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第二新卒で大手への転職を成功させるには?選考や採用のポイントをご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 第二新卒を積極的に採用する大手企業は増加傾向にある
- 大手企業が第二新卒に求める要素は、柔軟性や入社意欲の高さ
- 大手企業は給与や福利厚生などが充実しているが、若いうちは活躍できないこともある
- 第二新卒が大手企業を目指すなら、転職理由を明らかにすることが大事
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第二新卒として大手企業に転職できる?
第二新卒が大手企業へ転職するのは、難しい傾向があるものの可能です。第二新卒が大手企業への転職を成功させるためには、企業が求める要素について理解を深めることが大切。大手企業が第二新卒に求めていることは、柔軟性や入社意欲の高さ、社風へのマッチ度などです。
第二新卒は大手企業に転職するチャンスでもある
少子化の影響から若い人材の需要が高まっている近年では、第二新卒を積極的に採用する企業は増加傾向にあり、第二新卒が大手企業を目指すチャンスでもあるといえるでしょう。第二新卒はスキル・経験よりも、入社意欲や人柄が重視される傾向があるため、未経験の業界・職種にもチャレンジしやすいといわれています。
また、企業側にとって会人経験があり基本的なビジネスマナーが身についている第二新卒は、新卒よりも研修や教育などにかけるコストが抑えられると考えているでしょう、新卒入社した企業とは異なる業界・職種で働きたいと考えているなら、第二新卒といわれるうちの転職がおすすめです。
転職前に大手ならではの特徴を理解しておこう
中小企業やベンチャー企業から大手企業に転職すると、働く環境が大きく変わります。
たとえば、中小企業では1人の社員が多くの業務を兼任していることが多いですが、大手企業は社員数が多いので業務は細分化される傾向。ベンチャー企業は自由で挑戦しやすい社風が多いですが、大手企業は慣例や年功序列を重んじることもあるようです。
企業の規模だけでなく、社風や担当業務といった会社の内面までしっかり確認してから、大手企業に転職するかどうか考えると良いでしょう。
第二新卒でおすすめの企業や業界を知りたい方は「第二新卒におすすめ企業や業界はある?大手へ転職は可能?成功のコツも解説」もあわせて参考にしてください。
第二新卒が大手企業に転職する4つのメリット
大手企業は、福利厚生が充実していたり給与レンジが高かったりする傾向が強め。中小企業やベンチャー企業から転職したとき、大きな差を感じることもあるでしょう。
また、大手には経営基盤がしっかりしている企業も多いため、雇用の安定や人材の長期育成も労働者にとってはメリットとなります。
1.給与が安定している
1つ目のメリットとしては、給与の安定が挙げられます。大手企業の規模になると、経営基盤が強く給与は安定する傾向。倒産のリスクも少ないといえます。
第二新卒として未経験職種に転職すると、一般的に年収は下がる傾向です。しかし、中小企業から大手企業への転職であれば、そもそもの年収の平均値が異なるため、第二新卒でも十分に年収アップが臨めると考えられるでしょう。
大手企業の給与額
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、大手企業で働く男性の平均月収は38.6万円、中企業は33.1万円、小企業は30.8万円となっており、小企業とは7万円以上の開きがあることが分かります。また女性や男女合計の平均月収は以下の通りです。
大企業 | 中企業 | 小企業 | |
---|---|---|---|
男性 | 38.6万円 | 33.1万円 | 30.8万円 |
女性 | 27.8万円 | 25.7万円 | 24.1万円 |
男女計 | 34.8万円 | 30.3万円 | 28.4万円 |
引用:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
このことから、中小企業と大手企業では給与額に大きな差があることが分かります。年齢や転職者という立場を考えても、大手へ転職すれば給与が上がる可能性は高いでしょう。さらに詳しく知りたい人は「中小企業の年収はどのくらい?大企業との差や収入アップ方法もご紹介!」のコラムも参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
2.スケールの大きい仕事を担当できる
大手企業になると、ひとつのプロジェクトに対して使える資金や人員が大きくなります。顧客も大手になることが多いため、中小企業に比べるとスケールの大きな仕事を担当できるチャンスが増えるでしょう。
3.研修や教育制度が充実している
大手企業は社員数が多いため、教育体制が整っている傾向です。研修や制度は中小企業に比べると手厚いことが多く、未経験者としての転職でも挑戦しやすいといえるでしょう。
また、大手企業は新卒採用を重視する傾向もあるため、若手社員に対する教育やフォロー体制も整っているといえます。
4.社会的信用が高い
大手企業は知名度が高いため、「誰もが知っている企業で働いている」ということから社会的信用を得やすいといえます。また、前述したように給与や経営が安定していることから、ローン審査なども通りやすいでしょう。
第二新卒が大手企業に転職するデメリット
大手企業は歴史のある企業が多く、昔からの企業文化や風土が根強く残っていることもあるようです。転職してはじめて、強い年功序列や派閥、学歴主義に気づくこともあるでしょう。
また、従業員数が多く、中小やベンチャーのように1人の社員が広く業務を担当することは少ないようです。入社歴が浅かったり年齢が若かったりすると、裁量権が少なく働きづらさを感じることもあるでしょう。では、第二新卒が大手企業で働くことで生じてしまうデメリットについて、代表的な3つを紹介します。
年功序列で評価されやすい
大手企業のすべてに該当するとは限りませんが、古くからの慣習にならって年功序列を採用している企業もあるようです。成果や実力よりも入社歴などを重視されることもあり、若手社員にとっては理不尽を感じる場面もあるでしょう。
「第二新卒採用の特徴とは?メリットとデメリットを解説!」を参考に第二新卒を採用する企業側のメリット・デメリットを知って、対策を立てましょう。
任せられる業務の幅が狭い
大手企業は一つひとつの業務量も多いため、仕事の内容を細分化している傾向です。そのため、幅広い業務を担当するというよりは、一つの業務に専念してスキルを身につけていくことになるでしょう。スペシャリストとしてのスキルアップが可能な反面、營業であれば營業、開発であれば開発と担当する業務の幅が狭くなりやすいといえます。
また、人員が充足していることや年功序列の文化が根付いていることから、入社間もない間や年齢が若いうちは担当業務が限定されがちに。中小企業では大きな裁量権で働いていても、大手に転職したら業務の幅が狭まる可能性は高いでしょう。
物事の意思決定スピードが遅い
大手企業は物事の承認に時間がかかる傾向です。現場で決定しても、実際にスタートするまでに多くの会議で説明したり、稟議を通したりと、組織が大きいがゆえにチェック段階も増え、結果的に意思決定スピードが遅くなることも。なかには変化に消極的で、IT化が進んでいない大手企業もあるようです。経営との距離は中小企業やベンチャー企業のほうが近いといえるでしょう。
企業によって特徴は異なりますが、大手企業に転職を希望するなら転職先の企業に求める条件を明らかにし、適性を考えたうえで応募する会社を選択することが大事です。
大手企業は第二新卒のどんな点を評価している?
大手企業が第二新卒を採用するメリットは「教育コストを削減できる」「ある程度実力があると判断できる」など。以下に詳しくご紹介していくので、チェックしてみましょう。
1.教育コストを削減できる
企業にとって、第二新卒は教育コストを削減できるのがメリットです。第二新卒は新卒入社した企業で研修を受けたり、業務に従事したりしています。社会人として基本的なマナーを身につけていることが多いため、教える研修が不要となり、その分教育コストを削減できるメリットがあるでしょう。
2.柔軟性がある
第二新卒は年齢が若いため柔軟性が高く、新しいことを吸収しやすいのも企業にとってのメリット。
第二新卒はまだ社会人として経験が浅く、企業の色に染まりきっていないことがほとんどです。柔軟性があれば企業の風土や文化にも順応しやすいため、「教育しやすい」と好意的に捉える企業が多いようです。
3.ある程度実力があると判断できる
第二新卒は、一度新卒で採用されたという実績があるので、第二新卒はある程度の実力があると判断できるようです。また、前職でしっかり成果を出していた場合は、そのことが評価され、大手企業に入社できる可能性もあります。
4.新卒と違い通年採用ができる
第二新卒は新卒とは異なり、通年して採用できるメリットがあります。
新卒が入るのは、基本的に4月の一斉入社のみ。そこで人材が確保できなかった企業にとって、欠員やプロジェクトに応じて通年で採用できる第二新卒はメリットが大きいといえるでしょう。
第二新卒が大手企業の内定を得る4つのポイント
第二新卒が大手企業の内定獲得に近づくには、「転職理由を明らかにする」「ビジョンを明確にできる転職先を選ぶ」といったことがポイントとなります。大手企業に就職したいと考えている第二新卒の人は、以下の内容に取り組んでみてください。ポイントを押さえて、中小から大手企業への転職を成功させましょう。
1.転職理由を明らかにする
第二新卒として大手企業への転職を考えているなら、なぜ転職したいと思っているのかをじっくり考えることが大事です。職場の人間関係や残業時間の長さから転職を検討しているなら、今の職場で改善できないか考えてみてください。部署異動や働き方の変更などで改善できるなら、急いで転職するのは避けた方が良い可能性もあります。
また、転職して同じ後悔を繰り返さないよう、自分が仕事や職場環境に求めることが何かをはっきりさせておくことも重要。そうすることで、転職理由が明確になるでしょう。
2.ビジョンを実現できる転職先を選ぶ
第二新卒が大手企業を目指すのであれば、自分のビジョンを実現できる会社を選びましょう。
自分のチャレンジしたい分野や求める労働条件を明らかにし、求人内容をよく確認して企業を選ぶことが大事です。
未経験の職種にチャレンジしたい場合は、同様の職種で働いている人に状況を聞くと、自分の働く姿を事前にイメージできる可能性があります。
3.新卒と同じような就活をしない
第二新卒が大手企業への転職を目指す場合、新卒のときと同じような感覚で就活すべきではありません。なぜなら、新卒採用と第二新卒の採用ポイントは異なるためです。
新卒採用時は大学生という立場で就活生を見ています。しかし、第二新卒は社会人経験があるため、新卒よりもビジネスマナーや深い業界・企業研究が求められます。また、働いた経験があると仕事に対する価値観や求めるものも変わってくるはず。「新卒のときに自己分析はしたから」と手を抜いてしまうと、転職に失敗する可能性が高まるでしょう。
第二新卒と既卒の違いやお互いの就活スタイルの特徴を知りたい方は「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」もあわせてご覧ください。
4.応募書類のマナーを守る
第二新卒が大手企業に転職するなら、マナーを守ったうえで履歴書や職務経歴書を作成しましょう。企業によって採用状況は異なりますが、大手企業や有名企業は人気が高く、応募者が多い傾向にあります。多くの応募者から選んでもらうには、マナーを守った応募書類を作成することが大切。
たとえば、志望動機がほかの企業にも当てはまる場合、採用担当者の印象には残りづらいでしょう。応募先の企業の魅力を述べたうえで、自分の強みや活かせるスキルなどをアピールしましょう。
「転職のための履歴書の書き方!基本マナーや採用担当者がみるポイントを解説」のコラムでは、第二新卒が応募書類を作成する際のポイントを詳しくご紹介しています。
「大手企業へ転職できるか心配」「応募書類の添削をして欲しい」など、大手企業への転職活動に不安を感じている方は、就職・転職エージェントの活用がおすすめです。
就職・転職エージェントを活用することで、転職に関するお悩みのアドバイザーが適切にアドバイスしてくれます。
ハタラクティブでは、第二新卒や高卒、既卒、フリーターなどの若年層を対象に就職・転職活動を支援。経験豊富なアドバイザーが適性を把握し、あなたに合う仕事をご紹介します。仕事の紹介だけでなく、面接対策や応募書類の添削といったサポートもマンツーマンで実施。
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第二新卒として転職するときに知っておきたいQ&A
最後に、第二新卒から大手企業への転職を目指すときに、よくある質問に回答をしていきます。
短期間でも社会人経験があれば大手に転職できる?
できれば3年は経験を積むのが望ましいでしょう。
近年は昔に比べて勤続年数や「△年は働くべき」といった意見は薄れているものの、大手企業では「実務経験3年以上」「就業経験3年以上の方」など一定期間の経験を求めることが多いのも事実です。「職歴3年未満は不利?!転職で気をつけたいポイント」のコラムで、3年未満で転職するときの注意点を確認してください。
第二新卒がアピールできるポイントは?
第二新卒は社会人の基礎が身についていることと、ポテンシャルがあることがアピールできます。
「第二新卒の自己PRの例文をご紹介!詳しい書き方やポイントも解説」のコラムでも紹介しているように、企業は第二新卒に対して「基本的なビジネスマナー」「若さとポテンシャル」「柔軟性と素直さ」を期待しています。特に、前職で希望が叶わなかった場合は仕事に対する熱意や意欲は強いはず。十分にアピールしましょう。
第二新卒として未経験の仕事に転職できる?
第二新卒は年齢が若いので未経験の仕事に挑戦しやすい時期です。
前職の経験が浅いことと、新しいことを吸収しやすい特徴があるため、未経験の仕事に転職しやすいといわれています。前職の経験を活かせるなら、第二新卒の採用メリットも相まってスムーズな転職が叶う可能性もあるでしょう。「未経験から就職できる仕事の特徴は?求人の見極め方やおすすめ業種を紹介」のコラムで、未経験の仕事に挑戦するときのポイントを確認してください。
第二新卒が大手の内定をゲットする方法は?
転職理由をはっきりさせること、第二新卒の採用メリットを十分に理解してアピールすることが大切です。「第二新卒が大手企業の内定を得る4つのポイント」でも述べているように、転職を成功させるには転職の目的や理由をはっきりさせ、相手が納得する説明をすることが大切です。また、第二新卒の強みをしっかり理解し、企業の求める人材に合わせたアピールも効果的でしょう。転職方法やアピールのコツが分からなければ、第二新卒の転職に強いハタラクティブにご相談ください。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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