、家電、ゲーム機などが挙げられるでしょう。ソフトウェア業界と連携を図りながら、品質や安全性の高い電子機器を提供する業界です。
5.通信業界
通信業界は、インターネットや電話、光ファイバーなど、通信インフラに関するサービスを提供する業界です。主な分類は、固定通信のための設備の設置や運用を行う「固定電気通信業」、移動通信に関する設備の設置や運用を行う「異動電気通信業」などがあります。
通信業界の仕事については、「通信業界の仕事」のコラムで詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
IT業界への理解を深めたい方は、「ITとは何か?簡単に解説!仕事の特徴や関連用語も具体的にご紹介します!」をご覧ください。
未経験者が挑戦するのは厳しい?IT業界の現状や動向
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和5年11月)の概況(P.9)」によると、IT業界を含む情報通信業で人材不足を感じている企業の割合は54%でした。
IT業界は需要の高まりに対し、人手が足りていない状態にあることから、未経験者を歓迎している企業が増加傾向にあります。そのため、新卒・第二新卒での就職や、別業界からの転職を目指すことが可能です。事務や営業のように、職種によっては専門スキルを問われないものもあるため、前職での業務経験を活かせる可能性もあります。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和5年11月)の概況
IT業界は今後も人材不足が懸念されている
経済産業省が2019年に行った「IT人材需給に関する調査」によると、IT業界の人材需要は2030年まで継続すると予想されています。また、IT人材の需要と供給のギャップも、年々拡大していくことが見込まれるようです。たとえば、IT需要の伸びが高かった場合は約78万人、中間の場合は約45万人にまで、需給の差が拡大すると試算されています。これから未経験でIT業界を目指す方は、今後も活躍の場が幅広く展開していくと考えられるでしょう。
参照元
経済産業省
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IT業界の年収は企業規模や仕事内容によって異なる
IT業界で得られる収入は、企業の規模や仕事内容、実績などによって異なります。IT業界に就職・転職したからといって、高収入を期待できるとは言い切れません。高い年収を確保しながらIT業界で活躍したい方は、求人に応募する前に昇給・昇進制度やボーナスの有無を確認するようにしましょう。
「システムエンジニアの年収は高い?安い?収入アップの方法も紹介」のコラムでは、IT業界で年収を高めるコツに触れています。
未経験者必見!IT業界の主な職種17選
IT業界未経験から挑戦しやすい職種には、IT事務やプログラマー、ネットワークエンジニアなどがあります。以下では、未経験者におすすめの職種を16種類ご紹介するので、希望や適性に合う仕事を掴みましょう。
1.IT事務
IT事務は、開発現場における事務作業を担当します。具体的には、取引先企業に常駐し、データ入力・ネットワーク設定・書類作成・顧客対応などを行うのが一般的です。
IT業界未経験者を歓迎している求人もあるので、事務職に就きたい方におすすめといえます。IT事務はパソコン操作や専門用語を使用する機会が多いため、応募前に基本的な知識を学んでおきましょう。未経験でIT業界の事務職に就く場合は、「事務員は未経験から目指せる?業務内容と求められるスキルをチェック」の内容もチェックしておくのがおすすめです。
2.IT営業
IT営業は、社内で取り扱うWebサービスやシステムを販売したり、顧客が抱える課題を技術的に解決するための提案をしたりします。顧客からの質問対応や、納品後のアフターフォローを行うのも、IT営業の仕事です。顧客と契約を結ぶうえでは信頼関係が重要になるため、コミュニケーション能力に自信がある方に向いているでしょう。取引先の業務に対する理解を深め、良好な関係を続けられれば、サービスの販売を継続的に行えるのがメリットです。
厚生労働省が運営している職業情報提供サイトjobtagの「営業(IT)」によると、IT営業の平均年収は約620万でした。額面が高い理由は、成果に応じた昇進やボーナスに期待できることが挙げられます。
IT営業に興味がある未経験者は、「技術営業はきつい?仕事内容や向いている人の特徴を解説!」も参考にしてみてください。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
営業(IT)
3.セールスエンジニア
セールスエンジニアは、営業職とともに顧客へ自社のシステムや製品の魅力を伝えます。具体的には、システムの説明・顧客からの質問対応・技術面のサポートなどを行い、セールスにつなげるのが仕事です。顧客を納得させるためにも、セールスエンジニアはシステムや製品について理解する姿勢が求められます。
商談が成立したあとも顧客からの要望に応えたり、使い方をレクチャーしたりと、柔軟にサポートすることも重要な役割です。職種名はエンジニアとなっていますが、実際に担当する業務内容は営業職に近いものとなります。
4.プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアがつくったシステム設計をもとにプログラミングを行います。プログラミングとは、コンピューターに指示を出すための「プログラミング言語」を利用し、システムやソフトウェアをつくる作業です。業務で使用するソフトウェアやゲーム用のプログラム、通信を制御するプログラムなど、開発するものは幅広くあります。
プログラミング言語にはJava・C・Rubyなどの種類が幅広くあるので、未経験から就職・転職を目指す方は、自分が身につけたい言語を選ぶことから始めてみましょう。
「未経験からプログラマーを目指すのはきつい?仕事内容や探し方を紹介」では、未経験からプログラマーになるポイントを紹介しているので、あわせてご覧ください。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
プログラマー
5.システムエンジニア
システムエンジニアの仕事は、顧客の希望を丁寧にヒアリングし、最適なシステムを提案することです。開発の現場ではシステム設計を担い、予算や納期に合わせてスケジュールを管理します。顧客のニーズを分析する「要求分析」や、顧客の要求をもとにシステムの概要を考案する「要求定義」も、システムエンジニアが担う業務です。
新人向けの研修やフォロー体制を整備している企業が多いので、未経験者も挑戦しやすい傾向にあります。具体的な業務内容は、「システムエンジニアの仕事」で紹介しているので、未経験からシステムエンジニアを目指す方はチェックしておきましょう。
組込みシステムエンジニアの需要が高まっている
組込みシステムエンジニアとは、家電製品や産業機器などに搭載された機能の動作を実現するためのシステムを開発する仕事のことです。近年はIoT(モノのインターネット化)の拡大に伴い、インターネットにつながる技術が搭載されたスマート家電が増加傾向にあります。そのため、組込みシステムエンジニアの需要が高まってきているようです。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
システムエンジニア(業務用システム)
6.ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの設計・構築・運用・保守などを行う職種です。顧客が求めるシステムを提供するために、徹底したヒアリングとプロジェクトの進行管理を実施します。また、システムに障害が生じたときに復旧作業を行うのもネットワークエンジニアの仕事です。
ネットワークエンジニアになるには、ある程度ネットワークに関する基礎知識が求められます。未経験からネットワークエンジニアに挑戦したい方は、「高卒で目指すネットワークエンジニア」のコラムもご参照ください。
正社員
ネットワークエンジニア
-
年収 268万円 ~ 414万円
-
未経験OK,土日祝休み,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
7.サーバ・セキュリティエンジニア
サーバ・セキュリティエンジニアは、不正ならびに攻撃性のあるアクセスから、情報システムやネットワークを守る役割を担います。具体的には、セキュリティの強いシステムを企画・設計・実装をし、脆弱性や安全面の確認をするのが主な仕事です。不審なアクセスが見られた場合はログを分析し、顧客に報告します。
情報系の学歴や実績を応募条件に設けている求人が多めですが、関連資格の取得によって採用時に評価してもらえる可能性も。なお、サーバ・セキュリティエンジニアの平均年収は約558万円となっています。職場によっては24時間365日体制でセキュリティ監視をするため、夜勤手当による収入アップが見込めるでしょう。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
セキュリティエキスパート(オペレーション)
正社員
インフラエンジニア職
-
年収 285万円 ~ 441万円
-
未経験OK,残業少なめ,学歴不問,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
8.テストエンジニア
テストエンジニアは、開発しているプログラムにエラーがないか確認する職種です。プログラマーやシステムエンジニアにテスト結果を共有し、品質向上を図ります。プログラムが問題なく使用できるよう注意する必要があるため、重要な役割を担うでしょう。
テストエンジニアはIT業界未経験者も取り組みやすく、プロジェクトの内容や規模によってはテスト業務以外を任せてもらえる場合もあるようです。システム全体を見て違和感を覚えるところがないか、些細なことに気づく能力があればテストエンジニアとして働けるでしょう。
9.CAD設計エンジニア
CAD設計エンジニアは、CADソフトを用いて製品や部品の設計をする職種です。IT業界のなかでも、目に見える商品をモデリングするハードウェア業界で活躍している傾向にあります。
図形を立体視するのが得意な方や、設計の過程を理解できる人は、CAD設計エンジニアに向いているでしょう。ソフトの習得をサポートしている企業もあるので、未経験者も安心して働ける可能性があります。
10.テクニカルライター
テクニカルライターは、家電やパソコンといった電子機器の取扱説明書を作成する職種です。開発者から製品の特徴や操作方法の詳細を聞き、そのうえで実際に製品に触れて理解を深めます。使用する際に注意すべきことやユーザーが抱えそうな疑問を想定し、説明書の方向性を定めるのも仕事の一つです。
ユーザーが製品を安全に使用できるよう、誰が読んでも分かりやすいマニュアルの制作が求められます。前職で文章を作成した経験のある方は、IT業界が未経験の場合も評価されやすいでしょう。また、英語力のある人は英文でのマニュアル作成でスキルを発揮することが可能です。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
テクニカルライター
11.Webデザイナー
Webデザイナーは、顧客の要望に合わせてWebサイトのデザインを行う職種です。職場や案件によっては、Webサイトの企画やコーディングに携わることもあります。
未経験でWebデザイナーを目指すときは、デザインに関する基礎やAdobeの制作ソフトの操作能力が必要です。独学でWebデザインをした経験があれば、選考時のアピールにつなげられるでしょう。「デザイナー未経験での就職は厳しい?グラフィックやWebに関わる仕事とは」のコラムでは、業務の詳細や適性について触れています。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
Webデザイナー
12.Webマーケター
Webマーケターは、Webを通じて集客や売上拡大のための販売戦略を行う職種です。主な施策としては、SEOやSNSの活用、広告の管理などが挙げられます。ターゲット層に合わせたマーケティングを展開することで、結果の確認や改善がしやすいのが特徴の仕事です。
Webマーケターに必須の資格はないので、未経験からIT業界に就職・転職したい方も挑戦しやすいでしょう。職業情報提供サイトjobtagの「Webマーケティング(ネット広告・販売促進)」によると、平均年収は約646万円と高い傾向にあることがわかります。Webマーケターについての詳細は、「未経験からWebマーケティング担当になる方法!向いている人と必要スキル」のコラムをご一読ください。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
Webマーケティング(ネット広告・販売促進)
13.ITコンサルタント
ITコンサルタントは、IT技術を活用して顧客が抱える課題を解消します。企業側の経営戦略を踏まえたうえで、ヒアリングやシステム導入の提案、プロジェクトの管理などを担う職種です。
ITコンサルタントの求人は、未経験者を歓迎している傾向にあります。課題解決に導く論理的思考力や顧客に寄り添うコミュニケーション能力があれば、未経験の場合もITコンサルタントとして活躍していけるでしょう。
正社員
総合職
-
年収 328万円 ~ 530万円
-
未経験OK,土日祝休み,残業少なめ,賞与あり,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
14.ヘルプデスク・テクニカルサポート
ヘルプデスクやテクニカルサポートは、社内外でパソコン・ソフトウェア・システムなどに関する相談やトラブル対応を行う職種です。ユーザーからの疑問やクレームに対し、電話やメールで迅速にサポートする姿勢が求められます。状況によっては、相談元に出向いてトラブルに対処することもあるようです。
ヘルプデスクは一次対応、テクニカルサポートは二次対応をするため、テクニカルサポートを目指す場合はある程度の経験が求められます。ホスピタリティのある方や状況判断能力のある方なら、IT業界未経験の場合もヘルプデスクの仕事に取り組むことが可能です。ヘルプデスクの将来性や役立つ資格については、「ヘルプデスクの仕事」をチェックしてください。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
ヘルプデスク(IT)
15.Webディレクター
Webディレクターは、Web業界でプロジェクトの進行管理を行う職種です。顧客がどのようなWebサイトを展開していきたいのかを汲み取り、市場調査をしてニーズに沿った制作をします。Webデザイナーやシステムエンジニアといった職種と連携しながら、納期内に業務を円滑に進めることが必要です。
Webディレクターの求人は未経験で応募できるものもあります。しかし、データの分析やマネジメント能力が必要なことから、IT業界で経験を重ねてからステップアップすると、より指揮・管理がしやすくなるでしょう。
16.PM・PMO
プロジェクトマネージャー(PM)およびプロジェクトマネージャーオフィス(PMO)は、プロジェクト計画の作成・人員確保・進捗管理などを担います。発生が見込まれるトラブルや課題を想定し、スケジュール通りにプロジェクトを進められるよう人員をサポート。プロジェクトは、数十人といった小規模のものから、数百人といった大規模なものまで、幅広く展開されています。
基本的にはIT業界でシステムの構築や運用をした人材が求められていますが、職場によっては未経験者をフォローしているところもあるようです。専門性の高さから、PMの平均年収は約685万円と高い傾向にあります。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
プロジェクトマネージャ(IT)
17.OAインストラクター
OAインストラクターは、オペレーターや事務担当者などにOA機器やソフトウェアの操作方法を講座形式で指導する専門家です。ある程度パソコンやソフトウェアなどに関する知識があり、人に何かを教えることが得意であれば、未経験からスタートできる可能性があります。
講座の対象となる人の知識に合わせて適切な指導を行う必要があるため、多くの人が理解できる説明を行えるコミュニケーション能力が必要です。
【年代別】IT業界未経験者が転職を成功させるコツ
この項では、未経験者がIT業界への転職を成功させるためのコツを、年代別にご紹介します。現在の状況と照らし合わせながら、どのような行動が求められるのかをチェックしてみましょう。
ハタラクティブ在籍アドバイザーからIT業界を目指す人に向けてのアドバイス
IT業界はスキルのある人や業務経験者といったライバルが多いため、完全な未経験だと難しい場合もあります。未経験者は、IT業界に対する就業意欲や資格取得、使用できるプログラミング言語などがあると、採用に一歩近づきやすくなるでしょう。選考時にアピールできるよう、できる範囲で学習しておくことをおすすめします。ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
【20代】ポテンシャル採用のチャンスを狙う
IT業界に就職・転職する20代の未経験者は、ポテンシャル採用を狙うことが可能です。ポテンシャル採用とは、人柄や将来性というように、スキル・経験以外の面が重視される採用方法を指します。ポテンシャル採用に年齢制限はありませんが、若いほうがより将来性を期待されやすいようです。
ポテンシャルによる選考通過を目指したい方は、「ポテンシャル採用とは?何歳まで適用される?新卒・中途との違いも解説」の内容をご確認ください。
【30代】自分を採用するメリットをアピールする
30代・未経験でIT業界への転職を目指す場合は、企業の求める人物像と自身の強みを照らし合わせ、企業側に採用するメリットを感じてもらえるようにアピールしましょう。30代以降は経験やスキルが求められる傾向にあるので、未経験での転職は20代のときよりも難しい可能性があるからです。
30代・未経験でIT業界に挑戦する場合は、「30代から未経験分野に転職するのは厳しい?おすすめの業界と成功のコツ」のコラムも参考にしてみてください。
【40代】独学でプログラミングスキルを身につける
40代でIT業界未経験者の場合、年齢による今後のキャリア形成の期間の短さが懸念されることから、転職活動を思うように進められない場合も考えられます。ただし、業務に関連する知識やスキルを事前に身につけておけば、「IT業界で働きたい」という志望度の高さを示すことが可能です。
また、あらかじめ専門知識を頭に入れておけば、実際に転職を叶えられた際に、業務内容への理解を深めやすくなるメリットもあります。「転職に年齢の壁はある?未経験者が希望の職種につくためには」のコラムでは、40代で転職するポイントに触れているので、合わせてご一読ください。
IT業界未経験から転職した人の体験談
ここでは、実際に未経験からIT業界に転職した人の体験談をご紹介します。未経験からIT業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
販売のアルバイトからネットワークエンジニアへ
Tさんは大学卒業後、観賞魚の販売店のアルバイトとして2年間勤務していました。しかし、週6勤務で朝から夜遅くまで働いていたことが体調に影響し、退職をすることに。療養生活のなかで「安定して働きたい」と正社員になることを決意し、就職活動に踏み切りました。
最初はやりたい仕事や就活の方法が分からず苦戦していたそうです。そのような中で友人からハタラクティブを紹介され、アドバイザーの親身な対応により、登録から1ヶ月足らずでネットワークエンジニアの紹介予定派遣の内定を獲得しました。
Tさんの体験談の全文は、「『やりたい仕事』が分からなかった僕が選んだのは、ITエンジニアの道」をご覧ください。
業務委託の音楽教室講師からエンジニアへ
業務委託で音楽教室の講師として勤務していたWさん。音楽講師の仕事にやりがいは感じていましたが、友人の転職の話を聞き、自分の将来のことも考え、正社員になることを決意されたそうです。
学歴に不安を抱えていたものの、「学歴を問わず仕事の選択肢が広そうだから」とハタラクティブに登録。アドバイザーからの助言で、将来性のあるITの仕事を選び、およそ1ヶ月でエンジニアの正社員に内定が決まりました。アドバイザーの求人提案や面接対策により、大きな負担を感じることなく就活を進められたとのことです。
「中卒でも沢山の選択肢があった!業務委託の音楽講師からエンジニアへ。」では、Wさんが内定を獲得するまでの体験談を確認できます。
IT業界の仕事で役立つ!未経験者におすすめの資格7選
未経験からIT業界を目指す方におすすめの資格は、MOSやITパスポート、基本情報技術者試験などです。それぞれの資格の特徴を以下で解説します。
IT業界未経験者におすすめの資格
1.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、Word・Excel・PowerPointなどの操作スキルを証明できる資格です。書類の作成やデータの集計といった業務に活用できるため、仕事の効率性を上げられます。「未経験からIT業界の事務や営業として活躍したい」と考えている方におすすめです。
2.ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎知識があることを証明できる国家資格です。ITの新しい技術や手法、経営戦略、プロジェクトマネジメントなどの幅広い分野を身につけられます。IT業界に必要な情報を総合的に学習できるので、未経験者におすすめです。
ITパスポートの取得を検討している方は、「ITパスポートで就職が有利になる?資格や試験の概要を詳しく解説!!」もあわせてご参照ください。
3.基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして活躍するための基礎を身につけられる資格です。資格の取得を通じてシステムの設計や開発、セキュリティなどへの理解が深まります。「未経験からIT業界に入って、プログラマーやシステムエンジニアとして活躍したい」という方に向いている資格です。
参照元
独立行政法人情報処理推進機構
基本情報技術者試験
4.統計検定
統計検定は、統計に関する知識や応用力を認定する試験です。検定に通過すれば、データを正しく扱いながら客観的に判断し、事業での問題解決につなげるスキルがあることを表明できます。データや確率に関する基礎的な検定から、実社会のデータ解析を遂行する専門的な検定まで、種別が幅広いのが特徴です。目指したい職種とアピールしたい階級がマッチしていれば、就職・転職時に有利にはたらくでしょう。
参照元
一般財団法人 統計質保証推進協会
統計検定
5.情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験は、サイバー攻撃やフィッシング、マルウェアなど、さまざまな脅威から組織を守るのに必要なスキルを認定するための試験です。情報セキュリティマネジメント試験を通して、情報セキュリティに関する基本知識や技能を身につけられます。
昨今はIT技術の普及に伴い、サイバー関連の犯罪の手口が巧妙化しているため、情報セキュリティマネジメントの資格を保有していることは、セキュリティ面で的確な対策を行えるというアピールが可能です。
6.Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験では、プログラミング言語であるPythonの文法基礎を問われます。資格を取得すればPythonエンジニアとして活躍するための基礎知識を理解していることをアピールでき、履歴書や面接で好印象を残すことが可能です。
Pythonの基礎が理解できており、試験対策をしっかり行えば、IT業界未経験者も合格を目指せるでしょう。なお、認定スクールによっては模擬試験を公開しているので、実際に難易度や得意分野を確認してみるのも手です。
IT業界未経験者が仕事で活かせるスキル
IT業界が未経験の方も、業務で活用できる能力を有していれば、活躍していく姿勢を評価してもらえます。下記の内容を参考に、自分の強みをIT業界でアピールする方法を考えてみましょう。
IT業界未経験者が仕事で活かせるスキル
- 基本的なパソコンスキル
- コミュニケーションスキル
- 論理的に物事を考える力
- 自主的に学ぶ力
基本的なパソコンスキル
パソコンの基本操作やタイピングができれば、初歩的な場面をクリアすることが可能です。WordやExcelといったソフトを用いて資料づくりが可能なら、採用担当者に評価してもらえる場合があります。パソコンを操作することに抵抗がなく、IT業界で専門性を磨いていく姿勢があれば、企業側に歓迎される可能性を高められるでしょう。
コミュニケーションスキル
IT業界ではチームで1つのプロジェクトを進めることも多いので、仲間と円滑なコミュニケーションを取れるかどうかが重視されます。また、取引先とのやり取りがある職種の場合は、相手の話にきちんと耳を傾け、ニーズを適切に汲み取ることも大事です。周囲との信頼関係を築いていける方は、未経験の場合もIT業界で長く勤務していけるでしょう。
仕事で活用できるコミュニケーションスキルについて理解を深めたい方は、「コミュニケーション能力とは?スキルを鍛える具体的な方法をご紹介!」のコラムをご覧ください。
論理的に物事を考える力
システム障害やトラブルが生じたときに適切な対処をするためにも、IT業界では論理的な思考力が求められます。物事を道筋立てて考えられれば、問題の原因究明・解決・取引先の状況に合ったシステムの構築などにつなげることが可能です。
IT業界未経験者が論理的に物事を考える力を身につけるときは、「問題解決能力を高めたい!ロジカルな考え方で課題を解く方法とは」のコラムをご活用ください。
自主的に学ぶ力
未経験でIT業界に挑むときは、自主性を持って学習する能力も必要です。IT技術は日々進歩しているため、入社後も最新技術を常に吸収し続ける姿勢が欠かせません。業界の動向を追い、競合がどのようなサービスを展開しているのかをチェックすることも重要です。IT業界に対する興味関心を持ち続ければ、未経験者も長期的な活躍ができるでしょう。
未経験からIT業界を目指す方向け!志望動機の伝え方
IT業界未経験者が志望動機を伝えるときは、「なぜIT業界を志望したのか」「応募先企業で何を実現したいか」を明確にしましょう。企業側は志望動機から、「就業意欲があるか」「未経験者としてどのように貢献していくのか」といったポイントを判断しているためです。以下では、IT業界未経験者の志望動機のポイントと例文をまとめました。
【例文1】新卒・第二新卒の場合
「私が貴社を志望した理由は、大学時代に友人と共同でアプリケーション開発をしたのがきっかけです。どうしたらより多くの人に見てもらえるのか、どうしたら完成度の高いものに仕上がるのかを研究していたところに、貴社の○○というサービスが利用者にとってわかりやすく展開されていると知り、その内容に惹かれました。質の高いアプリがつくれるようトライアンドエラーを繰り返した経験は、貴社での業務に役立てると考えています。」
新卒や第二新卒でIT業界に挑戦するときは、志望する企業や競合する企業について情報収集し、応募先でなくてはならない理由を掘り下げるのがポイントです。企業が求める人物像を意識した内容づくりができると、選考突破を目指しやすいでしょう。
【例文2】他業界から転職する場合
「私が貴社を志望したのは、○○というサービス展開を通じて、顧客の課題を解決していく姿勢に惹かれたからです。独自のシステムで顧客の求めるサポートに迅速に応じていく貴社で、より良いサービス提供に努めたいと思いました。IT業界は初めてですが、前職で身につけた△△のスキルを活かし、事業に貢献したいと考えております。また、現在は、基本情報技術者試験の資格取得に向けて勉強中のため、そこで得た知識を業務で発揮できるよう努めてまいります。」
別分野からIT業界へ転職するときは、前職での経験を活かせる志望動機をまとめると、能力をアピールしやすくなります。また、応募先企業で達成したいキャリアや目標を交えれば、「自社に貢献してくれそう」「活躍してくれそう」といった好印象を与えられるでしょう。
IT業界未経験者が転職を実現するときのポイント5つ
未経験からIT業界に挑戦するときは、転職理由を明確にし、企業の求める人物像を理解することが重要です。転職支援サービスを活用しながら、IT業界でのキャリア形成を目指しましょう。
IT業界未経験者が転職を実現するときのポイント
- 未経験で挑戦する転職理由を明確にする
- 企業のWebサイトで動向や求める人物像を確認する
- 研修が充実している求人を調べる
- IT業務に関する勉強をする
- 転職サイト・転職エージェントを活用する
1.未経験で挑戦する転職理由を明確にする
未経験者がIT業界を目指すときは、転職理由を明らかにすることが重要です。転職する理由に具体性を持たせれば、仕事探しの軸が定まり、仕事に求める条件や理想とするキャリアビジョンなどが見えてきます。「なんとなく挑戦してみたい」というあいまいな気持ちではなく、「IT業界でなくてはならない理由」を掘り下げるようにしましょう。
2.企業のWebサイトで動向や求める人物像を確認する
未経験でIT業界を目指すときは、企業のWebサイトや求人情報ページでどのような方針を掲げているのか、どのような人物を必要としているのかをチェックすることが大事です。企業の情報収集をしっかりと行えば、自分がその環境で働き続けられそうかを判断しやすくなります。
経験者を求めている企業に未経験の状態でアピールすると、なかなか採用につながらないことも考えられるでしょう。自分の状況と企業の方向性がマッチしているかどうかは、求職活動で重要な要素といえます。
3.研修が充実している求人を調べる
IT業界未経験者が転職するときは、研修体制や職員によるフォロー体制が充実している求人をチェックするようにしましょう。新人研修や各種業務に特化した研修が用意されている職場なら、働きながら専門的な知識を身につけることが可能です。わからないことがあったときも、先輩職員によるサポートが受けられる環境であれば、質問をしやすいでしょう。
4.IT業務に関する勉強をする
未経験からIT業界にチャレンジする際は、ITに関する最低限の知識を学んでおくと、選考で評価してもらえる可能性があります。知識を身につける方法は、「プログラミングスクールに通う」「独学」「ハローワークの職業訓練を受ける」などが挙げられるでしょう。自分のペースで学びたい方は独学、カリキュラムに従って勉強を進めたい方は、プログラミングスクールやハローワークの職業訓練を選ぶのがおすすめです。
「ハローワークの職業訓練を受けるには?具体的な内容や申し込みの流れを解説」も参考に、自分に合った方法を選んでみてください。
5.転職サイト・転職エージェントを活用する
IT業界へ転職を成功させたい方は、転職サイトや転職エージェントを利用するのも一つの手です。
転職サイトでは、インターネット上でいつでも求人を探せるため、隙間時間に仕事探しができます。勤務条件を指定できるので、自分が希望する職種や勤務場所を効率よく検索することが可能です。
転職エージェントでは、求職者と企業のマッチングを行っています。主な提供サービスは、ヒアリングや求人紹介、選考対策などです。また、面接日程の調整や労働条件の交渉といった、企業とのやりとりも代行してもらえます。専任のアドバイザーがつき、相談から内定まで一貫したサポートを受けられるのが魅力です。
「未経験からIT業界に挑戦したい」「自分らしく働ける環境を見つけたい」と考えている方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブでは、既卒や第二新卒、フリーターなど、若年層に特化した就職・転職支援を行っています。アドバイザーが丁寧にカウンセリングを行ったうえで、求職者一人ひとりに合った求人をご紹介。応募企業に合わせた選考対策を行うので、転職活動が初めての方も安心です。エージェントのサービスは無料で利用できるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
IT業界未経験者が抱えるお悩みQ&A
ここでは、IT業界未経験者が抱える疑問にお答えします。未経験からIT業界へ就職・転職したいと考えている方は、ぜひお役立てください。
未経験者がIT業界への転職に失敗した例はある?
IT業界が未経験なのに、はじめから難しい職種を狙ってしまうと、思うように能力を役立てられないことから早期離職につながる懸念があります。職場によっては、求人票に記載されていた内容と実際の業務や待遇が異なるといったこともあるようです。
「転職のありがち失敗例を紹介!後悔しない選択と成功のコツとは」のコラムを参考に、転職失敗を回避するためのポイントを掴みましょう。
「IT業界未経験でエンジニアはやめとけ」といわれました
エンジニアの業務内容は専門性が高いことから、人によっては勉強をし続けなければならない状況が合わないことも考えられます。また、「パソコンと向き合う仕事だと思っていたけれど、実際には職員とのやり取りが多い」というミスマッチを感じる人もいるようです。仕事内容や働くうえでの注意点をしっかりと理解していれば、IT業界未経験からエンジニアとして活躍できるでしょう。
30代・未経験でIT業界に転職できる?
可能です。ただし、30代以降は実務経験や専門的なスキルが求められる傾向にあるため、20代と比較すると未経験で転職を叶えるのが難しい可能性があります。30代・未経験でIT業界に転職するときは、業界の知識を深めたり、仕事で活かせる資格を取得したりするのがおすすめです。また、前職の経験でIT業界に活かせるようなスキルや知識があれば、転職活動時に好印象を残せる場合があります。
IT業界の志望動機が思いつかない場合は?
「自己分析を徹底して行う」「企業と価値観が合うポイントを探す」「他己分析をしてみる」などが有効です。自己分析では、業務の価値観や仕事を通してやりたいことが判明しやすくなります。
また、他己分析で身近な人の意見を聞けば、自分では気づけない強みを見つけられる可能性もあるでしょう。志望動機にお悩みの方は、「転職の志望動機が思いつかないときの対処法とは?好印象な内容や例文を紹介」のコラムも合わせてご覧ください。
自己分析や志望動機などで悩んでいる方は、ハタラクティブまでご相談ください。専任のアドバイザーが求人の紹介や面接対策などを行い、就職・転職をサポートします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。